JPH07125219A - インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法

Info

Publication number
JPH07125219A
JPH07125219A JP14955193A JP14955193A JPH07125219A JP H07125219 A JPH07125219 A JP H07125219A JP 14955193 A JP14955193 A JP 14955193A JP 14955193 A JP14955193 A JP 14955193A JP H07125219 A JPH07125219 A JP H07125219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
water
group
ink
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14955193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Oki
康弘 黄木
Akio Owatari
章夫 大渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP14955193A priority Critical patent/JPH07125219A/ja
Publication of JPH07125219A publication Critical patent/JPH07125219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル内には撥水層の形成なく、ノズル開口
面のみに、密着性が良好でかつ均質な撥水層を形成する
事により、インク滴の吐出が常に安定で高品位な記録画
像が形成出来る事を可能とする。 【構成】 金属および/または樹脂よりなるノズル開口
面にSiO2層を蒸着により設け、これに1)フロロア
ルキル基、フロロシクロアルキル基からなる群より選ば
れる反応基、2)アミノ基、メトキシ基、エトキシ基か
らなる群より選ばれる官能基またはハロゲン原子、のそ
れぞれ少なくとも1つ以上がSi原子に結合してなると
ころのシラン化合物を分散および/または溶解した溶液
をコーティングして撥水層を形成し、その後、ノズル内
に付着した余分な撥水剤を水洗等により除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を吐出して記
録書き込みを行うインクジェット記録ヘッドの撥水処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録ヘッドは、ノズルよ
りインクをインク滴として吐出し記録媒体上に記録の書
き込みを行うものであるが、この書き込みに水性インク
を用いる場合には、ノズル開口部周囲の撥水性が不十分
であると、インクがその面に付着し易くなってインク滴
の直進性が損なわれるなどの問題が生じる。
【0003】一般に、インクジェット記録ヘッドにおい
て求められるノズル開口部周囲の撥水性は、接触角が9
0度以上あればインク滴の直進性が損なわれないと言わ
れており、このために、ノズル開口面側に撥水剤をコー
ティングする事が行われているが、その方法として、こ
れまでに静電粉体塗装法(特開昭57−167765号
公報)や真空蒸着法(特開昭60−183161号公
報)などの乾式法、あるいは、ディッピング法、スプレ
ーコート法、スピンコート法などの湿式法が提案されて
いる。
【0004】前述の従来技術のうち乾式法によるコーテ
ィングでは、撥水剤分子を飛翔させて付着させる方法で
あるために基材全体に均等に付着し難く、ピンホールな
どの未処理部が発生し易く均一な撥水性が得難い、とい
う問題がある。そのため多くはノズル開口面全体に均等
にコーティングが可能な湿式法が多く用いられるが、そ
の反面、液体のためノズルが毛細管現象を起こし溶液が
ノズル内に侵入して塞いでしまう、また塞がないまでも
ノズル内壁をもコーティングされてインクのメニスカス
が壊れ易くなり、インク滴の直進性や吐出安定性が損な
われて印字品質に悪影響を与えるといった問題を有して
いる。
【0005】そこでノズルを塞いだりノズル内壁にコー
ティングする事なくノズル開口面にコーティングを行う
方法として、特開昭63−122560号公報には、ノ
ズルを含むインク流路内に液体または固体を充填してか
らコーティングをするというものが、また特開昭62−
59047号公報ではノズルよりエアを噴出させながら
コーティングをするというものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、流路内への液体・固体の充填が容易でなく、
また流路内に充填剤を満たしたままでノズル開口面に付
着した余分な充填剤を除去する事が困難であるといった
問題を有し、また後者の方法では、最も撥水性を要求さ
れるノズル開口部の周囲がエア流の影響を受けるため、
十分なコーティングを行う事が出来ないという問題があ
る。
【0007】更には特開昭63−239063号公報で
は先ず溶媒に分散または溶解した撥水剤を多孔質の支持
体に含浸させ、次いでノズル開口面を前記支持体に押し
付け転写する事によりコーティングを行う方法が開示さ
れているが、この方法ではピンホールなどの未処理部が
