JPH0711387A - 非常に大きな管鋳型の製造用鋼 - Google Patents
非常に大きな管鋳型の製造用鋼Info
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- JPH0711387A JPH0711387A JP5346114A JP34611493A JPH0711387A JP H0711387 A JPH0711387 A JP H0711387A JP 5346114 A JP5346114 A JP 5346114A JP 34611493 A JP34611493 A JP 34611493A JP H0711387 A JPH0711387 A JP H0711387A
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、内径が40インチを超える遠心鋳管
用の、高い延性及び高いじん性を備えた、非常に大きな
管鋳型を製造するために用いるフェライト系合金鋼を提
供することである。 【構成】 鋼は約0.12%乃至約0.18%の炭素、約0.70%
乃至約0.95%のマンガン、約0.008%以下のリン、約0.0
08%以下の硫黄、約0.20%乃至約0.35%のケイ素、約1.
05%乃至約1.25%のニッケル、約1.85%乃至約2.25%の
クロム、約0.60%乃至約0.75%のモリブデン、約0.03%
乃至約0.08%のバナジウム及び本質的に鉄である残部か
ら本質的に構成される。
用の、高い延性及び高いじん性を備えた、非常に大きな
管鋳型を製造するために用いるフェライト系合金鋼を提
供することである。 【構成】 鋼は約0.12%乃至約0.18%の炭素、約0.70%
乃至約0.95%のマンガン、約0.008%以下のリン、約0.0
08%以下の硫黄、約0.20%乃至約0.35%のケイ素、約1.
05%乃至約1.25%のニッケル、約1.85%乃至約2.25%の
クロム、約0.60%乃至約0.75%のモリブデン、約0.03%
乃至約0.08%のバナジウム及び本質的に鉄である残部か
ら本質的に構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管鋳型製造用フェライト
系合金鋼に関する。さらに詳細に述べると、本発明は内
径が40インチより大きな遠心鋳造管に用いる非常に大き
な管鋳型を製造するためのフェライト系合金鋼に関す
る。
系合金鋼に関する。さらに詳細に述べると、本発明は内
径が40インチより大きな遠心鋳造管に用いる非常に大き
な管鋳型を製造するためのフェライト系合金鋼に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遠心鋳造管に使用する管鋳型は通常、
「ベル」及び「スピゴット」端部を備えた細長い円筒形
の部分を有する。これらの端部は「バレル」部分によっ
て分けられている。遠心鋳造管の管鋳型を製造するため
に最も一般的に用いられる鋼の一つは、AISI 4130
のグレードである。1954年11月に発行され、1988年3月
に改訂された、アロイ・ダイジェスト--データ・オン・
ワールドワイド・メタルズ・アンド・アロイズ(Alloy
Digest--Data On World Wide Metals And Alloys)の第
3頁における「AISI 4130 」及び1986年発行のエア
ロスペース・ストラクチュアル・メタルズ・ハンドブッ
ク(Aerospace Structural Metals Handbook)の第1〜
20頁におけるKatus, J.R.の「フェラウス・アロイズ(F
errous Alloys)--4130」によれば、この鋼は、第1表
に示す化学組成を有している。
「ベル」及び「スピゴット」端部を備えた細長い円筒形
の部分を有する。これらの端部は「バレル」部分によっ
て分けられている。遠心鋳造管の管鋳型を製造するため
に最も一般的に用いられる鋼の一つは、AISI 4130
のグレードである。1954年11月に発行され、1988年3月
に改訂された、アロイ・ダイジェスト--データ・オン・
ワールドワイド・メタルズ・アンド・アロイズ(Alloy
Digest--Data On World Wide Metals And Alloys)の第
3頁における「AISI 4130 」及び1986年発行のエア
