JPH0713071B2 - アデニンヌクレオシド誘導体の合成法 - Google Patents

アデニンヌクレオシド誘導体の合成法

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JPH0713071B2
JPH0713071B2 JP61281197A JP28119786A JPH0713071B2 JP H0713071 B2 JPH0713071 B2 JP H0713071B2 JP 61281197 A JP61281197 A JP 61281197A JP 28119786 A JP28119786 A JP 28119786A JP H0713071 B2 JPH0713071 B2 JP H0713071B2
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【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、アデニンヌクレオシド誘導体、特に3′−デ
オキシ−2′−ケトアデノシン誘導体の新規な合成法に
関する。
(発明の背景及び従来技術) アデノシンの分枝糖アナログの中にはアデノシンデアミ
ナーゼに耐性で且つがん細胞やある種の細菌、糸状菌に
対して阻害活性を示すものが知られている〔E.ウォルト
ン(E.Walton)等ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソアエティ(J.Am.Chem.Soc.),88,4524(196
6)参照〕。
一方、最近ではケトヌクレオシド類は、分枝糖ヌクレオ
シドの合成をはじめとして、種々の化学変換のための中
間体として用いうる可能性が高まっている。
従って、アデノシンのケトヌクレオシド類を合成するこ
とは、生理活性を期待できる新規なアナログ合成等に役
立つものと思われる。
アデノシンのケトヌクレオシド類のうち、2′−ケトヌ
クレオシドについては、従来、3′−デオキシ−5′−
0−トリチルアデノシンをCrO3/ピリジン/Ac2Oで酸化し
て相当する2′−ケトヌクレオシドを得る方法がある
〔ハンスケ,F.(Hansske,F.)等(1984)テトラヘドロ
ン(Tetrahedron)40,125参照〕。
この方法では、相当する2′−ケトヌクレオシドを比較
的好収率で得られる(約67%)ものの、出発原料の3′
−デオキシ−5′−0−トリチルアデノシンの調製が繁
雑であるという問題点があり、又、更に高収率で得る方
法が望まれている。
(発明の目的) 従って、本発明の目的は、3′−デオキシ−2′−ケト
アデノシン誘導体を、極めて高い収率で合成する方法を
提供することにある。
(発明の構成) 本発明は、式〔I〕 (式中、R1、R2は、トリチル基又はジメトキシトリチル
基を示し、R3は、メタンスルホニル基又はトルエンスル
ホニル基を示す。) で示される化合物を金属アルコキシドで処理して、式
〔II〕 (式中、R1、R2は、前記に同じ) で示される化合物を得ることを特徴とするアデニンヌク
レオシド誘導体の合成法に関するものである。
また本発明は、式〔II〕の化合物をシリカゲルで処理し
て、式〔III〕 で示される化合物を得ることを特徴とするアデニンヌク
レオシド誘導体の合成法に関するものである。
本発明の出発物質は、例えば次の工程により得ることが
できる。
(式中、R1、DMT又はTrを示し、R2は、DMT又はTrを示
し、R3はTs又はMsを示す。) 得られた出発物質〔I〕から次のようにして本発明の目
的化合物〔II〕が得られる。まず溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、テトラヒドロフラ
ン、エーテル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、酢酸エチル、ベンゼン、ヘキサン、ジクロルメ
タンあるいはそれらの組合せを用いることができる。
用いる試薬の金属アルコキシドとしては、マグネシウム
メトキシド、マグネシウムエトキシド、マグネシウムプ
ロポキシド、マグネシウムt−ブトキシド等のマグネシ
ウムメ低級アルコキシド、リチウム低級アルコキシド、
ナトリウム低級アルコキシド、カリウム低級アルコキシ
ド、アルミニウム低級アルコキシド等を用いることがで
きる。
金属アルコキシドの使用量は、出発物質に対して1〜20
モル当量が適当である。
反応温度、反応時間、−70〜100℃、5分〜12時間が適
当である。
なお、本反応は、不活性ガス雰囲気中で行うのが好まし
い。得られた化合物は、臭化亜鉛法又は80%酢酸で処理
することにより、保護基を脱離することができる。
また本発明に於ては、得られたβアデニンヌクレオシド
誘導体〔II〕をシリカゲル処理することによりアノマー
化して、更にαアデニンヌクレオシド誘導体〔III〕を
合成することができる。
以下、本発明を参照例及び実施例によって説明する。
参考例1 3′−0−トシル−アデノシン−p−トルエンスルホン
酸塩(化合物1) ワグナー(Wagner)らおよびウエスギ(Uesugi)らの方
法〔ワグナー、D.,バーヘイデン,J.P.H.及びモファッ
ト,J.G.(Wagner,D.,Verheyden,J.P.H.and Moffatt,J.
