JPH07127726A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH07127726A
JPH07127726A JP29400993A JP29400993A JPH07127726A JP H07127726 A JPH07127726 A JP H07127726A JP 29400993 A JP29400993 A JP 29400993A JP 29400993 A JP29400993 A JP 29400993A JP H07127726 A JPH07127726 A JP H07127726A
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JP
Japan
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valve
line
shift
pressure
vehicle speed
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Application number
JP29400993A
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English (en)
Inventor
Shinya Kamata
真也 鎌田
Hiroaki Yokota
浩章 横田
Shigeru Nagayama
茂 長山
Yuji Nakahara
祐治 中原
Shin Nakano
紳 中野
Toshihisa Marusue
敏久 丸末
Hiroyuki Matsumoto
裕之 松本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニュアルダウン変速等のスロットルバルブ
が閉じている状態での変速時に、高車速時における空走
状態の発生と、低車速時における変速機構の内部ロック
による変速ショックの発生の両者を抑制する。 【構成】 サーボピストン45aのアプライポート45
bから作動圧を排出して2−4ブレーキを解放すると共
にローリバースブレーキ46を締結する変速時に、高車
速時には、サーボアプライライン117にライン118
を介して接続された1−2アキュムレータ74内の作動
圧をサーボアプライ圧と共にライン117、1−2シフ
トバルブ63及びドレンライン152を介して徐々に排
出すると共に、低車速時には、上記アキュムレータ74
内の作動圧を上記ライン118上に設けられたアキュー
ムカットバルブ73のドレンポート73dから速やかに
排出させることにより、上記サーボアプライ圧も速やか
に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速制御装
置、特に運転者のレバー操作等によりエンジンブレーキ
が作動する変速段にシフトダウンするマニュアルダウン
変速時等における変速動作の改善を図るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速機構とを組み合わせ、この
変速機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ等の複数
の摩擦要素の選択的締結によって切り換えることによ
り、当該自動車の運転状態に応じて自動的に変速するよ
うに構成したものであるが、この種の自動変速機には、
上記のような運転状態に応じた自動変速に加えて、運転
者の操作により変速段を切り換えるマニュアル変速機能
が備えられるのが通例である。
【0003】このマニュアル変速としては、例えばDレ
ンジやSレンジ等での2速での走行状態からLレンジへ
シフトレバーを操作してエンジンブレーキが作動する1
速へシフトダウンさせる所謂マニュアルダウン変速があ
る。この変速は、一般的な自動変速機の場合、2速で締
結される第1の摩擦要素を解放すると同時に、1速でエ
ンジンブレーキを作動させるための第2の摩擦要素を締
結することにより達成されるが、このように、一方の摩
擦要素の解放と他方の摩擦要素の締結とを同時に行わせ
る場合、その解放動作と締結動作のタイミングを適切に
設定する必要がある。
【0004】つまり、第1の摩擦要素の解放動作に対し
て第2の摩擦要素の締結動作が相対的に早過ぎると、変
速機構が所謂内部ロック気味となって変速ショックが発
生し、逆に第1の摩擦要素の解放動作に対して第2の摩
擦要素の締結動作が相対的に遅過ぎると、エンジンブレ
ーキの作動が遅れて当該自動車の空走状態が発生するこ
とになるのである。
【0005】そこで、この第1の摩擦要素の解放動作と
第2の摩擦要素の締結動作のタイミングを適切に設定す
るために、作動圧の供給油路或は排出油路にオリフィス
やアキュムレータを備え、或はタイミング調整用のバル
ブを設置したりすることが行われるのであり、また、特
公昭58−29420号公報によれば、所定の摩擦要素
への作動圧供給油路にアキュムレータを設置すると共
に、該摩擦要素の解放時にアキュムレータ内の作動圧を
速やかに排出するためのシフトタイミングバルブを備
え、このバルブの制御により、上記のようなタイミング
を適切に設定することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に第1の摩擦要素の解放動作と第2の摩擦要素の締結動
作とが同時に行われる変速時における両動作の最適タイ
ミングは、そのときの変速機の伝達トルクによって変化
するものであり、したがって、アクセルペダルが踏み込
まれている所謂パワーオン状態での変速に際しては、エ
ンジンの出力トルク等に応じて上記タイミングが調整さ
れることになる。
【0007】しかし、前述のマニュアルダウン変速のよ
うに、アクセルペダルが戻されてエンジンのスロットル
バルブが閉じている状態、即ちパワーオフの状態での変
速時には、従来においては、上記タイミングは一律に設
定されているのが実情である。そのため、高車速状態で
の変速であって、当該自動車の慣性走行に基づく伝達ト
ルクが相対的に大きいときには空走状態が発生し、逆に
低車速状態での変速であって、上記慣性走行に基づく伝
達トルクが相対的に小さいときには変速機構が内部ロッ
ク気味となって変速ショックが発生することになるので
ある。
【0008】そこで、本発明は、マニュアルダウン変速
等のエンジンのスロットルバルブが閉じている状態で行
われる変速であって、第1の摩擦要素の解放動作と第2
の摩擦要素の締結動作とが同時に行われる変速時に、上
記両動作を常に最適のタイミングで行わせることによ
り、空走状態の発生や変速機構の内部ロックによる変速
ショックの発生等を防止することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0010】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、変速機構の動力伝達経路を切り換
える複数の摩擦要素のうち、第1摩擦要素を解放すると
共に第2摩擦要素を締結することにより所定の変速を達
成するように構成された自動変速機において、当該自動
車の車速を検出する車速検出手段と、エンジンのスロッ
トルバルブが閉じている状態での上記所定の変速時に、
上記第1摩擦要素の解放動作もしくは第2摩擦要素の締
結動作の少なくとも一方のタイミングを上記車速検出手
段で検出される車速に応じて調整する制御手段とを設け
たことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明を、運転者の操作によりエ
ンジンブレーキが作動する変速段へシフトダウンさせる
マニュアルダウン変速時に適用したことを特徴とする。
【0012】そして、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、第1発明における制御手段により、車
速が高いほど第1摩擦要素の解放動作を緩やかに行わせ
もしくは遅く開始させるようにしたことを特徴とする。
【0013】また、請求項4に係る発明(以下、第4発
明という)は上記第1〜第3発明の構成をより具体化し
たものであって、第1摩擦要素を解放すると共に第2摩
擦要素を締結させることによ、エンジンブレーキが作動
する変速段へシフトダウンさせるマニュアルダウン変速
が可能とされ、かつ上記第1摩擦要素への作動圧供給油
路にアキュムレータ油路を介してアキュムレータが接続
されている自動変速機において、上記アキュムレータ油
路に設置されて該油路のアキュムレータ側をドレンさせ
るドレンポートを有する切換バルブと、当該自動車の車
速を検出する車速検出手段と、上記マニュアルダウン変
速時に、高車速時には上記切換バルブによりアキュムレ
ータ油路を連通させ、低車速時には該油路のアキュムレ
ータ側を切換バルブのドレンポートに連通させる制御手
段とを設けたことを特徴とする。
【0014】そして、請求項5に係る発明(以下、第5
