JPH0712800A - シリカ量測定装置 - Google Patents

シリカ量測定装置

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JPH0712800A
JPH0712800A JP15090393A JP15090393A JPH0712800A JP H0712800 A JPH0712800 A JP H0712800A JP 15090393 A JP15090393 A JP 15090393A JP 15090393 A JP15090393 A JP 15090393A JP H0712800 A JPH0712800 A JP H0712800A
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JP
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silica
solution
sample
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liquid
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JP15090393A
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English (en)
Inventor
Terufumi Iwata
照史 岩田
Tatsuya Funabashi
達也 船橋
Miwako Takaiwa
美和子 高岩
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶解性のイオン状シリカ、不溶解性のシリカ
といった全てのシリカを分析できて、分析作業効率の高
いシリカ量測定装置の提供を目的とする。 【構成】 試料液供給路1によって供給された試料液に
アルカリ液を添加し、反応器4にて、アルカリ液が添加
された試料液を加熱することによって、該試料液中の不
溶解性のシリカを溶解して、イオン状シリカを生成し、
これによって反応器4の下流の濃縮カラム5にて、試料
液中に最初から溶解されていたイオン状シリカと、反応
器4にて不溶解性のシリカから得られたイオン状シリカ
との両方を捕捉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中のシリカを分析す
る分析計に関し、溶解状態にあるイオン状シリカ(ケイ
酸イオン)(SiO3 2-)、及び微粒子状のシリカやコ
ロイドシリカ(SiO2など)等の不溶解性のシリカを
分析することができるシリカ量測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体の製造工程においては、
洗浄液中に微量に含まれるシリカがウエハにダメージを
与える場合があり、また、発電所、ボイラ等において
は、設備故障の原因となる場合があり、このため、水中
にシリカが存在するか否かを監視し、更に存在するシリ
カ量を定量する必要がある。そして、従来、この種の分
析装置としては、水中にイオンとして存在するイオン状
シリカ(SiO3 2-) を吸光度、滴定により分析するシ
リカ量測定装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のシリ
カ量測定装置は、試料液中にイオンとして存在するイオ
ン状シリカ(SiO3 2-) を定量するものであるが、こ
の試料液中には、このイオン状シリカの他に微粒子状シ
リカやコロイドシリカ等の不溶解性のシリカが存在して
おり、この不溶解性のシリカもウエハにダメージを与
え、また、発電所、ボイラ等の設備に故障を発生させる
原因となっていた。しかしながら、従来のシリカ量測定
装置はイオン状シリカを定量するのみであり、微粒子状
のシリカやコロイドシリカ等、不溶解性のシリカについ
ては定量できず、更に、この不溶解性のシリカを定量す
る場合には手分析にて定量しなければならず、分析作業
の能率が極めて悪いという問題があった。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、溶解性のイオン状シリカと不溶解性のシ
リカといった全てのシリカを分析できて、分析効率の高
いシリカ量測定装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、試料液を供給するための試料液供
給手段と、該試料液供給手段により供給された試料液を
アルカリ性にするアルカリ化手段と、該アルカリ化手段
によりアルカリ化された試料液を加熱することにより、
試料液中に含まれる不溶解性のシリカをイオン状シリカ
に変える反応手段と、該反応手段を通過した試料液中の
イオン状シリカを定量する定量手段とを具備するように
している。
【0006】第2の発明では、第1の発明のアルカリ化
手段により、試料液にアルカリ液を直接添加するように
している。
【0007】第3の発明では、第1の発明のアルカリ化
手段を、試料液が通過する試料液通路と、アルカリ液が
通過するアルカリ液通路と、これら試料液通路とアルカ
リ液通路との間に介在し、前記試料液通路を通過する試
料液をアルカリ化するイオン交換膜とから構成するよう
にしている。
【0008】第4の発明では、第2又は第3の発明のシ
リカ量測定装置において、アルカリ性以外の無機塩類の
水溶液が通過する水溶液通路と、前記水溶液通路の水溶
液をアルカリ化することにより前記アルカリ液を生成す
るためのアルカリ性の液が通過するアルカリ液通路と、
前記水溶液通路と前記アルカリ液通路との間に介在し、
前記水溶液通路を通過する水溶液をアルカリ化してアル
カリ液を生成するイオン交換膜とからなるアルカリ液生
成手段により、前記アルカリ液を生成するようにしてい
