JPH0711285B2 - 摩擦式クランプ装置 - Google Patents

摩擦式クランプ装置

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JPH0711285B2
JPH0711285B2 JP2269277A JP26927790A JPH0711285B2 JP H0711285 B2 JPH0711285 B2 JP H0711285B2 JP 2269277 A JP2269277 A JP 2269277A JP 26927790 A JP26927790 A JP 26927790A JP H0711285 B2 JPH0711285 B2 JP H0711285B2
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clamp unit
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、摩擦式クランプ装置に関するものである。
(ロ)従来の技術 摩擦式クランプ装置として、第5図に示すような、ロッ
ド100とつば付きスリーブ110とを油圧によって締結又は
解放させるようにしたものがある。油圧は、つば付きス
リーブ110とこれにはめ合わされる外筒120との間に形成
される環状油室130に、これと連通する油路140を介して
供給される。たとえばロッド100の外径に対してつば付
きスリーブ110の内径を、外力が作用しない状態では互
いに軸方向に移動可能にはめ合わせ、両者を締結する必
要がある場合にはつば付きスリーブ110の外径から油圧
を作用させ、つば付きスリーブ110を半径方向に弾性変
形させ両者を摩擦力により締結させる。なお、つば付き
スリーブ110と外筒120との間の上下には環状油室130を
油密に保つシール部材150が設けられている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような従来の摩擦式クランプ装置
においては、ロッド100と外筒120とを締結する場合は、
負荷の大小には無関係に常に環状油室130全体に作動油
を供給するため、摩擦式クランプ装置が解放状態から締
結状態になるまでに比較的時間がかかる。また、スリー
ブ110の全長が長く、荷重負荷時にスリーブ110の伸びが
大きくなり、ロッド100との相対滑りが大きくなって摩
耗が増大するという問題点があった。
また確実な締結を行わせるために、ロッド100とつば付
きスリーブ110の内径との間のすき間の寸法は、厳密な
管理が必要とされるが、つば付きスリーブ110の薄肉で
長い筒部を高精度で内径加工することが困難である。ま
た、クランプ容量を増大する場合、スリーブ110の全長
を長くすることになるが、これに伴ってスリーブ110の
肉厚も厚くする必要が生じ、効率の悪いクランプ装置に
なるという問題点があった。
これを解決するものとしては、実開平2−78804号公報
に示されるように、複数の摩擦クランプユニットをタン
デムに接続することが考えられる。しかしながら、実開
平2−78804号公報に示されるものでは、作業者が、支
持荷重の大きさを判断するとともに、作動させるべき摩
擦クランプユニットを選択する必要があるので、作業者
にかかる作業負担が大きいだけでなく、支持荷重の大き
さの判断誤りや、作動させる摩擦クランプユニットの選
択誤りなどにより、装置が荷重を負担できないで、たと
えばロッドが移動(落下)して、装置を損傷することが
ある。
本発明は、このような課題を解決することを目的として
いる。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、ロッド及びクランプユニットのいずれかの負
荷の大きさに応じてクランプユニットを選択して、これ
に油圧を供給させる信号を出力する制御器を設けること
により、上記課題を解決する。すなわち、本発明の摩擦
式クランプ装置は、請求項1記載のものにおいては、ロ
ッド(10)と、これの外周に軸方向に重ね合わせて設け
られた複数のクランプユニット(38a・38b・38c)と、
を有しており、各クランプユニット(38)は、外筒(1
2)と、これの内径部にはめ合わされるとともにロッド
(10)と軸方向に相対移動可能にはめ合わされたつば付
きスリーブ(14)と、から構成されており、つば付きス
リーブ(14)には、外筒(12)を荷重の作用する軸方向
に押すことが可能なつば部(18)が形成されており、外
筒(12)の内径部とつば付きスリーブ(14)の外径部と
によってこれらの間に環状油室(22)が形成されてお
