JPH07109426A - 模様塗膜の形成方法 - Google Patents
模様塗膜の形成方法Info
- Publication number
- JPH07109426A JPH07109426A JP28063293A JP28063293A JPH07109426A JP H07109426 A JPH07109426 A JP H07109426A JP 28063293 A JP28063293 A JP 28063293A JP 28063293 A JP28063293 A JP 28063293A JP H07109426 A JPH07109426 A JP H07109426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- coating film
- pattern
- pigment
- colored
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 少なくともその表面に、吸込みの大きな部分
と吸込みが小さいかもしくは全く無い部分とが規則的な
いしは不規則的に存在して模様状に形成されてなる基材
表面に、1回の塗装で色調の異なる模様塗膜を形成する
方法を提供する。 【構成】 少なくともその表面に、吸込みの大きな部分
と吸込みが小さいかもしくは全く無い部分とが規則的な
いしは不規則的に存在して模様状に形成されてなる基材
表面に、隠ぺい率0.85以上の着色塗料中に、該着色
塗料によって形成される塗膜の色調とは異なる色調の鱗
片状顔料及び/または粒子状顔料を、前記着色塗料の塗
膜構成成分100重量部当たり10〜50重量部含有せ
しめてなる模様形成塗料を塗布することを特徴とする模
様塗膜の形成方法。
と吸込みが小さいかもしくは全く無い部分とが規則的な
いしは不規則的に存在して模様状に形成されてなる基材
表面に、1回の塗装で色調の異なる模様塗膜を形成する
方法を提供する。 【構成】 少なくともその表面に、吸込みの大きな部分
と吸込みが小さいかもしくは全く無い部分とが規則的な
いしは不規則的に存在して模様状に形成されてなる基材
表面に、隠ぺい率0.85以上の着色塗料中に、該着色
塗料によって形成される塗膜の色調とは異なる色調の鱗
片状顔料及び/または粒子状顔料を、前記着色塗料の塗
膜構成成分100重量部当たり10〜50重量部含有せ
しめてなる模様形成塗料を塗布することを特徴とする模
様塗膜の形成方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくともその表面
に、吸込みの大きな部分と吸込みが小さいかもしくは全
く無い部分とが規則的ないしは不規則的に存在して模様
状に形成されてなる基材表面に、1回の塗装で色調の異
なる模様塗膜を形成する方法に関するものである。
に、吸込みの大きな部分と吸込みが小さいかもしくは全
く無い部分とが規則的ないしは不規則的に存在して模様
状に形成されてなる基材表面に、1回の塗装で色調の異
なる模様塗膜を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗装を対象とした種々の基材の中で、主
として建築物、家具等に用いられる基材の中には、塗料
の吸い込みの大きな部分と、吸い込みが小さいかもしく
は全くない部分とが、規則的ないしは不規則に存在して
模様状態を形成しているものが多く見受けられる。
として建築物、家具等に用いられる基材の中には、塗料
の吸い込みの大きな部分と、吸い込みが小さいかもしく
は全くない部分とが、規則的ないしは不規則に存在して
模様状態を形成しているものが多く見受けられる。
【0003】例えば、木材の場合を例にすると、年輪を
形成する木目部分は、該木目以外の部分と比較して密度
が大きく、塗料の吸い込みが殆ど無い部分(以下、非吸
収部という)を形成しているのに対し、木目以外の部分
では塗料の吸い込みの大きな部分(以下、吸収部分とい
う)となっている。また、建築用途において多用されて
いる各種ボード類またはサイデイング材は、パルプ、木
粉、木材破砕片、繊維類、パーライト、砂等の有機系な
いし無機系骨材を、合成樹脂接着剤または水硬性セメン
ト等の結合剤と混合し、成形して作られているが、これ
らボード類は、骨材部分と結合剤部分とでは密度も違
い、当然のことながら塗料の吸収状態も異なっている。
形成する木目部分は、該木目以外の部分と比較して密度
が大きく、塗料の吸い込みが殆ど無い部分(以下、非吸
収部という)を形成しているのに対し、木目以外の部分
では塗料の吸い込みの大きな部分(以下、吸収部分とい