る。
【0009】第5の発明では、第2又は第3の発明のシ
リカ量測定装置において、アルカリ性以外の無機塩類の
水溶液が通過する第一、第二の水溶液通路と、前記第一
の水溶液通路と前記第二の水溶液通路との間に介在する
隔膜と、前記第一の水溶液通路に設けられた陰極と、前
記第二の水溶液通路に設けられた陽極とからなるアルカ
リ液生成手段により、前記アルカリ液を生成するように
している。
【0010】第6の発明では、第2の発明のアルカリ液
として炭酸ナトリウム水溶液を用いるようにしている。
【0011】第7の発明では、第6の発明において、試
料液に添加した炭酸ナトリウムの濃度を0.4g/10
0mlに設定するようにしている。
【0012】
【作用】第1の発明によれば、試料液供給手段によって
供給された試料液にアルカリ液を添加し、反応手段に
て、アルカリ液が添加された試料液を加熱することによ
って、該試料液中の不溶解性のシリカを溶解して、イオ
ン状シリカを生成するものであるので、反応器の下流の
定量手段にて、試料液中に最初から溶解されていたイオ
ン状シリカと、反応手段にて不溶解性のシリカから得ら
れたイオン状シリカとの両方を捕捉して、イオン状シリ
カの定量分析を行う。すなわち、第1の発明で示すシリ
カ量測定装置によれば、試料液中に最初から含まれてい
る溶解性のイオン状シリカと、不溶解性のシリカとの両
シリカを定量分析することができ、従来のような、不溶
解性のシリカを手分析していた場合と比較して分析作業
の能率向上が期待できる。
【0013】第2の発明によれば、アルカリ化手段によ
り、試料液にアルカリ液を直接添加するようにしたの
で、該アルカリ化手段によりアルカリ液の供給量を調整
することで、該試料液を、不溶解性のシリカの溶解に最
適なpHとすることができ、該試料液中の不溶解性のシ
リカを確実にイオン化できる。
【0014】第3の発明によれば、試料液が通過する試
料液通路と、アルカリ液が通過するアルカリ液通路と、
これら試料液通路とアルカリ液通路との間に介在し、試
料液通路を通過する試料液をアルカリ化するイオン交換
膜とからなるアルカリ化手段を設けたので、アルカリ液
中の水酸化物イオンがイオン交換膜を経て試料液側に移
動し、これによって試料液のpHが上昇し、試料液中の
不溶解性のシリカが溶解されることになる。すなわち、
このアルカリ化手段では、アルカリ液を直接試料液に添
加せず、イオン交換によって試料液のpH調整を間接的
に行うようにしたので、アルカリ液に含まれるシリカが
不純物として、試料液に混入されることが無い。よっ
て、試料液中のシリカを正確に定量できる。
【0015】第4の発明によれば、アルカリ性以外の無
機塩類の水溶液が通過する水溶液通路と、アルカリ液が
通過するアルカリ液通路と、これら水溶液通路とアルカ
リ液通路との間に介在し、水溶液通路を通過する水溶液
をアルカリ化するイオン交換膜とからなるアルカリ液生
成手段を具備し、このアルカリ液生成手段によって、第
2、第3の発明のアルカリ液を生成するようにしたの
で、アルカリ液又は水溶液の供給量を適宜調整すること
により、該試料液を、不溶解性のシリカの溶解に最適な
pHとすることができ、該試料液中の不溶解性のシリカ
を確実にイオン化できる。
【0016】第5の発明によれば、アルカリ性以外の無
機塩類の水溶液が通過する第一、第二の水溶液通路と、
前記第一の水溶液通路と前記第二の水溶液通路との間に
介在する隔膜と、前記第一の水溶液通路に設けられた陰
極と、前記第二の水溶液通路に設けられた陽極とからな
るアルカリ液生成手段を具備し、このアルカリ液生成手
段の陽極と陰極とによる電気分解によって、第2、第3
の発明のアルカリ液を生成するようにした。具体的に
は、陰極側の第一の水溶液通路において、水素イオンが
電子を受け取ることにより該水素イオンから水素が生
じ、また、陽極側の第二の水溶液通路において、水酸化
物イオンから電子が奪われることにより、該水酸化物イ
オンから酸素が生じ、これによって陰極側のpHが高
く、陽極側のpHが低くなる。すなわち、第5の発明の
アルカリ化手段では、pHが上昇してアルカリとなった
無機塩類の水溶液により、試料液供給手段により供給さ
れる試料液のpHを上昇させて、不溶解性のシリカを溶
解することができる。
【0017】第6の発明によれば、アルカリ化手段から
供給されるアルカリ液に炭酸ナトリウム水溶液を用いた
ので、コロイドシリカ以外に、溶解しにくい酸化物の形
態をもつ微粒子状シリカを効率よく溶解することができ
る。
【0018】第7の発明によれば、試料液に添加したと
きの炭酸ナトリウムの濃度を0.4g/100mlとす
ることにより、不溶解性のシリカの溶解率を100%と
することができる。
【0019】
【実施例】まず、本発明の第1実施例を図1に基づいて
説明する。図1において示される符号1は試料液供給
路、符号2は送液ポンプ、符号3はアルカリ化手段、符
号4は反応器、符号5は濃縮カラム、符号6は溶離液供
給手段、符号7は発色液供給手段、符号8は吸光度計で
あって、これら送液ポンプ2、アルカリ化手段3、反応
器4、溶離液供給手段6、濃縮カラム5、発色液供給手
段7、吸光度計8の順に、試料液供給路1に沿うように
配置されている。
【0020】試料液供給路1は、半導体の製造工程で使
用される洗浄水、発電所、ボイラ等で使用される用水が
試料液として供給される経路であって、この試料液は送
液ポンプ2によって移送されるようになっている。アル
カリ化手段3は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム水
溶液等のアルカリ液を試料液供給路1に供給し、該アル
カリ液を、試料液供給路1で供給される試料液に混合さ
せるためのものである。反応器4は、例えば、ドラム状
ヒータの周囲に試料液供給路の配管を螺旋状に巻いた構
