JPH0714955B2 - 新規なカンプトテシン誘導体 - Google Patents

新規なカンプトテシン誘導体

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JPH0714955B2
JPH0714955B2 JP62070200A JP7020087A JPH0714955B2 JP H0714955 B2 JPH0714955 B2 JP H0714955B2 JP 62070200 A JP62070200 A JP 62070200A JP 7020087 A JP7020087 A JP 7020087A JP H0714955 B2 JPH0714955 B2 JP H0714955B2
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隆 八重樫
誠吾 沢田
悟 岡島
貞 宮坂
方彦 務台
富雄 古田
輝男 横倉
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なカンプトテシン誘導体に関する。更に詳
しく言えば、本発明は、一般式 (式中、R1は水素原子又はC1〜4のアルキル基を表
し、R2はアルドース残基であるか、又は基中に存在する
−COOH基、−NH2基あるいは−OH基が、アルキル基の炭
素原子数が1〜2の低級脂肪族アシル基、ベンゾイル
基、トリフルオロアセチル基、アルキル基の炭素原子数
が1〜2の低級アルキルエステル基又はそれらの組合わ
せにより保護されたアルドース残基を表し、式中R2とカ
ンプトテシンの結合はカンプトテシンのA環上の酸素原
子と糖−1位炭素原子とのグリコシド結合を表す) で表されるカンプトテシン誘導体又はそれらの糖部分に
おけるアルカリ金属塩、四級アンモニウム塩、又は酸付
加塩(鉱酸塩又は有機酸塩等)を提供するものである。
カンプトテシンは落葉喬木喜樹(Camptothecaacuminata
Nyssaceae)等から抽出・単離されるアルカロイドで、
強力な核酸合成阻害作用を有し、その作用は迅速かつ可
逆性を示すことが特徴で、既存の制癌剤と交差耐性を示
さないという独特な作用機作をもつ抗腫瘍性物質であ
り、マウス白血病L1210、ラツトウオーカー256肉腫など
実験移植癌に対して、強力な制癌効果を示すことが認め
られているが、毒性作用を有するために、医薬品として
の有用性がおのずから、制限されている現状にある。
本発明者らは、これまでに、天然のカンプトテシンに化
学的修飾を施すことにより、その薬理的活性及び毒性が
改善された新しいカンプトテシン誘導体を得ようとする
多数の試みを行つてきた。これまでに得られたカンプト
テシン誘導体のうち、特に、10位にヒドロキシル基を有
する化合物群については、より優れた抗腫瘍活性を保ち
つつ毒性が軽減するという興味ある結果が得られている
が、これらは水に難溶なため、医薬として投与する上に
難点がある。
従来、カンプトテシン誘導体を水溶性化する方法の一つ
として、E環(ラクトン環)の開環によるカルボン酸の
ナトリウム塩とする方法が知られているが、このもの
は、薬理活性の点で、それが、数分の一に減弱してしま
うという欠点を有する。
本発明者らは、E環(ラクトン環)の開裂を伴う事な
く、A環(9−、10−、11−、及び12−位)上の水酸基
のグリコシド誘導体を得ることに成功した。
本発明に係る新規なグリコシド誘導体は、以下の如くし
て製造することができる。
A環に水酸基を有するカンプトテシン誘導体をアセト
ン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン
等の溶媒、好ましくはアセトンに溶解又は懸濁し、これ
に、4.0〜5.0当量の無水炭酸カリウム及びアルキル基の
炭素原子数が1〜2の低級脂肪族アシル基、ベンゾイル
基、トリフルオロアセチル基、アルキル基の炭素原子数
が1〜2の低級アルキルエステル基又はそれらの組合わ
せにより保護されたハロゲノアルドース(ハロゲン原子
としては、クロル又はブロム原子、好ましくは、ブロム
原子である)4.0〜8.0当量を加え、室温から溶媒の沸騰
温度で、3時間から24時間、激しく撹はん、反応させた
後に反応混合物より不溶物をろ去し、生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーで分離し、精製する。かく
して、グリコシド部分に保護基を有するカンプトテシン
グリコシド化合物が得られる。
また、別法としては、A環に水酸基を有するカンプトテ
シン誘導体を2.0〜2.5当量の水酸化ナトリウム水溶液又
は水酸化カリウム水溶液、好ましくは、水酸化カリウム
水溶液に溶解し、これに、2当量の前述の保護基を有す
るハロゲノアルドースのアセトン溶液を加え、室温から
60℃で一定時間反応させる方法がある。
