JPH07122825A - 立体成形回路基板及びその製造方法 - Google Patents
立体成形回路基板及びその製造方法Info
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- JPH07122825A JPH07122825A JP26449793A JP26449793A JPH07122825A JP H07122825 A JPH07122825 A JP H07122825A JP 26449793 A JP26449793 A JP 26449793A JP 26449793 A JP26449793 A JP 26449793A JP H07122825 A JPH07122825 A JP H07122825A
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0393—Flexible materials
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/0011—Working of insulating substrates or insulating layers
- H05K3/0014—Shaping of the substrate, e.g. by moulding
Landscapes
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Structure Of Printed Boards (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価で生産性のよい立体成形回路基板及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 金型A1,A2内にPPSフィルム21上に導
電箔22を有する回路フィルム23を挿入し、金型温度
90〜160℃、樹脂射出温度280〜360℃の条件
下で金型内にPPS樹脂を注入硬化させて、上記PPS
フィルム21を溶着接合する構成による。 【効果】 剥離強度が良好になる。
の製造方法を提供する。 【構成】 金型A1,A2内にPPSフィルム21上に導
電箔22を有する回路フィルム23を挿入し、金型温度
90〜160℃、樹脂射出温度280〜360℃の条件
下で金型内にPPS樹脂を注入硬化させて、上記PPS
フィルム21を溶着接合する構成による。 【効果】 剥離強度が良好になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器部品や装置に
存在する樹脂製のキャビネットやカバー等を用いて狭い
空間内に電子部品などを効率的に実装するために用いる
PPS樹脂を用いた三次元形状の立体成形回路基板及び
その製造方法に関する。
存在する樹脂製のキャビネットやカバー等を用いて狭い
空間内に電子部品などを効率的に実装するために用いる
PPS樹脂を用いた三次元形状の立体成形回路基板及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂成形体の表面に三次元形状の
パターンを設けて立体的な回路基板を形成するに当たっ
ては、例えば、図4に示すような樹脂射出成形機に取り
付けた金型A1,A2の間に回路パターン41を設けたフ
ィルムからなるキャリヤーシートKを金型内に装着し
(図4(a))、樹脂の射出成形を行って(図4
(b))回路パターン41を転写する方法が行われてい
る(図4(c),(d))。かかる方法において用いら
れるキャリヤーシートKはプラスチックフィルム等の面
上に接着等の方法によって導電性金属箔を設け、それを
エッチング等によって回路パターン41を形成したもの
であり、図4(a)〜(d)に示す様に金型A1,A2の
中で樹脂が成形される際に回路パターン41は、キャリ
ヤーシートKより樹脂成形体の表面上に転写され、立体
形状の樹脂製の立体成形回路基板R(立体射出成形回路
基板のこと)が得られるものである。
パターンを設けて立体的な回路基板を形成するに当たっ
ては、例えば、図4に示すような樹脂射出成形機に取り
付けた金型A1,A2の間に回路パターン41を設けたフ
ィルムからなるキャリヤーシートKを金型内に装着し
(図4(a))、樹脂の射出成形を行って(図4
(b))回路パターン41を転写する方法が行われてい
る(図4(c),(d))。かかる方法において用いら
れるキャリヤーシートKはプラスチックフィルム等の面
上に接着等の方法によって導電性金属箔を設け、それを
エッチング等によって回路パターン41を形成したもの
であり、図4(a)〜(d)に示す様に金型A1,A2の
