JPH07132509A - 積層木質板および化粧積層木質板 - Google Patents
積層木質板および化粧積層木質板Info
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Abstract
質板であって、その隣接する各層における配向方向を互
いに直交せしめた。上記方向性木材薄片集成板1、2、
3の積層数を3層以上の奇数とし、かつその両表層1、
3と内層2との厚さ比率によって、積層木質板の表層の
配向方向の強度を調整した。この積層木質板の少なくと
も片面に、化粧単板4または下地材と化粧単板とを貼付
した。この積層木質板の層構成を厚さ方向に非対称とし
た。 【効果】 面の全ての方向に強度が均化され、また特定
方向の曲げ強度が強化された積層木質板、および床板と
しての弾性、平滑性、抗そり・ねじれ性に優れた化粧積
層木質板が得られる。
Description
れる方向性木材薄片集成板を積層して得られ、建材、家
具、調度などの板材として使用することのできる積層木
質板およびこれを用いた化粧積層木質板に関するもので
あり、特に、面の全ての方向に強度が均化され、また特
定方向の曲げ強度が強化され、かつ床板としての弾性と
平滑性に優れた積層木質板およびこれを用いた床板など
の化粧積層木質板に関するものである。
題とされるようになり、木材資源の入手が今後益々困難
になることは明かである。従って、大量の木材資源を消
費して生産される合板などの板材は、その供給が不安定
あるいは供給不足になり、価格も高騰することが予想さ
れる。例えば、比較的安価で大量生産が可能な床板とし
て、従来から、図5に示すように、合板5の片面に化粧
単板4を貼付して製造したものが用いられている。この
合板は、ベニヤ単板などの複数枚を、その木理方向が直
交するように積層したものであるから、当然上記の資源
的問題を抱えている。そこで、これを他の入手容易で資
源的問題の少ない素材で代替することが求められてい
る。
して、従来廃材とされた木材薄片や、木材チップを解繊
して得られる木質繊維などを有効活用した木質板が注目
され、それらの種々な分野への応用が試みられるように
なった。ところで、一般に木質の床板としては、十分な
強度、剛性、表面硬度、平滑性などの物性が求められる
ことはいうまでもないが、このほかに、歩行に適した弾
性を有する必要があり、また、細長い床板を根太に差し
渡して床を張る場合が多いので、特に長手方向における
曲げ強さの大きいことが要求される。従って上記の木質
板を床板として使用するためには、これらの物性上の要
求が満たされなければならない。
木質板は、これらの構成要素となる木材薄片や木質繊維
をバインダーで接着し、一体化成形して得られるもので
ある。これらの木質板は、構成要素のサイズが小さくな
るに従い組織が均質になり、表面も平滑になるが、強
度、剛性は低下し、かつ密度が増加する傾向がある。逆
に構成要素のサイズが大きくなると、木材が本来持って
いる強度、密度に近づくが、そのような木質板は不均質
で、表面の凹凸が大きくなる。これらを床板に用いる場
合、例えば、木質繊維を構成要素とする木質繊維板で
は、構成要素のサイズが小さいため、均一で平滑な表面
を有する木質板が得られるものの、床板としては強度不
足であり、高強度にするために板厚を厚くすると、密度
が高くなり重量が増加して取扱い難くなるという問題が
ある。ここで、図6に示すように、木材薄片6をその木
材繊維の方向がほぼ一定となるように配向して集積し、
バインダーで接着して一体化成形した方向性木材薄片集
成板が、OSB(Oriented Strand Board) と呼ばれ、
構造用面材として用いられるようになってきた。この方
向性木材薄片集成板は、構成要素のサイズが大きく、針
葉樹合板に匹敵する強度を有しており、床板として前記
の木質繊維板より強度、剛性の点で優れている。
材薄片集成板は、木材繊維の方向がほぼ一定となるよう
に配向されているので、その配向方向には強度が大であ
