JPH07115207A - 量子効果デバイス - Google Patents
量子効果デバイスInfo
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- JPH07115207A JPH07115207A JP6187435A JP18743594A JPH07115207A JP H07115207 A JPH07115207 A JP H07115207A JP 6187435 A JP6187435 A JP 6187435A JP 18743594 A JP18743594 A JP 18743594A JP H07115207 A JPH07115207 A JP H07115207A
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- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D48/00—Individual devices not covered by groups H10D1/00 - H10D44/00
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- Nanotechnology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
- Bipolar Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 量子効果デバイスにおいて、メソスコピック
領域で動作し、動作に使用される電子波の単色化の必要
がなく、高温度領域での動作を実現する。 【構成】 量子効果デバイスにおいて、キャリアを注入
する第1領域3とキャリアが放出される第2領域4との
間を連結した第1導波路1と、第1導波路の中央部から
分岐され、第3領域に連結された第2導波路2と、前記
分岐部分に構成されたポテンシャル障壁の制御が可能な
制御領域6とを備える。制御領域6は、前記ポテンシャ
ル障壁が低いときに第1導波路1を通して第2領域から
キャリアを放出し、前記ポテンシャル障壁が高いときに
量子力学的反射により前記第1導波路1から第3領域に
前記キャリアを放出する。さらに、量子効果デバイスに
おいては第1領域から前記制御領域6までの間に単一の
ポテンシャル障壁又は共鳴トンネル構造を用いたキャリ
ア注入領域13を備え、動作速度が高速化される。
領域で動作し、動作に使用される電子波の単色化の必要
がなく、高温度領域での動作を実現する。 【構成】 量子効果デバイスにおいて、キャリアを注入
する第1領域3とキャリアが放出される第2領域4との
間を連結した第1導波路1と、第1導波路の中央部から
分岐され、第3領域に連結された第2導波路2と、前記
分岐部分に構成されたポテンシャル障壁の制御が可能な
制御領域6とを備える。制御領域6は、前記ポテンシャ
ル障壁が低いときに第1導波路1を通して第2領域から
キャリアを放出し、前記ポテンシャル障壁が高いときに
量子力学的反射により前記第1導波路1から第3領域に
前記キャリアを放出する。さらに、量子効果デバイスに
おいては第1領域から前記制御領域6までの間に単一の
ポテンシャル障壁又は共鳴トンネル構造を用いたキャリ
ア注入領域13を備え、動作速度が高速化される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は量子効果デバイスに関す
る。特に本発明は、メソスコピック領域において動作
し、動作に使用される電子波の単色化の必要がなく、し
かも高温度領域(常温程度まで)において動作可能な量
子効果デバイスに関する。
る。特に本発明は、メソスコピック領域において動作
し、動作に使用される電子波の単色化の必要がなく、し
かも高温度領域(常温程度まで)において動作可能な量
子効果デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】現在までに、ブラッグ反射や回折効果を
利用する量子効果デバイス、A−B効果型の量子効果デ
バイス、スタブ型の量子効果デバイス等、各種の量子効
果デバイスが提案されている。これらの量子効果デバイ
スの動作原理には電子波の干渉、回折効果のいずれかが
使用される。
利用する量子効果デバイス、A−B効果型の量子効果デ
バイス、スタブ型の量子効果デバイス等、各種の量子効
果デバイスが提案されている。これらの量子効果デバイ
スの動作原理には電子波の干渉、回折効果のいずれかが
使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の量子効果デバイ
スのうちブラッグ反射や回折効果を利用する量子効果デ
バイスおいては非弾性散乱による位相破壊時間(位相緩
和時間:phase breakingtime )内に感じる有効な周期
的ポテンシャルの数が限られる。このため、位相破壊時
間の長い極低温領域においてのみ良好な特性が期待され
る。また、A−B効果型の量子効果デバイスにおいては
電子波の均等な分波が困難である。しかも、この量子効
果デバイスのスイッチング特性はゲート入力に対して周
期的に現れ、動作余裕度が小さい。さらに、スタブ型の
量子効果デバイス等、デバイスの形状による干渉効果を
利用した量子効果デバイスにおいては動作の観測のため
に電子波の単色化が必要になる。このため、量子効果デ
バイスは極低温に冷却するなどの必要性を生じる。本発
明は、このような問題点を解決することを課題としてな
されたものであり、メソスコピック領域において動作
し、動作に使用される電子波の単色化の必要がなく、し
かも高温度領域で動作可能な量子効果デバイスの提供を
目的とする。
スのうちブラッグ反射や回折効果を利用する量子効果デ
バイスおいては非弾性散乱による位相破壊時間(位相緩
和時間:phase breakingtime )内に感じる有効な周期
的ポテンシャルの数が限られる。このため、位相破壊時
間の長い極低温領域においてのみ良好な特性が期待され
る。また、A−B効果型の量子効果デバイスにおいては
電子波の均等な分波が困難である。しかも、この量子効
果デバイスのスイッチング特性はゲート入力に対して周
期的に現れ、動作余裕度が小さい。さらに、スタブ型の
量子効果デバイス等、デバイスの形状による干渉効果を
利用した量子効果デバイスにおいては動作の観測のため
に電子波の単色化が必要になる。このため、量子効果デ
バイスは極低温に冷却するなどの必要性を生じる。本発
明は、このような問題点を解決することを課題としてな
されたものであり、メソスコピック領域において動作
し、動作に使用される電子波の単色化の必要がなく、し
かも高温度領域で動作可能な量子効果デバイスの提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に係る
発明は、量子効果デバイスにおいて、キャリアが注入さ
れる第1領域と前記注入されたキャリアが放出される第
2領域との間を連結する第1導波路と、前記第1導波路
の中央部から分岐され、前記注入されたキャリアが放出
される第3領域に連結された第2導波路と、前記第1導
波路の第2導波路との分岐部分に構成され、ポテンシャ
ル障壁を制御する制御領域と、を備えることを特徴とす
る。前記制御領域は、前記ポテンシャル障壁が低いとき
に前記第1導波路を通して第2領域からキャリアを放出
し、前記ポテンシャル障壁が高いときに量子力学的反射
によって前記第1導波路から第2導波路にキャリアを導
き第3領域から前記キャリアを放出する。この構成によ
り、第1に、量子効果デバイスにおいて、ゲートポテン
シャル障壁による電子の量子力学的反射効果が使用され
るので、動作に必要な可干渉距離が短くでき、高温領域
での動作が実現できる。第2に、量子効果デバイスにお
いて、電子波が単色である必要性がなくなるので、電子
波の単色化のための付加的な構造がなくせる。また、極
低温に冷却する必要がなくせる。さらに第3に、量子効
果デバイスにおいて、第1導波路の第1領域と制御領域
との間にポテンシャル障壁等、キャリアの流れを抑制す
る物体が存在しないので、動作電流が増加でき、次段デ
バイスのドライバビリティが向上できる。
発明は、量子効果デバイスにおいて、キャリアが注入さ
れる第1領域と前記注入されたキャリアが放出される第
2領域との間を連結する第1導波路と、前記第1導波路
の中央部から分岐され、前記注入されたキャリアが放出
される第3領域に連結された第2導波路と、前記第1導
波路の第2導波路との分岐部分に構成され、ポテンシャ
ル障壁を制御する制御領域と、を備えることを特徴とす
る。前記制御領域は、前記ポテンシャル障壁が低いとき
に前記第1導波路を通して第2領域からキャリアを放出
し、前記ポテンシャル障壁が高いときに量子力学的反射
によって前記第1導波路から第2導波路にキャリアを導
き第3領域から前記キャリアを放出する。この構成によ
り、第1に、量子効果デバイスにおいて、ゲートポテン
シャル障壁による電子の量子力学的反射効果が使用され
るので、動作に必要な可干渉距離が短くでき、高温領域
での動作が実現できる。第2に、量子効果デバイスにお
いて、電子波が単色である必要性がなくなるので、電子
波の単色化のための付加的な構造がなくせる。また、極
低温に冷却する必要がなくせる。さらに第3に、量子効
果デバイスにおいて、第1導波路の第1領域と制御領域
との間にポテンシャル障壁等、キャリアの流れを抑制す
る物体が存在しないので、動作電流が増加でき、次段デ
バイスのドライバビリティが向上できる。
【0005】請求項2に係る発明は、前記請求項1に記
載される量子効果デバイスにおいて、前記第1導波路に
対して傾斜角度を有し前記第2導波路が分岐されること
を特徴とする。この構成により、第1導波路に対して第
2導波路が必ずしも直交しなくてもよいので、量子効果
デバイスの基本的動作特性に影響を与えることなく量子
効果デバイスのデザインルールの許容度が大きくでき
る。
載される量子効果デバイスにおいて、前記第1導波路に
対して傾斜角度を有し前記第2導波路が分岐されること
を特徴とする。この構成により、第1導波路に対して第
2導波路が必ずしも直交しなくてもよいので、量子効果
デバイスの基本的動作特性に影響を与えることなく量子
効果デバイスのデザインルールの許容度が大きくでき
る。
【0006】請求項3に係る発明は、前記請求項1又は
請求項2に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路のキャリアが注入される側に鋭角の傾斜角度
を有し前記第2導波路が分岐されることを特徴とする。
この構成により、量子効果デバイスにおいては、第1導
波路のキャリアが放出される側に鋭角の傾斜角度を有し
第2導波路が分岐された場合に比べて制御領域にゼロバ
イアスを加えた時の電流分岐比が向上できる。
請求項2に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路のキャリアが注入される側に鋭角の傾斜角度
を有し前記第2導波路が分岐されることを特徴とする。
この構成により、量子効果デバイスにおいては、第1導
波路のキャリアが放出される側に鋭角の傾斜角度を有し
第2導波路が分岐された場合に比べて制御領域にゼロバ
イアスを加えた時の電流分岐比が向上できる。
【0007】請求項4に係る発明は、前記請求項1又は
請求項2に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路に対して垂直方向に前記第2導波路が分岐さ
れることを特徴とする。
請求項2に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路に対して垂直方向に前記第2導波路が分岐さ
れることを特徴とする。
【0008】請求項5に係る発明は、前記請求項2又は
請求項4に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路及び前記第2導波路が同一の水平面に構成さ
れることを特徴とする。この構成により、量子効果デバ
イスにおいては、半導体製造プロセスで形成される1つ
の結晶層に第1導波路及び第2導波路が形成できるの
で、第1導波路及び第2導波路においてキャリアの散乱
が減少でき、キャリアのバリスティック特性が向上でき
る。
請求項4に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路及び前記第2導波路が同一の水平面に構成さ
れることを特徴とする。この構成により、量子効果デバ
イスにおいては、半導体製造プロセスで形成される1つ
の結晶層に第1導波路及び第2導波路が形成できるの
で、第1導波路及び第2導波路においてキャリアの散乱
が減少でき、キャリアのバリスティック特性が向上でき
る。
【0009】請求項6に係る発明は、前記請求項2又は
請求項4に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路及び前記第2導波路が同一の垂直面に構成さ
れることを特徴とする。
請求項4に記載される量子効果デバイスにおいて、前記
第1導波路及び前記第2導波路が同一の垂直面に構成さ
れることを特徴とする。
【0010】請求項7に係る発明は、前記請求項1乃至
請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスにお
いて、前記第1導波路の前記制御領域から第2領域まで
の領域を構成し、基板又は薄膜で形成される第1導波路
体と、前記制御領域を構成し、前記第1導波路体上に形
成される制御領域体と、前記第2導波路を構成し、前記
制御領域体上に形成された第2導波路体と、前記第1導
波路の前記第1領域から制御領域までの領域を構成し、
前記第2導波路体上に形成される量子細線導波路体と、
を備えたことを特徴とする。この構成により、第2導波
路体に量子細線導波路体を接続する簡易な構造で、しか
も第2導波路体に対して垂直方向に量子細線導波路体が
引き出せるので、量子細線導波路構造を有する量子効果
デバイスが簡易に実現できる。
請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスにお
いて、前記第1導波路の前記制御領域から第2領域まで
の領域を構成し、基板又は薄膜で形成される第1導波路
体と、前記制御領域を構成し、前記第1導波路体上に形
成される制御領域体と、前記第2導波路を構成し、前記
制御領域体上に形成された第2導波路体と、前記第1導
波路の前記第1領域から制御領域までの領域を構成し、
前記第2導波路体上に形成される量子細線導波路体と、
を備えたことを特徴とする。この構成により、第2導波
路体に量子細線導波路体を接続する簡易な構造で、しか
も第2導波路体に対して垂直方向に量子細線導波路体が
引き出せるので、量子細線導波路構造を有する量子効果
デバイスが簡易に実現できる。
【0011】請求項8に係る発明は、前記請求項1乃至