中で樹脂が成形される際に回路パターン41は、キャリ
ヤーシートKより樹脂成形体の表面上に転写され、立体
形状の樹脂製の立体成形回路基板R(立体射出成形回路
基板のこと)が得られるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
転写法においては以下のような問題点がある。つまり図
4(c)に示す様に射出成形の際に回路パターンを保持
する為のキャリヤーシートKが必要になる。図4に示す
ように射出成形時にキャリヤーシートKは、ロールRR
で供給され金型内に挿入される。そして射出成形後にキ
ャリヤーシートKは、立体成形回路基板Rから剥離され
金型から回収される(図4(d))が、射出成形前後を
通じて金型の内部で適当な張力を加えて保持されなくて
はならず、またキャリヤーシートK自体一度の使用で再
使用が不可能で成形品よりもかなり大きなものを必要と
し、コスト上昇の原因の1つになる。またキャリヤーシ
ートKから成形品を引きはがす必要がありその工程が増
えると供に、引きはがす時に充分な剥離強度を保持して
いる必要がある。さらに、回路作成の工程上必要な防錆
処理やソルダーレジスト等の処理を樹脂射出成形後に立
体成形回路基板Rの上に後工程で行わなくてはならず、
立体成形回路基板Rとして完成するまでには時間と労力
を要する。
転写法においては以下のような問題点がある。つまり図
4(c)に示す様に射出成形の際に回路パターンを保持
する為のキャリヤーシートKが必要になる。図4に示す
ように射出成形時にキャリヤーシートKは、ロールRR
で供給され金型内に挿入される。そして射出成形後にキ
ャリヤーシートKは、立体成形回路基板Rから剥離され
金型から回収される(図4(d))が、射出成形前後を
通じて金型の内部で適当な張力を加えて保持されなくて
はならず、またキャリヤーシートK自体一度の使用で再
使用が不可能で成形品よりもかなり大きなものを必要と
し、コスト上昇の原因の1つになる。またキャリヤーシ
ートKから成形品を引きはがす必要がありその工程が増
えると供に、引きはがす時に充分な剥離強度を保持して
いる必要がある。さらに、回路作成の工程上必要な防錆
処理やソルダーレジスト等の処理を樹脂射出成形後に立
体成形回路基板Rの上に後工程で行わなくてはならず、
立体成形回路基板Rとして完成するまでには時間と労力
を要する。
【0004】本発明は、上記問題点を解決する立体成形
回路基板及びその製造方法を提供するものである。
回路基板及びその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の立体成形回路基
板は、PPSフィルム上に接着層を介して所定の回路パ
ターンに加工された導電箔を有する回路フィルムをPP
S樹脂成形体溶着一体化したことを特徴とする。
板は、PPSフィルム上に接着層を介して所定の回路パ
ターンに加工された導電箔を有する回路フィルムをPP
S樹脂成形体溶着一体化したことを特徴とする。
【0006】また、本発明の立体成形回路基板は、上記
接着層の厚さが10〜50μmであることを特徴とす
る。
接着層の厚さが10〜50μmであることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の立体成形回路基板の製造方
法は、所定の回路パターンに加工された導電箔を接着層
により固着されたPPSフィルムからなる所定の大きさ
の回路フィルムを射出成形金型の中に位置決め挿入する
工程と、上記射出成形金型の金型温度を90〜160℃
及びPPS樹脂の樹脂射出温度280〜360℃の条件
下で、上記PPS樹脂を射出して上記回路フィルムと溶
着一体化してPPS樹脂成形体を形成する工程と、を含
むことを特徴とする。
法は、所定の回路パターンに加工された導電箔を接着層
により固着されたPPSフィルムからなる所定の大きさ
の回路フィルムを射出成形金型の中に位置決め挿入する
工程と、上記射出成形金型の金型温度を90〜160℃
及びPPS樹脂の樹脂射出温度280〜360℃の条件
下で、上記PPS樹脂を射出して上記回路フィルムと溶
着一体化してPPS樹脂成形体を形成する工程と、を含
むことを特徴とする。
【0008】また、本発明の立体成形回路基板の製造方
法は、上記回路フィルムを位置決め手段を有したフィル
ムストッカーに複数枚保持し、該フィルムストッカーか
ら逐次供給することを特徴とする。
法は、上記回路フィルムを位置決め手段を有したフィル
ムストッカーに複数枚保持し、該フィルムストッカーか
ら逐次供給することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、PPS樹脂とPPSフィルム
を使用することにより射出製造方法時の成形条件でPP