出来易く均質な膜構造が得難いといった問題があり、ま
た、支持体が柔らかい場合には押し付けた際に処理液が
しみ出しノズル内に侵入するといった問題もある。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、ノズル内には撥水層
を形成させることなく、ノズル開口面のみに均質な撥水
層を形成する新たな撥水処理方法を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録ヘッドの撥水処理方法は、金属および/または樹脂
よりなるノズル開口面に、SiO2層を蒸着により設け
る工程と、前記SiO2層上に、下記に示すところの
1、R2をそれぞれ少なくとも1つ以上Si原子に結合
してなるシラン化合物を分散および/または溶解した溶
液をコーティングする工程と、ノズル内に付着した前記
シラン化合物を除去する工程と、からなる事を特徴とす
る。
【0010】R1:フロロアルキル基、フロロシクロア
ルキル基よりなる群より選ばれる反応基 R2:アミノ基、メトキシ基、エトキシ基からなる群よ
り選ばれる官能基またはハロゲン原子
【0011】
【実施例】以下に本発明について、図示した実施例を用
いて詳細に説明する。
【0012】(実施例1)図1は本発明の一実施例をな
すインクジェット記録ヘッドの撥水処理工程を示したも
のである。
【0013】はじめに、オーステナイト型Cr18%N
i8%ステンレス鋼板(200μm厚、以下ステンレス
プレートと略)を圧延型抜きしノズルプレート1を作成
する。
【0014】このノズルプレート1をはじめとしてノズ
ル開口面を構成する材料としては、金属および樹脂が好
ましい。一般にはこれらの他、ガラスやセラミックを用
いるものもあるが、本発明においては、ノズルを形成す
る部材にはSiO2が含まれていないものが望ましく、
従ってSiO2を含有するところのガラスやセラミック
などは好ましくない。用いられる材料として具体的に
は、金属としては上記に代表されるようなステンレスプ
レートなどの他、Ag、Al、Au、Cr、Cu、F
e、Mo、Ni、Pb、Sn、Ti、V、Znなどから
なる鋼板またはそれらの2種以上からなる合金などが使
用され、樹脂としては、ポリカーボネート、ポリサルフ
ォン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリベンズイ
ミダゾール、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリスチレン、ポリフェニレンオ
キサイドやその他フェノール樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、ABSなどが使用される。
【0015】次に、真空蒸着装置2を用いて、SiO2
タブレット3を蒸着源側トレイにセットし、先に作成し
たノズルプレート1をノズル開口面4がタブレット3に
向くように固定した後、装置2内を10-5〜10-6To
rr台まで圧力を減じ、タブレット3を電子ビームで加
熱して、ノズル開口面4上にSiO2層5を蒸着により
設ける(図1(a))。このとき得られるSiO2層5
は蒸着法を用いているためにタブレット3より飛翔する
SiO2分子に方向性があり、そのためノズル開口面4
には層形成されるが分子の飛翔方向6に対し平行である
ノズル内壁7には付着せず、従って図1(b)に示すよ
うに、SiO2層5はノズル開口面4上のみに形成され
る。
【0016】このときSiO2層5の層厚はノズル開口
面4への被覆が十分であれば特に限定されるものではな
いが、通常はおよそ10〜1000nmの範囲であれば
有効に用いられ得る。
【0017】なお、この時、ノズル開口面4上の一部に
保護テープを貼り層形成しない部位を作り、表面段差計
を用いてSiO2層5の層厚を測定したところ、約60
nmであった。
【0018】またSiO2層5はノズル開口面4に対し
直接蒸着しても良いが、SiO2層5とノズル開口面4
の密着性を更に増す目的で少なくとも1層以上の中間層
を設けても良い。具体的には、同一蒸着装置内で先にC
rをSiO2と同様の方法で蒸着させ、その後にSiO2
を蒸着するなどの方法が挙げられる。
【0019】更にまた、蒸着を開始する前に、真空蒸着
装置内にAr、O2などのガスを10-4Torr程度導
入し高周波などを用いてプラズマを発生させる事によ
り、そのノズル開口面4上の付着物などの汚れを除去
し、蒸着により得られる層と面の密着性を上げる事も出
来る。
【0020】次に、このノズルプレート1を真空蒸着装
置2より取り出し、撥水剤としてKP801M(信越化
学商標、F3C(CF25(CH22Si(NH23
%solv.)を用い、この溶液内へノズルプレート1
をノズル開口面4が液面に垂直になるように漬けてしば
らく静置の後、100mm/分の速度で溶液中より引き
上げ、これをオーブンで約1時間、120度の温度で加
熱して溶媒を蒸発除去する。この後、約60℃の湯浴
に、浴内を攪拌しながら前記ノズルプレート1を約2時
間漬けて、ノズル内に付着した撥水剤を除去し、撥水層
8を得た(図1(c))。
【0021】使用される撥水剤としては、下記に示すと
ころのR1、R2のそれぞれ少なくとも1つ以上がSi原
子に結合してなるシラン化合物を分散および/または溶
解した溶液である事が望ましい。
