JPH07139042A - 躯体の構築方法およびそれに用いる架構フレーム - Google Patents

躯体の構築方法およびそれに用いる架構フレーム

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JPH07139042A
JPH07139042A JP28963093A JP28963093A JPH07139042A JP H07139042 A JPH07139042 A JP H07139042A JP 28963093 A JP28963093 A JP 28963093A JP 28963093 A JP28963093 A JP 28963093A JP H07139042 A JPH07139042 A JP H07139042A
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Application number
JP28963093A
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English (en)
Inventor
Takeji Matsumoto
竹二 松本
Yasuyuki Hashimoto
安之 橋本
Hiroki Muramoto
廣毅 村本
Junichiro Maeda
純一郎 前田
Michio Hakiri
道雄 羽切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Shimizu Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビルの構築を効率化して、工期の短縮を図る
ことのできる躯体の構築方法およびそれに用いる架構フ
レームを提供することを目的とする。 【構成】 コア部11の最上階部13の躯体を構成する
コア部ハットトラス16を、周辺部12の最上階部18
の躯体を構成する周辺部ハットトラス21よりも上方に
配置してこれらを連結材22で一体に連結してハットト
ラスHを形成し、このハットトラスHをマスト39上で
支持した状態で、コア部11と周辺部12をそれぞれ分
割しかつコア部11を先行して組み立てる工程と、ハッ
トトラスHをリフトアップさせる工程とを繰り返して構
築すべきコア部11,周辺部12をそれぞれの最上階の
直下階まで積み上げ構築した後、コア部11,周辺部1
2上にハットトラスHを載置して、構築すべきビルの躯
体Aを構築する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビル等の構造
物の躯体を構築する際に好適な躯体の構築方法およびそ
れに用いる架構フレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビル、特に高層ビルの躯体を構
築するには、クライミング式のクレーン等を用いて、
柱,梁,床等の部材を地上から吊り上げ、ビルを下層階
から上層階へ順次積み上げ構築する方法により行われて
いる。しかし、この方法は、柱や梁の建方の進捗速度
が、クレーンの能力やクレーンの設置台数に依存するた
め、大幅な建方時間の短縮は難しい。また、柱や梁の建
込み作業や玉掛け作業には人手を要するため、高所での
各作業は危険を伴う作業であった。
【0003】そこで、従来よりこのような問題を解決す
る建築物の施工方法として、図7に示すような構造の施
工装置を用いた施工方法が提案されている(特開平2ー
70844号)。この施工方法に用いられる施工装置
は、構築すべきビルの上方に仮設梁組1を組み、該仮設
梁組1の本設柱位置にシリンダ装置2をそれぞれ垂直に
取付け、各シリンダ装置2の下端から下向きに伸縮する
ロッド3の先端部を既設の下層階の躯体4の本設柱5の
各上端にボルト等によりそれぞれ仮止めし、これにより
仮設柱を組んだものである。そして本施工装置を用いた
施工方法によれば、各ロッド3を一斉に伸張して仮設梁
組1を水平にリフトアップし、これにより1階分の高さ
の作業空間6を確保し、しかる後、1本のロッド3をそ
の先端部の仮止めを解いてから引き上げ、当該ロッド3
と既設の本設柱5との間に、クレーン装置7により吊り
上げた新規な本設柱8を作業ロボット9により挿入し、
当該本設柱8の下端を既設の本設柱5上端に接合するよ
