JPH07128392A - 非破壊絶縁試験装置 - Google Patents
非破壊絶縁試験装置Info
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- JPH07128392A JPH07128392A JP5289872A JP28987293A JPH07128392A JP H07128392 A JPH07128392 A JP H07128392A JP 5289872 A JP5289872 A JP 5289872A JP 28987293 A JP28987293 A JP 28987293A JP H07128392 A JPH07128392 A JP H07128392A
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- Japan
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- corona
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- corona discharge
- discharge
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- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Testing Relating To Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モータのステータやロータ等に用いられたエ
ナメル線の絶縁不良、つまり傷を検出し、導体接触即ち
レアショートによるモータの絶縁不良を非破壊で検出す
る。 【構成】 エナメル線を用いたステータやロータ等の部
材を被検体1とし、被検体1を減圧容器2内に入れ、減
圧容器2内を減圧し、被検体1に交流定電圧を印加し、
真空コロナ測定器9で所定放電電荷量を検出感度として
コロナ放電を検出し、その発生頻度をパルス計数回路1
0により計数し、被検体1の良否の判別を行う。
ナメル線の絶縁不良、つまり傷を検出し、導体接触即ち
レアショートによるモータの絶縁不良を非破壊で検出す
る。 【構成】 エナメル線を用いたステータやロータ等の部
材を被検体1とし、被検体1を減圧容器2内に入れ、減
圧容器2内を減圧し、被検体1に交流定電圧を印加し、
真空コロナ測定器9で所定放電電荷量を検出感度として
コロナ放電を検出し、その発生頻度をパルス計数回路1
0により計数し、被検体1の良否の判別を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータやトランス等の
製造工程等において発生するエナメル線の絶縁異常を減
圧状態で検知するための非破壊絶縁試験装置に関するも
のである。
製造工程等において発生するエナメル線の絶縁異常を減
圧状態で検知するための非破壊絶縁試験装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】(1) 家電製品等に使用されるモータの製
造においては、鉄心にエナメル線等を巻装し、ステータ
やロータに装着する工程がロボット等により自動化され
て行われている。この工程中にエナメル線に絶縁異常が
発生することがあり、品質管理上大きな問題となってい
る。
造においては、鉄心にエナメル線等を巻装し、ステータ
やロータに装着する工程がロボット等により自動化され
て行われている。この工程中にエナメル線に絶縁異常が
発生することがあり、品質管理上大きな問題となってい
る。
【0003】このような絶縁不良には2つの現象が考え
られている。即ち、一方はエナメル線の乱れやこぼれ又
はスペーサのずれ等により、乱れたエナメル線が鉄心に
直接触れたり又は非常に接近した場合であり、この部分
で絶縁不良が発生し易い。また、他方はエナメル線自身
の傷やエナメル層の剥れ等であり、経時変化によってエ
ナメル線間に導体接触即ちレアショートが発生し、これ
が絶縁不良の原因となる。
られている。即ち、一方はエナメル線の乱れやこぼれ又
はスペーサのずれ等により、乱れたエナメル線が鉄心に
直接触れたり又は非常に接近した場合であり、この部分
で絶縁不良が発生し易い。また、他方はエナメル線自身
の傷やエナメル層の剥れ等であり、経時変化によってエ
ナメル線間に導体接触即ちレアショートが発生し、これ
が絶縁不良の原因となる。
【0004】これらの不良を検出するために、目視検査