【0022】R1:フロロアルキル基、フロロシクロア
ルキル基よりなる群より選ばれる反応基 R2:アミノ基、メトキシ基、エトキシ基からなる群よ
り選ばれる官能基またはハロゲン原子 上記シラン化合物は、Si原子にアミノ基、メトキシ
基、エトキシ基またはハロゲン原子が結合してなる事に
より、容易にSiO2と脱水または脱ハロゲン化水素反
応を起こして結合し、かつフロロアルキル基、フロロシ
クロアルキル基よりなる群より選ばれる反応基を有する
事によりSiO2上に於いて非常に密着性の良い撥水層
が得られる。従って基材のSiO2層5には十分な密着
性が得られ、かつ非常に良好な撥水性を有する撥水層8
が形成される。その一方、SiO2のないノズル内壁7
に対しては反応が起こらないため非常に密着性が低く、
そのため付着しても水洗などで容易に除去が出来、結果
としてノズル開口面4上のみに撥水層8を得る事が可能
となる。また撥水層8を湿式法で形成する事でピンホー
ル等の未処理部の発生なく均質な撥水性を得る事が出来
る。
【0023】本発明に於いて用いられるシラン化合物と
して具体的には、F3C(CH22Si(CH3)C
2、F3C(CH22Si(OCH33、F3C(C
25(CH22SiCl3、F3C(CF25(C
22Si(NH23、F3C(CF27(CH22
i(CH32Cl、F3C(CF27(CH22Si
(OCH2CH33などが挙げられる。
【0024】ノズル内に付着したシラン化合物を除去す
る方法としては、インクジェット記録ヘッドを形成する
部材およびSiO2、撥水剤と反応、またはこれを溶解
・腐蝕しない範囲における任意の溶液による洗浄が好ま
しい。ノズル内壁とシラン化合物は物理的に吸着してお
りエア流によって吹き飛ばす方法や、擦る方法では取れ
難いが、水などの溶液を用いるとノズル内壁とシラン化
合物の間に容易に溶液分子が侵入し簡単にシラン化合物
が除去でき、かつSiO2上のシラン化合物は化学結合
を起こしているため取れる事なく、従ってノズル開口面
上に形成された撥水層は欠損する事なくノズル内壁に付
着したシラン化合物のみを除去する事が出来る。
【0025】用いる事の出来る溶液としては、一般的に
は水または水を少なくとも溶媒として含有する溶液を主
溶媒とするものが最も安易に使用できるが、その他低級
アルコールやグリコール類、脂肪族炭化水素のうちオク
タン、ノナンなど常温で液体のもの、ベンゼン、キシレ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素などまたはそれらを溶
媒とした溶液を用いてもよい。
【0026】そして最後に、こうして撥水層8を形成し
たノズルプレート1を、ポリカーボネートを射出成形し
て作成したところの圧力室を含むインク流路形成部材9
に接着し、更にこれにニッケルよりなる圧力伝達用の振
動版10および圧電素子11を接着し、インク供給用の
インクリザーバ12を含むケース13と合わせ、インク
ジェット記録ヘッド14を構成する(図2)。
【0027】上記の構成により得られるヘッド14のよ
うにノズル開口面がノズルプレートの形態を持つものに
おいては、インク流路形成部材9や振動板10は接着・
接合性や耐インク性などの許容する範囲において、ガラ
ス、セラミックス、金属、樹脂などインクジェットの分
野で一般的に用いる事の出来る任意の材料を使用する事
が出来る。
【0028】このようにして形成した撥水層8は水に対
する接触角が100度以上あり、かつノズル開口面4全
体が均一に撥水性を示した。またノズル内には撥水層8
の形成は認められず、ノズル詰まりもなかった。
【0029】上述の工程により得たヘッド14をインク
ジェットプリンタ15にセットし、表1に示すところの
インクジェット用インクをヘッド14の流路に満たしノ
ズル16より吐出したところ、インク滴17は曲がりな
く(0.5゜以下)真直ぐに吐出、飛行し、記録媒体1
8上に印字精度の高い高品位な記録画像を形成する事が
出来た。
【0030】
【表1】
【0031】また、SiO2層5と撥水層8の密着性を
確認するため、クロロプレンゴムからなるゴミ除去ワイ
パー19を用いてワイピングを10000回繰り返す試
験を行ったところ、インク滴の吐出性は損なわれる事な
く、ワイピング後においても印字精度の高い高品位な記
録画像を形成する事が出来た。
【0032】(実施例2)ポリサルフォンを射出成形し
て作成した、圧力室を含むインク流路を有するインク流
路形成部材20と、同様にして作成したポリサルフォン
からなる振動板21を接着する。次いで、実施例1と同
様の真空蒸着装置2を用いて、ノズル開口面22上にS
iO2を約50nm蒸着し、SiO2層23を形成する。
これを撥水剤としてF3C(CF25(CH22SiC
3を弗素系溶媒FC−75(住友スリーエム商標)に
3%溶解した溶液にノズル開口面22が浸る程度まで入
れ、その後、静かにこれを取出し、100度のオーブン
で30分乾燥する事により、SiO2層23上およびノ
ズル内壁24の一部に撥水層25および25bが形成さ
れる。これに圧電素子11を接着した後、インクリザー
バを含むケース13bに取り付け、インク流路にインク
ジェット用インク16を約30分流し、ノズル内壁24
に付着した撥水層25bを洗い流し、図6(a)に示す
ところのインクジェット記録ヘッド26を得た。
【0033】上述により得られた撥水層25は水に対す
る接触角が100度以上あり、かつノズル開口面22の
