JPH07138091A - 超電導薄膜の製造方法 - Google Patents
超電導薄膜の製造方法Info
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- JPH07138091A JPH07138091A JP5334140A JP33414093A JPH07138091A JP H07138091 A JPH07138091 A JP H07138091A JP 5334140 A JP5334140 A JP 5334140A JP 33414093 A JP33414093 A JP 33414093A JP H07138091 A JPH07138091 A JP H07138091A
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な結晶性並びに良好な平坦性を備えた、
a軸配向でしかも単結晶構造で形成された超電導薄膜の
成膜技術を提供する。また、ジョセフソン接合素子の特
性を向上できる、超電導薄膜の成膜技術を提供する。 【構成】 超電導薄膜の製造方法において、基板面内の
格子定数に異方性を有する結晶構造で形成される基板1
を準備し、この基板1にオフアクシスRFスパッタ法を
使用してa軸配向でしかも単結晶構造で形成された超電
導薄膜を成膜する。基板1及び結晶面はNdGaO3 基
板の(110)結晶面、LaGaO3 基板の(100)
結晶面又は(001)結晶面、LaSrGaO4 基板の
(100)結晶面のいずれかを使用する。超電導薄膜は
YBCO系超電導薄膜を成膜する。成膜の条件は、入射
角度0〜30度、基板温度500〜610℃、スパッタ
ガスAr:O2 が1:2の比率で30〜100mtorr、
RF出力30〜130Wである。
a軸配向でしかも単結晶構造で形成された超電導薄膜の
成膜技術を提供する。また、ジョセフソン接合素子の特
性を向上できる、超電導薄膜の成膜技術を提供する。 【構成】 超電導薄膜の製造方法において、基板面内の
格子定数に異方性を有する結晶構造で形成される基板1
を準備し、この基板1にオフアクシスRFスパッタ法を
使用してa軸配向でしかも単結晶構造で形成された超電
導薄膜を成膜する。基板1及び結晶面はNdGaO3 基
板の(110)結晶面、LaGaO3 基板の(100)
結晶面又は(001)結晶面、LaSrGaO4 基板の
(100)結晶面のいずれかを使用する。超電導薄膜は
YBCO系超電導薄膜を成膜する。成膜の条件は、入射
角度0〜30度、基板温度500〜610℃、スパッタ
ガスAr:O2 が1:2の比率で30〜100mtorr、
RF出力30〜130Wである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導薄膜の成膜技術
に関し、特に、積層型接合デバイスの超電導薄膜の成膜
技術に適用して有効な技術に関する。
に関し、特に、積層型接合デバイスの超電導薄膜の成膜
技術に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導薄膜を利用した積層型接合デバイ
スとして、ジョセフソン接合素子が知られている。ジョ
セフソン接合素子は、基板上に超電導薄膜(super condu
ctor)、トンネル絶縁体(insulator) 、超電導薄膜(supe
r conductor) の夫々の薄膜を順次積層した、所謂SI
S構造で構成される。このジョセフソン接合素子は、非
常に単純な構造ではあるが、極低温度領域、つまり超電
導状態で動作した場合、高速性能並びに低消費電力性能
はシリコンデバイスよりも優れている。
スとして、ジョセフソン接合素子が知られている。ジョ
セフソン接合素子は、基板上に超電導薄膜(super condu
ctor)、トンネル絶縁体(insulator) 、超電導薄膜(supe
r conductor) の夫々の薄膜を順次積層した、所謂SI
S構造で構成される。このジョセフソン接合素子は、非
常に単純な構造ではあるが、極低温度領域、つまり超電
導状態で動作した場合、高速性能並びに低消費電力性能
はシリコンデバイスよりも優れている。
【0003】図9(結晶モデル図)に示すように、前記
ジョセフソン接合素子で使用される超電導薄膜120
は、基板11の表面上に超電導体の結晶ユニット12を
堆積することにより形成される。基板11としては一般
的に酸化マグネシウム(MgO)基板が使用される。超
電導薄膜120としてはa軸配向YBCO薄膜が使用さ
れ、このYBCO薄膜はスパッタ法で堆積される。
ジョセフソン接合素子で使用される超電導薄膜120
は、基板11の表面上に超電導体の結晶ユニット12を
堆積することにより形成される。基板11としては一般
的に酸化マグネシウム(MgO)基板が使用される。超
電導薄膜120としてはa軸配向YBCO薄膜が使用さ
れ、このYBCO薄膜はスパッタ法で堆積される。
【0004】前記a軸配向YBCO薄膜は、液体窒素温
度で超電導状態を示す高温酸化物超電導材料の一種であ
るが、BSCCO薄膜などとは異なり、結晶ユニット1
2のCuO平面が基板の表面に対して垂直な構造を有す
る。a軸配向YBCO薄膜は、c軸配向の構造に比べ
て、基板の表面に対して垂直方向においてコヒーレンス
長が長い。つまり、ジョセフソン接合素子において、絶
縁体の膜厚が厚くてもトンネル電流が充分に流れるの
で、ヒステリシス特性を向上できる特徴がある。
度で超電導状態を示す高温酸化物超電導材料の一種であ
るが、BSCCO薄膜などとは異なり、結晶ユニット1
2のCuO平面が基板の表面に対して垂直な構造を有す