や交流耐電圧試験等の検査方法が実施されているが、こ
れらの試験ではエナメル線の乱れ等により生ずるエナメ
ル線と鉄心との接触による不良を正確に検知することは
できない。
や交流耐電圧試験等の検査方法が実施されているが、こ
れらの試験ではエナメル線の乱れ等により生ずるエナメ
ル線と鉄心との接触による不良を正確に検知することは
できない。
【0005】この問題を解決するために、例えば特開平
3−246472号公報には、コロナ放電を使用して1
mm程度以下の電線と鉄心の接近の状態を検知する装置
が開示されている。これは、エナメル線等を鉄心に巻装
したモータの部材であるステータやロータにおいて、エ
ナメル線と鉄心との間に800V〜1200Vの交流電
圧を印加し、このとき発生するコロナ放電電荷量をコロ
ナ測定器により測定し、放電電荷量が急激に増大するも
のを不良品と判定して検査ライン上での選別を行う装置
であり、エナメル線の乱れやこぼれ等の原因により、エ
ナメル線と鉄心が接触したり、非常に接近したりする状
態の検出には、ほぼ満足すべき効果を発揮している。
3−246472号公報には、コロナ放電を使用して1
mm程度以下の電線と鉄心の接近の状態を検知する装置
が開示されている。これは、エナメル線等を鉄心に巻装
したモータの部材であるステータやロータにおいて、エ
ナメル線と鉄心との間に800V〜1200Vの交流電
圧を印加し、このとき発生するコロナ放電電荷量をコロ
ナ測定器により測定し、放電電荷量が急激に増大するも
のを不良品と判定して検査ライン上での選別を行う装置
であり、エナメル線の乱れやこぼれ等の原因により、エ
ナメル線と鉄心が接触したり、非常に接近したりする状
態の検出には、ほぼ満足すべき効果を発揮している。
【0006】(2) 一方、実際にステータやロータの鉄心
に捲装したエナメル線自体の傷による電線間における導
体接触即ちレアショートが発生し、例えばモータが完成
しエアコンディショナや冷蔵庫等に組み込まれ製品とし
て使用されている間に、徐々に絶縁劣化が促進されて絶
縁破壊に至りモータが焼損することがある。従って、こ
れはメインテナンス上重大な問題となり、製品の品質の
信頼性を左右することになる。
に捲装したエナメル線自体の傷による電線間における導
体接触即ちレアショートが発生し、例えばモータが完成
しエアコンディショナや冷蔵庫等に組み込まれ製品とし
て使用されている間に、徐々に絶縁劣化が促進されて絶
縁破壊に至りモータが焼損することがある。従って、こ
れはメインテナンス上重大な問題となり、製品の品質の
信頼性を左右することになる。
【0007】そこで、火花放電電圧が周囲の気圧の低下
と共に低くなるという、所謂パッシェンの原理を利用し
た非破壊検査方法が特公平5−49065号公報に開示
されている。これは真空容器内に揮発性ガスを導入し、
ステータやロータに用いたエナメル線と網目状電極間に
電圧を印加して発生するアーク放電を検出する方法であ
り、真空中において比較的低い印加電圧によりエナメル
線の傷部から発生するアーク放電が、揮発性ガスにより
着色され目視により傷の検出を行うものである。
と共に低くなるという、所謂パッシェンの原理を利用し
た非破壊検査方法が特公平5−49065号公報に開示
されている。これは真空容器内に揮発性ガスを導入し、
ステータやロータに用いたエナメル線と網目状電極間に
電圧を印加して発生するアーク放電を検出する方法であ
り、真空中において比較的低い印加電圧によりエナメル
線の傷部から発生するアーク放電が、揮発性ガスにより
着色され目視により傷の検出を行うものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(イ) しかしながら、
(1) の第1の従来例においては、エナメル線がこぼれ等
により鉄心と極く接近している場合の検出には有効であ
るが、エナメル線の傷によるエナメル線間の導体接触即
ちレアショートが存在する場合とか、エナメル線の傷部
と鉄心とが数mm以上離れている場合の傷の検出はでき
ない。このため、インパルス試験やレアショート試験が
行われているが、この場合は一部の不良しか検出でき
ず、試験に時間も掛かり実用的には有効な方法とは云え
ない。
(1) の第1の従来例においては、エナメル線がこぼれ等
により鉄心と極く接近している場合の検出には有効であ
るが、エナメル線の傷によるエナメル線間の導体接触即
ちレアショートが存在する場合とか、エナメル線の傷部
と鉄心とが数mm以上離れている場合の傷の検出はでき
ない。このため、インパルス試験やレアショート試験が