G.)(1974)ジャーナルオブオーガニックケミストリー
(J.Org.Chem).,39,24:及び、ウエスギ,S.,カネヤス,
T.,マツギ,J.及びイケハラ,M.(Uesugi,S.,Kaneyasu,
T.,Matsugi,J.and Ikehara,M.)(1983)ニュークレオ
サイズ アンド ニュークレオタイズ(Nucleosides an
d Nucleotides),,373〕を一部改良した。
アデノシン(10.68g,40ミリモル)とジブチルスズオキ
サイド(9.96g,40ミリモル)とから文献に従って合成し
た無定形の2′,3′−0−スタニレンアデノシンにメタ
ノール(20ml)を加え加温して大部分を溶かした。これ
にはげしく撹拌しながらジオキサン(180ml)、トリエ
チルアミン(18ml)、トシルクロライド(22.87g,120ミ
リモル)を順次加え室温で一夜撹拌を続けた。析出した
結晶を別し、液を減圧濃縮後残渣に沸とうメタノー
ル(60ml)を加えて無定形の固形物を溶かしそのまま室
温で一夜放置した。析出した結晶(2′−トシルアデノ
シン)を取し冷メタノールで洗い液と洗液とを合わ
せて減圧濃縮した。残渣に沸とう水(60ml)を加えてよ
く撹拌し約5℃で一夜放置した。不溶物を取し冷水
(100ml)、続いてエーテル(100ml)で洗い残渣を乾燥
後メタノールから結晶化させ3′−0−トシルアデノシ
ン−p−トルエンスルホン酸塩(化合物1)3.12g(収
率13%)を得た。
化合物1の物理的性質 融点195−196℃(dec) 元素分析 C H N S 計算値 48.56 4.59 11.80 10.80 (C24H27N5O9S2として) 実測値 48.55 4.57 11.70 10.71 比旋光度▲〔α〕27 D▼=−23.0゜(C=0.94,DMSO) UV・スペクトル(MeOH) λmax 258nm(ε16,200) IRスペクトル(KBr) 3461 1686 1363(S=O) 1039 891 630 3341 1586 1178(S=O) 1013 818 560 3176 1511 1126 934 723 495cm-1 2951 1430 1101 913 691 NMRスペクトル(DMSO−d6)δ 2.29 (3H,S,CH3) 5.95(1H,d,H−1′) 2.43 (3H,S,CH3) 7.12(2H,d,Ar) 3.42 (1H,dd,H−5′) 7.50(4H,m,Ar) 3.58 (1H,dd,H−5″) 7.88(2H,m,Ar) 4.12 (1H,m,H−4′) 8.47(1H,S,H−2) 4.83 (1H,dd,H−2′) 8.66(1H,S,H−8) 5.03 (1H,dd,H−3′) 参考例2 N6,5′−0−ジ−(4,4′−ジメトキシトリチル)−
3′−0−トシルアデノシン (化合物2) 3′−0−トシルアデノシン−p−トルエンスルホン酸
塩(化合物1)(3.27g,5.5ミリモル)を無水ピリジン
(30ml)に溶かし、これに4,4′−ジメトキシトリチル
クロリド(3,72g,11ミリモル)を加えて室温で24時間撹
拌した。ピリジン−メタノール(1:1,3ml)を加え混合
物をクロロホルムで抽出し、クロロホルム層を水、重ソ
ウ水、水の順で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。有機溶媒を減圧下に除去し残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶剤:トルエン−酢酸エチル
−トリエチルアミン(9:1:0.1)→トルエン−酢酸エチ
ル−トリエチルアミン−メタノール(9:1:0.1:0.1)に
かけて精製しベンゼン−エーテル中で再結晶させジメト
キシトリチル保護ヌクレオシド(化合物2)3.65g(収
率65%)を得た。
化合物2の物理的性質 融点130(半融)−142℃ 元素分析 C H N S 計算値 69.48 5.44 6.72 3.08 (C59H55N5O10S・0.2C6H6として) 実測値 69.64 5.50 6.77 2.95 比旋光度▲〔α〕22 D▼=+4.8゜(C=0.57,CHCl3) UV・スペクトル(MeOH) λmax 274nm(ε24,200) IRスペクトル(KBr) 3350 1599 1290 899 564 3040 1504 1242 820 549 2940 1453 1169 698 cm-1 2850 1363 1024 660 NMRスペクトル CDCl3,δ 2.40 (3H,S,C−CH3) 5.02 (1H,q,H−2′) 3.07 (1H,dd,H−5′) 5.08 (1H,dd,H−3′) 3.39 (1H,dd,H−5″) 5.88 (1H,d,H−1′) 3.76 3.77(12H,S,O−CH3) 7.97 (2H,S,H−2,H−