る。a軸配向YBCO薄膜は、c軸配向の構造に比べ
て、基板の表面に対して垂直方向においてコヒーレンス
長が長い。つまり、ジョセフソン接合素子において、絶
縁体の膜厚が厚くてもトンネル電流が充分に流れるの
で、ヒステリシス特性を向上できる特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
成膜技術で形成される実際の超電導薄膜120は、前記
図9に示すように、基板11の表面において、一結晶軸
が互いに異なる方向を向いた2種類の結晶ユニット12
a、12cの夫々が混在する多結晶構造で形成される。
このため、実際の超電導薄膜120は、結晶欠陥が多数
存在するので良好な結晶性が得られず、また結晶ユニッ
ト12の不揃いに起因し、良好な平坦性が得られない。
成膜技術で形成される実際の超電導薄膜120は、前記
図9に示すように、基板11の表面において、一結晶軸
が互いに異なる方向を向いた2種類の結晶ユニット12
a、12cの夫々が混在する多結晶構造で形成される。
このため、実際の超電導薄膜120は、結晶欠陥が多数
存在するので良好な結晶性が得られず、また結晶ユニッ
ト12の不揃いに起因し、良好な平坦性が得られない。
【0006】このような超電導薄膜120をジョセフソ
ン接合素子に利用すれば、当然のことながら、ジョセフ
ソン接合素子の特性が劣化する。
ン接合素子に利用すれば、当然のことながら、ジョセフ
ソン接合素子の特性が劣化する。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、良好な結晶性並び
に良好な平坦性を備えた、単結晶構造でしかもa軸配向
した超電導薄膜の成膜技術を提供することを目的とす
る。
とを課題としてなされたものであり、良好な結晶性並び
に良好な平坦性を備えた、単結晶構造でしかもa軸配向
した超電導薄膜の成膜技術を提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明は、前記目的を達成するとと
もに、ジョセフソン接合素子の特性を向上できる、超電
導薄膜の成膜技術を提供することを目的とする。
もに、ジョセフソン接合素子の特性を向上できる、超電
導薄膜の成膜技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、超電導薄膜の製造方法において、
下記工程(1)乃至工程(2)を具備したことを特徴と
する。 (1)基板面内の格子定数に異方性を有する結晶構造で
形成される基板を準備する工程。 (2)酸化物系超電導材料で形成されるターゲットを準
備し、スパッタ法の使用により、前記基板の表面にター
ゲットから叩きだされる粒子を堆積し、単結晶構造でし
かもa軸配向した酸化物系超電導薄膜を成膜する工程。 前記スパッタ法は、ターゲットから叩きだされる粒子の
入射角度が前記基板の表面に対して傾斜する、オフアク
シススパッタ法を使用する。このオフアクシススパッタ
法は、酸化物系超電導薄膜の結晶ユニットのb軸又はc
軸が前記基板面内の特定の一結晶軸に一致し、この酸化
物系超電導薄膜の結晶ユニットのa軸が前記基板面内に
対して実質的に垂直になる条件において、行われる。
るために、本発明は、超電導薄膜の製造方法において、
下記工程(1)乃至工程(2)を具備したことを特徴と
する。 (1)基板面内の格子定数に異方性を有する結晶構造で
形成される基板を準備する工程。 (2)酸化物系超電導材料で形成されるターゲットを準
備し、スパッタ法の使用により、前記基板の表面にター
ゲットから叩きだされる粒子を堆積し、単結晶構造でし
かもa軸配向した酸化物系超電導薄膜を成膜する工程。 前記スパッタ法は、ターゲットから叩きだされる粒子の
入射角度が前記基板の表面に対して傾斜する、オフアク
シススパッタ法を使用する。このオフアクシススパッタ
法は、酸化物系超電導薄膜の結晶ユニットのb軸又はc
軸が前記基板面内の特定の一結晶軸に一致し、この酸化
物系超電導薄膜の結晶ユニットのa軸が前記基板面内に
対して実質的に垂直になる条件において、行われる。
【0010】また、本発明は、NdGaO3 基板、La
GaO3 基板、LaSrGaO4 基板のいずれかの基板
が使用され、前記NdGaO3 基板は(110)結晶
面、LaGaO3 基板は(100)結晶面若しくは(0
01)結晶面、又はLaSrGaO4 基板は(100)
結晶面に、単結晶構造でしかもa軸配向した酸化物系超
電導薄膜を成膜することを特徴とする。
GaO3 基板、LaSrGaO4 基板のいずれかの基板
が使用され、前記NdGaO3 基板は(110)結晶
面、LaGaO3 基板は(100)結晶面若しくは(0
01)結晶面、又はLaSrGaO4 基板は(100)
結晶面に、単結晶構造でしかもa軸配向した酸化物系超
電導薄膜を成膜することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記酸化物系超電導薄膜
がYBCO系超電導薄膜であることを特徴とする。
がYBCO系超電導薄膜であることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記オフアクシススパッ
タ法が、ターゲットから基板へ入射する粒子の入射角度
を前記基板表面に対して0度以上30度以下の範囲に設
定し、前記オフアクシススパッタ法の条件が、NdGa
O3 基板の(110)結晶面にYBCO系超電導薄膜を
成膜する場合、下記条件(1)乃至条件(3)に設定さ
れることを特徴とする。(1)基板温度は500〜61
0℃の範囲。(2)スパッタガスは、Arが1に対して