るが、配向方向に直角な方向には引っ張り、曲げとも強
度が比較的弱いという問題があった。また、方向性木材
薄片集成板は圧縮強度は大であるが、その表面が不均一
で凹凸が大きいため、これを用いて床板を製造すると
き、その表面平滑性に問題があった。そこで表面に化粧
単板または下地材と化粧単板とを貼付する方法が検討さ
れたが、この場合は得られた床板にそりやねじれが発生
する傾向があった。本発明は上記の問題を解決するため
になされたものであり、従ってその目的は、面の全ての
方向に強度が均化され、また床板としたとき長手方向の
曲げ強さが強化され、かつこれを床材として用いたとき
歩行に適した弾性と平面性とを有する積層木質板および
化粧積層木質板を提供することにある。
材薄片集成板を2層以上積層してなる積層木質板におい
て、その隣接する各層における方向性木材薄片集成板の
配向方向を互いに直交せしめた積層木質板を提供するこ
とによって解決できる。上記において、この積層木質板
は、方向性木材薄片集成板の積層数を3層以上の奇数と
し、かつその両表層と内層との厚さ比率を変えることに
よって、表層の配向方向に沿う方向の強度を調整したも
のであることが好ましい。上記において、この積層木質
板は、表層の厚さの和を内層の厚さの和よりも大きく
し、表層の配向方向に沿う方向の強度を内層の配向方向
に沿う方向の強度よりも大きくしたものであることが好
ましい。本発明はまた、上記の積層木質板の少なくとも
片面に化粧単板または下地材と化粧単板とを貼付した化
粧積層木質板を提供する。上記において、積層木質板の
層構成は、その厚さ方向に非対称とすることが好まし
い。
配向方向に直角な方向に対して強度が弱いものである
が、本発明の積層木質板は、方向性木材薄片集成板を2
層以上積層し、かつその隣接する各層の配向方向を互い
に直交せしめたので、面の全ての方向に対して引張強さ
および曲げ強さが均化され、かつ強化される。このと
き、積層数が偶数であり、かつ各方向性木材薄片集成板
の厚さと強度とが等しければ、得られた積層木質板の強
度は面の全ての方向に均等になる。また、積層数が3層
以上の奇数であれば、両表層の配向方向は常に一致し、
かつその方向に配向した方向性木材薄片集成板の層数が
これと直角な配向方向を有するものより常に1層多くな
っているので、この積層木質板は表層の配向方向に、よ
り強化されることになる。その程度は、両表層と内層と
の厚さ比率を変えることによって調整できる。
の積層木質板を形成する方向性木材薄片集成板は、例え
ば木材薄片をバインダーと混合し、得られた混合物をそ
の木材繊維の方向がほぼ一定となるように配向して集積
し、熱圧を加えて接着し、板状に一体化成形したもので
ある。この木材薄片としては、例えばアカマツ、カラマ
ツ、エゾマツ、トドマツ、アスペン、ロッジポールパイ
ンなどの薄片が好適であるが、樹種は特に限定されるも
のではない。木材薄片のサイズや形状も特に限定される
ものではないが、大部分のサイズが厚さ0.4〜0.8
mm、長さ20〜100mm、幅2〜60mmの範囲内
にあり、木材繊維の方向に細長い形状のものであること
が好ましい。この場合には木材薄片を、その木材繊維の
方向がほぼ一定となるように配向して集積することが容
易になる。
この分野で使用される任意の合成樹脂接着剤が使用でき
る。しかし、特に本発明の積層木質板の表層材として用
いる方向性木材薄片集成板には表面硬度が要求されるの
で、バインダーとしては硬度が高いもの、例えばフェノ
ール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、またはそれらの混合物などが好まし
い。また、内層材としては、適度な弾性と軽量性が要求
されるので、発泡性バインダーを用いることが好まし
い。ここで発泡性バインダーとは、木材薄片を互いに強
靱に接着するとともに、それ自体が発泡するものであっ
て、この発泡によってバインダー樹脂が木材薄片の微少
な間隙にも浸透し、少量のバインダーで大きい接着面積
を得るとともに、集積物を低密度化することができるも