成が採用されたものであって、配管中の試料液がヒータ
で加熱されることにより、該試料液中の微粒子状シリカ
やコロイドシリカ等の不溶解性のシリカが、アルカリ液
により溶解され、該不溶解性のシリカがイオン状シリカ
になるようになっている。なお、この反応器4において
は、その出口付近の配管を絞ることにより、試料液の圧
力を高め、かつ反応温度を高めている。
【0021】濃縮カラム5は、試料液中に含まれるイオ
ン状シリカを捕捉するイオン交換樹脂が充填されたもの
であって、この濃縮カラム5には、試料液中に最初から
溶解されていたイオン状シリカと、反応器4にて不溶解
性のシリカから得られたイオン状シリカとの両方が捕捉
されるようになっている。溶離液供給手段6は、濃縮カ
ラム5で濃縮されたイオン状シリカを溶離させるための
ものであって、溶離液として例えば、水酸化ナトリウム
とホウ酸の混合液が使用される。
【0022】発色液供給手段7は、イオン状シリカが含
まれる溶離液に発色液を供給するためのものであって、
発色液としては、例えばモリブデン酸アンモニウム、塩
酸(または硫酸)の混合液が使用される。吸光度計8
は、発色液により発色された溶離液の吸光度を測定し
て、該溶離液中に含まれるイオン状シリカ量を検出する
ものである。
【0023】以上説明したようなシリカ量測定装置によ
れば、試料液供給路1によって供給された試料液にアル
カリ液を添加し、反応器4にて、アルカリ液が添加され
た試料液を加熱することによって、該試料液中の不溶解
性のシリカを溶解して、イオン状シリカを生成するもの
であるので、反応器4の下流の濃縮カラム5にて、試料
液中に最初から溶解されていたイオン状シリカと、反応
器4にて不溶解性のシリカから得られたイオン状シリカ
との両方を捕捉することができ、下流の吸光度計8に
て、これらイオン状シリカの定量分析を行うことができ
る。すなわち、本実施例で示すシリカ量測定装置によれ
ば、試料液中に最初から含まれている溶解性のイオン状
シリカと、不溶解性のシリカとの両シリカを定量分析す
ることができ、従来のような、不溶解性のシリカを手分
析していた場合と比較して分析作業の能率を向上できる
効果が得られる。
【0024】次に、上記シリカ量測定装置におけるシリ
カの分析条件について図2〜図4の実験結果を参照して
説明する。図2は、試料液(100ml)に対する炭酸
ナトリウムの添加量(g)と、該試料液中の不溶解性シ
リカの溶解率(%)との関係を示すグラフである。な
お、この場合の溶解温度は100℃であり、溶解時間は
30分である。
【0025】そして、図2のグラフを参照して判るよう
に、炭酸ナトリウムの添加量が増加するに従って、不溶
解性のシリカの溶解率は増加する傾向にあるが、炭酸ナ
トリウムの添加量が0.4g/100ml(38mM)
となって、不溶解性のシリカの溶解率が50(%)とな
った時点で、これ以上、炭酸ナトリウムを添加しても、
不溶解性のシリカの溶解率は増加しないことが確認され
た。すなわち、炭酸ナトリウムを用いた場合の不溶解性
のシリカの溶解温度を100℃に、溶解時間を30分に
設定した条件では、炭酸ナトリウムの添加量が0.4g
/100ml(38mM)であれば十分であり、かつ不
溶解性のシリカの溶解率も50(%)が最大値であるこ
とが確認された。
【0026】図3は、試料液(100ml)に対する炭
酸ナトリウムの添加量を0.4(g)とし、かつ溶解温
度を100℃に設定した場合における、不溶解性のシリ
カの溶解時間と、試料液中の不溶解性のシリカの溶解率
(%)との関係を示すグラフである。そして、この図3
のグラフを参照して判るように、溶解時間が増すに従っ
て、不溶解性のシリカの溶解率は増加する傾向にあり、
溶解時間が4時間となったときに不溶解性のシリカの溶
解率は100(%)となることが確認された。
【0027】図4は、試料液(100ml)に対する炭
酸ナトリウムの添加量を0.4(g)とし、かつ溶解時
間を30分に設定した場合における、不溶解性のシリカ
の溶解温度と、試料液中の不溶解性のシリカの溶解率
(%)との関係を示すグラフである。そして、この図4
のグラフを参照して判るように、溶解温度が増すに従っ
て、不溶解性のシリカの溶解率は増加する傾向にあり、
温度時間が120〜170℃となったときに不溶解性の
シリカの溶解率は100(%)となることが確認され
た。
【0028】そして、以上の図2〜図4の実験結果を参
照して判るように、試料液(100ml)に対する炭酸
ナトリウムの添加量が0.4(g)であるときに、溶解
温度を100℃、溶解時間を4時間とする、又は溶解時
間を30分、溶解温度を120〜170℃とすれば、不
溶解性のシリカの溶解率を100%とすることができ
る。すなわち、このような反応条件を設定することによ
り、最小のエネルギー供給で、不溶解性のシリカの溶解
率を100%にできることが確認された。なお、図1に
示すシリカ量測定装置では、発色液供給手段7で供給し
た発色液によりイオン状シリカを発色させるようにした
が、このとき、発色液とともに、妨害物質となるリン酸
イオンを隠蔽させる隠蔽剤(例えば、しゅう酸が使用さ
れる)を加えても良い。
【0029】次に、本発明の第2実施例を図5〜図9を
参照して説明する。この第2実施例のシリカ量測定装置
は図5に示すようにアルカリ化手段10〜12に特徴を
有する。 (1)具体例1のアルカリ化手段10について、このア
ルカリ化手段10は、図6に示すように試料液供給路1
の途中に設けられたpH調整器14と、pH調整器14
にアルカリ液を供給するアルカリ液供給手段15とから
構成されたものである。pH調整器14は、容器16
と、該容器16を仕切るイオン交換膜17とを有するも
のであって、イオン交換膜17によって仕切られた容器
16の一方側には、試料液供給路1からの試料液が供給
される試料液通路16Aが設けられ、また、イオン交換
