JPH07119073A - 湿式不織布 - Google Patents

湿式不織布

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JPH07119073A
JPH07119073A JP5269292A JP26929293A JPH07119073A JP H07119073 A JPH07119073 A JP H07119073A JP 5269292 A JP5269292 A JP 5269292A JP 26929293 A JP26929293 A JP 26929293A JP H07119073 A JPH07119073 A JP H07119073A
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woven fabric
sheath
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JP5269292A
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English (en)
Inventor
Fumio Matsuoka
文夫 松岡
Koichi Nagaoka
孝一 長岡
Yoshinari Yoshioka
良成 吉岡
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフィン系の極細芯鞘型複合繊維から
なる湿式不織布であり、極めて地合いが均斉で、強力、
伸度、密度、通気度が高く、耐薬品性も極めて優れ、広
範囲の用途に適用できるものを提供する。 【構成】 エチレン系重合体が主体成分の鞘部と、プロ
ピレン系重合体の芯部とを有して、単系繊度が0.2〜
1デニ−ルの芯鞘型複合短繊維からなり、繊維間が全体
にわたって接着されている。 【効果】 食品、医療、エレクトロニクス等の分野で用
いられる包装材、ラベル、封筒、タッグに利用され、ま
た表面毛羽の許されない用途分野、ハウスラップ等の建
材分野、滅菌包材等の包材分野、フィルタ−分野、特に
乾電池セパレ−タ−など耐薬品性が必要とされる分野、
農芸園芸資材、生活関連資材、医療衛生材等に好適に用
いることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿式不織布に関し、特
に、食品や医療やエレクトロニクス等の分野で用いられ
る包装材、ラベル、封筒、タッグに利用され、また表面
毛羽の許されない用途分野、ハウスラップ等の建材分
野、滅菌包材等の包材分野、フィルタ−分野、特に乾電
池セパレ−タ−など耐薬品性が必要とされる分野などに
も好適に用いることが出来るポリオレフィン系の湿式不
織布に関するものである。また農芸園芸資材、生活関連
資材、医療衛生材等にも好適に用いることが出来る湿式
不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、天然パルプ、合成パルプ、合
成繊維ショ−トカット綿、またはこれらの混合物を、水
溶液中に分散し抄紙して、湿式不織布を得ることが一般
的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの湿式不織布
は、それぞれに、耐湿潤性、通気性、耐薬品性、保水性
等に問題があったり、印刷を施すと裏面に透き通った
り、またフィルタ−として適用したときの圧力損失など
で問題となることがある。すなわち、天然パルプで構成
されたものは、強力、伸度が低く、水分や薬品による影
響で不織布物性が変化する傾向にある。また合成パルプ
で構成されたものは、耐薬品性は良好なものの、伸度、
通気性が劣り、また繊維の分散面での操業性が悪い。合
成繊維のショ−トカット綿で構成されたものは、繊維自
体の繊径が大きいため、不織布とした場合の空隙が大き
くなって嵩密度が上がらず、通気性は優れているもの
の、印刷を施すと印刷字体が裏面に透き通って見にくい
といった問題や、フィルタ−として適用したときの捕集
効率の問題や、耐薬品性が劣るために不織布性能の経時
的低下の問題等が見られる。またこれらの合成パルプや
ショ−トカット綿は、一般的には全融型の単一重合体成
分から成るため、不織布の強力が低く、かつ不織布の地
合いの均斉度が低下し、製品用途の展開上限定される問
題があった。
【0004】一方、芯鞘型複合短繊維により前記事項を
改良した不織布も一部検討されているが、繊維自体の繊
径が大きいため、不織布の強力が低下したり、通気度が