8) 4.42 (1H,m,H−41) 参考例3 2′,5′−ジ−0−t−ブチルジメチルシリル−N6
(4,4′−ジメトキシトリチル)アデノシン(化合物
3) 2′,5′−ジ−0−t−ブチルジメチルシリルアデノシ
ン〔G.H.ハキメラキ,ツバイグニュー,A.プロバ及びK.K
オギルビー(G.H.Hakimelaki,ZZbigniew,A.Proba,and
K.k.Ogilvie),カナディアンジャーナルオブケミスト
リー(Can.J.Chem).,60,1106(1982)〕、(2.94g,5.9
ミリモル)を乾燥ピリジン(30ml)に溶かし、ジメトキ
シトリチルクロリド(2.61g、7.7ミリモル)を添加、室
温で17時間撹拌した。50%ピリジン水溶液を加えて反応
を止め、エーテルで抽出し、有機層を水洗し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、有機溶媒を除去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開剤,トルエン
−酢酸エチル−トリエチルアミン(9:1:0.1)にかけDMT
保護アデノシン誘導体(化合物3)4.21g(89%)を得
た。
化合物3の物理的性質 粉末(アモルファス)状 元素分析 C H N Si 計算値 64.71 7.45 8.77 7.04 (C49H59N5O6Si2として) 実測値 64.62 7.41 8.66 6.84 比旋光度▲〔α〕22 D▼=−29.7゜(C=0.52,CHCl3) UV・スペクトル(MeOH) λmax 274nm(ε24,700) IRスペクトル(KBr) 3340 1598 1247 1031 741 3130 1507 1173 905 694 3040 1459 1148 823 578cm-1 2940 1288 1051 775 NMRスペクトル CDCl3,δ −0.17 (3H,S,C−CH3) 4.00 (1H,dd,H−5″) −0.07 (3H,S,C−CH3) 4.19 (1H,m,H−4′) 0.12 (3H,S,C−CH3) 4.26 (1H,q,H−3′) 0.14 (3H,S,C−CH3) 4.65 (1H,t,H−2′) 0.80 (9H,S,t−Bu) 6.05 (1H,d,H−1′) 0.95 (9H,S,T−Bu) 8.04 (1H,S,H−2) 3.78 (6H,S,O−CH3×2) 8.11 (1H,S,H−8) 3.84 (1H,dd,H−5′) 参考例4 N6−(4,4′−ジメトキシトリチル)−3′−0−トシ
ルアデノシン(化合物4) 2′,5′−ジ−0−t−ブチルジメチルシリル−N6
(4,4′−ジメトキシトリチル)アデノシン(化合物
3)(1.78g,2.2ミリモル)を乾燥ピリジン(20ml)に
溶かし、トシルクロリド(2.46g,8.8ミリモル)を加え
て、室温で5日間撹拌した。50%ピリジン水溶液を加え
て反応を止め、少量のクロロホルムを含むエーテルで抽
出し、有機層を水、重ソウ水、水の順で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機溶媒を除去した。
残渣をテトラヒドロフラン(18ml)に溶かし、テトラブ
チルアンモニウムフルオロラド(4.4ミリモル)のテト
ラヒドロフラン溶液(4.4ml)を加えて室温、30分間撹
拌した。クロロホルムを少量含むエーテルで抽出し、水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機溶媒を除
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開剤、クロロホルム−酢酸エチル(93:7))にかけ3′
−トシル体(化合物4)1.37g(収率85%)を得た。