り、ロッド(10)とつば付きスリーブ(14)の内径部と
のはめ合いは、環状油室(22)に油圧が作用していない
場合はロッド(10)と外筒(12)とが軸方向に相対移動
可能であり、環状油室(22)に油圧が作用している場合
はロッド(10)と外筒(12)とがつば付きスリーブ(1
4)を介して締結状態となるように構成されているもの
を対象としており、 上記ロッド(10)及び上記クランプユニット(38a・38b
・38c)のいずれかに、負荷を検知する荷重センサ(2
8)が設けられており、これの信号の大きさに応じてク
ランプユニット(38a・38b・38c)を選択してこれに油
圧を供給させる信号を出力する制御器(42)を有するこ
とを特徴としている。
また、請求項2記載のものにおいては、ロッド(10)
と、これの外周に軸方向に重ね合わせて設けられた複数
のクランプユニット(78a・78b・78c)と、を有してお
り、各クランプユニット(78)は、外筒(52)と、これ
の内径部にはめ合わされるとともにロッド(10)と軸方
向に相対移動可能にはめ合わされたつば付きスリーブ
(54)と、から構成されており、つば付きスリーブ(5
4)には、外筒(52)を荷重の作用する軸方向に押すこ
とが可能なつば部(58)が形成されており、外筒(52)
の内径部とつば付きスリーブ(54)の外径部とによって
これらの間に環状油室(62)が形成されており、ロッド
(10)とつば付きスリーブ(54)の内径部とのはめ合い
は、環状油室(62)に油圧が作用していない場合はロッ
ド(10)と外筒(52)とが軸方向に相対移動可能であ
り、環状油室(62)に油圧が作用している場合はロッド
(10)と外筒(52)とがつば付きスリーブ(54)を介し
て締結状態となるように構成されているものを対象とし
ており、 荷重作用方向の末端部に位置するクランプユニット(78
a)にはめ合わされた固定盤(16)を有しており、固定
盤(16)は、末端部のクランプユニット(78a)と軸方
向に相対移動可能であるとともに、上記ロッド(10)と
はめ合わされて、これと軸方向に相対移動可能であり、
固定盤(16)の内径部と、末端部のクランプユニット
(78a)の末端側端部と、ロッド(10)の外周部とによ
って荷重支持油室(26)が形成されており、荷重支持油
室(26)に作用する圧力を検出する圧力センサ(29)
と、これの信号の大きさに応じてクランプユニット(78
a・78b・78c)を選択してこれに油圧を供給させる信号
を出力する制御器(42)を有することを特徴としてい
る。
さらに、請求項3記載のものにおいては、ロッド(50)
と、これの外周に軸方向に重ね合わせて設けられた複数
のクランプユニット(78a・78b・78c)と、を有してお
り、各クランプユニット(78)は、外筒(52)と、これ
の内径部にはめ合わされるとともにロッド(50)と軸方
向に相対移動可能にはめ合わされたつば付きスリーブ
(54)と、から構成されており、つば付きスリーブ(5
4)には、外筒(52)を荷重の作用する軸方向に押すこ
とが可能なつば部(58)が形成されており、外筒(52)
の内径部とつば付きスリーブ(54)の外径部とによって
これらの間に環状油室(62)が形成されており、ロッド
(50)とつば付きスリーブ(54)の内径部とのはめ合い
は、環状油室(62)に油圧が作用していない場合はロッ
ド(50)と外筒(52)とが軸方向に相対移動可能であ
り、環状油室(62)に油圧が作用している場合はロッド
(50)と外筒(52)とがつば付きスリーブ(54)を介し
て締結状態となるように構成されているものを対象とし
ており、 荷重作用方向の末端部に位置するクランプユニット(78
a)にはめ合わされた可動盤(56)を有しており、ロッ
ド(50)は、これの一端部が固定部に固定されており、
可動盤(56)は、末端部のクランプユニット(78a)と
軸方向に相対移動可能であるとともに、ロッド(50)と
はめ合わされて、これと軸方向に相対移動可能であり、
可動盤(56)の内径部、末端部のクランプユニット(78
a)の末端側端部及びロッド(50)の外周部によって荷
重支持油室(66)が形成されており、これを供給される
油圧の大きさに応じてクランプユニット(78a・78b・78
c)を選択して、これに油圧を供給させる信号を出力す
る制御器(76)を有することを特徴としている。なお、
かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
(ホ)作用 制御器が、すべてのクランプユニットの環状油室に油圧
を作用させないように制御しているときは、ロッドとク
