JPH0712430B2 - 写真感光材料用脱臭剤及びそれを有する写真感光材料用包装材料 - Google Patents

写真感光材料用脱臭剤及びそれを有する写真感光材料用包装材料

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JPH0712430B2
JPH0712430B2 JP33203388A JP33203388A JPH0712430B2 JP H0712430 B2 JPH0712430 B2 JP H0712430B2 JP 33203388 A JP33203388 A JP 33203388A JP 33203388 A JP33203388 A JP 33203388A JP H0712430 B2 JPH0712430 B2 JP H0712430B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真感光材料用脱臭剤及びそれを用いた写真感
光材料用包装材料に関する。更に詳しくは、写真感光材
料または写真感光材料用包装材料が発生する不快臭を除
去する写真感光材料用脱臭剤及びそれを用いた写真感光
材料用包装材料に関するものである。
〔従来の技術〕 特開昭63-104648号公報には食品用の脱臭剤が開示され
ている。
写真感光材料は、その種類により袋、プラスチックケー
ス、コンポジット容器等種々の形態で包装されている。
このような包装は、収容した写真感光材料が光に曝され
ないように完全な遮光性を有し、かつ外部の写真感光材
料に悪影響を与えるガス、水蒸気等が内部に入り込まな
いように水蒸気及びガスバリヤー性を有している。
ところで、写真感光材料はアンモニア、フェノール、ア
ミン等不快臭を与える物質が含まれており、また紙等の
包装材料の中には各種の酸化・還元物質(各種アルデヒ
ド、アンモニア、亜硫酸ガス、酸化プロピレン、酸化エ
チレン、塩素等)が含まれている。
したがって、写真感光材料を長期間密封包装の状態にし
ておくと、写真感光材料及び包装材料から出た不快臭を
与える物質が外部に放出されることなく密封包装内に徐
々に蓄積され、使用者が開封して写真感光材料を取り出
す際、内部に蓄積されて高濃度となった物質が放出され
不快感を受けるものであった。
また、蓄積される物質が写真感光材料に悪影響を与える
物質である場合は、写真感光材料の品質が劣化するとい
うこともあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来、このような写真感光材料又は写真
感光材料用包装材料から発生する不快臭を与える物質に
ついては何ら対策が取られていなかった。
そこで、本発明者は写真感光材料を長期間密封包装状態
にしても不快臭が発生しない技術について鋭意研究し、
脱臭剤を写真感光材料用包装材料に添加すれば効率よく
不快臭発生物質を除去できることを見い出した。しか
し、写真感光材料は各種物質により写真性に悪影響を受
けるものであるので、脱臭剤としては写真性に悪影響を
与えず、かつ不快臭発生物質を除去できるものでなけれ
ばならなかった。本発明者は上記2つの条件を満足する
物質について種々検討し、有機カルボン酸等が2つの条
件を満足し好適であることを発見し本発明を完成したも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の写真感光材料用脱臭剤は、有機カルボン酸、有
機カルボン酸と亜鉛化合物との混合物、及び有機カルボ
ン酸と亜鉛化合物とアルミニウム化合物との混合物の1
以上からなることを特徴として構成されている。
また、本発明の写真感光材料用脱臭剤を用いた写真感光
材料用包装材料は、請求項(1)記載の写真感光材料用
脱臭剤を有することを特徴として構成されている。
本発明の写真感光材料用脱臭剤としては、有機カルボン
酸、有機カルボン酸と亜鉛化合物との混合物、及び有機
カルボン酸と亜鉛化合物とアルミニウム化合物との混合
物等がある。
有機カルボン酸としては、脂肪族ポリカルボン酸、芳香
族ポリカルボン酸及びこれら脂肪族、芳香族ポリカルボ
ン酸と多価アルコール化合物との反応生成物で末端がカ
ルボキシル基の酸性ポリエステル化合物等がある。
脂肪族ポリカルボン酸としては、ジュウ酸、マロン酸、
コハク酸、アジピン酸、フマル酸、メチルフマル酸、マ
レイン酸、メチルマレイン酸、イタコン酸、アセチレン
酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、クエン酸、イソクエン
酸、メサコン酸、シトラコン酸等のジ又はトリカルボン
酸又はそれらの塩等があり、特に好ましいものはクエン
酸、フマル酸またはその塩である。