O2 が2の比率において、全圧で30〜100mtorrの
範囲。(3)高周波を印加し、この高周波の実効出力は
30〜130Wの範囲。
タ法が、ターゲットから基板へ入射する粒子の入射角度
を前記基板表面に対して0度以上30度以下の範囲に設
定し、前記オフアクシススパッタ法の条件が、NdGa
O3 基板の(110)結晶面にYBCO系超電導薄膜を
成膜する場合、下記条件(1)乃至条件(3)に設定さ
れることを特徴とする。(1)基板温度は500〜61
0℃の範囲。(2)スパッタガスは、Arが1に対して
O2 が2の比率において、全圧で30〜100mtorrの
範囲。(3)高周波を印加し、この高周波の実効出力は
30〜130Wの範囲。
【0013】また、本発明は、基礎基板、及びこの基礎
基板上に積層され、かつ表面内の格子定数に異方性を有
する結晶構造で形成された薄膜で前記基板を形成したこ
とを特徴とする。
基板上に積層され、かつ表面内の格子定数に異方性を有
する結晶構造で形成された薄膜で前記基板を形成したこ
とを特徴とする。
【0014】
(1)本発明は、前記超電導薄膜を成膜する基板(又は
基礎基板上に積層した薄膜)として、基板面内の格子定
数に異方性を有する結晶構造で形成される基板を選定し
たので、酸化物系超電導薄膜において、結晶ユニットを
面内配向させやすくできる。
基礎基板上に積層した薄膜)として、基板面内の格子定
数に異方性を有する結晶構造で形成される基板を選定し
たので、酸化物系超電導薄膜において、結晶ユニットを
面内配向させやすくできる。
【0015】(2)本発明は、前記ターゲットから叩き
だされた粒子の入射角度を傾斜させたオフアクシススパ
ッタ法を採用したので、基板の表面に到達した粒子の面
内拡散運動を活発化できる。
だされた粒子の入射角度を傾斜させたオフアクシススパ
ッタ法を採用したので、基板の表面に到達した粒子の面
内拡散運動を活発化できる。
【0016】(3)本発明は、前記オフアクシススパッ
タ法において、前記粒子が堆積される温度を適正に制御
したので、前記粒子が基板の面内に堆積されてから結晶
構造を生成する(安定な配列になる)までの間に、結晶
ユニットが面内配向するまでの運動エネルギを前記粒子
に与えることができる。
タ法において、前記粒子が堆積される温度を適正に制御
したので、前記粒子が基板の面内に堆積されてから結晶
構造を生成する(安定な配列になる)までの間に、結晶
ユニットが面内配向するまでの運動エネルギを前記粒子
に与えることができる。
【0017】(4)本発明は、前記オフアクシススパッ
タ法において、前記粒子が堆積されるガス圧力、高周波
出力の夫々を適正に制御したので、超電導薄膜の成長速
度を抑え、結晶ユニットが面内配向するまでの運動エネ
ルギを粒子に与えることができる。
タ法において、前記粒子が堆積されるガス圧力、高周波
出力の夫々を適正に制御したので、超電導薄膜の成長速
度を抑え、結晶ユニットが面内配向するまでの運動エネ
ルギを粒子に与えることができる。
【0018】(5)前記作用(1)乃至作用(4)によ
って、前記酸化物系超電導薄膜の結晶ユニットが面内配
向した、単結晶構造の超電導薄膜を成膜できる。
って、前記酸化物系超電導薄膜の結晶ユニットが面内配
向した、単結晶構造の超電導薄膜を成膜できる。
【0019】(6)前記作用(5)によって、前記超電
導薄膜は結晶欠陥が減少した良好な結晶性、又結晶ユニ
ットの配列方向が整列されて良好な平坦性が得られる。
導薄膜は結晶欠陥が減少した良好な結晶性、又結晶ユニ
ットの配列方向が整列されて良好な平坦性が得られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
に基づき説明する。
に基づき説明する。
【0021】本発明の一実施例である超電導薄膜の結晶
構造を図1(拡大結晶モデル図)及び図2(結晶モデル
図)に示す。
構造を図1(拡大結晶モデル図)及び図2(結晶モデル
図)に示す。
【0022】図2(A)に示すように、超電導薄膜20
は基板1の特定結晶面上に成膜される。この超電導薄膜
20は超電導粒子の結晶ユニット2が特定方向に整列さ
れた単結晶構造で構成される。
は基板1の特定結晶面上に成膜される。この超電導薄膜
20は超電導粒子の結晶ユニット2が特定方向に整列さ
れた単結晶構造で構成される。
【0023】前記基板1は、本実施例において、NdG
aO3 基板が使用される。図1(A)に示すように、前
記NdGaO3 基板は基板面内の格子定数に異方性を有
する斜方晶構造で構成される。超電導薄膜20はNdG
aO3 基板の(110)結晶面上に成膜される。
aO3 基板が使用される。図1(A)に示すように、前
記NdGaO3 基板は基板面内の格子定数に異方性を有
する斜方晶構造で構成される。超電導薄膜20はNdG
aO3 基板の(110)結晶面上に成膜される。
【0024】また、本発明は、前記基板1として、斜方
晶構造を有するLaGaO3 基板、正方晶構造を有する
LaSrGaO4 基板のいずれかを使用してもよい。前
記LaGaO3 基板の場合、(100)結晶面若しくは
(001)結晶面のいずれかの表面上に超電導薄膜20
が成膜される。LaSrGaO4 基板の場合、(10
0)結晶面の表面上に超電導薄膜20が成膜される。
晶構造を有するLaGaO3 基板、正方晶構造を有する
LaSrGaO4 基板のいずれかを使用してもよい。前
記LaGaO3 基板の場合、(100)結晶面若しくは
(001)結晶面のいずれかの表面上に超電導薄膜20
が成膜される。LaSrGaO4 基板の場合、(10