ロスペース・ストラクチュアル・メタルズ・ハンドブッ
ク(Aerospace Structural Metals Handbook)の第1〜
20頁におけるKatus, J.R.の「フェラウス・アロイズ(F
errous Alloys)--4130」によれば、この鋼は、第1表
に示す化学組成を有している。
【0003】 第1表 アロイダイジェスト エアロスペース・ハンドブック 元素 重量% 重量% 炭素 0.28-0.33 0.28-0.33 マンガン 0.40-0.60 0.40-0.60 ケイ素 0.20-0.35 0.20-0.35 リン 0.04以下 0.025 以下 硫黄 0.04以下 0.025 以下 クロム 0.80-1.10 0.80-1.10 モリブデン 0.15-0.25 0.15-0.25 ニッケル -- 0.25以下 銅 -- 0.35以下 鉄 残部 残部
【0004】AISI 4130 のグレードの鋼は、バナジ
ウムを含まず、マンガンの含有率は高くなく、ニッケル
はたとえ含まれても含有率は低く、クロムの含有率は中
程度にすぎず、そしてモリブデンの含有率は低い。
ウムを含まず、マンガンの含有率は高くなく、ニッケル
はたとえ含まれても含有率は低く、クロムの含有率は中
程度にすぎず、そしてモリブデンの含有率は低い。
【0005】従来の考えは、管鋳型の使用寿命は、熱処
理されたままの状態の管鋳型の備える硬度及び強度の性
質に基本的に依存するということであった。このため、
使用寿命の長い管鋳型を製造する試みにおいて、これら
の性質しか考慮されなかった。管鋳型鋼に硬度及び強度
を与える主要元素は炭素である。それ故、管鋳型の使用
寿命を長くするためには、鋼の炭素含有率が高くなけれ
ばならないと考えられた。AISI 4130 のグレード
は、この考え方に一致して、0.28〜0.33%の範囲の高い
炭素含有率であった。
理されたままの状態の管鋳型の備える硬度及び強度の性
質に基本的に依存するということであった。このため、
使用寿命の長い管鋳型を製造する試みにおいて、これら
の性質しか考慮されなかった。管鋳型鋼に硬度及び強度
を与える主要元素は炭素である。それ故、管鋳型の使用
寿命を長くするためには、鋼の炭素含有率が高くなけれ
ばならないと考えられた。AISI 4130 のグレード
は、この考え方に一致して、0.28〜0.33%の範囲の高い
炭素含有率であった。
【0006】この考え方からの新発展は、炭素の含有率
を直接管鋳型の大きさに関係づけることであった。第2
表はこの一例である: 第2表 管鋳型サイズ 炭素の範囲 目標 80 mm(3.2 インチ) 0.24-0.29 % 0.26% 100 mm(4インチ) 0.24-0.30 % 0.27% 150 mm(6インチ) 0.24-0.30 % 0.27% 200 mm(8インチ) 0.26-0.31 % 0.28% 250 mm(10インチ) 0.27-0.32 % 0.29% 350-1200mm 0.28-0.33 % 0.30% (14-40 インチ)
を直接管鋳型の大きさに関係づけることであった。第2
表はこの一例である: 第2表 管鋳型サイズ 炭素の範囲 目標 80 mm(3.2 インチ) 0.24-0.29 % 0.26% 100 mm(4インチ) 0.24-0.30 % 0.27% 150 mm(6インチ) 0.24-0.30 % 0.27% 200 mm(8インチ) 0.26-0.31 % 0.28% 250 mm(10インチ) 0.27-0.32 % 0.29% 350-1200mm 0.28-0.33 % 0.30% (14-40 インチ)
【0007】第2表に示す炭素含有率の勾配は、管鋳型
のサイズに基づく。炭素含有率の高い小サイズの管鋳型
は、熱処理時の焼割れ、又は使用中の早期の破損を生じ
やすいので、表に示す含有率まで炭素が減らされた。大
サイズの管鋳型の場合は、管鋳型の質量によって焼入れ
工程時の冷却速度がより低くなるため、この問題が克服
された。それ故、高い炭素の含有率が維持できた。第2
表は、管鋳型サイズに対応するため炭素の範囲を少し変
えているとはいえ、各種の管鋳型のサイズに対する一般
的に高い炭素含有率により立証されるように、従来の考
え方に従って、硬度及び強度のみを考えている。
のサイズに基づく。炭素含有率の高い小サイズの管鋳型
は、熱処理時の焼割れ、又は使用中の早期の破損を生じ
