JPH0712075A - ベーン式圧縮機の軸受構造 - Google Patents
ベーン式圧縮機の軸受構造Info
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- JPH0712075A JPH0712075A JP15856893A JP15856893A JPH0712075A JP H0712075 A JPH0712075 A JP H0712075A JP 15856893 A JP15856893 A JP 15856893A JP 15856893 A JP15856893 A JP 15856893A JP H0712075 A JPH0712075 A JP H0712075A
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Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ベーン式圧縮機における軸受による騒音や溶融
等の不具合を簡易な手段で解消するために、サイドプレ
ートに直接軸受機能をもたせたベーン式圧縮機を提供す
ることを目的とする。 【構成】ベーン式圧縮機において、シャフト9のフロン
ト及びリヤのサイドプレート4,5の軸孔7,8と嵌合
する部分に、従来のロータ10への樹脂コーティングと
同一の樹脂コーティングを施し、その部分を前記サイド
プレート4,5の軸孔7,8による軸受で直接支持させ
ることにより、従来のフロント及びリヤの両軸受を廃止
する。その際、必要に応じて、軸孔7,8の内面に潤滑
油を導入するための溝21を切ると、より滑らかにシャ
フト9を支持させることができる。
等の不具合を簡易な手段で解消するために、サイドプレ
ートに直接軸受機能をもたせたベーン式圧縮機を提供す
ることを目的とする。 【構成】ベーン式圧縮機において、シャフト9のフロン
ト及びリヤのサイドプレート4,5の軸孔7,8と嵌合
する部分に、従来のロータ10への樹脂コーティングと
同一の樹脂コーティングを施し、その部分を前記サイド
プレート4,5の軸孔7,8による軸受で直接支持させ
ることにより、従来のフロント及びリヤの両軸受を廃止
する。その際、必要に応じて、軸孔7,8の内面に潤滑
油を導入するための溝21を切ると、より滑らかにシャ
フト9を支持させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の空調装置用等とし
て使用されるベーン式圧縮機に関し、詳しくはシャフト
の軸受構造に関する。
て使用されるベーン式圧縮機に関し、詳しくはシャフト
の軸受構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来のベーン式圧縮機としては、図5に示
すようにフロントサイドプレート51とリヤサイドプレ
ート52とに挟まれるシリンダ53内にロータ54を回
転可能に収容し、ロータ54の外周面とシリンダ53内
周面とにより形成される空間をロータ54に保持された
複数枚のベーンにより複数の圧縮室55に区画形成し、
ロータ54の両端面より突出形成したシャフト56をエ
ンジン等の駆動源により回転させることにより、前記圧
縮室55が容積変化を起こして圧縮仕事を行うものが知
られており、簡易な構造であることから空調装置の圧縮
機として古くから多用されている。このようなベーン式
圧縮機は、例えば特公平3−77394号公報にその一
例が示されている。
すようにフロントサイドプレート51とリヤサイドプレ
ート52とに挟まれるシリンダ53内にロータ54を回
転可能に収容し、ロータ54の外周面とシリンダ53内
周面とにより形成される空間をロータ54に保持された
複数枚のベーンにより複数の圧縮室55に区画形成し、
ロータ54の両端面より突出形成したシャフト56をエ
ンジン等の駆動源により回転させることにより、前記圧
縮室55が容積変化を起こして圧縮仕事を行うものが知
られており、簡易な構造であることから空調装置の圧縮
機として古くから多用されている。このようなベーン式
圧縮機は、例えば特公平3−77394号公報にその一
例が示されている。
【0003】この様なベーン式圧縮機の軸受構造におい
ては、該シャフト56は前記フロント及びリヤサイドプ
レート51,52にてフロント及びリヤ側の計2つの軸
受57,58で支持されており、軸受の種類としてはフ
ロント側でニードルベアリング57を、リヤ側で銅系の