ランプユニットとは、軸方向に相対的に自由に移動する
ことができる。請求項1及び2記載の構成においては、
制御器は、センサからの負荷信号の大きさに応じて、ど
のクランプユニットを作動させるかを決定し、この選択
されたクランプユニットの環状油室に油圧を作用させる
ことにより、ロッドが対応した大きさのクランプ力でク
ランプされることになる。また、請求項3記載の構成の
ものにおいては、想定される荷重を設定器に設定する
と、この設定器からの信号に基づいて制御器は、どのク
ランプユニットを作動させるかを決定し、この選択され
たクランプユニットの環状油室に油圧を作用させること
により、ロッドが対応した大きさのクランプ力でクラン
プされることになる。以上のようにすることにより、作
業者の判断で複数のクランプユニットの中から作動させ
るものの組み合わせを選択する場合と比較して、はるか
に確実に所要のクランプ力でロッドをクランプすること
ができ、クランプ力が不足したためにロッドが落下して
装置を損傷させてしまうというような不具合を発生させ
ないで済む。
(ヘ)実施例 (第1実施例) 第1図に本発明の第1実施例を示す。円柱状のロッド10
の外周に3つのクランプユニット38a・38b・38cが軸方
向に重ね合わされた状態に配置されている。クランプユ
ニット38a・38b・38cはいずれも同様なものであるの
で、特定する必要のない場合は、クランプユニット38と
して説明することにする。クランプユニット38は、円筒
状の外筒12と、これにはめ合わされて軸方向に移動可能
なつば付きスリーブ14と、から構成されており、つば付
きスリーブ14は、つば18を図中、上にしてロッド10には
め合わされている。つば付きスリーブ14は、ロッド10に
作用する図中下向きの荷重Wを、つば18を介して外筒12
に伝達することが可能である。外筒12には、内径部の長
手方向の中間部に円筒状の凹部が形成されており、これ
と、つば付きスリーブ14の外径部とによって環状油室22
が形成されている。外筒12には、これの外表面から環状
油室22に連通する油流路24が形成されている。後述する
制御器42からの指令信号により、図示していないクラン
プ用油圧回路から油流路24を通して環状油室22に油圧を
供給可能である。ロッド10とつば付きスリーブ14の内径
とのはめ合いは、環状油室22に油圧が作用していない場
合は、ロッド10とクランプユニット38とが、軸方向に相
対移動可能であり、環状油室22に油圧が作用している場
合は、クランプユニット38がロッド10をクランプするよ
うに、関係寸法が設定されている。環状油室22の図中上
下の位置には、シール部材30がそれぞれ設けられてい
る。シール部材30は、環状油室22からの油漏れを防止す
ることが可能である。図中、下段のつば付きスリーブ14
aのつば18aの外径部は、中段の外筒12の大径穴部20bに
はめ合わされている。同様に、中段のつば付きスリーブ
14bのつば18bの外径部は、上段の外筒122cの大径穴部20
cにはめ合わされている。上段のつば付きスリーブ14cの
つば18cの外径部は、はめ合わされる相手部材がなく解
放されている。クランプユニット38a・38b・38cのつば
付きスリーブ14a・14b・14cはそれぞれ軸方向の長さが
異なっており、これに対応して環状油室22a・22b・22c
は軸方向の長さがそれぞれ異なっている。すなわち、図
中下段のクランプユニット38aは最もクランプ部分の寸
法が長く形成されており、中段のクランプユニット38b
は中間の長さに形成されており、下段のクランプユニッ
ト38cは最も短く形成されている。これによりそれぞれ
のクランプ可能な最大荷重の比率は、たとえばクランプ
ユニット38aの「4」に対して、クランプユニット38bは
「2」、クランプユニット38cは「1」のように設定さ
れている。図中下段の外筒12aの外周下端部に荷重セン
サ(ロードセル)28が固定されている。荷重センサ28
は、クランプユニット38がクランプ状態になっていると
きに、ロッド10から外筒12aに伝達される図中下向きの
荷重Wを測定することが可能である。荷重センサ28には
比較器40が接続されており、これには制御器42が接続さ
れている。比較器40には、あらかじめ2つの設定荷重を
設定することが可能である。比較器40は、ロードセル28
からの出力と、これらの設定値とを比較し、結果に応じ
た信号を制御器42に出力することが可能である。制御器
42は、比較器40からの信号に応じて3つのクランプユニ
ット38a・38b・38cのいずれか1つ以上に油圧を供給す
