JPH0712151B2 - カメラの露出制御回路 - Google Patents

カメラの露出制御回路

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JPH0712151B2
JPH0712151B2 JP60100903A JP10090385A JPH0712151B2 JP H0712151 B2 JPH0712151 B2 JP H0712151B2 JP 60100903 A JP60100903 A JP 60100903A JP 10090385 A JP10090385 A JP 10090385A JP H0712151 B2 JPH0712151 B2 JP H0712151B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、いわゆるパルス幅変調方式(以下、PWM方式
とする)のデジタル−アナログ変換器(以下、DA変換器
とする)を備えたカメラの露出制御回路に関する。
(発明の背景) PWM方式のDA変換器は、例えばデジタル値の形態のフイ
ルム感度情報をフイルム感度に応じたアナログ値に変換
する際に用いられている。第14図はこの種のDA変換器を
有するカメラの露出制御回路の一例を示し、フイルム感
度設定回路15は3つのスイツチSW1〜SW3を有し、各スイ
ツチの状態により8種類のフイルム感度を設定できる。
各スイツチにより設定されたフイルム感度はマイクロプ
ロセツサ17により所定のデジタル値のフイルム感度情報
に変換される。マイクロプロセツサ17は、そのデジタル
値に応じたデユーテイ比のパルス信号を生成してDA変換
器5に供給する。DA変換器5のトランジスタQ1はそのパ
ルス信号に従つてオン・オフし、それに応じたレベルの
直流電圧がフイルタ回路(C1,R7)で平滑されてDA変換
出力としてとり出される。なお、S100は電源スイツチ、
Eはバツテリを示す。
DA変換動作を詳述するに、電源スイツチS100を投入する
とマイクロプロセツサ17が動作し、フイルム感度設定回
路15により設定されたフイルム感度に応じたデユーテイ
比のパルス列がポートO3に出力される。ポートO3の出力
が「1」であればトランジスタQ1がオンするので、コン
デンサC1の電荷は抵抗R7を通して放電される。またポー
トO3の出力が「0」であればトランジスタQ1はオフする
ので、コンデンサC1は抵抗R6,R7を通じて充電される。
このような充放電を繰り返しながらコンデンサC1の充電
電圧はフイルム感度に応じたアナログ電圧レベルに収束
する。
従つて、電源スイツチS100が投入される際、コンデンサ
C1が完全に放電されていると、アナログ出力がフイルム
感度に応じた電圧レベルに達するまでに無視できない程
の時間がかかる。そのため、電源スイツチS100を投入し
てから直ちにカメラを動作させたい場合でも、コンデン
サC1の電圧が所定値に落ちつくまで待たなければならな
いのでシヤツタチヤンスを逃がしてしまい、また、落ち
着かないうちにカメラを動作させると適正露出が得られ
ない。
要するに、第14図からわかるように、PWM方式のDA変換
器は出力のリツプルを除去するためにフイルタ回路(C
1,R7)が不可欠であり、このフイルタ回路の時定数のた
めに電源スイツチオン時の過渡応答性が悪いという欠点
がある。
(発明の目的) 本発明の目的は、このような問題点を解決し、電源スイ
ツチオン時のDA変換器の過渡応答性を向上させたカメラ
の露出制御回路を提供することにある。
(発明の概要) 本発明は、カメラの電源スイッチ投入時に、設定された
露出情報に応じたパルス列によってコンデンサを充電す
るのに要する時間よりも短い時間でコンデンサを充電で
きるように、直流電圧または所定のパルス列からなる初
期信号をフイルタ手段に供給する初期制御手段と、を具
備している。
初期制御手段は、初期信号をフイルタ手段に供給したと
きにデジタル−アナログ変換手段からとり出される変調
アナログ信号の信号レベルが、設定された露出情報に応
じたパルス列をフイルタ手段に供給したときにデジタル
−アナログ変換手段からとり出される変調アナログ信号
の信号レベルに一致すると、フイルタ手段への初期信号