のである。この発泡性バインダーは、自己発泡する樹脂
から構成してもよく、また、非発泡性の樹脂と発泡剤と
によって構成してもよい。自己発泡する樹脂の例として
は、発泡性ポリウレタン樹脂を挙げることができる。ま
た、発泡剤によって発泡する非発泡性樹脂の例として
は、非発泡性ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ユ
リア樹脂またはそれらの混合物を挙げることができる。
また、発泡剤としては、揮発性発泡剤、例えばCCl3
F、CCl2 F2 、またはCCl2 F−CClF2 など
や、熱分解性発泡剤、例えばアゾジカルボンアミド、ア
ゾヘキサヒドロベンゾニトリル、2,2’−アゾイソブ
チロニトリル、ベンゼンスルフォヒドラジド、または
N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジメチルテレフタル
アミドなどを挙げることができる。また、これらの発泡
性バインダーは、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂などの非発泡性バインダーを含んでいてもよい。
これらの混合比は、目的とする積層木質板の密度に応じ
て適宜調整することができる。
質繊維100重量部に対して10〜30重量部とするこ
とが好ましい。10重量部未満では木材薄片が十分に接
着せず、30重量部を越えると、得られた積層木質板の
密度が過大となり重くなるとともに木質としての特色が
失われる。
は、まず木材薄片とバインダーとを、それぞれの木材薄
片の面にバインダーが均一に付着するように混合し、こ
の混合物を、木材薄片の木材繊維の方向がほぼ一定とな
るように配向して集積する。この配向は、木材薄片が木
材繊維の方向に細長い形状に形成されているので、その
長さ方向を揃えて集積すればよく容易である。この集積
物に熱圧を加えて接着し、板状に一体化成形すれば方向
性木材薄片集成板が得られる。熱圧を加えて得られた方
向性木材薄片集成板の平面寸法は任意であるが、その厚
さは5mm〜20mm程度とすることが好ましい。ま
た、その密度は、0.40〜0.65g/cm3とする
ことが好ましい。密度が0.40g/cm3より小さい
と、板の強度が不十分になり、逆に密度が0.65g/
cm3より大きい場合は、全体の重量が増加して取扱い
難くなる。この方向性木材薄片集成板の曲げヤング係数
は、配向方向に40〜80×102MPa程度であるこ
とが好ましい。曲げヤング係数が40×102MPa未
満では、積層木質板としたときのたわみが過大となり、
80×102MPaを越えると、例えば床板としてこれ
を使用したとき、歩行時に必要とする適度の弾性が不足
することになる。
薄片集成板を2層以上積層して製造するものであり、そ
の際、隣接する各層における方向性木材薄片集成板の配
向方向を互いに直交せしめて積層する。この積層は、方
向性木材薄片集成板を成形する途中の、木材薄片とバイ
ンダーとの混合物を集積する過程で、配向方向が互いに
直交するように順次集積を行い、次いでこの多層集積物
に熱圧を加えて一体化成形する方法で行ってもよいし、
また各方向性木材薄片集成板を別個に製造したのちに、
積層面に接着剤を塗布して積層してもよい。この接着剤
としては、前記した各種バインダーのほか、ビニル系、
アクリル系、ゴム系など、木質板の接着に従来から使用
されているものがいずれも使用できる。木材薄片とバイ
ンダーとの混合物を集積する過程で積層を行う場合に
は、各層に含まれているバインダーが層間を接着するの
で付加的な接着剤は不要である。上記のように、いずれ
の方法によるにせよ、最低2層の方向性木材薄片集成板
をその配向方向を直交せしめて積層するので、得られた
積層木質板は面の全ての方向に対して引張強さおよび曲
げ強さが均化され、かつ強化される。この積層数は多い
ほど面方向の強度がより均化され、また強化され、かつ
曲がり、そり、ねじれなどに対しても安定になる。
は、特定方向、特に長手方向に曲げ強さが適度に強化さ
