JPH0712982A - プラント警報処理装置 - Google Patents

プラント警報処理装置

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JPH0712982A
JPH0712982A JP5143847A JP14384793A JPH0712982A JP H0712982 A JPH0712982 A JP H0712982A JP 5143847 A JP5143847 A JP 5143847A JP 14384793 A JP14384793 A JP 14384793A JP H0712982 A JPH0712982 A JP H0712982A
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alarm
plant
monitoring
processing
diagnostic
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JP5143847A
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English (en)
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Tomiyoshi Maruyama
山 富 美 丸
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラントの警報が連続して発生した場合に、
原因警報と、異常事象の進展経路と、予測警報と対応処
置を運転員に表示するプラント警報処理装置を提供す
る。 【構成】 警報の属性、発生原因・結果、対応処置、重
要度、警報発生条件を警報ごとに記憶し、かつ、警報間
の因果関係を記憶した知識データベース6と、警報の発
生状態と発生時刻を含む警報状態データを作成する監視
手段2と、異常の原因警報と予測警報と対応処置ガイド
を決定する診断手段3と、監視手段2の監視結果と診断
手段3の診断結果を出力する出力処理手段4と、起動・
終了を制御する制御手段5とを備え、監視手段2は制御
手段5によって起動して所定の周期でプラントを監視
し、診断手段3は監視手段2によって起動して診断処理
を行い、出力処理手段4は監視手段2と診断手段3によ
って起動して表示するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力プラントや火力発
電プラントや化学プラント等の大規模プラントの警報の
処理に係り、特に短い時間に多数の警報が連続して発生
するような場合に、異常事象の原因と結果を特定し、対
応処置を運転員に表示するプラント警報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に原子力プラントや火力発電プラン
トや化学プラント等の大規模プラントには、何らかの異
常が発生したときに異常の拡大を防止し、或いは積極的
に異常事象を収束させる種々の安全維持の手段が設けら
れている。これら安全維持の手段の一つとして、制御の
ロジックによって種々のリレーの動作を組み合わせたプ
ラント・インターロック機構がある。
【0003】このプラント・インターロック機構は、異
常事象が発生したときに異常事象を打ち消す方向にプラ
ントの構成機器の運転を制御するものである。通常、イ
ンターロック機構の動作に伴ってプラントのコントロー
ルパネルには、これによる機器の動作を示す警報が表示
される。このインターロック機構による警報の他に、プ
ラントのコントロールパネルには、プラントの構成機器
の動作や圧力・流量等のようなプラントの物理的な挙動
を示す警報が表示される。
【0004】異常事象が発生したときには、上記種々の
警報によって運転員はプラントの状態を迅速に把握し、
適切な対応処置を行う必要がある。しかし、プラントの
規模が大きい場合や異常事象が過渡段階にある場合は、
多数の警報が連続して表示され、部分的な警報の表示に
よってはプラントの状態を把握できないことが多い。こ
の場合、運転員は点灯している警報全体から異常の原因
を判断したり、点灯する警報の順序によって異常事象の
進展の方向を判断して対応処置を施さなければならなか
った。
【0005】このような判断と作業を緊急を要する異常
発生時に行うことは、運転員にとって大きな負担であ
り、豊富な経験と知識が必要であった。この運転員の負
担を軽減して誤判断を防止するために、異常時における
運転員の状況判断を支援するプラント警報処理装置の開
発が求められていた。