ブッシュ58を用いている。また、サイドプレート5
1,52、シリンダ53及びロータ54はアルミニウム
系合金製であり、ロータ54にはサイドプレート51,
52及びシリンダ53との同一材料同士の摺接による融
着を回避するため、外周及び両端面に樹脂コーティング
59(図6に斜線で図示)が施してある。ロータへの樹
脂のコーティングは、シャフト56に該樹脂コーティン
グ59が付着しているとシャフトの径の寸法精度が狂っ
てしまうため、シャフト56及びロータ54の全面にコ
ーティングをした後、研磨によりシャフト56に付いた
コーティングを全部落とすか、或いはあらかじめシャフ
トにマスキングを施した後ロータにコーティングをする
かのどちらかの方法で行われている。そして、ロータ5
4に付着したコーティングは研磨により所定の厚さに仕
上げられる。
ては、該シャフト56は前記フロント及びリヤサイドプ
レート51,52にてフロント及びリヤ側の計2つの軸
受57,58で支持されており、軸受の種類としてはフ
ロント側でニードルベアリング57を、リヤ側で銅系の
ブッシュ58を用いている。また、サイドプレート5
1,52、シリンダ53及びロータ54はアルミニウム
系合金製であり、ロータ54にはサイドプレート51,
52及びシリンダ53との同一材料同士の摺接による融
着を回避するため、外周及び両端面に樹脂コーティング
59(図6に斜線で図示)が施してある。ロータへの樹
脂のコーティングは、シャフト56に該樹脂コーティン
グ59が付着しているとシャフトの径の寸法精度が狂っ
てしまうため、シャフト56及びロータ54の全面にコ
ーティングをした後、研磨によりシャフト56に付いた
コーティングを全部落とすか、或いはあらかじめシャフ
トにマスキングを施した後ロータにコーティングをする
かのどちらかの方法で行われている。そして、ロータ5
4に付着したコーティングは研磨により所定の厚さに仕
上げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ベーン式圧縮機においては、シャフト6のフロント側を
ニードルベアリング7、リヤ側を銅系のブッシュ8で支
持しているが、各該軸受は高価であり、また各該軸受の
ために多少なりとも圧縮機が大型化しその構造が複雑化
しているという問題がある。また、該圧縮機を車両の空
調装置として用いた場合、高回転数で長時間稼働される
というような苛酷な運転条件下においては、銅系ブッシ
ュの軸受8が溶けだしたり、ニードルベアリング7にて
騒音が発生するという不具合も考えられる。
ベーン式圧縮機においては、シャフト6のフロント側を
ニードルベアリング7、リヤ側を銅系のブッシュ8で支
持しているが、各該軸受は高価であり、また各該軸受の
ために多少なりとも圧縮機が大型化しその構造が複雑化
しているという問題がある。また、該圧縮機を車両の空
調装置として用いた場合、高回転数で長時間稼働される
というような苛酷な運転条件下においては、銅系ブッシ
ュの軸受8が溶けだしたり、ニードルベアリング7にて
騒音が発生するという不具合も考えられる。
【0005】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、軸受による騒音や溶融等の不具合を簡易な手
段で解消するばかりでなく、軸受構造の簡素化により生
産性に優れた小型軽量なベーン式圧縮機を提供すること
をその課題としている。
のであり、軸受による騒音や溶融等の不具合を簡易な手
段で解消するばかりでなく、軸受構造の簡素化により生
産性に優れた小型軽量なベーン式圧縮機を提供すること
をその課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、アルミニウム系合金からなるフロント及びリヤのサ
イドプレートと、各該サイドプレートに挟持されるアル
ミニウム系合金からなるシリンダと、前記両サイドプレ
ートに設けられた軸孔で回転自在に支持されるシャフト
と、該シャフトに固着され前記シリンダ内に収容される
とともに外周及び両端面に樹脂コーティングが施してあ
るアルミニウム系合金からなるロータと、該ロータに形
成された複数のベーン溝に嵌挿された複数枚のベーンと
を有するベーン式圧縮機において、前記シャフトは前記
フロント及びリヤのうち少なくとも一方のサイドプレー
トの軸孔と嵌合する部分に前記ロータと同一の樹脂コー
ティングが施され、該樹脂コーティングを介して前記軸