う)となっている。また、建築用途において多用されて
いる各種ボード類またはサイデイング材は、パルプ、木
粉、木材破砕片、繊維類、パーライト、砂等の有機系な
いし無機系骨材を、合成樹脂接着剤または水硬性セメン
ト等の結合剤と混合し、成形して作られているが、これ
らボード類は、骨材部分と結合剤部分とでは密度も違
い、当然のことながら塗料の吸収状態も異なっている。
【0004】上記のような部分的に吸収状態の異なる基
材に直接塗料を塗装すると、非吸収部では塗料の吸い込
みがなく完全な塗膜が形成されるのに対し、吸収部では
塗料の一部が基材内部に吸い込まれ、顔料濃度や樹脂濃
度が変化して塗膜組成の異なる塗膜が形成さるため、塗
膜に光沢ムラや色ムラが発生する。従って、このような
基材に対しては、そのままの状態で仕上げ塗装されるこ
とは殆どなく、仕上げの前処理として目止め処理を余儀
なくされているのが現状であり、必然的に塗装工程が増
加する欠点がある。このため、これら基材は、塗装仕上
げされるよりも、突き板類を貼るための基材としての利
用が主体となる。
材に直接塗料を塗装すると、非吸収部では塗料の吸い込
みがなく完全な塗膜が形成されるのに対し、吸収部では
塗料の一部が基材内部に吸い込まれ、顔料濃度や樹脂濃
度が変化して塗膜組成の異なる塗膜が形成さるため、塗
膜に光沢ムラや色ムラが発生する。従って、このような
基材に対しては、そのままの状態で仕上げ塗装されるこ
とは殆どなく、仕上げの前処理として目止め処理を余儀
なくされているのが現状であり、必然的に塗装工程が増
加する欠点がある。このため、これら基材は、塗装仕上
げされるよりも、突き板類を貼るための基材としての利
用が主体となる。
【0005】特に最近、木材資源の保護や有効利用が検
討されている中で、木材の端材を粉砕し、繊維の取り出
しをおこなったものに樹脂を加えてボード化したものが
注目されているが、そのままの状態では仕上げ塗装がで
きないということは、該基材の用途を大巾に制限するも
のであり、大きな問題点といえる。
討されている中で、木材の端材を粉砕し、繊維の取り出
しをおこなったものに樹脂を加えてボード化したものが
注目されているが、そのままの状態では仕上げ塗装がで
きないということは、該基材の用途を大巾に制限するも
のであり、大きな問題点といえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のごと
き現状に鑑み、基材の表面に塗料の吸い込み状態の異な
る部分が存在するため1回塗りで仕上げ塗装ができない
という欠点の解消を目的に検討を進めた結果、特定の組
成の着色塗料を用いることによって、吸収部と非吸収部
に対応して、色調の異なる模様塗膜が形成され、意匠的
にも優れた塗装仕上げが行なえることを見出したもので
ある。
き現状に鑑み、基材の表面に塗料の吸い込み状態の異な
る部分が存在するため1回塗りで仕上げ塗装ができない
という欠点の解消を目的に検討を進めた結果、特定の組
成の着色塗料を用いることによって、吸収部と非吸収部
に対応して、色調の異なる模様塗膜が形成され、意匠的
にも優れた塗装仕上げが行なえることを見出したもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によって提供され
る模様塗膜の形成方法は、少なくともその表面に、吸込
みの大きな部分と吸込みが小さいかもしくは全く無い部
分とが規則的ないしは不規則的に存在して模様状に形成
されてなる基材表面に、隠ぺい率0.85以上の着色塗
料中に、該着色塗料によって形成される塗膜の色調とは
異なる色調の鱗片状顔料及び/または粒子状顔料(以
下、着色鱗片状顔料という)を、前記着色塗料の塗膜構
成成分100重量部当たり10〜50重量部含有せしめ
てなる模様形成塗料を塗布することを特徴とするもので
ある。
る模様塗膜の形成方法は、少なくともその表面に、吸込
みの大きな部分と吸込みが小さいかもしくは全く無い部
分とが規則的ないしは不規則的に存在して模様状に形成
されてなる基材表面に、隠ぺい率0.85以上の着色塗
料中に、該着色塗料によって形成される塗膜の色調とは
異なる色調の鱗片状顔料及び/または粒子状顔料(以
下、着色鱗片状顔料という)を、前記着色塗料の塗膜構
成成分100重量部当たり10〜50重量部含有せしめ
てなる模様形成塗料を塗布することを特徴とするもので
ある。
【0008】以下、本発明を詳細に説明するに当たり、
基材として木目模様の形成された木質板を用いた場合を
例にして説明するが、これは本発明の理解を容易にする
ための一例に過ぎないもので、本発明における基材を特
定するものではない。
基材として木目模様の形成された木質板を用いた場合を