うにしている。そして、前記ロッド3の先端部を再び本
設柱8上端に仮止めした後、残りのロッド3について
も、ロッド3の仮止め解除〜本設柱8の接合〜ロッド3
の再仮止めまでの各工程を順次繰り返して行い、これに
より1階分の全本設柱の施工を終了し、また同時に本設
梁や床施工を行い、そして再び、仮設梁組1をリフトア
ップし、上記同様の工程を繰り返すことにより、ビルを
下層階から上層階に徐々に積み上げ構築するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の躯体の構築方法においては、例えば、構
築すべきビルの一部分(以下、「コア部」と称する)の
みが、周辺の他の部分(以下、「周辺部」と称する)よ
りも上方に突出して高層となっている場合、前記施工装
置では、低層の周辺部よりも上方に突出した部分のコア
部を施工することができないという問題がある。また、
例えば、ビルのコア部のみに建て込むべき部材数が多く
集中している場合、このコア部のみに施工の手間がかか
るため、各階においてコア部と周辺部との作業の平均化
が図れず、互いに他の作業の進捗状況に影響され、とき
には双方の作業が錯綜してしまったり、待機時間が長く
なってしまうことがあり、結果的に、作業効率が良くな
いばかりか、作業員の人員確保や適正な人員配置を行な
うことが困難となり、工期短縮の妨げとなることがあっ
た。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもの
で、ビルの構築を効率化して、工期の短縮を図ることの
できる躯体の構築方法およびそれに用いる架構フレーム
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
躯体の構築方法であって、構築すべき構造物のコア部の
最上階部の躯体を構成するコア部フレームと、前記コア
部周辺の周辺部の最上階部の躯体を構成する周辺部フレ
ームとのいずれか一方を上方に位置させるとともにこれ
らを一体に連結して架構フレームを形成しておき、該架
構フレームを既設の下層階の躯体上に立設したリフトア
ップ機構を備えた仮設柱上で支持した状態で、該架構フ
レームのコア部フレームと周辺部フレームのそれぞれの
下方で、前記上方に位置させた方のフレームの下方の躯
体を先行して、他方のフレームの下方の躯体を後追いさ
せて、コア部と周辺部の躯体をそれぞれ組み立てる工程
と、前記仮設柱を前記下層階の躯体に反力をとって上昇
させて前記架構フレームを上昇させる工程とを繰り返し
て、コア部と周辺部それぞれの最上階の直下階まで前記
躯体のコア部と周辺部とをそれぞれ積み上げ構築した後
に、該躯体の上面に前記架構フレームを載置して前記仮
設柱を撤去することを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明は、構築すべき構造物
の最上階部の躯体を構成する本設の柱,梁とを備え、こ
れらの下方において下層階の躯体を構築する架構フレー
ムであって、該架構フレームはコア部の最上階部の躯体
を構成するコア部フレームと、前記コア部周辺の最上階
部の躯体を構成する周辺部フレームとのいずれか一方が
上方に配置されるとともに、これらコア部フレームと周
辺部フレームとが上下方向に延在する連結材で一体に連
結された構成とされ、かつ、該架構フレームには、該架
構フレームを既設の下層階の躯体上に支持するととも
に、該躯体に反力を取って上昇させるリフトアップ機構
を備えた仮設柱とが備えられていることを特徴としてい
る。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項2記載の架
構フレームにおいて、前記架構フレームと前記下層階の
躯体とが対向する位置にこれらを上下方向に相対移動自
在とするガイド機構が備えられ、該ガイド機構が、前記
架構フレーム側に備えられた回動自在なローラ部材と、
上下方向に延在しかつ前記下層階の躯体側に盛り替え可
能に取り付けられた一定長さのレール部材とからなるこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、コア部フレームと、
周辺部フレームとのいずれか一方を、例えばコア部と周
辺部の階高の差の分だけ、上方に位置させるとともにこ
れらを一体に連結して架構フレームを形成しておき、架