請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスにお
いて、前記第1導波路から前記第2導波路が複数本並列
に分岐され、前記複数本の第2導波路の各分岐部分に各
々独立にポテンシャル障壁を制御する制御領域が構成さ
れることを特徴とする。この構成により、第1領域側の
前段の分岐部分においてポテンシャル障壁による量子力
学的反射で第2導波路に導かれずにポテンシャル障壁を
超えたキャリアが後段の分岐部分において量子力学的反
射で第2導波路に導かれるので、第3領域から放出され
る合計のキャリア量が増加できる。この結果、量子効果
デバイスにおいては、電流分岐比が合計的には向上で
き、ドライバビリティが向上できるので、低電圧動作が
実現できる。
請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスにお
いて、前記第1導波路から前記第2導波路が複数本並列
に分岐され、前記複数本の第2導波路の各分岐部分に各
々独立にポテンシャル障壁を制御する制御領域が構成さ
れることを特徴とする。この構成により、第1領域側の
前段の分岐部分においてポテンシャル障壁による量子力
学的反射で第2導波路に導かれずにポテンシャル障壁を
超えたキャリアが後段の分岐部分において量子力学的反
射で第2導波路に導かれるので、第3領域から放出され
る合計のキャリア量が増加できる。この結果、量子効果
デバイスにおいては、電流分岐比が合計的には向上で
き、ドライバビリティが向上できるので、低電圧動作が
実現できる。
【0012】請求項9に係る発明は、前記請求項1乃至
請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスにお
いて、前記第1導波路、第2導波路が各々化合物半導体
のヘテロ接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電
子移動層で構成されることを特徴とする。この構成によ
り、化合物半導体においては製造プロセスがある程度確
立されており、結晶欠陥がきわめて少ない良質なヘテロ
接合界面が形成できるので、二次元電子ガス系の電子移
動層においてキャリアの散乱が減少できる。さらに、二
次元電子ガス系の電子移動層が第1導波路及び第2導波
路に使用されるので、高いキャリアのモビリティが得ら
れる。すなわち、量子効果デバイスにおいてはバリステ
ィックなキャリアが利用できる。
請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスにお
いて、前記第1導波路、第2導波路が各々化合物半導体
のヘテロ接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電
子移動層で構成されることを特徴とする。この構成によ
り、化合物半導体においては製造プロセスがある程度確
立されており、結晶欠陥がきわめて少ない良質なヘテロ
接合界面が形成できるので、二次元電子ガス系の電子移
動層においてキャリアの散乱が減少できる。さらに、二
次元電子ガス系の電子移動層が第1導波路及び第2導波
路に使用されるので、高いキャリアのモビリティが得ら
れる。すなわち、量子効果デバイスにおいてはバリステ
ィックなキャリアが利用できる。
【0013】請求項10に係る発明は、前記請求項9に
記載される量子効果デバイスにおいて、前記第1導波
路、第2導波路が各々GaAsとAlGaAsとのヘテ
ロ接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電子移動
層で構成されることを特徴とする。この構成により、G
aAs、AlGaAsはいずれも化合物半導体のなかで
も製造プロセスがかなり確立されており、結晶欠陥がき
わめて少なく良質で安定なバンドギャップを有するヘテ
ロ接合界面が形成できるので、二次元電子ガス系の電子
移動層においてキャリアの散乱が減少できる。さらに、
二次元電子ガス系の電子移動層においては高いキャリア
のモビリティが得られる。
記載される量子効果デバイスにおいて、前記第1導波
路、第2導波路が各々GaAsとAlGaAsとのヘテ
ロ接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電子移動
層で構成されることを特徴とする。この構成により、G
aAs、AlGaAsはいずれも化合物半導体のなかで
も製造プロセスがかなり確立されており、結晶欠陥がき
わめて少なく良質で安定なバンドギャップを有するヘテ
ロ接合界面が形成できるので、二次元電子ガス系の電子
移動層においてキャリアの散乱が減少できる。さらに、
二次元電子ガス系の電子移動層においては高いキャリア
のモビリティが得られる。
【0014】請求項11に係る発明は、前記請求項9に
記載される量子効果デバイスにおいて、前記第1導波
路、第2導波路が各々InGaAsとInPとのヘテロ
接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電子移動層
で構成されることを特徴とする。この構成により、In
GaAs、InPはGaAs系と同様にいずれも化合物
半導体のなかでも製造プロセスがかなり確立されてお
り、結晶欠陥がきわめて少なく良質で安定なバンドギャ
ップを有するヘテロ接合界面が形成できるので、二次元
電子ガス系の電子移動層においてキャリアの散乱が減少
できる。さらに、GaAs系に比べて二次元電子ガス系
の電子移動層においては高いキャリアのモビリティが得
られる。
記載される量子効果デバイスにおいて、前記第1導波
路、第2導波路が各々InGaAsとInPとのヘテロ
接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電子移動層
で構成されることを特徴とする。この構成により、In
GaAs、InPはGaAs系と同様にいずれも化合物
半導体のなかでも製造プロセスがかなり確立されてお
り、結晶欠陥がきわめて少なく良質で安定なバンドギャ
ップを有するヘテロ接合界面が形成できるので、二次元
電子ガス系の電子移動層においてキャリアの散乱が減少
できる。さらに、GaAs系に比べて二次元電子ガス系
の電子移動層においては高いキャリアのモビリティが得
られる。
【0015】請求項12に係る発明は、前記請求項9乃
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、前記第1導波路及び第2導波路の周囲にショ
ットキー接合構造又はMIS(Metal Insulator S
emiconductor)容量構造が構成され、前記ショットキー
接合構造又はMIS容量構造で形成される空乏領域で前
記第1導波路、第2導波路の幅が各々決定されることを
特徴とする。この構成により、物理的加工法で微小な凹
凸が発生する加工ではなく、前記第1導波路、第2導波
路の各々と滑らかな界面を構成する空乏領域で前記第1
導波路、第2導波路の幅が各々形成される。この結果、
量子効果デバイスにおいては、前記第1導波路、第2導
波路の各々でキャリアの散乱が減少できる。
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、前記第1導波路及び第2導波路の周囲にショ
ットキー接合構造又はMIS(Metal Insulator S
emiconductor)容量構造が構成され、前記ショットキー
接合構造又はMIS容量構造で形成される空乏領域で前
記第1導波路、第2導波路の幅が各々決定されることを
特徴とする。この構成により、物理的加工法で微小な凹
凸が発生する加工ではなく、前記第1導波路、第2導波
路の各々と滑らかな界面を構成する空乏領域で前記第1
導波路、第2導波路の幅が各々形成される。この結果、
量子効果デバイスにおいては、前記第1導波路、第2導
波路の各々でキャリアの散乱が減少できる。
【0016】請求項13に係る発明は、前記請求項9乃
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、エッチングされた壁面に結晶損傷領域が発生
するエッチングで前記第1導波路及び第2導波路の周囲
が凹状部に形成され、前記凹状部の壁面に結晶損傷領域
により形成される空乏領域で前記第1導波路、第2導波
路の幅が各々決定されることを特徴とする。この構成に
より、前記凹状部の壁面に結晶損傷領域により形成され
る空乏領域で前記第1導波路、第2導波路の各々と滑ら
かな界面が構成されるので、量子効果デバイスにおいて
は前記第1導波路、第2導波路の各々でキャリアの散乱
が減少できる。
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、エッチングされた壁面に結晶損傷領域が発生
するエッチングで前記第1導波路及び第2導波路の周囲
が凹状部に形成され、前記凹状部の壁面に結晶損傷領域
により形成される空乏領域で前記第1導波路、第2導波
路の幅が各々決定されることを特徴とする。この構成に
より、前記凹状部の壁面に結晶損傷領域により形成され
る空乏領域で前記第1導波路、第2導波路の各々と滑ら
かな界面が構成されるので、量子効果デバイスにおいて
は前記第1導波路、第2導波路の各々でキャリアの散乱
が減少できる。
【0017】請求項14に係る発明は、前記請求項9乃
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、前記第1導波路及び第2導波路の周囲に凹状
部が形成され、前記凹状部には埋込み部材が充填される
ことを特徴とする。この構成により、前記凹状部の形成
で前記第1導波路、第2導波路の各々の露出された側面
が埋込み部材の充填でバルクに近い形で復元されるの
で、前記第1導波路、第2導波路の各々の側面部分の結
晶表面準位が安定化され、前記第1導波路、第2導波路
の各々で導電性が回復できる。埋込み部材として前記第
1導波路、第2導波路のいずれかと同質の材料、例えば
化合物半導体が使用される場合、さらに前記化合物半導
体を埋込み部材として充填した後に結晶損傷領域が回復
できるアニールが行われた場合には前記第1導波路、第
2導波路の各々の導電性が回復する割合が向上できる。
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、前記第1導波路及び第2導波路の周囲に凹状
部が形成され、前記凹状部には埋込み部材が充填される
ことを特徴とする。この構成により、前記凹状部の形成
で前記第1導波路、第2導波路の各々の露出された側面
が埋込み部材の充填でバルクに近い形で復元されるの
で、前記第1導波路、第2導波路の各々の側面部分の結
晶表面準位が安定化され、前記第1導波路、第2導波路
の各々で導電性が回復できる。埋込み部材として前記第
1導波路、第2導波路のいずれかと同質の材料、例えば
化合物半導体が使用される場合、さらに前記化合物半導
体を埋込み部材として充填した後に結晶損傷領域が回復
できるアニールが行われた場合には前記第1導波路、第
2導波路の各々の導電性が回復する割合が向上できる。
【0018】請求項15に係る発明は、前記請求項9乃
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、前記第1導波路及び第2導波路の周囲に不純
物導入で結晶損傷領域が形成され、前記結晶損傷領域で
形成される空乏領域により前記第1導波路、第2導波路
の幅が各々決定されることを特徴とする。この構成によ
り、結晶損傷領域により形成される空乏領域で前記第1
導波路、第2導波路の各々と滑らかな界面が構成される
ので、量子効果デバイスにおいては前記第1導波路、第
2導波路の各々でキャリアの散乱が減少できる。さら
に、物理的加工法で前記第1導波路及び第2導波路の周
囲を加工することなく不純物導入で結晶損傷領域を形成
し前記第1導波路、第2導波路が各々形成されるので、
量子効果デバイスにおいて表面の平坦化が促進できる。
至請求項11のいずれかに記載される量子効果デバイス
において、前記第1導波路及び第2導波路の周囲に不純
物導入で結晶損傷領域が形成され、前記結晶損傷領域で
形成される空乏領域により前記第1導波路、第2導波路
の幅が各々決定されることを特徴とする。この構成によ
り、結晶損傷領域により形成される空乏領域で前記第1
導波路、第2導波路の各々と滑らかな界面が構成される
ので、量子効果デバイスにおいては前記第1導波路、第
2導波路の各々でキャリアの散乱が減少できる。さら
に、物理的加工法で前記第1導波路及び第2導波路の周
囲を加工することなく不純物導入で結晶損傷領域を形成
し前記第1導波路、第2導波路が各々形成されるので、
量子効果デバイスにおいて表面の平坦化が促進できる。
【0019】請求項16に係る発明は、前記請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分
の形状がポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生
成する傾斜辺を含む三角形で構成されることを特徴とす
る。この構成により、第1導波路から第2導波路に通じ
る導波路の幅(分岐部分の導波路幅)が充分に確保でき
るので、ポテンシャル障壁による量子力学的反射で第1
導波路から第2導波路にキャリアが流れ易くできる。こ
の結果、量子効果デバイスにおいては電流分岐比が向上
できる。
至請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分
の形状がポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生
成する傾斜辺を含む三角形で構成されることを特徴とす
る。この構成により、第1導波路から第2導波路に通じ
る導波路の幅(分岐部分の導波路幅)が充分に確保でき
るので、ポテンシャル障壁による量子力学的反射で第1
導波路から第2導波路にキャリアが流れ易くできる。こ
の結果、量子効果デバイスにおいては電流分岐比が向上
できる。
【0020】請求項17に係る発明は、前記請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分
の形状が四角形で構成されることを特徴とする。この構
成により、第1導波路の長さ方向に制御領域の長さが確
保できるので、ポテンシャル障壁による量子力学的反射
で第1導波路から第2導波路にキャリアを流す際のキャ
リアの突き抜けが減少できる。この結果、量子効果デバ
イスにおいては電流分岐比が向上できる。
至請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分
の形状が四角形で構成されることを特徴とする。この構
成により、第1導波路の長さ方向に制御領域の長さが確
保できるので、ポテンシャル障壁による量子力学的反射
で第1導波路から第2導波路にキャリアを流す際のキャ
リアの突き抜けが減少できる。この結果、量子効果デバ
イスにおいては電流分岐比が向上できる。