例にして説明するが、これは本発明の理解を容易にする
ための一例に過ぎないもので、本発明における基材を特
定するものではない。
【0009】なお、本発明でいう吸収部分と非吸収部分
とは相対的なものであって、両者を区別する明確な基準
がないが、一つの目安としては基材上にn−ブタノール
を滴下し、その液滴が基材中に完全に吸い込まれるのに
要する時間が1分以内であれば吸収性部分ということが
できる。
とは相対的なものであって、両者を区別する明確な基準
がないが、一つの目安としては基材上にn−ブタノール
を滴下し、その液滴が基材中に完全に吸い込まれるのに
要する時間が1分以内であれば吸収性部分ということが
できる。
【0010】上記本発明方法によって基材表面に模様塗
膜が形成される理由は、塗装仕上げに際して用いられる
模様形成塗料が、隠ぺい率0.85以上の着色塗料中
に、該着色塗料によって形成される塗膜の色調とは異な
る色調の着色鱗片状顔料の特定量を含有していることに
よるものである。すなわち、該模様形成塗料を木質板の
表面に塗布すると、木目に相当する非吸収部では塗料の
吸い込みがないため、塗料の大部分は吸収されずに着色
塗料塗膜を形成するのに対して、木目以外の吸収部に塗
布された塗料は、大部分が基材内部に吸い込まれ、粒子
径の大きな着色鱗片状顔料が表面に多く残った塗膜が形
成され、全体として吸い込みの差による木目模様に対応
して着色塗料塗膜色と着色鱗片状顔料色の組み合わされ
た模様塗膜が形成される。
膜が形成される理由は、塗装仕上げに際して用いられる
模様形成塗料が、隠ぺい率0.85以上の着色塗料中
に、該着色塗料によって形成される塗膜の色調とは異な
る色調の着色鱗片状顔料の特定量を含有していることに
よるものである。すなわち、該模様形成塗料を木質板の
表面に塗布すると、木目に相当する非吸収部では塗料の
吸い込みがないため、塗料の大部分は吸収されずに着色
塗料塗膜を形成するのに対して、木目以外の吸収部に塗
布された塗料は、大部分が基材内部に吸い込まれ、粒子
径の大きな着色鱗片状顔料が表面に多く残った塗膜が形
成され、全体として吸い込みの差による木目模様に対応
して着色塗料塗膜色と着色鱗片状顔料色の組み合わされ
た模様塗膜が形成される。
【0011】本発明において、模様形成塗料に用いるこ
とのできる着色塗料は、基本的には塗料業界で慣用され
ている種々の液状の着色塗料のいずれも使用可能である
が、非吸収部に塗膜形成された際、塗膜中の着色鱗片状
顔料を完全に隠ぺいし得る程度に十分な高隠ぺい率であ
ることが特に重要で、「JIS K 5400、6.3
隠ぺい率試験方法」による隠ぺい率で0.85以上、
好ましくは0.90以上であることが必要である。隠ぺ
い率が0.85未満の場合、吸い込みの小さい部分に形
成される塗膜が該塗料中の着色鱗片状顔料を完全に隠ぺ
いしきれず、着色塗料塗膜を透して着色鱗片状顔料色が
現われ、模様感の乏しいものとなる。
とのできる着色塗料は、基本的には塗料業界で慣用され
ている種々の液状の着色塗料のいずれも使用可能である
が、非吸収部に塗膜形成された際、塗膜中の着色鱗片状
顔料を完全に隠ぺいし得る程度に十分な高隠ぺい率であ
ることが特に重要で、「JIS K 5400、6.3
隠ぺい率試験方法」による隠ぺい率で0.85以上、
好ましくは0.90以上であることが必要である。隠ぺ
い率が0.85未満の場合、吸い込みの小さい部分に形
成される塗膜が該塗料中の着色鱗片状顔料を完全に隠ぺ
いしきれず、着色塗料塗膜を透して着色鱗片状顔料色が
現われ、模様感の乏しいものとなる。
【0012】上記着色塗料は、塗料用樹脂の有機溶剤溶
液、エマルジョン、水溶液中に高隠ぺい率の得られる量
の着色顔料を分散して製造されるが、その際に用いられ
る塗料用樹脂、有機溶剤、着色顔料等は、何等特殊なも
のではなく塗料業界で慣用されている材料をそのまま用
いることができる。これら塗料の中でも吸収部における
吸い込み性の点で有機溶剤型の着色塗料を用いるのが好
ましい。
液、エマルジョン、水溶液中に高隠ぺい率の得られる量
の着色顔料を分散して製造されるが、その際に用いられ
る塗料用樹脂、有機溶剤、着色顔料等は、何等特殊なも
のではなく塗料業界で慣用されている材料をそのまま用
いることができる。これら塗料の中でも吸収部における
吸い込み性の点で有機溶剤型の着色塗料を用いるのが好
ましい。
【0013】また、上記着色塗料が有機溶剤型塗料の場
合、有機溶剤としてはエステル系、アルコール系、炭化
水素系、ケトン系等の各種有機溶剤を適宜用いることが
できるが、炭化水素系有機溶剤は、着色塗料中の着色鱗
片状顔料を塗膜表面に浮き上がらせるように作用し、非