孔に直接支持されることをその要旨とするものである。
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、アルミニウム系合金からなるフロント及びリヤのサ
イドプレートと、各該サイドプレートに挟持されるアル
ミニウム系合金からなるシリンダと、前記両サイドプレ
ートに設けられた軸孔で回転自在に支持されるシャフト
と、該シャフトに固着され前記シリンダ内に収容される
とともに外周及び両端面に樹脂コーティングが施してあ
るアルミニウム系合金からなるロータと、該ロータに形
成された複数のベーン溝に嵌挿された複数枚のベーンと
を有するベーン式圧縮機において、前記シャフトは前記
フロント及びリヤのうち少なくとも一方のサイドプレー
トの軸孔と嵌合する部分に前記ロータと同一の樹脂コー
ティングが施され、該樹脂コーティングを介して前記軸
孔に直接支持されることをその要旨とするものである。
【0007】
【作用】従って、上述のように構成された本発明のベー
ン式圧縮機によれば、従来のフロント及びリヤの軸受の
うち一方を廃止し軸受構造を簡素化したため、部品点数
が削減され、軸受の圧入等の組付け作業が不要となる。
また、シャフトへの樹脂コーティングはロータへの樹脂
コーティングと同時にできるため、マスキング、コーテ
ィング落としは不要となる。さらに、軸受部材を廃止し
たにも拘わらずシャフトは軸孔内で樹脂コーティングを
介して円滑に支持されるため、従来考えられていたニー
ドルベアリングでの騒音、銅系ブッシュでの溶融等の不
具合は、完全に解消されることになる。
ン式圧縮機によれば、従来のフロント及びリヤの軸受の
うち一方を廃止し軸受構造を簡素化したため、部品点数
が削減され、軸受の圧入等の組付け作業が不要となる。
また、シャフトへの樹脂コーティングはロータへの樹脂
コーティングと同時にできるため、マスキング、コーテ
ィング落としは不要となる。さらに、軸受部材を廃止し
たにも拘わらずシャフトは軸孔内で樹脂コーティングを
介して円滑に支持されるため、従来考えられていたニー
ドルベアリングでの騒音、銅系ブッシュでの溶融等の不
具合は、完全に解消されることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。図1〜2に示すように、互い
に接合されたフロントハウジング1及びリヤハウジング
2内には楕円状の貫通孔をもつアルミニウム製のシリン
ダ3が収容固定され、このシリンダ3の両端開口をアル
ミニウム製のフロントサイドプレート4とリヤサイドプ
レート5とで挟み込むことにより横断面が楕円状のロー
タ室6が形成されている。前記両サイドプレート4,5
に形成された軸孔7,8中にはシャフト9が回転自在に
支持され、該シャフト9には円形断面のアルミニウム製
ロータ10が前記ロータ室6内に収容されるように固定
されている。該ロータ10には複数のベーン溝11が形
成され、各ベーン溝11には複数枚のベーン12がロー
タ10の外周面から出入り可能に保持されており、後述
する油の圧力によってベーン12先端がシリンダ3の内
周面に押し付けられるようになっている。その結果、隣
合う2枚のベーン12、ロータ10の外周面、シリンダ
3の内周面及び両サイドプレート4,5の内端面によっ
て囲まれる複数の圧縮室13がロータ室6に区画形成さ
れ、エンジン等の回転駆動によりシャフト9がロータ1
0を回転させることにより、圧縮室13が容積変化を起
こして圧縮仕事を行うようになっている。
図4に基づいて説明する。図1〜2に示すように、互い
に接合されたフロントハウジング1及びリヤハウジング
2内には楕円状の貫通孔をもつアルミニウム製のシリン
ダ3が収容固定され、このシリンダ3の両端開口をアル
ミニウム製のフロントサイドプレート4とリヤサイドプ
レート5とで挟み込むことにより横断面が楕円状のロー
タ室6が形成されている。前記両サイドプレート4,5
に形成された軸孔7,8中にはシャフト9が回転自在に
支持され、該シャフト9には円形断面のアルミニウム製
ロータ10が前記ロータ室6内に収容されるように固定
されている。該ロータ10には複数のベーン溝11が形
成され、各ベーン溝11には複数枚のベーン12がロー
タ10の外周面から出入り可能に保持されており、後述
する油の圧力によってベーン12先端がシリンダ3の内
周面に押し付けられるようになっている。その結果、隣
合う2枚のベーン12、ロータ10の外周面、シリンダ