【0021】請求項18に係る発明は、前記請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分
の形状がポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生
成する傾斜辺を含む台形で構成されることを特徴とす
る。この構成により、第1導波路から第2導波路に通じ
る導波路の幅が充分に確保できるので、ポテンシャル障
壁による量子力学的反射で第1導波路から第2導波路に
キャリアが流れ易くできる。さらに、第1導波路の長さ
方向に制御領域の長さが確保できるので、ポテンシャル
障壁による量子力学的反射で第1導波路から第2導波路
にキャリアを流す際のキャリアの突き抜けが減少でき
る。この結果、量子効果デバイスにおいてはより一層電
流分岐比が向上できる。
至請求項4のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分
の形状がポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生
成する傾斜辺を含む台形で構成されることを特徴とす
る。この構成により、第1導波路から第2導波路に通じ
る導波路の幅が充分に確保できるので、ポテンシャル障
壁による量子力学的反射で第1導波路から第2導波路に
キャリアが流れ易くできる。さらに、第1導波路の長さ
方向に制御領域の長さが確保できるので、ポテンシャル
障壁による量子力学的反射で第1導波路から第2導波路
にキャリアを流す際のキャリアの突き抜けが減少でき
る。この結果、量子効果デバイスにおいてはより一層電
流分岐比が向上できる。
【0022】請求項19に係る発明は、前記請求項1、
請求項2、請求項4、請求項16、請求項17、請求項
18のいずれかに記載される量子効果デバイスにおい
て、前記制御領域で生成されるポテンシャル障壁による
量子力学的反射面が第1導波路内において前記第2導波
路の幅内に配置されることを特徴とする。この構成によ
り、ポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生成す
る電圧が制御領域に印加されることで第1導波路に流れ
るキャリアが第2導波路に導かれるので、量子効果デバ
イスにおいて電圧制御で電流変調特性が得られる。つま
り、量子効果デバイスにおいてMESFET(Metal
Schottky Field Effect Transistor)の電圧電流
特性に類似した電圧電流特性が得られる。
請求項2、請求項4、請求項16、請求項17、請求項
18のいずれかに記載される量子効果デバイスにおい
て、前記制御領域で生成されるポテンシャル障壁による
量子力学的反射面が第1導波路内において前記第2導波
路の幅内に配置されることを特徴とする。この構成によ
り、ポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生成す
る電圧が制御領域に印加されることで第1導波路に流れ
るキャリアが第2導波路に導かれるので、量子効果デバ
イスにおいて電圧制御で電流変調特性が得られる。つま
り、量子効果デバイスにおいてMESFET(Metal
Schottky Field Effect Transistor)の電圧電流
特性に類似した電圧電流特性が得られる。
【0023】請求項20に係る発明は、前記請求項1、
請求項2、請求項4、請求項17のいずれかに記載され
る量子効果デバイスにおいて、前記制御領域で生成され
るポテンシャル障壁による量子力学的反射面が第1導波
路内において前記第2導波路の幅外で前記第1導波路の
第2領域側に配置されることを特徴とする。この構成に
より、量子効果デバイスにおいては、第1導波路と第2
導波路との分岐部分を一旦通過したキャリアが前記制御
領域で生成されるポテンシャル障壁による量子力学的反
射面に達する。したがって、量子力学的反射面で反射さ
れ第2導波路に導かれるキャリアが存在するものの、制
御領域で生成されるポテンシャル障壁を突き抜け第1導
波路を直進し第2領域から放出される電子量が増加す
る。つまり、量子効果デバイスにおいては、スイッチン
グ特性が得られるものの、ダイオード(Diode)の電圧
電流特性に類似した電圧電流特性が得られる。
請求項2、請求項4、請求項17のいずれかに記載され
る量子効果デバイスにおいて、前記制御領域で生成され
るポテンシャル障壁による量子力学的反射面が第1導波
路内において前記第2導波路の幅外で前記第1導波路の
第2領域側に配置されることを特徴とする。この構成に
より、量子効果デバイスにおいては、第1導波路と第2
導波路との分岐部分を一旦通過したキャリアが前記制御
領域で生成されるポテンシャル障壁による量子力学的反
射面に達する。したがって、量子力学的反射面で反射さ
れ第2導波路に導かれるキャリアが存在するものの、制
御領域で生成されるポテンシャル障壁を突き抜け第1導
波路を直進し第2領域から放出される電子量が増加す
る。つまり、量子効果デバイスにおいては、スイッチン
グ特性が得られるものの、ダイオード(Diode)の電圧
電流特性に類似した電圧電流特性が得られる。
【0024】請求項21に係る発明は、前記請求項1、
請求項2、請求項3、請求項8、請求項9、請求項1
9、請求項20のいずれかに記載される量子効果デバイ
スにおいて、前記第1導波路の全長が100nm以下の
サイズに設定され、前記第1導波路の幅が100nm以
下のサイズに設定されることを特徴とする。この構成に
より、室温(約300度K)以下の温度で動作可能なコ
ヒーレント長の範囲内において量子効果デバイスが実現
できる。
請求項2、請求項3、請求項8、請求項9、請求項1
9、請求項20のいずれかに記載される量子効果デバイ
スにおいて、前記第1導波路の全長が100nm以下の
サイズに設定され、前記第1導波路の幅が100nm以
下のサイズに設定されることを特徴とする。この構成に
より、室温(約300度K)以下の温度で動作可能なコ
ヒーレント長の範囲内において量子効果デバイスが実現
できる。
【0025】請求項22に係る発明は、前記請求項1、
請求項2、請求項4、請求項8、請求項9、請求項1
6、請求項17、請求項18、請求項19、請求項2
0、請求項21のいずれかに記載される量子効果デバイ
スにおいて、前記制御領域にはバリスティック(ballis
tic )なキャリアが注入されることを特徴とする。この
構成により、バリスティックなキャリアは高いエネルギ
を有し、キャリアの流れが速くできるので、量子効果デ
バイスにおいて動作速度が高速化できる。
請求項2、請求項4、請求項8、請求項9、請求項1
6、請求項17、請求項18、請求項19、請求項2
0、請求項21のいずれかに記載される量子効果デバイ
スにおいて、前記制御領域にはバリスティック(ballis
tic )なキャリアが注入されることを特徴とする。この
構成により、バリスティックなキャリアは高いエネルギ
を有し、キャリアの流れが速くできるので、量子効果デ
バイスにおいて動作速度が高速化できる。
【0026】請求項23に係る発明は、前記請求項1、
請求項2、請求項4、請求項8、請求項9、請求項1
6、請求項17、請求項18、請求項19、請求項2
0、請求項21、請求項22のいずれかに記載される量
子効果デバイスにおいて、前記第1導波路の第1領域か
ら前記制御領域までの間に構成され、単一のポテンシャ
ル障壁又は共鳴トンネル構造で形成されるキャリア注入
領域を備え、前記キャリア注入領域はバリスティックな
キャリアをトンネル注入により制御領域に注入すること
を特徴とする。この構成により、前記キャリア注入領域
のポテンシャル障壁で低いエネルギを有するキャリアが
排除され高いエネルギを有するバリスティックなキャリ
アがトンネル注入により制御領域に注入される。この結
果、キャリアの流れが速くできるので、量子効果デバイ
スにおいて動作速度が高速化できる。
請求項2、請求項4、請求項8、請求項9、請求項1
6、請求項17、請求項18、請求項19、請求項2
0、請求項21、請求項22のいずれかに記載される量
子効果デバイスにおいて、前記第1導波路の第1領域か
ら前記制御領域までの間に構成され、単一のポテンシャ
ル障壁又は共鳴トンネル構造で形成されるキャリア注入
領域を備え、前記キャリア注入領域はバリスティックな
キャリアをトンネル注入により制御領域に注入すること
を特徴とする。この構成により、前記キャリア注入領域
のポテンシャル障壁で低いエネルギを有するキャリアが
排除され高いエネルギを有するバリスティックなキャリ
アがトンネル注入により制御領域に注入される。この結
果、キャリアの流れが速くできるので、量子効果デバイ
スにおいて動作速度が高速化できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
に基づき説明する。
に基づき説明する。
【0028】実施例1 〈量子効果デバイスの第1基本構造及び動作原理〉図1
は本発明の実施例1に係る量子効果デバイスの第1基本
構造を説明する平面図、図2はポテンシャルエネルギと
の関係で表した基本構造モデル化図である。
は本発明の実施例1に係る量子効果デバイスの第1基本
構造を説明する平面図、図2はポテンシャルエネルギと
の関係で表した基本構造モデル化図である。
【0029】図1及び図2に示すように、量子効果デバ
イス(量子効果素子)は電子導波路1、分岐電子導波路
2、ソース領域(S)3、第1ドレイン領域(D1)
4、第2ドレイン領域(D2)5、ゲート領域(制御領
域)6及び電子注入領域(電子注入構造)13を主体に
構成される。
イス(量子効果素子)は電子導波路1、分岐電子導波路
2、ソース領域(S)3、第1ドレイン領域(D1)
4、第2ドレイン領域(D2)5、ゲート領域(制御領
域)6及び電子注入領域(電子注入構造)13を主体に
構成される。
【0030】この量子効果デバイスは本実施例において
GaAs及びAlGaAsを材料として構成される。前
記電子導波路1、分岐電子導波路2は各々GaAsとA
lGaAsとの間のヘテロ接合界面付近に生成される二
次元電子ガス系の電子移動層によって形成される。電子
(少数キャリア)の有効質量は0. 067meである。
また、各領域の電極は極低温領域よりも高い温度領域に
設定される。例えば量子効果デバイスは液体窒素温度で
冷却され、各領域の電極は77度Kの温度に設定され
る。
GaAs及びAlGaAsを材料として構成される。前
記電子導波路1、分岐電子導波路2は各々GaAsとA
lGaAsとの間のヘテロ接合界面付近に生成される二
次元電子ガス系の電子移動層によって形成される。電子
(少数キャリア)の有効質量は0. 067meである。
また、各領域の電極は極低温領域よりも高い温度領域に
設定される。例えば量子効果デバイスは液体窒素温度で
冷却され、各領域の電極は77度Kの温度に設定され
る。
【0031】前記電子導波路1の一端はソース領域3に
連結される。電子導波路1の他端は第1ドレイン領域4
に連結される。この電子導波路1の中央部分は分岐さ
れ、分岐電子導波路2の一端が分岐された部分に連結さ
れる。分岐電子導波路2の他端は第2ドレイン領域5に
連結される。本実施例の量子効果デバイスにおいては、
分岐電子導波路2の中心軸が前記電子導波路1の中心軸
に対して垂直の角度(90度)をなして配置され(電子
導波路1に対して分岐電子導波路2が垂直に分岐さ
れ)、T字型形状で構成される。
連結される。電子導波路1の他端は第1ドレイン領域4
に連結される。この電子導波路1の中央部分は分岐さ
れ、分岐電子導波路2の一端が分岐された部分に連結さ
れる。分岐電子導波路2の他端は第2ドレイン領域5に
連結される。本実施例の量子効果デバイスにおいては、
分岐電子導波路2の中心軸が前記電子導波路1の中心軸
に対して垂直の角度(90度)をなして配置され(電子
導波路1に対して分岐電子導波路2が垂直に分岐さ
れ)、T字型形状で構成される。
【0032】前記ゲート領域6は電子導波路1の分岐電
子導波路2との分岐部分に構成される。このゲート領域
6においては図2に示すように印加される電圧によって
ゲートポテンシャル障壁Gpの制御が行える。ゲートポ
テンシャル障壁Gpが低く制御された場合には、ソース
領域3から電子注入領域13を通して注入される電子流
(電子波)10がゲートポテンシャル障壁Gpを越え、
電子導波路1を通過電子流11として伝達し第1ドレイ
ン領域4から電子が放出される。また、ゲートポテンシ
ャル障壁Gpが高く制御された場合には、ゲートポテン
シャル障壁Gpによる量子力学的反射によって注入され
た電子流10が反射され、反射電子流12として分岐電
子導波路2を通して第2ドレイン領域5から電子が放出
される。ゲートポテンシャル障壁Gpによって形成され
る量子力学的反射面GFにおいては注入される電子流1
0とのなす入射角、反射電子流12とのなす反射角がい
ずれも45度又は135度になる。
子導波路2との分岐部分に構成される。このゲート領域
6においては図2に示すように印加される電圧によって
ゲートポテンシャル障壁Gpの制御が行える。ゲートポ
テンシャル障壁Gpが低く制御された場合には、ソース
領域3から電子注入領域13を通して注入される電子流
(電子波)10がゲートポテンシャル障壁Gpを越え、
電子導波路1を通過電子流11として伝達し第1ドレイ
ン領域4から電子が放出される。また、ゲートポテンシ
ャル障壁Gpが高く制御された場合には、ゲートポテン
シャル障壁Gpによる量子力学的反射によって注入され
た電子流10が反射され、反射電子流12として分岐電
子導波路2を通して第2ドレイン領域5から電子が放出
される。ゲートポテンシャル障壁Gpによって形成され
る量子力学的反射面GFにおいては注入される電子流1
0とのなす入射角、反射電子流12とのなす反射角がい
ずれも45度又は135度になる。
【0033】前記ゲート領域6の電子導波路1と重複す
る部分の形状はゲートポテンシャル障壁Gpによる量子
力学的反射面GFを生成する傾斜辺6Fを含む三角形で
構成される。前記ゲート領域6が三角形で構成された場
合には電子導波路1から分岐電子導波路2に通じる導波
路幅(分岐部分の導波路幅)が充分に確保できる。つま
り、ゲートポテンシャル障壁Gpによる量子力学的反射
で電子導波路1から分岐電子導波路2に流れる電子流が
流れ易くできるので、電流分岐比が向上できる。
る部分の形状はゲートポテンシャル障壁Gpによる量子
力学的反射面GFを生成する傾斜辺6Fを含む三角形で
構成される。前記ゲート領域6が三角形で構成された場
合には電子導波路1から分岐電子導波路2に通じる導波
路幅(分岐部分の導波路幅)が充分に確保できる。つま
り、ゲートポテンシャル障壁Gpによる量子力学的反射
で電子導波路1から分岐電子導波路2に流れる電子流が
流れ易くできるので、電流分岐比が向上できる。
【0034】さらに、前記ゲート領域6においては、ゲ
ートポテンシャル障壁Gpによる量子力学的反射面GF
が電子導波路1内において分岐電子導波路2の幅内に配