発明という)は、上記第4発明における切換バルブを、
ソレノイドバルブの作動によって動作させるように構成
したことを特徴とする。
【0015】また、請求項6に係る発明(以下、第6発
明という)は、第1摩擦要素への作動圧供給油路にオリ
フィスが設けられ、かつ該摩擦要素に作動圧が供給され
る変速時にこのオリフィスをバイパスして作動圧を供給
させるバイパスバルブが設けられている構成において、
上記第5発明におけるソレノイドバルブとして、このバ
イパスバルブの制御用のものを兼用するようにしたこと
を特徴とする。
【0016】さらに、請求項7に係る発明(以下、第7
発明という)は、第1〜第3発明を、第4〜第6発明と
は異なる構成で具体化したものであって、第1摩擦要素
を解放すると共に第2摩擦要素を締結させることによ
り、エンジンブレーキが作動する変速段へシフトダウン
させるマニュアルダウン変速が可能とされた自動変速機
において、上記第1摩擦要素からの作動圧排出油路に設
置されて、径の異なるオリフィスがそれぞれ設けられた
2つのドレンポートを上記排出油路に選択的に連通させ
る作動圧排出バルブと、当該自動車の車速を検出する車
速検出手段と、上記マニュアルダウン変速時に、高車速
時には上記作動圧排出油路を作動圧排出バルブにおける
径の小さなオリフィスが設けられたドレンポートに連通
させ、低車速時には該油路を作動圧排出バルブにおける
径の大きなオリフィスが設けられたドレンポートに連通
させる制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の構成によれば、第1〜第7発明のいずれ
によっても、エンジンのスロットルバルブが閉じている
状態で、第1摩擦要素を解放すると共に第2摩擦要素を
締結することにより所定の変速が行われる場合に、上記
第1摩擦要素の解放動作と第2摩擦要素の締結動作のタ
イミングが当該自動車の車速に応じて適切に調整される
ことになる。
【0018】そして、第2発明によれば、この制御が運
転者の操作によりエンジンブレーキが作動する変速段へ
シフトダウンさせるマニュアルダウン変速時に行われる
ことになると共に、さらに、第3発明によれば、第1摩
擦要素の解放動作が、車速が高いほど緩やかに行われ、
もしくは遅く開始されることになるので、高車速状態で
のマニュアルダウン変速時における空走状態の発生、及
び低車速状態でのマニュアルダウン変速時における変速
機構の内部ロックによる変速ショックの発生が共に抑制
されることになる。
【0019】また、第4発明によれば、当該マニュアル
ダウン変速に際して、第1摩擦要素を解放するときに、
高車速時には、該第1摩擦要素への作動圧供給油路に接
続されたアキュムレータから作動圧が徐々に排出される
ことにより、該第1摩擦要素の解放動作が緩やかに行わ
れると共に、低車速時には、上記アキュムレータに至る
アキュムレータ油路に設置された切換バルブのドレンポ
ートからアキュムレータ内の作動圧が速やかに排出され
て、第1摩擦要素の解放動作が促進されることになり、
これにより、いずれの車速においても、第1摩擦要素の
解放動作が第2摩擦要素の締結動作に対して適切なタイ
ミングで行われることになる。
【0020】また、第5発明によれば、上記第4発明に
おける切換バルブがソレノイドバルブの作動によって動
作するように構成されるので、アキュムレータからの作
動圧の排出、換言すれば第1摩擦要素からの作動圧の排
出を電気的な制御により最適のタイミングで行うことが
でき、さらに、第6発明によれば、上記ソレノイドバル
ブとして、当該第1摩擦要素への作動圧供給時に使用さ
れるソレノイドバルブを利用して、該摩擦要素及びアキ
ュムレータからの作動圧の排出時の制御を行うことにな
るので、このソレノイドバルブが有効利用されることに
なる。
【0021】さらに、第7発明によれば、マニュアルダ
ウン変速に際して第1摩擦要素を解放するときに、高車
速時には、該第1摩擦要素内の作動圧が作動圧排出バル
ブにおける径の小さなオリフィスが設けられたドレンポ
ートから排出されるので、該摩擦要素の解放動作が緩や
かに行われ、また、低車速時には、上記作動圧が作動圧
排出バルブにおける径の大きなオリフィスが設けられた
ドレンポートから排出されることになるので、該摩擦要
素の解放動作が促進されることになる。したがって、上
記第4発明と同様に、いずれの車速においても、第1摩
擦要素の解放動作が第2摩擦要素の締結動作に対して適
切なタイミングで行われることになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0023】まず、図1により本実施例に係る自動変速
機10の機械的構成を説明すると、この自動変速機10
は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、
該コンバータ20の出力により駆動される変速機構30
と、該機構30の動力伝達経路を切り換えるクラッチや
ブレーキなどの複数の摩擦要素41〜46及びワンウェ
イクラッチ51,52とを有し、これらにより走行レン
ジとしてのD,S,L,Rの各レンジと、Dレンジでの
1〜4速、Sレンジでの1〜3速及びLレンジでの1,
2速とが得られるようになっている。
【0024】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ変速機
ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持され
てトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース2
1とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介
してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロッ
クアップクラッチ26とで構成されている。そして、上
記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して
変速機構30側に出力されるようになっている。
【0025】ここで、上記エンジン出力軸1にはタービ
ンシャフト27内を貫通するポンプシャフト12が連結
され、該シャフト12により変速機10の反エンジン側
の端部に備えられたオイルポンプ13が駆動されるよう
になっている。
【0026】一方、上記変速機構30はラビニョ型プラ
ネタリギヤ装置で構成され、上記タービンシャフト27
上に隣接して遊嵌合された小径のスモールサンギヤ31
及び大径のラージサンギヤ32と、上記スモールサンギ
ヤ31に噛み合された複数のショートピニオンギヤ33
と、該ショートピニオンギヤ33と上記ラージサンギヤ
32とに跨がって噛み合されたロングピニオンギヤ34
と、該ロングピニオンギヤ34及び上記ショートピニオ
ンギヤ33を回転自在に支持するキャリヤ35と、ロン
グピニオンギヤ34に噛み合されたリングギヤ36とで
構成されている。
【0027】そして、上記タービンシャフト27とスモ
ールサンギヤ31との間に、フォワードクラッチ41と
第1ワンウェイクラッチ51とが直列に介設され、ま
た、これらのクラッチ41,51に並列にコーストクラ
ッチ42が配設されていると共に、タービンシャフト2
7とキャリヤ35との間には3−4クラッチ43が介設
され、さらに該タービンシャフト27とラージサンギヤ
32との間にリバースクラッチ44が介設されている。
【0028】また、上記ラージサンギヤ32とリバース
クラッチ44との間には、ラージサンギヤ32を固定す
るバンドブレーキでなる2−4ブレーキ45が設けられ
ていると共に、上記キャリヤ35と変速機ケース11と
の間には、該キャリヤ35の反力を受け止める第2ワン
ウェイクラッチ52と、キャリヤ35を固定するローリ
バースブレーキ46とが並列に設けられている。そし
て、上記リングギヤ36が出力ギヤ14に連結され、該
出力ギヤ14から差動装置を介して左右の車輪(図示せ
ず)に回転が伝達されるようになっている。
【0029】ここで、上記各クラッチやブレーキなどの
摩擦要素41〜46及びワンウェイクラッチ51,52
の作動状態と変速段との関係をまとめると、次の表1に
示すようになる。
【0030】
【表1】 次に、図2により、上記各摩擦要素41〜46のアクチ
ュエータに対して油圧を給排する油圧制御回路60につ
いて説明する。ここで、上記各アクチュエータのうち、
バンドブレーキでなる2−4ブレーキ45の油圧アクチ
ュエータ45aはアプライポート45bとリリースポー
ト45cとを有するサーボピストンで構成され、アプラ
イポート45bのみに油圧が供給されているときに2−
4ブレーキ45を締結し、両ポート45b,45cとも
油圧が供給されていないとき及び両ポート45b,45
cとも油圧が供給されているときに、2−4ブレーキ4
5を解放するようになっている。また、その他の摩擦要