3の内周面及び両サイドプレート4,5の内端面によっ
て囲まれる複数の圧縮室13がロータ室6に区画形成さ
れ、エンジン等の回転駆動によりシャフト9がロータ1
0を回転させることにより、圧縮室13が容積変化を起
こして圧縮仕事を行うようになっている。
【0009】一方、リヤハウジング2とリヤサイドプレ
ート5との間には油分離室14が形成されており、圧縮
室13は所定の回転角位置において吐出口15を介して
吐出室16と連通され、吐出室16は連通孔(図示省
略)を介して油分離室14と連通されている。該油分離
室14は分離した油をその下部に貯えられる構造となっ
ていて、油分離室14下部とリヤサイドプレート5のシ
ャフト9後端部に形成された空間24とを連通する油通
路17がリヤサイドプレート5に設けられている。リヤ
サイドプレート5の内端面及びフロントサイドプレート
4の内端面には、ベーン溝11と連通可能な領域に環状
の油溝18,19が形成されている。
ート5との間には油分離室14が形成されており、圧縮
室13は所定の回転角位置において吐出口15を介して
吐出室16と連通され、吐出室16は連通孔(図示省
略)を介して油分離室14と連通されている。該油分離
室14は分離した油をその下部に貯えられる構造となっ
ていて、油分離室14下部とリヤサイドプレート5のシ
ャフト9後端部に形成された空間24とを連通する油通
路17がリヤサイドプレート5に設けられている。リヤ
サイドプレート5の内端面及びフロントサイドプレート
4の内端面には、ベーン溝11と連通可能な領域に環状
の油溝18,19が形成されている。
【0010】前記ロータ10はアルミニウム製であり、
該ロータ10が摺動する両サイドププレート4,5及び
シリンダ3もアルミニウム製であるため、同一材料同士
の摺接による融着を起こしやすく、そのためロータ10
には両サイドプレート4,5及びシリンダ3との摺動特
性を確保するようにその外周及び両端面にポリテトラフ
ルオロエチレン=Polytetrafluoroethylene(以下PTF
Eという)からなる樹脂コーティング20が施されてい
る。また、図3に示すように前記シャフト9のフロント
サイドプレート4の軸孔7に嵌合する部分をA部、リヤ
サイドプレート5の軸孔8に嵌合する部分をB部とする
と、A部及びB部を含むシャフト9の外周面には、ロー
タ10に施したのと同じPTFEからなる樹脂コーティ
ング20が施されている。製作上、ロータ10とシャフ
ト9とに同一の樹脂コーティング20を施せばよいの
で、シャフト9及びロータ10の全面に樹脂を吹きつ
け、研磨によりそれぞれ所定のコーティング厚になるよ
うに仕上げている。一方、サイドプレート4,5の軸孔
7,8はシャフト9に対する滑り軸受となるような寸法
に設定されており、軸孔7,8の内面には図4の展開図
に示すような潤滑溝21が形成されている。潤滑溝21
は、軸孔内面を前後に二分するように刻設された環状溝
22と、空間24と環状溝22とを連通するように刻設
された二本の連通溝23とから構成されている。なお、
図4にはリヤサイドプレート5の軸孔8のみが示されて
おり、フロントサイドプレート4の軸孔7にも同様の潤
滑溝が形成されている。
該ロータ10が摺動する両サイドププレート4,5及び
シリンダ3もアルミニウム製であるため、同一材料同士
の摺接による融着を起こしやすく、そのためロータ10
には両サイドプレート4,5及びシリンダ3との摺動特
性を確保するようにその外周及び両端面にポリテトラフ
ルオロエチレン=Polytetrafluoroethylene(以下PTF
Eという)からなる樹脂コーティング20が施されてい
る。また、図3に示すように前記シャフト9のフロント
サイドプレート4の軸孔7に嵌合する部分をA部、リヤ
サイドプレート5の軸孔8に嵌合する部分をB部とする
と、A部及びB部を含むシャフト9の外周面には、ロー
タ10に施したのと同じPTFEからなる樹脂コーティ
ング20が施されている。製作上、ロータ10とシャフ
ト9とに同一の樹脂コーティング20を施せばよいの
で、シャフト9及びロータ10の全面に樹脂を吹きつ
け、研磨によりそれぞれ所定のコーティング厚になるよ
うに仕上げている。一方、サイドプレート4,5の軸孔
7,8はシャフト9に対する滑り軸受となるような寸法
に設定されており、軸孔7,8の内面には図4の展開図
に示すような潤滑溝21が形成されている。潤滑溝21
は、軸孔内面を前後に二分するように刻設された環状溝