置される。ゲートポテンシャル障壁Gpによる量子力学
的反射面GFを生成する電圧がゲート領域6に印加され
ることで分岐点において電子導波路1に流れる電子流1
0が分岐電子導波路2に導かれるので、量子効果デバイ
スにおいては電圧制御で電流変調特性が得られる。
ートポテンシャル障壁Gpによる量子力学的反射面GF
が電子導波路1内において分岐電子導波路2の幅内に配
置される。ゲートポテンシャル障壁Gpによる量子力学
的反射面GFを生成する電圧がゲート領域6に印加され
ることで分岐点において電子導波路1に流れる電子流1
0が分岐電子導波路2に導かれるので、量子効果デバイ
スにおいては電圧制御で電流変調特性が得られる。
【0035】前記電子注入領域13は電子導波路1にお
いてソース領域3からゲート領域6までの間に構成され
る。電子注入領域13は単一のポテンシャル障壁を利用
して形成され、例えばポテンシャル障壁が0. 1eV
に、幅Pwが4nmに各々設定される。電子注入領域1
3においては、ポテンシャル障壁で低いエネルギを有す
る電子が排除され、高いエネルギを有するバリスティッ
クな電子がトンネル注入により(トンネル電流として又
は注入された電子流10として)ゲート領域6に注入さ
れる。
いてソース領域3からゲート領域6までの間に構成され
る。電子注入領域13は単一のポテンシャル障壁を利用
して形成され、例えばポテンシャル障壁が0. 1eV
に、幅Pwが4nmに各々設定される。電子注入領域1
3においては、ポテンシャル障壁で低いエネルギを有す
る電子が排除され、高いエネルギを有するバリスティッ
クな電子がトンネル注入により(トンネル電流として又
は注入された電子流10として)ゲート領域6に注入さ
れる。
【0036】量子効果デバイスのデバイス寸法が充分に
小さいので、前記電子注入領域13によりバリスティッ
クな高エネルギの電子流10がゲート領域6に注入でき
る。この結果、10〜100meVの比較的高いエネル
ギの電子がソース領域3から注入された場合においても
ゲート領域6における光学フォノンによる非弾性散乱、
及び電子−電子間の非弾性散乱を受ける確率が小さい。
したがって、電子波(電子流)がゲート領域6に渡って
コヒーレントであるように、温度制御などにより位相破
壊時間を制御することによって(本実施例では位相破壊
時間を1.0psecに制御することによって)デバイ
スに流れる電子波(電子流)が制御できる。
小さいので、前記電子注入領域13によりバリスティッ
クな高エネルギの電子流10がゲート領域6に注入でき
る。この結果、10〜100meVの比較的高いエネル
ギの電子がソース領域3から注入された場合においても
ゲート領域6における光学フォノンによる非弾性散乱、
及び電子−電子間の非弾性散乱を受ける確率が小さい。
したがって、電子波(電子流)がゲート領域6に渡って
コヒーレントであるように、温度制御などにより位相破
壊時間を制御することによって(本実施例では位相破壊
時間を1.0psecに制御することによって)デバイ
スに流れる電子波(電子流)が制御できる。
【0037】本実施例の量子効果デバイスにおいては、
例えば図2に示す電子導波路1の導波路長Ltが40n
mに、電子導波路1の導波路幅(ゲート領域6の幅)L
wが10nmに、ゲート領域6の最大長さLgが10n
mに各々設定される。量子効果デバイスが室温(約30
0度K)において動作し得るコヒーレント長の範囲内に
ゲート長を設定するためには、電子導波路1の導波路長
Ltは100nm以下に、電子導波路1の導波路幅Lw
は100nm以下に各々設定される。なお、図2中、符
号Bpはバイアスポテンシャルである。
例えば図2に示す電子導波路1の導波路長Ltが40n
mに、電子導波路1の導波路幅(ゲート領域6の幅)L
wが10nmに、ゲート領域6の最大長さLgが10n
mに各々設定される。量子効果デバイスが室温(約30
0度K)において動作し得るコヒーレント長の範囲内に
ゲート長を設定するためには、電子導波路1の導波路長
Ltは100nm以下に、電子導波路1の導波路幅Lw
は100nm以下に各々設定される。なお、図2中、符
号Bpはバイアスポテンシャルである。
【0038】次に、前記量子効果デバイスの動作原理に
ついて説明する。 (1)量子効果デバイスのソース領域3から電子導波路
1を通してゲート領域6に高いエネルギをもった電子が
注入される。 (2)注入された電子(電子流10)の一部は電子導波
路1の分岐部分つまり分岐電子導波路2との交差部にお
いてゲートポテンシャル障壁による量子力学的反射によ
って反射(屈折)される。 (3)このとき、ゲート領域6の最大長さLgが例えば
10nm程度の大きさに設定された場合には電子流10
はバリスティックな伝導が支配的になる。つまり、ゲー
トポテンシャル障壁Gpが低いときには電子導波路1か
ら分岐電子導波路2へ進路を変える電子が少なく、電子
の大半がゲートポテンシャル障壁Gpを越え、通過電子
流11として第1ドレイン領域4から電子が放出され
る。 (4)また、ゲートポテンシャル障壁Gpを高めるにし
たがって、電子導波路1から分岐電子導波路2へ進路を
切り替える電子が増加する。つまり、電子導波路1に注
入された電子流10はゲートポテンシャル障壁Gpによ
る量子力学的反射によって分岐電子導波路2側に反射さ
れ、反射電子流12として第2ドレイン領域5から電子
が放出される。 (5)さらに、ゲートポテンシャル障壁Gpが充分に高
くなるとほとんどの電子が量子力学的反射で反射され、
電子導波路1から分岐電子導波路2へ電子の進路が切り
替わり、反射電子流12として第2ドレイン領域5から
電子が放出される。このとき、反射される電子数は飽和
し、電流値も飽和する。
ついて説明する。 (1)量子効果デバイスのソース領域3から電子導波路
1を通してゲート領域6に高いエネルギをもった電子が
注入される。 (2)注入された電子(電子流10)の一部は電子導波
路1の分岐部分つまり分岐電子導波路2との交差部にお
いてゲートポテンシャル障壁による量子力学的反射によ
って反射(屈折)される。 (3)このとき、ゲート領域6の最大長さLgが例えば
10nm程度の大きさに設定された場合には電子流10
はバリスティックな伝導が支配的になる。つまり、ゲー
トポテンシャル障壁Gpが低いときには電子導波路1か
ら分岐電子導波路2へ進路を変える電子が少なく、電子
の大半がゲートポテンシャル障壁Gpを越え、通過電子
流11として第1ドレイン領域4から電子が放出され
る。 (4)また、ゲートポテンシャル障壁Gpを高めるにし
たがって、電子導波路1から分岐電子導波路2へ進路を
切り替える電子が増加する。つまり、電子導波路1に注
入された電子流10はゲートポテンシャル障壁Gpによ
る量子力学的反射によって分岐電子導波路2側に反射さ
れ、反射電子流12として第2ドレイン領域5から電子
が放出される。 (5)さらに、ゲートポテンシャル障壁Gpが充分に高
くなるとほとんどの電子が量子力学的反射で反射され、
電子導波路1から分岐電子導波路2へ電子の進路が切り
替わり、反射電子流12として第2ドレイン領域5から
電子が放出される。このとき、反射される電子数は飽和
し、電流値も飽和する。
【0039】前記量子効果デバイスにおいてシミュレー
ションにより得られた電流−電圧特性(I−V特性)を
図3及び図4に示す。図3にはゲート領域6に印加され
る電圧(ゲート電圧)値に対するソース領域3−第2ド
レイン領域5間電流(ソース−ドレイン間電流)値を示
す。図4にはゲート領域6に印加される電圧値に対する
ソース領域3−第1ドレイン領域4間電流値を示す。
ションにより得られた電流−電圧特性(I−V特性)を
図3及び図4に示す。図3にはゲート領域6に印加され
る電圧(ゲート電圧)値に対するソース領域3−第2ド
レイン領域5間電流(ソース−ドレイン間電流)値を示
す。図4にはゲート領域6に印加される電圧値に対する
ソース領域3−第1ドレイン領域4間電流値を示す。
【0040】図3に示すように、量子効果デバイスにお
いては、電圧の増加とともに量子力学的反射に起因して
電流が増加する非線形領域と、電圧が増加しても電流が
増加しない飽和領域とを有する特性が得られる。この点
において、量子効果デバイスはMOSFET(Metal
Oxide Semiconductor Field Effect Transisto
r )、MESFET等のスイッチング素子に近似する動
作特性が得られる。
いては、電圧の増加とともに量子力学的反射に起因して
電流が増加する非線形領域と、電圧が増加しても電流が
増加しない飽和領域とを有する特性が得られる。この点
において、量子効果デバイスはMOSFET(Metal
Oxide Semiconductor Field Effect Transisto
r )、MESFET等のスイッチング素子に近似する動
作特性が得られる。
【0041】さらに、図4に示すように、量子効果デバ
イスにおいては、電圧の増加とともに電流が減少し、量
子力学的に反射が行われている事実が確認できる。
イスにおいては、電圧の増加とともに電流が減少し、量
子力学的に反射が行われている事実が確認できる。
【0042】図5は前記量子効果デバイスにおいてデバ
イス中の電流分布の一部のみを取り出した電流分布図で
ある。なお、図5に示す矢印は電子の流れを表してお
り、電流の流れる方向は電子の流れと反対方向になる。
イス中の電流分布の一部のみを取り出した電流分布図で
ある。なお、図5に示す矢印は電子の流れを表してお
り、電流の流れる方向は電子の流れと反対方向になる。
【0043】前記量子効果デバイスにおいてはF. Sol
s 等によるQ. M. T(QuantumModulated Transis
tor )型量子効果デバイスに構造が類似している。しか
しながら、Q. M. T型量子効果デバイスは分岐電子導
波路2に相当する導波路の末端が空乏領域になっており
電流が流れない構造の点及び動作原理が相違する点にお
いて前記量子効果デバイスとはまったく異なる。
s 等によるQ. M. T(QuantumModulated Transis
tor )型量子効果デバイスに構造が類似している。しか
しながら、Q. M. T型量子効果デバイスは分岐電子導
波路2に相当する導波路の末端が空乏領域になっており
電流が流れない構造の点及び動作原理が相違する点にお
いて前記量子効果デバイスとはまったく異なる。
【0044】このように、量子効果デバイスにおいて
は、ゲートポテンシャル障壁Gpによる電子の量子力学
的反射効果が使用され、動作に必要な可干渉距離がゲー
ト領域6の最大長さLg程度、具体的には10nm程度
に短くできるので、かなりの高温領域(77K以上)で
の動作が行える。
は、ゲートポテンシャル障壁Gpによる電子の量子力学
的反射効果が使用され、動作に必要な可干渉距離がゲー
ト領域6の最大長さLg程度、具体的には10nm程度
に短くできるので、かなりの高温領域(77K以上)で
の動作が行える。
【0045】さらに、量子効果デバイスにおいては、電
子波が単色である必要性もないので、電子波の単色化の
ための付加的な構造の必要性がない。
子波が単色である必要性もないので、電子波の単色化の
ための付加的な構造の必要性がない。
【0046】〈量子効果デバイスの第2基本構造及び動
作原理〉次に、量子効果デバイスの第2基本構造につい
て図6を使用し説明する。図6はポテンシャルエネルギ
との関係で表した基本構造モデル化図である。この第2
基本構造の量子効果デバイスは動作電流が増加できる特
徴を有する。
作原理〉次に、量子効果デバイスの第2基本構造につい
て図6を使用し説明する。図6はポテンシャルエネルギ
との関係で表した基本構造モデル化図である。この第2
基本構造の量子効果デバイスは動作電流が増加できる特
徴を有する。
【0047】図6に示すように、量子効果デバイスにお
いては前述の第1基本構造と基本的には同一の構造を有
するが、電子導波路1のソース領域3側の電子注入領域
13が省略され、量子効果デバイスは簡易な構造で構成
される。前記電子注入領域13はポテンシャル障壁で形
成され、トンネル効果でゲート領域6に電子(電子流1
0)が注入されるが、電子注入領域13が省略されると
量子効果デバイスの動作電流が増加できる。つまり、こ
の第2基本構造で形成される量子効果デバイスは動作電
流が増加できるので、次段のデバイスの駆動能力(ドラ
イバビリティ)が向上できる。また、量子効果デバイス
においては次段デバイスの動作速度の高速化が図れる。
いては前述の第1基本構造と基本的には同一の構造を有
するが、電子導波路1のソース領域3側の電子注入領域
13が省略され、量子効果デバイスは簡易な構造で構成
される。前記電子注入領域13はポテンシャル障壁で形
成され、トンネル効果でゲート領域6に電子(電子流1
0)が注入されるが、電子注入領域13が省略されると
量子効果デバイスの動作電流が増加できる。つまり、こ
の第2基本構造で形成される量子効果デバイスは動作電
流が増加できるので、次段のデバイスの駆動能力(ドラ
イバビリティ)が向上できる。また、量子効果デバイス
においては次段デバイスの動作速度の高速化が図れる。
【0048】前記第2基本構造で形成される量子効果デ
バイスについて、シミュレーションにより得られた電流
−電圧特性(I−V特性)を図7に示す。図7にはゲー
ト領域6に印加される電圧(ゲート電圧)値に対するソ
ース領域3−第2ドレイン領域5間電流(ソース−ドレ
イン間電流)値を示す。第2基本構造で形成される量子
効果デバイスにおいては前記第1基本構造で形成される
量子効果デバイスの動作電流に対して動作電流が数十倍
程度増加できる。
バイスについて、シミュレーションにより得られた電流
−電圧特性(I−V特性)を図7に示す。図7にはゲー
ト領域6に印加される電圧(ゲート電圧)値に対するソ
ース領域3−第2ドレイン領域5間電流(ソース−ドレ
イン間電流)値を示す。第2基本構造で形成される量子
効果デバイスにおいては前記第1基本構造で形成される
量子効果デバイスの動作電流に対して動作電流が数十倍
程度増加できる。
【0049】〈量子効果デバイスの動作特性改善〉前述
の第1基本構造で形成される量子効果デバイス、第2基
本構造で形成される量子効果デバイスにおいては各々ゲ
ート領域6に印加される電圧(ゲート電圧)が0Vにお
いてもオフセット電流が存在する。このオフセット電流
を減少する対策としては、デバイスの構造の各種寸法、
注入する電子のエネルギ量(バイアス電圧)が各々最適
化される。
の第1基本構造で形成される量子効果デバイス、第2基
本構造で形成される量子効果デバイスにおいては各々ゲ
ート領域6に印加される電圧(ゲート電圧)が0Vにお
いてもオフセット電流が存在する。このオフセット電流
を減少する対策としては、デバイスの構造の各種寸法、
注入する電子のエネルギ量(バイアス電圧)が各々最適
化される。
【0050】前記第2基本構造で形成される量子効果デ
バイスにおいて、ゲート電圧を0Vとし、バイアス電圧
の変化(注入される電子のエネルギの変化)に対する分