膜17によって仕切られた容器16の他方側には、アル
カリ液供給手段15からのアルカリ液が供給されるアル
カリ液通路16Bが設けられる。
【0030】アルカリ液供給手段15は、炭酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ液が貯留され
る貯留部18と、貯留部18からpH調整器14にアル
カリ液を供給するための供給路19と、該供給路19の
途中に設けられた送液ポンプ20とから構成されたもの
であって、前述したように、貯留部18内のアルカリ液
は、イオン交換膜17で仕切られた容器16のアルカリ
液通路16Bに供給されるようになっている。
【0031】そして、以上のように構成されたアルカリ
化手段10では、アルカリ液中の水酸化物イオンがイオ
ン交換膜17を経て試料液側に移動し、これによって試
料液のpHが上昇し、試料液中の不溶解性のシリカが溶
解されることになる。すなわち、このアルカリ化手段1
0では、アルカリ液を試料液に添加せず、イオン交換に
よって試料液のpH調整を間接的に行うようにしたの
で、アルカリ液に含まれるシリカが不純物として、試料
液に混入されることが無く、これによって該試料液に含
まれるシリカの定量を高い精度で行うことができる。
【0032】(2)具体例2のアルカリ化手段11につ
いて、このアルカリ化手段11は、図7に示すように、
容器21を仕切るイオン交換膜22を有するpH調整器
23と、イオン交換膜22によって仕切られた容器21
の一方側の水溶液通路21Aに塩類を供給する塩類供給
手段24と、イオン交換膜22によって仕切られた容器
21の他方側のアルカリ液通路21Bにアルカリ液を供
給するアルカリ液供給手段25とを具備するものであ
る。なお、塩類供給手段24は、塩化ナトリウム等の無
機塩類の水溶液が貯留された貯留部26と、貯留部26
から容器21の水溶液通路21Aを経て試料液供給路1
に至る供給路27と、該供給路27の途中に設けられた
送液ポンプ28とから構成されたものであり、また、ア
ルカリ液供給手段25は、炭酸ナトリウム、水酸化ナト
リウム水溶液等のアルカリ液が貯留されるが貯留された
貯留部29と、貯留部29から容器21のアルカリ液通
路21Bを経てドレン(図示略)に至る供給路30と、
該供給路30の途中に設けられた送液ポンプ31とから
構成されたたものである。
【0033】そして、以上のように構成されたアルカリ
化手段11では、アルカリ液通路21Bの水酸化物イオ
ンが、イオン交換膜22を経て水溶液通路21Aに移動
し、これによって無機塩類の水溶液のpHが上昇され
る。そして、この後、pHが上昇した無機塩類の水溶液
は試料液供給路1内の試料液に添加され、これによって
試料液のpHを上昇させて、不溶解性のシリカを溶解さ
せることが可能となる。
【0034】(3)具体例3のアルカリ化手段12につ
いて、このアルカリ化手段12は、図8に示すように、
容器32を仕切る隔膜33を有するpH調整器34と、
隔膜33によって仕切られた容器32の一方側32Aに
塩類を供給する塩類供給手段35と、隔膜33によって
仕切られた容器32の他方側32Bに接続されたドレン
流路36と、pH調整器34内に配置されて直流電圧が
印加される電極37(37A,37B)とを具備するも
のである。前記塩類供給手段35は、塩化ナトリウム
(Nacl)等の無機塩類の水溶液が貯留された貯留部
38と、貯留部38からpH調整器34の容器32を経
て試料液供給路1に至る供給路39と、該供給路39の
途中に設けられた送液ポンプ40とから構成されたもの
であり、また、前記電極37は、塩類供給手段35が接
続された容器32の一方側32Aに陰極37Aが、ドレ
ン流路36が接続された容器32の他方側32Bに陽極
37Bが、それぞれ配置されている。
【0035】そして、以上のように構成されたアルカリ
化手段12では、陰極37Aにおいて、水素イオンが電
子を受け取ることにより該水素イオンから水素が生じ、
また、陽極37Bにおいて、水酸化物イオンから電子が
奪われることにより、該水酸化物イオンから酸素が生
じ、これによって陰極37Aでは、2H2O+2e-
2+2OH- という反応がおこり、水酸化物イオンが
多くなるのでpHが高く、陽極37Bでは2H2O−2
-→O2+H2+2H+、という反応がおこり、水素イオ
ン濃度が高くなるのでpHが低くなる。すなわち、この
アルカリ化手段12では、pHが上昇してアルカリとな
った無機塩類の水溶液を、試料液供給路1内の試料液に
添加することができ、これによって試料液のpHを上昇
させて、不溶解性のシリカを溶解させることが可能とな
る。
【0036】なお、アルカリ化手段12では、pH調整
器34の容器32を隔膜33によって2つに仕切り、隔
膜33によって仕切った容器32の一方側に陰極37A
を、他方側に陽極37Bをそれぞれ配置するようにした
が、これに限定されず、図9に示すように、pH調整器
34の容器32を隔膜33によって3つに仕切り、隔膜
33によって仕切った容器32の中央部に、無機塩類の
水溶液を供給する供給路39を、両側にドレン流路36
をそれぞれ接続し、更に、これら隔膜33によって仕切
った容器32の中央部に陰極37Aを、両側に陽極37
Bをそれぞれ配置しても良い。また、図8及び図9にお
けるpH調整器34への無機塩類の水溶液の供給口は一
つであり、この供給口より供給された無機塩類の水溶液
は隔膜33を介して、容器32全体に充填される様構成
されているが、容器32の隔膜33で仕切った室ごとに
無機塩類の水溶液の供給口を設け、これらの供給口から
各室にそれぞれ無機塩類の水溶液を供給する様構成して
も良い。
【0037】また、図7に示すアルカリ化手段11で
は、アルカリとなった無機塩類の水溶液を、試料液供給
路1内の試料液に直接添加したが、これに限定されず、