22と、空間24と環状溝22とを連通するように刻設
された二本の連通溝23とから構成されている。なお、
図4にはリヤサイドプレート5の軸孔8のみが示されて
おり、フロントサイドプレート4の軸孔7にも同様の潤
滑溝が形成されている。
【0011】本実施例は上述のように構成したものであ
り、シャフト9のA部及びB部に樹脂コーティング20
を施し、サイドプレート4,5に直接軸受機能を持たせ
たものである。この構成の軸受構造によると、シャフト
9のA部及びB部にPTFEからなる樹脂コーティング
が施してあるため、シャフト9は回転駆動時にA部及び
B部においてサイドプレート4,5の軸孔7,8内で滑
らかに摺動し、焼き付きを起こしにくい。また圧縮機の
稼働時には、油分離室14で分離された油がその下部に
貯えられ、その一部はリヤサイドプレート5に形成され
た油通路17を経て、シャフト9後端側に形成された空
間24に導かれ、リヤサイドプレート5の軸孔内面に形
成された溝23を通って溝22へと導かれる。そこで油
は環状溝22から摺動面全体に拡がり、シャフト9のB
部とリヤサイドプレート5の軸孔8との隙間を満たすこ
とにより、その部分の潤滑を行う。また、この油はリヤ
サイドプレート5に形成された環状の油溝18にも供給
されて、リヤサイドプレート5の内端面とロータ10の
端面との摺動部の潤滑を行う。さらに、この油はロータ
10の端面から前記ベーン溝11に供給されベーン12
をシリンダ3内周面に押しつける作用をなし、ロータ1
0のフロント側端面からフロントサイドプレート4に形
成された環状の油溝19にも供給されてフロントサイド
プレート4の内端面とロータ10の端面との間の潤滑を
行う。また、この油はフロントサイドプレート4の環状
の油溝19から、フロントサイドプレート4の軸孔7の
内面に形成された潤滑溝に導かれることにより、リヤサ
イドプレート5の場合と同様にシャフト9のA部とフロ
ントサイドプレート4の軸孔7との隙間の潤滑を行う。
このように、A部とフロントサイドプレート4の軸孔7
との隙間及びB部とリヤサイドプレート5の軸孔8との
隙間に潤滑油が導かれるが、フロント及びリヤの両サイ
ドプレート4,5の軸孔7,8内面に潤滑溝21を形成
したことにより摺動部へ潤滑油がより潤沢に供給される
ようになっている。そのため、シャフト9は両サイドプ
レート4,5の軸孔7,8においてより滑らかに支持さ
れることができる。
り、シャフト9のA部及びB部に樹脂コーティング20
を施し、サイドプレート4,5に直接軸受機能を持たせ
たものである。この構成の軸受構造によると、シャフト
9のA部及びB部にPTFEからなる樹脂コーティング
が施してあるため、シャフト9は回転駆動時にA部及び
B部においてサイドプレート4,5の軸孔7,8内で滑
らかに摺動し、焼き付きを起こしにくい。また圧縮機の
稼働時には、油分離室14で分離された油がその下部に
貯えられ、その一部はリヤサイドプレート5に形成され
た油通路17を経て、シャフト9後端側に形成された空
間24に導かれ、リヤサイドプレート5の軸孔内面に形
成された溝23を通って溝22へと導かれる。そこで油
は環状溝22から摺動面全体に拡がり、シャフト9のB
部とリヤサイドプレート5の軸孔8との隙間を満たすこ
とにより、その部分の潤滑を行う。また、この油はリヤ
サイドプレート5に形成された環状の油溝18にも供給
されて、リヤサイドプレート5の内端面とロータ10の
端面との摺動部の潤滑を行う。さらに、この油はロータ
10の端面から前記ベーン溝11に供給されベーン12
をシリンダ3内周面に押しつける作用をなし、ロータ1
0のフロント側端面からフロントサイドプレート4に形
成された環状の油溝19にも供給されてフロントサイド
プレート4の内端面とロータ10の端面との間の潤滑を
行う。また、この油はフロントサイドプレート4の環状
の油溝19から、フロントサイドプレート4の軸孔7の
内面に形成された潤滑溝に導かれることにより、リヤサ
イドプレート5の場合と同様にシャフト9のA部とフロ
ントサイドプレート4の軸孔7との隙間の潤滑を行う。
このように、A部とフロントサイドプレート4の軸孔7
との隙間及びB部とリヤサイドプレート5の軸孔8との
隙間に潤滑油が導かれるが、フロント及びリヤの両サイ
ドプレート4,5の軸孔7,8内面に潤滑溝21を形成
したことにより摺動部へ潤滑油がより潤沢に供給される
ようになっている。そのため、シャフト9は両サイドプ