S樹脂とPPSフィルムの溶着力(剥離強度)を制御で
き、溶着剥離強度が実用上十分高い(剥離強度1kg/
cm以上)ことがあげられる。
を使用することにより射出製造方法時の成形条件でPP
S樹脂とPPSフィルムの溶着力(剥離強度)を制御で
き、溶着剥離強度が実用上十分高い(剥離強度1kg/
cm以上)ことがあげられる。
【0010】また、次工程に存在するリフロー工程で耐
熱性があり、実装時に十分な強度を提供することができ
る。この立体成形回路基板は、面上に防錆処理等が施さ
れた回路フィルムを溶着固定したものなので、当然後工
程で防錆処理等を施す必要もなくただちに次工程に使用
できる。
熱性があり、実装時に十分な強度を提供することができ
る。この立体成形回路基板は、面上に防錆処理等が施さ
れた回路フィルムを溶着固定したものなので、当然後工
程で防錆処理等を施す必要もなくただちに次工程に使用
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、本発明の実施例に係る立体成形回路基板
の製造方法を示す。また、図2に、本発明の実施例に係
る回路フィルムを示す。また、図3に、本発明の実施例
に係る得られた立体成形回路基板を示す。また、図5
に、本発明の実施例に係る回路フィルムの供給方法を示
す。また、図6に、本発明の実施例に係る射出成形時の
種々の成形条件における剥離強度の変化を示す。
する。図1に、本発明の実施例に係る立体成形回路基板
の製造方法を示す。また、図2に、本発明の実施例に係
る回路フィルムを示す。また、図3に、本発明の実施例
に係る得られた立体成形回路基板を示す。また、図5
に、本発明の実施例に係る回路フィルムの供給方法を示
す。また、図6に、本発明の実施例に係る射出成形時の
種々の成形条件における剥離強度の変化を示す。
【0012】まず、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ト)フィルムを用いた回路フィルム23を金型A1,A2
の間に挿入する(図1(a))。ここで、導電箔22が
設けられていない回路フィルム23の面Sを射出成形時
にPPS樹脂の注入される方に向けて位置決めして挿入
する。
ト)フィルムを用いた回路フィルム23を金型A1,A2
の間に挿入する(図1(a))。ここで、導電箔22が
設けられていない回路フィルム23の面Sを射出成形時
にPPS樹脂の注入される方に向けて位置決めして挿入
する。
【0013】なお、図2に示したように、回路フィルム
23は、厚さ25μmのPPSフィルム21の上に厚さ
35μmの導電箔22を厚さ20μmの接着剤24(本
実施例中ではポリエステル系接着剤を使用)で貼り付
け、エッチング加工が施され回路パターンが形成されて
いる。その後、回路フィルム23にソルダーレジストや
防錆処理液等をスクリーン印刷で塗布し、さらに、回路
フィルム23を所定の形状に切断し回路フィルム23が
完成する。ここで、回路フィルム23を所定の形状に切
断したのは、PPS樹脂の射出成形完了後に立体成形品
を後加工をほどこさずにそのまま後工程(例えば実装工
程など)に使用できることをめざした為である。また、
上記回路フィルム23でのPPSフィルム21の厚さは
8〜100μm、導電箔22の厚さは10〜500μ
m、接着剤24の厚さは10〜50μmであるのが好ま
しい。さらに、導電箔22として、圧延銅箔、電解銅
箔、圧延アルミ箔、銀箔、あるいはこれら箔を積層した
ものを用いることができる。この中では、特に銅箔を用
いたものが好ましい。さらに、また、上記接着剤とし
て、ポリイミド系接着剤や他の熱硬化性接着剤を用いる
こともできる。
23は、厚さ25μmのPPSフィルム21の上に厚さ
35μmの導電箔22を厚さ20μmの接着剤24(本
実施例中ではポリエステル系接着剤を使用)で貼り付
け、エッチング加工が施され回路パターンが形成されて
いる。その後、回路フィルム23にソルダーレジストや
防錆処理液等をスクリーン印刷で塗布し、さらに、回路
フィルム23を所定の形状に切断し回路フィルム23が
完成する。ここで、回路フィルム23を所定の形状に切
断したのは、PPS樹脂の射出成形完了後に立体成形品
を後加工をほどこさずにそのまま後工程(例えば実装工
程など)に使用できることをめざした為である。また、
上記回路フィルム23でのPPSフィルム21の厚さは
8〜100μm、導電箔22の厚さは10〜500μ
m、接着剤24の厚さは10〜50μmであるのが好ま
しい。さらに、導電箔22として、圧延銅箔、電解銅
箔、圧延アルミ箔、銀箔、あるいはこれら箔を積層した
ものを用いることができる。この中では、特に銅箔を用