素41〜44,46のアクチュエータは通常の油圧ピス
トンで構成され、油圧が供給されたときに当該摩擦要素
を締結する。
【0031】この油圧制御回路60には、主たる構成要
素として、図1に示すオイルポンプ13からメインライ
ン110に吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に
調整するレギュレータバルブ61と、手動操作によって
レンジの選択を行うマニュアルバルブ62と、変速段に
応じて作動して各摩擦要素(アクチュエータ)41〜4
6に対する油圧の給排を行う第1、第2、第3シフトバ
ルブ63,64,65とが備えられている。
【0032】上記マニュアルバルブ62は、D,S,L
の各前進レンジと、Rレンジと、Nレンジと、Pレンジ
の設定が可能とされており、前進レンジでは、上記メイ
ンライン110を前進ライン111に、Rレンジでは後
退ライン112にそれぞれ接続させるようになってい
る。
【0033】また、上記第1、第2、第3シフトバルブ
63,64,65には、いずれも一端に制御ポート63
a,64a,65aが設けられている。そして,第1、
第2シフトバルブ63,64の各制御ポート63a,6
4aには、それぞれ上記前進ライン111から分岐され
た第1、第2制御元圧ライン113,114が接続さ
れ、また、第3シフトバルブ65の制御ポート65aに
は、上記メインライン110からレデューシングバルブ
66を介して導かれた第3制御元圧ライン115が接続
されていると共に、これらの制御元圧ライン113,1
14,115には、それぞれ変速用の第1、第2、第3
ON−OFFソレノイドバルブ67,68,69が設け
られている。
【0034】これらのうち、第1、第2ON−OFFソ
レノイドバルブ67,68は、ONのときに対応する制
御ポート63a,64aの制御圧を排圧して、第1、第
2シフトバルブ63,64のスプールを図面上の左側に
位置させ、OFFのときに上記制御ポート63a,64
aに第1、第2制御元圧ライン113,114から制御
圧を導入して、スプールをそれぞれスプリングの付勢力
に抗して右側に位置させるようになっている。また、第
3ON−OFFソレノイドバルブ69は、ONのときに
第3制御元圧ライン115を遮断して第3シフトバルブ
65の制御ポート65aの制御圧を排圧することによ
り、該バルブ65のスプールを図面上の右側に位置さ
せ、OFFのときには上記制御ポート65aに第3制御
元圧ライン115から制御圧を導入して、スプリングの
付勢力に抗してスプールを左側に位置させるようになっ
ている。
【0035】ここで、これらのON−OFFソレノイド
バルブ67〜69は、後述するコントローラからの信号
により、当該自動車の車速やエンジンのスロットル開度
等に応じて予め設定されたマップに基づいてON,OF
F制御され、それに伴って各シフトバルブ63〜65の
スプールの位置が切り換わって各摩擦要素41〜46に
通じる油路が切り換わることにより、これらの摩擦要素
41〜46が上記表1に示す組み合せで締結され、これ
により変速段が運転状態に応じて切り換えられるように
なっている。その場合に、D,S,Lの前進レンジにお
ける各変速段と、各ON−OFFソレノイドバルブ67
〜69のON,OFFの組み合わせパターン(ソレノイ
ドパターン)との関係は、次の表2に示すように設定さ
れている。
【0036】
【表2】 一方、上記マニュアルバルブ62をD,S,Lの各前進
レンジに設定したときにメインライン110に連通され
る前進ライン111からはライン116が分岐され、こ
のライン116がフォワードクラッチラインとされて、
ワンウェイオリフィス70及びN−Dアキュムレータ7
1を介してフォワードクラッチ41に導かれている。し
たがって、D,S,Lレンジで、フォワードクラッチ4
1が常に締結されることになる。
【0037】また、前進ライン111は、上記第1シフ
トバルブ63に導かれ、第1ON−OFFソレノイドバ
ルブ67がONとなって該シフトバルブ63のスプール
が左側に位置したときにサーボアプライライン117に
連通し、オリフィス72を介してサーボピストン45a
のアプライポート45bに至る。したがって、第1ON
−OFFソレノイドバルブ67がONのとき、すなわち
Dレンジでの2,3,4速、Sレンジの2,3速及びL
レンジの2速で、上記アプライポート45bに作動圧
(サーボアプライ圧)が導入され、リリースポート45
cに作動圧(サーボリリース圧)が導入されていないと
きに2−4ブレーキ45が締結される。
【0038】なお、上記サーボアプライライン117に
は、オリフィス72の下流側で該ライン117から分岐
されたライン118及び該ライン118上に設置された
アキュームカットバルブ73を介して1−2アキュムレ
ータ74が接続されている。
【0039】また、前進ライン111は第2シフトバル
ブ64にも導かれ、第2ON−OFFソレノイドバルブ
68がOFFで、第2シフトバルブ64のスプールが右
側に位置するときに3−4クラッチライン119に連通
する。このライン119は、3−4コントロールバルブ
75を介して3−4クラッチ43に至っている。したが
って、第2ON−OFFソレノイドバルブ68がOFF
のとき、すなわちDレンジの3,4速及びSレンジの3
速で3−4クラッチ43が締結される。
【0040】さらに、上記3−4クラッチライン119
から分岐されたライン120は第3シフトバルブ65に
導かれ、第3ON−OFFソレノイドバルブ69がOF
Fで、該シフトバルブ65のスプールが左側に位置する
ときにサーボピストン45aのリリースポート45cに
通じるサーボリリースライン121に連通する。したが
って、第2,第3ON−OFFソレノイドバルブ68,
69が共にOFFのとき、すなわちDレンジの3速及び
Sレンジの3速で、サーボピストン45aのリリースポ
ート45cにサーボリリース圧が導入され、2−4ブレ
ーキ45が解放される。
【0041】そして、上記前進ライン111は、第3シ
フトバルブ65にも導かれ、第3ON−OFFソレノイ
ドバルブ69がOFFで、該シフトバルブ65のスプー
ルが左側に位置するときにコーストクラッチライン12
2に連通する。このコーストクラッチライン122は、
コーストコントロールバルブ76及びワンウェイオリフ
ィス77を介してコーストクラッチ42に至る。したが
って、第3ON−OFFソレノイドバルブ69がOFF
のとき、すなわちDレンジの3速、Sレンジの2,3速
及びLレンジの1,2速でコーストクラッチ42が締結
される。
【0042】さらに、上記前進ライン111からはライ
ン123が分岐されており、このライン123も上記第
2シフトバルブ64に導かれている。このライン123
は、第2ON−OFFソレノイドバルブ68がONで、
第2シフトバルブ64のスプールが左側に位置するとき
に第1シフトバルブ63に至るライン124に連通す
る。一方、第1シフトバルブ63には、第1ON−OF
Fソレノイドバルブ67がOFFで、該バルブ63のス
プールが右側に位置するときに上記ライン124に連通
するライン125が接続され、このライン125はロー
レデューシングバルブ78、ボールバルブ79及びライ
ン126を介して第3シフトバルブ65に導かれてい
る。
【0043】そして、上記ライン126が、第3ON−
OFFソレノイドバルブ69がOFFで、第3シフトバ
ルブ65のスプールが左側に位置するときに、ローリバ
ースブレーキ46に通じるローリバースブレーキライン
127に連通する。したがって、第1、第2、第3ON
−OFFソレノイドバルブ67〜69が、それぞれOF
F,ON,OFFのとき、すなわちLレンジの1速でロ
ーリバースブレーキ46が締結される。
【0044】ここで、上記コーストコントロールバルブ
76の作用を説明すると、第2ON−OFFソレノイド
バルブ68がONで第2シフトバルブ64のスプールが
左側に位置したときにライン123を介して前進ライン
111に連通する上記ライン124からライン128が
分岐されて、該コーストコントロールバルブ76の減圧
制限ポート76aに接続されていると共に、このバルブ
76の一端の背圧ポート76bには、メインライン11
0からライン圧が常時供給されている。
【0045】したがって、コーストクラッチ42が締結
されるDレンジの3速、Sレンジの2,3速及びLレン
ジの1,2速のうち、第2ON−OFFソレノイドバル
ブ68がONのとき、すなわちSレンジの2速及びLレ
ンジの1,2速のときに、コーストコントロールバルブ
76には、上記背圧ポート76bのメインライン110
からのライン圧に加えて、上記減圧制限ポート76aに
前進ライン111からのライン圧が供給されることにな
り、それだけコーストクラッチ圧の減圧が抑制されるこ
とになって、コーストクラッチ42のトルク容量が増大
されることになる。
【0046】そして、それ以外のDレンジの3速及びS
レンジの3速では、上記コーストコントロールバルブ7