図10に示すように、図6に示すアルカリ化手段10と
同様のpH調整器14を試料液供給路1の途中に設け、
このpH調整器14において、イオン交換膜17によっ
て仕切られたアルカリ液通路16B側に、アルカリ化手
段11で得たアルカリ液を供給しても良い。また、図8
に示すアルカリ化手段12では、アルカリとなった無機
塩類の水溶液を、試料液供給路1内の試料液に直接添加
したが、これに限定されず、図11に示すように、図6
に示すアルカリ化手段10と同様のpH調整器14を試
料液供給路1の途中に設け、このpH調整器14におい
て、イオン交換膜17によって仕切られたアルカリ液通
路16B側に、アルカリ化手段12で得たアルカリ液を
供給しても良い。
【0038】次に、本発明の第3実施例を図12及び図
13を参照して説明する。なお、これらの図において、
図12は、図1に示すシリカ量測定装置を具体化したも
のであり、図13はシリカ量測定装置の動作内容を示す
フローである。
【0039】図12において符号40で示すものは、送
液ポンプ41が途中に設けられた試料液供給路であっ
て、送液ポンプ41の下流側に位置する試料液供給路4
0には、アルカリ化手段42が設けられている。このア
ルカリ化手段42は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム水溶液等のアルカリ液が試薬として貯留される試薬タ
ンク43と、試薬タンク43と試料液供給路40とを接
続する供給路44と、試薬を輸送するための送液ポンプ
45と、試薬中の不溶解不純物を除去するためのフィル
タ46とを具備するものであり、更に、この供給路44
の途中であり、かつ送液ポンプ45の上流側には、送液
ポンプ45の吸込時の負圧により試薬中にエアーが発生
し、このエアーにより送液ポンプ45が吐出不良となる
ことを防止する脱気器47が設けられている。なお、こ
のアルカリ化手段42によるアルカリ液の供給量は、
1.0ml/min以下にすることが好ましく、本実施
例では0.5ml/minとしている。
【0040】また、試料液供給路40の途中であり、か
つアルカリ化手段42の供給路44と試料液供給路40
との合流部の下流側には、試薬であるアルカリ液と試料
液とを混合するためのコイル状の絞り管48が設けら
れ、更に、この絞り管48の下流側には反応器49が設
けられている。この反応器49は、円筒状の金属ドラム
50の中心にヒータ51が配置され、かつ金属ドラム5
0の周囲に試料液供給路40が螺旋状に巻回されるもの
であって、この反応器49には、金属ドラム50の温度
を測定するための温度センサ52と、該温度センサ52
の検出データに基づきヒータ51を制御するサーモスタ
ット53とが設けられている。そして、この反応器49
では、アルカリ液が添加された試料液が加熱されること
によって、不溶解性のシリカが溶解されて、イオン状シ
リカが生成されるようになっている。
【0041】また、前記反応器49の下流側には、試料
液供給路40に沿って絞り管54、冷却手段55、pH
調整器56が順次設けられている。絞り管54は試料液
供給路40の途中に設けられたものであって、反応器4
9内においてアルカリ液が混合されている試料液を加圧
するためのものである。冷却手段55は、試料液供給路
40の途中に設けられたコイル状配管57と、該コイル
状配管57に対して送風するファン58とから構成され
たものであって、前記反応器49を経た高温の試料液を
冷却するようにしている。
【0042】pH調整器56は、イオン交換膜(図示
略)により仕切られた構造となっており、イオン交換膜
により仕切られた一方側に試料液供給路40により供給
された試料液が、他方側にpH調整用の酸性溶液が供給
される。pH調整器56に硫酸等の酸性溶液を供給する
ための酸性溶液供給手段59は、硫酸等の酸性溶液が貯
留される貯留タンク60と、貯留タンク60とpH調整
器56とを接続する供給路61と、酸性溶液を輸送する
ための送液ポンプ62と、酸性溶液中の不溶解不純物を
除去するためのフィルタ63とを具備するものであり、
更に、この供給路61の途中であり、かつ送液ポンプ6
2の上流側には、送液ポンプ62の吸込時の負圧により
酸性溶液中にエアーが発生し、このエアーにより送液ポ
ンプ62が吐出不良となることを防止する脱気器47が
設けられている。
【0043】そして、以上のように構成されたpH調整
器56では、試料液側の水酸化イオンと、酸性溶液側の
水素イオンとがイオン交換膜を介してイオン交換し、こ
れによって試料液のpHを中性側に低下させる。なお、
このpH調整器56でのpH調整は酸性溶液を輸送する
送液ポンプ62の吐出速度を可変とすることにより行
う。また、このpH調整器56でのpH調整は、後述す
る濃縮カラム67の特性に対応して行うようにする。ま
た、pH調整器56を経た酸性溶液は、ドレン経路10
0Aを経て排出される。
【0044】また、前記pH調整器56の下流に位置す
る試料液供給路40には、濃縮用ポンプ65と、六方流
路切換弁66とが順次設けられている。濃縮ポンプ65
は後述する濃縮カラム67に試料液を供給し、これによ
って該試料液中のシリカを該濃縮カラム67に吸着させ
るためのものであり、また、六方流路切換弁66は、濃
縮ポンプ65によって送られた試料液を濃縮カラム67
に供給し、該濃縮カラム67にてイオン状シリカを吸着
させた後の試料液をドレン経路100Bに排出する吸着
ルート(実線で示す)と、濃縮カラム67に吸着させた
イオン状シリカに溶離液を供給し、イオン状シリカを溶
離させた試料液を吸光度計73(後述する)に通じる分
析経路68に供給する溶離ルート(点線で示す)とが選
択されるものであって、その切換は図示しない駆動モー
タにより行われるようになっている。
【0045】また、前記六方流路切換弁66には、溶離