上記のハロゲノアルドースの位のハロゲン原子と2位の
アセトキシ基がトランス位である場合には、オルソエス
テル誘導体が生成する。
前記のアルキル基の炭素原子数が1〜2の低級脂肪族ア
シル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル基、アル
キル基の炭素原子数が1〜2の低級アルキルエステル基
又はそれらの組み合わせにより保護されたハロゲノアル
ドース(ハロゲン原子としてはクロル又はブロム原子、
好ましくはブロム原子である)は糖質の化学において一
般的に用いられる公知の方法により製造することができ
る。
すなわち、アルドースとアルキル基の炭素原子数が1〜
2の低級酸無水物とを酸性触媒(例えば、塩化亜鉛、硫
酸、塩化水素、過塩素酸等)又は塩基性触媒(例えば、
酢酸ナトリウム、ピリジン等)の存在下に反応させパー
アシルアルドース(以下アシルとはアルキル基の炭素原
子数が1〜2の低級アシル基を表わす)として、次いで
ハロゲン化水素(以下塩化水素又は臭化水素を表わす)
の酢酸溶液を反応させることによりパーアシルハロゲノ
アルドースを製造することができる。
例えば、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グ
ルコピラノシルブロマイドはMethods Carbohyd.Chem.,
2,221(1963)に記載された方法に従つて、2,3,4−トリ
−O−アセチル−α−L−フコピラノシルブロマイドは
Carbohydrate Research 64,297(1978)に記載された方
法に従つて、また、2,3,6,2′,3′,4′,6′−ペンタ−
O−アセチル−α−D−マルトシルブロマイドはJ.Am.C
hem.Soc.,51,1820(1929)記載された方法に従つて製造
することができる。
また、別法としては、パーアシルアルドースと四塩化チ
タン、液体塩化水素、塩化アルミニウム、塩化アルミニ
ウム−五塩化リン、塩化亜鉛−チオニルクロライド、ハ
ロゲン化水素−アシルハライドとの反応、又はアルドー
スとアシルハライドとの反応により製造することができ
る。
また、アルドースを塩化水素を含む無水のアルキル基の
炭素原子数が1〜2の低級アルコールと反応させアルキ
ルアルドースとした後(Fischer法)、ピリジンを溶媒
として氷冷下ベンゾイルハライドを反応させアルキルパ
ーベンゾイルアルドースとして、更にハロゲン化水素−
酢酸溶液との反応でパーベンゾイルハロゲノアルドース
を製造することができる。
また、別法としては、1−アシルパーベンゾイルアルド
ースをクロロホルム、エーテル、酢酸等の溶媒中無水の
ハロゲン下水素と反応させることによつても製造するこ
とができる。
分子内にカルボキシル基を有するアルドース(ウロン
酸)の場合は、それのラクトン誘導体を無水のアルキル
基の炭素原子数が1〜2の低級アルコール中煮沸還流す
ることにより、又は対応するアルコール中ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化ナトリウム、
トリエチルアミン又はトリエチルアンモニウムヒドロキ
シド等との反応によりカルボキシル基をアルキル基の炭
素原子数が1〜2の低級アルキル基で保護し、次いでア
ルキル基の炭素原子数が1〜2の低級酸無水物で前述の
酸性触媒又は塩基性触媒の存在下に水酸基をアシル化
し、次いで、ハロゲン化水素−酢酸溶液との反応でアル
キルパーアシルハロゲノアルドースウロネートを製造す
ることができる。
例えば、メチル(2,3,4−トリ−O−アセチル−α−D
−グルコピラノシルブロマイド)ウロネートはMethods
Carbohyd.Chem.,2,335(1963)に記載された方法に従つ
て製造することができる。
また、分子内にアミノ基を有するアルドース(アミノア
ルドース)の場合は、アミノアルドースをハロゲン化ア
シルと加熱することによりO−パーアシルアミノハロゲ
ノアルドース−ハロゲン化水素塩とし、次いで無水トリ
フルオロ酢酸又はアルキル基の炭素原子数が1〜2の低
級酸無水物を反応させトリフルオロアセトアミド又は低
級アシルアミドパーアシルハロゲノアルドースを製造す
ることができる。
また、別法としては、パーアシルアミノアルドース・ハ
ロゲン化水素塩を塩化メチレン等の溶媒中ピリジンを触
媒として無水トリフルオロ酢酸、アルキル基の炭素原子
数が1〜2の低級酸無水物又はハロゲン化アシルと反応
させ、次いでハロゲン化水素−酢酸溶液と反応させるこ
とによつても製造することができる。
例えば、3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−
2−トリフルオロアセトアミド−α−D−グルコピラノ
シルブロマイドはJ.Org.Chem.,31,507(1966)、J.Org.