行われているが、この場合は一部の不良しか検出でき
ず、試験に時間も掛かり実用的には有効な方法とは云え
ない。
【0009】(ロ) また、上述の第2の従来例では、アー
ク放電を目視により検知しているので、比較的小さい傷
の検出には不利であり、表面に現れない隠れた部分の傷
の検出が困難である。更に、目視による判定には人手を
要し個人差も生じ、また真空度が0.5Torrと高いので
真空度到達時間が掛かり、容量の大きい真空ポンプを必
要とする。また、容器等に真空漏れを防ぐための高い密
閉性が要求され、機械加工等備品の製作に費用が掛か
る。従って、この方法を全数チェックの自動検査ライン
に組み込むことは極めて困難である。
ク放電を目視により検知しているので、比較的小さい傷
の検出には不利であり、表面に現れない隠れた部分の傷
の検出が困難である。更に、目視による判定には人手を
要し個人差も生じ、また真空度が0.5Torrと高いので
真空度到達時間が掛かり、容量の大きい真空ポンプを必
要とする。また、容器等に真空漏れを防ぐための高い密
閉性が要求され、機械加工等備品の製作に費用が掛か
る。従って、この方法を全数チェックの自動検査ライン
に組み込むことは極めて困難である。
【0010】本発明の目的は、上述の問題点を解決し、
エナメル線間の導体接触即ちレアショートによる不良の
問題を解決し、自動検査が可能な非破壊絶縁試験装置を
提供することにある。
エナメル線間の導体接触即ちレアショートによる不良の
問題を解決し、自動検査が可能な非破壊絶縁試験装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る非破壊絶縁試験装置は、エナメル線を
用いた部材を被検体とし、該被検体の周辺を密封して減
圧するための減圧手段と、該減圧手段による減圧状態に
おいて前記エナメル線に定電圧を印加して発生する所定
量以上の放電電荷量を有するコロナ放電を検知するコロ
ナ検出手段と、該コロナ検出手段から得られるコロナ放
電の発生頻度を計数するパルス計数手段と、該パルス計
数手段により求めたコロナ発生頻度に基づいて、前記被
検体の絶縁状態の良否の判別を行う判別手段とを備えた
ことを特徴とする。
めの本発明に係る非破壊絶縁試験装置は、エナメル線を
用いた部材を被検体とし、該被検体の周辺を密封して減
圧するための減圧手段と、該減圧手段による減圧状態に
おいて前記エナメル線に定電圧を印加して発生する所定
量以上の放電電荷量を有するコロナ放電を検知するコロ
ナ検出手段と、該コロナ検出手段から得られるコロナ放
電の発生頻度を計数するパルス計数手段と、該パルス計
数手段により求めたコロナ発生頻度に基づいて、前記被
検体の絶縁状態の良否の判別を行う判別手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】上述の構成を有する非破壊絶縁試験装置は、エ
ナメル線を用いた部材である被検体を容器内に密封し、
減圧手段により容器内を減圧した状態でエナメル線に定
電圧を印加し、このときに発生する所定放電電荷量以上
のコロナ放電の発生頻度を計数することによって非破壊
的に被検体の絶縁良否の判別を行う。
ナメル線を用いた部材である被検体を容器内に密封し、
減圧手段により容器内を減圧した状態でエナメル線に定
電圧を印加し、このときに発生する所定放電電荷量以上
のコロナ放電の発生頻度を計数することによって非破壊
的に被検体の絶縁良否の判別を行う。
【0013】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本実施例の構成を示すブロック図であり、
小型モータに使用されているエナメル線の傷を検出する
ための試験装置を示している。モータのステータ又はロ
ータを成すエナメル線等を鉄心に巻装した被検体1は、
減圧容器2内に密封し得るようにされ、この減圧容器2
には減圧弁3を介して真空ポンプ4と、真空計5、及び
真空を解除するための吸気管6が設けられている。
する。図1は本実施例の構成を示すブロック図であり、
小型モータに使用されているエナメル線の傷を検出する
ための試験装置を示している。モータのステータ又はロ
ータを成すエナメル線等を鉄心に巻装した被検体1は、
減圧容器2内に密封し得るようにされ、この減圧容器2
には減圧弁3を介して真空ポンプ4と、真空計5、及び
真空を解除するための吸気管6が設けられている。
【0014】また、被検体1のエナメル線には、試験端
7、ブロッキングコイルLを介して気中コロナ測定器を
含む一般電気試験器8を接続し得るようにされ、ブロッ