液を供給する溶離液供給手段69が設けられ、更に、分
析経路68には、反応液を供給する反応液供給手段7
0、反応液による妨害元素の反応を停止させるための反
応停止液供給手段71、発色液を供給する発色液供給手
段72、発色剤により発色されたシリカの吸光度を測定
する吸光度計73が、分析経路68に沿って順次設けら
れている。溶離液供給手段69は、溶離液が貯留される
溶離液貯留タンク74と、溶離液貯留タンク74に、窒
素ボンベ75から加圧された窒素ガスが供給される窒素
ガス供給経路76と、窒素ガスの圧力により溶離液貯留
タンク74内の溶離液を六方流路切換弁66に供給する
溶離液供給路77と、窒素ガス供給経路76の途中に設
けられて窒素ガスの供給をON/OFFする開閉弁78
と、開閉弁78の下流側の窒素ガス供給経路76の途中
に設けられて、窒素ガスの供給圧力を監視する圧力セン
サ79と、溶離液供給路77の途中に設けられて、溶離
液中の不純物を除去するフィルタ80とから構成された
ものである。
【0046】なお、反応液供給手段70、反応停止液供
給手段71、発色液供給手段72は、供給する試薬が異
なる以外は溶離液供給手段69と構成が同じであり、溶
離液供給手段69と同様、貯留タンク81〜83、窒素
ガス供給経路84〜86、試薬供給路87〜89、開閉
弁90〜92、圧力センサ93〜95、フィルタ96〜
98がそれぞれ設けられている。また、溶離液として
は、水酸化ナトリウムとホウ酸の混合液が使用され、反
応液としては、モリブデン酸アンモニウムと塩酸または
硫酸の混合液が使用される。また、反応停止液として
は、シュウ酸溶液が使用される。また、前記発色液とし
ては、4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ナフタレンス
ルホン酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムの
混合液が使用される。
【0047】また、前記分析経路68であり、かつ反応
液供給手段70、反応停止液供給手段71、発色液供給
手段72の各下流側には、各手段70〜72から供給さ
れた反応液、反応停止液、発色液を試料液とそれぞれ混
合するためのコイル状の反応管101〜103が設けら
れている。また、吸光度計73を経た溶離液はドレン経
路100Cを経てドレンタンク(図示略)に排出され
る。また、pH調整器56、濃縮カラム67は、イオン
交換、濃縮効率を一定にするために恒温槽104内に配
置されている。また、反応管101〜103は、試薬と
イオン状シリカとを反応させ、かつその反応速度を一定
とするために恒温槽105(温度は50〜70℃に設
定)内に配置されている。
【0048】また、送液ポンプ65の上流側に位置する
試料液供給路40は分岐されて、試料液抽出路106と
なり、更に、試料液抽出路106の途中には、該試料液
抽出路106により抽出された一部の試料液のpHを測
定するためのpHセンサ107が設けられている。な
お、このpHセンサ107にて検出された試料液のpH
に関するデータは図示しない制御部に送られ、この制御
部は、このpHデータに基づき、ph調整器56で調整
した試料液のpHが一定となるように、送液ポンプ62
による送液量を調整するようにしている。
【0049】次に、図13を参照して、図12に示すシ
リカ量測定装置の分析手順について説明する。 《工程1》〜《工程2》不溶解性のシリカと、溶解状態
にあるイオン状シリカとが含まれる試料液に、アルカリ
化手段42からアルカリ液が供給される。そして、アル
カリ化手段42から供給されたアルカリ液と試料液と
は、コイル状の絞り管48内を通過する際に混合され
る。
【0050】《工程3》反応器49では、アルカリ液が
添加された試料液が加熱されることによって、不溶解性
のシリカが溶解されて、イオン状シリカが生成される。
すなわち、この反応器49を通過した時点で、試料液内
の不溶解性のシリカは全てイオン状シリカとなる。ま
た、反応器49内の試料液は絞り管54によって加圧状
態されて、高温、高圧状態となる。
【0051】《工程4》反応器49から流出された試料
液は冷却手段55を経由することにより常温にまで冷却
される。 《工程5》〜《工程7》冷却手段55にて冷却された試
料液は、pH調整器56で供給された硫酸溶液とイオン
交換されることにより中和された後、送液ポンプ65に
送られる。また、pH調整器56にてpH調整に使用さ
れた硫酸溶液は、ドレン経路100Aを通じてドレンに
排出される。
【0052】《工程8》〜《工程10》pH調整器56
を経た試料液は送液ポンプ65により濃縮カラム67に
供給される。このとき、六方流路切換弁66は実線位置
に配置されるようになっており、これによって該試料液
は濃縮カラム67に供給され、かつ濃縮カラム67を通
過する際に、該試料液に含まれるイオン状シリカが濃縮
カラム67に吸着され、更に濃縮カラム67を経由した
試料液は、ドレン経路100Bを通じてドレンに排出さ
れる。
【0053】一定時間後、六方流路切換弁66は点線位
置に切り換わるとともに、溶離液供給手段69の開閉弁
78が開とされ、これによって溶離液貯留タンク74か
ら六方流路切換弁66を通じて濃縮カラム67に溶離液
が供給され、その結果、濃縮カラム67に吸着されたイ
オン状シリカが溶離液により溶離され、イオン状シリカ
を含む溶離液が分析経路68に送られる。
【0054】《工程11》〜《工程12》次いで、反応
液供給手段70の開閉弁90が開とされ、これによって
反応液貯留タンク81から試薬供給路87を通じて、反
応液であるモリブデン酸アンモニウムと塩酸(または硫
酸)との混合液が供給され、この反応液が、反応管10
1にてイオン状シリカを含む溶離液と混合され、反応さ
れる。なお、試料液中のイオン状シリカと、前記反応液
とが反応することにより、ヘテロポリ化合物が生成され