大き過ぎたり、嵩密度が小さ過ぎたりして製品用途の展
開上限定されるという問題があった。
【0005】本発明は、前記問題を解決し、特に、比重
の小さいポリオレフィン系の細繊度芯鞘型繊維にて構成
することで、繊維構成本数を多くして、従来では得られ
ない均斉度を持ち、高強力、高伸度で、通気性且つ耐薬
品性の良好な湿式不織布を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記問題を
解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達したものであ
る。すなわち、本発明は、エチレン系重合体が主体成分
の鞘部と、プロピレン系重合体の芯部とを有して、単系
繊度が0.2〜1デニ−ルの芯鞘型複合短繊維からな
り、繊維間が全体にわたって接着されていることを特徴
とする湿式不織布を要旨とするものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。まず本発
明の不織布を構成する芯鞘型複合短繊維について説明す
る。この芯鞘型複合短繊維の鞘部は、エチレン系重合体
が主体成分であることが必要である。エチレン系重合体
としては、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、あるいはそれらを主体とした
共重合体、あるいはそれらを主体とした他のポリマ−と
のブレンド構造体等を用いることができる。従来から知
られているように低密度ポリエチレンの単一成分では、
繊維あるいは不織布とした場合にヌメリ感が発生して問
題となる。また高密度ポリエチレンでは、曳糸性が低下
して細繊度の繊維を得ることができにくくなる。したが
って、ヌメリ感がなくしかも細繊度の複合繊維を得るた
めには、プロピレンが共重合されたエチレン系共重合体
としたり、ポリエチレンにポリプロピレンをブレンドし
たりすること等が好ましい。
【0008】その理由は、エチレン系重合体にプロピレ
ンが共重合されたりポリプロピレンがブレンドされたり
することにより、芯成分のプロピレン系重合体との間に
おける芯鞘層の剥離が解消できるためである。すなわ
ち、エチレン系重合体とプロピレン系重合体とは互いに
相溶性がない成分の組み合わせであるが、プロピレンを
共重合することあるいはポリプロピレンをブレンドした
ブレンド構造体とすることにより、芯成分との親和力が
付与されて、芯鞘層の剥離が解消できると推察される。
【0009】このエチレン系共重合体では、プロピレン
を0.2〜10重量%を共重合させればよい。プロピレ
ンの共重合量が余り多くなると、曳糸性が低下したり、
ポリプロピレンの特性が強くなり過ぎたり、また融点が
大きく低下したりするため、好ましくない。またプロピ
レンの共重合量が少なくなり過ぎると、ポリエチレンの
特性が強くなってヌメリ感が現れたり、鞘部と芯部との
層間が剥離を生じるため、好ましくない。したがってよ
り好ましくは0.5〜5重量%とするのがよい。
【0010】ポリプロピレンとのブレンド構造体とする
ためのポリプロピレンのブレンド量は、1〜25重量%
とすることが好ましい。一方、芯部を構成するプロピレ
ン系重合体としては、ポリプロピレン、あるいはプロピ
レンを主体とする共重合ポリプロピレン等が挙げられ
る。
【0011】本発明では、芯鞘型複合繊維の複合比は、
重量比で、鞘部/芯部=3/1〜1/3が好ましい。鞘
部の重量比が大きくなり過ぎると、熱接着成分が多くな
って、繊維強度が低くなり、熱接着不織布に展開した場
合、風合いが硬くなったり、嵩高性に欠けたりするので
好ましくない。また、芯部の重量比が大きくなり過ぎる
と、繊維強度は高くなるが、熱接着不織布に展開した場
合、繊維の接着不足が生じ、不織布強力が低下する問題
が発生するので好ましくない。複合形態は、一般的な同
心円型芯鞘構造、偏心円型芯鞘構造あるいは異形断面型
であってもよい。
【0012】本発明に係る繊維の単糸繊度は、0.2〜
1デニ−ルであればよく、この範囲なら不織布とした時
の嵩高性を柔軟性を向上することができる。単糸繊度を
小さくするほど、構成不織布あたりの繊維本数が増加し
て、極めて均一な不織布ができるのである。また毛細管
現象による吸水性も向上する。0.2デニ−ル未満で
は、分散性が劣り高品位の不織布が得にくく、通気性も
悪くなる。一方、1デニ−ル以上では、強力が弱くなり
フィルタ−性能等が低下するという問題が生じる。
【0013】また、本発明に係る繊維は、鞘部と芯部の
複屈折が共に0.025以上であり、最大熱収縮応力が