Chem.,32,1821(1967)に記載された方法に従つて製造
することができる。
前述のカンプトテシンのグリコシド系化合物の保護基す
なわち、低級アシル保護基、ベンゾイル保護基、トリフ
ルオロアセチル保護基、低級アルキルエステル保護基は
前記のグリコシド系化合物を、メタノール、水、又はア
セトン中でナトリウムメトキシド−メタノール溶液又は
0.1N水酸化ナトリウム水溶液による穏和なアルカリ性加
水分解に付することにより除去される。この加水分解生
成物をイオン交換樹脂(スルホン酸−H+型)又は0.1N塩
酸で酸性化し、生成物をメタノール、エタノール、又は
エタノール−n−ヘキサン等の溶媒から最結晶するか、
又はイオン交換樹脂又は逆相クロマトグラフイー、例え
ばODSカラム等で分離、精製後に適当な溶媒(例えば、
メタノール、エタノール、エタノール−n−ヘキサン
等)から再結晶することにより、カンプトテシン誘導体
のグリコシド化合物を得ることができる。
更に、糖部分にアミノ基を有する場合には、そのアミノ
基における酸付加塩(鉱酸又は有機酸等の塩)として、
またカルボキシル基を有する場合には、それのアルカリ
金属塩、又は四級アンモニウム塩として得ることができ
る。
原料となるハイドロキシカンプトテシン及びそれの誘導
体にはA環上の水酸基以外に、グリコシド化され得る水
酸基が20位にも存在するが、上記に述べたようなグリコ
シド化の方法では、20位の水酸基はグリコシド化を受け
ない。従つて、20位水酸基については何等の保護基を必
要としない。
その他のグリコシド化の方法としては、例えば、ハイド
ロキシカンプトテシン及びそれの誘導体と前述の保護さ
れたハロゲノアルドースを炭酸銀又は酸化銀の存在下に
反応させる方法(Knigs−Knorr反応)、アルドース
アセタートを塩化亜鉛又はp−トルエンスルホン酸を触
媒として、加熱下に反応させる方法、前述の保護された
ハロゲノアルドースをアルカリ性溶媒(ピリジン又はキ
ノリン等)中に反応させる方法等が挙げられる。
また、保護基を脱離させる方法としては、メタノール中
0.5Nバリウムメトキシドを用いる方法、又はアンモニア
飽和メタノールを用いる方法等が挙げられる。
本発明に係る新規なカンプトテシン誘導体の製造の原料
となるカンプトテシン及びカンプトテシン誘導体のA環
水酸基置換体のうち、9位置換体及び12位置換体は、カ
ンプトテシン、あるいはカンプトテシンの9−ニトロ体
又は12−ニトロ体をそれぞれ還元、ジアゾ化を経て製造
することができる(特開昭59−51289号公報参照)。
10−ヒドロキシカンプトテシン又は7−低級アルキル−
10−ヒドロキシカンプトテシンは、カンプトテシン又は
7−低級アルキルカンプトテシンを酢酸中で過酸化水素
を作用させて、これらをN−オキシド体に変換せしめ、
そのN−オキシド体をジオキサン、アセトニトリル、ク
ロロホルム、塩化メチレン、グライム、ジグライム等の
溶媒又はそれらの任意の混合溶媒に溶解し、硫酸、過塩
素酸等の鉱酸、有機スルホン酸等を用いて紫外線照射下
で処理することにより製造することができる(特開昭58
−39683号、特開昭58−39684号、特開昭58−39685号各
公報参照)。
11−ヒドロキシ置換体は、カンプトテシンのB環還元テ
トラヒドロ体のニトロ化により得られる11−ニトロ体を
出発物質として酸化(芳香化)、還元、ジアゾ化を経て
製造することができる(特開昭59−51287号公報参
照)。11−ヒドロキシカンプトテシンは本発明者らによ
り開発された方法によりその7位へ低級アルキル基を導
入することにより得ることができる。(特開昭56−1587
86号公報参照)。
以下に実施例を掲げ、本発明を表に詳細に説明する。
実施例 1 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,3′,4′,6′
−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド A法:7−エチル−10−ハイドロキシカンプトテシン1.57
g、2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシルブロマイド12.48g及び無水炭酸カリウム3.01g
をアセトン300mlに懸濁させ、激しく撹はんしながら20
時間煮沸還流させる。反応終了後、減圧下に溶媒を留去
し、残留物にクロロホルムと水を加え振とうする。両層
に不溶の物質をセライトを用いてろ去する。クロロホル
ム層を分取し、飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下に濃縮する。
濃縮物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフイー処理
し、(クロロホルムついで、クロロホルム/メタノール
(100/1)で溶出する)ついで、クロロホルム−n−ヘ
キサンから再結晶して標題の化合物0.71gを無色針状晶
として得た。
B法:7−エチル−10−ハイドロキシカンプトテシン100m
gを0.1N水酸化カリウム水溶液6.4mlに溶解させた後、2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノ
シルブロマイド210mgのアセトン5ml溶液を加え、室温で
2時間反応させる。反応中に析出してくる黄色物質をろ
去後、低温で減圧下にアセトンを留去する。得られる水
溶液にクロロホルムと0.1N塩酸を上え振とうする。クロ
ロホルム層を分取し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥
後減圧下に濃縮する。
濃縮物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフイー処理
し、(クロロホルムついで、クロロホルム/メタノール
(100/1)で溶出する)標題の化合物50mgを得た。
M.P.191〜192℃(分解) SIMS:MH+723 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 1.04(t) 20−CH2CH3 1.40(t) 7−CH2CH3 1.81〜1.98(m) 20−CH2 CH3 2.06,2.07,2.08,2.11 (s×4) 2′,3′,4′,6′−OCOCH3 3.07〜3.24(m) 7−CH2 CH3 3.83(s) 20−OH 3.98(d×d×d) 5′−H 4.22(d×d) 6′−C(H)− 4.33(d×d) 6′−CH()− 5.20〜5.42(m) 1′−H,2′−H,3′−H,4′−H 5.25(s) 5−CH2− 5.31(d) 17−C(H)− 5.75(d) 17−CH()− 7.51(d×d) 11−H 7.60(d) 9−H 7.64(s) 14−H 8.20(d) 12−H 実施例 2 7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−D−グルコピ