岐電子導波路2を流れる電流/トータルの電流の電流比
の変化を図8に示す。図8に示すように、バイアス電圧
が増加していくと電流比が0. 15程度で飽和する傾向
がみられる。また、バイアス電圧が減少し0Vになると
電流比が0. 4に収束し、電流比は0. 5にならない。
このような特性は量子力学的効果と考えられる。この電
流比をより小さく制御することにより、量子効果デバイ
スにおいてオフセット電流が防止できる。
バイスにおいて、ゲート電圧を0Vとし、バイアス電圧
の変化(注入される電子のエネルギの変化)に対する分
岐電子導波路2を流れる電流/トータルの電流の電流比
の変化を図8に示す。図8に示すように、バイアス電圧
が増加していくと電流比が0. 15程度で飽和する傾向
がみられる。また、バイアス電圧が減少し0Vになると
電流比が0. 4に収束し、電流比は0. 5にならない。
このような特性は量子力学的効果と考えられる。この電
流比をより小さく制御することにより、量子効果デバイ
スにおいてオフセット電流が防止できる。
【0051】〈量子効果デバイスの具体的構造〉図9は
前記第2基本構造に基づいて形成された具体的な量子効
果デバイスの平面図、図10は断面図である。
前記第2基本構造に基づいて形成された具体的な量子効
果デバイスの平面図、図10は断面図である。
【0052】図9及び図10に示すように、量子効果デ
バイスにおいてはGaAs基板からなる半絶縁性基板2
0が使用される。半絶縁性基板20上にはノンドープG
aAs21、n型AlGaAs22が順次積層される。
ノンドープGaAs21とn型AlGaAs22との間
のヘテロ接合界面付近には二次元電子ガス系の電子移動
層23が形成される。この電子移動層23は量子効果デ
バイスの電子導波路1及び分岐電子導波路2を構成す
る。
バイスにおいてはGaAs基板からなる半絶縁性基板2
0が使用される。半絶縁性基板20上にはノンドープG
aAs21、n型AlGaAs22が順次積層される。
ノンドープGaAs21とn型AlGaAs22との間
のヘテロ接合界面付近には二次元電子ガス系の電子移動
層23が形成される。この電子移動層23は量子効果デ
バイスの電子導波路1及び分岐電子導波路2を構成す
る。
【0053】GaAs系の化合物半導体の製造プロセス
はある程度確立されており、結晶欠陥がきわめて少ない
良質なヘテロ接合界面が形成できるので、二次元電子ガ
ス系の電子移動層23において電子の散乱が減少でき
る。さらに、二次元電子ガス系の電子移動層23が電子
導波路1及び分岐電子導波路2に使用されるので高い電
子のモビリティが得られ、量子効果デバイスにおいては
バリスティックな電子が利用できる。
はある程度確立されており、結晶欠陥がきわめて少ない
良質なヘテロ接合界面が形成できるので、二次元電子ガ
ス系の電子移動層23において電子の散乱が減少でき
る。さらに、二次元電子ガス系の電子移動層23が電子
導波路1及び分岐電子導波路2に使用されるので高い電
子のモビリティが得られ、量子効果デバイスにおいては
バリスティックな電子が利用できる。
【0054】特に化合物半導体のなかでもGaAs、A
lGaAsはいずれも製造プロセスがかなり確立されて
おり、結晶欠陥がきわめて少なく良質で安定なバンドギ
ャップを有するヘテロ接合界面が形成できるので、二次
元電子ガス系の電子移動層23において電子の散乱がか
なり減少できる。さらに、二次元電子ガス系の電子移動
層23においては比較的高い電子のモビリティが得られ
る。
lGaAsはいずれも製造プロセスがかなり確立されて
おり、結晶欠陥がきわめて少なく良質で安定なバンドギ
ャップを有するヘテロ接合界面が形成できるので、二次
元電子ガス系の電子移動層23において電子の散乱がか
なり減少できる。さらに、二次元電子ガス系の電子移動
層23においては比較的高い電子のモビリティが得られ
る。
【0055】さらに、前記電子導波路1、分岐電子導波
路2はいずれもノンドープGaAs21とn型AlGa
As22との間のヘテロ接合界面近傍において二次元電
子ガス系の電子移動層23に形成され、電子導波路1及
び分岐電子導波路2は同一の水平面に構成される。半導
体製造プロセスで形成される良質な1つの結晶層つまり
ノンドープGaAs21中に電子導波路1及び分岐電子
導波路2が形成されるので、電子導波路1及び分岐電子
導波路2においては電子の散乱が減少でき、電子のバリ
スティック特性が向上できる。
路2はいずれもノンドープGaAs21とn型AlGa
As22との間のヘテロ接合界面近傍において二次元電
子ガス系の電子移動層23に形成され、電子導波路1及
び分岐電子導波路2は同一の水平面に構成される。半導
体製造プロセスで形成される良質な1つの結晶層つまり
ノンドープGaAs21中に電子導波路1及び分岐電子
導波路2が形成されるので、電子導波路1及び分岐電子
導波路2においては電子の散乱が減少でき、電子のバリ
スティック特性が向上できる。
【0056】前記電子導波路1、分岐電子導波路2の周
囲には各々ショットキー接合構造が構成される。詳細に
は電子導波路1の幅を決定する周囲に及び分岐電子導波
路2の幅を決定する周囲において各々ショットキー接合
構造が構成される。ショットキー接合構造はn型AlG
aAs22及びこのn型AlGaAs22上に配置され
たショットキー制御電極24で構成される。ショットキ
ー接合構造においてはn型AlGaAs22とショット
キー制御電極24との界面からn型AlGaAs22側
に空乏領域25が形成でき、この空乏領域25が電子導
波路1、分岐電子導波路2の各々の幅を決定する。空乏
領域25においては、物理的加工法で微小な凹凸が発生
する加工ではなく電子導波路1、分岐電子導波路2の各
々(電子移動層23)と滑らかな界面で接触し、電子導
波路1、分岐電子導波路2の各々の幅が決定される。つ
まり、電子導波路1、分岐電子導波路2の各々において
電子の散乱が減少できる。
囲には各々ショットキー接合構造が構成される。詳細に
は電子導波路1の幅を決定する周囲に及び分岐電子導波
路2の幅を決定する周囲において各々ショットキー接合
構造が構成される。ショットキー接合構造はn型AlG
aAs22及びこのn型AlGaAs22上に配置され
たショットキー制御電極24で構成される。ショットキ
ー接合構造においてはn型AlGaAs22とショット
キー制御電極24との界面からn型AlGaAs22側
に空乏領域25が形成でき、この空乏領域25が電子導
波路1、分岐電子導波路2の各々の幅を決定する。空乏
領域25においては、物理的加工法で微小な凹凸が発生
する加工ではなく電子導波路1、分岐電子導波路2の各
々(電子移動層23)と滑らかな界面で接触し、電子導
波路1、分岐電子導波路2の各々の幅が決定される。つ
まり、電子導波路1、分岐電子導波路2の各々において
電子の散乱が減少できる。
【0057】前記量子効果デバイスのソース領域3、第
1ドレイン領域4、第2ドレイン領域5には各々オーミ
ック電極(ソース電極、第1ドレイン電極及び第2ドレ
イン電極)26が構成される。オーミック電極26はn
型AlGaAs22上に直接接触され、オーミック電極
26はn型AlGaAs22の表面から半絶縁性基板2
0に達するコンタクト領域(半導体領域)27に電気的
に接続される。コンタクト領域27は例えばイオン打込
み法で不純物イオンを導入し導入された不純物イオンを
活性化することにより形成される。
1ドレイン領域4、第2ドレイン領域5には各々オーミ
ック電極(ソース電極、第1ドレイン電極及び第2ドレ
イン電極)26が構成される。オーミック電極26はn
型AlGaAs22上に直接接触され、オーミック電極
26はn型AlGaAs22の表面から半絶縁性基板2
0に達するコンタクト領域(半導体領域)27に電気的
に接続される。コンタクト領域27は例えばイオン打込
み法で不純物イオンを導入し導入された不純物イオンを
活性化することにより形成される。
【0058】前記ゲート領域6はゲート電極(反射ゲー
ト)28で構成される。ゲート電極28は電子導波路1
の領域内(電子導波路1の領域上)においてn型AlG
aAs22に直接接触させたショットキー制御電極で構
成される。ゲート電極28は電子導波路1の周囲におい
てショットキー制御電極24上に引き出される。ゲート
電極28とショットキー制御電極24との間においては
絶縁層29が形成され、両者間の絶縁分離がなされてい
る。
ト)28で構成される。ゲート電極28は電子導波路1
の領域内(電子導波路1の領域上)においてn型AlG
aAs22に直接接触させたショットキー制御電極で構
成される。ゲート電極28は電子導波路1の周囲におい
てショットキー制御電極24上に引き出される。ゲート
電極28とショットキー制御電極24との間においては
絶縁層29が形成され、両者間の絶縁分離がなされてい
る。
【0059】前記ソース領域3と第2ドレイン領域5と
の間、第1ドレイン領域4と第2ドレイン領域5との間
には各々アイソレーション領域30が構成される。アイ
ソレーション領域30は半導体領域又は絶縁体で構成さ
れ、電子の漏れの原因になる導通経路(リークパス)を
なくすことができる。
の間、第1ドレイン領域4と第2ドレイン領域5との間
には各々アイソレーション領域30が構成される。アイ
ソレーション領域30は半導体領域又は絶縁体で構成さ
れ、電子の漏れの原因になる導通経路(リークパス)を
なくすことができる。
【0060】実施例2 本実施例2は量子効果デバイスにおいて電子導波路から
傾斜角度をもって分岐電子導波路が分岐される本発明の
第2実施例である。
傾斜角度をもって分岐電子導波路が分岐される本発明の
第2実施例である。
【0061】図11は本発明の実施例2に係る量子効果
デバイスの平面図である。図11に示すように、量子効
果デバイスにおいては、電子導波路1から傾斜角度をも
って分岐電子導波路2が分岐される。つまり、電子導波
路1に対して分岐電子導波路2が必ずしも直交しなくて
もよいので、量子効果デバイスの基本的動作特性に影響
を与えることなく量子効果デバイスのデザインルールの
許容度が大きくできる。
デバイスの平面図である。図11に示すように、量子効
果デバイスにおいては、電子導波路1から傾斜角度をも
って分岐電子導波路2が分岐される。つまり、電子導波
路1に対して分岐電子導波路2が必ずしも直交しなくて
もよいので、量子効果デバイスの基本的動作特性に影響
を与えることなく量子効果デバイスのデザインルールの
許容度が大きくできる。
【0062】さらに、前記分岐電子導波路2はソース領
域3側に(電子が注入される側に)90度未満の鋭角の
傾斜角度をもって電子導波路1から分岐される。このよ
うに構成される量子効果デバイスにおいては、電子導波
路1の第1ドレイン領域4側に鋭角の傾斜角度をもって
分岐電子導波路2が分岐された場合に比べてゲート領域
6にゼロバイアスを加えた時の電流分岐比が向上でき
る。
域3側に(電子が注入される側に)90度未満の鋭角の
傾斜角度をもって電子導波路1から分岐される。このよ
うに構成される量子効果デバイスにおいては、電子導波
路1の第1ドレイン領域4側に鋭角の傾斜角度をもって
分岐電子導波路2が分岐された場合に比べてゲート領域
6にゼロバイアスを加えた時の電流分岐比が向上でき
る。
【0063】実施例3 本実施例3は量子効果デバイスにおいて電子導波路及び
分岐電子導波路が同一の垂直面に構成される本発明の第
3実施例である。
分岐電子導波路が同一の垂直面に構成される本発明の第
3実施例である。
【0064】図12は本発明の実施例3に係る量子効果
デバイスの斜視図である。図12に示すように、量子効
果デバイスにおいては電子導波路1及び分岐電子導波路
2が同一の垂直面に構成される。つまり、垂直面として
形成されたノンドープGaAs21の両面がn型AlG
aAs22で挟み込まれ、この挟み込まれたノンドープ
GaAs21に二次元電子ガス系の電子移動層23が形
成され、この電子移動層23で電子導波路1及び分岐電
子導波路2が構成される。
デバイスの斜視図である。図12に示すように、量子効
果デバイスにおいては電子導波路1及び分岐電子導波路
2が同一の垂直面に構成される。つまり、垂直面として
形成されたノンドープGaAs21の両面がn型AlG
aAs22で挟み込まれ、この挟み込まれたノンドープ
GaAs21に二次元電子ガス系の電子移動層23が形
成され、この電子移動層23で電子導波路1及び分岐電
子導波路2が構成される。
【0065】ノンドープGaAs21の膜厚が例えば1
0nm程度に薄く設定される場合にはノンドープGaA
s21自体が二次元電子ガス系の電子移動層23として
機能する。半絶縁性基板20上にノンドープGaAs2
1、n型AlGaAs22が順次積層される構造と異な
り、ノンドープGaAs21の両面がn型AlGaAs
22で挟み込まれる特殊な構造においては電子導波路1
の両側にゲート領域6が各々の配置でき、この両側のゲ
ート領域6で電子流10が制御できる。
0nm程度に薄く設定される場合にはノンドープGaA
s21自体が二次元電子ガス系の電子移動層23として
機能する。半絶縁性基板20上にノンドープGaAs2
1、n型AlGaAs22が順次積層される構造と異な
り、ノンドープGaAs21の両面がn型AlGaAs
22で挟み込まれる特殊な構造においては電子導波路1
の両側にゲート領域6が各々の配置でき、この両側のゲ
ート領域6で電子流10が制御できる。
【0066】実施例4 本実施例4は量子効果デバイスにおいて量子細線導波路
構造が採用される本発明の第4実施例である。
構造が採用される本発明の第4実施例である。
【0067】図13は本発明の実施例4に係る量子細線
構造が採用される量子効果デバイスの斜視図である。図
13に示すように、量子細線構造が採用される量子効果
デバイスは第1導波路体31、制御領域体32、第2導
波路体33及び量子細線導波路体34で構成される。
構造が採用される量子効果デバイスの斜視図である。図
13に示すように、量子細線構造が採用される量子効果
デバイスは第1導波路体31、制御領域体32、第2導
波路体33及び量子細線導波路体34で構成される。
【0068】第1導波路体31は電子導波路1のゲート
領域6から第1ドレイン領域4までの間の導波路を構成
し、この第1導波路体31は化合物半導体基板又は基板
上に積層された化合物半導体薄膜で構成される。制御領
域体32はゲート領域6を構成し、制御領域体32は第
1導波路体31上に形成される。第2導波路体33は分
岐電子導波路2を構成し、第2導波路体33は制御領域
体32上に形成される。量子細線導波路体34は電子導
波路1のソース領域3からゲート領域6までの領域を構
成し、量子細線導波路体34は第2導波路体33上に形
成される。
領域6から第1ドレイン領域4までの間の導波路を構成
し、この第1導波路体31は化合物半導体基板又は基板
上に積層された化合物半導体薄膜で構成される。制御領
域体32はゲート領域6を構成し、制御領域体32は第
1導波路体31上に形成される。第2導波路体33は分