レート4,5の軸孔7,8においてより滑らかに支持さ
れることができる。
【0012】以上のように、シャフト9にPTFEから
なる樹脂コーティングを施し、フロント及びリヤのサイ
ドプレート4,5の軸孔7,8内面に潤滑溝を形成する
ことにより、シャフト9を直接サイドプレート4,5に
支持させる。それにより、フロント及びリヤの両軸受を
廃止できるため、ニードルベアリングによる騒音や銅系
ブッシュによる溶融の恐れが解消し、さらには、部品点
数の削減、生産性の向上、コストの低減、圧縮機の小型
軽量化という利点がもたらされる。
なる樹脂コーティングを施し、フロント及びリヤのサイ
ドプレート4,5の軸孔7,8内面に潤滑溝を形成する
ことにより、シャフト9を直接サイドプレート4,5に
支持させる。それにより、フロント及びリヤの両軸受を
廃止できるため、ニードルベアリングによる騒音や銅系
ブッシュによる溶融の恐れが解消し、さらには、部品点
数の削減、生産性の向上、コストの低減、圧縮機の小型
軽量化という利点がもたらされる。
【0013】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は前記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば
以下のように応用することもできる。 1) フロントまたはリヤのどちらか一方のサイドプレ
ートの軸孔のみに直接シャフト9を支持させ、他方のサ
イドプレートには従来通り軸孔内に別途に軸受部材を設
けてもよい。
明は前記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば
以下のように応用することもできる。 1) フロントまたはリヤのどちらか一方のサイドプレ
ートの軸孔のみに直接シャフト9を支持させ、他方のサ
イドプレートには従来通り軸孔内に別途に軸受部材を設
けてもよい。
【0014】2) サイドプレートの軸孔内面の溝21
は必要に応じて設ければよく、溝21の形状及び本数は
実施例のものに限定されない。
は必要に応じて設ければよく、溝21の形状及び本数は
実施例のものに限定されない。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のベーン式圧縮機では、シャフトのサイドプレートの軸
孔と摺接する部分に樹脂コーティングを施し、シャフト
をサイドプレートに直接支持させたことにより、軸受構
造が簡素化された。それにより部品点数が削減し、軸受
の圧入作業が不要となるため圧縮機の生産性が向上する
とともに、圧縮機の小型軽量化、コストの低減という利
点がもたらされる。また、軸受部材を廃止したにも拘わ
らず、樹脂コーティングを形成したことによりシャフト
は円滑に支持され、従来の軸受部材で懸念されていた騒
音・溶融等の発生のおそれが全くない。さらには、シャ
フトへのコーティングとロータへのコーティングを同一
のものとしているために、シャフトへのコーティング作
業による手間やコストアップは全くないという利点も有
する。
のベーン式圧縮機では、シャフトのサイドプレートの軸
孔と摺接する部分に樹脂コーティングを施し、シャフト
をサイドプレートに直接支持させたことにより、軸受構
造が簡素化された。それにより部品点数が削減し、軸受
の圧入作業が不要となるため圧縮機の生産性が向上する
とともに、圧縮機の小型軽量化、コストの低減という利
点がもたらされる。また、軸受部材を廃止したにも拘わ
らず、樹脂コーティングを形成したことによりシャフト
は円滑に支持され、従来の軸受部材で懸念されていた騒
音・溶融等の発生のおそれが全くない。さらには、シャ
フトへのコーティングとロータへのコーティングを同一
のものとしているために、シャフトへのコーティング作
業による手間やコストアップは全くないという利点も有
する。
【図1】 本発明の実施例に係るベーン式圧縮機の縦断
面図である。
面図である。
【図2】 本発明の実施例に係るベーン式圧縮機の横断
面図である。
面図である。
【図3】 本発明の実施例に係るロータ及びシャフトを
示す簡略図である。
示す簡略図である。
【図4】 本発明の実施例に係るリヤサイドプレートの
軸孔の溝を示す内面展開図である。
軸孔の溝を示す内面展開図である。
【図5】 従来技術のベーン式圧縮機を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図6】 従来技術のベーン式圧縮機におけるシャフト