全体に均一に撥水性を示した。またノズル内を観察した
ところ、ノズルはインクに満たされており撥水層25b
の残留は認められなかった。
【0034】得られたヘッド26を実施例1と同様の方
法を用いインクジェット用インクの吐出を行ったとこ
ろ、インク滴の曲がりなく(0.5°以下)真直ぐ吐出
し、記録媒体18に対し印字精度の高い高品位な記録画
像が形成出来た。
【0035】更に、実施例1と同様の方法でワイピング
を10000回繰り返した後にもインク滴の吐出性は損
なわれる事なく、ワイピング後においても印字精度の高
い高品位な記録画像を形成する事が出来た。
【0036】(比較例1)SiO2層を設けない以外は
全て実施例1と同様の方法を用いてインクジェット記録
ヘッドを作成しようとしたが、撥水層をノズル開口面上
に形成後、ノズルプレートを湯浴に浸したところ撥水層
が取れてしまい、ノズル開口面への撥水性が得られなか
った。またこのノズルプレートを用いて作成したヘッド
を用いて実施例1と同様の方法でインクジェット用イン
クの吐出を行ったが、ノズル周辺にインク溜り27が発
生し、インク滴の吐出方向がインク溜り27側に5〜1
0°曲ってしまい、高品位な記録画像は形成出来なかっ
た(図7)。
【0037】(比較例2)SiO2層を設ける代わりに
アミノシラン0.1%水溶液にノズル開口面を浸し、そ
の後80℃のオーブンで30分乾燥させる工程からなる
シランカップリング処理を行う以外は全て実施例2と同
様の方法を用いてインクジェット記録ヘッドを作成し
た。
【0038】上述により得られたヘッドの撥水層28は
水に対する接触角が100度以上あり、かつノズル開口
面30全体に均一に撥水性を示し、またノズル詰まりも
なかった。しかしながら、ノズル内壁上にも撥水層28
が形成されており、そのためインクのメニスカス29は
ノズル口付近よりも後退した部分に形成されており、こ
のヘッドを実施例1と同様の方法を用いインクジェット
用インクの吐出を行ったところ、インク溜りの発生は無
かったがインク滴の吐出が安定せず、インク滴の飛散や
吐出しなくなる現象が発生し、インクの飛び散りやドッ
ト抜けの多い印字精度の低い低品位な記録画像しか形成
出来なかった(図8)。
【0039】(比較例3)撥水剤として含弗素重合体で
あるところのAF1600(Du Pont社商標)を
FC−75に2重量%溶解させたものを使用する以外は
全て実施例1と同様の方法を用いてインクジェット記録
ヘッドを作成した。
【0040】上述によって得られたヘッドは、形成され
た撥水層30は水に対する接触角が100度以上あり、
かつ全体に均一に撥水性を示したが、ノズル内への撥水
剤の侵入によってノズル詰まりが発生し、インク滴は吐
出出来なかった。
【0041】以上、実施例1、2に示すように金属およ
び/または樹脂よりなるノズル開口面にSiO2層を蒸
着により設け、これにフロロアルキル基、フロロアリル
基、フロロシクロアルキル基、フロロアルカリル基およ
びフロロシクロアリル基からなる群より選ばれる少なく
とも1つ以上をSi原子に有したハロゲン化シランまた
はシラザンよりなる化合物を分散および/または溶解し
た溶液をコーティングし撥水層を形成した場合には、ノ
ズルが撥水剤によって詰まったりノズル内壁が撥水処理
されてしまう事なく、ノズル開口面のみに均質かつ密着
性の良好な撥水層が得られ、記録媒体に対して高品位な
記録画像が形成出来る。しかし比較例1のようにSiO
2層がない場合には撥水層の密着性が得られず、また比
較例2のようにシランカップリング剤を用いた場合には
密着性は得られるが、同時にノズル内もシランカップリ
ング剤が侵入するためにノズル内部にも撥水層が形成さ
れてしまい安定したインク滴の吐出が得られず、何れの
場合も記録媒体に対して高品位な記録画像を形成出来な
い。更に比較例3に示すようなシラン化合物でないとこ
ろの含弗素重合体のコーティングによる撥水層ではノズ
ル詰まりによるインク滴の吐出不良を起こし、記録画像
の形成が出来ない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明により、本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの撥水処理方法によれば、先ず金属およ
び/または樹脂よりなるノズル開口面にSiO2層を蒸
着により設け、次いで前記SiO2層上に1)フロロア
ルキル基、フロロシクロアルキル基からなる群より選ば
れる反応基、2)アミノ基、メトキシ基、エトキシ基か
らなる群より選ばれる官能基またはハロゲン原子、のそ
れぞれ少なくとも1つ以上がSi原子に結合してなると
ころのシラン化合物を分散および/または溶解した溶液
をコーティングして撥水層を形成し、その後、ノズル内
に付着した余分な撥水剤を水などで洗浄し除去する事に
より、ノズルが撥水剤によって詰まる、またはノズル内
壁が撥水処理されるという事なく、ノズル開口面のみに
均質で良好な撥水性を有した撥水層が形成でき、従って
インク滴の吐出が常に安定で飛行軌跡が曲る事なく、記
録媒体に対して高品位な記録画像の形成を実現するイン
クジェット記録ヘッドを得る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるインクジェット記録
ヘッドの形成工程を示した図である。
【図2】本発明の実施例1の形成工程により形成された