構フレームを既設の下層階の躯体上に立設した仮設柱上
で支持した状態で、架構フレームのコア部フレームと周
辺部フレームのそれぞれの下方で、前記上方に位置させ
た方のフレームの下方の躯体を先行して、他方のフレー
ムの下方の躯体を後追いさせて、コア部と周辺部の躯体
をそれぞれ組み立てる工程と、仮設柱を下層階の躯体に
反力をとって上昇させて、コア部フレームと周辺部フレ
ームとからなる架構フレームを一体に上昇させる工程と
を繰り返してコア部と周辺部の躯体をそれぞれ最上階の
直下階まで積み上げ構築していく。そして、その上面に
架構フレーム、すなわちコア部と周辺部の最上階部の躯
体、を載置して仮設柱を撤去することにより、構築すべ
き躯体が構築される。
【0009】請求項2記載の発明では、架構フレーム
を、コア部フレームと周辺部フレームのいずれか一方
を、例えばコア部と周辺部の階高の差の分だけ、上方に
配置するとともに、これらコア部フレームと周辺部フレ
ームとを上下方向に延在する連結材で一体に連結する構
成とした。そして、この架構フレームに備えた仮設柱に
より、架構フレームを既設の下層階の躯体上に支持した
状態で、その下方の空間でコア部と周辺部の各階の躯体
をそれぞれ組み立てる。また架構フレームをリフトアッ
プさせるときには、仮設柱のリフトアップ機構により、
下層階の躯体に反力を取って、コア部フレームと周辺部
フレームからなる架構フレームを一体に上昇させる。
【0010】請求項3記載の発明では、架構フレームと
既設の下層階の躯体とが対向する位置に備えて、これら
を上下方向に相対移動自在とするガイド機構を、架構フ
レーム側に備えた回動自在なローラ部材と、上下方向に
延在し、かつ下層階の躯体側に、盛り替え可能に取り付
けた一定長さのレール部材とから構成するようにした。
これにより、架構フレームをリフトアップさせるときに
は、架構フレーム側のローラ部材が下層階の躯体側のレ
ール部材に沿って走行して、架構フレームのリフトアッ
プ動作がガイドされる。また、躯体の構築の進行にとも
なって、レール部材を上方に盛り替えることにより、長
大なレール部材等を下層階の躯体側に設ける必要がな
い。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図6に示す一実施
例を参照して説明する。ここでは、例えば、構築すべき
ビルのコア部が平面視中心部に位置し、コア部の外側に
周辺部が位置し、かつこのコア部が周辺部よりも上方に
突出して高層となっているビルを構築する場合の実施例
を用いて説明する。図1ないし図6において、符号Aは
構築すべきビルの躯体、11は躯体Aの中央部に位置
し、柱が密に配置されたコア部、12は躯体Aのコア部
11の周辺部を示すものである。図1は、本発明に係る
躯体の構築方法およびそれに用いる架構フレームを適用
して構築中のビルの躯体Aを示すものである。
【0012】まずここで、躯体Aの構築に用いるハット
トラス(架構フレーム)Hについて説明する。このハッ
トトラスHは、躯体Aのコア部11の最上階部13を構
成する本設の柱14,梁15等が組み立てられてなるコ
ア部ハットトラス(コア部フレーム)16と、周辺部1
2の最上階部18を構成する本設の柱19,梁20等が
組み立てられてなる周辺部ハットトラス(周辺部フレー
ム)21とを主要構成としている。コア部ハットトラス
16は、周辺部ハットトラス21よりも、例えば5階高
分(構築すべきコア部11と周辺部12の階高の差の
分)上方に配置されて、これらコア部ハットトラス16
と周辺部ハットトラス21とが、上下方向に延在する連
結材22,22,…で一体に連結された構造とされてい
る。コア部ハットトラス16,周辺部ハットトラス21
は、前述したように、それぞれ、本設の柱14,19、
梁15,20が予め組み立てられた構成とされている。
ただし、図2に示すように、周辺部ハットトラス21の
内周側(コア部11の周囲部)には、仮設のつなぎ梁2
3が組み込まれており、このつなぎ梁23には、前記連
結材22(図1参照)の下端部が接続されている。
【0013】図1に示したように、周辺部ハットトラス
21の内周側と、コア部11の外周側が対向する位置に
は、周辺部ハットトラス21とコア部11とを上下方向
に相対移動自在とするガイド機構25が、周方向に複数