吸収部に形成される着色塗膜の色調を着色鱗片状顔料が
打ち消すようになるので、該炭化水素系溶剤の多量の使
用は好ましくない。この点、エステル系、アルコール
系、ケトン系溶剤にはこのような欠点がなく、むしろ着
色鱗片状顔料を塗料塗膜の下層に沈ませるように作用す
るので、模様形成塗料をを塗布する際の該塗料中の有機
溶剤組成は、エステル系、アルコール系、ケトン系溶剤
の少なくとも1種を75重量%以上含有した溶剤組成と
するのが好ましい。
合、有機溶剤としてはエステル系、アルコール系、炭化
水素系、ケトン系等の各種有機溶剤を適宜用いることが
できるが、炭化水素系有機溶剤は、着色塗料中の着色鱗
片状顔料を塗膜表面に浮き上がらせるように作用し、非
吸収部に形成される着色塗膜の色調を着色鱗片状顔料が
打ち消すようになるので、該炭化水素系溶剤の多量の使
用は好ましくない。この点、エステル系、アルコール
系、ケトン系溶剤にはこのような欠点がなく、むしろ着
色鱗片状顔料を塗料塗膜の下層に沈ませるように作用す
るので、模様形成塗料をを塗布する際の該塗料中の有機
溶剤組成は、エステル系、アルコール系、ケトン系溶剤
の少なくとも1種を75重量%以上含有した溶剤組成と
するのが好ましい。
【0014】上記着色塗料中に配合して用いることので
きる着色鱗片状顔料の具体例としては、グラファイト、
鱗片状酸化鉄(MIO)、着色された鱗片状ガラス粉等
の鱗片状顔料、および、着色された樹脂またはゴムのビ
ーズもしくは粉砕粒子、着色されあつ粉砕された砂、ガ
ラス、陶磁器、木等の粒子状顔料である。
きる着色鱗片状顔料の具体例としては、グラファイト、
鱗片状酸化鉄(MIO)、着色された鱗片状ガラス粉等
の鱗片状顔料、および、着色された樹脂またはゴムのビ
ーズもしくは粉砕粒子、着色されあつ粉砕された砂、ガ
ラス、陶磁器、木等の粒子状顔料である。
【0015】上記着色鱗片状顔料は、上記着色塗料中の
塗膜構成成分(樹脂および着色顔料の合計量)100重
量部に対し、10〜150重量部、好ましくは25〜7
5重量部の範囲で用いられる。該着色鱗片状顔料の使用
量が10重量部よりも少ないと、基材の吸収部に形成さ
れる塗膜は、着色鱗片状顔料の色調が十分に現われず模
様感の乏しいものとなり、150重量部を超えると塗料
粘度が上昇し、塗装時に多量の希釈剤が必要となるため
塗膜の厚塗りが難しく、また非吸収部に形成される塗膜
に鱗片状もしくは粒状顔料の色調が現われ、目的とする
模様が得られなくなる。
塗膜構成成分(樹脂および着色顔料の合計量)100重
量部に対し、10〜150重量部、好ましくは25〜7
5重量部の範囲で用いられる。該着色鱗片状顔料の使用
量が10重量部よりも少ないと、基材の吸収部に形成さ
れる塗膜は、着色鱗片状顔料の色調が十分に現われず模
様感の乏しいものとなり、150重量部を超えると塗料
粘度が上昇し、塗装時に多量の希釈剤が必要となるため
塗膜の厚塗りが難しく、また非吸収部に形成される塗膜
に鱗片状もしくは粒状顔料の色調が現われ、目的とする
模様が得られなくなる。
【0016】本発明において用いられる鱗片状着色顔料
もしくは粒状顔料の粒子径に特別な限定はないが、基材
の吸収部に吸い込まれない程度以上の大きさと、非吸収
面に形成される塗膜の表面に突出しない程度以下の大き
さとするのが好ましく、一般的には5〜100μmの範
囲、特に10〜60μmの範囲であるのが好ましい。該
着色鱗片状顔料の粒子径が5μmより小さいと、着色塗
料中の着色顔料と共に基材の吸収部に吸い込まれて模様
が不鮮明になり易い。反対に100μmより大きくなる
と、着色鱗片状顔料が着色塗料塗膜の表面に突出し、鮮
明色調のな模様が得られなくなると共に得られる模様塗
膜が平滑性に劣るようになるので、本発明においては、
着色鱗片状顔料として鱗片状のものを用いるのが好まし
く、特にグラファイトを用いるのが好ましい。
もしくは粒状顔料の粒子径に特別な限定はないが、基材
の吸収部に吸い込まれない程度以上の大きさと、非吸収
面に形成される塗膜の表面に突出しない程度以下の大き
さとするのが好ましく、一般的には5〜100μmの範
囲、特に10〜60μmの範囲であるのが好ましい。該
着色鱗片状顔料の粒子径が5μmより小さいと、着色塗
料中の着色顔料と共に基材の吸収部に吸い込まれて模様
が不鮮明になり易い。反対に100μmより大きくなる
と、着色鱗片状顔料が着色塗料塗膜の表面に突出し、鮮
明色調のな模様が得られなくなると共に得られる模様塗
膜が平滑性に劣るようになるので、本発明においては、
着色鱗片状顔料として鱗片状のものを用いるのが好まし
く、特にグラファイトを用いるのが好ましい。