れていることが要求される。この場合は、方向性木材薄
片集成板の積層数を3層以上の奇数とし、表層の配向方
向を長手方向に合わせ、隣接する各層がそれぞれ互いに
配向方向を直交するように積層し、かつその両表層と内
層との厚さ比率を適度に調整する。これによって、積層
木質板の長手方向における強度、例えば曲げ強さが好適
に調整される。
すなわち異方性は、表層の配向方向に沿った強度を増大
させるばかりでなく、減少させることによっても調整す
ることができる。例えば、積層木質板の全体としての厚
さを一定に保ったまま、両表層の厚さ比率を、表層:内
層:表層=1:1:1から漸次減小して行けば、最初は
表層の配向方向に沿った強度が大であったものが次第に
減少し、全ての方向に対して均一な強度を有するものと
なり、さらにはその方向の強度が直角方向の強度より小
さい積層木質板が得られるようにもなる。このように、
両表層と内層との厚さ比率によって強度の異方性が調整
された積層木質板の全てが本発明に含まれるものであ
る。
積層木質板の表面は、木材薄片がそのまま表面に露出し
ているため、化粧性に劣る。このため、この積層木質板
を床板などの内装材に用いるには、少なくとも片面に化
粧単板を貼付することが好ましい。この際、基材となる
積層木質板の表面を、従来から行われている方法によっ
て研磨し、その研磨した面に化粧単板を貼付することが
好ましい。また、化粧単板を通して方向性木材薄片集成
板の木地が透けて見えるような場合は、基材と化粧単板
との間に不透明な下地材を介在させてもよい。ここで用
いられる化粧単板としては、特に限定されるものではな
いが、例えばオーク突板など、従来から使用されている
厚さ0.2〜0.8mm程度の化粧単板が使用できる。
また、不透明な下地材としては、例えば紙などを使用す
ることができる。下地材を用いる場合は、化粧単板は薄
いものでよい。この化粧単板の表面には、さらに、厚さ
40〜60μm程度のウレタン塗装などを施すことがで
きる。
層木質板は、その基材となる積層木質板が厚さ方向に中
心から対称的に構成されていると、温度湿度などの環境
変化の影響を受けて曲がり、そり、ねじれなどを生ずる
場合がある。これらは、基材となる積層木質板の層構成
を厚さ方向に非対称にすると防止できる。具体的には例
えば、両表層の厚さや材質を変えたり、化粧単板を貼付
していない面(裏面)に、その面の配向方向に直角な方
向に延びる溝を複数本形成するなどの方法によって非対
称とすることができる。
は、化粧積層木質板を所定寸法の正方形、長方形などに
切断し、必要なら面取りや仕上げ塗装その他の加工を施
し、また側端部に雄実、雌実を形成する。このとき、正
方形ブロック状または比較的広幅の床板とする場合は、
面の全ての方向に強度が均化された、異方性の少ない化
粧積層木質板を用いることが好ましく、また、細長い長
方形の床板の場合は、その長手方向に強度が特に強化さ
れた化粧積層木質板を用いることが好ましい。その上
で、上記いずれの床板の場合も、曲げヤング係数を40
〜80×102MPa程度に調整することによって、歩
行に快適な弾性を有する床板が得られる。
積層木質板は、順次3層の方向性木材薄片集成板1、
2、3を、隣接する各層における配向方向が互いに直交
するように積層したものである。この積層木質板の厚さ
は12mmであり、両表層をなす方向性木材薄片集成板
1および3の厚さはいずれも3mm、内層をなす方向性
木材薄片集成板2の厚さは6mmであった。すなわち、
表層:内層:表層の厚さ比率は1:2:1となってい
る。
た。 (混合物1)シェービングマシンを用いて、エゾマツ材
から、長さ30〜50mm、幅2〜20mm、厚さが
0.15〜0.20mmの範囲内にある木材薄片を得
た。上記の木材薄片100重量部を低速で回転する回転
ドラム内に入れ、水性フェノール樹脂バインダー20重
量部を、回転ドラム内で木材薄片が自然落下する間にス
プレー散布して、この木材薄片にフェノール樹脂バイン
ダーを均一に塗布し、木材薄片とバインダーとの混合物
1を得た。