やすいので、表に示す含有率まで炭素が減らされた。大
サイズの管鋳型の場合は、管鋳型の質量によって焼入れ
工程時の冷却速度がより低くなるため、この問題が克服
された。それ故、高い炭素の含有率が維持できた。第2
表は、管鋳型サイズに対応するため炭素の範囲を少し変
えているとはいえ、各種の管鋳型のサイズに対する一般
的に高い炭素含有率により立証されるように、従来の考
え方に従って、硬度及び強度のみを考えている。
【0008】熱処理方法において炭素が適切に考慮され
ていないならば、炭素含有率の高い鋼から管鋳型を製造
するときに問題が生じる。熱処理方法の中の焼入れ工程
のためのオーステナイト化において、焼きならしされた
管鋳型は、室温からオーステナイト化温度まで加熱さ
れ、次に、室温まで水焼入れされる。この段階において
管鋳型の微細構造は、管鋳型が非常に硬くなり、そし
て、大きな内部応力を持つようなものである。この焼入
れの後、硬度を抑える焼戻し工程が続き、これにより管
鋳型はより柔軟になり、そして内部応力の多くが緩和さ
れる。しかし、それでもこれらの応力の多くが残る。こ
れらの残留内部応力が、管鋳型製造時の焼割れ又は熱疲
労による割れ及び管製造時のひずみをもたらす。
ていないならば、炭素含有率の高い鋼から管鋳型を製造
するときに問題が生じる。熱処理方法の中の焼入れ工程
のためのオーステナイト化において、焼きならしされた
管鋳型は、室温からオーステナイト化温度まで加熱さ
れ、次に、室温まで水焼入れされる。この段階において
管鋳型の微細構造は、管鋳型が非常に硬くなり、そし
て、大きな内部応力を持つようなものである。この焼入
れの後、硬度を抑える焼戻し工程が続き、これにより管
鋳型はより柔軟になり、そして内部応力の多くが緩和さ
れる。しかし、それでもこれらの応力の多くが残る。こ
れらの残留内部応力が、管鋳型製造時の焼割れ又は熱疲
労による割れ及び管製造時のひずみをもたらす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】非常に大きな管鋳型の
場合、所望の性質を熱処理時に与えることが困難であ
る。非常に大きな管鋳型の断面寸法及び質量のために、
管鋳型に対しすでに論考した熱処理の問題が一般的に拡
大される。この問題及びその他の問題を克服し、使用寿
命の改善された非常に大きな管鋳型を製造できる鋼が必
要とされている。
場合、所望の性質を熱処理時に与えることが困難であ
る。非常に大きな管鋳型の断面寸法及び質量のために、
管鋳型に対しすでに論考した熱処理の問題が一般的に拡
大される。この問題及びその他の問題を克服し、使用寿
命の改善された非常に大きな管鋳型を製造できる鋼が必
要とされている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は遠心鋳造管に使
用できる使用寿命の改善された非常に大きな管鋳型を製
造するための鋼である。これらの管鋳型は、40インチよ
り大きい内径の管を製造できる、非常に大きな断面、非
常に大きな質量の管鋳型である。
用できる使用寿命の改善された非常に大きな管鋳型を製
造するための鋼である。これらの管鋳型は、40インチよ
り大きい内径の管を製造できる、非常に大きな断面、非
常に大きな質量の管鋳型である。
【0011】非常に大きな管鋳型を製造するための本発
明の鋼の基本的な性質は、強度及び硬度ではなく延性及
びじん性である。これを達成するために、本発明の鋼
は、バナジウムを含み、炭素が減量される。さらに、本
発明の鋼は合金化されて、非常に大きな断面、非常に大
きな質量の管鋳型に使用寿命を改善するのに必要な性質
を与えるだけの総合効果を示す水準の、マンガン、ニッ
ケル、クロム及びモリブデンを含む。
明の鋼の基本的な性質は、強度及び硬度ではなく延性及
びじん性である。これを達成するために、本発明の鋼
は、バナジウムを含み、炭素が減量される。さらに、本
発明の鋼は合金化されて、非常に大きな断面、非常に大
きな質量の管鋳型に使用寿命を改善するのに必要な性質
を与えるだけの総合効果を示す水準の、マンガン、ニッ
ケル、クロム及びモリブデンを含む。
【0012】本発明の目的は、遠心鋳造管用の使用寿命
の改善された非常に大きな管鋳型を製造するための鋼を
提供することである。
の改善された非常に大きな管鋳型を製造するための鋼を
提供することである。