【0017】本発明方法に用いられる模様形成塗料は、
高速デイゾルバー、プラネタリーミキサー、ゲートミキ
サー等の公知の分散機を用い、上記着色塗料中に鱗片状
もしくは粒状顔料の所定量を混合分散せしめることによ
って製造し得るが、この分散工程において強い分散力が
加わるような分散機、例えば、ボールミル、ロールミル
等のような分散機を用いると鱗片状もしくは粒状顔料が
さらに微粉砕され、吸収部において基材内部に吸収さ
れ、目的とする模様感が得られず、従来のものと何等変
わりのない塗膜外観となることがあるので、このような
分散力の強い分散機の使用は好ましくない。
高速デイゾルバー、プラネタリーミキサー、ゲートミキ
サー等の公知の分散機を用い、上記着色塗料中に鱗片状
もしくは粒状顔料の所定量を混合分散せしめることによ
って製造し得るが、この分散工程において強い分散力が
加わるような分散機、例えば、ボールミル、ロールミル
等のような分散機を用いると鱗片状もしくは粒状顔料が
さらに微粉砕され、吸収部において基材内部に吸収さ
れ、目的とする模様感が得られず、従来のものと何等変
わりのない塗膜外観となることがあるので、このような
分散力の強い分散機の使用は好ましくない。
【0018】以上のようにして得られた模様形成塗料
は、塗料業界で公知の塗布方法、例えば、エアースプレ
ー、エアレススプレー等の吹き付け塗り、おローラー塗
り、刷毛塗り、浸漬塗り、カーテンフローコート、ロー
ルコート等の塗布方法で行なうことができるが、本発明
において好ましい塗布方法は、塗料粘度をJIS K5
402で規定する「塗料用フォードカップ」で8〜30
秒となるように希釈し、スプレー、ロールコート、カー
テンフローコートのうちのいずれかの塗布方法で塗装す
るのが好ましい。塗料粘度が8秒より低い場合、着色塗
料の顔料成分もしくは着色鱗片状顔料が沈降し易く、塗
布作業性を著しく低下させるようになり、これとは逆に
30秒より高くなると、吸収部における着色塗料の吸い
込みが阻害されて鮮明な模様感が得られなくなる。
は、塗料業界で公知の塗布方法、例えば、エアースプレ
ー、エアレススプレー等の吹き付け塗り、おローラー塗
り、刷毛塗り、浸漬塗り、カーテンフローコート、ロー
ルコート等の塗布方法で行なうことができるが、本発明
において好ましい塗布方法は、塗料粘度をJIS K5
402で規定する「塗料用フォードカップ」で8〜30
秒となるように希釈し、スプレー、ロールコート、カー
テンフローコートのうちのいずれかの塗布方法で塗装す
るのが好ましい。塗料粘度が8秒より低い場合、着色塗
料の顔料成分もしくは着色鱗片状顔料が沈降し易く、塗
布作業性を著しく低下させるようになり、これとは逆に
30秒より高くなると、吸収部における着色塗料の吸い
込みが阻害されて鮮明な模様感が得られなくなる。
【0019】本発明方法によって塗膜模様の形成できる
基材としては、上記したように少なくともその表面に吸
収部分と非吸収部分とが、規則的ないしは不規則的に存
在して模様状に形成されている基材であり、このような
基材の具体的としては、木目模様を有する木質材が挙げ
られ、また、パルプ、木粉、木材破砕片、繊維、パーラ
イト、砂骨材等の有機系または無機系骨材と合成樹脂接
着剤または水硬性セメント等の結合材とを混合し、板状
に成形してなる各種ボード類ないしはサイデイング材
(例えば、炭酸マグネシウム板、硬質木片セメント板、
パーライト・パルプ混入硬質セメント板、石綿ケイサン
カルシウム板、中密度繊維板、パーテイクルボード等)
も本発明の対象基材とすることができる。
基材としては、上記したように少なくともその表面に吸
収部分と非吸収部分とが、規則的ないしは不規則的に存
在して模様状に形成されている基材であり、このような
基材の具体的としては、木目模様を有する木質材が挙げ
られ、また、パルプ、木粉、木材破砕片、繊維、パーラ
イト、砂骨材等の有機系または無機系骨材と合成樹脂接
着剤または水硬性セメント等の結合材とを混合し、板状
に成形してなる各種ボード類ないしはサイデイング材
(例えば、炭酸マグネシウム板、硬質木片セメント板、
パーライト・パルプ混入硬質セメント板、石綿ケイサン
カルシウム板、中密度繊維板、パーテイクルボード等)
も本発明の対象基材とすることができる。
【0020】また、吸収部のみで非吸収部の存在しない
基材、あるいは吸収部と非吸収部の吸い込み差の小さい
基材であっても、木目模様を始めとするその他の模様、
記号、図形等が形成されるように部分的に吸い込み止め
処理をおこなった後、上記同様の塗装を行なえば、吸い
込み止め処理に応じた模様塗膜が形成できる。さらに、
基材表面を部分的に加圧して、該基材表面に凹凸模様、