岐電子導波路2を構成し、第2導波路体33は制御領域
体32上に形成される。量子細線導波路体34は電子導
波路1のソース領域3からゲート領域6までの領域を構
成し、量子細線導波路体34は第2導波路体33上に形
成される。
【0069】このように第2導波路体33に量子細線導
波路体34を接続する簡易な構造で、しかも第2導波路
体33に対して例えば垂直方向に量子細線導波路体34
としての線材を引き出す簡易な構造で形成できるので、
量子細線構造を有する量子効果デバイスが簡易に実現で
きる。
波路体34を接続する簡易な構造で、しかも第2導波路
体33に対して例えば垂直方向に量子細線導波路体34
としての線材を引き出す簡易な構造で形成できるので、
量子細線構造を有する量子効果デバイスが簡易に実現で
きる。
【0070】実施例5 本実施例5は量子効果デバイスにおいて分岐電子導波路
が複数本構成される本発明の第5実施例である。
が複数本構成される本発明の第5実施例である。
【0071】図14は本発明の実施例5に係る量子効果
デバイスの平面図である。図14に示すように、量子効
果デバイスにおいては、電子導波路1から分岐電子導波
路2が複数本の分岐電子導波路2A、2B及び2Cとし
て並列に分岐され、この複数本の分岐電子導波路2A、
2B及び2Cの各分岐部分には共通に又は各々独立にポ
テンシャル障壁が制御できるゲート領域6A、6B及び
6Cが構成される。
デバイスの平面図である。図14に示すように、量子効
果デバイスにおいては、電子導波路1から分岐電子導波
路2が複数本の分岐電子導波路2A、2B及び2Cとし
て並列に分岐され、この複数本の分岐電子導波路2A、
2B及び2Cの各分岐部分には共通に又は各々独立にポ
テンシャル障壁が制御できるゲート領域6A、6B及び
6Cが構成される。
【0072】このように構成される量子効果デバイスに
おいては、分岐電子導波路2Aの分岐部分つまり電子導
波路1のソース領域3側の前段の分岐部分においてポテ
ンシャル障壁による量子力学的反射で分岐電子導波路2
Aに導かれずにポテンシャル障壁を超えた電子が後段の
分岐部分において量子力学的反射で分岐電子導波路2B
に導かれる。同様に分岐電子導波路2Bの分岐部分にお
いてポテンシャル障壁による量子力学的反射で分岐電子
導波路2Bに導かれずにポテンシャル障壁を超えた電子
が後段の分岐部分において量子力学的反射で分岐電子導
波路2Cに導かれる。すなわち、第2ドレイン領域5か
ら放出される合計の電子数が増加できるので、量子効果
デバイスの電流分岐比が合計的には向上でき、ドライバ
ビリティが向上できる。この結果、量子効果デバイスは
低電圧動作を実現できる。
おいては、分岐電子導波路2Aの分岐部分つまり電子導
波路1のソース領域3側の前段の分岐部分においてポテ
ンシャル障壁による量子力学的反射で分岐電子導波路2
Aに導かれずにポテンシャル障壁を超えた電子が後段の
分岐部分において量子力学的反射で分岐電子導波路2B
に導かれる。同様に分岐電子導波路2Bの分岐部分にお
いてポテンシャル障壁による量子力学的反射で分岐電子
導波路2Bに導かれずにポテンシャル障壁を超えた電子
が後段の分岐部分において量子力学的反射で分岐電子導
波路2Cに導かれる。すなわち、第2ドレイン領域5か
ら放出される合計の電子数が増加できるので、量子効果
デバイスの電流分岐比が合計的には向上でき、ドライバ
ビリティが向上できる。この結果、量子効果デバイスは
低電圧動作を実現できる。
【0073】実施例6 本実施例6は量子効果デバイスの導波路に最適な材料に
ついて説明する本発明の第6実施例である。図15乃至
図18は各々本発明の実施例6に係る量子効果デバイス
の導波路の断面図である。量子効果デバイスにおいて
は、電子導波路1及び分岐電子導波路2がIII −V族化
合物半導体のヘテロ接合界面近傍に形成される二次元電
子ガス系の電子移動層23で形成される。化合物半導体
においては電子密度が適当な値に制御でき、結晶欠陥が
きわめて少ない単結晶薄膜が形成できるので、量子効果
デバイスの動作に必要な位相緩和時間、コヒーレント長
がいずれも充分に確保できる。
ついて説明する本発明の第6実施例である。図15乃至
図18は各々本発明の実施例6に係る量子効果デバイス
の導波路の断面図である。量子効果デバイスにおいて
は、電子導波路1及び分岐電子導波路2がIII −V族化
合物半導体のヘテロ接合界面近傍に形成される二次元電
子ガス系の電子移動層23で形成される。化合物半導体
においては電子密度が適当な値に制御でき、結晶欠陥が
きわめて少ない単結晶薄膜が形成できるので、量子効果
デバイスの動作に必要な位相緩和時間、コヒーレント長
がいずれも充分に確保できる。
【0074】一方、IV族半導体つまりシリコンにおいて
は液体窒素温度以上の高温度で動作させるのに必要充分
なコヒーレント長が充分に確保できない。さらに、金属
においては、電子密度が高く、電子間の非弾性衝突のレ
ートが大きく、位相緩和時間が短く、しかもコヒーレン
ト長が短いので、電子の波動性が利用される量子効果デ
バイスには不適当である。金属は量子効果デバイスに使
用できないことはないが、液体ヘリウム温度以下の極低
温での冷却が必要であり、実用的には金属は使用できな
い。金属においてはまた単結晶薄膜を形成することが難
しく、多結晶若しくは非晶質状態では転位、結晶欠陥等
が多発し、電子の散乱の要因になるので実用的には金属
が使用できない。これらの理由からも量子効果デバイス
には化合物半導体が使用される。
は液体窒素温度以上の高温度で動作させるのに必要充分
なコヒーレント長が充分に確保できない。さらに、金属
においては、電子密度が高く、電子間の非弾性衝突のレ
ートが大きく、位相緩和時間が短く、しかもコヒーレン
ト長が短いので、電子の波動性が利用される量子効果デ
バイスには不適当である。金属は量子効果デバイスに使
用できないことはないが、液体ヘリウム温度以下の極低
温での冷却が必要であり、実用的には金属は使用できな
い。金属においてはまた単結晶薄膜を形成することが難
しく、多結晶若しくは非晶質状態では転位、結晶欠陥等
が多発し、電子の散乱の要因になるので実用的には金属
が使用できない。これらの理由からも量子効果デバイス
には化合物半導体が使用される。
【0075】図15に示す量子効果デバイスにおいては
GaAs(GaAs基板又はGaAs薄膜)21及びn
型AlGaAs22が使用される。二次元電子ガス系の
電子移動層23はGaAs21とn型AlGaAs22
との間のヘテロ接合界面近傍に形成され、この電子移動
層23で電子導波路1及び分岐電子導波路2が形成され
る。前述の実施例1において説明したようにGaAs系
の化合物半導体の製造プロセスはかなり確立されてお
り、高温動作環境下(液体窒素温度から室温までの温度
範囲)においてバンドギャップの大きさ、モビリティの
大きさ、結晶作成の容易さ等の点からGaAs系の化合
物半導体は量子効果デバイスに最適である。
GaAs(GaAs基板又はGaAs薄膜)21及びn
型AlGaAs22が使用される。二次元電子ガス系の
電子移動層23はGaAs21とn型AlGaAs22
との間のヘテロ接合界面近傍に形成され、この電子移動
層23で電子導波路1及び分岐電子導波路2が形成され
る。前述の実施例1において説明したようにGaAs系
の化合物半導体の製造プロセスはかなり確立されてお
り、高温動作環境下(液体窒素温度から室温までの温度
範囲)においてバンドギャップの大きさ、モビリティの
大きさ、結晶作成の容易さ等の点からGaAs系の化合
物半導体は量子効果デバイスに最適である。
【0076】図16に示す量子効果デバイスにおいては
InGaAs(InGaAs基板又はInGaAs薄
膜)35及びn型InP36が使用される。二次元電子
ガス系の電子移動層23はInGaAs35とn型In
P36との間のヘテロ接合界面近傍に形成され、この電
子移動層23で電子導波路1及び分岐電子導波路2が形
成される。InGaAs35及びn型InP36で構成
されるヘテロ接合においては格子整合する点やバンドギ
ャップがGaAs系の化合物半導体と同様の関係にある
ので、量子効果デバイスに最適な特性が得られる。つま
り、InGaAs35、n型InP36はいずれも製造
プロセスがかなり確立されており、結晶欠陥がきわめて
少なく良質で安定なバンドギャップを有するヘテロ接合
界面が形成できるので、二次元電子ガス系の電子移動層
23において電子の散乱がかなり減少できる。さらに、
二次元電子ガス系の電子移動層23においてはGaAs
系の化合物半導体に比べて高い電子のモビリティが得ら
れる。
InGaAs(InGaAs基板又はInGaAs薄
膜)35及びn型InP36が使用される。二次元電子
ガス系の電子移動層23はInGaAs35とn型In
P36との間のヘテロ接合界面近傍に形成され、この電
子移動層23で電子導波路1及び分岐電子導波路2が形
成される。InGaAs35及びn型InP36で構成
されるヘテロ接合においては格子整合する点やバンドギ
ャップがGaAs系の化合物半導体と同様の関係にある
ので、量子効果デバイスに最適な特性が得られる。つま
り、InGaAs35、n型InP36はいずれも製造
プロセスがかなり確立されており、結晶欠陥がきわめて
少なく良質で安定なバンドギャップを有するヘテロ接合
界面が形成できるので、二次元電子ガス系の電子移動層
23において電子の散乱がかなり減少できる。さらに、
二次元電子ガス系の電子移動層23においてはGaAs
系の化合物半導体に比べて高い電子のモビリティが得ら
れる。
【0077】図17に示す量子効果デバイスにおいては
InPからなる半絶縁性基板37上に順次積層されたノ
ンドープInGaAs35及びn型InP36が使用さ
れる。二次元電子ガス系の電子移動層23はノンドープ
InGaAs35とn型InP36との間のヘテロ接合
界面近傍に形成され、この電子移動層23で電子導波路
1及び分岐電子導波路2が形成される。
InPからなる半絶縁性基板37上に順次積層されたノ
ンドープInGaAs35及びn型InP36が使用さ
れる。二次元電子ガス系の電子移動層23はノンドープ
InGaAs35とn型InP36との間のヘテロ接合
界面近傍に形成され、この電子移動層23で電子導波路
1及び分岐電子導波路2が形成される。
【0078】図18に示す量子効果デバイスにおいては
前述の実施例3で説明した量子効果デバイスと同様にノ
ンドープInGaAs35及びこのノンドープInGa
As35の両面を挟み込むn型InP36が使用され
る。本実施例においては一方(図18中、下側)のn型
InP36は基板として使用されるが、基本的にはn型
InP36は薄膜として形成してもよい。中間層のノン
ドープInGaAs35の膜厚が厚い場合、二次元電子
ガス系の電子移動層23はノンドープInGaAs35
と上側のn型InP36との間のヘテロ接合界面近傍に
形成される。中間層のノンドープInGaAs35の膜
厚が薄い場合、二次元電子ガス系の電子移動層23は実
質的にノンドープInGaAs35自体で形成される。
前述の実施例3で説明した量子効果デバイスと同様にノ
ンドープInGaAs35及びこのノンドープInGa
As35の両面を挟み込むn型InP36が使用され
る。本実施例においては一方(図18中、下側)のn型
InP36は基板として使用されるが、基本的にはn型
InP36は薄膜として形成してもよい。中間層のノン
ドープInGaAs35の膜厚が厚い場合、二次元電子
ガス系の電子移動層23はノンドープInGaAs35
と上側のn型InP36との間のヘテロ接合界面近傍に
形成される。中間層のノンドープInGaAs35の膜
厚が薄い場合、二次元電子ガス系の電子移動層23は実
質的にノンドープInGaAs35自体で形成される。
【0079】実施例7 本実施例7は量子効果デバイスの導波路幅を決定する最
適な構造について説明する本発明の第7実施例である。
図19乃至図21は各々本発明の実施例7に係る量子効
果デバイスの導波路の断面図である。
適な構造について説明する本発明の第7実施例である。
図19乃至図21は各々本発明の実施例7に係る量子効
果デバイスの導波路の断面図である。
【0080】図19に示す量子効果デバイスにおいて
は、電子導波路1及び分岐電子導波路2の周囲にMIS
容量構造が構成される。詳細にはMIS容量構造は電子
導波路1の両側及び分岐電子導波路2の両側に沿って配
置され、MIS容量構造で形成される空乏領域25で電
子移動層23の幅が決定され、結果的に電子導波路1及
び分岐電子導波路2の幅が決定される。本実施例におい
てはn型AlGaAs22上に絶縁層41、容量電極4
0が順次積層され、MIS容量構造は前記容量電極4
0、絶縁層41及びn型AlGaAs22(ノンドープ
GaAs21を含む)で構成される。
は、電子導波路1及び分岐電子導波路2の周囲にMIS
容量構造が構成される。詳細にはMIS容量構造は電子
導波路1の両側及び分岐電子導波路2の両側に沿って配
置され、MIS容量構造で形成される空乏領域25で電
子移動層23の幅が決定され、結果的に電子導波路1及
び分岐電子導波路2の幅が決定される。本実施例におい
てはn型AlGaAs22上に絶縁層41、容量電極4
0が順次積層され、MIS容量構造は前記容量電極4
0、絶縁層41及びn型AlGaAs22(ノンドープ
GaAs21を含む)で構成される。
【0081】このように構成される量子効果デバイスに
おいては、物理的加工法で微小な凹凸が発生する加工で
はなく、電子導波路1、分岐電子導波路2の各々と滑ら
かな界面を構成する空乏領域25で電子導波路1、分岐
電子導波路2の幅が各々形成される。この結果、量子効
果デバイスにおいては電子導波路1、分岐電子導波路2
の各々で電子の散乱が減少できる。
おいては、物理的加工法で微小な凹凸が発生する加工で
はなく、電子導波路1、分岐電子導波路2の各々と滑ら
かな界面を構成する空乏領域25で電子導波路1、分岐
電子導波路2の幅が各々形成される。この結果、量子効
果デバイスにおいては電子導波路1、分岐電子導波路2
の各々で電子の散乱が減少できる。
【0082】図20に示す量子効果デバイスにおいて
は、電子導波路1、分岐電子導波路2の周囲が各々凹状
部に形成され、電子導波路1及び分岐電子導波路2が凸
状部(島領域)43として構成される。凸状部43の形
成にはエッチングされた壁面に少なくとも結晶損傷領域
(エッチングダメージ領域)が発生するエッチング、例
えばプラズマエッチング、中性粒子ビームエッチング等
が使用される。つまり、凸状部43の壁面には結晶損傷
領域により形成される空乏領域25で電子導波路1、分
岐電子導波路2の幅(電子移動層23の幅)が各々決定
される。
は、電子導波路1、分岐電子導波路2の周囲が各々凹状
部に形成され、電子導波路1及び分岐電子導波路2が凸
状部(島領域)43として構成される。凸状部43の形
成にはエッチングされた壁面に少なくとも結晶損傷領域
(エッチングダメージ領域)が発生するエッチング、例
えばプラズマエッチング、中性粒子ビームエッチング等
が使用される。つまり、凸状部43の壁面には結晶損傷