6の減圧制限ポート76aにライン圧が供給されないの
で、該コーストコントロールバルブ76の減圧制限状態
が緩和されてコーストクラッチ圧が減圧され、コースト
クラッチ42のトルク容量が低減されることになる。
【0047】一方、Rレンジでメインライン110に連
通する後退ライン112からはライン129が分岐さ
れ、ワンウェイオリフィス80を介して上記ボールバル
ブ79に導かれている。そして、このライン129は、
第3ON−OFFソレノイドバルブ69がOFFで、第
3シフトバルブ63のスプールが左側に位置するとき
に、ライン126を介して前述のローリバースブレーキ
ライン127に連通される。
【0048】また、上記後退ライン112は、リバース
クラッチライン130とされて、チェックバルブ81を
介してリバースクラッチ44に至っている。したがっ
て、Rレンジでは、第3ON−OFFソレノイドバルブ
69がOFFのときにローリバースブレーキ46が締結
される一方、リバースクラッチ44が常に締結されるこ
とになる。なお、上記ワンウェイオリフィス80とボー
ルバルブ79との間で上記ライン129から分岐された
ライン131には、N−Rアキュムレータ82が接続さ
れている。
【0049】さらに、この油圧制御回路60には、図1
に示すトルクコンバータ20内のロックアップクラッチ
26を制御するためのロックアップシフトバルブ83
と、ロックアップコントロールバルブ84とが備えられ
ている。
【0050】上記ロックアップシフトバルブ83とロッ
クアップコントロールバルブ84とには、レギュレータ
バルブ61から導かれたコンバータライン132が分岐
されて接続されていると共に、ロックアップシフトバル
ブ83の一端の制御ポート83aには、メインライン1
10から分岐された制御元圧ライン133が接続され、
かつロックアップ制御用の第4ON−OFFソレノイド
バルブ85が備えられている。
【0051】そして、この第4ON−OFFソレノイド
バルブ85がOFFのときにロックアップシフトバルブ
83のスプールが左側に位置することにより、上記コン
バータライン132がトルクコンバータ20内のロック
アップ解放室26aに通じる解放ライン134に連通
し、これによってロックアップクラッチ26が解放され
る。ここで、上記コンバータライン132にはライン1
35を介してコンバータリリーフバルブ86が接続され
ている。
【0052】また、上記第4ON−OFFソレノイドバ
ルブ85がONとなって、ロックアップシフトバルブ8
3のスプールが右側に移動すると、上記コンバータライ
ン132がトルクコンバータ20内のロックアップ締結
室26bに通じる締結ライン136に連通し、これによ
ってロックアップクラッチ26が締結される。そして、
このとき、上記解放ライン134が中間ライン137を
介してロックアップコントロールバルブ84に連通し、
該コントロールバルブ84で調整された作動圧が、ロッ
クアップ解放圧として上記ロックアップ解放室26aに
供給される。
【0053】つまり、上記ロックアップコントロールバ
ルブ84の一端の制御ポート84aには、前述のレデュ
ーシングバルブ66から導かれた制御元圧ライン138
が接続されていると共に、他端の調圧阻止ポート84b
には、前進ライン111から分岐された調圧阻止ライン
139がバイパスバルブ87を介して接続されている。
【0054】そして、上記制御元圧ライン138に設け
られたオリフィス88の下流側には、ロックアップ制御
用の第1デューティソレノイドバルブ89が設置され、
この第1デューティソレノイドバルブ89によって上記
ロックアップコントロールバルブ84の制御ポート84
aに供給される制御圧が調整されることにより、他端の
調圧阻止ポート84bに調圧阻止ライン139からライ
ン圧が供給されていない場合に、中間ライン137、ロ
ックアップシフトバルブ83及び解放ライン134を介
してロックアップ解放室26aに供給される解放圧が調
整されて、ロックアップクラッチ26が所定のスリップ
状態に制御されるのである。
【0055】なお、ロックアップコントロールバルブ8
4の調圧阻止ポート84bに上記調圧阻止ライン139
を介してライン圧が供給されているときには、該コント
ロールバルブ84のスプールが左側に位置した状態で固
定される。したがって、上記ロックアップ解放室26a
の作動圧が、解放ライン134、ロックアップシフトバ
ルブ83及び中間ライン137を介して該ロックアップ
コントロールバルブ84からドレンされることになり、
ロックアップクラッチ26が完全に締結されることにな
る。
【0056】さらに、この油圧制御回路60には、上記
レギュレータバルブ61によって調整されるライン圧の
制御用として、スロットルモデュレータバルブ90及び
該バルブ作動用の第2デューティソレノイドバルブ91
が備えられている。
【0057】上記スロットルモデュレータバルブ90に
は、レデューシングバルブ66によって所定圧に減圧さ
れた制御元圧がライン140を介して導かれると共に、
一端の制御ポート90aに上記第2デューティソレノイ
ドバルブ91によって調整されたデューティ制御圧が導
入されるようになっている。そして、この制御圧に応じ
て上記ライン140から導かれた制御元圧を調整するこ
とにより、例えばエンジンのスロットル開度等に応じた
スロットルモデュレータ圧が生成され、これがライン1
41を介してレギュレータバルブ61の第1増圧ポート
61aに導入されることにより、該バルブ61で調整さ
れるライン圧がスロットル開度の増大等に応じて増圧さ
れるようになっている。
【0058】なお、レギュレータバルブ61の第2増圧
ポート61bには後退ライン112から分岐されたライ
ン142が接続され、Rレンジではライン圧がさらに増
圧されるようになっている。
【0059】また、上記ロックアップクラッチ26を制
御する第1デューティソレノイドバルブ89で生成され
るデューティ制御圧は、アキュームコントロールバルブ
92の制御ポート92aにも供給されるようになってい
る。このアキュームコントロールバルブ92は、メイン
ライン110からライン143を介して供給されるライ
ン圧を上記第1デューティソレノイドバルブ89で生成
されるデューティ制御圧に応じて調整し、ライン144
を介してN−Rアキュムレータ82の背圧室82aに供
給するようになっている。
【0060】そして、上記ライン144から分岐された
ライン145が上記3−4クラッチライン119上の3
−4コントロールバルブ75の制御ポート75aに接続
されている。したがって、上記第1デューティソレノイ
ドバルブ89により、3−4コントロールバルブ75に
よって調整される作動圧(3−4クラッチ圧)が制御さ
れることになる。
【0061】また、この3−4コントロールバルブ75
には、その一端に調圧(減圧)動作を阻止する調圧阻止
ポート75bが設けられていると共に、この調圧阻止ポ
ート75bに、メインライン110からライン146及
びロックバルブ93を介して導かれた調圧阻止ライン1
47が接続されている。そして、上記ロックバルブ93
がライン146と調圧阻止ライン147とを連通させて
いるときに、メインライン110からのライン圧が3−
4コントロールバルブ75の調圧阻止ポート75bに供
給されて、該コントロールバルブ75の調圧動作が阻止
されるようになっている。
【0062】ここで、上記ロックバルブ93は、一端の
第1制御ポート93aに、上記制御元圧ライン138に
おけるオリフィス88と第1デューティソレノイドバル
ブ89との間から分岐されたライン148が接続され、
また、他端の第2制御ポート93bに、上記オリフィス
88の上流側で制御元圧ライン138から分岐されたラ
イン149が接続されている。そして、第1デューティ
ソレノイドバルブ89で生成されるデューティ制御圧が
所定値以上のときにスプールが図面上の左側に位置し
て、上記調圧阻止ライン147をライン146ないしメ
インライン110に連通させるようになっている。
【0063】また、このロックバルブ93には、スプー
ルが右側に位置したときに上記調圧阻止ライン147に
連通されるライン150が接続されている。このライン
150はロックアップシフトバルブ83に導かれ、該シ
フトバルブ83のスプールが右側に位置するときに、メ
インライン110から分岐されたライン151に連通す
るようになっている。つまり、第4ON−OFFソレノ
イドバルブ85がONで、ロックアップシフトバルブ8
3のスプールが図面上の右側に位置することによりロッ
クアップクラッチ26の締結力が制御可能とされている
ときに、メインライン110からのライン圧が、ライン
151、ロックアップシフトバルブ83及びライン15
0を介して調圧阻止ライン147に導かれ、3−4コン
トロールバルブ75による3−4クラッチ圧の調圧動作
が阻止されることになる。
【0064】さらに、上記ロックバルブ93には、第1
シフトバルブ63のスプールが右側に位置する状態でサ