【0006】これに対し、プラントの定格出力運転時に
警報が発生したら、異常の原因警報と重要な警報を判定
し、近い将来発生するであろう予測警報を運転員に表示
する警報処理装置が提案されている。
【0007】この警報処理装置によれば、運転員は原因
警報から異常事象の原因を把握でき、表示された対応処
置を考慮して適当な処置を施すことができるので、定格
出力運転の異常発生時の負担が大幅に軽減され、誤判断
の可能性も大幅に低減される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のプラント警報処理装置は、定格出力運転中であって、
かつ、異常発生時以外では動作しないように構成されて
いるので、運転員がこの警報処理装置の動作に接する機
会が少なく、運転員が装置に慣れていないことが装置の
信頼性を低下させる一因になっていた。
【0009】また、上記従来のプラント警報処理装置
は、プラントの定格出力運転時の警報は処理できるが、
プラントの異常収束後のプラント安全停止時、安全停止
後の再起動、通常の起動等のプラント運転モード中に発
生する警報を処理できなかった。
【0010】この従来の装置では定格出力運転時以外の
警報は、従来通り運転員の判断に委ねていたので、これ
ら運転時の運転員の負担は軽減されなかった。定格出力
運転時以外の運転モードでこそ異常が発生し易く、異常
事象の進展が速いことを考えれば、上記従来のプラント
警報処理装置では運転員の負担の軽減は十分ではなかっ
た。
【0011】そこで、本発明の目的は上記従来のプラン
ト警報処理装置の課題を解決し、プラントのすべての運
転モードでプラントの警報や機器状態を監視でき、警報
が連続して発生した場合に、原因となる原因警報と、異
常事象の進展経路と、近い将来発生するであろう予測警
報を特定し、併せて対応処置を運転員に表示するプラン
ト警報処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によるプラント警報処理装置は、警報の名称と
判定条件を含む警報の属性と、警報の発生原因と、警報
発生の結果と、警報に対する対応処置と、プラントに対
する影響によって評価した警報の重要度と、発生原因に
対する警報の発生条件とに関する知識を警報ごとに記憶
し、かつ、警報間の因果関係をネットワーク状に展開し
た知識を記憶した知識データベースと、プラントの警報
と制御用信号を取り込んで前記知識データベースによっ
て異常の発生を検知し、警報の発生状態と発生時刻を含
む警報状態データを作成する監視手段と、前記警報状態
データから異常の進展経路を同定し、異常の原因警報と
次に発生する予測警報とその対応処置ガイドを決定する
診断手段と、動作すべき機器が動作しない場合の不動作
警報と、警報が発生した場合の前記警報進展経路と原因
警報と予測警報と対処処置ガイドと、異常が収束した場
合の事象収束表示を出力する出力処理手段と、起動およ
び終了のデータをセットする制御手段とを備え、前記監
視手段と診断手段と出力処理手段と制御手段はそれぞれ
独立に作動するように構成され、前記監視手段は前記制
御手段によって起動し、制御手段からの停止命令がある
まで所定の周期でプラントの監視処理を実施し、前記診
断手段は警報が発生した場合に前記監視手段の命令によ
って起動し、所定周期で診断処理を行い、前記出力処理
手段は警報が発生し或いは異常事象が進展した場合に、
前記診断手段の命令によって起動して診断結果を表示
し、異常事象が収束する場合と動作すべき機器が動作し
ない場合には前記監視手段の命令によって作動して監視
結果を表示するように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0013】また、本発明による他のプラント警報処理
装置は上記構成の他に、各プラント運転モードに対応す
る複数の知識データベースを有し、前記監視手段によっ
てプラントの運転モードを自動的に判断して前記知識デ
ータベースを切り替え、プラントのすべての運転モード
に対応する警報処理を行うことを特徴とするものであ
る。
【0014】
【作用】本発明のプラント警報処理装置は、監視手段と
診断手段と出力処理手段と制御手段がそれぞれ独立に作
動し、運転員は制御手段を介して装置全体を作動・停止
させることができるので、運転員はプラントの異常警報
に対する心理的な準備を完了した状態でプラントを監視
することができる。このことによって、異常警報が発生
したときに表示された警報の診断結果を迅速に理解で
き、適切な対応処置を採ることができる。
【0015】また、定格出力運転、異常収束後のプラン
ト安全停止、停止後の再起動、通常の起動に対応する複