0)結晶面の表面上に超電導薄膜20が成膜される。
【0025】前記超電導薄膜20はYBCO薄膜が使用
される。このYBCO薄膜である超電導薄膜20は、図
1(B)に示すように、結晶ユニット2で形成される。
この結晶ユニット2は、a軸([100]結晶軸)方向
つまり基板1の表面に対して実質的に垂直方向にCuO
平面が存在し、コヒーレンス長が長くなる。コヒーレン
ス長は、a軸配向したとき10〜15Å、c軸配向した
とき3〜5Åのそれぞれの長さを有する。
される。このYBCO薄膜である超電導薄膜20は、図
1(B)に示すように、結晶ユニット2で形成される。
この結晶ユニット2は、a軸([100]結晶軸)方向
つまり基板1の表面に対して実質的に垂直方向にCuO
平面が存在し、コヒーレンス長が長くなる。コヒーレン
ス長は、a軸配向したとき10〜15Å、c軸配向した
とき3〜5Åのそれぞれの長さを有する。
【0026】前記結晶ユニット2は、基板1としてNd
GaO3 基板(又は前述のLaGaO3 基板、LaSr
GaO4 基板のいずれか)を使用し、このNdGaO3
基板の(110)結晶面上に形成されるので、面内配向
しやすい。つまり、結晶ユニット2のc軸([001]
結晶軸)は、NdGaO3 基板の[- 110]結晶軸方
向に一致し配列される。換言すれば、結晶ユニット2の
b軸([010]結晶軸)はNdGaO3 基板のc軸に
一致し配列される。
GaO3 基板(又は前述のLaGaO3 基板、LaSr
GaO4 基板のいずれか)を使用し、このNdGaO3
基板の(110)結晶面上に形成されるので、面内配向
しやすい。つまり、結晶ユニット2のc軸([001]
結晶軸)は、NdGaO3 基板の[- 110]結晶軸方
向に一致し配列される。換言すれば、結晶ユニット2の
b軸([010]結晶軸)はNdGaO3 基板のc軸に
一致し配列される。
【0027】つまり、本実施例の超電導薄膜20は、図
2(A)及び(B)に示すように、基板1の面内におい
てa軸配向を有する単結晶構造で構成される。
2(A)及び(B)に示すように、基板1の面内におい
てa軸配向を有する単結晶構造で構成される。
【0028】このような超電導薄膜20は、図3(概略
構成図)に示すスパッタ装置3で成膜される。
構成図)に示すスパッタ装置3で成膜される。
【0029】スパッタ装置3は、真空チャンバ30、基
板ホルダ31、上部電極32、マグネット33、マッチ
ングボックス34、高周波電源35、ゲージ36、スパ
ッタリングガス供給源37、ガス供給管38P、バルブ
38V及び排気系39を主体に構成される。
板ホルダ31、上部電極32、マグネット33、マッチ
ングボックス34、高周波電源35、ゲージ36、スパ
ッタリングガス供給源37、ガス供給管38P、バルブ
38V及び排気系39を主体に構成される。
【0030】前記スパッタ装置3の基板ホルダ31には
基板1が取り付けられる。基板ホルダ31においては基
板1を加熱するヒータ31Hが装備される。このスパッ
タ装置30はオフアクシスRF(高周波)スパッタ法に
おいて超電導薄膜20を成膜するので、この超電導薄膜
20を成膜する粒子の平均の入射方向は前記基板ホルダ
31に取り付けた基板1の搭載面(基板1の表面)に対
して傾斜した角度θを有する。
基板1が取り付けられる。基板ホルダ31においては基
板1を加熱するヒータ31Hが装備される。このスパッ
タ装置30はオフアクシスRF(高周波)スパッタ法に
おいて超電導薄膜20を成膜するので、この超電導薄膜
20を成膜する粒子の平均の入射方向は前記基板ホルダ
31に取り付けた基板1の搭載面(基板1の表面)に対
して傾斜した角度θを有する。
【0031】前記上部電極32はマッチングボックス3
4を通して高周波電源35に接続される。上部電極32
にはターゲット21が取り付けられる。ターゲット21
としては、高温度酸化物超電導材料、例えばY1 Ba
1.6 Cu2.5 Ox 材料が使用される。
4を通して高周波電源35に接続される。上部電極32
にはターゲット21が取り付けられる。ターゲット21
としては、高温度酸化物超電導材料、例えばY1 Ba
1.6 Cu2.5 Ox 材料が使用される。
【0032】前記スパッタリングガス供給源37から
は、Arが1に対してO2 が2の比率のArとO2 との
混合ガスが供給される。この混合ガスは、スパッタリン
グガス供給源37からガス供給管38P及びバルブ38
Vを通して真空チャンバ30に供給される。
は、Arが1に対してO2 が2の比率のArとO2 との
混合ガスが供給される。この混合ガスは、スパッタリン
グガス供給源37からガス供給管38P及びバルブ38
Vを通して真空チャンバ30に供給される。
【0033】次に、前述の超電導薄膜2の成膜方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【0034】まず、基板1つまりNdGaO3 基板を準
備し、前記基板1を基板ホルダ1に取り付ける。前記N
dGaO3 基板の(110)結晶面と超電導薄膜20を
成膜する粒子の入射方向とがなす角度は傾斜角θに設定
される。オフアクシスRFスパッタにおいて、傾斜角θ
の角度が大きすぎると、粒子の横方向の運動エネルギ
(横方向運動ベクトル)を充分に確保できないので、面
内配向の発生率が低下する。逆に、傾斜角θの角度が小
さすぎると、超電導薄膜20の堆積速度が低下し、量産
性が図れない。本実施例において、角度θは0度以上3
0度以下の範囲で設定される。
備し、前記基板1を基板ホルダ1に取り付ける。前記N
dGaO3 基板の(110)結晶面と超電導薄膜20を