【0013】本発明のもう一つの目的は、熱処理された
状態の、非常に大きな断面、非常に大きな質量の管鋳型
に使用寿命の改善のために所望のじん性及び延性の性質
を与え得るだけの特定の範囲内で、バナジウム及び減量
された炭素ならびにマンガン、ニッケル、クロム及びモ
リブデンを含むことを特徴とする、遠心鋳造管用の非常
に大きな管鋳型を製造するための鋼を提供することであ
る。
状態の、非常に大きな断面、非常に大きな質量の管鋳型
に使用寿命の改善のために所望のじん性及び延性の性質
を与え得るだけの特定の範囲内で、バナジウム及び減量
された炭素ならびにマンガン、ニッケル、クロム及びモ
リブデンを含むことを特徴とする、遠心鋳造管用の非常
に大きな管鋳型を製造するための鋼を提供することであ
る。
【0014】本発明のこれらの及びその他の目的を、本
明細書においてさらに詳細に説明する。
明細書においてさらに詳細に説明する。
【0015】本発明は、使用寿命の長い非常に大きな管
鋳型を製造するための鋼である。これらの管鋳型は40イ
ンチより大きい内径の遠心鋳造管に用いることができ
る。使用寿命の改善された非常に大きな管鋳型に寄与す
る基本的な性質は硬度及び強度ではなく延性及びじん性
である。本発明の鋼についての特定された範囲内のバナ
ジウムと減量された炭素の組合わせが、所望のじん性及
び延性を促進する。さらに、鋼をマンガン、ニッケル、
クロム及びモリブデンと特定された範囲内で合金化する
ことにより、熱処理された状態の、非常に大きな断面、
非常に大きな質量の管鋳型において所望のじん性及び延
性が促進される。「クハール(Khare)III」と名付けら
れた、非常に大きな管鋳型製造用の本発明の鋼の重量百
分率を第3表に示す。
鋳型を製造するための鋼である。これらの管鋳型は40イ
ンチより大きい内径の遠心鋳造管に用いることができ
る。使用寿命の改善された非常に大きな管鋳型に寄与す
る基本的な性質は硬度及び強度ではなく延性及びじん性
である。本発明の鋼についての特定された範囲内のバナ
ジウムと減量された炭素の組合わせが、所望のじん性及
び延性を促進する。さらに、鋼をマンガン、ニッケル、
クロム及びモリブデンと特定された範囲内で合金化する
ことにより、熱処理された状態の、非常に大きな断面、
非常に大きな質量の管鋳型において所望のじん性及び延
性が促進される。「クハール(Khare)III」と名付けら
れた、非常に大きな管鋳型製造用の本発明の鋼の重量百
分率を第3表に示す。
【0016】 第3表 元素 重量% 目標% 炭素 0.12-0.18 % 0.15% マンガン 0.70-0.95 % 0.85% リン 0.008 %以下 できるだけ低くする 硫黄 0.008 %以下 できるだけ低くする ケイ素 0.20-0.35 % 0.25% ニッケル 1.05-1.25 % 1.10% クロム 1.85-2.25 % 2.00% モリブデン 0.60-0.75 % 0.65% バナジウム 0.03-0.08 % 0.05% 鉄 残部 残部
【0017】本発明の鋼において特定された範囲内の、
減量された炭素、バナジウム、マンガン、ニッケル、ク
ロム及びモリブデンの効果を論考する前に、本発明の鋼
から非常に大きな管鋳型を製造する方法を説明する。
減量された炭素、バナジウム、マンガン、ニッケル、ク
ロム及びモリブデンの効果を論考する前に、本発明の鋼
から非常に大きな管鋳型を製造する方法を説明する。
【0018】非常に大きな断面、非常に大きな質量の管
鋳型を製造するためのインゴットは、多くの方法のなか
のいずれかにより生成される。これらの方法は、鋳造、
熱間等静水圧圧縮成形、常温静水圧圧縮成形を含むがこ
れに限らない。製品はインゴットのマンドレル及び/又
はサドル鍛造により製造される。これに引続き、製品は
性質向上のために熱処理される。熱処理方法は、焼なら
し、焼入れのためのオーステナイト化、水中焼入れ及び
焼もどしを含む。
鋳型を製造するためのインゴットは、多くの方法のなか
のいずれかにより生成される。これらの方法は、鋳造、
熱間等静水圧圧縮成形、常温静水圧圧縮成形を含むがこ
れに限らない。製品はインゴットのマンドレル及び/又
はサドル鍛造により製造される。これに引続き、製品は
性質向上のために熱処理される。熱処理方法は、焼なら
し、焼入れのためのオーステナイト化、水中焼入れ及び
焼もどしを含む。
【0019】第一工程の焼ならしは、製品をA3温度よ