ることを決定し、図示してないクランプ用油圧回路に油
圧の供給を指令することが可能である。
次にこの第1実施例の作用を説明する。環状油室22に油
圧が作用していない場合は、つば付きスリーブ14の内径
部とロッド10の外径部との間には外力が作用していない
ので、ロッド10とクランプユニット38とは図中上下の方
向に相対移動可能である。すなわち、環状油室22a、22b
及び22cの全部に油圧が作用していないときは、摩擦式
クランプ装置は解決状態にある。次に、図示してないク
ランプ用油圧回路から環状油室22に油圧が作用している
場合は、つば付きスリーブ14がロッド10に向かって押さ
れ、これによりロッド10の軸方向の移動が拘束される。
たとえば、環状油室22aに油圧を作用させると、つば付
きスリーブ14aが半径方向に弾性変形し、これの内径部
がロッド10の外径部に押し付けられる。これによりロッ
ド10がつば付きスリーブ14aを介して外筒12aにクランプ
される。すなわち、摩擦式クランプ装置は締結状態とな
る。クランプユニット38a・38b・38cのどれに油圧を供
給してロッド10をクランプするかを決定するステップ
は、たとえば次のように実行される。1例として、ロッ
ド10に作用する荷重が次第に増加するような使用方法の
場合は、たとえば、制御器42によってまず最初に下段の
クランプユニット38aが選択されるように、また、比較
器40には、クランプユニット38aにより支持可能な荷重
よりも少し小さい設定値と、クランプユニット38a及び3
8bにより支持可能な荷重よりも少し小さい設定値とを、
あらかじめ設定しておく。これは、たとえば、ロッド10
に掛かる負荷が、クランプユニット38aにより支持可能
な荷重よりも小さいうちにクランプユニット38a及び38b
をクランプ動作させ、これによりロッド10の滑りを防止
するようにするためである。制御器42からの指令により
図示してないクランプ用油圧回路からクランプユニット
38aの環状油室22aに油圧が供給されると、ロッド10の荷
重Wは、つば付きスリーブ14aのつば部18aを介して外筒
12aに伝えられ、これに固定された荷重センサ28によっ
て測定される。荷重センサ28は、荷重に比例した大きさ
の信号を比較器40に出力する。比較器40は、内部に設定
されている2つの設定値(設定荷重)と測定値とを比較
し、荷重の測定値が設定値よりも小さい間は何も信号を
出力しない。測定値が次第に大きくなって、小さい方の
設定値よりも大きくなると、結果に応じた信号を制御器
42に出力する。制御器42は、比較器40からの信号に応じ
てクランプユニット38aのほかにクランプユニット38bに
も油圧を供給するようにクランプ用油圧回路に信号を出
力する。また、比較器40は、測定値が、大きい方の設定
値よりも大きくなると、結果に応じた信号を制御器42に
出力する。制御器42は、比較器40からの信号に応じて全
クランプユニット38a、38b及び38cに油圧を供給するよ
うにクランプ用油圧回路に信号を出力する。このように
して荷重Wの大きさに応じてクランプユニット38a・38b
・38cを選択・作動させることができる。
(第2実施例) 次に第2図の第2実施例について説明する。ブロック状
の固定盤16には、軸方向に穴16bと、これと同心の貫通
穴16aとが形成されており、貫通穴16aに円柱状のロッド
10が軸方向に移動可能にはめ合わされている。固定盤16
の穴16bと、ロッド10の外径との間には、クランプユニ
ット78aがはめ合わされている。これによりクランプユ
ニット78aは、軸方向にある限度内で移動可能である。
クランプユニット78aは、円筒状の外筒52aと、これの内
径部にはめ合わされるとともにロッド10にはめ合わされ
るつば付きスリーブ54aと、から構成されている。な
お、外筒52aの内径部とつば付きスリーブ54aの薄肉スリ
ーブ外径部との間には、第1実施例の場合と同様に2つ
のシール部材30が設けられている。固定盤16の穴16b、
下端のクランプユニット78aの下端部及びロッド10の外
径によって荷重支持油室26が形成されている。固定盤16
には、荷重支持油室26の油圧を測定する圧力センサ29が
取り付けられている。これにより荷重支持油室26は、密
閉状態にされている。つば付きスリーブ54aの内径とロ
ッド10の外径との間にはシール部材32が設けられてい
る。ロッド10の図中下端側の外径部と、これに対応する
固定盤16の内径部との間には、シール部材34が設けられ
ており、下段の外筒52aの外径部と、これに対応する固
定盤16の穴16bの内径部との間には、シール部材36が設
