JPH11100766A - 通気性袋生地と、その製造方法 - Google Patents

通気性袋生地と、その製造方法

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JPH11100766A
JPH11100766A JP9275325A JP27532597A JPH11100766A JP H11100766 A JPH11100766 A JP H11100766A JP 9275325 A JP9275325 A JP 9275325A JP 27532597 A JP27532597 A JP 27532597A JP H11100766 A JPH11100766 A JP H11100766A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸汗性に優れた寝具用敷布等を作るのに適し
た袋生地を実現する。 【解決手段】 ポリエチレン繊維を含む不織布製の基布
2にポリエチレンフィルム3を重ねてヒートシールす
る。その後にポリエチレンフィルム3にレーザー光線で
多数の微細孔5を穿設する。こうして得た袋生地を例え
ば袋状に縫製して内部に微粉末化した吸湿性物質を入れ
れば、吸汗性に優れた敷布が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば寝具等に適
用しうる通気性袋生地と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、枕、敷布、ふとんなどの寝具の
場合、身体から出る汗を吸収し、体臭等の臭いも付着し
やすいため、使用時の快適性が徐々に低下するのが普通
である。そこで、快適な使用感を維持するために、通気
性を有する表生地を使用し、その内側に調湿性あるいは
吸湿性、脱臭性などを有する炭等の微粉末を入れた寝具
が提案されている。また、寝具に限らず、調湿性や吸湿
性等を有する微粉末を通気性の袋内に収納して使用する
場合がある。これらの場合において、従来は、微粉末を
入れる袋生地として、多孔質ポリエチレンのシート(フ
ィルム)や、ナイロンスパンボンドに有孔フィルムをラ
ミネートしたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の袋生地
においては、孔径が比較的大きいために、袋内に入れる
物が微粉末になると粉漏れを生じ、これを防止しようと
して孔径を小さくすると通気性が悪くなる、といった二
律背反的な問題に直面していた。
【0004】そこで本発明の目的は、通気性を確保して
微粉末の粉漏れを防ぐことのできる袋生地を得るにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、微粉末を入れ
る袋を得るための袋生地において、1.0デニール以下の
繊維から構成された不織布からなる基布2の内面に、孔
径が20〜300μmである多数の微細孔5が全面にわ
たって設けられたプラスチックフィルム3を貼り合わせ
たことを特徴とする。
【0006】本発明において、基布2は、ポリエチレン
繊維を含んでいて、目付が100〜300g/m2に設定
されている。基布2の目付がこれ未満だと耐久性に問題
が生じる。また、基布2の目付が大きいほど耐久性が高
まるが、その反面コストが増大する。これらを考慮する
と、基布2の目付は上記100〜300g/m2が妥当で
あり、好ましくは130〜180g/m2、さらに好まし
くは130〜140g/m2である。基布2の目付が特定
されていても、その厚みは、製造時の条件によって変動
するので特定するのが困難である。あえて例示すると約
1.0〜4.0mm厚程度である。ただし、本発明における基
布2の厚みがこの範囲に限定されるものではない。
【0007】本発明で用いられるプラスチックフィルム
3は、40〜60μm厚のポリエチレンフィルムであ
り、基布2とプラスチックフィルム3とが線状にヒート
シールされている。
【0008】本発明の通気性袋生地は、1.0デニール以
下(好ましくは0.1デニール以下)の繊維から構成され
た不織布からなる基布2の内側にプラスチックフィルム
3を重ねる工程と、基布2とプラスチックフィルム3と
をヒートシールして一体化する工程と、プラスチックフ
ィルム3にこれの全面にわたって孔径が20〜300μ
mである微細孔5をレーザー光線で厚み方向に貫通する
よう穿設する工程とを経てつくられる。微細孔5の孔径
が20μmより小さいと通気性を充分に確保することが
できず、300μmより大きいと、当該袋生地で作られ
た袋内に入れられる微粉末が漏れ出すおそれがある。プ
ラスチックフィルム3に微細孔5を孔明け加工する際に
は、各微細孔5をこれの孔底が基布2の該フィルム3と
の接合部分にまで達するよう設ける。
【0009】本発明において、上記不織布を構成する1.