インクジェット記録ヘッドの模式的断面図である。
【図3】一般的なインクジェットプリンタの模式図であ
る。
【図4】本発明の実施例1の形成工程により形成された
インクジェット記録ヘッドのインク吐出状態を示した図
である。
【図5】本発明の実施例1におけるワイピングの状態を
示した図である。
【図6】本発明の実施例2の形成工程により形成された
インクジェット記録ヘッドの模式的断面図およびその形
成工程を示した図である。
【図7】比較例1の形成工程により形成されたインクジ
ェット記録ヘッドのインク吐出状態を示した図である。
【図8】比較例2の形成工程により形成されたインクジ
ェット記録ヘッドのインク吐出状態を示した図である。
【図9】比較例3の形成工程により形成されたインクジ
ェット記録ヘッドのノズル近傍の断面図である。
【符号の説明】
1‥‥ノズルプレート 2‥‥真空蒸着装置 3‥‥タブレット 4、22‥‥ノズル開口面 5、23‥‥SiO2層 6‥‥蒸着分子の飛翔方向 7、24‥‥ノズル内壁 8、25、28、30‥‥撥水層 9、20‥‥インク流路形成部材 10、21‥‥振動板 11‥‥厚電素子 12‥‥インクリザーバ 13、13b‥‥ケース 14、26‥‥インクジェット記録ヘッド 15‥‥インクジェットプリンタ 16‥‥ノズル 17‥‥インク滴 18‥‥記録媒体 19‥‥ゴミ除去ワイパー 27‥‥インク溜り 29‥‥インクのメニスカス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属および/または樹脂よりなるノズル
    開口面に、SiO2層を蒸着により設ける工程と、 前記SiO2層上に、下記に示すところのR1、R2をそ
    れぞれ少なくとも1つ以上Si原子に結合してなるシラ
    ン化合物を分散および/または溶解した溶液をコーティ
    ングする工程と、 ノズル内に付着した前記シラン化合物を除去する工程
    と、からなる事を特徴とするインクジェット記録ヘッド
    の撥水処理方法。 R1:フロロアルキル基、フロロシクロアルキル基より
    なる群より選ばれる反応基 R2:アミノ基、メトキシ基、エトキシ基からなる群よ
    り選ばれる官能基またはハロゲン原子
JP14955193A 1993-06-21 1993-06-21 インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法 Pending JPH07125219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14955193A JPH07125219A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14955193A JPH07125219A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07125219A true JPH07125219A (ja) 1995-05-16

Family

ID=15477639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14955193A Pending JPH07125219A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07125219A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0899110A3 (en) * 1997-08-28 2000-07-12 Hewlett-Packard Company Improved printhead structure and method for producing the same
JP2005262514A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置
US6966630B2 (en) 2001-07-06 2005-11-22 Ricoh Printing Systems, Ltd. Inkjet head
JP2006088389A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Ricoh Co Ltd 画像記録装置及びそれに搭載される記録液カートリッジ
JP2006218712A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2009298024A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Konica Minolta Holdings Inc 撥液処理方法及びノズルプレートの製造方法
JP2014061656A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Fujifilm Corp 撥水膜の製造方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0899110A3 (en) * 1997-08-28 2000-07-12 Hewlett-Packard Company Improved printhead structure and method for producing the same