けられている。クランプユニット78aの上部には2つの
クランプユニット78b・78cが軸方向に重ね合わされた状
態に配置されている。これらの構成は、第1実施例のク
ランプユニット38b・38cと同様である。圧力センサ29の
信号は、比較器40に入力されるようになっている。比較
器40には制御器42が接続されている。比較器40及び制御
器42は、取り扱う信号が荷重信号であるか、圧力信号で
あるかの違いはあるが、第1実施例のものと同様であ
る。
次にこの第2実施例の作用について第4図を用いて説明
する。図中横軸は荷重支持油室26の圧力、縦軸はロッド
10に掛かる荷重W、荷重f1は下段のクランプユニット78
aによって支持可能な最大荷重、荷重f2は下段及び中段
のクランプユニット78a・78bによって支持可能な合計最
大荷重、荷重f3は全クランプユニット78a・78b・78cに
よって支持可能な合計最大荷重である。あらかじめ比較
器40には第4図に示すように、クランプユニット78aに
よって支持可能な荷重f1(圧力A)よりも小さい設定荷
重Wa(圧力Pa)と、クランプユニット78a及び78bによっ
て支持可能な荷重f2(圧力B)よりも小さい設定荷重Wb
(圧力Pb)とが設定されている。これにより、最初にク
ランプユニット78aがクランプ動作して、これによって
支持されていた負荷が増大して設定荷重Waと等しくなっ
たときに、クランプユニット78aに加えてクランプユニ
ット78bにもクランプ動作させるように制御し、ロッド1
0の滑りを防止するようになっている。荷重f2と設定荷
重Wbとの関係も同様であり、荷重f2が設定荷重Wbと等し
くなったとき、クランプユニット78a及び78bに加えてク
ランプユニット78cにもクランプ動作させるように制御
される。
ロッド10の解放・締結は第1実施例のものと同様にして
行われる。いまたとえば図示してない油圧回路から油流
路64aを通って下段の環状油室62aに作動油が供給され
て、下段のクランプユニット78aがロッド10をクランプ
した状態で、ロッド10に荷重Waが作用していると、荷重
Wは、つば付きスリーブ54aのつば部58aを介して外筒52
aに伝えられ、外筒52aの下端部を押し、これにより荷重
支持油室26には圧力Paが発生する。圧力センサ29は、こ
の圧力Paを比較器40に出力する。比較器40は、これの内
部の2つの設定値(設定圧力)と圧力センサ29から出力
された測定値とを比較し、圧力の測定値が設定値よりも
小さい間は信号を出力しない。測定値が設定値Waよりも
大きくなると、これに応じた信号を制御器42に出力す
る。制御器42は、比較器40の信号に応じてクランプユニ
ット78bを作動させるように、図示してないクランプ用
油圧回路に制御信号を送り、クランプユニット78a及び7
8bを作動させる。次にロッド10に作用する荷重が増大し
て、荷重Wbになると、これに応じた信号が比較器40から
制御器42に出力され、制御器42から指令信号により、上
段の油流路64bを経て上段の環状油室62cに作動油が供給
され、上段のクランプユニット78cにもクランプ動作を
させる。すなわち、すべてのクランプユニット78a〜78c
がクランプ状態となる。これにより最大荷重Cまで支持
することができる。
(第3実施例) 第3図に本発明の摩擦式クランプ装置の第3実施例を示
す。ブロック状の可動盤56には、穴56bと、これと同心
の貫通穴56aとが形成されている。可動盤56の貫通穴56a
にはロッド50が相対移動可能にはめ合わされている。ロ
ッド50は、図中下端部が固定部に固定されている。可動
盤56の穴56bとロッド50との間にはクランプユニット78a
が軸方向に移動可能にはめ合わされている。クランプユ
ニット78aの構成は、第1実施例で説明したものと同様
である。クランプユニット78aの図中上部にはクランプ
ユニット78b及び78cが軸方向に重ね合わせた状態で配置
されている。クランプユニット78b及び78cの構成は、第
2実施例で説明したものと同様である。可動盤56の穴56
b、下段のクランプユニット78aの下端部及びロッド50の
外径によって荷重支持油室66が形成されている。荷重支
持油室66に連通する配管60には電磁圧力調整弁68及び油
圧源70が接続されており、電磁圧力調整弁68は、設定器
74及び増幅器72によって制御されるようになっている。
設定器74は、荷重支持油室66に供給する圧力を設定する
ための信号を増幅器72に送るとともに、制御器76に信号
を送ることが可能である。制御器76は、制御信号に応じ
てクランプユニット78a・78b・78cを適宜選択し、図示