タイル目地模様等を形成すると、加圧部と非加圧部とで
は当然のことながら密度が異なり、塗料の吸い込み状態
も異なって模様塗膜の形成が可能となるので、このよう
な基材も本発明の対象とすることができる。さらにま
た、表面のみが非吸収部を形成している基材(目止め処
理した場合を含む)であっても、該表面をルーター等で
彫刻して基材内部の吸収部を部分的に露出させるように
しても良く、かかる基材も本発明の基材とすることがで
きる。
基材、あるいは吸収部と非吸収部の吸い込み差の小さい
基材であっても、木目模様を始めとするその他の模様、
記号、図形等が形成されるように部分的に吸い込み止め
処理をおこなった後、上記同様の塗装を行なえば、吸い
込み止め処理に応じた模様塗膜が形成できる。さらに、
基材表面を部分的に加圧して、該基材表面に凹凸模様、
タイル目地模様等を形成すると、加圧部と非加圧部とで
は当然のことながら密度が異なり、塗料の吸い込み状態
も異なって模様塗膜の形成が可能となるので、このよう
な基材も本発明の対象とすることができる。さらにま
た、表面のみが非吸収部を形成している基材(目止め処
理した場合を含む)であっても、該表面をルーター等で
彫刻して基材内部の吸収部を部分的に露出させるように
しても良く、かかる基材も本発明の基材とすることがで
きる。
【0021】以上、本発明の模様塗膜形成方法につい
て、着色塗料を基材表面に直接塗布する場合を例にして
説明したが、これに限定するものではなく、例えば、基
材をシートまたはフィルム状とし、この基材表面に上記
本発明方法に従って模様形成し、これを適宜の製品、部
品等の表面に貼着するようにしてもよい。
て、着色塗料を基材表面に直接塗布する場合を例にして
説明したが、これに限定するものではなく、例えば、基
材をシートまたはフィルム状とし、この基材表面に上記
本発明方法に従って模様形成し、これを適宜の製品、部
品等の表面に貼着するようにしてもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、以下の実施例は一例に過ぎないもので本発
明を限定するものではない。なお、以下の実施例の塗料
配合組成中、部は重量基準で示した。
説明するが、以下の実施例は一例に過ぎないもので本発
明を限定するものではない。なお、以下の実施例の塗料
配合組成中、部は重量基準で示した。
【0023】実施例1 塗料用アクリル樹脂30部、酢酸エチル35部、n−ブ
タノール5部、トルオール5部の樹脂溶液に酸化チタン
12部、カーボンブラック1部を加え、サンドミルを用
いて混合分散し、着色塗料(隠ぺい率=0.98)を製
造した。次いで得られた着色塗料に鱗片状グラファイト
(中越黒鉛社製、平均粒子径15μm)12部を加え、
高速デイゾルバーを用いて均一に混合分散して模様形成
塗料を調整した。
タノール5部、トルオール5部の樹脂溶液に酸化チタン
12部、カーボンブラック1部を加え、サンドミルを用
いて混合分散し、着色塗料(隠ぺい率=0.98)を製
造した。次いで得られた着色塗料に鱗片状グラファイト
(中越黒鉛社製、平均粒子径15μm)12部を加え、
高速デイゾルバーを用いて均一に混合分散して模様形成
塗料を調整した。
【0024】以上のようにして得た模様形成塗料100
部に、希釈用シンナー(n−ブタノール/酢酸エチル/
酢酸ブチル/キシロール=20部/30部/30部/2
0部)100部を加えて希釈し(フォードカップ粘度=
12秒)、パーチクルボードに塗布量が約100g/c
m2となるようにエアースプレーで塗布し、乾燥したと
ころ、パーチクルボード表面の吸い込みのある部分には
グラファイトの黒色塗膜が形成され、吸い込みのない部
分にはグレー色の斑点状塗膜が形成され、全体として2
色の模様塗膜が形成された。
部に、希釈用シンナー(n−ブタノール/酢酸エチル/
酢酸ブチル/キシロール=20部/30部/30部/2
0部)100部を加えて希釈し(フォードカップ粘度=
12秒)、パーチクルボードに塗布量が約100g/c
m2となるようにエアースプレーで塗布し、乾燥したと
ころ、パーチクルボード表面の吸い込みのある部分には
グラファイトの黒色塗膜が形成され、吸い込みのない部
分にはグレー色の斑点状塗膜が形成され、全体として2
色の模様塗膜が形成された。
【0025】実施例2 塗料用アクリル樹脂20部、酢酸ブチル40.5部、酢
酸エチル19部の樹脂溶液に酸化鉄(弁柄)15部、酸
化鉄(オーカー)5部、カーボンブラック0.5部を加
え、サンドミルを用いて混合分散して着色塗料(隠ぺい
率=0.99)を製造した。次いで得られた着色塗料に
黒色プラスチックビーズ(大日精化工業社製、平均粒子