数の知識データベースを備えた本発明のプラント警報処
理装置によれば、監視手段がプラントの制御用信号等か
ら運転モードを判断して対応する知識データベースに切
り替えてプラントの状態を監視するので、すべてのプラ
ントの運転モードにおいて、警報の処理を行うことがで
きる。
【0016】これによって、運転員はすべての運転モー
ドで必要と感じたときに制御手段を介してプラント警報
処理装置を起動し、より確実にプラントの異常に対応す
ることができる。
【0017】また、本発明のプラント警報処理装置で
は、監視手段は上記制御手段の命令によって起動し、所
定の周期でプラントの警報と制御用の信号を監視し、警
報が発生すれば、診断手段を起動する。知識データベー
スは警報ごとの属性、判定条件、発生原因・結果、対応
処置、警報の因果関係等の情報が記憶しているので、診
断手段は知識データベースを参照して警報の発生状況と
警報の推移によって、警報の原因、警報の結果予測、異
常の進展経路、対応処置を特定できる。この診断結果
は、異常事象が進展しつつある場合に運転員に表示され
るので、運転員は異常事象の原因と対応処置を的確に把
握することができる。
【0018】また、本発明のプラント警報処理装置で
は、警報が連続して新たに発生しても、監視手段が知識
データベースの知識から異常事象が収束する傾向にある
ことを判断でき、収束した場合には異常事象収束の表示
を運転員に示すことができる。さらに、異常発生中に動
作すべき機器が動作しない場合に、知識データベースの
アラームシーケンス図から不動作による異常を検出で
き、これを運転員に表示することができる。
【0019】このように本発明のプラント警報処理装置
では、すべての運転モード中に運転員の要求によって装
置が起動して周期的にプラントの監視を行い、警報が発
生して異常が進展しつつある場合は異常事象の原因・結
果等の診断結果を、警報が発生しても異常が収束した場
合は異常収束の表示を、発生すべき警報が発生しない場
合は不動作警報を表示するので、運転員の負担が大幅に
軽減され、より信頼性の高いプラントの制御を行うこと
ができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本発明のプラント警報処理装置
の一実施例の構成を概略示している。本実施例のプラン
ト警報処理装置1は原子力プラントのためのものであ
り、監視手段2と、診断手段3と、出力処理手段4と、
制御手段5と、知識データベース6とからなる。
【0021】監視手段2と診断手段3と出力処理手段4
と制御手段5は、それぞれ独立に処理を行うように構成
されている。監視手段2は、制御手段5によって起動・
停止され、作動中は一定の周期でプラント7の警報やプ
ロセス制御用の各種の信号をオンラインで取り込んでプ
ラント7の監視処理を行う。
【0022】診断手段3は異常が発生した場合に監視手
段2によって起動され、異常事象が収束するまで所定周
期(通常は監視手段2の監視処理の周期の整数倍の周
期)で異常の診断処理を行う。
【0023】出力処理手段4は、異常事象が進展してい
る間は、診断手段3によって起動され、診断手段3の診
断結果を運転員8に表示する。また、出力処理手段4
は、異常事象が収束した場合と警報が発生すべき時に警
報が発生しない場合にも、監視手段2によって起動さ
れ、異常事象が収束したという表示と警報が動作しない
という表示を運転員8に表示する。
【0024】制御手段5は、運転員8の入力によって監
視手段2の起動と停止のデータをセットする。ここで、
データをセットするというのは、監視手段2が処理を行
っている間に入力された命令を一時的に記憶し、その処
理が終了したときに起動・停止命令を実行させる操作を
いう。
【0025】知識データベース6には、プラント警報の
名称や異常と判定するための条件等の警報の属性に関す
る知識と、警報の発生原因と、警報発生の結果と、対応
処置と、警報の発生がプラントに与える影響の大小で評
価した警報の重要度と、プラントの安全保護システムと
プラントインターロック機構と物理的な因果関係にそれ
ぞれ対応する警報発生の条件に関する知識が各警報ごと
にまとめて記憶されている。また、各警報の因果関係を
ネットワーク状に展開した知識も知識データベース6に
記憶されている。
【0026】知識データベース6は、プラントの定格出
力運転と異常収束後の安全停止と停止後の再起動と通常
の起動にそれぞれ対応する複数の知識データベースから
なり、監視手段2によって切り替えられる。切り替えら
れたデータベースは、監視手段2と診断手段3と出力処
理手段4に参照される。
【0027】次にプラント警報処理装置1の各構成手段