化合物4の物理的性質 無定形(アモルファス)粉末 元素分析 C H N S 計算値 63.06 5.15 9.68 4.43 (C38H37N5O8Sとして) 実測値 62.92 5.14 9.57 4.33 比旋光度▲〔α〕21 D▼=−29.6゜(C=0.64,CHCl3) UV・スペクトル(MeOH) λmax273 nm(ε21,100) IRスペクトル(KBr) 3425 3140 2850 1466 1246 900 701 3324 3050 1600 1366 1171 822 681 3220 2950 1506 1291 1031 786 551 cm-1 NMRスペクトル CDCl3,δ 2.46 (3H,S,C−CH3) 5.76(1H,d,H−1′) 3.55 (1H,t,H−5′) 7.39(2H,d,Ts) 3.76 3.77(6H,S,O−CH3) 7.76(1H,S,H−2) 3.82 (1H,d,H−5″) 7.85(2H,d,Ts) 4.37 (1H,S,H−4′) 7.95(1H,d,H−8) 5.11 (2H,m,H−2′,H−3′) 参考例5 N6,5′−0−ジ−(4,4′−ジメトキシトリチル)−
3′−0−トシルアデノシン(化合物2)(別法) N6−(4,4′−ジメトキシトリチル)−3′−0−トシ
ルアデノシン(化合物4)(490mg,0.68ミリモル)を無
水ピリジン(4ml)に溶かし、4,4′−ジメトキシトリチ
ルクロリド(230g,0.68ミリモル)を加えて室温80分間
撹拌した。50%ピリジン水溶液を加えて反応を止め、少
量のクロロホルムを含むエーテルで抽出し、水洗後無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。有機溶媒を除去し残渣を
別法(3′−0−トシルアデノシン−p−トシル酸塩か
ら)と同様に処理して、標題化合物(化合物2)618mg
(収率89%)を得た。
実施例1 N6,5′−0−ジ−(4,4′−ジメトキシトリチル)−9
−(3−デオキシ−β−D−グリセロ−ペントフラノシ
ル−2−ウロース)アデニン(化合物5) けずり状金属マグネシウム(48.6mg,2ミリモル)から調
製したマグネシウムメトキシドのメタノール溶液(5m
l)へDMT保護3′−トシル体(化合物2)(513mg,0.5
ミリモル)のベンゼン溶液(5ml)を乾燥窒素気流中室
温撹拌下で滴下、そのまま15分間撹拌し、直ちに氷水で
冷却した。塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を止
め、少量のクロロホルムを含むエーテルで抽出し、有機
相を水で数回洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
した。
残渣をジクロロメタン(4ml)にとかしペンタン(40m
l)中へ激しく撹拌しつつ滴下し、生じた白色沈澱を
取し、乾燥して、β体(化合物5)396mg(収率93%)
を得た。このものはアノマー化し易く10%以下のα体を
含んでいたが精製せずに合成原料として、このまま使用
できる。分析用試料はMallinckrodt製中性シリカゲル
(Silica AR)を用いてカラムクロマトグラフィー(展
開剤、ベンゼン−酢酸エチル(85:15))を行ない精製
した。
化合物5の物理的性質 粉末(無定形) 元素分析 C H N 計算値 72.37 5.61 8.12 (C52H47N5O7・0.5H2Oとして) 実測値 72.16 5.66 7.81 比旋光度▲〔α〕24 D▼=−14.9゜(C=0.50,CHCl3) TLC Rf=0.52〔シリカゲル:ベンゼン−酢酸エチル
(7:3)〕 UV・スペクトル(MeOH) λmax273 nm(ε23,200) λsh 234 nm(ε35,100) IRスペクトル(KBr) 3420 1604 1297 828 2950 1507 1252 703 2850 1467 1180 584 cm-1 1774 (C=O) 1034 NMRスペクトル CDCl3,δ 2.76 (1H,dd,H−3′) 3.76,3.77 (12H,S,OCH3) 3.13 (1H,dd,H−3″) 4.61 (1H,m,H−4′) 3.49 (1H,dd,H−5′) 5.85(1H,S,H−1′) 3.42 (1H,dd,H−5″) 7.78(1H,S,H−2) 7.97 (1H,S,H−8) 実施例2 N6,5′−0−ジ−(4,4′−ジメトキシトリチル)−9
−(3−デオキシ−α−D−グリセロ−ペントフラノシ
ル−2−ウロース)アデニン(化合物6) 対応するβ体の合成法と同様に3′−トシルアデノシン
(化合物2)(1.03g,1ミリモル)を処理して得た粗生