0デニール以下の繊維には、絹の5分の1の細さをもつ
といわれるマイクロファイバーや、ハイパー繊維と称せ
られる極細繊維あるいは超極細繊維が含まれる。不織布
としては、例えば、ポリエステル製およびポリプロピレ
ン製のマイクロファイバーを所定の割合(例えば、約5
0wt%づつ)で含んでなるマイクロファイバー不織布
や、ポリエステル製およびナイロン製のマイクロファイ
バーを所定の割合で含んでなるマイクロファイバー不織
布を用いることができる。前者の方が後者よりも安価で
あるという理由から、後述する本発明の実施例では前者
のマイクロファイバー不織布を使用したが、これは本発
明においてその他の不織布の使用を排除する意味ではな
い。
【0010】
【作用】本発明の袋生地1によれば、表面側の基布2が
不織布で構成され、しかもその内側に貼り合わされたプ
ラスチックフィルム3には孔径が20〜300μmであ
る多数の微細孔5が設けられていることにより、基布2
を構成している繊維と繊維との間に存在する隙間および
プラスチックフィルム3における微細孔5を通って空気
等の気体が袋の内側と外側との間で流通できることとな
る。したがって、本発明の袋生地1によって作られた袋
の内部に吸湿性等を有する微粉末を入れた場合には、水
蒸気が袋内の微粉末によって吸収され、さらに袋の外側
の湿度が相対的に低下したときに微粉末側から放出され
る。このような水蒸気の吸収、放出は、袋生地周辺外気
の湿度や温度等に応じて可逆的に行われるから、本発明
の袋生地によって例えば寝具用マットを作ると、就寝中
に身体から出る汗を吸収することができ、逆に不使用時
に風を通すなどすれば容易に乾燥させることができる。
【0011】本発明によれば、充分な通気性が確保され
るだけではない。基布2を構成している不織布は、1.0
デニール以下のマイクロファイバー等の極細繊維ないし
超極細繊維によって形成されて各繊維要素が互いに絡み
合った状態となっているので、通気性を確保できる隙間
を有しているにもかかわらず、それらの隙間を微粉末が
通過することを阻止できる。したがって、袋内に入れら
れた微粉末がたとえプラスチックフィルム3の微細孔5
を通って基布3側に達したとしても、その部分で微粉末
の移動が阻止されるから、外部への粉漏れは確実に防止
される。
【0012】特に、ポリエチレン繊維を含んでなる1.0
〜2.0mm厚の基布2と、40〜60μm厚のポリエチレ
ンフィルム3とが、線状にヒートシールされてなる通気
性袋生地1によれば、生地全体の厚み寸法が加工に適し
たものとなるので、裁断や縫製等の加工が容易になるだ
けでなく、基布2およびポリエチレンフィルム3の材料
面における親和性と線状のヒートシール加工とにより、
基布2とポリエチレンフィルム3との貼り合わせ状態が
一層確実かつ良好なものとなる。
【0013】本発明の製造方法によると、基布2とプラ
スチックフィルム3とをヒートシールして一体化した後
にプラスチックフィルム3に孔明け加工を施すので、当
初から孔の開いたプラスチックフィルム3と基布2とを
貼り合わせる場合に比べると、貼り合わせ作業を速やか
に、かつ、良好に行う行うことができる。
【0014】しかも、基布2とプラスチックフィルム3
とをヒートシールにより貼り合わせて一体化したのち
に、プラスチックフィルム3にこれの全面にわたって孔
径が20〜300μmである多数の微細孔をレーザー光
線で厚み方向に貫通状に形成するので、基布2とプラス
チックフィルム3とが貼り合わされた状態であるにもか
からわず、プラスチックフィルム3に対する孔明け加工
が容易に行え、しかも加工すべき微細孔の径および深さ
も容易に制御できることとなる。これにより、所要の孔
径等を有する微細孔を、必要とする数だけ効率よく形成
することが可能となる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、微粉末
を入れる袋を得るための袋生地として、微粉末の粉漏れ
を防止でき、しかも通気性を充分に確保できるものが実
現できる。こうして、例えば吸汗用のマット(敷布)や
枕等の寝具をつくるための素材として最適の袋生地が得
られる。また、本発明方法によれば、上述のような優れ
た特性を有する袋生地を効率良く製造することができ
る。
【0016】
【実施例】図1は、汗や臭いを吸収する機能を有する寝
具用マット(敷布)に本発明の袋生地を用いた例を示
す。図1において、寝具用マットAは、本発明に係る通
気性袋生地1を用いて平面視で四角形の袋状に形成され
ており、その内部に微粉末状の活性炭(本例ではヤシガ
ラ活性炭)Bが封入されている。
【0017】寝具用マットAに用いられている通気性袋
生地1は、図2に示すように、外面側に位置する基布