の動作について以下に個別に詳細に説明する。
【0028】図2は、知識データベースの切り替えを具
体的に例示している。本実施例の知識データベース6
は、「運転」モードに対応する知識データベース6a
と、「起動」モードに対応する知識データベース6b
と、「燃料交換」モードに対応する知識データベース6
cと、「停止」モードに対応する知識データベース6d
とを有している。
【0029】各運転モードに対する知識データベース
は、さらに運転段階に応じて異なるロジック(アラーム
・シーケンス等)を適用するように複数のサブのデータ
ベースを有している。
【0030】監視手段2は、プラントの運転モードスイ
ッチ信号や運転モード切り替えの指標となる機器状態の
信号やプロセス信号を取り込み、その時の運転モードを
検知し、対応する知識データベースに切り替える。本実
施例の監視手段2は、「運転」モードの知識データベー
ス6a、「停止」モードの知識データベース6d、「燃
料交換」モードの知識データベース6c、「起動」モー
ドの知識データベース6bの順序で知識データベースを
切り替えて対応のデータベースを選定する。
【0031】各運転モードの知識データベースは内部に
複数のサブのデータベースを有し、これらサブ・データ
ベースは時系列的に所定の順序で切り替わり、各サブ・
データベース間の切り替えは所定の条件を満たすことに
よって行われる。
【0032】図2に「運転」モードの知識データベース
6aのサブのデータベースの切り替えを示した。「運
転」モードの知識データベース6aは、定格時データベ
ース9と、安全停止時データベース10と、再起動時デ
ータベース11とからなるサブ・データベースを有して
いる。定格時データベース9のアラーム・シーケンス図
に対して、異常事象の発生・収束・再起動のパターンが
数種類用意されている。定格運転時に異常が発生した場
合、定格時データベース9を適用し、その異常事象が収
束したときは、異常収束条件を満たすか否かによって所
定の安全停止時データベース10に切り替えて適用す
る。この異常収束条件の判断は、好ましくはヒューリス
ティックな判断によって行う。異常事象が完全に収束し
て再起動するときは、同様に再起動条件を満たすか否か
を判断して再起動時データベース11に切り替えるよう
にする。
【0033】図3及び図4は監視手段2の構成と処理の
流れを示している。監視手段2は、信号入力・モード切
替手段2aと、警報データ合成手段2bと、シーケンス
動作監視手段2cと、異常発生判定手段2dとからな
る。
【0034】監視手段2は制御手段5によって作動を開
始し(ステップ100)、プラントの運転モードスイッ
チの信号、機器状態を表すON/OFFの2値信号や、プロセ
ス信号を入力し(ステップ110)、運転モードを判定
して(ステップ120)知識データベース6を切り替え
る。以上の動作は信号入力・モード切替手段2aによっ
て行われる。
【0035】次に、プラントの警報や機器状態のON/OFF
信号や圧力・流量といったプロセス信号をオンラインで
取り込み、知識データベース6の知識(ルール)に当て
はめて正常/異常の有無を判定し、それらの信号の状態
を判定結果とともにその周期の警報状態データとして保
存する(ステップ130)。続く監視処理の周期では、
前回保存した警報状態データの読み込み(ステップ14
0)、さらに最新の警報状態データを読み込んで両者を
対比させて状態変化データ(警報データ)を作成する
(ステップ150)。以上の動作は警報データ合成手段
2bによって行われる。
【0036】次に、上記警報データに基づいて診断手段
3によって予測警報データを判定し、予測された警報に
基づいて、シーケンス動作監視手段2cによって機器の
動作を監視する(シーケンス・モニタリング、ステップ
160)。不動作の警報があった場合は、不動作警報の
データを受け渡し、出力処理手段4を起動する(ステッ
プ180,190)。
【0037】新たに警報が発生したとき(ステップ20
0)、前周期以前に起動した診断処理が終了しているか
否かを判定し(ステップ210)、終了していれば最新
発生の警報データを診断手段3に受け渡し(ステップ2
20)、診断手段3を起動するとともに(ステップ23
0)、現状の警報状態を最新の警報状態データとして保
存する(ステップ240)。診断手段3が前周期以前の
診断処理を終了していないときは、現状の警報状態デー
タをそのまま最新の警報状態データとして保存する(ス
テップ240)。以上の動作は異常発生判定手段2dに
よって行われる。
【0038】上記ステップ110乃至ステップ240の
動作は監視手段2の監視処理の一周期をなし、符号Cに