ラノシド 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,3′,4′,6′
−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシド60
0mgを無水メタノール60mlに懸濁し、これに28%ナトリ
ウムメトキシド−メタノール溶液0.5mlを加え、室温で3
0分間反応させる。反応後水2mlを加え、これにイオン交
換樹脂(スルホン酸−H+型)を加えて液性を弱酸性とす
る。樹脂をろ去し、メタノール洗浄後、ろ洗液を合して
減圧下に乾固する。残留物をメタノールから再結晶して
標題の化合物410mgを淡黄色針状晶として得た。
M.P.232〜233℃(分解) SIMS:MH+555 1H−NMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.31(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.96(m) 20−CH2 CH3 3.12〜3.25(m) 7−CH2 CH3,Glc.−H 3.32〜3.39(m) Glc.−H×2 3.44〜3.54(m) Glc.−H×2 3.70〜3.80(m) Glc.−H 4.68(d×d) 6′−OH 5.10(d) Glc.−OH 5.14(d) 1′−H(J1′,2′=8.06Hz) 5.16(d) Glc.−OH 5.32(s) 5−CH2− 5.43(s) 17−CH2−,Glc.−OH 6.50(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.58(d×d) 11−H 7.74(d) 9−H 8.11(d) 12−H 実施例 3 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,3′,4′−ト
リ−O−アセチル−β−L−フコピラノシド 7−エチル−10ハイドロキシカンプトテシン1.57g、2,
3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコピラノシルブ
ロマイド5.86g及び無水炭酸カリウム2.35gをアセトン30
0mlに懸濁させ、激しく撹はんしながら4時間煮沸還流
させる。反応終了後減圧下に溶媒を留去し、残留物をク
ロロホルムに溶解し、不溶の物質をセライトを用いてろ
去する。ろ取物をクロロホルムで洗い、ろ洗液を合して
減圧下に濃縮する。濃縮物を中圧シリカゲルカラムクロ
マトグラフイー処理し、(クロロホルムついで、クロロ
ホルム/メタノール(100/1)で溶出する)ついで、エ
タノールから再結晶して標題の化合物1.72gを無色針状
晶として得た。
M.P.258〜260℃(分解) SIMS:MH+665 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 1.04(t) 20−CH2CH3 1.34(d) 6′−CH3 1.40(t) 7−CH2CH3 1.81〜1.98(m) 20−CH2 CH3 2.05,2.11,2.24 (s×3) 2′,3′,4′−OCOCH3 3.06〜3.21(m) 7−CH2 CH3 3.86(s) 20−OH 4.09(q) 5′−H 5.20(d×d) 3′−H 5.25(s) 5−CH2− 5.27(d) 1′−H(J1′,2′=8.06Hz) 5.31(d) 17−C(H)− 5.37(d) 4′−H 5.57(d×d) 2′−H 5.75(d) 17−CH()− 7.52(d×d) 11−H 7.61(d) 9−H 7.64(s) 14−H 8.19(d) 12−H 実施例 4 7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−L−フコピラ
ノシド 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,3′,4′−ト
リ−O−アセチル−β−L−フコピラノシド1.1gを無水
メタノール160mlに懸濁し、これに28%ナトリウムメト
キシド−メタノール溶液0.5mlを加え、室温で40分間反
応させる。実施例2と同様に後処理し、メタノールから
再結晶して標題の化合物0.77gを無色プリズム晶として
得た。
M.P.207〜209℃(分解) SIMS:MH+539 1H−HMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.19(d) 6′−CH3 1.32(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.96(m) 20−CH2 CH3 3.02〜3.16(m) 7−C(H)CH3 3.19〜3.32(m) 7−CH()CH3 3.39〜3.58(m) 3′−H,4′−H 3.61〜3.70(m) 2′−H 3.93(q) 5′−H 4.62(d) 4′−OH 4.89(d) 3′−OH 5.15(d) 1′−H(J1′,2′=7.69Hz) 5.27(d) 2′−OH 5.31(s) 5−CH2− 5.43(s) 17−CH2− 6.51(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.58(d×d) 11−H 7.67(d) 9−H 8.12(d) 12−H 実施例 5 3′,4′,6′−トリ−O−アセチル−1′,2′−O−
(7−エチルカンプトテシン−10−イルオルトアセチ
ル)−β−D−マンノピラノシド 7−エチル−10−ハチドロキシカンプトテシン2.35g、
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−マンノピラ
ノシルブロマイド13.90g及び無水炭酸カリウム3.52gを
アセトン450mlに懸濁させ、激しく撹はんしながら6時
間煮沸還流させる。反応終了後、不溶物をセライトを用
いてろ去し、ろ取物をアセトンで洗浄する。ろ洗液を合
し、減圧下に溶媒を留去して黒褐色タール状残留物を得
る。この残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフ
イー処理し、(クロロホルム/n−ヘキサン(4/1)、ク
ロロホルムついで、クロロホルム/メタノール(100/
2)で溶出する)ついで、エーテルで洗浄した後、メタ
ノールから再結晶して標題の化合物0.17gを淡黄色粒状
晶として得た。
M.P.141〜144℃ SIMS:MH+723 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 1.04(t) 20−CH2CH3 1.39(t) 7−CH2CH3 1.83〜1.96(m) 20−CH2 CH3 1.97,2.06,2.10,2.13 (s×4) オルソアセチル3′,4′,6′−OCOCH3 3.14(q) 7−CH2 CH3 3.69(d×d×d) 5′−H 3.86(s) 20−OH 4.17(d×d) 6′−C(H)− 4.26(d×d) 6′−CH()− 4.29(d×d) 2′−H 5.09(d×d) 3′−H 5.25(s) 5−CH2− 5.31(d) 17−C(H)− 5.33(d×d) 4′−H 5.46(d) 1′−H(J1′,2′=2.56Hz) 5.75(d) 17−CH()− 7.63(d×d) 11−H 7.64(s) 14−H 7.79(d) 9−H 8.16(d) 12−H 実施例 6 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,3′,6′,