配設されている。図3に示すように、各ガイド機構25
は、回動自在なローラ部材26が、周辺部ハットトラス
21のつなぎ梁23に取り付けられた連結材22の下端
部に取り付けられ、一方、断面視コ字状で一定長を有し
たガイドレール(レール部材)27が、コア部11の柱
14に装着された構成とされている。ガイドレール27
には、自身を柱14に固定する固定アーム28,28が
備えられている。この固定アーム28,28は、それぞ
れ図示しない蝶番で開閉自在とされており、固定アーム
28,28を開き、例えばコア部ハットトラス16(図
1参照)に備えたホイストなどでこれを吊り上げた後、
固定アーム28,28を閉じることにより、ガイドレー
ル27を柱14の上方に盛り替え可能な構造とされてい
る。このような構成のガイド機構25は、ガイドレール
27に沿ってローラ部材26を走行させることにより、
周辺部ハットトラス21とコア部11とを上下方向に相
対移動可能、すなわち周辺部ハットトラス21を昇降可
能に支持し、かつ、周辺部ハットトラス21とコア部1
1との間に生じる水平反力を受けるようになっている。
【0014】また、図1に示したように、周辺部ハット
トラス21の上側には、鉄骨等からなる張り出し部30
が、周辺部ハットトラス21の外壁面21aから外方へ
張り出すように、周方向に所定間隔で多数設けられてい
る。この張り出し部30,30,…の下面には、下方の
周辺部12の外周を囲うように、多数の単位フレーム3
1が各連結部で折曲可能に連結されて、例えば6階分の
長さを有する被覆体フレーム32が垂設されている。そ
して、被覆体33が、コア部ハットトラス16と周辺部
ハットトラス21とを一体に覆い、かつ、被覆体フレー
ム32の外周面を覆うように張設されている。これによ
り、ハットトラスHの内方および下方の空間35,36
が被覆体33で覆われて、その下方の施工現場において
風雨を防ぐことができる構造とされている。さらに、コ
ア部ハットトラス16,周辺部ハットトラス21の下面
には、それぞれ、それぞれの下方の空間35,36内で
資材等を搬送するための、図示しない搬送機構が備えら
れている。
【0015】上記のような構成からなるハットトラスH
は、既に組み立ての完了した下層階の躯体Aの本設の梁
15,20上に立設された、リフトアップ機構を備えた
マスト(仮設柱)39,39,…上に支持されている。
各マスト39の鉛直下方の、各階の上下に位置する梁1
5,15、あるいは梁20,20間には、支柱40,4
0が配設されており、マスト39から伝達されるハット
トラスHの荷重を、躯体Aに分散させて伝達するように
なっている。
【0016】次に、上記のようなハットトラスHを用い
て、躯体Aを構築する方法について、図1ないし図6を
参照して説明する。まず、図4(a)に示すように、す
でに施工した基礎部G上の所定位置に、所定数のマスト
39を鉛直に立設し、これらマスト39上で、柱14,
梁15等を組み立て、コア部ハットトラス16を形成す
る。そして、コア部ハットトラス16の下面には、搬送
機構(図示なし)等を取り付け、上面には被覆体(図示
なし)を張設しておく。
【0017】次いで、図4(b)に示すように、コア部
ハットトラス16の下方で、コア部11の本設の柱1
4,梁15を組み立てていき、一階分の組み立てが完了
する毎に、各マスト39のリフトアップ機構により本設
の梁15に反力を取ってこれらを一斉にクライミング動
作させ、コア部ハットトラス16を一階分リフトアップ
させる。これを繰り返して、コア部11を所定階(コア
部11と周辺部12との階高の差の階数、例えば5階)
まで構築する。
【0018】コア部11を前記所定階まで施工した時点
で、図5(a)に示すように、コア部11の周辺の基礎
部G上の所定位置に、所定数のマスト39を鉛直に立設
し、これらマスト39上で、柱19,梁20,つなぎ梁
23(図2参照)等を組み立て、周辺部ハットトラス2
1を形成する。そして、周辺部ハットトラス21とその
上方に位置するコア部ハットトラス16とを、所定数の
連結材22で一体に連結してハットトラスHを構成す
る。そして、周辺部ハットトラス21とコア部11とが
対向する位置には、図3に示したガイド機構25,2
5,…を取り付ける。また、周辺部ハットトラス21の
下面に、図示しない搬送機構を取り付けるとともに、上