成膜する粒子の入射方向とがなす角度は傾斜角θに設定
される。オフアクシスRFスパッタにおいて、傾斜角θ
の角度が大きすぎると、粒子の横方向の運動エネルギ
(横方向運動ベクトル)を充分に確保できないので、面
内配向の発生率が低下する。逆に、傾斜角θの角度が小
さすぎると、超電導薄膜20の堆積速度が低下し、量産
性が図れない。本実施例において、角度θは0度以上3
0度以下の範囲で設定される。
【0035】次に、オフアクシスRFスパッタ法を使用
し、前記基板1の表面に超電導薄膜20を成膜する。こ
のオフアクシスRFスパッタ法は、基板温度が500〜
610℃の範囲、スパッタガスが全圧で30〜100m
torrの範囲、高周波の実効出力が30〜130Wの範囲
の夫々の条件下において、行われる。
し、前記基板1の表面に超電導薄膜20を成膜する。こ
のオフアクシスRFスパッタ法は、基板温度が500〜
610℃の範囲、スパッタガスが全圧で30〜100m
torrの範囲、高周波の実効出力が30〜130Wの範囲
の夫々の条件下において、行われる。
【0036】前記オフアクシスRFスパッタの際の下限
の基板温度は、500℃以上の基板温度に設定される。
500℃の基板温度の条件下で成膜された超電導薄膜2
0の物理的特性について、X線回折を行った結果を図4
(面内配向性評価図)に示す。図4(A)は超電導薄膜
20の結晶ユニット2の(201)ピークを示し、結晶
ユニット2のc軸が基板1の[- 110]方向と一致し
ていることを示す。図4(B)は超電導薄膜20の結晶
ユニット2のc軸が基板1の[001]方向を向いてい
る結晶ユニット2が存在しないことを示す。すなわち、
500℃の基板温度の条件下において超電導薄膜20の
結晶ユニット2が面内配向していることになる。なお、
500℃未満の基板温度の条件下においては、データが
得られていないので現在のところ超電導薄膜20の結晶
ユニット2が面内配向するか否か不明であり、また超電
導薄膜20の結晶ができないと推定される。
の基板温度は、500℃以上の基板温度に設定される。
500℃の基板温度の条件下で成膜された超電導薄膜2
0の物理的特性について、X線回折を行った結果を図4
(面内配向性評価図)に示す。図4(A)は超電導薄膜
20の結晶ユニット2の(201)ピークを示し、結晶
ユニット2のc軸が基板1の[- 110]方向と一致し
ていることを示す。図4(B)は超電導薄膜20の結晶
ユニット2のc軸が基板1の[001]方向を向いてい
る結晶ユニット2が存在しないことを示す。すなわち、
500℃の基板温度の条件下において超電導薄膜20の
結晶ユニット2が面内配向していることになる。なお、
500℃未満の基板温度の条件下においては、データが
得られていないので現在のところ超電導薄膜20の結晶
ユニット2が面内配向するか否か不明であり、また超電
導薄膜20の結晶ができないと推定される。
【0037】また、基板温度は、610℃を越えると、
図5(基板温度とc軸の発生率との関係図)に示すよう
に、結晶ユニット2がc軸配向する割合が急激に増加す
るので、610℃以下の基板温度に設定される。上述の
基板温度の範囲内においては、温度が高い方が結晶ユニ
ット2のa軸配向を促進する運動エネルギを多く与えら
れるので、好ましくは基板温度を590〜610℃の範
囲に設定する。
図5(基板温度とc軸の発生率との関係図)に示すよう
に、結晶ユニット2がc軸配向する割合が急激に増加す
るので、610℃以下の基板温度に設定される。上述の
基板温度の範囲内においては、温度が高い方が結晶ユニ
ット2のa軸配向を促進する運動エネルギを多く与えら
れるので、好ましくは基板温度を590〜610℃の範
囲に設定する。
【0038】前記スパッタガスは、圧力が30mtorr未
満の場合、超電導薄膜20の堆積速度が速くなり、粒子
が基板1の表面に到達してすぐに結晶化されるので、良
好な結晶性が得られず、又良好な平坦性が得られない。
一方、スパッタガスの圧力が100mtorrを越えた場
合、超電導薄膜20の堆積速度が著しく低下する。つま
り、スパッタガスの圧力は前述の範囲に設定される。
満の場合、超電導薄膜20の堆積速度が速くなり、粒子
が基板1の表面に到達してすぐに結晶化されるので、良
好な結晶性が得られず、又良好な平坦性が得られない。
一方、スパッタガスの圧力が100mtorrを越えた場
合、超電導薄膜20の堆積速度が著しく低下する。つま
り、スパッタガスの圧力は前述の範囲に設定される。
【0039】前記高周波の実効出力は、30W未満の場
合、前記スパッタガスの圧力と同様の関係で、超電導薄
膜20の堆積速度が低下する。高周波の実効出力が13
0Wを越えた場合、超電導薄膜20の堆積速度が速くな
り、良好な結晶性が得られず、又良好な平坦性が得られ
ない。つまり、高周波の実効出力は前述の範囲に設定さ
れる。
合、前記スパッタガスの圧力と同様の関係で、超電導薄
膜20の堆積速度が低下する。高周波の実効出力が13
0Wを越えた場合、超電導薄膜20の堆積速度が速くな
り、良好な結晶性が得られず、又良好な平坦性が得られ
ない。つまり、高周波の実効出力は前述の範囲に設定さ
れる。
【0040】図6に基板温度、a軸配向の発生割合及び
高周波の実効出力の関係を示す。図6に示すように、基
板温度の増加に伴い面内配向の割合が増加し、併せて高
周波の実効出力の減少に伴い面内配向の割合が増加す
る。つまり、オフアクシスRFスパッタの際、可能な範
囲において、基板温度は高い方が面内配向がしやすく、
又高周波の実効出力は小さい方が面内配向しやすい。
高周波の実効出力の関係を示す。図6に示すように、基