ーボアプライライン117に連通するドレンライン15
2が接続されている。そして、このロックバルブ93の
スプールの移動により、上記ドレンライン152が絞り
量の異なる2つのドレンポートに対して選択的に連通さ
れ、これにより、サーボアプライ圧の排出速度が第1デ
ューティソレノイドバルブ89の制御によって切り換え
られることになる。
【0065】一方、上記調圧阻止ライン147からはラ
イン153が分岐されて第1シフトバルブ63に導か
れ、第1ON−OFFソレノイドバルブ67がONで、
第1シフトバルブ63のスプールが左側に位置するとき
にライン154に連通し、上記1−2アキュムレータ7
4の第1背圧室74aに至る。また、このアキュムレー
タ74の第2背圧室74bにはメインライン110から
ライン圧が常時導入されており、したがって、調圧阻止
ライン147にライン圧が供給されているときには、第
1ON−OFFソレノイドバルブ67がONの場合に、
ライン圧が1−2アキュムレータ74の第1、第2背圧
室74a,74bの両者に導入され、該アキュムレータ
74の背圧が高くなる。
【0066】また、サーボアプライライン117から分
岐されて上記1−2アキュムレータ74に通じるライン
118上に設置されたアキュームカットバルブ73に
は、その一端の第1制御ポート73aに、3−4コント
ロールバルブ75の下流側で3−4クラッチライン11
9から分岐されたライン155が接続され、また、中間
部分に設けられた第2制御ポート73bには、ローレデ
ュシングバルブ78、ボールバルブ79、ライン126
及び第3シフトバルブ65を介してローリバースブレー
キライン127に通じるライン125から分岐されたラ
イン156が接続されている。さらに、このアキューム
カットバルブ73の他端に設けられたアキュームカット
阻止ポート73cには、上記ロックアップコントロール
バルブ84の調圧阻止用の調圧阻止ライン139がライ
ン157、ボールバルブ94及びライン158を介して
接続されている。
【0067】そして、上記アキュームカット阻止ポート
73cに作動圧が導入されると、該アキュームカットバ
ルブ73のスプールが右側に位置することにより、サー
ボアプライライン117と1−2アキュムレータ74と
の間のライン118を連通させるが、アキュームカット
阻止ポート73cに作動圧が導入されていないときに
は、第1制御ポート73aもしくは第2制御ポート73
bに作動圧(3−4クラッチ圧もしくはローリバースブ
レーキ圧)が導入されている場合には、スプールが左側
に位置して上記ライン118のアキュムレータ74側を
ドレンポートに連通させるようになっている。
【0068】なお、このアキュームカットバルブ73の
上記アキュームカット阻止ポート73cには、上記ロッ
クバルブ93から導かれたライン159が上記ボールバ
ルブ94及びライン158を介して接続されている。
【0069】一方、前述のバイパスバルブ87は、サー
ボアプライライン117上のオリフィス72をバイパス
する第1バイパスライン160と、リバースクラッチラ
イン130上のチェックバルブ81をバイパスする第2
バイパスライン161と、ロックアップコントロールバ
ルブ84に導かれる調圧阻止ライン139とに跨がって
設置されていると共に、一端の制御ポート87aには、
メインライン110から分岐された制御元圧ライン16
2が接続されていると共に、第5ON−OFFソレノイ
ドバルブ95が設けられ、このソレノイドバルブ95の
ON,OFF制御により、バイパスバルブ87のスプー
ルの位置が切り換わって、上記第1、第2バイパスライ
ン160,161及び調圧阻止ライン139が連通もし
くは遮断されるようになっている。
【0070】つまり、上記第5ON−OFFソレノイド
バルブ95がOFFで、バイパスバルブ87のスプール
が図面上の右側に位置するときには、第1バイパスライ
ン160及び調圧阻止ライン139がそれぞれ連通され
る一方において、第2バイパスライン161が遮断され
る。逆に、第5ON−OFFソレノイドバルブ95がO
Nで、バイパスバルブ87のスプールが左側に移動する
と、第1バイパスライン160及び調圧阻止ライン13
9がそれぞれ遮断され、第2バイパスライン161が連
通される。
【0071】さらに、この自動変速機10には、図3に
示すように、変速制御用の第1〜第3ON−OFFソレ
ノイドバルブ67〜69、ロックアップ制御用の第4O
N−OFFソレノイドバルブ85及び第1デューティソ
レノイドバルブ89、バイパスバルブ87の制御用の第
5ON−OFFソレノイドバルブ95及びライン圧調整
用の第2デューティソレノイドバルブ91の作動を制御
するコントローラ200が備えられている。
【0072】このコントローラ200は、当該自動車の
車速を検出する車速センサ201からの信号、エンジン
のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度セ
ンサ202からの信号、当該自動変速機10に備えられ
たシフトレバーの位置(レンジ)を検出するシフト位置
センサ203からの信号等を入力し、これらの信号によ
って示される運転状態や運転者の要求に応じて上記各ソ
レノイドバルブの作動を制御する。そして、特にこの自
動変速機10のコントローラ200は、2−1マニュア
ルダウン変速を円滑に行わせるための制御を行うように
なっている。
【0073】次に、この2−1マニュアルダウン変速時
の具体的動作を図4以下の図面を用いて説明する。
【0074】まず、2速の状態では、コントローラ20
0はフローチャートのステップS1で変速用の第1〜第
3ON−OFFソレノイドバルブ67〜69に対してO
N,ON,OFFのソレノイドパターンとなるように制
御信号を出力する。このパターンは、前述の表2から明
らかなようにSレンジもしくはLレンジの2速のパター
ンであって、コーストクラッチ42が締結されるもので
ある。
【0075】このとき、油圧制御回路60においては、
図6に示すように、まず、第1、第2シフトバルブ6
3,64のスプールがいずれも図面上の左側に位置する
ことにより、第1シフトバルブ63が前進ライン111
をサーボアプライライン117に連通させ、したがって
サーボピストン45aのアプライポート45bにサーボ
アプライ圧が供給されると共に、第2シフトバルブ64
が上記前進ライン111と3−4クラッチライン119
との間を遮断するので、3−4クラッチ43が解放さ
れ、かつサーボピストン45aのリリースポート45c
へのサーボリリース圧の供給も遮断される。したがっ
て、この状態では、フォワードクラッチ41に加えて2
−4ブレーキ45が締結されることになる。
【0076】なお、第3ON−OFFソレノイドバルブ
69がOFFであって、第3シフトバルブ65のスプー
ルも左側に位置することにより、前進ライン111がコ
ーストクラッチライン122に連通し、したがってコー
ストクラッチ42が締結されることになる。
【0077】そして、コントローラ200は、2−1変
速指令が出力された時に図4のフローチャートのステッ
プS2からステップS3を実行し、図3に示すスロット
ル開度センサ202からの信号に基づいてエンジンのス
ロットル開度θを読み込むと共に、このスロットル開度
θが比較的小さな所定値α以下のとき、換言すればエン
ジンのスロットルバルブが全閉もしくはほぼ全閉のとき
には、さらにステップS4からステップS5を実行し、
上記第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ67〜6
9のソレノイドパターンがOFF,ON,OFFの1速
のパターンとなるように制御信号を出力する。このパタ
ーンは、上記の2速パターンに対して第1ON−OFF
ソレノイドバルブ67がONからOFFに切り換わった
もので、表2に示すように、Lレンジの1速で採用され
ているエンジンブレーキの作動するパターンである。
【0078】そして、このソレノイドパターンにより、
油圧制御回路60においては、図7に示すように、第1
シフトバルブ63のスプールが右側に移動することによ
り、上記前進ライン111とサーボアプライライン11
7との間が遮断されると共に、このサーボアプライライ
ン117がドレンライン152に連通する。したがっ
て、サーボピストン45aのアプライポート45bから
サーボアプライ圧が排出され、2−4ブレーキ45が解
放される。
【0079】また、これと同時に、第1シフトバルブ6
3において、第2シフトバルブ64から導かれたライン
124がライン125に連通するので、上記前進ライン
111が、第2シフトバルブ64、ライン124、第1
シフトバルブ63、ライン125、ローレデューシング
バルブ78、ボールバルブ79、ライン126、第3シ
フトバルブ65及びローリバースブレーキライン127
を介してローリバースブレーキ46に連通し、したがっ
て、ローリバースブレーキ46が締結される。これによ
り、変速段がエンジンブレーキが作動する1速に切り換