いたものが好ましい。さらに、また、上記接着剤とし
て、ポリイミド系接着剤や他の熱硬化性接着剤を用いる
こともできる。
【0014】次に、金型温度を130℃にして金型
A1,A2を閉じ、回路フィルム23のPPSフィルム2
1の面SにPPS樹脂PP樹脂射出温度300℃にて射
出成形機を用いて注入する(図1(b))。ここで、本
発明者らが検討した結果、後述するように、上記金型温
度は90〜160℃が好ましく、上記樹脂射出温度は2
80〜360℃が好ましい。また、上記射出成形時の樹
脂射出圧力は1500kg/cm2、樹脂射出速度は1
30mm/secと、従来の条件に設定して行ったが、
これらの値を多少変更しても剥離強度に変化がないた
め、これらの値に限定されるものではない。
A1,A2を閉じ、回路フィルム23のPPSフィルム2
1の面SにPPS樹脂PP樹脂射出温度300℃にて射
出成形機を用いて注入する(図1(b))。ここで、本
発明者らが検討した結果、後述するように、上記金型温
度は90〜160℃が好ましく、上記樹脂射出温度は2
80〜360℃が好ましい。また、上記射出成形時の樹
脂射出圧力は1500kg/cm2、樹脂射出速度は1
30mm/secと、従来の条件に設定して行ったが、
これらの値を多少変更しても剥離強度に変化がないた
め、これらの値に限定されるものではない。
【0015】その後、金型A1,A2を開けば、三次元形
状の立体成形回路基板Pが直ちに得られる(図1
(c))。
状の立体成形回路基板Pが直ちに得られる(図1
(c))。
【0016】なお、上記立体成形回路基板Pは、図3に
示すように、樹脂射出成形品の三次元形状の面上にソル
ダーレジストや防錆処理等が施された回路フィルム23
を溶着固定したもので、当然回路フィルム23上に後工
程でソルダーレジストや防錆処理等を施す必要もなく、
ただちに実装等の次工程に使用できるものである。
示すように、樹脂射出成形品の三次元形状の面上にソル
ダーレジストや防錆処理等が施された回路フィルム23
を溶着固定したもので、当然回路フィルム23上に後工
程でソルダーレジストや防錆処理等を施す必要もなく、
ただちに実装等の次工程に使用できるものである。
【0017】また、回路フィルム23は立体成形品の表
面に回路パターンを溶着したもので、立体成形品の表面
積より回路フィルム23の溶着面は小さくなり、回路パ
ターンやフィルムの端などは完全に立体成形品の表面に
埋め込まれた形になり回路パターンや回路フィルムの剥
離強度が上昇する。
面に回路パターンを溶着したもので、立体成形品の表面
積より回路フィルム23の溶着面は小さくなり、回路パ
ターンやフィルムの端などは完全に立体成形品の表面に
埋め込まれた形になり回路パターンや回路フィルムの剥
離強度が上昇する。
【0018】次に、本発明の実施例に係る回路フィルム
23の供給方法を図5を用いて説明する。回路フィルム
23は、まずフィルムストッカー55に複数枚を供給し
フィルム押え56により回路フィルム23を複数枚、保
持しておく。その時回路フィルム23は、フィルムスト
ッカー55に位置決めピン57を設置し、そのピン57
にフィルム上に開けられた位置決め穴52を通して保持
される(図5(a))。その回路フィルム23を吸着供
給装置54でフィルムストッカー55より取り出される
(図5(b))。その回路フィルム23を吸着供給装置
54により金型A1に発送し金型A1内に設置された位置
決め装置51(ここでは金型内に位置決めピンを設置、
この他にも成形品に穴を開ける為に設置されるピンを利
用しても良い。)に供給し、金型内固定装置53(ここ
では回路フィルム23を真空吸着で固定)により固定さ
れる。この例では、回路フィルム23の両端は支持する
必要はない(図5(c))。次に金型A1を閉じ金型内
に回路フィルム23を閉じ込める(図5(d))。そし
て高温高圧のPPS樹脂を金型内に射出すれば(図5
(e))、PPS樹脂が金型A1の形状に沿うように流
れ、回路フィルム23は金型A1の表面に押し付けられ
て成型品に溶着する。以上の説明を簡単にまとめると、
回路フィルム23は金型内のフィルム位置決め部に装着
し、金型内で位置決めされる。また、図5の様な金型の
場合、可動側金型A1のフィルム位置決め部に装着され
るが、回路フィルムを金型の凸形状に合わせて折り曲げ
加工を行わなくても、金型内に樹脂を射出するゲート部
を金型の凸形状の上部に設定し回路フィルムの面に沿っ
て樹脂を流せば、射出成型品の表面に回路パターンを作
成することが出来る。この金型は、既存の樹脂製品のキ
ャビネットやフレームで使用する金型も利用可能であ
る。
23の供給方法を図5を用いて説明する。回路フィルム
23は、まずフィルムストッカー55に複数枚を供給し