2″,3″,4″,6″−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マ
ルトシド 7−エチル−10−ハイドロキシカンプトテシン1.57gお
よび無水炭酸カリウム2.35gをアセトン250mlに懸濁さ
せ、激しく撹はんしながら煮沸還流し、これに2,3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−D−マ
ルトルブロマイド10.50gのアセトン溶液50mlを30分間で
滴下し、6時間反応させる。反応終了後、不溶物をセラ
イトを用いてろ去し、ろ取物をクロロホルムで洗浄す
る。ろ洗液を合し、減圧下に溶媒を留去した後、残留物
を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフイー処理し、
(クロロホルムついで、クロロホルム/メタノール(10
0/1)で溶出する)ついで、エタノールから再結晶して
標題の化合物1.09gを黄色粉末として得た。
M.P.157〜161℃ SIMS:MH+1011 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 1.04(t) 20−CH2CH3 1.42(t) 7−CH2CH3 1.83〜1.96(m) 20−CH2 CH3 2.02,2.04,2.05,2.07,2′,3′,6′,2″,3″, 2.08,2.09,2.11 (s×7) 4″,6″−OCOCH3 3.08〜3.26(m) 7−CH2 CH3 3.82(s) 20−OH 3.93〜4.07(m) 5′−H,5″−H 4.08(d×d) 6″−C(H)− 4.19(d×d) 4′−H 4.27(d×d) 6″−CH()− 4.31(d×d) 6′−C(H)− 4.55(d×d) 6′−CH()− 4.88(d×d) 2″−H 5.08(d×d) 4″−H 5.20(d×d) 2′−H 5.26(s) 5−CH2− 5.31(d) 17−C(H)− 5.38(d) 1′−H(J1′,2′=7.69Hz) 5.39(d×d) 3′−H 5.40(d×d) 3″−H 5.49(d) 1″−H(J1″,2″=4.03Hz) 5.75(d) 17−CH()− 7.49(d×d) 11−H 7.59(d) 9−H 7.64(s) 14−H 8.19(d) 12−H 実施例 7 7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−D−マルトシ
7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,3′,6′,
2″,4″,6″−ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルト
シド400mgを無水メタノール45mlに懸濁し、これに28%
ナトリウムメトキシド−メタノール溶液0.2mlを加え、
室温で30分間反応させる。実施例2と同様に後処理し、
エタノールから再結晶して標題の化合物269mgを無色針
状晶として得た。
M.P.220〜221℃(分解) SIMS:MH+717 1H−NMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.32(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.95(m) 20−CH2 CH3 3.06〜3.82(m) 7−CH2 CH3,2′−H,3′−H, 4′−H,5′−H,6′−CH2−, 2″−H,3″−H,4″−H,5″−H, 6″−CH2− 4.53(t) 6′または6″−OH 4.68(t) 6′または6″−OH 4.92(d) Mal.−OH 4.94(d) Mal.−OH 5.09(d) 1″−H(J1″,2″=3.30Hz) 5.24(d) 1′−H(J1′,2′=7.69Hz) 5.32(s) 5−CH2− 5.43(s) 17−CH2− 5.50(d) Mal.−OH 5.56(d) Mal.−OH 5.67(d) Mal.−OH 6.50(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.58(d×d) 11−H 7.73(d) 9−H 8.11(d) 12−H 実施例 8 メチル(7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,
3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノ
シド)−ウロネート A法:7−エチル−10−ハイドロキシカンプトテシン1.37
g、メチル(2,3,4−トリ−O−アセチル−α−D−グル
コピラノシルブロマイド)−ウロネート8.34g及び無水
炭酸カリウム2.42gをアセトン300mlに懸濁させ、激しく
撹はんしながら7時間煮沸還流させる。反応終了後、不
溶物をセライトを用いてろ去し、ろ取物をクロロホルム
で洗浄する。ろ洗液を合し、減圧下に溶媒を留去した
後、残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフイー
処理し、(クロロホルムついで、クロロホルム/メタノ
ール(100/1)で溶出する)ついで、エタノールから再
結晶して標題の化合物85mgを無色針状晶として得た。
B法:7−エチル−10−ハイドロキシカンプトテシン10.0
gを0.1N水酸化カリウム水溶液640mlに溶解させた後、メ
チル(2,3,4−トリ−O−アセチル−α−D−グルコピ
ラノシルブロマイド)−ウロネート20.0gのアセトン500
ml溶液を加え、室温で4時間反応させる。ついで、実施
例1のB法と同様に後処理し、エタノールから再結晶し
て標題の化合物0.6gを無色針状晶として得た。
M.P.179〜182℃(分解) SIMS:MH+709 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 1.03(t) 20−CH2CH3 1.40(t) 7−CH2CH3 1.81〜1.97(m) 20−CH2 CH3 2.08,2.09,2.12 (s×3) 2′,3′,4′−OCOCH3 3.14(q) 7−CH2 CH3 3.73(s) 6′−COOCH3 3.98(s) 20−OH 4.33(d) 5′−H 5.24(s) 5−CH2− 5.29(d) 17−C(H)− 5.36〜5.49(m) 1′−H,2′−H,3′−H,4′−H 5.73(d) 17−CH()− 7.48(d×d) 11−H 7.61(d) 9−H 7.61(s) 14−H 8.13(d) 12−H 実施例 9 メチル(7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−D−