の供給を停止するように構成される。
あるいは、初期制御手段は、設定された露出情報に応じ
て、フイルタ手段に初期信号を供給する時間を変更する
ように構成される。
(実施例) −第1実施例− 第2図は本発明の一実施例を示し電源回路としての絶対
温度比例電圧発生回路1の出力は、アナログ−デジタル
変換器(以下、AD変換器)3およびデジタル−アナログ
変換器(DA変換器)5の各基準信号入力端子に入力され
ている。測光回路7の出力は、キヤンセル回路9を介し
てAD変換器3に入力されている。露出因子設定回路11の
出力もAD変換器3に入力されている。AD変換器3の出
力、初期化回路13の出力およびフイルム感度設定回路15
の出力はマイクロプロセツサ17に入力されている。ま
た、マイクロプロセツサ17で演算した絞り値および露出
時間に応じた制御信号は、マグネツト駆動回路19に入力
されている。フイルム感度設定回路15からの入力信号
は、マイクロプロセツサ17で二進数に変換され、それに
応じたパルス列がDA変換器5に出力される。そのDA変換
器5の出力は加算回路21を介して測光回路7に入力され
るとともに、AD変換器3にも入力されている。更に、TT
L調光制御回路23の出力も測光回路7に入力されてい
る。
第1図を参照してこれら各要素を更に詳述する。
基準電圧発生回路1は、演算増幅器A1、分圧抵抗R1〜R
4、ダイオードD1、D2を有し、絶対温度Tに比例した電
圧信号を出力するようにそれらが接続されている。すな
わち、演算増幅器A1の出力電圧VA1は、 但しK:ボルツマン定数 q:電子電荷 T:絶対温度 と表わすことができる。ここで、ダイオードD1およびD2
の電気的特性は同一である。
露出因子設定回路11は、2つの可変抵抗器VR1とVR2で構
成されている。ここで可変抵抗器VR1はレンズの絞り環
の動きに連動し、従つて、絞りの変化量に応じた電圧信
号が取り出せる。また可変抵抗器VR2からはレンズの開
放F値に応じた電圧信号が取り出される。
初期化回路13は、抵抗R10およびコンデンサC2より成
り、電源投入時にマイクロプロセツサ17を初期状態に設
定する。フイルム感度設定回路15は、本実施例では3つ
のスイツチSW1〜SW3から構成され、スイツチSW1〜SW3の
オン・オフ状態に応じて第3図に示すように8種類のフ
イルム感度を設定できる。なおスイツチSW1〜SW3がオン
のとき「0」、オフのとき「1」となる。マイクロプロ
セツサ17は周知のもので、リードオンメモリROM、ラン
ダムアクセスメモリRAM、中央演算処理装置CPUを有す
る。
マグネツト駆動回路19は抵抗R8,R9、トランジスタQ2,Q
3、マグネツトMG1,MG2を有し、トランジスタQ2のベース
は抵抗R8を介してマイクロプロセツサ17の出力端子O1と
接続され、トランジスタQ3のベースは、抵抗R9を介して
マイクロプロセツサ17の出力端子O2と接続されている。
マグネツトMG1は絞り制御用マグネツト用であり、この
マグネツトMG1を励磁することにより、絞りを任意の位
置で停止することができる。マグネツトMG2は、シヤツ
タの後幕制御用マグネツトであり、シヤツタの先幕走行
後の任意の時点で消磁することにより、シヤツタ後幕の
走行を開始させることができる。
DA変換器5は、パルス幅変調方式(以下、PWM方式とす
る)のもので、DA変換器5のトランジスタQ1のベースが
抵抗R5を介してマイクロプロセツサ17の出力端子O3と接
続され、トランジスタQ1のエミツタは接地され、コレク
タは抵抗R6を介して電源回路1の出力端子と接続され
る。すなわち、DA変換器5には基準電圧として温度比例
電圧発生回路1の温度信号が供給される。また、トラン
ジスタQ1のコレクタは抵抗R7およびコンデンサC1から成
るフイルタ回路を介して加算回路21の演算増幅器A4の一
方の入力端子に接続される。更に、DA変換器5のアナロ
グ出力は、演算増幅器A4を介してAD変換器3のチヤンネ
ルCH4に入力される。
測光回路7は周知のものであり、演算増幅器A2の2つの
入力端子間に介装されたフオトダイオードPDと帰還回路
中に順方向に介装された2つのダイオードD3,D4とを有
し、フオトダイオードPDの光電流ILを対数変換して出力