キングコイルLと並列な結合コンデンサCkを介して真空
コロナ測定器9が接続されている。真空コロナ測定器9
にはパルス計数回路10、良否判別回路11が順次に接
続されている。そして、装置全体は図示しないシーケン
サ等の制御機構により自動制御されるようになってい
る。
7、ブロッキングコイルLを介して気中コロナ測定器を
含む一般電気試験器8を接続し得るようにされ、ブロッ
キングコイルLと並列な結合コンデンサCkを介して真空
コロナ測定器9が接続されている。真空コロナ測定器9
にはパルス計数回路10、良否判別回路11が順次に接
続されている。そして、装置全体は図示しないシーケン
サ等の制御機構により自動制御されるようになってい
る。
【0015】なお一般電気試験器8には、気中コロナ
測定器の他に、抵抗測定器、絶縁試験器、回転試
験器、交流耐圧試験器、波形測定器等が含まれてい
る。
測定器の他に、抵抗測定器、絶縁試験器、回転試
験器、交流耐圧試験器、波形測定器等が含まれてい
る。
【0016】測定に際しては、被検体1は検査ラインに
沿って移動し、自動又は手動により減圧容器2内の所定
検査位置に取り付けられる。ここで、被検体1のエナメ
ル線に試験端7を接続する。測定開始スイッチが入力さ
れると、減圧容器2のカバーが閉止して被検体1を密封
し、同時に真空ポンプ4が駆動する。数秒で減圧容器2
内が所定圧力、例えば約20Torrに減圧されると、真空
コロナ測定器9の電圧印加回路により被検体1に500
V〜800Vの交流定電圧が印加される。
沿って移動し、自動又は手動により減圧容器2内の所定
検査位置に取り付けられる。ここで、被検体1のエナメ
ル線に試験端7を接続する。測定開始スイッチが入力さ
れると、減圧容器2のカバーが閉止して被検体1を密封
し、同時に真空ポンプ4が駆動する。数秒で減圧容器2
内が所定圧力、例えば約20Torrに減圧されると、真空
コロナ測定器9の電圧印加回路により被検体1に500
V〜800Vの交流定電圧が印加される。
【0017】このとき、エナメル線の傷部より発生する
コロナ放電を真空コロナ測定器9により検出し、所定放
電電荷量、例えば1回のコロナ放電の検出感度を100
0×103 pCに設定し、これ以上の放電電荷量を示す
コロナ放電の発生頻度をパルス計数回路10により計数
し、この発生頻度の所定値、例えば20ppSを被検体1
の良否の判別基準として良否判別回路11で判別が行わ
れる。
コロナ放電を真空コロナ測定器9により検出し、所定放
電電荷量、例えば1回のコロナ放電の検出感度を100
0×103 pCに設定し、これ以上の放電電荷量を示す
コロナ放電の発生頻度をパルス計数回路10により計数
し、この発生頻度の所定値、例えば20ppSを被検体1
の良否の判別基準として良否判別回路11で判別が行わ
れる。
【0018】真空コロナ測定器9の測定が終了すると、
減圧容器2内の気密が解除され、上述の一般電気試験器
〜による試験が順次に実施される。これらの試験結
果の情報により最終的な良否の判定が良否判別回路11
により行われ、被検体1は次工程へ搬送される。
減圧容器2内の気密が解除され、上述の一般電気試験器
〜による試験が順次に実施される。これらの試験結
果の情報により最終的な良否の判定が良否判別回路11
により行われ、被検体1は次工程へ搬送される。
【0019】被検体1が例えば小型モータのステータや
ロータの場合には、エナメル線の傷は主に鉄心にエナメ
ル線を装着する際に発生する場合が多く、図2に示すよ
うに鉄心14の上端部を中心Oとしてエナメル線13の
±10mmの部分、即ち上側約10mmの個所Aと、下
側約10mmの鉄心14の内側に隠れる個所Bとの間に
多く発生している。
ロータの場合には、エナメル線の傷は主に鉄心にエナメ
ル線を装着する際に発生する場合が多く、図2に示すよ
うに鉄心14の上端部を中心Oとしてエナメル線13の
±10mmの部分、即ち上側約10mmの個所Aと、下
側約10mmの鉄心14の内側に隠れる個所Bとの間に
多く発生している。
【0020】また、減圧下の10Torr、20Torr、30
Torr、40Torrにおいて、良品のエナメル線を使用した
真空コロナ測定を行ったところ、表1のような結果を得
た。
Torr、40Torrにおいて、良品のエナメル線を使用した
真空コロナ測定を行ったところ、表1のような結果を得
た。