グルコピラノシド)−ウロネート メチル(7−エチルカンプトテシン−10−イル2′,
3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラノ
シド)−ウロネート30mgを無水メタノール3mlに懸濁
し、これに28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液
50μを加え、室温で30分間反応させる。反応液にイオ
ン交換樹脂(スルホン酸−H+型)を加えて、液性を弱酸
性とする。樹脂をろ去し、メタノールで洗浄後、ろ洗液
を合して減圧下に乾固する。残留物を中圧シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー処理し、(クロロホルム/メタ
ノール(10/1)で溶出する)ついで、エタノールから再
結晶して標題の化合物13mgを無色〜淡黄色アモルフアス
粉末として得た。
M.P.239〜241℃(分解) SIMS:MH+583 1H−NMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.28(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.95(m) 20−CH2 CH3 3.10(d×q) 7−C(H)CH3 3.28(d×q) 7−CH()CH3 3.36〜3.54(m) 2′−H,3′−H,4′−H 3.66(s) 6′−COOCH3 4.27(d) 5′−H 5.31(s) 5−CH2− 5.34(d) GlcA.−OH 5.43(s) 17−CH2− 5.46(d) 1′−H(J1′,2′=7.33Hz) 5.50(d) GlcA.−OH 5.61(d) GlcA.−OH 6.50(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.58(d×d) 11−H 7.68(d) 9−H 8.12(d) 12−H 実施例 10 7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−D−グルコピ
ラノシドウロニツクアシツド A法:メチル(7−エチルカンプトテシン−10−イル
2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシド)−ウロネート380mgをアセトン20mlに懸濁さ
せ、これに0.1N水酸化ナトリウム水溶液32mlを加え、室
温で2.5時間反応させる。反応終了後、1N塩酸でpH4〜5
に調製し、低温で減圧下にアセトンを留去した後、逆相
の中圧カラムクロマトグラフイー(ODSカラム)で処理
し、(水/メタノール(7/3)で溶出する)ついで、エ
タノール−n−ヘキサンから再結晶して課題の化合物28
2mgを淡黄色粉末として得た。
B法:メチル(7−エチルカンプトテシン−10−イル
2′,3′,4′−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピ
ラノシド)−ウロネート250mgを無水メタノール10mlに
懸濁させ、これに28%ナトリウムメトキシド−メタノー
ル溶液0.2mlを加え、室温で20分間反応させる。つい
で、反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加え、
室温で30分間反応させる。反応液にイオン交換樹脂(ス
ルホン酸−H+酸)を加えて液性を弱酸性とする。樹脂を
ろ去し、メタノールで洗浄後、ろ洗液を合して減圧下に
乾固する。残留物を逆相の中圧カラムクロマトグラフイ
ー(ODSカラム)で処理し、(水/メタノール(6/4)で
溶出する)ついで、エタノール−n−ヘキサンから再結
晶して標題の化合物120mgを淡黄色粉末として得た。
M.P.226〜229℃(分解) SIMS:MH+569 1H−NMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.30(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.95(m) 20−CH2 CH3 3.07〜3.47(m) 7−CH2 CH3,2′−H,3′−H,4′−H 3.76(d) 5′−H 5.11〜5.25(br−s) GlcA.−OH 5.21(d) 1′−H(J1′,2′=7.33Hz) 5.30(s) 5−CH2− 5.43(s) 17−CH2−,GlcA.−OH 6.50(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.60(d×d) 11−H 7.73(d) 9−H 8.11(d) 12−H 実施例 11 7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−D−グロコピ
ラノシドウロニツクアシツドナトリウム塩 7−エチルカンプトテシン−10−イルβ−D−グルコピ
ラノシドウロニツクアシツド130mgを蒸溜水5mlに溶解
し、これに、炭酸水素ナトリウム20mgを加え均一な溶液
とする。ろ過後、凍結乾燥して、標題の化合物134mgを
黄色粉末として得た。
1H−NMRδ:400MHz(D2O+1N HCl) 1.01(t) 20−CH2CH3 1.11(t) 7−CH2CH3 1.81〜2.01(m) 20−CH2 CH3 2.49(d×q) 7−C(H)CH3 2.72(d×q) 7−CH()CH3 3.62〜3.82(m) 2′−H,3′−H,4′−H 3.97(d) 5−C(H)− 4.10(d) 5′−H 4.34(d) 5−CH()− 5.10(d) 1′−H(J1′,2′=7.33Hz) 5.26(d) 17−C(H)− 5.33(d) 17−CH()− 6.80(s) 14−H 6.87(s) 9−H,11−H 6.98(s) 12−H 実施例 12 7−エチルカンプトテシン−10−イル3′,4′,6′−ト
リ−O−アセチル−2′−デオキシ−2′−トリフルオ
ロアセトアミド−β−D−グルコピラノシド 7−エチル−10−ハイドロキシカンプトテシン1.96gを
0.1N水酸化カリウム水溶液125mlに溶解させた後、3,4,6
−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−2−トリフルオ
ロアセトアミド−α−D−グルコピラノシルブロマイド
4.64gのアセトン100ml溶液を加え、室温で2時間反応さ
せる。反応中に析出してくる黄色物質をろ去し、ろ取物
をアセトンで洗浄後、ろ洗液を合し、低温で減圧下にア
セトンを留去する。得られる水溶液にクロロホルムと0.