板温度の増加に伴い面内配向の割合が増加し、併せて高
周波の実効出力の減少に伴い面内配向の割合が増加す
る。つまり、オフアクシスRFスパッタの際、可能な範
囲において、基板温度は高い方が面内配向がしやすく、
又高周波の実効出力は小さい方が面内配向しやすい。
【0041】このような条件下(基板温度は590〜6
10℃の範囲)で成膜された超電導薄膜20の物理的特
性について、X線回折を行った結果を図7(面内配向性
評価図)及び図8(ロッキングカーブ図)に示す。
10℃の範囲)で成膜された超電導薄膜20の物理的特
性について、X線回折を行った結果を図7(面内配向性
評価図)及び図8(ロッキングカーブ図)に示す。
【0042】図7(A)は、超電導薄膜20の結晶ユニ
ット2の(201)ピークを示し、結晶ユニット2のc
軸が基板1の[- 110]方向と一致していることを示
す。この図7(A)に示すピークは図4(A)に示すピ
ークに比べて急峻な特性を有する。図7(B)は、超電
導薄膜20の結晶ユニット2のc軸が基板1の[00
1]方向を向いている結晶ユニット2が存在しないこと
を示す。すなわち、超電導薄膜20の結晶ユニット2が
面内配向していることになる。
ット2の(201)ピークを示し、結晶ユニット2のc
軸が基板1の[- 110]方向と一致していることを示
す。この図7(A)に示すピークは図4(A)に示すピ
ークに比べて急峻な特性を有する。図7(B)は、超電
導薄膜20の結晶ユニット2のc軸が基板1の[00
1]方向を向いている結晶ユニット2が存在しないこと
を示す。すなわち、超電導薄膜20の結晶ユニット2が
面内配向していることになる。
【0043】図8(A)は前述の条件下で形成された超
電導薄膜20のX線回折の結果を示し、図8(B)は従
来の超電導薄膜のX線回折の結果を示す。図8(A)に
示す本発明によって得られた超電導薄膜20は、従来の
超電導薄膜に比較して、ロッキングカーブが狭い。つま
り、本発明の超電導薄膜20は、結晶欠陥数が著しく低
減された良好な結晶性が得られたことを示している。
電導薄膜20のX線回折の結果を示し、図8(B)は従
来の超電導薄膜のX線回折の結果を示す。図8(A)に
示す本発明によって得られた超電導薄膜20は、従来の
超電導薄膜に比較して、ロッキングカーブが狭い。つま
り、本発明の超電導薄膜20は、結晶欠陥数が著しく低
減された良好な結晶性が得られたことを示している。
【0044】以上説明したように、本発明は、以下の作
用効果が得られる。
用効果が得られる。
【0045】(1)超電導薄膜20を成膜する基板とし
て、基板面内の格子定数に異方性を有する結晶構造で形
成される基板1を選定したので、超電導薄膜20の結晶
ユニット2を面内配向しやすくできる。
て、基板面内の格子定数に異方性を有する結晶構造で形
成される基板1を選定したので、超電導薄膜20の結晶
ユニット2を面内配向しやすくできる。
【0046】(2)ターゲット21から叩きだされた超
電導薄膜20を成膜する粒子の入射角度を傾斜させたオ
フアクシスRFスパッタ法を採用したので、基板1の表
面に到達した粒子の面内拡散運動を活発化できる。
電導薄膜20を成膜する粒子の入射角度を傾斜させたオ
フアクシスRFスパッタ法を採用したので、基板1の表
面に到達した粒子の面内拡散運動を活発化できる。
【0047】(3)前記オフアクシスRFスパッタ法に
おいて、超電導薄膜20を成膜する粒子が堆積される温
度を適正に制御したので、前記粒子が基板1の表面に堆
積されてから結晶構造を生成するまでの間に、結晶ユニ
ット2が面内配向するまでの運動エネルギを粒子に与え
ることができる。
おいて、超電導薄膜20を成膜する粒子が堆積される温
度を適正に制御したので、前記粒子が基板1の表面に堆
積されてから結晶構造を生成するまでの間に、結晶ユニ
ット2が面内配向するまでの運動エネルギを粒子に与え
ることができる。
【0048】(4)前記オフアクシスRFスパッタ法に
おいて、超電導薄膜20を成膜する粒子が堆積されるガ
ス圧力、高周波出力の夫々を適正に制御したので、超電
導薄膜20の成長速度を抑え、結晶ユニット2が面内配
向するまでの運動エネルギを粒子に与えることができ
る。
おいて、超電導薄膜20を成膜する粒子が堆積されるガ
ス圧力、高周波出力の夫々を適正に制御したので、超電
導薄膜20の成長速度を抑え、結晶ユニット2が面内配
向するまでの運動エネルギを粒子に与えることができ
る。
【0049】(5)前記作用効果(1)乃至作用効果
(4)によって、前記超電導薄膜20の結晶ユニット2
が面内配向した単結晶構造の超電導薄膜20を成膜でき
る。
(4)によって、前記超電導薄膜20の結晶ユニット2
が面内配向した単結晶構造の超電導薄膜20を成膜でき
る。
【0050】(6)前記作用効果(5)によって、前記
超電導薄膜20は結晶欠陥が減少した良好な結晶性、又
結晶ユニット2の配列方向が整列されて良好な平坦性が
得られる。
超電導薄膜20は結晶欠陥が減少した良好な結晶性、又
結晶ユニット2の配列方向が整列されて良好な平坦性が
得られる。
【0051】(7)前記作用効果(6)によって、前記
超電導薄膜20を利用したジョセフソン接合素子の特性
を向上できる。
超電導薄膜20を利用したジョセフソン接合素子の特性
を向上できる。
【0052】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。例えば、本発明は、基礎基板、及びこの
基礎基板上に積層され、かつ表面内の格子定数に異方性
を有する結晶構造で形成された薄膜で基板自体を形成
し、この基板の薄膜の表面に面内配向した単結晶構造の