る。
【0055】《工程13》〜《工程14》次いで、反応
停止液供給手段71の開閉弁91が開とされ、これによ
って反応停止液貯留タンク82から試薬供給路88を通
じて、反応停止液であるシュウ酸水溶液が供給され、こ
の反応停止液が、反応管102にて溶離液と混合され、
これによってシリカ以外のモリブデン酸と反応する物質
(りん酸)の反応が停止され、妨害物質が隠蔽される。
【0056】《工程15》〜《工程16》次いで、発色
液供給手段72の開閉弁92が開とされ、これによって
発色液貯留タンク83から試薬供給路89を通じて、発
色液である4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ナフタレ
ンスルホン酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ムの混合液が供給され、この発色液が、反応管103に
て溶離液と混合される。そして、この反応管103内で
は、工程12で生成されたヘテロポリ化合物が、発色液
の4−アミノ−3−ヒドロキシ−1−ナフタレンスルホ
ン酸などにより還元されて、モリブデン青となって発色
される。
【0057】《工程17》工程16にて発色されたイオ
ン状シリカは吸光度計73に供給され、この吸光度計7
3にて吸光度が測定されることにより、イオン状シリカ
の濃度が測定される。また、この吸光度計73にて吸光
度が測定された後の溶離液は、ドレン経路100Cを通
じてドレンに排出される。
【0058】以上説明したようなシリカ量測定装置によ
れば、試料液供給路40によって供給された試料液にア
ルカリ液を添加し、反応器49にて、アルカリ液が添加
された試料液を高温加熱することによって、該試料液中
の不溶解性のシリカを溶解して、イオン状シリカを生成
するものであるので、反応器49の下流の濃縮カラム6
7にて、試料液中に最初から溶解されていたイオン状シ
リカと、反応器4にて不溶解性のシリカから得られたイ
オン状シリカとの両方を捕捉することができ、更に、下
流の吸光度計73にて、これら両シリカの定量分析を行
うことができる。すなわち、このシリカ量測定装置によ
れば、試料液中に最初から含まれている溶解性のイオン
状シリカと、不溶解性のシリカとの両シリカを定量分析
することができ、従来のような、不溶解性のシリカを手
分析していた場合と比較して分析作業の能率を向上でき
る効果が得られる。
【0059】なお、上記第3実施例では、絞り管54、
反応器49によって特許請求の範囲の反応手段が構成さ
れ、試料液供給路40に沿い、かつ冷却手段55より下
流側に位置する構成要素によって、定量手段が構成され
る。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明によれば、試料液中に最初から含まれている溶解性
のイオン状シリカと、不溶解性のシリカとの両シリカを
定量分析することができるので、従来のような、不溶解
性のシリカを手分析していた場合と比較して分析作業の
能率を向上できる効果が得られる。
【0061】第2の発明によれば、アルカリ化手段によ
り、試料液にアルカリ液を直接添加するようにしたの
で、該アルカリ化手段によりアルカリ液の供給量を調整
することで、該試料液を、不溶解性のシリカの溶解に最
適なpHとすることができ、該試料液中の不溶解性のシ
リカを確実にイオン化できる効果が得られる。
【0062】第3の発明によれば、試料液が通過する試
料液通路と、アルカリ液が通過するアルカリ液通路と、
これら試料液通路とアルカリ液通路との間に介在し、試
料液通路を通過する試料液をアルカリ化するイオン交換
膜とからなるアルカリ化手段を設けたので、アルカリ液
中の水酸化物イオンがイオン交換膜を経て試料液側に移
動し、これによって試料液のpHが上昇し、試料液中の
不溶解性のシリカが溶解されることになる。すなわち、
このアルカリ化手段では、アルカリ液を試料液に添加せ
ず、イオン交換によって試料液のpH調整を間接的に行
うようにしたので、アルカリ液に含まれるシリカが不純
物として、試料液に混入されることが無く、これによっ
て該試料液に含まれるシリカの定量を高い精度で行うこ
とができる。
【0063】第4の発明によれば、アルカリ性以外の無
機塩類の水溶液が通過する水溶液通路と、アルカリ液が
通過するアルカリ液通路と、これら水溶液通路とアルカ
リ液通路との間に介在し、水溶液通路を通過する水溶液
をアルカリ化するイオン交換膜とからなるアルカリ液生
成手段を具備し、このアルカリ液生成手段によって、第
2、第3の発明のアルカリ液を生成するようにしたの
で、アルカリ液又は水溶液の供給量を適宜調整すること
により、該試料液を、不溶解性のシリカの溶解に最適な
pHとすることができ、該試料液中の不溶解性のシリカ
を確実にイオン化できる効果が得られる。
【0064】第5の発明によれば、アルカリ性以外の無
機塩類の水溶液が通過する第一、第二の水溶液通路と、
前記第一の水溶液通路と前記第二の水溶液通路との間に
介在する隔膜と、前記第一の水溶液通路に設けられた陰
極と、前記第二の水溶液通路に設けられた陽極とからな
るアルカリ液生成手段を具備したので、陰極側の第一の
水溶液通路において、水素イオンが電子を受け取ること
により該水素イオンから水素が生じ、また、陽極側の第
二の水溶液通路において、水酸化物イオンから電子が奪
われることにより、該水酸化物イオンから酸素が生じ、
これによって陰極側のpHが高く、陽極側のpHが低く
なる。すなわち、第5の発明のアルカリ化手段では、p
Hが上昇してアルカリとなった無機塩類の水溶液によ
り、試料液供給手段を通じて供給される試料液のpHを
上昇させて、不溶解性のシリカを溶解することができる
効果が得られる。
【0065】第6の発明によれば、アルカリ化手段から
供給されるアルカリ液に炭酸ナトリウム水溶液を用いた