1N塩酸を加え振とうする。クロロホルム層を分取し、水
洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮する。
濃縮物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフイー処理
し、(クロロホルムついで、クロロホルム/メタノール
(100/5)で溶出する)目的物を含むフラクシヨンを集
め乾固する。残留物を更に、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー処理し、(クロロホルム/エーテル(1/1)
ついで、クロロホルム/メタノール(10/1)で溶出す
る)ついで、クロロホルム−n−ヘキサンから再結晶し
て標題の化合物80mgを無色〜淡黄色の結晶性粉末として
得た。
M.P.148〜151℃(分解) SIMS:MH+776 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 0.96(t) 20−CH2CH3 1.32(t) 7−CH2CH3 1.79〜1.93(m) 20−CH2 CH3 2.10,2.11,2.11 (s×3) 3′,4′,6′−OCOCH3 2.93(d×q) 7−C(H)CH3 3.08(d×q) 7−CH()CH3 4.04(a×d×d) 5′−H 4.25(d×d) 6′−C(H)− 4.33(br) 20−OH 4.37(d×d) 6′−CH()− 4.49(d×d×d) 2′−H 4.88(d) 5−C(H)− 5.04(d) 5−CH()− 5.26(d×d) 4′−H 5.27(d) 17−C(H)− 5.45(d) 1′−H 5.47(d×d) 3′−H 5.71(d) 17−CH()− 7.35(d×d) 11−H 7.49(d) 9−H 7.63(br) 2′−NHCOCF3 7.65(s) 14−H 8.08(d) 12−H 実施例 13 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′−デオキシ−
2′−トリフルオロアセトアミド−β−D−グルコピラ
ノシド 7−エチルカンプトテシン−10−イル3′,4′,6′−ト
リ−O−アセチル−2′−デオキシ−2′−トリフルオ
ロアセトアミド−β−D−グルコピラノシド65mgを無水
メタノール5mlに溶解させ、これに、28%ナトリウムメ
トキシド−メタノール溶液0.1mlを加え、室温で30分間
反応させる。反応液にイオン交換樹脂(スルホン酸−H+
型)を加えて、液性を弱酸性とする。樹脂をろ去し、メ
タノールで洗浄後、ろ洗液を合して、減圧下に乾固す
る。残留物をエタノール−n−ヘキサンから結晶化して
標題の化合物50mgを淡黄色粉末として得た。
M.P.204〜206℃(分解) SIMS:MH+650 1H−NMRδ:40MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.30(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.95(m) 20−CH2 CH3 3.11〜3.23(m) 7−CH2 CH3 3.24〜3.33(m) 4′−H 3.43〜3.62(m) 3′−H,5′−H,6′−C(H)
− 3.78〜3.85(m) 6′−CH()− 3.86〜3.95(m) 2′−H 4.80(d×d) 6′−OH 5.26(d) 1′−H(J1′,2=8.43Hz) 5.31(d) 3′−OHまたは4′−OH 5.32(s) 5−CH2− 5.42(s) 17−CH2− 5.43(d) 3′−OHまたは4′−OH 6.49(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.48(d×d) 11−H 7.70(d) 9−H 8.13(d) 12−H 9.37(d) 2′−NHCOCF3 実施例 14 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′−アミノ−
2′−デオキシ−β−D−グルピラノシドハイドロクロ
ライド 7−エチルカンプトテシン−10−イル2′−デオキシ−
2′−トリフルオロアセトアミド−β−D−グルコピラ
ノシド40mgを水4mlに懸濁し、これに0.1N水酸化ナトリ
ウム水溶液1.85mlを加え、室温で2.5時間反応させる。
反応液を氷冷後、これに0.1N塩酸3mlを加え、酸性化し
た後中圧逆相カラムクロマトグラフイー(ODSカラム)
処理し、(水/メタノール(7/3ついで、1/1)で溶出す
る)ついで、メタノール−n−ヘキサンから結晶化して
標題の化合物24mgを淡黄色粉末として得た。
M.P.223〜226℃(分解) SIMS:MH+554 1H−NMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.32(t) 7−CH2CH3 1.78〜1.96(m) 20−CH2 CH3 2.86(t−like) 2′−H 3.18(q) 7−CH2 CH3 3.22〜3.38(m) 3′−H,4′−H 3.46〜3.79(m) 5′−H,6′−C(H)− 3.73〜3.83(m) 6′−CH()− 4.71(d×d) 6′−OH 5.11(d) 1′−H(J1′,2′=8.06Hz) 5.15〜5.22(br) 3′−OHまたは4′−OH 5.24〜5.54(br) 3′−OHまたは4′−OH,2′−NH2・HCl 5.31(s) 5−CH2− 5.43(s) 17−CH2− 6.50(s) 20−OH 7.29(s) 14−H 7.62(d×d) 11−H 7.78(d) 9−H 8.12(d) 12−H 実施例 15 カンプトテシン−10−イル2′,3′,4′,6′−テトラ−
O−アセチル−β−D−グルコピラノシド 10−ハラドロキシカンプトテシン900mgを0.1N水酸化カ
リウム水溶液68mlに溶解させた後、2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロマイド2.