り高温に加熱し、次にそれを室温まで空気冷却すること
により達成される。次に、製品は焼入れのためオーステ
ナイト化される。この工程を行うとき、製品はA3温度
より高温に加熱される。次の工程において製品は室温に
到達するまで水中で焼入れされる。方法の最終工程は焼
戻しである。この工程に従い、製品はA1温度より低い
温度まで加熱され、それから室温まで空気冷却される。
この工程の後、非常に大きな管鋳型は所望の性質を持つ
ようになる。
り高温に加熱し、次にそれを室温まで空気冷却すること
により達成される。次に、製品は焼入れのためオーステ
ナイト化される。この工程を行うとき、製品はA3温度
より高温に加熱される。次の工程において製品は室温に
到達するまで水中で焼入れされる。方法の最終工程は焼
戻しである。この工程に従い、製品はA1温度より低い
温度まで加熱され、それから室温まで空気冷却される。
この工程の後、非常に大きな管鋳型は所望の性質を持つ
ようになる。
【0020】
【発明の効果】本発明の鋼の合金元素の効果を次に論考
する。
する。
【0021】本発明の鋼の化学組成中の炭素含有率は、
従来のAISI 4130 の範囲の0.28〜0.33%より低く、
第2表の0.24〜0.33%の範囲よりも低い。ここで重要な
ことは、減量された炭素は、熱処理された状態の非常に
大きな管鋳型に、じん性及び延性の増加と共に硬度と強
度の減少をもたらすことである。減量された炭素はま
た、本発明の鋼の内部応力を減少させるのに役立つ。こ
れは、本発明の鋼から製造した非常に大きな管鋳型にお
いて、焼戻し後の安定性がより大きいことを意味する。
それ故、非常に大きな管鋳型において、製造時の焼割れ
又は熱疲労による割れ及び生産時のひずみがより生じ難
くなる。
従来のAISI 4130 の範囲の0.28〜0.33%より低く、
第2表の0.24〜0.33%の範囲よりも低い。ここで重要な
ことは、減量された炭素は、熱処理された状態の非常に
大きな管鋳型に、じん性及び延性の増加と共に硬度と強
度の減少をもたらすことである。減量された炭素はま
た、本発明の鋼の内部応力を減少させるのに役立つ。こ
れは、本発明の鋼から製造した非常に大きな管鋳型にお
いて、焼戻し後の安定性がより大きいことを意味する。
それ故、非常に大きな管鋳型において、製造時の焼割れ
又は熱疲労による割れ及び生産時のひずみがより生じ難
くなる。
【0022】本発明の鋼に0.03〜0.08%の範囲内のバナ
ジウムを加えて鋼に微細な粒度を与え、そして焼戻し時
の軟化を防止する。バナジウムはAISI 4130 のグレ
ードの鋼には含まれなかった。微細な粒度が、炭素を少
なくすることによる低い応力と共に作用して、本発明の
鋼の安定性を向上させる。バナジウムは、合金元素のマ
ンガン及びモリブデンと共に焼戻し後の硬度を所望の水
準に維持するのに役立つ。
ジウムを加えて鋼に微細な粒度を与え、そして焼戻し時
の軟化を防止する。バナジウムはAISI 4130 のグレ
ードの鋼には含まれなかった。微細な粒度が、炭素を少
なくすることによる低い応力と共に作用して、本発明の
鋼の安定性を向上させる。バナジウムは、合金元素のマ
ンガン及びモリブデンと共に焼戻し後の硬度を所望の水
準に維持するのに役立つ。
【0023】0.70〜0.95%の範囲内のマンガンにより、
炭素/マンガン比を高くできる。この範囲内のマンガン
は、所望のじん性及び延性の性質に悪影響を与えること
なく、所望の水準の深い焼入れを促進する。
炭素/マンガン比を高くできる。この範囲内のマンガン
は、所望のじん性及び延性の性質に悪影響を与えること
なく、所望の水準の深い焼入れを促進する。
【0024】1.05〜1.25%の範囲内のニッケルは、時間
/温度変態曲線を右に移す。それ故、所望の性質を獲得
するため製品を焼入れするための時間帯が拡がる。この
時間帯とは、製品が焼入れ処理のためオーステナイト化
される炉を出た時から、製品が現実に水中焼き入れされ
るまでの時間である。
/温度変態曲線を右に移す。それ故、所望の性質を獲得
するため製品を焼入れするための時間帯が拡がる。この
時間帯とは、製品が焼入れ処理のためオーステナイト化
される炉を出た時から、製品が現実に水中焼き入れされ
るまでの時間である。
【0025】1.85〜2.25%のクロムの範囲は高いクロム
を表わす。これは、熱処理された状態の非常に大きな管