フィルム押え56により回路フィルム23を複数枚、保
持しておく。その時回路フィルム23は、フィルムスト
ッカー55に位置決めピン57を設置し、そのピン57
にフィルム上に開けられた位置決め穴52を通して保持
される(図5(a))。その回路フィルム23を吸着供
給装置54でフィルムストッカー55より取り出される
(図5(b))。その回路フィルム23を吸着供給装置
54により金型A1に発送し金型A1内に設置された位置
決め装置51(ここでは金型内に位置決めピンを設置、
この他にも成形品に穴を開ける為に設置されるピンを利
用しても良い。)に供給し、金型内固定装置53(ここ
では回路フィルム23を真空吸着で固定)により固定さ
れる。この例では、回路フィルム23の両端は支持する
必要はない(図5(c))。次に金型A1を閉じ金型内
に回路フィルム23を閉じ込める(図5(d))。そし
て高温高圧のPPS樹脂を金型内に射出すれば(図5
(e))、PPS樹脂が金型A1の形状に沿うように流
れ、回路フィルム23は金型A1の表面に押し付けられ
て成型品に溶着する。以上の説明を簡単にまとめると、
回路フィルム23は金型内のフィルム位置決め部に装着
し、金型内で位置決めされる。また、図5の様な金型の
場合、可動側金型A1のフィルム位置決め部に装着され
るが、回路フィルムを金型の凸形状に合わせて折り曲げ
加工を行わなくても、金型内に樹脂を射出するゲート部
を金型の凸形状の上部に設定し回路フィルムの面に沿っ
て樹脂を流せば、射出成型品の表面に回路パターンを作
成することが出来る。この金型は、既存の樹脂製品のキ
ャビネットやフレームで使用する金型も利用可能であ
る。
【0019】また、本発明でPPS樹脂とPPSフィル
ムを使用したのは、PPS樹脂とPPSフィルムであれ
ば、射出成形時の成形条件であればPPS樹脂とPPS
フィルムの溶着力(剥離強度)を制御でき、溶着剥離強
度が実用上十分高い(剥離強度1kg/cm以上)こと
があげられる。以下に、その説明を行う。
ムを使用したのは、PPS樹脂とPPSフィルムであれ
ば、射出成形時の成形条件であればPPS樹脂とPPS
フィルムの溶着力(剥離強度)を制御でき、溶着剥離強
度が実用上十分高い(剥離強度1kg/cm以上)こと
があげられる。以下に、その説明を行う。
【0020】図6(a)に、樹脂射出温度300℃の時
の剥離強度と金型温度との関係を、図6(b)に、金型
温度130℃の時の剥離強度と樹脂射出温度の関係を示
す。本発明者らが、鋭意検討した結果、金型温度を90
〜160℃に設定し、さらに前記金型温度で樹脂射出温
度280〜360℃で射出成形を行えば、基板に要求さ
れる剥離強度1kg/cm以上を満足できることが判明
した。また、PPS樹脂をここで使用しているのは、比
較的安価なPET樹脂では耐熱温度が120℃(連続使
用温度)と低く、PI樹脂やLCP樹脂では耐熱温度が
それぞれ230℃、225℃と十分な耐熱性を示すが、
PI樹脂やLCP樹脂は非常に高価でLCP樹脂には同
樹脂のフィルムは存在せず、PI樹脂にはPIフィルム
は存在するがフィルム自身は溶融せず溶着させるのは困
難であった。またPPS樹脂は次工程に存在するリフロ
ーでの耐熱性があり実装時に十分な強度を有し、比較的
安価であることによる。
の剥離強度と金型温度との関係を、図6(b)に、金型
温度130℃の時の剥離強度と樹脂射出温度の関係を示
す。本発明者らが、鋭意検討した結果、金型温度を90
〜160℃に設定し、さらに前記金型温度で樹脂射出温
度280〜360℃で射出成形を行えば、基板に要求さ
れる剥離強度1kg/cm以上を満足できることが判明
した。また、PPS樹脂をここで使用しているのは、比
較的安価なPET樹脂では耐熱温度が120℃(連続使
用温度)と低く、PI樹脂やLCP樹脂では耐熱温度が
それぞれ230℃、225℃と十分な耐熱性を示すが、
PI樹脂やLCP樹脂は非常に高価でLCP樹脂には同
樹脂のフィルムは存在せず、PI樹脂にはPIフィルム
は存在するがフィルム自身は溶融せず溶着させるのは困
難であった。またPPS樹脂は次工程に存在するリフロ
ーでの耐熱性があり実装時に十分な強度を有し、比較的
安価であることによる。
【0021】次に、本実施例に係るPPSフィルムを使
用したのは、例えばPETフィルムやPEIフィルムの
様な異種材料フィルムでは十分な溶着強度(剥離強度)
が得られず、溶着と言うよりも射出成形時の熱と圧力で
圧着しているに過ぎなかった。また前述したようにPI
フィルムでは、溶着させるのも困難であった。
用したのは、例えばPETフィルムやPEIフィルムの
様な異種材料フィルムでは十分な溶着強度(剥離強度)
が得られず、溶着と言うよりも射出成形時の熱と圧力で