0.015g/d以下であることが好ましい。繊維の複
屈折は、繊維自体の結晶配向度合いを意味し、値が大き
いほど高配向であることを示す。鞘部および芯部ともに
複屈折が0.025未満となると、繊維の配向が少なく
なるため、繊維強度や繊維モデュラスが低下し、嵩高で
かつ強力の高い熱接着不織布が得られなくなる。このこ
とから0.030以上であると更に好ましい。なおここ
でいう複屈折は、カ−ルツァイス イエナ干渉顕微鏡を
用い、封入剤として流動パラフィンとα−ブロムナフタ
リンとの混合液を用いて処理を行い、複合繊維の鞘部の
重合体成分と芯部の重合体成分とのそれぞれの複屈折を
測定したものである。
【0014】本発明に適用する芯鞘型複合繊維の成分
は、前記したように、鞘部がエチレン系重合体が主体成
分で、芯部がプロピレン系重合体である。このため、極
めて耐薬品に優れている。例えば室温下での30%塩酸
や、30%硫酸等の無機酸でほとんど影響されず、ま
た、70℃、30%の水酸化ナトリウムや、水酸化カリ
ウム等の無機アルカリでもほとんど影響されないという
耐薬品性を持つ。このことは、不織布とした時にフィル
タ−として展開した場合のフィルタ−寿命が長いことに
つながり、また乾電池セパレ−タ−としたときに電池寿
命の延長につながる大きな効果がある。
【0015】次に本発明に係る不織布を説明する。本発
明の不織布は、前記芯鞘型の短繊維間が全体にわたって
接着されていることが必要である。このことは、細繊度
の短繊維が繊維どうしの接触点のみならず不織布全体に
わたって接着されていることを意味し、スポット的に接
着されたものではない。すなわち、鞘部の熱接着成分に
よって、不織布全体にわたる接着がなされているため、
極めて緻密な構造を持つ不織布となり、不織布強力、不
織布伸度、嵩密度が大きく、しかも通気性も高く、耐薬
品性に優れた、極めて品位の良好な不織布となる。
【0016】本発明の不織布の物性としては、強力が
2.0kg/2.5cm幅以上、伸度が5.0%以上で
あることが好ましい。強力が2.0kg/2.5cm幅
未満であると汎用の湿式不織布用途としては強力が弱く
て使いにくく、また伸度が5.0%未満であると衝撃に
よる破れが生じやすいなどの問題のため、極めて用途が
限定されるからである。
【0017】また、不織布の嵩密度は0.1g/cm3
以上かつ0.8g/cm3 以下であることが好ましい。
0.1g/cm3 未満であると、不織布の嵩が高くなっ
て、強力が弱くなる原因になったり、セパレ−タ−用と
しては厚みが増加して作業性が悪くなったり、またフィ
ルタ−として使用した場合は捕集効率が低下する。一
方、0.8g/cm3 を超えると、フィルムライクにな
るため不織布は硬くなり、ハンドリング性が悪化した
り、フィルタ−として使用した場合は圧力損失が大きく
なるなど、品位的に好ましくなくなる。
【0018】通気度は30cc/cm2 /sec(JI
S1096、フラジ−ル法)以上かつ200cc/cm
2 /sec以下であることが好ましい。30cc/cm
2 /sec未満であると、湿気等が放散されにくくなる
ため、合成紙やハウスラップとして用いた場合には湿気
が充満し、ひいては結露が生じて不快感を持ったり、か
びの発生が生じ不衛生となったりする。また200cc
/cm2 /secを超えると、通気性が良過ぎて粉塵が
透過したりするので好ましくなくなる。
【0019】本発明に係る不織布の耐薬品性は、この不
織布を、80℃に加熱した40%KOH水溶液に500
時間浸漬した後の、加熱処理前に対する強力の比率(強
力保持率%)で表わしたものを代表として、示したもの
である。耐薬品性は大きければ大きいほどいろいろな用
途に展開することができ好ましいが、本発明では、70
%以上がより好ましい。70%未満では耐薬品性がある
とは言えず、例えばフィルタ−や乾電池セパレーターと
して用いた時の製品寿命が低下する問題が発生する。
【0020】本発明に係る不織布の目付は、特に限定し
ないが、100g/m2 以下が通常適用される。次に、
本発明の不織布を製造するための方法を説明する。
【0021】本発明の不織布を製造するためには、先ず
不織布を構成する細繊度の芯鞘型複合短繊維を製造しな
ければならない。この細繊度の芯鞘型複合短繊維を製造
するためには一般公知の溶融紡糸延伸方法が適用でき、
得られた繊維をカット長1〜25mmに切断する。好ま
しくは3〜15mmが良い。
【0022】次に、離解機を用いて、得られた繊維を離
解する。この工程は、用いる繊維を短繊維として溶液中
で均一にほぐすための工程であり、均一な抄造を行うた