面に所定数の張り出し部30を設け、これに被覆体フレ
ーム32を取り付けた後、ハットトラスH全体に被覆体
(図示なし)を張設する。
【0019】この後は、図1に示したように、コア部ハ
ットトラス16の下方で、コア部11の本設の柱14,
梁15を組み立てるとともに、これと並行して、周辺部
ハットトラス21の下方で、周辺部12の本設の柱1
9,梁20を組み立てていく。そして、一階分の組み立
てが完了する毎に、各マスト39のリフトアップ機構に
より本設の梁15,20に反力を取ってこれらを一斉に
クライミング動作させ、ハットトラスH全体を一階分リ
フトアップさせる。このとき、図3に示したガイド機構
25のガイドレール27に沿ってローラ部材26が走行
し、ハットトラスHをスムーズにリフトアップさせるこ
とができる。また、各マスト39の下方に配設した支柱
40は、マスト39のリフトアップとともに、順次上方
に盛り替えていく。各階において、前記したようにし
て、コア部11と周辺部12の組立工程と、ハットトラ
スHのリフトアップ工程とを繰り返し、コア部11,周
辺部12を、それぞれの最上階の直下階まで施工してい
く。また、ハットトラスHのリフトアップにともなっ
て、図3に示したガイド機構25のガイドレール27
を、前述したようにして上方に盛り替えていく。
【0020】このようにして、コア部11,周辺部12
を、それぞれの最上階の直下階まで施工した後に、図1
に示したハットトラスHの搬送機構(図示なし),被覆
体33,被覆体フレーム34を取り外す。このとき被覆
体フレーム34は単位フレーム31の各連結部で折曲可
能なので、その取り外し作業を容易に行なうことができ
る。この後、各マスト39を下降させて、最上階の直下
階まで施工されたコア部11,周辺部12の上面に、ハ
ットトラスHを載置する。次いで、連結材22を全て取
り外して、コア部ハットトラス16と周辺部ハットトラ
ス21とを分割するとともに、周辺部ハットトラス21
から仮設のつなぎ梁23を取り外す。そして、コア部ハ
ットトラス16,周辺部ハットトラス21をそれぞれコ
ア部11,周辺部12に接続し、その後、マスト39を
解体・撤去する。このとき、ハットトラスHは、コア部
11の最上階部13と周辺部12の最上階部18とから
構成されているので、これにより、コア部11,周辺部
12が最上階まで構築されたことになる(図5(b)参
照)。
【0021】この後、屋上に図示しないクレーン等を設
置して、これを用いて屋上階43,外周部44などを施
工することにより、図6に示すように、構築すべき躯体
Aが完成する。なお、躯体Aの構築に並行して、下層階
から順次、外装カーテンウォール,設備,間仕切り,床
PC板の取付等を行なうのは言うまでもない。以上のよ
うにして、ハットトラスHを用い、この下方を、いわ
ば、「工場」として、コア部11が周辺部12よりも上
方に突出して高層となっているビルの躯体Aの構築を自
動的に行なう。
【0022】上述した躯体Aの構築方法では、コア部1
1の最上階部13の躯体を構成するコア部ハットトラス
16を、周辺部12の最上階部18の躯体を構成する周
辺部ハットトラス21よりも上方に配置してこれらを一
体に連結してハットトラスHを形成しておく。このよう
に、コア部11と周辺部12の最上階部13,18を予
め地上において先組することにより、施工を安全にかつ
効率よく進めることができる。そしてこのハットトラス
Hをマスト39,39,…上で支持した状態で、コア部
11を先行させ、周辺部12を後追いさせて、それぞれ
を分割して組み立てる工程と、各マスト39を本設の梁
15,20に反力をとって上昇させてハットトラスHを
リフトアップさせる工程とを繰り返してコア部11,周
辺部12をそれぞれの最上階の直下階まで積み上げ構築
した後、コア部11,周辺部12上にハットトラスHを
載置して、構築すべきビルの躯体Aを構築する。このよ
うに、作業工区をコア部11と周辺部12とに分割し
て、施工の煩雑なコア部11を先行させて、施工の容易
な周辺部12を後追いさせ、それぞれ分割して施工を行
なうので、コア部11と周辺部12との作業の平均化が
図れ、待機時間を生じさせることがなくなり、適正な人
員配置を行なうことが可能となるので、この結果、作業
効率を大幅に向上させることができ、工期の短縮化を図
ることができる。
【0023】また、上述したハットトラスHが、コア部