してないクランプ用油圧回路に制御信号を送って、クラ
ンプユニット78a・78b・78cのうち所定のものに油圧を
供給させることが可能である。この第3実施例は、ロッ
ド50に掛かる荷重が予測できる場合に最適なものであ
る。
この第3実施例の作用は、ロッド50が固定されていて、
可動盤56が移動すること、荷重支持油室66の油圧(すな
わち、支持荷重の大きさ)が調整できることを除けば、
第2実施例のものと同様である。
なお、たとえば、クランプユニット78aによって荷重400
トンを支持することができるものとし、同様にクランプ
ユニット78bによって荷重200トンが、またクランプユニ
ット78cによって荷重100トンが、それぞれ支持すること
ができるものとすると、設定器74に設定する設定荷重の
数を6つにして、クランプユニット78a〜78cを選択組み
合わせして、これらに油圧を供給することによって700
トン以下の荷重を支持することができる。すなわち、ク
ランプユニット78cのみで100トン以下、クランプユニッ
ト78bのみで200トン以下、クランプユニット78c及び78b
を用いて300トン以下、クランプユニット78aのみで400
トン以下、クランプユニット78c及び78aを用いて500ト
ン以下、クランプユニット78b及び78aを用いて600トン
以下、クランプユニット78c、78b及び78aを用いて700ト
ン以下がそれぞれ支持可能となる。このような段階的な
制御を行うことにより、つば付きスリーブ54a〜54cの寿
命をより平均化させることができる。
なお、上記第1実施例の説明では、ロッド10に作用する
荷重Wを、外筒52aに固定した荷重センサ28によって検
出するものとしたが、ロッド10、つば付きスリーブ54a
〜54cなどの変形量から荷重Wを検出するようにするこ
ともできる。
(ト)発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、作業者の判
断で複数のクランプユニットの中から必要なものの組み
合わせを選択する場合と比較して、はるかに確実に所要
のクランプ力でロッドをクランプすることができ、クラ
ンプ力が不足したためにロッドが落下して装置を損傷さ
せてしまうというような不具合を発生させないで済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の摩擦式クランプ装置を示
す図、第2図は本発明の第2実施例の摩擦式クランプ装
置を示す図、第3図は本発明の第2実施例の摩擦式クラ
ンプ装置を示す図、第4図はクランプユニットの支持荷
重と荷重支持油室の油圧との関係を説明する図、第5図
は従来の摩擦式クランプ装置を示す図である。 10……ロッド、12a・12b・12c……外筒、14a・14b・14c
……つば付きスリーブ、16……固定盤、 18a・18b・18c……つば部、22a・22b・22c……環状油
室、24a・24b・24c……油流路、26……荷重支持油室、 28……荷重センサ、29……圧力センサ、38a・38b・38c
……クランプユニット、42……制御器、50……ロッド、
52a・52b・52c……外筒、54a・54b・54c……つば付きス
リーブ、56……可動盤、 66……荷重支持油室、76……制御器、78a・78b・78c…
…クランプユニット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッド(10)と、これの外周に軸方向に重
    ね合わせて設けられた複数のクランプユニット(38a・3
    8b・38c)と、を有しており、 各クランプユニット(38)は、外筒(12)と、これの内
    径部にはめ合わされるとともにロッド(10)と軸方向に
    相対移動可能にはめ合わされたつば付きスリーブ(14)
    と、から構成されており、 つば付きスリーブ(14)には、外筒(12)を荷重の作用
    する軸方向に押すことが可能なつば部(18)が形成され
    ており、 外筒(12)の内径部とつば付きスリーブ(14)の外径部
    とによってこれらの間に環状油室(22)が形成されてお
    り、 ロッド(10)とつば付きスリーブ(14)の内径部とのは
    め合いは、環状油室(22)に油圧が作用していない場合
    はロッド(10)と外筒(12)とが軸方向に相対移動可能
    であり、環状油室(22)に油圧が作用している場合はロ
    ッド(10)と外筒(12)とがつば付きスリーブ(14)を
    介して締結状態となるように構成されている摩擦式クラ