する。ここで、演算増幅器A2の出力電圧VA2は、 但し、VA4:加算回路21の出力電圧 IS:ダイオードD3,D4の逆方向飽和電流 と表わせる。
ダイオードD3およびD4の温度に依存した特性をキヤンセ
ルするキヤンセル回路9は、演算増幅器A3および帰還回
路中に逆方向に介装された2つのダイオードD5,D6を有
し、測光回路7からの出力のうち、ダイオードD3および
D4の有する温度特性による影響分をキヤンセルする。
キヤンセル回路9の出力電圧VA3は、 但し、I2:キヤンセル回路に流れ込む電流と表わすこと
ができる。
AD変換回路3は4つの入力端子CH1〜CH4を有する遂次比
較的のもので、その基準電圧入力端子VREFに温度比例電
圧発生回路1からの温度信号が入力されている。温度信
号は上述したようにDA変換器5の基準電圧と共通に用い
られている。そして、チヤンネルCH1には可変抵抗VR1
が、チヤンネルCH2には可変抵抗VR2が、チヤンネルCH3
にはキヤンセル回路9の出力端子が、チヤンネルCH4に
は加算回路21の出力端子がそれぞれ接続されている。
なお、第1図において、スイツチS100はメインスイツ
チ、Eはバツテリを示す。
次に第1図の各要素の動作を説明しながら露出因子制御
に必要なフイルム感度(SV)、測光値(BV)、絞り値の
アペツクス値AV、開放F値のアペツクス値AVOについて
詳述する。
1)フイルム感度(SV) フイルム感度情報は3つのスイツチSW1〜SW3を有するフ
イルム感度設定回路15からマイクロプロセツサ17に入力
できる。各スイツチのオン・オフ状態に従つて、第3図
に示すようにして所望のフイルム感度をそれぞれ設定す
ると、マイクロプロセツサ17は入力されたデータを第4
図のような8ビツトのデータに変換する。この8ビツト
のデジタルフイルム感度データは、マイクロプロセツサ
17およびDA変換器5により次のようにしてアナログデー
タに変換される。本実施例ではPWM方式でデジタル−ア
ナログ変換を行う。
PWM方式では、第5図のように繰返し周期Tで一定のパ
ルス出力波形を発生する。パルス波形が「0」になつて
いる最小単位の時間をt0とすると、8ビツトのDA変換器
ではt0×28=256°t0=Tという関係が成り立つ。ま
た、第4図に示したフイルム感度のデジタルデータを
「D」で表わすと、その補数「」との間に D+=256 という関係が成り立つ。そこで、マイクロプロセツサ17
内のタイマを用いて、まず、出力ポートO3をオンして
「D」なる値をタイマにロードし、カウンタの「D」サ
イクル目で割込みをかけ、割込みがかかつたら出力ポー
トO3をオフした後、タイマに「」なる値をロードして
同様に「」サイクル目で割込みをかける。以下、繰返
して行なえば、「D」サイクルオン、「」サイクルオ
フの周期的なパルス列が得られる。
このようにして得られたパルス列をDA変換器5に供給す
ると、DA変換器5から得られるアナログ信号、すなわ
ち、演算増幅器A4の入力電圧波形は第6図に示すように
なる。第6図において、VCは平均電圧、VLはリツプル電
圧を示すが、DA変換器5のフイルタ回路(R7,C1)の時
定数を十分大きくとればリツプル電圧VLは無視できる。
ここで、平均電圧VCは、 と表わすことができる。
8ビツトのデータ「D」は、第4図に示すようにフイル
ム感度が1EV相当変化するとデータ値が6づつ増減する
ように設定してあるので、(4)式から明らかなよう
に、DA変換回路のLSBは1/6EV相当の電圧となる。周囲温
度25℃における各フイルム感度に対応した入力電圧VCを
第7図に示す。
2)絞り値のアペツクス値AV、開放F値のアペツクス値
AVO 撮影レンズの撮影時の絞り値のアペツクス値AVと、開放
F値のアペツクス値AVOを用いて、AD変換器の入力チヤ
ンネルCH1に入力される、可変抵抗器VR1によつて設定さ
れる電圧VCH1は、 と表わされる。この式は、撮影レンズの開放絞りから何
段絞り値がずれた所で撮影を行うかを示している。ま
た、可変抵抗器VR2によつて設定される撮影レンズの開
放F値を表わす電圧VCH2は、 と表わすことができる。この電圧VCH2はAD変換器3の入
力CH2に入力される。
2)測光値(BV) フオトダイオードPDのある入射光量に対応した光電流を