超電導薄膜を成膜してもよい。
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。例えば、本発明は、基礎基板、及びこの
基礎基板上に積層され、かつ表面内の格子定数に異方性
を有する結晶構造で形成された薄膜で基板自体を形成
し、この基板の薄膜の表面に面内配向した単結晶構造の
超電導薄膜を成膜してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
良好な結晶性並びに良好な平坦性を備えた、単結晶構造
を有する超電導薄膜の成膜技術を提供できる。
良好な結晶性並びに良好な平坦性を備えた、単結晶構造
を有する超電導薄膜の成膜技術を提供できる。
【0054】また、本発明は、ジョセフソン接合素子の
特性を向上できる、超電導薄膜の成膜技術を提供でき
る。
特性を向上できる、超電導薄膜の成膜技術を提供でき
る。
【図1】(A)は本発明の一実施例である超電導薄膜の
拡大結晶モデル図、(B)は超電導薄膜の結晶ユニット
の拡大結晶モデル図である。
拡大結晶モデル図、(B)は超電導薄膜の結晶ユニット
の拡大結晶モデル図である。
【図2】(A)は前記超電導薄膜の結晶モデル図、
(B)は前記結晶ユニットの結晶モデル図である。
(B)は前記結晶ユニットの結晶モデル図である。
【図3】スパッタ装置の概略構成図である。
【図4】超電導薄膜のX線回折を行った結果を示す面内
配向性評価図である。
配向性評価図である。
【図5】スパッタの際の基板温度とc軸配向の割合との
関係図である。
関係図である。
【図6】スパッタの際の基板温度、高周波出力及び面内
配向の割合の関係図である。
配向の割合の関係図である。
【図7】超電導薄膜のX線回折を行った結果を示す面内
配向性評価図である。
配向性評価図である。
【図8】超電導薄膜のX線回折を行った結果を示すロッ
キングカーブ図である。
キングカーブ図である。
【図9】従来の超電導薄膜の結晶モデル図である。
1 基板 2 結晶ユニット 3 スパッタ装置 20 超電導薄膜 21 ターゲット 30 真空チャンバ 31 基板ホルダ 32 上部電極 33 マグネット 35 高周波電源 37 スパッタガス供給源 39 排気系
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】このような条件下(基板温度は590〜6
10℃の範囲)で成膜された超電導薄膜20の物理的特
性について、X線回折を行った結果を図7(ロッキング
カーブ図)及び図8(面内配向性評価図)に示す。
10℃の範囲)で成膜された超電導薄膜20の物理的特
性について、X線回折を行った結果を図7(ロッキング
カーブ図)及び図8(面内配向性評価図)に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】図8(A)は、超電導薄膜20の結晶ユニ
ット2の(201)ピークを示し、結晶ユニット2のc
軸が基板1の[- 110]方向と一致していることを示
す。この図8(A)に示すピークは図4(A)に示すピ
ークに比べて急峻な特性を有する。図8(B)は、超電
導薄膜20の結晶ユニット2のc軸が基板1の[00
1]方向を向いている結晶ユニット2が存在しないこと
を示す。すなわち、超電導薄膜20の結晶ユニット2が
面内配向していることになる。
ット2の(201)ピークを示し、結晶ユニット2のc
軸が基板1の[- 110]方向と一致していることを示
す。この図8(A)に示すピークは図4(A)に示すピ
ークに比べて急峻な特性を有する。図8(B)は、超電
導薄膜20の結晶ユニット2のc軸が基板1の[00
1]方向を向いている結晶ユニット2が存在しないこと
を示す。すなわち、超電導薄膜20の結晶ユニット2が
面内配向していることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】図7(A)は前述の条件下で形成された超
電導薄膜20のX線回折の結果を示し、図7(B)は従
来の超電導薄膜のX線回折の結果を示す。図7(A)に
示す本発明によって得られた超電導薄膜20は、従来の
超電導薄膜に比較して、ロッキングカーブが狭い。つま
り、本発明の超電導薄膜20は、結晶欠陥数が著しく低
減された良好な結晶性が得られたことを示している。
電導薄膜20のX線回折の結果を示し、図7(B)は従
来の超電導薄膜のX線回折の結果を示す。図7(A)に
示す本発明によって得られた超電導薄膜20は、従来の
超電導薄膜に比較して、ロッキングカーブが狭い。つま
り、本発明の超電導薄膜20は、結晶欠陥数が著しく低
減された良好な結晶性が得られたことを示している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例である超電導薄膜の
拡大結晶モデル図、(B)は超電導薄膜の結晶ユニット
の拡大結晶モデル図である。
拡大結晶モデル図、(B)は超電導薄膜の結晶ユニット
の拡大結晶モデル図である。
【図2】(A)は前記超電導薄膜の結晶モデル図、
(B)は前記結晶ユニットの結晶モデル図である。
(B)は前記結晶ユニットの結晶モデル図である。
【図3】スパッタ装置の概略構成図である。
【図4】超電導薄膜のX線回折を行った結果を示す面内
配向性評価図である。
配向性評価図である。
【図5】スパッタの際の基板温度とc軸配向の割合との
関係図である。
関係図である。
【図6】スパッタの際の基板温度、高周波出力及び面内
配向の割合の関係図である。
配向の割合の関係図である。
【図7】超電導薄膜のX線回折を行った結果を示すロッ