【0021】 表1 コロナ放電発生頻度 減 圧 度 試料NO. 40Torr 30Torr 20Torr 10Torr 12345 12345 12345 12345 ppS ppS ppS ppS 1 00000 00000 00000 00000 2 00000 00000 00000 01000 3 00000 00000 00000 00000 4 00000 00000 00100 00000 5 00000 00000 00000 00000 6 00000 00000 00000 00010 7 00000 00000 00000 00000 8 00000 00000 00000 00000 9 00000 00000 00000 00000
【0022】ここで、試料NO. 1〜9は良品のエナメル
線の試料番号を示し、この時の印加電圧は800Vで、
1000×103 pCの検出感度に設定している。更
に、各減圧度の下の1〜5の数字はその減圧度において
5回のコロナ測定を行ったことを示し、「0」はコロナ
放電が全く発生しなかったことを表し、「1」は1ppS
のコロナ放電が発生したことを表している。この結果か
ら何れの減圧下においても2ppS 以上の頻度のコロナ放
電は発生していないことが分かる。
線の試料番号を示し、この時の印加電圧は800Vで、
1000×103 pCの検出感度に設定している。更
に、各減圧度の下の1〜5の数字はその減圧度において
5回のコロナ測定を行ったことを示し、「0」はコロナ
放電が全く発生しなかったことを表し、「1」は1ppS
のコロナ放電が発生したことを表している。この結果か
ら何れの減圧下においても2ppS 以上の頻度のコロナ放
電は発生していないことが分かる。
【0023】従って、良品のエナメル線の場合は、減圧
下においても800V以下の印加電圧では、検出感度1
000×103 pC以上のコロナ放電は殆ど発生するこ
とはない。
下においても800V以下の印加電圧では、検出感度1
000×103 pC以上のコロナ放電は殆ど発生するこ
とはない。
【0024】次に、傷を有するエナメル線の場合は、図
3のエナメル線13の傷部15と鉄心14との距離をギ
ャップGとして、このギャップGが数mm以上離れてい
る場合は、大気中においては検出感度1000×103
pCのコロナ放電は良品の場合と同様に検出されないの
で、大気中での傷の判別を行うことはできない。即ち、
気中コロナ測定はエナメル線13が鉄心14と殆ど接触
している場合の検出には有効であるが、ギャップGが数
mm以上離れている場合には傷の検出は難しい。
3のエナメル線13の傷部15と鉄心14との距離をギ
ャップGとして、このギャップGが数mm以上離れてい
る場合は、大気中においては検出感度1000×103
pCのコロナ放電は良品の場合と同様に検出されないの
で、大気中での傷の判別を行うことはできない。即ち、
気中コロナ測定はエナメル線13が鉄心14と殆ど接触
している場合の検出には有効であるが、ギャップGが数
mm以上離れている場合には傷の検出は難しい。
【0025】そこで、周囲を減圧し真空コロナ測定によ
りコロナ放電発生頻度を測定したところ、表2のような
結果を得た。
りコロナ放電発生頻度を測定したところ、表2のような
結果を得た。
【0026】 表2 コロナ放電発生頻度 減 圧 度 試料N0. 印加電圧 10Torr 20Torr 30Torr 40Torr 300V 0ppS 0ppS 0ppS 0ppS 400V 16 0 0 0 500V 70 21 0 0 10 600V 157 53 0 0 700V 667 124 0 0 800V 970 298 14 0 900V 1184 1114 52 10 300V 0 0 0 0 400V 11 0 0 0 500V 52 20 0 0 11 600V 98 47 0 0 700V 980 1000 5 0 800V 1200 1218 18 0 900V 2300 2411 150 23 300V 0 0 0 0 400V 8 0 0 0 500V 50 25 0 0 12 600V 220 153 0 0 700V 1280 1383 0 0 800V 1500 1513 15 0 900V − − 絶縁破壊 32
【0027】ここで、試料NO.10〜12は傷を有する
エナメル線の試料番号を示し、ギャップGは10mm、
検出感度は1000×103 pCとし、減圧度10Torr
〜40Torrにおいて、300Vから900Vに順次に定
電圧を印加し、このとき発生する1000×103 pC
以上のコロナ放電の発生頻度をパルス計数回路10によ
り積算した。
エナメル線の試料番号を示し、ギャップGは10mm、
検出感度は1000×103 pCとし、減圧度10Torr
〜40Torrにおいて、300Vから900Vに順次に定
