JPH07138687A - 平版印刷版用アルミニウム合金基材 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム合金基材

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JPH07138687A
JPH07138687A JP30710893A JP30710893A JPH07138687A JP H07138687 A JPH07138687 A JP H07138687A JP 30710893 A JP30710893 A JP 30710893A JP 30710893 A JP30710893 A JP 30710893A JP H07138687 A JPH07138687 A JP H07138687A
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JP
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aluminum alloy
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alloy base
aluminum
printing plate
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JP30710893A
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Akio Uesugi
彰男 上杉
Hirokazu Sawada
宏和 澤田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 更に優れた砂目立の出来る、得率の良い平版
印刷版用アルミニウム合金基材を提供する 【構成】 アルミニウム溶湯から直接板状に連続鋳造圧
延し、冷間圧延,熱処理を適宜行い、更に矯正を行った
アルミニウム支持体を粗面化する平版印刷版用アルミニ
ウム合金基材において、アルミニウム合金基材の金属間
化合物の平均粒子サイズが0.5μm〜8μm,金属間
化合物数500個/1mm2 〜10000個/1m
2 ,金属間化合物20μm以上の個数が2%以下であ
り、前記アルミニウム合金基材の成分が、0.05%<
Fe<0.8%,0.01%<Si<0.3%,0.0
05%<Ti<0.1%,0.005%<Cu<0.2
%,その他の合金成分合計0.3%未満を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用アルミニウ
ム合金基材に関する、特に電解粗面化性の良いアルミニ
ウム合金基材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷版用アルミニウム合金基材、とくに
オフセット印刷版用アルミニウム合金基材としては、ア
ルミニウム板(アルミニウム合金板を含む)が用いられ
ている。一般にアルミニウム板をオフセット印刷版用支
持体として使用するためには、感光材料との適度な接着
性と保水性を有していることが必要である。このために
はアルミニウム板の表面を均一かつ緻密な砂目を有する
ように粗面化しなければならない。この粗面化処理は製
版後実際にオフセット印刷を行ったときに版材の印刷性
能や耐刷力に著しい影響をおよぼすので、その良否は版
材製造上重要な要素となっている。
【0003】印刷版用アルミニウム合金基材の粗面化法
としては、交流電解エッチング法が一般的に採用されて
おり、電流としては、普通の正弦波交流電流、矩形波な
どの特殊交番波形電流が用いられている。そして、黒鉛
等の適当な電極を対極として交流電流により、アルミニ
ウム板の粗面化処理を行うもので、通常一回の処理で行
われているが、そこで得られるピット深さは全体的に浅
く、耐刷性能に劣るものであった。このため、その直径
に比べて深さの深いピットが均一かつ緻密に存在する砂
目を有する印刷版用アルミニウム合金基材として好適な
アルミニウム板が得られるように、数々の方法が提案さ
れている。その方法としては、特殊電解電源波形を使っ
た粗面化方法(特開昭53−67507号公報)、交流
を使った電解粗面化時の陽極時と陰極時の電気量の比率