成物(β体)をジクロロメタン−ペンタン処理をせずに
Merck製シリカゲル(Kieselgel60)160gを用いてカラム
クロマトグラフィー(展開剤,ベンゼン−酢酸エチル−
トリエチルアミン(9:1:0.1))を行ってアノマー化さ
せ、β−体過剰の混合物(α:β≒9:1)を得た。これ
を再度Mallinckrodt製(中性)シリカゲル(100g)を用
いてカラムクロマトグラフィー(展開剤、ベンゼン−酢
酸エチル(95:5))を行い溶出分を合わせて濃縮し、残
渣をβ体の合成例と同様に、ジクロロメタン−ペンタン
処理して、α体の(化合物6)の粉末567mg(収率66
%)を得た。
化合物6の物理的性質 粉末(無定形) 元素分析 C H N 計算値 73.55 6.00 7.87 (C52H47N5O7・0.5C5H12として) 実測値 73.34 6.11 7.85 比旋光度▲〔α〕24 D▼=+3.8゜(C=0.54,CHCl3) TLC Rf=0.71〔シリカゲル:ベンゼン−酢酸エチル
(7:3)〕 UV・スペクトル(MeOH) λmax273 nm(ε28,700) λsh 234 nm(ε39,800) IRスペクトル(KBr) 3425 1774(C=0) 1460 1175 702 2950 1606 1329 1034 582 2850 1506 1250 825 cm-1 NMRスペクトル CDCl3,δ 2.73 (1H,dd,H−3′) 5.00 (1H,m,H−4′) 3.2 (2H,m,H−31″H−5′) 5.92 (1H,S,H−
1′) 3.57 (1H,dd,H−5″) 7.81 (1H,S,H−2) 3.78 3.79(12H,S,OCH3) 7.92(1H,S,H−8) 参考例6 9−(3−デオキシ−α−D−グリセロ−ペントフラノ
シル−2−ウロース)アデニン(化合物7) DMT保護基の付いたα体(化合物6) (427mg,0.5ミリモル)のクロロホルム(1ml)溶液に臭
化亜鉛(900mg,4ミリモル)のメタノール(1,1ml)−ク
ロロホルム(4ml)混合溶液を加え室温で4時間撹拌し
た。クロロホルム(40ml)で希釈し水(20ml)で目的物
を抽出した。水層をエタノールと共沸下に45℃以下で約
5mlまで減圧濃縮し生じた沈でんをセライトを用いて
別、水洗した。液と洗液とを合わせて前と同様に約3m
lまで濃縮し不溶部を再び別して液をそのまま活性
炭カラム(1.3×6cm)に吸着させた。水(50ml)で洗っ
た後80%メタノール水溶液で抽出しヌクレオシドを含む
溶出分を濃縮してα体63mg(収率約50%)を得た。
生成物はアノマー化易くα:β=93:7の混合物であっ
た。
化合物7の物理的性質 TLC Rf=0.43〔シリカゲル:クロロホルムメタノール
(8:2)〕 参考例7 9−(3−デオキシ−β−D−グリセロ−ペントフラノ
シル−2−ウロース)アデニン(化合物8) DMT保護基の付いたβ体(化合物5)(427mg,0.5ミリモ
ル)をα体の場合と同様に処理し遊離のβ体(8)76mg
(収率約61%)を得た。この生成物はα:β=18:82の
混合物であった。
化合物8の物理的性質 TLC Rf=0.43(シリカゲル:クロロホルム−メタノー
ル(8:2))

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式〔I〕 (式中、R1、R2は、トリチル基又はジメトキシトリチル
    基を示し、R3は、メタンスルホニル基又はトルエンスル
    ホニル基を示す。) で示される化合物を金属アルコキシドで処理して、式
    〔II〕 (式中、R1、R2は、前記に同じ) で示される化合物を得ることを特徴とするアデニンヌク
    レオシド誘導体の合成法。
  2. 【請求項2】式〔I〕 (式中、R1、R2は、トリチル基又はジメトキシトリチル
    基を示し、R3は、メタンスルホニル基又はトルエンスル
    ホニル基を示す。) で示される化合物を金属アルコキシドで処理して、式
    〔II〕 (式中、R1、R2は、前記に同じ) で示される化合物を得、次いで式〔II〕の化合物をシリ
    カゲルで処理して、式〔III〕 (式中、R1、R2は、前記に同じ) で示される化合物を得ることを特徴とするアデニンヌク
    レオシド誘導体の合成法。
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