めに重要な役割を果たすものである。すなわち、溶液中
で短繊維としてほぐされれば、次の抄紙の際に溶液中で
の短繊維の均一な分散が容易となり、均一な抄紙が可能
となって、低目付け品でもきわめて均一な不織布を製造
することができる。
【0023】さらに、抄紙機を用いて抄造する。抄紙機
としては、一般的に用いられているものを使用すればよ
く、抄造濃度は目標とする不織布の目付に合わせて適宜
選定すればよい。すなわち、抄造濃度が低いと低目付の
抄造ができ、また、抄造回数を増加させることにより均
一な抄造物となる。抄造濃度が高いと高目付の抄造が可
能となるので、生産速度に見合った濃度を選定すること
が必要である。
【0024】なお、前記離解工程、抄造工程で適宜表面
活性剤や分散剤や増粘剤を添加すると、尚一層均一な短
繊維の分散あるいは均一な抄造が可能となるので好まし
い。引き続いて、この抄造物をコンベア−上に移動し、
脱水して湿式繊維ウェブとした後、ヤンキ−ドライヤ−
やフラットカレンダ−などの熱処理装置を使用して熱処
理する。
【0025】また、熱風ドライヤ−、サクションドライ
ヤ−等で熱処理した後にプレスロ−ラ−を用いても良
い。このいずれの場合も、熱処理条件としては、繊維を
構成する重合体の中で最も低い融点を持つ重合体の融点
以上かつ最も高い融点を持つ重合体の融点未満の温度を
適用することが良い。繊維を構成する重合体の中で最も
低い融点を持つ重合体の融点未満の温度を適用すると、
短繊維間が熱接着できず、実用的な不織布強力を得るこ
とができない。また、最も高い融点を持つ重合体の融点
以上の温度を適用すると、短繊維が全融して、ドライヤ
−からの剥離が困難であったり、不織布形態を保持しな
くなる問題が発生する。また、ヤンキ−ドライヤ−、フ
ラットカレンダ−、プレスロ−ラ−等で熱圧着するとき
の線圧としては、0.1〜20kg/cmを選定するこ
とがよい。線圧が0.1kg/cm未満であるとロ−ル
上での不織布のスベリが生じ、熱接着斑を生じたり、不
織布表面に毛羽の発生や、異様な光沢斑が発生し、均一
な不織布が得られなくなる。また線圧が20kg/cm
を超えると不織布がフィルムライクになり、好ましくな
くなる。
【0026】前記した熱圧着ロールの材質は、スチ−ル
とスチ−ルの組み合わせでも良いし、スチ−ルと、ゴム
ロ−ル、コットンロ−ル、または樹脂ロールを組み合わ
せて用いても良い。スチ−ルロ−ルを適用する場合に
は、フッ化エチレン樹脂等をコ−ティングすると、ロ−
ルへの付着物が少なく剥離も容易となるので好ましい。
ゴムロ−ル、コットンロ−ルを用いた場合は、不織布表
面の異様な光沢を防止出来るので好ましい。
【0027】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。なお、以下の実施例における各種特性の測定及
び評価は、次の方法によった。 (1)重合体及び繊維の融点 パ−キンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用
い、昇温速度20℃/分で測定した融解吸収曲線の極値
を与える温度を融点とした。 (2)繊維の引張強伸度 東洋ボ−ルドウイン社製テンシロンUTM− 4−1−10
0 を用い、試料長150mm の試料を引張速度20mm/分で測
定した。 (3)不織布の引張強力 JIS L−1096に記載のスリップ法に準じ、幅
2.5cm、試料長15cmの試験片を10個準備し、
つかみ間隔10cm、引張速度2cm/分の条件で最大
強力を個々に測定し、その値を平均して得た。 (4)不織布の引張伸度 上記方法で測定した最大引張強力時の伸度から得た。 (5)不織布の嵩密度 試料幅10cm,試料長10cmの試料片を計5個準備
して、各試料ごとに目付を測定した後、大栄科学精機製
作所製厚さ測定器を用いて、20g/cm2 の荷重を印
加し、10秒放置した後の厚さを測定し、次式により見
掛け密度を算出して、その平均値を不織布の嵩密度とし
た。
【0028】 嵩密度(g/cm3) =目付(g/m3)/厚さ(mm)/1000 (6)通気度 JIS1096のフラジ−ル法を用いて測定し、通気度
(cc/cm2/sec)を得た。 (7)耐薬品性 80℃に加熱した40%KOH水溶液に不織布を500 時間浸
漬した後の、加熱処理前に対する強力の比率(強力保持
率%)で表わした。 (8)吸水性 JIS1096に準じ、不織布の経方向より2.5 ×20c
mの細長いサンプルを切り出し、室温に保持した水中
に、サンプルの下端が1cm漬かるように垂直につる