わることになる。
【0080】一方、スロットル開度θが所定値αより大
きいときは、コントローラ200は、図4のフローチャ
ートのステップS4からステップS6を実行し、第1タ
イマに設定時間T1をセットすると共に、ステップS7
で第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ67〜69
のソレノイドパターンがOFF,ON,ONの1速のパ
ターンとなるように制御信号を出力する。
【0081】このパターンは、表2に示すように、Dレ
ンジ及びSレンジの1速のパターンであって、上記のエ
ンジンブレーキが作動する1速のパターンに対し、第3
ON−OFFソレノイドバルブ69がOFFからONに
代わっているものである。したがって、油圧制御回路6
0においては、図7に示すエンジンブレーキが作動する
1速の状態に対して、第3シフトバルブ65のスプール
が右側に位置する点で異なることになる。この状態で
は、第3シフトバルブ65により上記ライン126とラ
イン127との間が遮断されるのでローリバースブレー
キ46が締結されず、エンジンブレーキが作動しない1
速となる。
【0082】そして、コントローラ200は、ステップ
S8で上記設定時間T1から1づつ減算し、その値が0
となった時点で、ステップS9から上記ステップS5の
エンジンブレーキが作動する1速のソレノイドパターン
となるように制御信号を出力する。
【0083】つまり、スロットル開度θがある程度以上
大きい場合には、エンジンブレーキを作動させる必要が
ない一方で、2−4ブレーキ45の解放動作に対するロ
ーリバースブレーキ46の締結動作が相対的に早過ぎる
ことによる変速機構30の内部ロックを回避する必要が
生じ、そのため、所定時間T1の間だけエンジンブレー
キが作動しない1速に設定し、その後、エンジンブレー
キが作動する1速に切り換えるのである。
【0084】以上のようにして、2−1マニュアルダウ
ン変速が行われるのであるが、この変速に際しては、車
速の高低に拘わらず常に良好な変速が行われるように、
ローリバースブレーキ46の締結動作に対する2−4ブ
レーキ45の解放動作のタイミングを調整する制御が行
われる。
【0085】この制御は、図5に示すフローチャートに
従って行われ、まず2速の状態では、コントローラ20
0は、ステップS11で第5ON−OFFソレノイドバ
ルブ95がOFFとなるように制御信号を出力する。
【0086】このとき、2速での油圧制御回路60の状
態を示す図6において、バイパスバルブ87のスプール
が右側に位置するので、前進ライン111から分岐され
たロックアップ制御用の調圧阻止ライン139の上、下
流側139a,139bが連通し、ライン圧が該ライン
139、ライン157、ボールバルブ94及びライン1
58を介してアキュームカットバルブ73の左側のアキ
ュームカット阻止ポート73cに導入される。そのた
め、該アキュームカットバルブ73のスプールが右側に
位置し、上記サーボアプライライン117がライン11
8を介して1−2アキュームレータ74に通じた状態と
なっている。
【0087】これは、1−2変速時における2−4ブレ
ーキ45の締結ショックを上記1−2アキュムレータ7
4にサーボアプライ圧を導入させることによって緩和す
るためのもので、このアキュムレータ74にサーボアプ
ライ圧が導入された状態が保持されているのである。
【0088】そして、図5のフローチャートのステップ
S12で2−1変速指令の出力を判定すると、コントロ
ーラ200は、次にステップS13でスロットル開度θ
を読み込むと共に、このスロットル開度θが上記所定値
α以下のとき、即ちエンジンのスロットルバルブが全閉
もしくはほぼ全閉のときにはステップS14からステッ
プS15を実行し、さらに図3に示す車速センサ201
からの信号に基づいて当該自動車の現時点の車速Vを読
み込む。そして、ステップS16でその車速Vを所定値
βと比較し、車速Vが所定値β以上の高車速時には、上
記第5ON−OFFソレノイドバルブ95をOFFのま
まに保持する。
【0089】これに対して、車速Vが所定値βより小さ
い低車速時には、コントローラ200は、上記ステップ
S16からステップS17を実行し、第2タイマに設定
時間T2をセットすると共に、ステップS18で、上記
第5ON−OFFソレノイドバルブ95をONにするよ
うに制御信号を出力する。そして、ステップS19,S
20を実行し、上記設定時間T2が経過した時点でさら
にステップS21を実行して、第5ON−OFFソレノ
イドバルブ95をOFFにするように制御信号を出力す
る。
【0090】つまり、スロットルバルブが全閉もしくは
ほぼ全閉の状態での2−1変速時において、車速が高い
ときには、1速の状態を示す図7のように、第5ON−
OFFソレノイドバルブ95がOFFに保持されている
ことに伴って、バイパスバルブ87のスプールも右側の
位置に保持されており、このとき、前述のように、アキ
ュームカットバルブ73のスプールが右側に位置して、
上記サーボアプライライン117がライン118を介し
て1−2アキュームレータ74に通じた状態となってい
る。
【0091】したがって、第1シフトバルブ63のスプ
ールの右側への移動に伴うサーボアプライ圧の排出時
に、1−2アキュムレータ74内に導入されていた作動
圧もライン118及びアキュームカットバルブ73を介
して、上記サーボアプライ圧と共に1−2シフトバルブ
63及びドレンライン152を介して排出されることに
なる。これにより、高車速時に、サーボアプライ圧の排
出が徐々に行われることになり(図9の符号a参照)、
当該自動車の慣性走行による伝達トルクが大きいとき
に、ローリバースブレーキ46の締結動作に対して2−
4ブレーキ46の解放動作が早過ぎることによる空走状
態の発生が回避されることになる。
【0092】これに対して、スロットルバルブが全閉も
しくはほぼ全閉の状態での2−1変速時において、車速
が低いときには、第5ON−OFFソレノイドバルブ9
5が設定時間T2の間、ONとされることにより、図8
に示すように、バイパスバルブ87のスプールが左側に
位置することになる。このとき、ライン139の下流側
139bが該バイパスバルブ87のドレンポート87b
に連通し、そのためアキュームカットバルブ73のアキ
ュームカット阻止ポート73c内の制御圧がライン15
8、ボールバルブ94、ライン157及び上記ライン1
39の下流側139bを経てバイパスバルブ87のドレ
ンポート87bから排出される。
【0093】その場合に、該アキュームカットバルブ7
3の第2制御ポート73bには、前進ライン111から
第2シフトバルブ64、ライン124、第1シフトバル
ブ63ライン125及びライン156を介してライン圧
が供給されているから、該バルブ73のスプールが左側
に移動し、サーボアプライライン117から分岐されて
1−2アキュームレータ74に至るライン118の上、
下流側118a,118bが遮断され、下流側118b
がアキュームカットバルブ73のドレンポート73dに
通じることになる。
【0094】その結果、サーボピストン45aのアプラ
イポート45bからサーボアプライ圧が排出されるとき
に、1−2アキュームレータ74内の作動圧がアキュー
ムカットバルブ73から速やかに排出されることにな
り、これに伴ってサーボアプライ圧の排出も速やかに行
われることになるのである(図9の符号b参照)。
【0095】これにより、低車速時における当該自動車
の慣性走行による伝達トルクが小さいときに、ローリバ
ースブレーキ46の締結動作に対して2−4ブレーキ4
5の解放動作が遅過ぎることによる変速機構30の内部
ロックが防止されることになる。
【0096】なお、スロットル開度θが所定値αより大
きいときは、コントローラ200は車速Vに拘わらず、
ステップS14からステップS17〜S21の制御、即
ち1−2アキュムレータ74内の作動圧ないしサーボア
プライ圧の排出を速やかに行わせる制御を行う。これ
は、1速への変速の良好な応答性を確保するためであ
る。
【0097】ここで、この実施例では、図9に符号cで
示すように、2−1マニュアルダウン変速時にライン圧
を高くする制御が行われるようになっている。
【0098】つぎに、2−1変速時のタイミング制御の
第2実施例について説明する。
【0099】この実施例においては、コントローラ20
0は図10に示すフローチャートに従って作動し、ま
ず、2速の状態で、ステップS31として第5ON−O
FFソレノイドバルブ95をOFFにするように制御信
号を出力する。この場合、前記実施例と同様に、バイパ
スバルブ87のスプールが右側に位置することに伴っ
て、アキュームカットバルブ73のスプールも右側に位
置し、サーボアプライライン117がライン118を介
して1−2アキュームレータ74に通じた状態となって
いる(図6参照)。
【0100】そして、コントローラ200は、ステップ
S32で2−1変速指令の出力を判定すると、ステップ