及びロータを示す簡略図である。
及びロータを示す簡略図である。
1…フロントハウジング、2…リヤハウジング、3…シ
リンダ、4…フロントサイドプレート、5…リヤサイド
プレート、6…ロータ室、7,8…軸孔、9…シャフ
ト、10…ロータ、11…ベーン溝、12…ベーン、1
3…圧縮室、14…油分離室、15…吐出口、16…吐
出室、17…油通路、18,19…油溝、20…樹脂コ
ーティング、21…潤滑溝
リンダ、4…フロントサイドプレート、5…リヤサイド
プレート、6…ロータ室、7,8…軸孔、9…シャフ
ト、10…ロータ、11…ベーン溝、12…ベーン、1
3…圧縮室、14…油分離室、15…吐出口、16…吐
出室、17…油通路、18,19…油溝、20…樹脂コ
ーティング、21…潤滑溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/06 D 6907−3H
Claims (1)
- 【請求項1】アルミニウム系合金からなるフロント及び
リヤのサイドプレートと、各該サイドプレートに挟持さ
れるアルミニウム系合金からなるシリンダと、前記両サ
イドプレートに設けられた軸孔で回転自在に支持される
シャフトと、該シャフトに固着され前記シリンダ内に収
容されるとともに外周及び両端面に樹脂コーティングが
施してあるアルミニウム系合金からなるロータと、該ロ
ータに形成された複数のベーン溝に嵌挿された複数枚の
ベーンとを有するベーン式圧縮機において、前記シャフ
トは前記フロント及びリヤのうち少なくとも一方のサイ
ドプレートの軸孔と嵌合する部分に前記ロータと同一の
樹脂コーティングが施され、該樹脂コーティングを介し
て前記軸孔に直接支持されるベーン式圧縮機の軸受構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15856893A JPH0712075A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ベーン式圧縮機の軸受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15856893A JPH0712075A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ベーン式圧縮機の軸受構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712075A true JPH0712075A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15674542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15856893A Pending JPH0712075A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ベーン式圧縮機の軸受構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0712075A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008111390A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Sanden Corp | 圧縮機 |
| CN102108967A (zh) * | 2009-12-29 | 2011-06-29 | 法雷奥热系统(日本)公司 | 叶片型压缩机 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15856893A patent/JPH0712075A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008111390A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Sanden Corp | 圧縮機 |
| CN102108967A (zh) * | 2009-12-29 | 2011-06-29 | 法雷奥热系统(日本)公司 | 叶片型压缩机 |
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