(図示例では厚さ1.5mm)2と、その内面内側に設けら
れるプラスチックフィルム(図示例では厚さ50μmの
ポリエチレンフィルム)3とからなり、プラスチックフ
ィルム3の所定箇所を基布2に対して線状にヒートシー
ルすることにより、両者を貼り合わせた構成である。図
2においてヒートシール部を符号4で示す。
【0018】基布2は、ポリエチレン製およびポリプロ
ピレン製の各マイクロファイバー(太さは0.6デニー
ル)を50wt%づつ含んでなるマイクロファイバー不織
布によって構成されている。
【0019】プラスチックフィルム3には、図3に示す
ように、通気性を確保するための多数の微細孔5が貫通
状に設けられている。これらの微細孔5の孔径は、図1
の寝具用マットAの状態においてプラスチックフィルム
1の両側に位置することとなる基布1と活性炭(図3で
プラスチックフィルムの上方側に収容される)Bとの間
で水蒸気等の気体の流通を許す一方、活性炭自体はほと
んど或いは全く通過させない程度に設定されている。具
体的には、活性炭Bの粒子径にもよるが、本実施例にお
ける孔径は約25μmである。
【0020】上述の袋生地1は、次のようにして製造し
た。まず、図4(a)に示すように、ポリエチレン製お
よびポリプロピレン製の各マイクロファイバー(太さは
0.6デニール)を50wt%づつ含んでなるマイクロファ
イバー不織布によって構成された1.5mm厚の基布2と、
50μm厚のポリエチレンフィルム(プラスチックフィ
ルム)3とを用意し、基布1の内面上側にポリエチレン
フィルム13を重ねる。
【0021】次に、図4(b)に示すように、重ねた基
布2とポリエチレンフィルム3とを縦横にわたって線状
にヒートシールして一体化する(図2参照)。図中、符
号4が線状のヒートシール部を示す。
【0022】最後に、図4(c)に示すように、ポリエ
チレンフィルム3にこれの内側(同図において上方側)
からレーザー光線を照射して全面にわたり多数の微細孔
5を貫通状に形成する。その際、各微細孔5をこれの孔
底が基布2の該フィルム3との接合部分にまで達するよ
うに形成した。また、各微細孔5の孔径は25μmに設
定した。
【0023】かくしてシート状の袋生地1をつくり、こ
れを袋に縫製したのち、内部に木炭の微粉末である活性
炭Bを詰め込み、図1に示したような吸汗用の寝具用マ
ット(敷布)をつくった(図1参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の通気性袋生地を用いて作られた
寝具用マットを示す縦断面図である。
【図2】本発明実施例の通気性袋生地の構成を示す一部
切欠平面図である。
【図3】図2のX─X線で切断した拡大断面図である。
【図4】本発明に係る通気性袋生地の製造方法を示す工
程図である。
【符号の説明】
1 通気性袋生地 2 基布 3 プラスチックフィルム(ポリエチレンフィルム) 4 ヒートシール部 5 微細孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉末を入れる袋を得るための袋生地で
    あって、 1.0デニール以下の繊維から構成された不織布からなる
    基布2の内面に、孔径が20〜300μmである多数の
    微細孔4が全面にわたって設けられたプラスチックフィ
    ルム3が貼り合わされている通気性袋生地。
  2. 【請求項2】 基布2が、ポリエチレン繊維を含んで、
    目付が100〜300g/m2に設定されており、 プラスチックフィルム3が、40〜60μm厚のポリエ
    チレンフィルムであり、 基布2とプラスチックフィルム3とが線状にヒートシー
    ルされている請求項1記載の通気性袋生地。
  3. 【請求項3】 微粉末を入れる袋を得るための袋生地で
    あって、 1.0デニール以下の繊維から構成された不織布からなる
    基布2の内側にプラスチックフィルム3を重ね、 基布2とプラスチックフィルム3とをヒートシールして
    一体化したのち、 プラスチックフィルム3にこれの全面にわたって孔径が
    20〜300μmの微細孔5をレーザー光線で厚み方向
    に貫通するよう穿設して得られる通気性袋生地の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 プラスチックフィルム3に微細孔5を孔
    明け加工する際に、各微細孔5をこれの孔底が基布2の
    該フィルム3との接合部分にまで達するよう設けるよう
    にした請求項3記載の通気性袋生地の製造方法。
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