芳香族ポリカルボン酸としては、フタル酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、
ベンゼンヘキサトリカルボン酸、ナフタレンジカルボン
酸、ナフタレントリカルボン酸、ナフタレンテトラカル
ボン酸、アゾベンゼンテトラカルボン酸等の芳香族カル
ボン酸又はそれらの無水物等があり、特に好ましいのは
ベンゼントリカルボン酸とトリメリット酸である。
末端がカルボキシル基の酸性ポリエステル化合物として
は、フタル酸等のポリカルボン酸とエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール等の多価アルコールとの反応
した末端カルボキシル基のポリエステル、ポリカルボン
酸で変性した酸性セルロース誘導体等がある。
有機カルボン酸と混合して併用される亜鉛化合物として
は、酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、リン酸亜鉛、炭酸
亜鉛類の無機亜鉛塩及びクエン酸亜鉛、フマル酸亜鉛類
の有機亜鉛塩等であって、有機カルボン酸:亜鉛化合物
=1:0.1〜3.0重量部の範囲が好ましい。
また、有機カルボン酸、亜鉛化合物と混合して併用され
るアルミニウム化合物としては、硫酸アルミニウム、カ
リウム等であって、有機カルボン酸:亜鉛化合物:アル
ミニウム化合物=1:0.1:0.1〜1:3:3重量部の範囲が好ま
しい。
本発明の写真感光材料用包装材料は、以上のような写真
感光材料用脱臭剤を有している。この写真感光材料用包
装材料には、例えば以下に示すものがある。
1.遮光容器 マガジン、インスタントフィルムパック、ディスクフィ
ルム等のシェル、カセット、カートリッジ等 2.フィルム巻付芯 スプール、リール、コア、紙巻芯、巻芯補強キャップ等 3.遮光紙 リーダーペーパー、顔料塗工紙、中性紙、無塵紙、合成
紙、不織布等 4.紙器 紙箱(インロー型、身蓋嵌合型)、段ボール箱等 5.遮光袋 平袋、自立袋、ガゼット袋等 6.緩衝材 挟紙、発泡シート、エアキャップ、保護あて紙、等 7.接合剤 接着剤、粘着剤、ホットメルト、粘着テープ等 8.防湿材、防水材 9.マーキング材 インク、ラベル等 10.単層フィルム インフレーションフィルム、Tダイフィルム、キャステ
ングフィルム、エクストルージョンコートフィルム、ス
トレッチフィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィル
ム等 11.積層フィルム 共押出しフィルム、ブロッキング積層フィルム、クロス
ラミネートフィルム等 12.段ボール 13.遮光材 リボン、カーテン、遮光フィルム、遮光パッド等 14.プラスチックケース 写真フィルムパトローネ用容器及びそのキャップ、マイ
クロフィルム用ヒンジ付ケース、インスタントフィルム
用ヒンジ付ケース、映画用プラスチックケース等 このような写真感光材料用包装材料に写真感光材料用脱
臭剤を有するようにするには、密封包装状態において不
快臭を除去できる状態で有していればよく、各包装材料
の材質、形状等に応じて種種の態様がある。例えば、紙
であれば、抄き込みの形で製紙時に添加したり、紙と紙
の間、紙とフレキシブルシートの間、接着層に混合等の
形で用いたり、製紙後表面に塗布したり、プラスチック
フィルム、プラスチックシート等であれば、表面に塗布
したり、樹脂中に混合したりする。プラスチックケース
等であれば樹脂中に混合したり、写真感光材料用脱臭剤
をカプセルや袋やシートに収納した状態で設けたりす
る。
上記紙、プラスチックフィルム等に脱臭剤の塗布液を塗
布する方法としては、スプレー塗布、浸漬、サイズプレ
ス、サイズバス、AKC、カーテンコート、エクストルー
ジョンラミネーション、ゲートロールコート、グラビア
ロールコート、バーコート法等がある。
塗布液としては、水溶液の他、エチレン酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン、アクリル酸エチル共
重合体、ポリウレタン、酢酸ビニル−アクリル酸エステ
ル共重合体等のエマルジョン液や、熱可塑性樹脂溶液ポ
リマーや各種接着剤や粘着剤及び各種合成ゴムや天然ゴ
ムのラテックス液を用いた分散溶液が用いられる。
〔作用〕
本発明では、有機カルボン酸が酸化・還元作用によりア
ンモニア、フェノール、アミン、各種アルデヒド、亜硫
酸ガス、酸化プロピレン、酸化エチレン、塩素ガス等を
不快臭を発しない物質にし、また、亜鉛化合物及びアル
ミニウム化合物は、それ自体酸化反応してよりアンモニ
ア等を不快臭を発しない物質にするとともに、有機カル
ボン酸の酸化・還元作用を促進させる。
〔実施例〕