US6155675A (en) * 1997-08-28 2000-12-05 Hewlett-Packard Company Printhead structure and method for producing the same
EP1306215A1 (en) * 1997-08-28 2003-05-02 Hewlett-Packard Company Printhead structure and method for producing the same
US6966630B2 (en) 2001-07-06 2005-11-22 Ricoh Printing Systems, Ltd. Inkjet head
JP2005262514A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Ricoh Co Ltd 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置
JP2006088389A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Ricoh Co Ltd 画像記録装置及びそれに搭載される記録液カートリッジ
JP2006218712A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2009298024A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Konica Minolta Holdings Inc 撥液処理方法及びノズルプレートの製造方法
JP2014061656A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Fujifilm Corp 撥水膜の製造方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2678507B2 (ja) 基質上の接着フルオロシラン層の形成方法および上記層をもつインクジェット記録ヘッド
US5136310A (en) Thermal ink jet nozzle treatment
EP0576007B1 (en) Method of forming a nozzle for an ink-jet printer head
US5378504A (en) Method for modifying phase change ink jet printing heads to prevent degradation of ink contact angles
JP2975190B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JPH07125219A (ja) インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法
US20240208220A1 (en) Ink-repellent member, inkjet head, method for manufacturing ink-repellent member, and method for manufacturing inkjet head
EP0825025A1 (en) Hot-melt ink-jet printhead
JPH10323979A (ja) インクジェットヘッドの製造方法及びインクジェットプリンタ
US6345881B1 (en) Coating of printhead nozzle plate
WO2020144850A1 (ja) インクジェットヘッド、インクジェットヘッドの製造方法及びインクジェット記録方法
JP4253857B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
US6364456B1 (en) Replenishable coating for printhead nozzle plate
JP3178115B2 (ja) インクジェット記録ヘッドおよびその撥水処理方法
JP2024159523A (ja) 撥インク部材及びインクジェットヘッド
JPH06305150A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP7231039B2 (ja) ノズルプレート、ノズルプレートの製造方法及びインクジェットヘッド
JPH05116324A (ja) インクジエツト吐出用ノズル板およびその製造方法
JPH05338180A (ja) インクジェット記録ヘッドの表面処理方法
JPH05201005A (ja) インクジェット記録装置用吐出ノズル板およびその製造 方法
JPH06155752A (ja) インクジェット記録ヘッドの撥水処理方法
JPS63122560A (ja) インクジエツト記録ヘツドの表面処理方法
JP4193118B2 (ja) 金属アルコキシドの成膜方法
EP4717462A1 (en) Ink-repellent member, method of producing ink-repellent member, ink jet head, and method of producing article
JP3071859U (ja) ホットメルトインクジェット式印刷ヘッド