IL1とすると、入射光量が2倍になるとその光電流は2IL
1となる。従つて、各々の光量に対応した演算増幅器A2
の出力電圧VA2,VA2′は、それぞれ、 となる。従つて、光量変化による演算増幅器A2の出力電
圧の変化をΔVA2とすると、 と表わすことができる。すなわち、光量が2倍になると
演算増幅器A2の出力電圧は、 だけ増加することになる。光量変化が2倍になることは
1EV相当光量が増加したことにほかならないので、本実
施例では、周囲温度25℃において、1EV相当の露出に関
係する因子の変動は、 の割合で変化することになる。1EVの1/6の分解能があれ
ばカメラの露出制御等には十分であるので、AD変換器の
LSBに対応する電圧を、 に選んでやればよいことになる。そして、AD変換器の分
解能を8ビツトとすると、AD変換器の基準入力電圧VA1
を、 とすれば、1/6EVの分解能を得ることができる。このVA1
の値は、上記(1)式において、R1〜R4を適当な値に設
定することにより得られる。
ここで、フオトダイオードPDの光電流ILは、被写体輝度
のアペツクス値BVと撮影レンズの開放絞り値のアペツク
値AVOを用いて、 IL=α・2(BV-AVO)……(11) 但し、αは定数 と表わすことができ、(11)式を(3)式に代入する
と、キヤンセル回路9を介した測光回路7の出力、すな
わち、演算増幅器A3の出力電圧VA3は、 と表わすことができる。従つて、(1)式と(4)式を
用いて(12)式を書き直せば、 となる。
(13)式のように表わされる出力電圧VA3を、温度に比
例した基準入力電圧VREFを用いてAD変換するとどのよう
なデータが得られるかについて考察する。
(13)式を(10)式で割ると、 となる。ここで、第1項のDはフイルム感度のデータを
示している。また、第2項は、定数αを適切に定めるこ
とにより、(BV−AVO)の1/6の単位を最小単位とした整
数とすることができ、分母256が8ビツトのデータ長を
表わしているので、分子の値そのものがAD変換されたデ
ータとみなすことができる。
同様にして、撮影時の絞り値のアペツクス値に関する
(5)式および開放F値のアペツクス値に関する(6)
式を(10)式で割れば、(AV−AVO)およびAVOのデジタ
ル値を得ることができる。
次にカメラ露出制御の手順例について第8図〜第10図の
フロチヤートを参照して説明する。
−メインルーチン− ステツプS1では、第1図に示した初期化回路13によりマ
イクロプロセツサ17を初期化してその動作を開始させ
る。次いでステツプS2では、スイツチ群SW1〜SW3のオン
・オフ状態からフイルム感度情報を読み込む。ステツプ
S3では、読み込んだフイルム感度情報を2進データに変
更してメモリに格納する。ステツプS4ではサブルーチン
へジヤンプして電源投入時には初期制御処理を行う。サ
ブルーチンについては後述する。ステツプS5では、AD変
換器3でAD変換された撮影レンズの開放F値から現在の
絞り込み値までの段差の情報AV−AVO、開放F値を表わ
す情報AVOおよび測光値とフイルム感度とが加算された
情報BV−AVO+SVの3つの情報をマイクロプロセツサ17
に取り込む。ステツプS6では、カメラがレリーズされた
か否かを判断し、否定判定されるとステツプS2へ戻り、
上述した各動作を繰返して待機する。
ステツプS6が肯定判定されるとステツプS7に進み、レリ
ーズされた直後のEV値を求めるため、 EV=BV−AVO+SV+AVO=BV+SV……(15) の演算を行う。すなわち、AD変換器3のチヤンネルCH1
およびCH3から得られた情報を加算する。本実施例はプ
ログラム制御方式のカメラについて述べており、所定の
EV値に対する絞りAV*とシヤツタ速度TV*の組み合わせは
予め定められている。
従つて、予定絞り直AV*は、ステツプS8において、 として求められる。次いでステツプS9において、 を演算して予定シヤツタ速度TV*を求める。
ステツプS10では、AD変換器3を使用して演算増幅器A3
の出力VA3を連続してAD変換する。レリーズされた直後
は撮影レンズの絞りは開放であるからアナログデータVA
3のAD変換出力は、 BV−AVO+SV である。ここで、撮影レンズが絞り込まれつつある時の