本発明の写真感光材料用脱臭剤を有する写真感光材料用
包装材料の一実施例を第1図に基づいて説明する。
この図において、符号1は写真感光材料用脱臭剤2が内
添された紙からなる脱臭剤層2で、この脱臭剤層2の両
面には写真感光材料に悪影響を与えない紙3が接着され
ている。脱臭剤層2は脱臭剤のみから構成されていて
も、他の物質例えば接着剤層中に混合した構成でもよ
い。
第2図及び第3図は、それぞれ他の実施例であるフィル
ムパトローネ容器の断面図である。
これらの図において、符号5は容器本体、符号6は容器
キャップで、容器本体5の底部に脱臭剤2が添加された
脱臭剤シート7が敷設固定され、容器キャップ6の裏面
には脱臭剤2が収納された脱臭カプセル8が固定されて
いる。
第4図は他の実施例であるマイクロネガフィルム用密封
遮光容器及びインスタント写真フィルム用容器等に用い
られるポリオレフィン樹脂製ヒンジ付密封容器の斜視図
である。
この図において、符号10は身部、符号11は身部10と一体
に設けられた蓋部で、身部10の底部には脱臭剤2が添加
された脱臭剤シート12が敷設固定されている。
第5図は他の実施例である感光材料収納マガジンの一部
開いた状態の斜視図である。
この図において、符号14は容器本体で、この容器本体14
の内面には脱臭剤溶液が塗布された脱臭性紙15が貼られ
ており、ロール状感光材料16の引出口には遮光テレンプ
布17が貼付されている。符号18はロール上感光材料16を
支持する脱臭紙巻芯で、この脱臭性紙巻芯18の表面は脱
臭剤溶液が塗布されている。この紙巻芯はプラスチック
巻芯の空間部に脱臭剤入袋やカプセルに入れた構造にし
てもよい。
次に本発明品の特性を示す実験結果について説明する。
本発明品I 濃度5%のポリ酢酸ビニルエマルジョン85重量%。トリ
メリット酸5重量%、酸化亜鉛10重量%からなる塗布液
を、未晒クラフト紙から作られた内径76mmφの紙巻芯の
表面と内面に20cc/m2の割合でスプレー塗布した後、70
℃で2時間乾燥して脱臭性紙巻芯を得た。
この脱臭性紙巻芯を用いてロール状カラー印画紙を巻付
け、防湿遮光袋に収納して密封した後1ヶ月間室内に放
置した。
放置1ヶ月後に開封したところ、従来の様な臭いが殆ど
感じとれない程度まで脱臭されていた。
本発明品II 濃度6%の変性でん粉溶液80重量%、フマル酸10重量
%、炭酸亜鉛10重量%からなる塗布液を、未晒クラフト
紙にゲートロール塗布方式で30cc/m2の割合で塗布し、
この塗布紙を内貼りにした紙から第6図に示す構造の遮
光容器を作成した。
この遮光容器に、ロール状カラー印画紙を装填してミニ
ラボ用マガジンを作成し、このマガシンを防湿遮光袋に
収納して密封した後、1ヶ月間室内に放置した。
放置1ヶ月後に開封したところ、従来の様な臭いが殆ど
感じとれない程度まで脱臭されていた。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成することにより、各種の不快
臭を脱臭するため、不快感を取り除いて密封された製品
の商品価値を向上することができる。また、写真感光材
料に悪影響を与える有害ガスも吸収して無害化してしま
うため写真感光材料の品質劣化を防ぐことができる。さ
らに、有害ガスを発生するため使用することができなっ
た安価な未晒クラフト紙や故紙も使用することができ、
写真感光材料用包装材料を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の写真感光材料用脱臭剤の抄き込み紙
の層構成を示す部分断面図、第2図、第3図は写真フィ
ルムパトローネ用容器本体と、キャップに適用した層構
成を示す断面図、第4図はマイクロネガフィルム用容器
やインスタント写真フィルム用容器として用いられるヒ
ンジ付プラスチック容器に適用した斜視図、第5図は感
光材料収納マガジンの一部開いた状態の斜視図である。 1……脱臭剤層、2……写真感光材料用脱臭剤 5……容器本体、6……容器キャップ 7……脱臭剤シート、8……脱臭剤カプセル 12……脱臭剤シート、15……脱臭性紙 18……脱臭性紙巻芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機カルボン酸、有機カルボン酸と亜鉛化
    合物との混合物、及び有機カルボン酸と亜鉛化合物とア
    ルミニウム化合物との混合物の1以上からなる写真感光
    材料用脱臭剤
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の写真感光材料用脱臭剤
    を有する写真感光材料用包装材料
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