(特開昭54−65607号公報)、電源波形(特開昭
55−25381号公報)、単位面積あたりの通電量の
組み合わせ(特開昭56−29699号公報)などが知
られている。また、機械的な粗面化と組みあわせ(特開
昭55−142695号公報)なども知られている。
【0004】一方、アルミニウム合金基材の製造方法と
しては、アルミニウムのインゴットを溶解保持してスラ
ブ(厚さ400〜600mm,幅1000〜2000m
m,長さ2000〜6000mm)を鋳造し、スラブ表
面の不純物組織部分を面削機にかけて3〜10mmづつ
切削する面削工程を経た後、スラブ内部の応力の除去と
組織の均一化の為、均熱炉において480〜540℃,
6〜12時間保持する均熱化処理工程を行い、しかる後
に熱間圧延を480〜540℃で行う。熱間圧延で5〜
40mmの厚みに圧延した後、室温で所定の厚みに冷間
圧延を行う。またその後組織の均一化のため焼鈍を行い
圧延組織等を均質化した後、規定の厚みに冷間圧延を行
い、平坦度の良い板にするため矯正する。この様にして
作られたアルミニウム合金基材を平版印刷版用支持体と
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電解粗
面化処理の場合は特に対象となるアルミニウム支持体の
影響を受けやすく、アルミニウム合金基材を溶解保持→
鋳造→面削→均熱という工程を通して製造する場合、加
熱,冷却をくり返し、面削という表面層を削り取る工程
があったとしても、表面層に金属合金成分などのばらつ
きを生じて平板印刷版としては得率低下の原因となって
いた。本発明者らは、先に0.2%<Fe<0.4%の
アルミ溶湯を板状にして直接鋳造し、冷間圧延,熱処理
等を経て得られた支持体で、Fe含有量の内20%〜9
0%を結晶粒界に存在することを特徴とする発明を行っ
た(特願平4−223534号)。上記特許は非常にす
ぐれた特許であるが、更に金属間化合物の平均粒子サイ
ズ及び金属間化合物数等に着目した結果、本発明を見出
したものである。
【0006】本発明の目的は、上記問題点に対処し、更
に優れた砂目立ての出来る、得率の良い平版印刷版用ア
ルミニウム合金基材を提供することにある。
【0007】
【発明を解決するための手段及び作用】本発明の上記目
的は、 アルミニウム溶湯から直接板状に連続鋳造圧延し、
冷間圧延,熱処理を適宜行い、更に矯正を行ったアルミ
ニウム支持体を粗面化する平版印刷版用アルミニウム合
金基材において、アルミニウム合金基材の金属間化合物
の平均粒子サイズが0.5μm〜8μm,金属間化合物
数500個/1mm2 〜10000個/1mm2 ,金属
間化合物20μm以上の個数が2%以下であることを特
徴とする平版印刷版用アルミ合金基材 前記アルミニウム合金基材の成分が0.05%<F
e<0.8%,0.01%<Si<0.3%,0.00
5%<Ti<0.1%,0.005%<Cu<0.2
%,その他の合金成分合計0.3%未満を含むことを特
徴とする前記請求項1記載の平版印刷版用アルミニウム
合金基材によって達成される。
【0008】図1を用いて実施態様の説明をする。図1
(A)において本発明のアルミニウム溶湯の溶解保持炉
1から直接板状に連続鋳造圧延して薄板のコイルを形成
させる方法としては、双ロール2を用いる方法としてハ
ンター法,3C法などの薄板連鋳技術が実用化されてい
る。またもう一つの方法としては図1(B)に示すよう
にアルミニウム溶湯から双冷却ベルトで連続鋳造装置7
の後、熱間圧延機8で圧延する方式があり、ハズレー法
等の技術が実用化されている。また図1(D)として熱
処理(焼鈍)装置5としては、バッチ式,連続焼鈍方
式,誘導加熱方式等があるが、昇温速度としては1℃/
sec以上,温度としては300℃以上が好ましい。図
1(C),(E)にそれぞれ冷間圧延機,矯正装置6を
示す。
【0009】アルミニウム合金中の金属間化合物の解析
法としては、走査電子顕微鏡(SEM),電子プローブ
微量分析(EPMA),X線解析,光学顕微鏡等の定性
的な方式があるが、定量的に求める方法として熱フェノ
ール抽出分離法がある。熱フェノール抽出分離法は、金
属アルミニウムが熱フェノールに溶解する性質を利用し
て金属間化合物の抽出分離を行う方式である。この様に