領域により形成される空乏領域25で電子導波路1、分
岐電子導波路2の幅(電子移動層23の幅)が各々決定
される。
【0083】このように構成される量子効果デバイスに
おいては、前記凸状部43の壁面に結晶損傷領域により
形成される空乏領域25で電子導波路1、分岐電子導波
路2の各々と滑らかな界面が構成される。したがって、
量子効果デバイスにおいては前記電子導波路1、分岐電
子導波路2の各々で電子の散乱が減少できる。
おいては、前記凸状部43の壁面に結晶損傷領域により
形成される空乏領域25で電子導波路1、分岐電子導波
路2の各々と滑らかな界面が構成される。したがって、
量子効果デバイスにおいては前記電子導波路1、分岐電
子導波路2の各々で電子の散乱が減少できる。
【0084】図21に示す量子効果デバイスにおいて
は、電子導波路1及び分岐電子導波路2の周囲に不純物
44Aが導入され、結晶損傷領域44が形成される。不
純物44Aの導入にはイオン打込み法が使用される。結
晶損傷領域44が形成されると空乏領域25が電子移動
層23側に形成され、電子導波路1、分岐電子導波路2
の幅が各々決定される。
は、電子導波路1及び分岐電子導波路2の周囲に不純物
44Aが導入され、結晶損傷領域44が形成される。不
純物44Aの導入にはイオン打込み法が使用される。結
晶損傷領域44が形成されると空乏領域25が電子移動
層23側に形成され、電子導波路1、分岐電子導波路2
の幅が各々決定される。
【0085】このように構成される量子効果デバイスに
おいては、結晶損傷領域44により形成される空乏領域
25で電子導波路1、分岐電子導波路2の各々と滑らか
な界面が構成される。したがって、量子効果デバイスに
おいては電子導波路1、分岐電子導波路2の各々で電子
の散乱が減少できる。さらに、物理的加工法で電子導波
路1、分岐電子導波路2の各々の周囲が加工されるので
はなく不純物44Aの導入で結晶損傷領域44を形成し
電子導波路1、分岐電子導波路2が各々形成されるの
で、量子効果デバイスにおいて表面の平坦化が促進でき
る。
おいては、結晶損傷領域44により形成される空乏領域
25で電子導波路1、分岐電子導波路2の各々と滑らか
な界面が構成される。したがって、量子効果デバイスに
おいては電子導波路1、分岐電子導波路2の各々で電子
の散乱が減少できる。さらに、物理的加工法で電子導波
路1、分岐電子導波路2の各々の周囲が加工されるので
はなく不純物44Aの導入で結晶損傷領域44を形成し
電子導波路1、分岐電子導波路2が各々形成されるの
で、量子効果デバイスにおいて表面の平坦化が促進でき
る。
【0086】図22及び図23は各々本発明の実施例7
に係る他の例を示す量子効果デバイスの導波路の断面図
であり、図22は量子効果デバイスのエッチング製造工
程での断面図、図23は埋込み製造工程での断面図であ
る。
に係る他の例を示す量子効果デバイスの導波路の断面図
であり、図22は量子効果デバイスのエッチング製造工
程での断面図、図23は埋込み製造工程での断面図であ
る。
【0087】図22に示す量子効果デバイスにおいては
電子導波路1、分岐電子導波路2の各々の周囲に凹状部
が形成され、結果的に電子導波路1、分岐電子導波路2
の各々が凸状部(島領域)43として形成される。この
凸状部43の形成には例えばプラズマエッチング等の異
方性エッチングが使用される。この後、図23に示すよ
うに量子効果デバイスにおいては前記凹状部に埋込み部
材45が充填される。充填される埋込み部材45には基
本的に凸状部43と同質の材料例えば化合物半導体が使
用される。埋込み部材45が充填された後には通常凸状
部43の少なくとも壁面の結晶の損傷が回復できるアニ
ールが行われる。
電子導波路1、分岐電子導波路2の各々の周囲に凹状部
が形成され、結果的に電子導波路1、分岐電子導波路2
の各々が凸状部(島領域)43として形成される。この
凸状部43の形成には例えばプラズマエッチング等の異
方性エッチングが使用される。この後、図23に示すよ
うに量子効果デバイスにおいては前記凹状部に埋込み部
材45が充填される。充填される埋込み部材45には基
本的に凸状部43と同質の材料例えば化合物半導体が使
用される。埋込み部材45が充填された後には通常凸状
部43の少なくとも壁面の結晶の損傷が回復できるアニ
ールが行われる。
【0088】このように構成される量子効果デバイスに
おいては、凹状部の形成で電子導波路1、分岐電子導波
路2の各々の露出された壁面が埋込み部材45の充填で
バルクに近い形で復元されるので、電子導波路1、分岐
電子導波路2の各々の壁面部分の結晶表面準位が安定化
され、電子導波路1、分岐電子導波路2の各々で導電性
が回復できる。埋込み部材45として電子導波路1、分
岐電子導波路2のいずれかと同質の材料例えば化合物半
導体が使用され、さらに前記化合物半導体を埋込み部材
45として充填した後に結晶損傷領域が回復できるアニ
ールが行われた場合には電子導波路1、分岐電子導波路
2の各々の導電性の回復する割合がより一層向上でき
る。
おいては、凹状部の形成で電子導波路1、分岐電子導波
路2の各々の露出された壁面が埋込み部材45の充填で
バルクに近い形で復元されるので、電子導波路1、分岐
電子導波路2の各々の壁面部分の結晶表面準位が安定化
され、電子導波路1、分岐電子導波路2の各々で導電性
が回復できる。埋込み部材45として電子導波路1、分
岐電子導波路2のいずれかと同質の材料例えば化合物半
導体が使用され、さらに前記化合物半導体を埋込み部材
45として充填した後に結晶損傷領域が回復できるアニ
ールが行われた場合には電子導波路1、分岐電子導波路
2の各々の導電性の回復する割合がより一層向上でき
る。
【0089】実施例8 本実施例8は量子効果デバイスにおいてゲート領域の他
の構造を説明する本発明の第8実施例である。図24乃
至図26は各々本発明の実施例8に係る量子効果デバイ
スの導波路の平面図である。
の構造を説明する本発明の第8実施例である。図24乃
至図26は各々本発明の実施例8に係る量子効果デバイ
スの導波路の平面図である。
【0090】図24に示す量子効果デバイスにおいて
は、前述の実施例1に係る量子効果デバイスと同様にゲ
ート領域6の電子導波路1と重複する部分の形状がポテ
ンシャル障壁による量子力学的反射面を生成する傾斜辺
を含む三角形で構成される。しかし、図24に示すゲー
ト領域6のサイズが若干小さく、三角形というよりは台
形に近い形状でゲート領域6が構成される。
は、前述の実施例1に係る量子効果デバイスと同様にゲ
ート領域6の電子導波路1と重複する部分の形状がポテ
ンシャル障壁による量子力学的反射面を生成する傾斜辺
を含む三角形で構成される。しかし、図24に示すゲー
ト領域6のサイズが若干小さく、三角形というよりは台
形に近い形状でゲート領域6が構成される。
【0091】このように構成される量子効果デバイスに
おいては電子導波路1から分岐電子導波路2に通じる導
波路の幅が充分に確保できるので、ポテンシャル障壁に
よる量子力学的反射で電子導波路1から分岐電子導波路
2に電子が流れ易くできる。この結果、量子効果デバイ
スにおいては電流分岐比が向上できる。
おいては電子導波路1から分岐電子導波路2に通じる導
波路の幅が充分に確保できるので、ポテンシャル障壁に
よる量子力学的反射で電子導波路1から分岐電子導波路
2に電子が流れ易くできる。この結果、量子効果デバイ
スにおいては電流分岐比が向上できる。
【0092】図25に示す量子効果デバイスにおいて
は、ゲート領域6の電子導波路1と重複する部分の形状
が四角形で構成される。このように構成される量子効果
デバイスにおいては、電子導波路1の長さ方向にゲート
領域6の長さが確保できるので、ポテンシャル障壁によ
る量子力学的反射で電子導波路1から分岐電子導波路2
に電子を流す際の電子の第1ドレイン領域4側への突き
抜けが減少できる。この結果、量子効果デバイスにおい
ては電流分岐比が向上できる。
は、ゲート領域6の電子導波路1と重複する部分の形状
が四角形で構成される。このように構成される量子効果
デバイスにおいては、電子導波路1の長さ方向にゲート
領域6の長さが確保できるので、ポテンシャル障壁によ
る量子力学的反射で電子導波路1から分岐電子導波路2
に電子を流す際の電子の第1ドレイン領域4側への突き
抜けが減少できる。この結果、量子効果デバイスにおい
ては電流分岐比が向上できる。
【0093】図26に示す量子効果デバイスにおいて
は、ゲート領域6の電子導波路1と重複する部分の形状
がポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生成する
傾斜辺6Fを含む台形で構成される。このゲート領域6
の台形の上辺に相当する部分は電子導波路1の長さ方向
に所定長さを有する。このように構成される量子効果デ
バイスにおいては、前述の実施例1、図24に各々示す
量子効果デバイスと同様に電子導波路1から分岐電子導
波路2に通じる導波路の幅が充分に確保できるので、ポ
テンシャル障壁による量子力学的反射で電子導波路1か
ら分岐電子導波路2に電子が流れ易くできる。さらに、
電子導波路1の長さ方向にゲート領域6の長さが確保で
きるので、ポテンシャル障壁による量子力学的反射で電
子導波路1から分岐電子導波路2に電子を流す際の電子
の第1ドレイン領域4側への突き抜けが減少できる。こ
の結果、量子効果デバイスにおいてはより一層電流分岐
比が向上できる。
は、ゲート領域6の電子導波路1と重複する部分の形状
がポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生成する
傾斜辺6Fを含む台形で構成される。このゲート領域6
の台形の上辺に相当する部分は電子導波路1の長さ方向
に所定長さを有する。このように構成される量子効果デ
バイスにおいては、前述の実施例1、図24に各々示す
量子効果デバイスと同様に電子導波路1から分岐電子導
波路2に通じる導波路の幅が充分に確保できるので、ポ
テンシャル障壁による量子力学的反射で電子導波路1か
ら分岐電子導波路2に電子が流れ易くできる。さらに、
電子導波路1の長さ方向にゲート領域6の長さが確保で
きるので、ポテンシャル障壁による量子力学的反射で電
子導波路1から分岐電子導波路2に電子を流す際の電子
の第1ドレイン領域4側への突き抜けが減少できる。こ
の結果、量子効果デバイスにおいてはより一層電流分岐
比が向上できる。
【0094】実施例9 本実施例9は量子効果デバイスにおいてダイオード特性
に類似した電圧電流特性が得られる本発明の第9実施例
である。
に類似した電圧電流特性が得られる本発明の第9実施例
である。
【0095】図27は本発明の実施例9に係る量子効果
デバイスの基本構造を説明する基本構造の平面図、図2
8はポテンシャルエネルギとの関係で表した基本構造モ
デル化図である。
デバイスの基本構造を説明する基本構造の平面図、図2
8はポテンシャルエネルギとの関係で表した基本構造モ
デル化図である。
【0096】図27及び図28に示す量子効果デバイス
においては、ゲート領域6で生成されるポテンシャル障
壁による量子力学的反射面GFが電子導波路1内におい
て分岐電子導波路2の幅外で前記電子導波路1の第1ド
レイン領域4側に配置される。量子力学的反射面GFは
電子流10の流れの方向に対して垂直な面に設定され
る。
においては、ゲート領域6で生成されるポテンシャル障
壁による量子力学的反射面GFが電子導波路1内におい
て分岐電子導波路2の幅外で前記電子導波路1の第1ド
レイン領域4側に配置される。量子力学的反射面GFは
電子流10の流れの方向に対して垂直な面に設定され
る。
【0097】前記量子効果デバイスにおいてシミュレー
ションにより得られた電流−電圧特性(I−V特性)を
図29に示す。図29にはゲート領域6に印加される電
圧(ゲート電圧)値に対するソース領域3−第2ドレイ
ン領域5間電流(ソース−ドレイン間電流)値を示す。
図29に示すように、量子効果デバイスにおいては、ゲ
ート電圧が増加しても電流が増加しない領域と、ゲート
電圧の増加とともに量子力学的反射に起因して電流が増
加する非線形領域と、ゲート電圧が増加しても電流が増
加しない飽和領域とを有する特性が得られる。ゲート電
圧が低い領域においては、電子導波路1と分岐電子導波
路2との分岐部分を一旦通過した電子がゲート領域6で
生成されるポテンシャル障壁を突き抜ける確率が高くな
り、第2ドレイン領域4から電子が放出されると考えら
れる。したがって、分岐電子導波路2に導かれる電子数
が減少する。ソース−ドレイン間電流量が増加すれば単
純に分岐電子導波路2に導かれる電子数が増加できる。
ションにより得られた電流−電圧特性(I−V特性)を
図29に示す。図29にはゲート領域6に印加される電
圧(ゲート電圧)値に対するソース領域3−第2ドレイ
ン領域5間電流(ソース−ドレイン間電流)値を示す。
図29に示すように、量子効果デバイスにおいては、ゲ
ート電圧が増加しても電流が増加しない領域と、ゲート
電圧の増加とともに量子力学的反射に起因して電流が増
加する非線形領域と、ゲート電圧が増加しても電流が増
加しない飽和領域とを有する特性が得られる。ゲート電
圧が低い領域においては、電子導波路1と分岐電子導波
路2との分岐部分を一旦通過した電子がゲート領域6で
生成されるポテンシャル障壁を突き抜ける確率が高くな
り、第2ドレイン領域4から電子が放出されると考えら
れる。したがって、分岐電子導波路2に導かれる電子数
が減少する。ソース−ドレイン間電流量が増加すれば単
純に分岐電子導波路2に導かれる電子数が増加できる。
【0098】このように量子効果デバイスにおいては、
電子導波路1と分岐電子導波路2との分岐部分を一旦通
過した電子がゲート領域6で生成されるポテンシャル障
壁による量子力学的反射面に達する。量子力学的反射面
で反射され分岐電子導波路2に導かれる電子が存在する
ものの、ゲート領域6で生成されるポテンシャル障壁を
突き抜け電子導波路1を直進し第1ドレイン領域4から
放出される電子数が増加する。つまり、量子効果デバイ
スにおいては、スイッチング特性が得られるものの、ダ
イオード(Diode)の電圧電流特性に類似した電圧電流
特性が得られる。詳細にはMOSFETやMESFET
の電圧電流特性よりはダイオードの電圧電流特性に近い
電圧電流特性が得られる。
電子導波路1と分岐電子導波路2との分岐部分を一旦通
過した電子がゲート領域6で生成されるポテンシャル障
壁による量子力学的反射面に達する。量子力学的反射面
で反射され分岐電子導波路2に導かれる電子が存在する
ものの、ゲート領域6で生成されるポテンシャル障壁を
突き抜け電子導波路1を直進し第1ドレイン領域4から
放出される電子数が増加する。つまり、量子効果デバイ
スにおいては、スイッチング特性が得られるものの、ダ
イオード(Diode)の電圧電流特性に類似した電圧電流
特性が得られる。詳細にはMOSFETやMESFET
の電圧電流特性よりはダイオードの電圧電流特性に近い
電圧電流特性が得られる。