圧着しているに過ぎなかった。また前述したようにPI
フィルムでは、溶着させるのも困難であった。
【0022】また、図7に、導電箔とPPSフィルムの
剥離強度と導電箔をPPSフィルムに接着している接着
剤の厚みとの関係を示す。接着剤の厚みが10〜50μ
mの間であれば、上述した金型温度(90〜160℃)
と樹脂射出温度(280〜360℃)の範囲で導電箔と
PPSフィルムの間の剥離強度を1kg/cm以上にす
ることができる。なお、接着剤の厚みが50μmを超え
ると接着剤内部で剥離が起こり、導電箔とPPSフィル
ムの間の剥離強度は小さくなる。また、導電箔とPPS
フィルム間の接着剤は、後工程の部品実装時にリフロー
等の熱処理工程を経る時には、接着剤は完全硬化の状態
でなくても、後工程で硬化をすすめることが可能にな
る。図7に示すようにリフロー工程を経ることにより、
より高い剥離強度が得られる。従って、この接着剤は、
半硬化状態でも完全硬化状態でもよい。
剥離強度と導電箔をPPSフィルムに接着している接着
剤の厚みとの関係を示す。接着剤の厚みが10〜50μ
mの間であれば、上述した金型温度(90〜160℃)
と樹脂射出温度(280〜360℃)の範囲で導電箔と
PPSフィルムの間の剥離強度を1kg/cm以上にす
ることができる。なお、接着剤の厚みが50μmを超え
ると接着剤内部で剥離が起こり、導電箔とPPSフィル
ムの間の剥離強度は小さくなる。また、導電箔とPPS
フィルム間の接着剤は、後工程の部品実装時にリフロー
等の熱処理工程を経る時には、接着剤は完全硬化の状態
でなくても、後工程で硬化をすすめることが可能にな
る。図7に示すようにリフロー工程を経ることにより、
より高い剥離強度が得られる。従って、この接着剤は、
半硬化状態でも完全硬化状態でもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。つまり、回路フィルム(PPSフィルム)を金型の
中に挿入し樹脂射出成形を行うことにより三次元形状の
任意の立体成形回路基板を製造するものであり、実装工
程やリフロー工程等での熱や強度に十分耐え得るものが
容易に安価で得られ、PPSフィルムとPPS樹脂が強
固に溶着したことにより一工程で製品の樹脂製のキャビ
ネットやフレームと同時に成形される利点がある。
る。つまり、回路フィルム(PPSフィルム)を金型の
中に挿入し樹脂射出成形を行うことにより三次元形状の
任意の立体成形回路基板を製造するものであり、実装工
程やリフロー工程等での熱や強度に十分耐え得るものが
容易に安価で得られ、PPSフィルムとPPS樹脂が強
固に溶着したことにより一工程で製品の樹脂製のキャビ
ネットやフレームと同時に成形される利点がある。
【図1】本発明の実施例に係る立体成形回路基板の製造
方法を示す図である。
方法を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係る回路フィルムを示す図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施例に係る立体成形回路基板を示す
図である。
図である。
【図4】従来技術による立体成形回路基板の製造方法を
示す図である。
示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る回路フィルムの供給方法
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図6】(a)本発明の実施例に係る剥離強度と金型温
度との関係を示す図である。(b)本発明の実施例に係
る剥離強度と溶融樹脂温度との関係を示す図である。
度との関係を示す図である。(b)本発明の実施例に係
る剥離強度と溶融樹脂温度との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係る剥離強度と接着剤の厚み
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
A1,A2 金型 S PPSフィルム面 P 立体射出成形回路基板 PP PPS樹脂 21 PPSフィルム 22 導電箔 23 回路フィルム
Claims (4)
- 【請求項1】 PPSフィルム上に接着層を介して所定
の回路パターンに加工された導電箔を有する回路フィル
ムをPPS樹脂成形体に溶着一体化したことを特徴とす
る立体成形回路基板。 - 【請求項2】 上記接着層の厚さが10〜50μmであ
ることを特徴とする請求項1に記載の立体成形回路基
板。 - 【請求項3】 所定の回路パターンに加工された導電箔
を接着層により固着されたPPSフィルムからなる所定
の大きさの回路フイルムを射出成形金型の中に位置決め