て、エゾマツ材から、長さ75〜80mm、幅5〜50
mm、厚さ平均0.55mmの木材薄片を得た。上記の
木材薄片100重量部を低速で回転する回転ドラム内に
入れ、発泡性ウレタン樹脂(住友バイエルウレタン社製
の粗MDI)と未濃縮ユリア樹脂の重量比2:1の混合
物20重量部を、回転ドラム内で木材薄片が自然落下す
る間にスプレー散布して、この木材薄片に発泡性バイン
ダーを均一に塗布し、木材薄片とバインダーとの混合物
2とした。
方向に揃うようにして熱圧板上に散布し、厚さが62m
mになるように集積した。この上に引き続いて混合物2
を、その木材薄片の配向方向が先の混合物1のそれとほ
ぼ直角になるように散布し、厚さが126mmになるよ
うに集積した。さらにこの上に、引き続いて混合物1
を、その木材薄片の配向方向が先の混合物2のそれとほ
ぼ直角になるように散布し、厚さが62mmになるよう
に集積した。得られた3層の集積物を、温度160℃、
圧力2MPaで20分間熱圧成形して実施例1の積層木
質板を得た。
を示す。この積層木質板は、順次3層の方向性木材薄片
集成板1、2、3を、隣接する各層における配向方向が
互いに直交するように積層してなるものである。この積
層木質板の厚さは実施例1と同様12mmであり、ただ
し両表層をなす方向性木材薄片集成板1、3および内層
をなす方向性木材薄片集成板2の厚さはいずれも4mm
であった。すなわち、表層:内層:表層の厚さ比率は
1:1:1となっている。
た。混合物1、混合物2としては、それぞれ実施例1に
示したと同様なものを使用した。この混合物1を、木材
薄片の配向方向がほぼ一方向に揃うように熱圧板上に散
布し、厚さが83mmになるように集積した。この上に
引き続いて混合物2を、その木材薄片の配向方向が先の
混合物1のそれとほぼ直角になるように散布し、厚さが
83mmになるように集積した。さらにこの上に、引き
続いて混合物1を、その木材薄片の配向方向が先の混合
物2のそれとほぼ直角になるように散布し、厚さが83
mmになるように集積した。得られた集積物を、温度1
60℃、圧力2MPaで20分間熱圧成形して実施例2
の積層木質板を得た。
を示す。この積層木質板は、順次3層の方向性木材薄片
集成板1、2、3を、隣接する各層における配向方向が
互いに直交するように積層してなるものである。この積
層木質板の厚さは実施例1および2と同様12mmであ
り、ただし両表層をなす方向性木材薄片集成板1、3の
厚さはいずれも2.4mmであり、内層をなす方向性木
材薄片集成板2の厚さは7.2mmであった。すなわ
ち、表層:内層:表層の厚さ比率は1:3:1となって
いる。
た。混合物1、混合物2としては、それぞれ実施例1に
示したと同様なものを使用した。この混合物1を、木材
薄片の配向方向がほぼ一方向に揃うように熱圧板上に散
布し、厚さが50mmになるように集積した。この上に
引き続いて混合物2を、その木材薄片の配向方向が先の
混合物1のそれとほぼ直角になるように散布し、厚さが
150mmになるように集積した。さらにこの上に、引
き続いて混合物1を、その木材薄片の配向方向が先の混
合物2のそれとほぼ直角になるように散布し、厚さが5
0mmになるように集積した。得られた集積物を、温度
160℃、圧力2MPaで20分間熱圧成形して実施例
3の積層木質板を得た。
表層の配向方向をX方向、これと直角な方向をY方向と
して、各方向における曲げ強さと曲げヤング係数とを測
定した。結果を表1に示す。
(厚さ比率1:2:1)を標準とするとき、全体の厚さ
は同一であっても、両表層1、3の厚さ比率が大である
実施例2(厚さ比率1:1:1)の場合は、表層の配向
方向であるX方向の曲げ強さが実施例1のそれより明か
に大となっており、実施例3(厚さ比率1:3:1)の
場合は、両表層1、3の厚さ比率が比較的小さいので、
X方向の曲げ強さが実施例1のそれより小さく、異方性
が減少していることがわかる。
質板を示す。この化粧積層木質板は、実施例1の積層木
質板の一方の表層1の表面を研磨し、この面に厚さ0.