して抽出した金属間化合物の数,平均粒径を調べる。粒
径分布を調べる方法としては、コールターカウンター等
使用する。金属間化合物の粒子サイズとしては、1μm
以下の数も多いので、測定は、慎重に行う必要がある。
また熱フェノールによる抽出分離法では、残渣の金属間
化合物をメンブランフィルターで濾過分離するので、フ
ィルターのメッシュサイズを最適化し、0.1μm程度
迄細く出来ることが重要である。
【0010】本発明における平版印刷版用アルミニウム
合金基板の粗面化の方法は機械的粗面化,化学的粗面
化,電気化学的粗面化及びそれらの組合わせ等各種用い
られる。機械的な砂目立て法としては、例えばボールグ
レイン,ワイヤーグレイン,ブラシグレイン,液体ホー
ニング法などがある。また電気化学的砂目立て方法とし
ては、交流電解エッチング法が一般的に採用されてお
り、電流としては、普通の正弦波交流電流、あるいは矩
形波など特殊交番電流が用いられている。またこの電気
化学的砂目立ての前処理として、苛性ソーダなどでエッ
チング処理をしても良い。
【0011】また電気化学的粗面化を行う場合、塩酸ま
たは硝酸主体の水溶液で交番電流によって粗面化される
のが良い。以下詳細に説明する。アルミニウム支持体
は、まずアルカリエッチングされる。好ましいアルカリ
剤は、苛性ソーダ,苛性カリ,メタ珪酸ソーダ,炭酸ソ
ーダ,アルミン酸ソーダ,グルコン酸ソーダ等である。
濃度0.01〜20%,温度は20〜90℃,時間は5
sec〜5min間の範囲から選択されるのが適当であ
り、好ましいエッチング量としては0.1〜5g/m2
である。特に不純物の多い合金基材の場合、0.01〜
1g/m2 が適当である。(特開平1−237197号
公報)。引き続き、アルカリエッチングしたアルミニウ
ム板の表面にアルカリに不溶な物質(スマット)が残存
するので、必要に応じてデスマット処理を行っても良
い。
【0012】前処理は上記の通りであるが、引き続き、
本発明として塩酸,または硝酸を主体とする電解液中で
交流電解エッチングされる。交流電解電流の周波数とし
ては、0.1〜100Hz,より好ましくは0.1〜
1.0又は10〜60Hzである。液濃度としては、3
〜150g/l,より好ましくは5〜50g/l,浴内
のアルミニウムの溶解量としては50g/l以下が適当
であり、より好ましくは2〜20g/lである。必要に
よって添加物を入れても良いが、大量生産をする場合
は、液濃度制御などが難しくなる。また、電流密度は、
5〜100A/dm2 が適当であるが、10〜80A/
dm2 がより好ましい。また、電源波形としては、求め
る品質,使用されるアルミニウム支持体の成分によって
適時選択されるが、特公昭56−19280号,特公昭
55−19191号各公報に記載の特殊交番波形を用い
るのがより好ましい。この様な波形,液条件は、電気量
と共に求める品質,使用れれるアルミニウム支持体の成
分などによって適時選択される。
【0013】電解粗面化されたアルミニウム合金基材
は、次にスマット処理の一部としてアルカリ溶液に浸漬
しスマットを溶解する。アルカリ剤としては、苛性ソー
ダなど各種あるが、PH10以上,温度25〜60℃、
浸漬時間1〜10secの極めて短時間で行うことが好
ましい。次に硫酸主体の液に浸漬する。硫酸の液条件と
しては、従来より一段と低い濃度50〜400g/l,
温度25〜65℃が好ましい。硫酸の濃度を400g/
l以上,又は温度を65℃以上にすると処理槽などの腐
食が大きくなる。しかも、マンガンが0.3%以上ある
アルミニウム合金基材では、電気化学的に粗面化された
砂目が崩れてしまう。また、アルミニウム素地の溶解量
が0.2g/m2以上エッチングされると、耐刷力が低
下して来るので、0.2g/m2 以下にすることが好ま
しい。
【0014】陽極酸化被膜は、0.1〜10g/m2
より好ましくは0.3〜5g/m2を表面に形成するの
が良い。陽極酸化の処理条件は、使用される電解液によ
って種々変化するので一概には決定されていないが、一
般的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜70
℃、電流密度0.5〜60A/cm2 、電圧1〜100
V、電解時間1秒〜5分の範囲が適当である。この様に