S33でスロットル開度θを読み込み、このスロットル
開度θが上記所定値α以下のスロットルバルブが全閉も
しくはほぼ全閉のときに、ステップS34からステップ
S35を実行して車速Vを読み込む。
【0101】次に、コントローラ200は、ステップS
36で、図11に示すように予め設定されたマップに基
づいて第3タイマにセットする設定時間T3を車速Vに
応じて設定する。つまり、当該変速時点の車速が高いほ
ど第3タイマの設定時間T3を長く設定するのである。
【0102】そして、ステップS37〜S39で上記設
定時間T3の間、上記第5ON−OFFソレノイドバル
ブ95をOFFのままに保持する。したがって、2−1
変速に際してサーボアプライ圧を排出するときに、その
変速開始時から設定時間T3が経過するまでは、1−2
アキュムレータ74がライン118を介してサーボアプ
ライライン117に接続された状態に保持され(図7参
照)、そのため、図12に符号dで示すように、この間
はサーボアプライ圧の排出が緩やかに行われることにな
る。
【0103】次に、コントローラ200は、上記設定時
間T3が経過した後、ステップS40〜S43に従って
第4タイマに設定時間T4を設定すると共に、この設定
時間T4が経過するまでの間、上記第5ON−OFFソ
レノイドバルブ95をONにするように制御信号を出力
する。これにより、1−2アキュムレータ74に至るラ
イン118の下流側118bがアキュームカットバルブ
73のドレンポート73dに連通されて(図8参照)、
該アキュムレータ74内の作動圧が速やかに排出される
ことになり、これに伴って、図12に符号eで示すよう
に、サーボアプライ圧も速やかに排出されることにな
る。
【0104】そして、上記設定時間T4が経過すれば、
コントローラ200はステップS44で第5ON−OF
Fソレノイドバルブ95を再びOFFにするように制御
信号を出力し、バイパスバルブ87を介してアキューム
カットバルブ73のスプールを右側に移動させ、サーボ
アプライライン117に1−2アキュムレータ74を接
続した状態に戻しておく。
【0105】つまり、この実施例によれば、スロットル
バルブが全閉もしくはほぼ全閉の状態での2−1変速時
に、変速初期の設定時間T3の間はサーボアプライ圧が
緩やかに排出され、その後は速やかに排出されることに
なるが、上記設定時間T3は車速が高いほど長い時間に
設定され、車速が低いときには、図12に鎖線で示すよ
うに、該サーボアプライ圧が変速開始後、速やかに排出
されることになる。したがって、前記実施例と同様に、
高車速時に、サーボアプライ圧の排出による2−4ブレ
ーキ45の解放動作がローリバースブレーキ46の締結
動作に対して早過ぎることによる空走状態の発生が抑制
され、逆に、低車速時に、2−4ブレーキ45の解放動
作がローリバースブレーキ46の締結動作に対して遅過
ぎることによる変速機構30の内部ロックの発生が回避
されることになる。
【0106】なお、この実施例においても、スロットル
開度が所定値αより大きいときは、コントローラ200
は、車速Vに拘わらず、ステップS34からステップS
45〜S48,S44の制御、即ち1−2アキュムレー
タ74内の作動圧ないしサーボアプライ圧の排出を速や
かに行わせる制御を行う。
【0107】さらに、2−1変速時のタイミング制御の
第3実施例について説明する。なお、この実施例は、前
記第1、第2実施例とは異なり、サーボアプライ圧の排
出タイミングの調整をロックアップ制御用の第1デュー
ティソレノイドバルブ89を用いたロックバルブ93の
制御によって行うように構成したものである。
【0108】この実施例においては、コントローラ20
0は図13に示すフローチャートに従って作動し、ま
ず、2速の状態では、ステップS51として第5ON−
OFFソレノイドバルブ95をOFFにすると共に、上
記第1デューティソレノイドバルブ89のデューティ率
Dを2速の状態で要求される所定の値D2に設定するよ
うに制御信号を出力する。
【0109】そして、コントローラ200は、2−1変
速指令の出力を判定したときに、ステップS52からス
テップS53を実行してスロットル開度θを読み込み、
さらに、このスロットル開度θが所定値α以下のスロッ
トルバルブが全閉もしくはほぼ全閉のときに、ステップ
S54からステップS55を実行して車速Vを読み込
む。そして、ステップS56でマップからその時の車速
Vに応じた設定時間T3を第3タイマにセットする。こ
こで、上記マップは前記第2実施例と同様に図11に示
すように設定されたものが用いられる。また、タイマに
ついても第2実施例と同じものが用いられる。
【0110】そして、ステップS57〜S59で上記設
定時間T3の間、上記第1デューティソレノイドバルブ
89のデューティ率を0%に設定する。
【0111】このとき、第1デューティソレノイドバル
ブ89は、図14に示すように、レデューシングバルブ
66(図2参照)から導かれたライン138のドレンポ
ート138aを閉じるので、該ライン138からロック
バルブ93の両端の第1、第2制御ポート93a,93
bに等しい制御圧が導入され、その結果、該バルブ93
のスプールはスプリングの付勢力により図面上の左側に
位置することになる。そのため、ドレンライン152が
該ロックバルブ93の左側の径の小さなオリフィスが設
けられた第1ドレンポート93cに連通することにな
る。
【0112】したがって、第1シフトバルブ63のスプ
ールが右側に移動することにより、サーボアプライライ
ン117が上記ドレンライン152に連通してサーボア
プライ圧が排出されるときに、変速開始時から設定時間
T3の間は、該サーボアプライ圧は第1ドレンポート9
3cから徐々に排出されることになる(図12の符号d
参照)。
【0113】なお、このとき、第5ON−OFFソレノ
イドバルブ95はOFFのままで、バイパスバルブ87
及びアキュームカットバルブ73のスプールがいずれも
右側に位置するので、1−2アキュムレータ74はライ
ン118を介してサーボアプライライン117に連通し
ており、したがって、該アキュムレータ74内の作動圧
もサーボアプライ圧と同時に上記ロックバルブ93の第
1ドレンポート93cから排出されることになる。
【0114】次に、コントローラ200は、上記設定時
間T3が経過した後、ステップS60〜S63に従って
第4タイマに設定時間T4を設定すると共に、この設定
時間T4が経過するまでの間、上記第1デューティソレ
ノイドバルブ89のデューティ率を100%に設定す
る。この場合、図15に示すように、ライン138のド
レンポート138aが開かれることにより、該ライン1
38のオリフィス88より下流側に接続されたロックバ
ルブ93の第1制御ポート93aから制御圧が排出され
る。
【0115】これにより、ロックバルブ93のスプール
が図面上の右側に移動し、上記ドレンライン152が該
ロックバルブ93の大きなオリフィスが設けられた第2
ドレンポート93dに連通することになる。そのため、
サーボアプライ圧(及び1−2アキュムレータ74内の
作動圧)が速やかに排出されることになる(図12の符
号e参照)。
【0116】そして、上記設定時間T4が経過すれば、
コントローラ200はステップS64で第1デューティ
ソレノイドバルブ89のデューティ率を1速で要求され
る値D1に設定し、また、第5ON−OFFソレノイド
バルブ95はOFFに保持する。
【0117】したがって、この第3実施例によっても、
前記第2実施例と同様に、スロットルバルブが全閉もし
くはほぼ全閉の状態での2−1変速時に、変速初期の設
定時間T3の間はサーボアプライ圧が緩やかに排出さ
れ、その後は速やかに排出されることになるが、上記設
定時間T3は車速が高いほど長い時間に設定されるの
で、高車速時に、サーボアプライ圧の排出による2−4
ブレーキ45の解放動作がローリバースブレーキ46の
締結動作に対して早過ぎることによる空走状態の発生が
抑制され、逆に、低車速時に、2−4ブレーキ45の解
放動作がローリバースブレーキ46の締結動作に対して
遅過ぎることによる変速機構30の内部ロックの発生が
回避されることになる。
【0118】なお、この実施例においても、スロットル
開度が所定値αより大きいときは、コントローラ200
は、車速Vに拘わらず、ステップS54からステップS
65〜S68,S64の制御、即ち1−2アキュムレー
タ74内の作動圧ないしサーボアプライ圧の排出を速や
かに行わせる制御を行う。
【0119】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えば運
転者の操作によりエンジンブレーキが作動する変速段へ
シフトダウンさせるマニュアルダウン変速時等のエンジ
ンのスロットルバルブが閉じている状態での変速時にお
いて、第1摩擦要素を解放すると共に第2摩擦要素を締
結することにより所定の変速が達成される場合に、当該
自動車の車速に応じて上記第1摩擦要素の解放動作もし