絞りをAVで表わすと、任意の時点でのAD変換出力は、 BV−AV+SV で表わすことができる。BVとSVはレリーズ直後でも一定
であるから、開放からの絞り込み段数(AV−AVO)は、 AV−AVO=(BV−AVO+SV)−(BV−AV+SV)……(18) と表わすことができる。AVOの値はAD変換器3のチヤン
ネルCH2よりマイクロプロセツサ17に入力されているの
で、 (AV−AVO)+AVO の演算から絞り込まれつつあるときの絞り値AVを求める
ことができる。次いで、ステツプS11では、このように
して演算された絞り値AVが予定絞り値AV*と一致したか
否かを判断し、否定判定されればステツプS10へ戻り、
再び演算増幅器A3の出力を連続してAD変換する。肯定判
定されるとステツプS12へ進み、絞り制御用マグネツトM
G1をオンさせるためにポートO1をハイレベルにし、これ
によりトランジスタQ2をオンさせる。その結果、絞り制
御用マグネツトMG1がオンして絞りは係止されて予定絞
り値AV*に制御される。次いでステツプS13では、シヤツ
タ先幕の走行開始に応答してシヤツタ速度AV*をマイク
ロプロセツサ17のカウンタにロードする。ステツプS14
では、カウンタの計数値が予定値AV*になつたか否かを
判断する。否定判断されるとカウンタの計数値がTV*
なるまで待ち、肯定判定されたときは、シヤツタマグネ
ツトMG2をオフしてシヤツタ後幕を走行させるためポー
トO2をローレベルとする。その結果、トランジスタQ3が
オフしてマグネツトMG2がオフし、これによりシヤツタ
後幕が走行を開始する。
−パルス列生成ルーチン− 次に、フイルム感度に応じたデユーテイ比のパルス列を
生成するためのパルス列生成ルーチンについて第9図を
参照して説明する。
所定のタイミングでこのプログラムが起動されると、ス
テツプS30は内部タイマのフラグ1をオンしてステツプS
31に進む。ステツプS31ではポートO3を高論理とし、ス
テツプS32では、メモリに格納されたフイルム感度デー
タM(D)をタイマにセツトする。タイマがそのデータ
M(D)を計時すると、換言するとタイマ割込みがかか
ると、ステツプS33においてフラグ1をリセツトしてス
テツプS34に進む。ステツプS34ではポートO3を低論理に
し、ステツプS35では、Dの補数を示すメモリの値M
()をタイマにセツトする。そして、タイマ割り込み
がかかるとステツプS30に戻る。以下、これらのステツ
プを繰返して実行することによりフイルム感度データに
応じたデユーテイ比のパルス列を得る。
−サブルーチン− 次に、初期制御処理のサブルーチンについて第10図を参
照して説明する。
メインルーチンのステツプS4からこのサブルーチンへジ
ヤンプすると、ステツプS21で、このルーチンのパスが
第1回目であるか否かを識別するフアーストパスフラグ
2(以下、フラグ2)をセツトする。ステツプS22で
は、フラグ2の状態を検出して、フアーストパスであれ
ばステツプS23へ、第2回目以降であればステツプS29へ
ジヤンプする。ステツプS23では、マイクロプロセツサ1
7のポートO3を「L」、すなわち低論理状態にして第1
図のトランジスタQ1をオフ状態にする。すなわち、DA変
換器5に初期信号としてローレベル信号を供給する。ス
テツプS24においてはAD変換器3のチヤンネルCH4を選択
し、演算増幅器A4の出力を介して第1図のコンデンサC1
の充電電圧をモニタ可能な状態にする。ステツプ25で
は、スイツチSW1〜SW3から入力されたフイルム感度に応
じて予め設定されたアナログ電圧VFを読込んで所定の領
域に格納する。次いで、ステツプS26ではAD変換動作を
開始させ、コンデンサC1の充電電圧の読取りを開始す
る。ステツプS27では、ステツプS25で読込まれたフイル
ム感度に対応したアナログ電圧VFとDA変換出力のAD変換
値とを比較し、一致したらステツプS28に進んでAD変換
動作を停止する。そして、ステツプS29ではフラグ2を
オフしてメインルーチンへ戻る。
次に、電源スイツチ投入時の過渡応答特性を第11図を参
照して説明する。
第11図は、第1図におけるコンデンサC1の充電電圧と時
間との関係を表わし、曲線Aは、マイクロプロセツサ17
のポートO3が「L」、すなわち低論理の状態にある場合