ので、コロイドシリカ以外に溶解しにくい酸化物の形態
をもつ微粒子状のシリカを効率よく溶解することができ
る。
【0066】第7の発明によれば、試料液に添加したと
きの炭酸ナトリウムの濃度を0.4g/100mlとす
ることにより、不溶解性の微粒子状シリカやコロイドシ
リカの溶解率を100%することも可能であり、これに
より試料液に含有される全シリカ量の測定を高い精度で
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図。
【図2】試料液(100ml)に対する炭酸ナトリウム
の添加量(g)と、該試料液中の不溶解性のシリカの溶
解率(%)との関係を示すグラフ。
【図3】試料液(100ml)に対する炭酸ナトリウム
の添加量を0.4(g)とし、かつ溶解温度を100℃
に設定した場合における、不溶解性のシリカの溶解時間
と、試料液中の不溶解性のシリカの溶解率(%)との関
係を示すグラフ。
【図4】試料液(100ml)に対する炭酸ナトリウム
の添加量を0.4(g)とし、かつ溶解時間を30分に
設定した場合における、不溶解性のシリカの溶解温度
と、試料液中の不溶解性のシリカの溶解率(%)との関
係を示すグラフ。
【図5】本発明の第2実施例を示す概略構成図。
【図6】アルカリ化手段を具体化した第1の例を示す
図。
【図7】アルカリ化手段を具体化した第2の例を示す
図。
【図8】アルカリ化手段を具体化した第3の例を示す
図。
【図9】図8のpH調整器34の他の例を示す図。
【図10】図6、図7に示すアルカリ化手段の他の態様
を示す図。
【図11】図6、図8に示すアルカリ化手段の他の態様
を示す図。
【図12】本発明の第3実施例を示す配管図。
【図13】図12に示すシリカ量測定装置の動作内容を
示すフローである。
【符号の説明】
1 試料液供給路(試料液供給手段) 2 送液ポンプ(試料液供給手段) 3 アルカリ化手段 4 反応器(反応手段) 5 濃縮カラム(定量手段) 6 溶離液供給手段(定量手段) 7 発色液供給手段(定量手段) 8 吸光度計(定量手段) 10 アルカリ化手段 11 アルカリ化手段(アルカリ液生成手段) 12 アルカリ化手段(アルカリ液生成手段) 16 容器 16A 試料液通路 16B アルカリ液通路 17 イオン交換膜 21 容器 21A 水溶液通路 21B アルカリ液通路 22 イオン交換膜 27 供給路(水溶液通路) 30 供給路(アルカリ液通路) 32 容器 32A 容器32の一方側(第一の水溶液通路) 32B 容器32の他方側(第二の水溶液通路) 33 隔膜 37A 陰極 37B 陽極 39 供給路(第一の水溶液通路)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液を供給するための試料液供給手段
    と、該試料液供給手段により供給された試料液をアルカ
    リ性にするアルカリ化手段と、該アルカリ化手段により
    アルカリ化された試料液を加熱することにより、試料液
    中に含まれる不溶解性のシリカをイオン状シリカに変え
    る反応手段と、該反応手段を通過した試料液中のイオン
    状シリカを定量する定量手段とを具備することを特徴と
    するシリカ量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ化手段は、前記試料液にア
    ルカリ液を直接添加することを特徴とする請求項第1記
    載のシリカ量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ化手段は、試料液が通過す
    る試料液通路と、アルカリ液が通過するアルカリ液通路
    と、これら試料液通路とアルカリ液通路との間に介在
    し、前記試料液通路を通過する試料液をアルカリ化する
    イオン交換膜とからなることを特徴とする請求項第1記
    載のシリカ量測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項第2項又は請求項第3項のシリカ
    量測定装置において、 前記アルカリ液は、 アルカリ性以外の無機塩類の水溶液が通過する水溶液通
    路と、 前記水溶液通路の水溶液をアルカリ化することにより前
    記アルカリ液を生成するためのアルカリ性の液が通過す
    るアルカリ液通路と、 前記水溶液通路と前記アルカリ液通路との間に介在し、
    前記水溶液通路を通過する水溶液をアルカリ化してアル
    カリ液を生成するイオン交換膜と、 からなるアルカリ液生成手段により生成されることを特
    徴とするシリカ量測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項第2項又は請求項第3項のシリカ
    量測定装置において、 前記アルカリ液は、 アルカリ性以外の無機塩類の水溶液が通過する第一、第
    二の水溶液通路と、 前記第一の水溶液通路と前記第二の水溶液通路との間に
    介在する隔膜と、 前記第一の水溶液通路に設けられた陰極と、 前記第二の水溶液通路に設けられた陽極と、 からなるアルカリ液生成手段により前記陰極と陽極との
    電気分解で生成されることを特徴とするシリカ量測定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記アルカリ液は炭酸ナトリウム水溶液
    であることを特徴とする請求項第2記載のシリカ量測定
    装置。
  7. 【請求項7】 前記試料液に添加した炭酸ナトリウムの
    濃度は0.4g/100mlであることを特徴とする請
    求項第6記載のシリカ量測定装置。
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