径20μm)15部を加え、高速デイゾルバーを用いて
均一に混合分散して模様形成塗料を調整した。
酸エチル19部の樹脂溶液に酸化鉄(弁柄)15部、酸
化鉄(オーカー)5部、カーボンブラック0.5部を加
え、サンドミルを用いて混合分散して着色塗料(隠ぺい
率=0.99)を製造した。次いで得られた着色塗料に
黒色プラスチックビーズ(大日精化工業社製、平均粒子
径20μm)15部を加え、高速デイゾルバーを用いて
均一に混合分散して模様形成塗料を調整した。
【0026】以上のようにして得た模様形成塗料100
部に、希釈用シンナー(酢酸エチル/酢酸ブチル/メチ
ルイソブチルケトン=70部/20部/10部)50部
を加えて希釈し(フォードカップ粘度=23秒)、ルー
ターで部分的に溝を彫ったMDF(中密度繊維板)に塗
布量が約150g/cm2となるようにカーテンフロー
コーターで塗布し、乾燥したところ、溝の部分は吸収部
を形成し黒色塗膜が形成されたのに対し、その他の部分
は塗料の吸い込みが小さくわずかに斑点模様が形成さ
れ、全体としてレンガ調外観の模様塗膜が形成された。
部に、希釈用シンナー(酢酸エチル/酢酸ブチル/メチ
ルイソブチルケトン=70部/20部/10部)50部
を加えて希釈し(フォードカップ粘度=23秒)、ルー
ターで部分的に溝を彫ったMDF(中密度繊維板)に塗
布量が約150g/cm2となるようにカーテンフロー
コーターで塗布し、乾燥したところ、溝の部分は吸収部
を形成し黒色塗膜が形成されたのに対し、その他の部分
は塗料の吸い込みが小さくわずかに斑点模様が形成さ
れ、全体としてレンガ調外観の模様塗膜が形成された。
【0027】
【発明の効果】本発明の模様塗膜形成方法は、少なくと
もその表面に吸収部分と非吸収部分の存在する基材のた
めの塗装に有用であり、1回の塗装で、基材の持つ特有
の模様を着色塗膜模様として再現でき、該基材の高付加
価値化に寄与するところ大である。特に従来、そのまま
では塗装下地として使用され得なかった基材に直接塗装
できるので、新たな利用分野の開拓が可能となり、実用
的に優れた発明ということができる。
もその表面に吸収部分と非吸収部分の存在する基材のた
めの塗装に有用であり、1回の塗装で、基材の持つ特有
の模様を着色塗膜模様として再現でき、該基材の高付加
価値化に寄与するところ大である。特に従来、そのまま
では塗装下地として使用され得なかった基材に直接塗装
できるので、新たな利用分野の開拓が可能となり、実用
的に優れた発明ということができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくともその表面に、吸込みの大きな
部分と吸込みが小さいかもしくは全く無い部分とが規則
的ないしは不規則的に存在して模様状に形成されてなる
基材表面に、隠ぺい率0.85以上の着色塗料中に、該
着色塗料によって形成される塗膜の色調とは異なる色調
の鱗片状顔料及び/または粒子状顔料を、前記着色塗料
の塗膜構成成分100重量部当たり10〜50重量部含
有せしめてなる模様形成塗料を塗布することを特徴とす
る模様塗膜の形成方法。 - 【請求項2】 前記鱗片状顔料及び粒子状顔料の粒子径
が5〜100μmの範囲である請求項1に記載の模様塗
膜の形成方法。 - 【請求項3】 前記鱗片状顔料が、グラファイトである
請求項1に記載の模様塗膜の形成方法。 - 【請求項4】 前記塗料の塗布が、フォードカップ粘度
8〜30秒で、スプレー、ロールコート及びカーテンフ
ローコートのいずれかの塗布方法によっておこなうこと
からなる請求項1に記載の模様塗膜の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28063293A JPH07109426A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 模様塗膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28063293A JPH07109426A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 模様塗膜の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07109426A true JPH07109426A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17627762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28063293A