(トランジスタQ1がオフ)に、コンデンサC1が抵抗R6,R
7によつてAD変換器5の基準電圧VREFにまで充電される
充電特性を示している。曲線Bは、あるフイルム感度で
決まるデユーテイ比のパルス列でコンデンサC1を充電す
る場合におけるコンデンサの充電特性を示している。
曲線Bでは、例えばフイルム感度ISO100に相当する電圧
1.342Vに達するまでTOの時間がかかつている。換言する
と、電源スイツチS100が投入されたときに、設定された
フイルム感度ISO100に応じたデユーテイ比のパルスをポ
ートO3から出力した場合には、コンデンサC1の充電電圧
が1.342Vに到達するまで時間TOがかかることになる。
一方、曲線Aをみると、同じフイルム感度ISO100に対応
する電圧に充電電圧が達するまでの時間はTXとなり、TX
<TOという関係になる。これは、時間TXが抵抗R6+R7お
よびキヤパシタC1で決まる充電時定数に依存するのに対
し、時間TOが抵抗R6+R7およびキヤパシタC1のみで決ま
る充電時定数と、トランジスタQ1がオンしている場合に
抵抗R7とキヤパシタC1で決まる放電時定数とのバランス
で決定されるからに他ならない。
−第2実施例− 第10図に示したサブルーチン、マイクロプロセツサ17の
入力チヤンネルCH4およびその結線がない点以外はすべ
て第1の実施例と同一であるので、以下では第2の実施
例のサブルーチンについてのみ説明する。
第1の実施例ではコンデンサC1の充電電圧をAD変換器3
でモニタするようにしたが、第2の実施例では、第11図
の曲線Aが、 で表わされることに着目し、キヤパシタC1、抵抗R6,R7
の値が一定であれば、コンデンサC1の充電電圧VC1は時
間tにのみ依存するので、時間によりコンデンサC1の充
電電圧を間接的にモニタするようにしたものである。第
7図に示すように、フイルム感度に対応した演算増幅器
A4の入力電圧は定められているから、第11図の曲線Aで
示されるコンデンサC1の充電電圧をAD変換器でモニタす
る代りに、マイクロプロセツサ17が動作を開始してから
の時間経過をタイマにより監視してコンデンサC1の充電
電圧を間接的にチエツクできる。
ここで、C1=0.22μF、R6=4.7KΩ、R7=75KΩとした
場合、フイルム感度と充電時間の関係を第19式から求め
ると第12図のようになる。なお、第12図において、ISO3
200のフイルム感度の場合の理論値は1.520Vであるが、
この場合、第19式によると1.520Vに収束するためには無
限大の時間となるので、ここでは、1.517Vを用いて充電
時間を求めている。すなわち、0.003V(1.520−1.517)
はISO3200に対して1/12EV相当の電圧であるが、実用
上、1/12EV程度の誤差は露出に対する影響が小さく無視
できる。
第13図を参照して第2の実施例のフローチヤートを説明
する。第13図は第10図のサブルーチンに対応するもので
ある。
まず、ステツプS41においてこのルーチンが第1回目で
あるか否かを識別するフアーストパスフラグ2をセツト
する。ステツプS42ではフラグ2の状態を検出し、フア
ーストパスであればステツプS43へ進み、第2回目以降
であればステツプS47へジヤンプしてフラグ2をリセツ
トする。ステツプS43では、マイクロプロセツサ17のポ
ートO3を「L」にして第1図のトランジスタQ1をオフ状
態にする。ステツプS44においては、マイクロプロセツ
サ17内のタイマに、設定されたフイルム感度に対応した
時間TSをセツトする。ステツプS45ではタイマを起動
し、ステツプS46ではタイマ時間Tが設定した時間TSに
なつたか否かを判定し、肯定判定されるとステツプS47
に進みフラグ2をオフして第8図のメインルーチンのス
テツプS5へリターンする。
第2の実施例では、マイクロプロセツサ17のチヤンネル
CH4が不要となり、また、DA変換器5とそのチヤンネルC
H4との結線も不要となり、第1の実施例に比べて回路が
簡素化される。
以上の説明では電源投入時にトランジスタQ1のベースに
ローレベルの初期信号を供給するようにしたが、設定さ
れたフイルム感度に対応したデユーテイ比のパルス列に
おけるオフ時間tOよりも長いオフ時間t1のパルス列を初