フレーム16を、周辺部ハットトラス21よりも、例え
ば5階分(コア部11と周辺部12の階高の差の分)だ
け、上方に位置させて、これらが連結材22で一体に連
結された構成とされ、その下方で躯体Aを積み上げ構築
していくようになっている。これにより、コア部11が
周辺部12よりも上方に突出して高層となっているビル
の躯体Aを構築するに際し、このハットトラスHを適用
することにより、コア部11,周辺部12をそれぞれ最
上階の直下階まで施工して、その上にコア部ハットトラ
ス16,周辺部ハットトラス21を載置して、そのまま
コア部11,周辺部12の最上階となすことができるの
で、躯体Aを効率よく構築することが可能となる。しか
も、ハットトラスHをリフトアップさせるときには、コ
ア部ハットトラス16と周辺部ハットトラス21とが一
体に連結されているので、これらを別々に設けてそれぞ
れをリフトアップさせる場合に比較して、作業上,設備
上、大幅な効率化を図ることができる。また、ハットト
ラスHは、既設の下層階の本設の梁15,20上にマス
ト39,39で支持されているので、このハットトラス
Hの下方の空間35,36を、いわば工場として利用す
ることができ、しかも、ハットトラスHには被覆体33
が張設されているので、風雨を防ぐことができ、全天候
型の快適な作業空間を得ることができる。さらには、ハ
ットトラスH内に、機械室,動力室,制御室,作業用通
路を配設してこれらを使用することにより、作業性,安
全性のさらなる向上を図ることができる。さらに、ハッ
トトラスHには、周辺部フレーム21とコア部11とが
対向する位置に、周辺部フレーム21側に取り付けられ
たローラ部材26と、コア部11側に盛り替え可能に取
り付けられた一定長のガイドレール27とから構成され
たガイド機構25が備えられているので、これによりハ
ットトラスHのリフトアップ動作がガイドされて、ハッ
トトラスHをスムーズに上昇させることが可能となる。
しかも、ハットトラスHのリフトアップにともなって、
ガイドレール27を上方に盛り替えていくことにより、
長大なガイドレールを設けることなく、効率よく作業を
行なうことができる。
【0024】なお、上記実施例において、コア部11,
周辺部12を一階施工する毎に、ハットトラスHをリフ
トアップさせる構成としたが、これに限るものではな
く、例えば二階毎,三階毎等に施工・リフトアップする
ようにしてもよい。また、上記実施例において、ハット
トラスHを構成するコア部ハットトラス16を周辺部ハ
ットトラス21よりも、例えば5階高分上方に位置させ
る構成として、コア部11,周辺部12の最上階の直下
階までの構築が完了した後、このハットトラスHをその
ままコア部11,周辺部12上に載置する構成とした。
しかし、例えば、コア部11が周辺部12の階高よりも
10階分高い場合等には、前記ハットトラスHを用い
て、周辺部12の最上階の直下階まで構築した後、コア
部ハットトラス16と周辺部ハットトラス21とを切り
離し、周辺部ハットトラス21を周辺部12上に載置し
てこれを周辺部12の最上階となした後、コア部ハット
トラス16のみをリフトアップさせつつ、この下方でコ
ア部11の構築を最上階の直下階まで行ない、その上に
コア部ハットトラス16を載置するようにしてもよい。
一方、例えば、構築すべきビルのコア部11と周辺部1
2とが同じ階高の場合には、前記とは逆に、コア部11
を最上階の直下階まで先行して構築した時点で、コア部
ハットトラス16と周辺部ハットトラス21とを切り離
して、コア部ハットトラス16をコア部11上に載置し
てこれをコア部11の最上階となした後、周辺部ハット
トラス21のみをリフトアップさせつつ、この下方で周
辺部12の構築を最上階の直下階まで行ない、その上に
周辺部ハットトラス21を載置するようにすればよい。
また、上記実施例において、構築すべきビルを、コア部
11が中心部に位置し、その外側に周辺部12が位置す
る構成としたが、これに限るものではなく、コア部11
がビルの外周部に位置し周辺部12がその内側に位置す
る場合等においても、同様の効果を得ることができるの
は言うまでもない。さらに、コア部ハットトラス16
を、周辺部ハットトラス21よりも上方に位置させて、
コア部11の施工を先行させる構成としたが、周辺部ハ