    ンプ装置において、 上記ロッド(10)及び上記クランプユニット(38a・38b
    ・38c)のいずれかに、負荷を検知する荷重センサ(2
    8)が設けられており、これの信号の大きさに応じてク
    ランプユニット(38a・38b・38c)を選択してこれに油
    圧を供給させる信号を出力する制御器(42)を有するこ
    とを特徴とする摩擦式クランプ装置。
  2. 【請求項2】ロッド(10)と、これの外周に軸方向に重
    ね合わせて設けられた複数のクランプユニット(78a・7
    8b・78c)と、を有しており、 各クランプユニット(78)は、外筒(52)と、これの内
    径部にはめ合わされるとともにロッド(10)と軸方向に
    相対移動可能にはめ合わされたつば付きスリーブ(54)
    と、から構成されており、 つば付きスリーブ(54)には、外筒(52)を荷重の作用
    する軸方向に押すことが可能なつば部(58)が形成され
    ており、 外筒(52)の内径部とつば付きスリーブ(54)の外径部
    とによってこれらの間に環状油室(62)が形成されてお
    り、 ロッド(10)とつば付きスリーブ(54)の内径部とのは
    め合いは、環状油室(62)に油圧が作用していない場合
    はロッド(10)と外筒(52)とが軸方向に相対移動可能
    であり、環状油室(62)に油圧が作用している場合はロ
    ッド(10)と外筒(52)とがつば付きスリーブ(54)を
    介して締結状態となるように構成されている摩擦式クラ
    ンプ装置において、 荷重作用方向の末端部に位置するクランプユニット(78
    a)にはめ合わされた固定盤(16)を有しており、 固定盤(16)は、末端部のクランプユニット(78a)と
    軸方向に相対移動可能であるとともに、上記ロッド(1
    0)とはめ合わされて、これと軸方向に相対移動可能で
    あり、 固定盤(16)の内径部と、末端部のクランプユニット
    (78a)の末端側端部と、ロッド(10)の外周部とによ
    って荷重支持油室(26)が形成されており、 荷重支持油室(26)に作用する圧力を検出する圧力セン
    サ(29)と、これの信号の大きさに応じてクランプユニ
    ット(78a・78b・78c)を選択してこれに油圧を供給さ
    せる信号を出力する制御器(42)を有することを特徴と
    する摩擦式クランプ装置。
  3. 【請求項3】ロッド(50)と、これの外周に軸方向に重
    ね合わせて設けられた複数のクランプユニット(78a・7
    8b・78c)と、を有しており、 各クランプユニット(78)は、外筒(52)と、これの内
    径部にはめ合わされるとともにロッド(50)と軸方向に
    相対移動可能にはめ合わされたつば付きスリーブ(54)
    と、から構成されており、 つば付きスリーブ(54)には、外筒(52)を荷重の作用
    する軸方向に押すことが可能なつば部(58)が形成され
    ており、 外筒(52)の内径部とつば付きスリーブ(54)の外径部
    とによってこれらの間に環状油室(62)が形成されてお
    り、 ロッド(50)とつば付きスリーブ(54)の内径部とのは
    め合いは、環状油室(62)に油圧が作用していない場合
    はロッド(50)と外筒(52)とが軸方向に相対移動可能
    であり、環状油室(62)に油圧が作用している場合はロ
    ッド(50)と外筒(52)とがつば付きスリーブ(54)を
    介して締結状態となるように構成されている摩擦式クラ
    ンプ装置において、 荷重作用方向の末端部に位置するクランプユニット(78
    a)にはめ合わされた可動盤(56)を有しており、 ロッド(50)は、これの一端部が固定部に固定されてお
    り、 可動盤(56)は、末端部のクランプユニット(78a)と
    軸方向に相対移動可能であるとともに、ロッド(50)と
    はめ合わされて、これと軸方向に相対移動可能であり、 可動盤(56)の内径部、末端部のクランプユニット(78
    a)の末端側端部及びロッド(50)の外周部によって荷
    重支持油室(66)が形成されており、これを供給される
    油圧の大きさに応じてクランプユニット(78a・78b・78
    c)を選択して、これに油圧を供給させる信号を出力す
    る制御器(76)を有することを特徴とする摩擦式クラン
    プ装置。
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