くは第2摩擦要素の締結動作の少なくとも一方のタイミ
ングを調整するように構成したので、高車速状態での変
速時であって、当該自動車の慣性走行に基づく伝達トル
クが大きいときに、第1摩擦要素の解放動作が第2摩擦
要素の締結動作に対して相対的に早過ぎることによる空
走状態の発生が防止されると共に、低車速状態での変速
であって、上記慣性走行に基づく伝達トルクが小さいと
きには、第1摩擦要素の解放動作が第2摩擦要素の締結
動作に対して相対的に遅過ぎることによる変速機構の内
部ロックによる変速ショックの発生が回避されることに
なる。したがって、車速に拘わらず、当該変速が常に良
好に行われることになる。
【0120】そして、特に第4発明によれば、当該変速
時において第1摩擦要素を解放するときに、高車速時に
は、該第1摩擦要素への作動圧供給油路に接続されたア
キュムレータ内の作動油を徐々に排出させ、低車速時に
は、該アキュムレータ内の作動圧を速やかに排出させる
ことにより上記効果が達成され、また、第5発明によれ
ば、第4発明におけるアキュムレータからの作動圧の排
出制御をソレノイドバルブにより電気的に行うので、上
記第1摩擦要素の解放動作を最適のタイミングで精度よ
く行うことができ、さらに、第6発明によれば、上記ソ
レノイドバルブとして、当該第1摩擦要素への作動圧供
給時に使用されるソレノイドバルブが利用されるので、
油圧制御回路の構成の複雑化を抑制しながら、上記効果
が達成されることになる。
【0121】さらに、第7発明によれば、当該変速時に
おいて第1摩擦要素を解放するときに、高車速時には、
該第1摩擦要素内の作動圧を作動圧排出バルブにおける
径の小さなオリフィスが設けられたドレンポートから排
出させ、低車速時には該作動圧排出バルブにおける径の
大きなオリフィスが設けられたドレンポートから排出さ
せることにより、高車速時における空走状態の発生及び
低車速時における変速機構の内部ロックによる変速ショ
ックの発生が共に回避されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動変速機の骨子図で
ある。
【図2】 同実施例における自動変速機の油圧制御回路
を示す回路図である。
【図3】 図2の油圧制御回路における各バルブに対す
る制御システム図である。
【図4】 同実施例における2−1変速時の変速用ソレ
ノイドバルブに対する制御動作を示すフローチャート図
である。
【図5】 同じくタイミング調整用ソレノイドバルブに
対する制御動作を示すフローチャート図である。
【図6】 同実施例における2−1変速時の変速前の状
態を示す油圧制御回路の要部拡大図である。
【図7】 同変速時の高車速の場合の変速中の状態を示
す油圧制御回路の要部拡大図である。
【図8】 同変速時の低車速の場合の変速中の状態を示
す油圧制御回路の要部拡大図である。
【図9】 同変速時における油圧の変化を示すタイムチ
ャート図である。
【図10】 第2実施例におけるタイミング調整用ソレ
ノイドバルブに対する制御動作を示すフローチャート図
である。
【図11】 同実施例の制御で用いられるマップの説明
図である。
【図12】 同実施例における2−1変速時の油圧の変
化を示すタイムチャート図である。
【図13】 第3実施例におけるタイミング調整用ソレ
ノイドバルブに対する制御動作を示すフローチャート図
である。
【図14】 同実施例における2−1変速時の高車速の
場合の変速中の状態を示す油圧制御回路の要部拡大図で
ある。
【図15】 同実施例における2−1変速時の低車速の
場合の変速中の状態を示す油圧制御回路の要部拡大図で
ある。
【符号の説明】
10 自動変速機 45 第1摩擦要素(2−4ブレーキ) 46 第2摩擦要素(ローリバースブレー
キ) 73 切換バルブ(アキュームカットバル
ブ) 73d ドレンポート 74 アキュムレータ 87 バイパスパスバルブ 93 作動圧排出バルブ(ロックバルブ) 93c,93d ドレンポート 95 ソレノイドバルブ(第5ON−OFF
ソレノイドバルブ) 117 作動圧供給油路(サーボアプライライ
ン) 118 アキュムレータ油路 152 作動圧排出油路(ドレンライン) 200 制御手段(コントローラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 祐治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 中野 紳 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 丸末 敏久 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 松本 裕之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構の動力伝達経路を切り換える複
    数の摩擦要素のうち、第1摩擦要素を解放すると共に第
    2摩擦要素を締結することにより所定の変速を達成する
    ように構成された自動変速機の変速制御装置であって、
    当該自動車の車速を検出する車速検出手段と、エンジン
    のスロットルバルブが閉じている状態での上記所定の変
    速時に、上記第1摩擦要素の解放動作もしくは第2摩擦
    要素の締結動作の少なくとも一方のタイミングを上記車
    速検出手段で検出される車速に応じて調整する制御手段
    とが設けられていることを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
  2. 【請求項2】 所定の変速は、運転者の操作によりエン
    ジンブレーキが作動する変速段へシフトダウンさせるマ
    ニュアルダウン変速であることを特徴とする請求項1に
    記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、車速が高いほど第1摩擦要
    素の解放動作を緩やかに行わせもしくは遅く開始させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 第1摩擦要素を解放すると共に第2摩擦
    要素を締結させることにより、エンジンブレーキが作動
    する変速段へシフトダウンさせるマニュアルダウン変速
    が可能とされ、かつ上記第1摩擦要素への作動圧供給油
    路にアキュムレータ油路を介してアキュムレータが接続
    されている自動変速機の変速制御装置であって、上記ア
    キュムレータ油路に設置されて該油路のアキュムレータ
    側をドレンさせるドレンポートを有する切換バルブと、
    当該自動車の車速を検出する車速検出手段と、上記マニ
    ュアルダウン変速時に、高車速時には上記切換バルブに
    よりアキュムレータ油路を連通させ、低車速時には該油
    路のアキュムレータ側を切換バルブのドレンポートに連
    通させる制御手段とが設けられていることを特徴とする
    自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 切換バルブは、ソレノイドバルブの作動
    によって動作するように構成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 第1摩擦要素への作動圧供給油路にオリ
    フィスが設けられ、かつ該摩擦要素に作動圧が供給され
    る変速時にこのオリフィスをバイパスして作動圧を供給
    させるバイパスバルブが設けられている構成において、
    ソレノイドバルブは、このバイパスバルブの制御用のも
    のであることを特徴とする請求項5に記載の自動変速機
    の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 第1摩擦要素を解放すると共に第2摩擦
    要素を締結させることにより、エンジンブレーキが作動
    する変速段へシフトダウンさせるマニュアルダウン変速
    が可能とされた自動変速機の変速制御装置であって、上
    記第1摩擦要素からの作動圧排出油路に設置されて、径
    の異なるオリフィスがそれぞれ設けられた2つのドレン
    ポートを上記排出油路に選択的に連通させる作動圧排出
    バルブと、当該自動車の車速を検出する車速検出手段
    と、上記マニュアルダウン変速時に、高車速時には上記
    作動圧排出油路を作動圧排出バルブにおける径の小さな
    オリフィスが設けられたドレンポートに連通させ、低車
    速時には該油路を作動圧排出バルブにおける径の大きな
    オリフィスが設けられたドレンポートに連通させる制御
    手段とが設けられていることを特徴とする自動変速機の
    変速制御装置。
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