鋳型に高温特性を与える。さらに詳細に述べると、高ク
ロム含有率は、非常に大きな管鋳型が使用中に高温にさ
らされたとき、それの軟化を防止する効果を持ってい
る。このことは、非常に大きな管鋳型が非常に大きな断
面、非常に大きな質量の管の生産をもたらし、その生産
は、管鋳型に一層高い熱含量をより長期間残留させると
いう事実により十分に理解される。高クロム含有率によ
り得られる強度は、所望のじん性及び延性の性質に悪い
影響を与えない。
を表わす。これは、熱処理された状態の非常に大きな管
鋳型に高温特性を与える。さらに詳細に述べると、高ク
ロム含有率は、非常に大きな管鋳型が使用中に高温にさ
らされたとき、それの軟化を防止する効果を持ってい
る。このことは、非常に大きな管鋳型が非常に大きな断
面、非常に大きな質量の管の生産をもたらし、その生産
は、管鋳型に一層高い熱含量をより長期間残留させると
いう事実により十分に理解される。高クロム含有率によ
り得られる強度は、所望のじん性及び延性の性質に悪い
影響を与えない。
【0026】0.60〜0.75%の範囲内のモリブデンの高い
含有率は、本発明の鋼における最も有力な焼入れ性の作
用剤である。ここで特に興味深いことは、特定範囲内の
モリブデンは、より遅い冷却速度の中にあって非常に大
きな管鋳型の強度の焼入れをもたらすことである。この
モリブデンの範囲は熱処理されたままの状態の非常に大
きな管鋳型の使用中の割れ防止に役立つ。
含有率は、本発明の鋼における最も有力な焼入れ性の作
用剤である。ここで特に興味深いことは、特定範囲内の
モリブデンは、より遅い冷却速度の中にあって非常に大
きな管鋳型の強度の焼入れをもたらすことである。この
モリブデンの範囲は熱処理されたままの状態の非常に大
きな管鋳型の使用中の割れ防止に役立つ。
【0027】本明細書において用いる用語及び表現は、
説明のためのものであって、限定するためのものでな
い。それ故、そのような用語及び表現を使用するとき、
示されそして記載された特色に等価なもの及びその一部
を除外する考えはない。各種の変更は本発明の範囲内に
おいて可能であることを認識すべきである。
説明のためのものであって、限定するためのものでな
い。それ故、そのような用語及び表現を使用するとき、
示されそして記載された特色に等価なもの及びその一部
を除外する考えはない。各種の変更は本発明の範囲内に
おいて可能であることを認識すべきである。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量百分率で、約0.12%乃至約0.18%の
炭素、約0.70%乃至約0.95%のマンガン、約0.008%以
下のリン、約0.008%以下の硫黄、約0.20%乃至約0.35
%のケイ素、約1.05%乃至約1.25%のニッケル、約1.85
%乃至約2.25%のクロム、約0.60%乃至約0.75%のモリ
ブデン、約0.03%乃至約0.08%のバナジウム及び本質的
に鉄である残部から本質的に成るフェライト系合金鋼。 - 【請求項2】 約0.15%の炭素、約0.85%のマンガン、
約0.008%以下のリン、約0.008%以下の硫黄、約0.25%
のケイ素、約1.10%のニッケル、約2.00%のクロム、約
0.65%のモリブデン、約0.05%のバナジウム及び本質的
に鉄である残部から本質的に成る、請求項1に記載の
鋼。 - 【請求項3】 重量百分率で、約0.12%乃至約0.18%の
炭素、約0.70%乃至約0.95%のマンガン、約0.008%以
下のリン、約0.008%以下の硫黄、約0.20%乃至約0.35
%のケイ素、約1.05%乃至約1.25%のニッケル、約1.85
%乃至約2.25%のクロム、約0.60%乃至約0.75%のモリ
ブデン、約0.03%乃至約0.08%のバナジウム及び本質的
に鉄である残部から本質的に成るフェライト系合金鋼か
ら形成される遠心鋳造管用管鋳型。 - 【請求項4】 約0.15%の炭素、約0.85%のマンガン、
約0.008%以下のリン、約0.008%以下の硫黄、約0.25%
のケイ素、約1.10%のニッケル、約2.00%のクロム、約
0.65%のモリブデン、約0.05%のバナジウム及び本質的
に鉄である残部から本質的に成る、請求項3に記載の管
鋳型。
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