し、30分後に水が上昇した高さ(cm)を測定して吸水
性を評価した。
【0029】実施例1 融点129℃のプロピレンが1.5重量%共重合された
エチレン系重合体で鞘部を構成するとともに、融点16
7℃のポリプロピレンで芯部を構成した、繊度0.6デ
ニ−ル、カット長5mmの芯鞘型複合短繊維2.5g
を、パルプ離解機(熊谷理機工業製)に投入し3000
rpmにて1分間撹拌した。その後、得られた紙料を抄
紙機(熊谷理機工業製角型シ−トマシン)に移し、増粘
剤(ポリアクリルアマイド)を5ppm滴下した後に付
帯の撹拌羽根にて撹拌を行い抄紙した。抄紙した湿式不
織布ウエッブを、プレス機(熊谷理機工業製)にて余分
な水分を脱水後、表面温度140℃、熱処理時間100
秒、プレス線圧1kg/cmの条件の回転乾燥機(熊谷
理機工業製;卓上型ヤンキ−ドライヤ−)にて熱処理
し、目付40g/m2 の湿式不織布を得た。得られた湿
式不織布の諸物性測定結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、この実施例1で
は、強力、伸度が高く、嵩密度、耐薬品性、吸水性が大
きく、緻密で良好な不織布を得ることができた。 実施例2〜3および比較例1 単繊維繊度の異なる芯鞘型複合短繊維を用いること以外
は実施例1と同様にしたときの結果を表1に示す。
【0032】表1から明らかなように、実施例2〜3で
は、強力、伸度が高く、嵩密度、耐薬品性、吸水性が大
きく、緻密で良好な不織布を得ることができた。比較例
1では、不織布を構成する単繊維の繊度が大きいため、
強力、伸度、嵩密度、吸水性が低い結果となった。
【0033】実施例4 融点が126℃、密度が0.926g/cm3 の線状低
密度ポリエチレンと融点が163℃、密度が0.919
g/cm3 のポリプロピレンを90/10重量%ブレン
ドされた重合体を鞘部とし、融点167℃のポリプロピ
レンを芯部とした、繊度0.6デニ−ル、カット長5m
mの芯鞘型複合短繊維を用い、熱処理温度を135℃と
した以外は実施例1と同様にした結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2から明らかなように、実施例4では、
強力、伸度が高く、嵩密度、耐薬品性、吸水性が大き
く、緻密で良好な不織布を得ることができた。 比較例2 鞘部が融点140℃のナイロン6/ナイロン12の共重合
ポリアミドであり、芯部がナイロン6である、繊度2デ
ニ−ル、カット長5mmの芯鞘型複合短繊維を用いるこ
とと、熱処理温度が160℃であること以外は実施例1
と同様にした結果を表2に示す。表2から明らかなよう
に、比較例2は、強力、伸度、嵩密度が低く、耐薬品性
が劣るものであった。
【0036】
【発明の効果】本発明による湿式不織布は、ポリオレフ
ィン系の極細芯鞘型複合短繊維が繊維間の全体にわたっ
て接着されて構成されているため、表面毛羽が無く、極
めて緻密な構造を持つ不織布となり、不織布の繊維構成
本数が多くなることから、従来では得られなかった均斉
度を持ち、不織布強力、伸度、嵩密度が高く、しかも通
気性も高く、極めて優れたものである。また耐薬品性を
持ち、しかも吸水性が優れているため、広範囲の用途に
適用できるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン系重合体が主体成分の鞘部と、
    プロピレン系重合体の芯部とを有して、単系繊度が0.
    2〜1デニ−ルの芯鞘型複合短繊維からなり、繊維間が
    全体にわたって接着されていることを特徴とする湿式不
    織布。
  2. 【請求項2】 鞘部がエチレン系重合体とプロピレン系
    重合体とのブレンド構造体であることを特徴とする請求
    項1記載の湿式不織布。
  3. 【請求項3】 プロピレンが共重合されたエチレン系重
    合体にて鞘部が構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の湿式不織布。
  4. 【請求項4】 強力が2.0kg/2.5cm幅以上、
    伸度が5.0%以上、嵩密度が0.1〜0.8g/cm
    3 、通気度が30〜200cc/cm2 /sec、耐薬
    品性が70%以上であることを特徴とする請求項1また
    は2または3項記載の湿式不織布。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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