Pending JPH07109426A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 模様塗膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07109426A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005324186A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-11-24 | Sk Kaken Co Ltd | 塗装仕上げ方法 |
| JP2007262294A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Aica Kogyo Co Ltd | 意匠用塗料及び意匠性賦与方法 |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP28063293A patent/JPH07109426A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005324186A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-11-24 | Sk Kaken Co Ltd | 塗装仕上げ方法 |
| JP2007262294A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Aica Kogyo Co Ltd | 意匠用塗料及び意匠性賦与方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2000167478A (ja) | 多色化粧板、およびその製造方法 | |
| JPH07109426A (ja) | 模様塗膜の形成方法 | |
| JPH11235775A (ja) | 無機質模様付き化粧板、およびその製造方法 | |
| GB2152841A (en) | Method for producing a decorative finish on a substrate of heterogenous composition | |
| JP5232834B2 (ja) | 模様面の形成方法 | |
| JP2001003002A (ja) | 建築物又は構築物表面装飾用塗装材 | |
| US7812071B2 (en) | Decorative floor and deck finish and method for creating and applying such a finish | |
| JPH072918B2 (ja) | メタリック模様塗膜の形成方法及びメタリック模様塗膜の形成された化粧用シート | |
| JP2840538B2 (ja) | 建築板用塗料および建築板 | |
| JP3412219B2 (ja) | 塗装ボード | |
| JP2000296360A (ja) | 多彩模様塗膜形成方法 | |
| JP2001240807A (ja) | ドット模様形成用塗料および塗膜形成方法 | |
| JPS5855991B2 (ja) | タサイモヨウトリヨウ | |
| JPH01316261A (ja) | 化粧板及びその製造方法 | |
| JPH08259860A (ja) | 石材調被覆組成物および石材調模様の形成方法 | |
| KR20210129940A (ko) | Uv 경화형 프라이머 조성물 및 이를 이용한 특수 인쇄 방법 | |
| JPS6253228B2 (ja) | ||
| JP3187365B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JP2000127329A (ja) | 化粧板 | |
| JP2021075643A (ja) | 多彩模様形成用の塗料、多彩模様形成用の塗料とエナメル塗料のセット品、多彩模様形成用の塗料の成膜方法、塗装物品および多彩模様形成用の塗料の製造方法 | |
| JP7463135B2 (ja) | 化粧板 | |
| JP2000140750A (ja) | 多彩模様仕上げ法 | |
| JPS5853944B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JP2025141330A (ja) | 多色性塗膜 | |
| JPH0327941A (ja) | 模様化粧材およびその製造方法 |