【0099】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
【0100】例えば、本発明においては、前記実施例1
乃至実施例9に係る量子効果デバイスのうち少なくとも
2以上の特徴的事項を組み合わせた量子効果デバイスを
構成することができる。
乃至実施例9に係る量子効果デバイスのうち少なくとも
2以上の特徴的事項を組み合わせた量子効果デバイスを
構成することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る量子
効果デバイスにおいては、第1に、ゲートポテンシャル
障壁による電子の量子力学的反射効果が使用されるの
で、動作に必要な可干渉距離が短くでき、高温領域での
動作が実現できる。第2に、本発明に係る量子効果デバ
イスにおいては、電子波が単色である必要性がなくな
る。第3に、本発明に係る量子効果デバイスにおいて
は、動作電流が増加でき、次段デバイスのドライバビリ
ティが向上できる。第4に、本発明に係る量子効果デバ
イスにおいては、第1導波路の第1領域と制御領域との
間にポテンシャル障壁によるキャリア注入領域が設けら
れたので、バリスティックなキャリアがトンネル注入に
より制御領域に注入でき、動作速度が高速化できる。
効果デバイスにおいては、第1に、ゲートポテンシャル
障壁による電子の量子力学的反射効果が使用されるの
で、動作に必要な可干渉距離が短くでき、高温領域での
動作が実現できる。第2に、本発明に係る量子効果デバ
イスにおいては、電子波が単色である必要性がなくな
る。第3に、本発明に係る量子効果デバイスにおいて
は、動作電流が増加でき、次段デバイスのドライバビリ
ティが向上できる。第4に、本発明に係る量子効果デバ
イスにおいては、第1導波路の第1領域と制御領域との
間にポテンシャル障壁によるキャリア注入領域が設けら
れたので、バリスティックなキャリアがトンネル注入に
より制御領域に注入でき、動作速度が高速化できる。
【図1】本発明の実施例1に係る量子効果デバイスの第
1基本構造の平面図である。
1基本構造の平面図である。
【図2】前記量子効果デバイスの基本構造モデル化図で
ある。
ある。
【図3】前記量子効果デバイスの電圧−電流特性図であ
る。
る。
【図4】前記量子効果デバイスの電圧−電流特性図であ
る。
る。
【図5】前記量子効果デバイスのデバイス中の電流分布
図である。
図である。
【図6】前記量子効果デバイスの第2基本構造の基本構
造モデル化図である。
造モデル化図である。
【図7】前記量子効果デバイスの電圧−電流特性図であ
る。
る。
【図8】前記量子効果デバイスのバイアス電圧と電流比
との関係図である。
との関係図である。
【図9】前記量子効果デバイスの具体的構造を示す平面
図である。
図である。
【図10】前記量子効果デバイスの具体的構造を示す断
面図である。
面図である。
【図11】本発明の実施例2に係る量子効果デバイスの
平面図である。
平面図である。
【図12】本発明の実施例3に係る量子効果デバイスの
斜視図である。
斜視図である。
【図13】本発明の実施例4に係る量子効果デバイスの
斜視図である。
斜視図である。
【図14】本発明の実施例5に係る量子効果デバイスの
平面図である。
平面図である。
【図15】本発明の実施例6に係る量子効果デバイスの
断面図である。
断面図である。
【図16】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図17】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図18】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図19】本発明の実施例7に係る量子効果デバイスの
断面図である。
断面図である。
【図20】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図21】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図22】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図23】前記量子効果デバイスの他の例を示す断面図
である。
である。
【図24】本発明の実施例8に係る量子効果デバイスの
平面図である。
平面図である。
【図25】前記量子効果デバイスの他の例を示す平面図
である。
である。
【図26】前記量子効果デバイスの他の例を示す平面図
である。
である。
【図27】本発明の実施例9に係る量子効果デバイスの
平面図である。
平面図である。
【図28】前記量子効果デバイスの基本構造モデル化図
である。
である。
【図29】前記量子効果デバイスの電圧−電流特性図で
ある。
ある。
1 電子導波路 2、2A〜2C 分岐電子導波路 3 ソース領域 4,5 ドレイン領域 6、6A〜6C ゲート領域 10,11,12 電子流 13 電子注入領域 20 半絶縁性基板 21 GaAs 22 AlGaAs 23 電子移動層 24、28 ショットキー制御電極 25 空乏領域 26 オーミック電極 27 コンタクト領域 31、33 導波路体 32 制御領域体 34 量子細線導波路体 40 容量電極 41 絶縁層 43 凸状部 44 結晶損傷領域 45 埋込み部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/778 21/338 29/812
Claims (23)
- 【請求項1】 下記構成(1)乃至構成(3)を具備し
たことを特徴とする量子効果デバイス。 (1)キャリアが注入される第1領域と前記注入された
キャリアが放出される第2領域との間を連結する第1導
波路。 (2)前記第1導波路の中央部から分岐され、前記注入
されたキャリアが放出される第3領域に連結された第2
導波路。 (3)前記第1導波路の第2導波路との分岐部分に構成
され、ポテンシャル障壁を制御する制御領域。前記制御
領域は、前記ポテンシャル障壁が低いときに前記第1導
波路を通して第2領域からキャリアを放出し、前記ポテ
ンシャル障壁が高いときに量子力学的反射によって前記
第1導波路から第2導波路にキャリアを導き第3領域か
ら前記キャリアを放出する。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載される量子効果デバ
イスにおいて、 前記第1導波路に対して傾斜角度を有し前記第2導波路
が分岐されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載される
量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路のキャリアが注入される側に鋭角の傾斜
角度を有し前記第2導波路が分岐されることを特徴とす
る量子効果デバイス。 - 【請求項4】 前記請求項1又は請求項2に記載される
量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路に対して垂直に前記第2導波路が分岐さ
れることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項5】 前記請求項2又は請求項4に記載される
量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路及び前記第2導波路は同一の水平面に構
成されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項6】 前記請求項2又は請求項4に記載される
量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路及び前記第2導波路は同一の垂直面に構
成されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路の前記制御領域から第2領域までの領域
を構成し、基板又は薄膜で形成される第1導波路体と、 前記制御領域を構成し、前記第1導波路体上に形成され
る制御領域体と、 前記第2導波路を構成し、前記制御領域体上に形成され
た第2導波路体と、 前記第1導波路の前記第1領域から制御領域までの領域
を構成し、前記第2導波路体上に形成される量子細線導
波路体と、 を備えたことを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路から前記第2導波路が複数本並列に分岐
され、 前記複数本の第2導波路の各分岐部分に各々独立にポテ
ンシャル障壁を制御する制御領域が構成されることを特
徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路、第2導波路が各々化合物半導体のヘテ
ロ接合の界面に形成される二次元電子ガス系の電子移動
層で構成されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項10】 前記請求項9に記載される量子効果デ
バイスにおいて、 前記第1導波路、第2導波路が各々GaAsとAlGa
Asとのヘテロ接合の界面に形成される二次元電子ガス
系の電子移動層で構成されることを特徴とする量子効果
デバイス。 - 【請求項11】 前記請求項9に記載される量子効果デ
バイスにおいて、 前記第1導波路、第2導波路が各々InGaAsとIn
Pとのヘテロ接合の界面に形成される二次元電子ガス系
の電子移動層で構成されることを特徴とする量子効果デ
バイス。 - 【請求項12】 前記請求項9乃至請求項11のいずれ
かに記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路、第2導波路の周囲にショットキー接合
構造又はMIS(Metal Insulator Semiconducto
r)容量構造が構成され、前記ショットキー接合構造又
はMIS容量構造で形成される空乏領域で前記第1導波
路、第2導波路の幅が各々決定されることを特徴とする
量子効果デバイス。 - 【請求項13】 前記請求項9乃至請求項11のいずれ
かに記載される量子効果デバイスにおいて、 エッチングされた壁面に結晶損傷領域が発生するエッチ
ングで前記第1導波路及び第2導波路の周囲が凹状部に
形成され、前記凹状部の壁面に結晶損傷領域により形成
される空乏領域で前記第1導波路、第2導波路の幅が各
々決定されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項14】 前記請求項9乃至請求項11のいずれ
かに記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路及び第2導波路の周囲に凹状部が形成さ
れ、 前記凹状部には埋込み部材が充填されることを特徴とす
る量子効果デバイス。 - 【請求項15】 前記請求項9乃至請求項11のいずれ
かに記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路及び第2導波路の周囲に不純物導入で結
晶損傷領域が形成され、前記結晶損傷領域で形成される
空乏領域により前記第1導波路、第2導波路の幅が各々
決定されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項16】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか
に記載される量子効果デバイスにおいて、 前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分の形状が
ポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生成する傾
斜辺を含む三角形で構成されることを特徴とする量子効
果デバイス。 - 【請求項17】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか
に記載される量子効果デバイスにおいて、 前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分の形状が
四角形で構成されることを特徴とする量子効果デバイ
ス。 - 【請求項18】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか
に記載される量子効果デバイスにおいて、 前記制御領域の前記第1導波路と重複する部分の形状が
ポテンシャル障壁による量子力学的反射面を生成する傾
斜辺を含む台形で構成されることを特徴とする量子効果
デバイス。 - 【請求項19】 前記請求項1、請求項2、請求項4、
請求項16、請求項17、請求項18のいずれかに記載
される量子効果デバイスにおいて、 前記制御領域で生成されるポテンシャル障壁による量子
力学的反射面が第1導波路内において前記第2導波路の
幅内に配置されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項20】 前記請求項1、請求項2、請求項4、
請求項17のいずれかに記載される量子効果デバイスに
おいて、 前記制御領域で生成されるポテンシャル障壁による量子
力学的反射面が第1導波路内において前記第2導波路の
幅外で前記第1導波路の第2領域側に配置されることを
特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項21】 前記請求項1、請求項2、請求項4、
請求項8、請求項9、請求項19、請求項20のいずれ
かに記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路の全長が100nm以下のサイズに設定
され、 前記第1導波路の幅が100nm以下のサイズに設定さ
れることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項22】 前記請求項1、請求項2、請求項4、
請求項8、請求項9、請求項16、請求項17、請求項
18、請求項19、請求項20、請求項21のいずれか
に記載される量子効果デバイスにおいて、 前記制御領域にはバリスティック(ballistic )なキャ
リアが注入されることを特徴とする量子効果デバイス。 - 【請求項23】 前記請求項1、請求項2、請求項4、
請求項8、請求項9、請求項16、請求項17、請求項
18、請求項19、請求項20、請求項21、請求項2
2のいずれかに記載される量子効果デバイスにおいて、 前記第1導波路の第1領域から前記制御領域までの間に
構成され、単一のポテンシャル障壁又は共鳴トンネル構
造で形成されるキャリア注入領域を備え、 前記キャリア注入領域はバリスティックなキャリアをト
ンネル注入により制御領域に注入することを特徴とする
量子効果デバイス。
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