期信号としてトランジスタQ1に供給してもよい。また、
DA変換する情報としてはフイルム感度情報に限られず、
他の露出情報である開放F値、絞り値、絞り込み値等も
含まれる。
(発明の効果) 本発明によれば、カメラの電源スイツチ投入時には、PW
M方式のDA変換手段に設けられたフイルタ手段のコンデ
ンサ充電時間を短かくする初期信号を、パルス列に代え
て一時的にDA変換手段に供給したので、コンデンサの充
電時間が短縮され、電源スイツチ投入時の過渡応答性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す露出制御回路図、第2
図はそのブロツク図、第3図はフイルム感度設定回路の
スイツチ状態とフイルム感度の関係を示す図、第4図は
フイルム感度に対応した8ビツトデータを示す図、第5
図はPWM方式のDA変換器の作動説明のための波形図、第
6図はDA変換出力の一例を示す波形図、第7図はフイル
ム感度に対応したアナログ電圧を示す図、第8図は露出
制御用プログラムのメインルーチンの一例を示すフロー
チヤート、第9図はパルス列生成ルーチンの一例を示す
フローチヤート、第10図は初期制御ルーチンの一例を示
すフローチヤート、第11図はコンデンサC1の充電特性を
示す図、第12図はフイルム感度に対する充電時間を示す
図、第13図は初期制御ルーチンの他の例を示すフローチ
ヤート、第14図はPWM方式のDA変換器の一例を示す回路
図である。 1……温度比例電圧発生回路、3……AD変換器、5……
DA変換器、7……測光回路、11……露出因子設定回路、
15……フイルム感度設定回路、17……マイクロプロセツ
サ、19……マグネツト駆動回路、A1〜A4……演算増幅
器、R1〜R10……抵抗、C1〜C2……コンデンサ、PD……
フオトダイオード、VR1,VR2……可変抵抗器、D1〜D6…
…ダイオード、Q1〜Q3……トランジスタ、MG1,MG2……
マグネツト、SW1〜SW3……スイツチ、S100……電源スイ
ツチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル値の形態の露出情報をアナログ値
    に変換し、少なくともそのアナログ値を用いて露出制御
    を行うカメラの露出制御回路において、 (a)前記露出情報に応じたデューティ比のパルス列を
    生成するパルス生成手段と、 (b)コンデンサ及び抵抗から成るフイルタ手段を有
    し、前記パルス列のデューティ比に従って、供給される
    基準電圧を露出情報に応じたアナログ値に変調し前記フ
    イルタ手段を介して変調アナログ信号をとり出すデジタ
    ル−アナログ変換手段と、 (c)カメラの電源スイッチ投入時に、設定された露出
    情報に応じた前記パルス列によって前記コンデンサを充
    電するのに要する時間よりも短い時間で前記コンデンサ
    を充電できるように、直流電圧または所定のパルス列か
    らなる初期信号を前記フイルタ手段に供給する初期制御
    手段と、を具備したことを特徴とするカメラの露出制御
    回路。
  2. 【請求項2】前記初期制御手段は、前記初期信号を前記
    フイルタ手段に供給したときに前記デジタル−アナログ
    変換手段からとり出される変調アナログ信号の信号レベ
    ルが、設定された露出情報に応じた前記パルス列を前記
    フイルタ手段に供給したときに前記デジタル−アナログ
    変換手段からとり出される変調アナログ信号の信号レベ
    ルに一致すると、前記フイルタ手段への前記初期信号の
    供給を停止することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のカメラの露出制御回路。
  3. 【請求項3】前記初期制御手段は、設定された露出情報
    に応じて、前記フイルタ手段に前記初期信号を供給する
    時間を変更することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のカメラの露出制御回路。
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