ットトラス21をコア部ハットトラス16よりも上方に
位置させて、周辺部12の施工を先行させる構成として
よい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る躯
体の構築方法によれば、周辺部フレームとのいずれか一
方を、例えばコア部と周辺部の階高の差の分だけ、上方
に位置させるとともにこれらを一体に連結して架構フレ
ームを形成しておくようにした。このように、コア部と
周辺部の最上階部を予め地上において先組することによ
り、施工を安全にかつ効率よく進めることができる。そ
して、架構フレームを既設の下層階の躯体上に立設した
仮設柱上で支持した状態で、架構フレームのコア部フレ
ームと周辺部フレームのそれぞれの下方で、前記上方に
位置させた方のフレームの下方の躯体を先行して、他方
のフレームの下方の躯体を後追いさせて、コア部と周辺
部の躯体をそれぞれ組み立てる工程と、仮設柱を下層階
の躯体に反力をとって上昇させて、架構フレームを一体
に上昇させる工程とを繰り返し、最上階の直下階までコ
ア部と周辺部とをそれぞれ分割して構築した後に、躯体
の上面に架構フレームを載置して仮設柱を撤去すること
により、コア部と周辺部の最上階部を躯体の上面に構成
して、構築すべき躯体を構築するようにした。このよう
に、作業工区をコア部と周辺部とに分割して、いずれか
一方を先行させ、他方を後追いさせる形態として、それ
ぞれ分割して施工を行なうので、コア部と周辺部との作
業の平均化が図れ、待機時間を生じさせることがなくな
り、適正な人員配置を行なうことが可能となり、この結
果、作業効率を大幅に向上させることができ、工期の短
縮化を図ることができる。
【0026】請求項2に係る架構フレームによれば、架
構フレームを、コア部フレームと周辺部フレームのいず
れか一方を、例えばコア部と周辺部の階高の差の分だ
け、上方に配置するとともに、これらを連結材で一体に
連結した構成とし、その下方でコア部と周辺部の躯体を
それぞれ分割して組み立てるようにした。これにより、
請求項1にかかる躯体の構築方法を実現し得、かつ、構
築すべきビルの躯体が、コア部,周辺部のいずれか一方
が他方よりも上方に突出して高層となっている場合等で
あっても、この架構フレームを適用することにより、コ
ア部,周辺部をそれぞれ最上階の直下階まで施工した後
に、架構フレームをその上に載置してそのままコア部,
周辺部の最上階部となすことができ、躯体を効率よく構
築することが可能となる。しかも、架構フレームをリフ
トアップさせるときには、コア部フレームと周辺部フレ
ームとが一体に連結されているので、これらを別々に設
けてそれぞれをリフトアップさせる場合に比較して、作
業上,設備上、大幅な効率化を図ることができる。ま
た、架構フレームに備えた仮設柱により、架構フレーム
を既設の下層階の躯体上に支持した状態で、その下方で
コア部と周辺部の躯体をそれぞれ分割して組み立てるの
で、架構フレームの下方の空間をいわば工場として利用
することができる。また、この架構フレームの周囲を被
覆体で覆うようにすれば、風雨を防ぐことができ、全天
候型の快適な作業空間を得ることができる。さらには、
架構フレーム内に、機械室,動力室,制御室,作業用通
路を配設してこれらを使用すれば、作業性,安全性のさ
らなる向上を図ることができる。
【0027】請求項3に係る架構フレームによれば、架
構フレームと既設の下層階の躯体とが対向する位置に備
えて、これらを上下方向に相対移動自在とするガイド機
構を、架構フレーム側に備えた回動自在なローラ部材
と、上下方向に延在し、かつ下層階の躯体側に盛り替え
可能に取り付けた一定長さのレール部材とから構成する
ようにした。これにより、架構フレームをリフトアップ
させるときには、下層階の躯体側のレール部材に沿って
架構フレーム側のローラ部材が走行して、架構フレーム
のリフトアップ動作がガイドされるので、架構フレーム
をスムーズにリフトアップさせることができる。また、
躯体の構築の進行にともなって、レール部材を上方に盛
り替えることにより、長大なレール部材等を設ける必要
がないので、効率よく作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る躯体の構築方法およびそれに用い
る架構フレームを適用して構築中のビルの躯体の一例を
示す正面図である。