電圧を印加し、このとき発生する1000×103 pC
以上のコロナ放電の発生頻度をパルス計数回路10によ
り積算した。
【0028】発生頻度が「0」以外はコロナ放電が発生
していることを表しているが、計器類や測定操作上の若
干の誤差を考慮に入れると、20ppSを良否判定の境界
値と決めることが経験的にも実際的にも妥当であると結
論される。
していることを表しているが、計器類や測定操作上の若
干の誤差を考慮に入れると、20ppSを良否判定の境界
値と決めることが経験的にも実際的にも妥当であると結
論される。
【0029】また、上記の表2から、減圧度30Torr、
40Torrにおいては印加電圧が700V〜900Vでな
いと有意差が認められず、No.12のエナメル線のよう
に900Vでブレークダウンを生ずるものもあり、非破
壊検査の観点からもこの減圧度は適当でない。一方、1
0Torr、20Torrの減圧下では、400V、500Vに
おいて有意差が認められるので、20Torr以下の減圧下
が判別に適切であることが分かる。
40Torrにおいては印加電圧が700V〜900Vでな
いと有意差が認められず、No.12のエナメル線のよう
に900Vでブレークダウンを生ずるものもあり、非破
壊検査の観点からもこの減圧度は適当でない。一方、1
0Torr、20Torrの減圧下では、400V、500Vに
おいて有意差が認められるので、20Torr以下の減圧下
が判別に適切であることが分かる。
【0030】また、真空コロナ測定器9を検査ラインに
組み込んで使用することを考慮すると、あまり低い減圧
度が要求されると、減圧容器の気密性、真空ポンプの容
量、減圧度到達時間等に問題が生じ、余分な費用が掛か
り実用上不利となる。従って、20Torr程度の減圧下で
の試験が最も検査効率が良い。
組み込んで使用することを考慮すると、あまり低い減圧
度が要求されると、減圧容器の気密性、真空ポンプの容
量、減圧度到達時間等に問題が生じ、余分な費用が掛か
り実用上不利となる。従って、20Torr程度の減圧下で
の試験が最も検査効率が良い。
【0031】先に述べたように、大気中においては傷の
ない良品のエナメル線にコロナ放電を発生させるには比
較的高い電圧を必要とし、微小な傷を有するエナメル線
でも或いは傷のない良品のエナメル線でもコロナ発生開
始電圧はあまり変わることはない。一方、減圧下におい
ては、良品の場合は1000V以上で検出感度1000
×103 pCのコロナ放電が発生するのに対し、傷を有
するエナメル線の場合は表2に示すように、10Torrに
おいては400Vから、また20Torrにおいては500
Vから検出感度1000×103 pCのコロナ放電が発
生している。従って、500V〜800Vの印加電圧を
コロナ測定の試験電圧とすることにより、確実に傷の検
出が可能であることが結論できる。更に、精度良くエナ
メル線の傷による不良を判別するには、この範囲のうち
なるべく高い電圧750V〜800Vを試験電圧として
使用するほうが効率が良い。
ない良品のエナメル線にコロナ放電を発生させるには比
較的高い電圧を必要とし、微小な傷を有するエナメル線
でも或いは傷のない良品のエナメル線でもコロナ発生開
始電圧はあまり変わることはない。一方、減圧下におい
ては、良品の場合は1000V以上で検出感度1000
×103 pCのコロナ放電が発生するのに対し、傷を有
するエナメル線の場合は表2に示すように、10Torrに
おいては400Vから、また20Torrにおいては500
Vから検出感度1000×103 pCのコロナ放電が発
生している。従って、500V〜800Vの印加電圧を
コロナ測定の試験電圧とすることにより、確実に傷の検
出が可能であることが結論できる。更に、精度良くエナ
メル線の傷による不良を判別するには、この範囲のうち
なるべく高い電圧750V〜800Vを試験電圧として
使用するほうが効率が良い。
【0032】以上の結果から、20Torrの減圧度におい
て、800Vの電圧を印加し、このとき検出されるコロ
ナ放電電荷量1000×103 pCを検出感度に設定
し、これ以上のコロナ放電電荷量を示す発生頻度が20
ppS以上を不良品として判別することにより、エナメル
線の傷不良を検出し、モータ等を非破壊的に検査するこ
とが可能となる。
て、800Vの電圧を印加し、このとき検出されるコロ
ナ放電電荷量1000×103 pCを検出感度に設定
し、これ以上のコロナ放電電荷量を示す発生頻度が20
ppS以上を不良品として判別することにより、エナメル
線の傷不良を検出し、モータ等を非破壊的に検査するこ