2mmのオーク材の化粧単板4を貼付して製造したもの
である。表層1と化粧単板4とは、水性高分子イソシア
ネート系接着剤(光洋産業、KR7800)を用い、温
度110℃、圧力10MPaを3分間かけて接着した。
この化粧単板4の表面をさらに研磨し、厚さ約50μm
のウレタン塗装を施した。得られた化粧積層木質板は平
滑かつ美麗な表面を有しており、表面硬度が高く、床板
としての好適な物性を有していた。
を、X方向1800mm×Y方向300mmの長方形に
切断し、裏面には、その配向方向と直角の方向に、幅3
mm、深さ2mmの溝を450mm間隔に3本形成し、
積層木質板の層構成をその厚さ方向に非対称にして実施
例5の床板を製造した。この床板の曲げたわみをJAS
の規格に基づいて評価した。即ち、この床板をX方向に
スパン700mmで支持し、スパンの中央に直交して置
いた荷重棒の上に、21kg重の荷重をかけたときの変
位(A)と、同様に9kg重の荷重をかけたときの変位
(B)との差(A−B)を求めた。この差が小さいほど
剛性が高いことを表している。床板のJAS規格では、
この曲げたわみの値が3.5mm以下である必要があ
る。実施例5の床板は、この規格に合格していた。
集成板を2層以上、隣接する各層における配向方向を互
いに直交せしめて積層したものであるので、面の全ての
方向に強度が均化され、かつ曲がりやそりが軽減され
る。上記方向性木材薄片集成板の積層数を3層以上の奇
数とし、かつ両表層と内層との厚さ比率によって積層木
質板の表層配向方向の強度を調整すれば、長手方向に好
適な曲げ強度を有する積層木質板が得られる。上記積層
木質板の少なくとも片面に、化粧単板または下地材と化
粧単板とを貼付すれば、床板材として好適な平滑性と、
木製床板同様の外観を有する化粧積層木質板が得られ
る。上記化粧積層木質板を用いて床板を製造すれば、平
滑でかつ歩行に適度な弾性を有する床が得られる。さら
にその積層木質板の層構成を厚さ方向に非対称とすれ
ば、曲がり、そり、ねじれのない床板が得られる。本発
明の積層木質板または化粧積層木質板は、上記のように
床板として特に好適に使用できるものではあるが、床板
として以外にも、構造面材、装飾面材などとして、建築
物、建具、家具、調度、事務機具、玩具などの分野で広
く適用できるものであることはいうまでもない。
Claims (5)
- 【請求項1】 方向性木材薄片集成板を2層以上積層し
てなる積層木質板において、その隣接する各層における
方向性木材薄片集成板の配向方向を互いに直交せしめた
積層木質板。 - 【請求項2】 請求項1において、上記方向性木材薄片
集成板の積層数を3層以上の奇数とし、かつその両表層
と内層との厚さ比率を変えることによって、表層の配向
方向に沿う方向の強度を調整した積層木質板。 - 【請求項3】 請求項2において、表層の厚さの和を内
層の厚さの和よりも大きくし、表層の配向方向に沿う方
向の強度を内層の配向方向に沿う方向の強度よりも大き
くした積層木質板。 - 【請求項4】 請求項1〜3記載の積層木質板の少なく
とも片面に、化粧単板または下地材と化粧単板とを貼付
した化粧積層木質板。 - 【請求項5】 請求項4において、積層木質板の層構成
をその厚さ方向に非対称とした化粧積層木質板。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27991093A JP3708137B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 積層木質板 |
| NZ260980A NZ260980A (en) | 1993-07-14 | 1994-07-11 | Wood board; core layer of wooden strips & foaming binder and surface layer of oriented strand board with wooden strips & binder |
| CA002127864A CA2127864C (en) | 1993-07-14 | 1994-07-12 | Wood board and flooring material |
| US08/274,969 US5554429A (en) | 1993-07-14 | 1994-07-14 | Wood board and flooring material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27991093A JP3708137B2 (ja) | 1993-11-09 | 1993-11-09 | 積層木質板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07132509A true JPH07132509A (ja) | 1995-05-23 |
| JP3708137B2 JP3708137B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=17617624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27991093A Expired - Lifetime JP3708137B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-11-09 | 積層木質板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3708137B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3046260U (ja) * | 1997-08-14 | 1998-03-06 | 豐裕 陳 | 配向板を用いた合板 |
| JP2006233681A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Itochu Kenzai Corp | 芯材及び木製防火扉並びに木製防火扉の製造方法 |
| JP2013079497A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Toyo Tex Co Ltd | 木質床材 |
| JP2024142992A (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-11 | 株式会社ノダ | 木削薄片板および床材 |
| JP2025005751A (ja) * | 2023-06-28 | 2025-01-17 | 株式会社ノダ | 木削薄片板および床材 |
-
1993
- 1993-11-09 JP JP27991093A patent/JP3708137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3046260U (ja) * | 1997-08-14 | 1998-03-06 | 豐裕 陳 | 配向板を用いた合板 |
| JP2006233681A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Itochu Kenzai Corp | 芯材及び木製防火扉並びに木製防火扉の製造方法 |
| JP2013079497A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Toyo Tex Co Ltd | 木質床材 |
| JP2024142992A (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-11 | 株式会社ノダ | 木削薄片板および床材 |
| JP2025005751A (ja) * | 2023-06-28 | 2025-01-17 | 株式会社ノダ | 木削薄片板および床材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3708137B2 (ja) | 2005-10-19 |
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