【図2】前記架構フレームを示す平断面図である。
【図3】同架構フレームに備えたガイド機構の一例を示
す斜視図である。
【図4】前記躯体の構築方法およびそれに用いる架構フ
レームを適用したビルの躯体の構築手順を示す図であっ
て、コア部を先行施工する状態を示す正面図である。
【図5】同、コア部と周辺部をそれぞれ施工していく状
態を示す正面図である。
【図6】同、躯体の構築が完了した状態を示す正面図で
ある。
【図7】従来の躯体の構築方法の一例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
11 コア部 12 周辺部 13,18 最上階部 16 コア部ハットトラス(コア部フレーム) 21 周辺部ハットトラス(周辺部フレーム) 22 連結材 25 ガイド機構 26 ローラ部材 27 ガイドレール(レール部材) 39 マスト(仮設柱) A 躯体 H ハットトラス(架構フレーム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村本 廣毅 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 前田 純一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 羽切 道雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体の構築方法であって、構築すべき構
    造物のコア部の最上階部の躯体を構成するコア部フレー
    ムと、前記コア部周辺の周辺部の最上階部の躯体を構成
    する周辺部フレームとのいずれか一方を上方に位置させ
    るとともにこれらを一体に連結して架構フレームを形成
    しておき、 該架構フレームを既設の下層階の躯体上に立設したリフ
    トアップ機構を備えた仮設柱上で支持した状態で、該架
    構フレームのコア部フレームと周辺部フレームのそれぞ
    れの下方で、前記上方に位置させた方のフレームの下方
    の躯体を先行して、他方のフレームの下方の躯体を後追
    いさせて、コア部と周辺部の躯体をそれぞれ組み立てる
    工程と、前記仮設柱を前記下層階の躯体に反力をとって
    上昇させて前記架構フレームを上昇させる工程とを繰り
    返して、コア部と周辺部それぞれの最上階の直下階まで
    前記躯体のコア部と周辺部とをそれぞれ積み上げ構築し
    た後に、該躯体の上面に前記架構フレームを載置して前
    記仮設柱を撤去することを特徴とする躯体の構築方法。
  2. 【請求項2】 構築すべき構造物の最上階部の躯体を構
    成する本設の柱,梁とを備え、これらの下方において下
    層階の躯体を構築する架構フレームであって、該架構フ
    レームはコア部の最上階部の躯体を構成するコア部フレ
    ームと、前記コア部周辺の最上階部の躯体を構成する周
    辺部フレームとのいずれか一方が上方に配置されるとと
    もに、これらコア部フレームと周辺部フレームとが上下
    方向に延在する連結材で一体に連結された構成とされ、
    かつ、該架構フレームには、該架構フレームを既設の下
    層階の躯体上に支持するとともに、該躯体に反力を取っ
    て上昇させるリフトアップ機構を備えた仮設柱とが備え
    られていることを特徴とする架構フレーム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の架構フレームにおいて、
    前記架構フレームと前記下層階の躯体とが対向する位置
    にこれらを上下方向に相対移動自在とするガイド機構が
    備えられ、該ガイド機構が、前記架構フレーム側に備え
    られた回動自在なローラ部材と、上下方向に延在し、か
    つ前記下層階の躯体側に盛り替え可能に取り付けられた
    一定長さのレール部材とからなることを特徴とする架構
    フレーム。
JP28963093A 1993-11-18 1993-11-18 躯体の構築方法およびそれに用いる架構フレーム Withdrawn JPH07139042A (ja)

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