とが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る非破壊
絶縁試験装置は、減圧された容器中で、エナメル線を用
いた部材に定電圧を印加し、コロナ放電測定器により所
定放電電荷量以上のコロナ放電の発生頻度を計数するこ
とにより、エナメル線の傷を非破壊で検出し、製品とし
て完成後の経時変化によって生ずる導体接触即ちレアシ
ョートによる不良品の発生を未然に防止することができ
る。
絶縁試験装置は、減圧された容器中で、エナメル線を用
いた部材に定電圧を印加し、コロナ放電測定器により所
定放電電荷量以上のコロナ放電の発生頻度を計数するこ
とにより、エナメル線の傷を非破壊で検出し、製品とし
て完成後の経時変化によって生ずる導体接触即ちレアシ
ョートによる不良品の発生を未然に防止することができ
る。
【図1】実施例のブロック回路構成図である。
【図2】電線と鉄心との接合部の斜視図である。
【図3】傷部と鉄心との間のギャップの説明図である。
1 被検体 2 減圧容器 4 真空ポンプ 5 真空計 8 一般電気試験器 9 真空コロナ測定器 10 パルス計数回路 11 良否判別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 孝史 東京都千代田区丸の内三丁目4番1号 三 菱電線工業株式会社東京事務所内 (72)発明者 坂惠 俊一 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 黒川 良磨 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 エナメル線を用いた部材を被検体とし、
該被検体の周辺を密封して減圧するための減圧手段と、
該減圧手段による減圧状態において前記エナメル線に定
電圧を印加して発生する所定量以上の放電電荷量を有す
るコロナ放電を検知するコロナ検出手段と、該コロナ検
出手段から得られるコロナ放電の発生頻度を計数するパ
ルス計数手段と、該パルス計数手段により求めたコロナ
発生頻度に基づいて、前記被検体の絶縁状態の良否の判
別を行う判別手段とを備えたことを特徴とする非破壊絶
縁試験装置。 - 【請求項2】 前記減圧手段による減圧範囲を約20To
rr以下とし、コロナ検出手段により前記印加電圧範囲を
500V〜800Vに設定し、約1000×103 pC
(ピコクーロン)以上のコロナ放電電荷量の放電を検出
し、前記パルス計数手段によりコロナ放電の発生頻度が
約20ppS(1秒間のパルス数)以上を、前記判別手段
により前記被検体を不良品として判別する請求項1に記
載の非破壊絶縁試験装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5289872A JPH07128392A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 非破壊絶縁試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5289872A JPH07128392A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 非破壊絶縁試験装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07128392A true JPH07128392A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17748862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5289872A Pending JPH07128392A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 非破壊絶縁試験装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07128392A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1993
- 1993-10-26 JP JP5289872A patent/JPH07128392A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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