して得られた陽極酸化皮膜を持つ砂目のアルミニウム板
はそれ自身安定で親水性に優れたものであるから、直ち
に感光性塗膜を上に設ける事も出来るが、必要により更
に表面処理を施す事が出来る。
【0015】たとえば、先に記載したアルカリ金属珪酸
塩によるシリケート層あるいは、親水性高分子化合物よ
りなる下塗層を設けることができる。下塗層の塗布量は
5〜150mg/m2 が好ましい。
【0016】次に、このように処理したアルミニウム支
持体上に感光性塗膜を設け、画像露光、現像して製版し
た後に、印刷機にセットし、印刷を開始する。
【0017】
【実施例】
(実施例−1〜5,比較例−1〜5)図1に示す設備を
用いて連続鋳造圧延し、冷間圧延,熱処理を行い、更に
矯正を行って、合金成分及び金属間化合物の各条件を変
化させ、最終板厚0.4mmの板を10種類作成し、こ
の様にして出来たアルミニウム板を、15%苛性ソーダ
水溶液でエッチング量が7g/m2 になる様に温度50
℃でエッチングし、硝酸15g/lの液中に10sec
浸漬してデスマットし、水洗した。更に支持体を15g
/l硝酸水溶液中で、特公昭55−19191号公報に
記載の交番波形電流を用いて電気化学的に粗面化した。
電解条件としては、アノード電圧VA =14ボルト,カ
ソード電圧VC =12ボルトとして、陽極電気量が、3
50クーロン/dm2 になる様にした。その後300g
/l,60℃の硫酸中に20sec浸漬し、デスマット
を行い、走査電子顕微鏡写真で砂目の生成を観察した。
作成した基板の金属間化合物を量を明らかにする為、E
PMAマッピング並びに光学顕微鏡による観察を行い、
金属間化合物の数を求めた。その結果と走査電子顕微鏡
(SEM)の観察結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1より実施例1〜5はアルミニウム合金
基材の成分が0.05%<Fe,0.01<Si<0.
3,0.005%<Cu<0.2%,0.005%<T
i<0.1%で、その他の合金成分合計0.3%未満で
あり、金属間化合物の平均粒子サイズが0.5〜8μm
で、金属間化合物数500個/1mm2 〜10,000
個/lmm3 で金属間化合物20μm以上の個数が2%
以下であるものにおいてSEM砂目観察結果が良又は可
という結果が得られた。
【0020】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用アルミニウム合金
基材により、従来より更に優れた砂目立の出来る、そし
て得率の良い平版印刷版用アルミニウム合金基材が得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平版印刷版用アルミニウム合金基材の
製造方法の一実施例を表現する連続鋳造圧延工程
(A),(B)、冷間圧延工程(C),熱処理工程
(D),矯正工程(E)の概略図。
【符号の説明】
1 溶解保持炉 2 双ロール連続鋳造装置 3 コイラー 4 冷間圧延機 5 熱処理機 6 矯正装置 7 双ベルト連続鋳造装置 8 熱間圧延機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム溶湯から直接板状に連続鋳
    造圧延し、冷間圧延,熱処理を適宜行い、更に矯正を行
    ったアルミニウム支持体を粗面化する平版印刷版用アル
    ミニウム合金基材において、アルミニウム合金基材の金
    属間化合物の平均粒子サイズが0.5μm〜8μm,金
    属間化合物数500個/1mm2 〜10000個/1m
    2 ,金属間化合物20μm以上の個数が2%以下であ
    ることを特徴とする平版印刷版用アルミ合金基材
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム合金基材の成分が0.
    05%<Fe<0.8%,0.01%<Si<0.3
    %,0.005%<Ti<0.1%,0.005%<C
    u<0.2%,その他の合金成分合計0.3%未満を含
    むことを特徴とする前記請求項1記載の平版印刷版用ア
    ルミニウム合金基材
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