示す段階に達すればステップ110の上流に戻って上記
監視処理を繰り返す。
【0039】次に、定格出力運転時で異常が発生中であ
るが、新たに警報が発生していない場合の警報処理の流
れを図5を用いて説明する。
【0040】図4のステップ200で新たな警報が検出
されないとき、符号Bで示すように図5の異常事象収束
の判定処理に付される。
【0041】警報が発生した後に後続の警報が検出され
ないときは、運転モードが定格出力運転か否かを判定し
(ステップ250)、続いて異常収束条件を判定する
(ステップ260)。定格出力運転中であって、異常発
生中(すべての警報がリセットされていない状態)であ
るが、後続の警報が発生していないならば、警報状態デ
ータの更新と診断処理の起動を行わない。この場合、さ
らに異常収束条件が満たされているときは、知識データ
ベース6を異常収束後のプラント安全停止時のデータベ
ース10に切り替える。
【0042】異常事象が完全に収束して警報がすべてリ
セットならば(ステップ270)、異常事象が収束した
と判定し(ステップ280)、事象収束の表示データを
出力処理手段4に受け渡し(ステップ290)、監視手
段2によって出力処理手段4を起動して(ステップ30
0)事象収束のデータを表示させる。次に、診断手段3
で用いる診断結果データを記憶した後に初期化し(ステ
ップ310)、さらに監視手段2で用いる警報状態デー
タを記憶した後に初期化し(ステップ320)、データ
ベースを再起動時のデータベースに切り替える。続いて
監視・診断処理終了の要求データによって運転員からの
終了要求の有無を判断し(ステップ330)、終了要求
があれば処理を終了し、なければ再び図3のステップ1
10の上流に戻って新たな監視処理を繰り返す。上記ス
テップ270ないしステップ330の処理は異常発生判
定手段2dによって行われる。
【0043】上記診断処理の流れは定格出力運転以外の
運転モードにおいても同様である。
【0044】次に診断手段3の処理の流れについて、図
6を用いて説明する。図6に示すように診断手段3は、
診断結果読み込み手段3aと、最新発生警報読み込み手
段3bと、診断実施手段3cと、出力処理起動手段3d
と、診断結果保存手段3eと、処理終了伝達手段3fと
を有し、各処理段階に応じて各処理手段が処理を行う。
【0045】診断手段3は監視手段2によって起動さ
れ、起動すると診断結果読み込み手段3aによって前回
の診断結果を読み込む(ステップ400)。次に、最新
発生警報読み込み手段3bによって最新の発生警報デー
タを読み込む(ステップ410)。次に診断実施手段3
cによって、この最新と前回診断時の警報データを知識
データベース6の知識ルールに当てはめて警報進展経路
を同定し(ステップ420)、原因警報の判定(ステッ
プ430)と、次発生の警報の予測(ステップ440)
と、対応処置の決定(ステップ450)を行う。
【0046】上記診断処理を終了すると、出力処理起動
手段3dによって今回の診断結果を出力処理手段4に受
け渡し(ステップ460)、出力処理手段4を起動する
(ステップ470)。次に診断結果保存手段3eによっ
て今回の診断結果を保存し(ステップ480)、処理終
了伝達手段3fによって診断処理終了データをセットし
て(ステップ490)診断処理を終了する。診断処理終
了データをセットすると診断処理終了フラッグが立てら
れ、診断処理が終了したことが監視手段によって検知可
能となる。
【0047】上記警報の原因と結果と進展経路の診断で
は、警報の発生原因によって異なる警報の発生条件を考
慮しなければならない。すなわち、2つの警報a1とa
2の間の因果関係では、警報a1の発生がプラントの安
全保護システムやプラント・インターロック機構のシー
ケンス動作による場合は、警報a2は100%の確率で
発生するが、警報a1の発生が圧力・流量等のような物
理的な原因による場合は、警報a2は発生するとは限ら
ないことがある。
【0048】また、警報a1の発生によって警報a2が
100%の確率で発生しなければならない場合、警報a
1の発生から所定の遅れ時間tが経過しても警報a2が
発生しないときはシーケンス動作に異常があると判定し
なければならない。この遅れ時間tは発生原因によって
長短がある。
【0049】知識データベース6は各警報の発生原因に
対する発生条件に関する知識を警報ごとに記憶してお
り、診断実施手段3cは発生した警報a1からシーケン
ス動作によって発生する警報a2の有無を調べ、ある場
合にはこれを予測警報として判定し、遅れ時間と共に登
録する(ステップ440)。その後、遅れ時間の経過後
に監視手段2によって予測警報の発生の有無を調べて、