キングカーブ図である。
キングカーブ図である。
【図8】超電導薄膜のX線回折を行った結果を示す面内
配向性評価図である。
配向性評価図である。
【図9】従来の超電導薄膜の結晶モデル図である。
【符号の説明】 1 基板 2 結晶ユニット 3 スパッタ装置 20 超電導薄膜 21 ターゲット 30 真空チャンバ 31 基板ホルダ 32 上部電極 33 マグネット 35 高周波電源 37 スパッタガス供給源 39 排気系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/24 ZAA C 9276−4M // H01B 12/06 ZAA 7244−5G
Claims (5)
- 【請求項1】 下記工程(1)乃至工程(2)を具備し
たことを特徴とする、超電導薄膜の製造方法。 (1)基板面内の格子定数に異方性を有する結晶構造で
形成される基板を準備する工程。 (2)酸化物系超電導材料で形成されるターゲットを準
備し、スパッタ法の使用により、前記基板の表面にター
ゲットから叩きだされる酸化物系超電導粒子を堆積し、
単結晶構造でしかもa軸配向した酸化物系超電導薄膜を
成膜する工程。 前記スパッタ法は、ターゲットから叩きだされる粒子の
入射角度が前記基板の表面に対して傾斜する、オフアク
シススパッタ法を使用する。このオフアクシススパッタ
法は、酸化物系超電導薄膜の結晶ユニットのb軸又はc
軸が前記基板面内の特定の一結晶軸に一致し、この酸化
物系超電導薄膜の結晶ユニットのa軸が前記基板面内に
対して実質的に垂直になる条件において、行われる。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載される、 基板は、NdGaO3 基板、LaGaO3 基板、LaS
rGaO4 基板のいずれかの基板を使用し、 前記NdGaO3 基板は(110)結晶面、LaGaO
3 基板は(100)結晶面若しくは(001)結晶面、
又はLaSrGaO4 基板は(100)結晶面に、単結
晶構造でしかもa軸配向した酸化物系超電導薄膜を成膜
することを特徴とする超電導薄膜の製造方法。 - 【請求項3】 前記請求項2に記載される、 酸化物系超電導薄膜は、YBCO系超電導薄膜であるこ
とを特徴とする超電導薄膜の製造方法。 - 【請求項4】 前記請求項3に記載される、 オフアクシススパッタ法は、酸化物系超電導薄膜を成膜
する粒子の入射角度が前記基板表面に対して0度以上3
0度以下の範囲に設定され、 前記オフアクシススパッタ法の条件は、NdGaO3 基
板の(110)結晶面にYBCO系超電導薄膜を成膜す
る場合、下記条件(1)乃至条件(3)に設定されるこ
とを特徴とする超電導薄膜の製造方法。 (1)基板温度は500〜610℃の範囲。 (2)スパッタガスは、Arが1に対してO2 が2の比
率において、全圧で30〜100mtorrの範囲。 (3)高周波を印加し、この高周波の実効出力は30〜
130Wの範囲。 - 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載される、 基板は、基礎基板、及びこの基礎基板上に積層され、か
つ表面内の格子定数に異方性を有する結晶構造で形成さ
れた薄膜で形成されることを特徴とする超電導薄膜の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5334140A JPH07138091A (ja) | 1993-09-24 | 1993-12-28 | 超電導薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23840093 | 1993-09-24 | ||
| JP5-238400 | 1993-09-24 | ||
| JP5334140A JPH07138091A (ja) | 1993-09-24 | 1993-12-28 | 超電導薄膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07138091A true JPH07138091A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=26533673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5334140A Pending JPH07138091A (ja) | 1993-09-24 | 1993-12-28 | 超電導薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07138091A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025025272A1 (zh) * | 2023-08-02 | 2025-02-06 | 江苏鲁汶仪器股份有限公司 | 一种约瑟夫森结薄膜及其制备方法、半导体结构 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5334140A patent/JPH07138091A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025025272A1 (zh) * | 2023-08-02 | 2025-02-06 | 江苏鲁汶仪器股份有限公司 | 一种约瑟夫森结薄膜及其制备方法、半导体结构 |
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