挿入する工程と、 上記射出成形金型の金型温度を90〜160℃及びPP
S樹脂の樹脂射出温度280〜360℃の条件下で、上
記PPS樹脂を射出して上記回路フィルムと溶着一体化
してPPS樹脂成形体を形成する工程と、を含むことを
特徴とする請求項1に記載の立体成形回路基板の製造方
法。 - 【請求項4】 上記回路フィルムを位置決め手段を有し
たフィルムストッカーに複数枚保持し、該フィルムスト
ッカーから逐次供給することを特徴とする請求項3に記
載の立体成形回路基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26449793A JPH07122825A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 立体成形回路基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26449793A JPH07122825A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 立体成形回路基板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07122825A true JPH07122825A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17404065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26449793A Pending JPH07122825A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 立体成形回路基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07122825A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2005096683A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2008-02-21 | 三菱電線工業株式会社 | 回路基板及びその製造方法及び回路基板を用いたジョイントボックス |
| US20220032516A1 (en) * | 2020-07-31 | 2022-02-03 | The Japan Steel Works, Ltd. | Molding method and molding system |
| WO2022030220A1 (ja) * | 2020-08-03 | 2022-02-10 | Nissha株式会社 | 導電回路シート一体化成形品及びその製造方法 |
| KR20230054045A (ko) * | 2021-10-15 | 2023-04-24 | 주식회사 엔에스테바 | 유연 동박 적층 기판용 유전층 소재 및 이의 제조방법 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP26449793A patent/JPH07122825A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2005096683A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2008-02-21 | 三菱電線工業株式会社 | 回路基板及びその製造方法及び回路基板を用いたジョイントボックス |
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| US12521924B2 (en) * | 2020-07-31 | 2026-01-13 | The Japan Steel Works, Ltd. | Molding method |
| WO2022030220A1 (ja) * | 2020-08-03 | 2022-02-10 | Nissha株式会社 | 導電回路シート一体化成形品及びその製造方法 |
| JP2022028547A (ja) * | 2020-08-03 | 2022-02-16 | Nissha株式会社 | 導電回路シート一体化成形品及びその製造方法 |
| KR20230054045A (ko) * | 2021-10-15 | 2023-04-24 | 주식회사 엔에스테바 | 유연 동박 적층 기판용 유전층 소재 및 이의 제조방법 |
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