ない場合は出力処理手段4を起動して不動作警報を表示
する。
【0050】次に、出力処理手段4の出力処理の流れに
ついて図7を用いて説明する。図7に示すように、出力
処理手段4は監視手段2と診断手段3の双方によって起
動し、表示データ読み込み手段4aによって、監視手段
2と診断手段3からの表示データを読み込む(ステップ
500)。次にデータ種別判定手段4bによって表示デ
ータの種類を判定し、データ表示手段4cによって、不
動作警報のときは不動作警報を表示し(ステップ52
0)、事象進展のときは警報進展経路と原因警報と予測
警報と対応処置ガイドを表示し(ステップ530)、事
象収束のときは事象の収束を表示する(ステップ54
0)。
【0051】この出力処理手段4の不動作警報の表示
と、警報進展経路等の診断結果の表示と、事象収束の表
示はそれぞれ独立に処理できるので、出力処理手段4の
処理の流れを図8のように構成しても良い。
【0052】図8の出力処理手段4の処理の流れによれ
ば、監視手段2によって不動作表示の表示処理と事象収
束の表示処理が直接起動され、各表示処理は起動される
と、表示データ読み込み手段4aによって表示データを
読み込み(ステップ550,570,590)、データ
表示手段4cによってデータを表示する(ステップ56
0,580,600)。この構成によれば、表示データ
の種別を判定する必要がないので、データ種別判定手段
4bを省略することができる。
【0053】図9は制御手段5の処理の流れを示してい
る。制御手段5は処理起動手段5aと処理終了手段5b
とからなり、運転員8の処理開始命令等によって起動
し、運転員8によって起動指令データを入力し(ステッ
プ700)、入力された起動指令データによって監視手
段2を起動する(ステップ710)。プラント警報処理
装置1を終了するときは、運転員8によって終了要求デ
ータを入力し(ステップ720)、この終了要求データ
によって監視手段2の処理の終了を要求する(ステップ
730)。この場合、監視手段2が監視処理を行ってい
る周期中に終了要求データが入力されると、終了要求デ
ータは一時的に所定のメモリにセットされ、監視手段2
の処理の周期が終了したときに読み込まれ、処理を終了
する。
【0054】このように、本実施例のプラント警報処理
装置1によれば、監視手段2が運転員8の命令で起動
し、プラントの運転モードに対応する知識データベース
6に切り替え、この知識データベース6の知識ルールに
よってプラントの状態を監視し、異常が発生したときに
診断手段3によって異常事象の原因と結果と進展経路と
対応処置を診断し、診断結果を出力処理手段4によって
運転員8に表示するので、あらゆる運転モードにおいて
運転員8の判断を支援し、運転員8の負担を軽減して誤
判断を防止することができる。
【0055】また、本実施例のプラント警報処理装置
は、運転員8の命令で必要なときに処理が開始・終了さ
れるので、運転員8は十分な心理的準備をした状態でプ
ラントの監視を行うことができ、上記すべての運転モー
ドでプラント警報処理できることと相まって信頼性の高
いプラント監視を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明の
プラント警報処理装置は、運転員が制御手段によって監
視手段を起動し、監視手段は所定周期でプラントの監視
を行い、異常が発生した時に監視手段によって診断手段
を起動し、警報の原因と予測警報と異常事象の進展経路
と対応処置などの診断結果を出力処理手段を介して運転
員に表示するので、運転員はプラント警報処理装置の作
動を十分意識した状態でプラントの監視を行うことがで
きる。また、本発明のプラント警報処理装置は、警報の
属性等を各警報ごとに記憶し、かつ、警報間の因果関係
を記憶した知識データベースを有し、異常が発生した場
合にこの知識データベースの知識に基づいて診断手段に
よって異常事象の原因と結果予測と異常事象進展経路と
対応処置とを表示することができるので、運転員は状況
判断が困難な警報の表示からプラント状態を的確に把握
し、適切な対応処置を行うことができる。これによっ
て、信頼性が高いプラントの監視を行うことができる。
【0057】特に、プラントの各運転モードに対応した
複数の知識データベースを有し、監視手段によって運転
モードに対応する知識データベースに切り替えるように
した本発明のプラント警報処理装置は、あらゆる運転モ
ードでプラントの警報を監視できので、起動運転や停止
運転のような異常事象が発生しやすいプラントの運転モ
ードでも、運転員の負担を軽減し、ご判断を防止し、よ
り信頼性が高いプラントの監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラント警報処理装置の構成と処理の
流れを示したブロック図。
【図2】本発明のプラント警報処理装置の知識データベ
ースの切り替えと、各知識データベースのサブ・データ
ベースの切り替えを例示した図。
【図3】本発明のプラント警報処理装置の監視手段の処
理の流れの一部を示したフローチャート。
【図4】本発明のプラント警報処理装置の監視手段の処
理の流れの一部を示したフローチャート。
【図5】異常事象発生中に後続する警報が検知されない
ときの監視手段の処理の流れを示したフローチャート。
【図6】本発明のプラント警報処理装置の診断手段の処
理の流れを示したフローチャート。
【図7】本発明のプラント警報処理装置の出力処理手段
の構成と処理の流れの一例を示したフローチャート。
【図8】本発明のプラント警報処理装置の出力処理手段
の構成と処理の流れの他の一例を示したフローチャー
ト。
【図9】本発明のプラント警報処理装置の制御手段の処
理の流れを示したフローチャート。
【符号の説明】
1 プラント警報処理装置 2 監視手段 3 診断手段 4 出力処理手段 5 制御手段 6 知識データベース 9 定格時データベース 10 安全停止時データベース 11 再起動時データベース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】警報の名称と判定条件を含む警報の属性
    と、警報の発生原因と、警報発生の結果と、警報に対す
    る対応処置と、プラントに対する影響によって評価した
    警報の重要度と、発生原因に対する警報の発生条件とに
    関する知識を警報ごとに記憶し、かつ、警報間の因果関
    係をネットワーク状に展開した知識を記憶した知識デー
    タベースと、 プラントの警報と制御用信号を取り込んで前記知識デー
    タベースによって異常の発生を検知し、警報の発生状態
    と発生時刻を含む警報状態データを作成する監視手段
    と、 前記警報状態データから異常の進展経路を同定し、異常
    の原因警報と次に発生する予測警報とその対応処置ガイ
    ドを決定する診断手段と、 動作すべき機器が動作しない場合の不動作警報と、警報
    が発生した場合の前記警報進展経路と原因警報と予測警
    報と対処処置ガイドと、異常が収束した場合の事象収束
    表示を出力する出力処理手段と、 起動および終了のデータをセットする制御手段とを備
    え、 前記監視手段と診断手段と出力処理手段と制御手段はそ
    れぞれ独立に作動するように構成され、 前記監視手段は前記制御手段によって起動し、制御手段
    からの停止命令があるまで所定の周期でプラントの監視
    処理を実施し、 前記診断手段は警報が発生した場合に前記監視手段の命
    令によって起動し、所定周期で診断処理を行い、 前記出力処理手段は警報が発生し或いは異常事象が進展
    した場合に、前記診断手段の命令によって起動して診断
    結果を表示し、異常事象が収束する場合と動作すべき機
    器が動作しない場合には前記監視手段の命令によって作
    動して監視結果を表示するように構成されていることを
    特徴とするプラント警報処理装置。
  2. 【請求項2】プラント運転モードにそれぞれ対応する複
    数の前記知識データベースを有し、前記監視手段によっ
    てプラントの運転モードを自動的に判断し、前記知識デ
    ータベースを切り替えてプラントの各運転モードに対応
    する警報処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    プラント警報処理装置。
JP5143847A 1993-06-15 1993-06-15 プラント警報処理装置 Pending JPH0712982A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017015592A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 中国電力株式会社 原子力発電プラント警報監視支援システム
CN121069870A (zh) * 2025-08-28 2025-12-05 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 一种基于动态工况的监控信号智能过滤方法及装置

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