24gのアセトン60ml溶液を加え、室温で2時間反応させ
る。反応中に析出してくる黄色物質をろ去後、低温で減
圧下にアセトンを留去する。得られる水溶液にクロロホ
ルムと0.1N塩酸を加え振とうする。クロロホルム層を分
取し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下に濃縮
する。
濃縮物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフイー処理
し、(クロロホルムついで、クロロホルム/メタノール
(100/4)で溶出する)ついで、クロロホルム−n−ヘ
キサンから結晶化して標題の化合物75mgを無色粉末とし
て得た。
M.P.268〜269℃(分解) SIMS:MH+695 1H−NMRδ:400MHz(CDCl3) 1.04(t) 20−CH2CH3 1.83〜1.97(m) 20−CH2 CH3 2.07,2.08,2.10(s×3) 2′,3′,4′,6′−OCOC
H3(2.08×2) 3.79(s) 20−OH 3.98(d×d×d) 5′−H 4.23(d×d) 6′−C(H)− 4.34(d×d) 6′−CH()− 5.20〜5.43(m) 5−CH2−,17−C(H)−, 1′−H,2′−H,3′−H,4′−H 5.74(d) 17−CH()− 7.40(d) 9−H 7.52(d×d) 11−H 7.64(s) 14−H 8.18(d) 12−H 8.27(s) 7−H 実施例 16 カンプトテシン−10−イルβ−D−グルコピラノシド カンプトテシン−10−イル2′,3′,4′,6′−テトラ−
O−アセチル−β−D−グルコピラノシド50mgを無水メ
タノール20mlに懸濁し、これに28%ナトリウムメトキシ
ド−メタノール溶液0.1mlを加え、室温で30分間反応さ
せる。反応液にイオン交換樹脂(スルホン酸−H+型)を
加えて、液性を弱酸性とする。樹脂をろ去し、メタノー
ルで洗浄後、ろ洗液を合して減圧下に乾固する。残留物
をエタノールから再結晶して標題の化合物33mgを無色〜
淡黄色針状晶として得た。
M.P.214〜216℃(分解) SIMS:MH+527 1H−NMRδ:400MHz(DMSO−d6) 0.88(t) 20−CH2CH3 1.78〜1.98(m) 20−CH2 CH3 3.18〜3.28(m) 4′−H 3.30〜3.39(m) 2′−H,3′−H 3.42〜3.58(m) 5′−H,6′−C(H)− 3.69〜3.81(m) 6′−CH()− 4.60(d×d) 6′−OH 5.07(d) 4′−OH 5.12(d) 1′−H(J1′,2′=6.96Hz) 5.14(d) 2′−OHまたは3′−OH 5.28(s) 5−CH2− 5.42(s) 17−CH2−,2′−OHまたは3′−OH 6.50(s) 20−OH 7.30(s) 14−H 7.59(d×d) 11−H 7.65(d) 9−H 8.11(d) 12−H 8.55(s) 7−H 本発明はカンプトテシンより高活性の新規化合物を提供
するものであり、本発明により提供される化合物、又は
これらの塩は後述する如く優れた抗腫瘍活性を有してお
り、抗癌剤としての用途が考えられる。
本発明により提供される前記の化合物の抗腫瘍活性を、
以下に述べる実施例によつて示す。
実験例 1 マウス白血病L1210に対する抗腫瘍効果 実験方法 5×105個のマウス白血病L1210を7週令(体重17〜19
g)の雌性CDF1マウス(1群6匹)に腹腔内移植し、移
植後1,5および9日目に被検物質を腹腔内投与し、その
延命効果を観察した。
被検物質は生理食塩液に溶解または懸濁して投与した。
総投与量は表1に示した量で行つた。抗腫瘍効果は上記
の実験条件で薬物投与群の平均生存日数(T)と薬物非
投与群の平均生存日数(C)との比を100倍した値(T/C
%)をもつて表した。
実験結果 実施例で得た7−エチルカンプトテシン−10−イル
2′,3′,4′,6′−テトラ−O−アセチル−β−D−グ
ルコピラノシド(化合物1)および7−エチルカンプト
テシン−10−イルβ−D−グルコピラノシド(化合物
2)について抗腫瘍効果試験を行つた結果を表1に示し
た。また、比較として7−エチルカンプトテシンナトリ
ウム塩(化合物3)の抗腫瘍効果を示した。
以上に述べた実験結果に見られるように、本発明により
提供されるカンプトテシンの新規グリコシド誘導体は実
験動物腫瘍に対して優れた抗腫瘍活性を示す。
また、本発明により得られるカンプトテシンの新規グリ
コシド誘導体のうち糖部分における保護基を除去した化
合物は、カンプトテシン、7−低級アルキルカンプトテ
シンおよびそれらのヒドロキシ置換誘導体と比べて優れ
た水溶性を有している。
本発明により提供される化合物又はそれらの塩は、優れ
た抗腫瘍活性および優れた水溶性を有しており、抗悪性
腫瘍治療剤として使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 務台 方彦 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 古田 富雄 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 横倉 輝男 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は水素原子又はC1〜4のアルキル基を表
    し、R2はアルドース残基であるか、又は基中に存在する
    −COOH基、−NH2基あるいは−OH基が、アルキル基の炭
    素原子数が1〜2の低級脂肪族アシル基、ベンゾイル
    基、トリフルオロアセチル基、アルキル基の炭素原子数
    が1〜2の低級アルキルエステル基又はそれらの組合わ
    せにより保護されたアルドース残基を表し、式中R2とカ
    ンプトテシンの結合はカンプトテシンのA環上の酸素原
    子と糖の1位炭素原子とのグリコシド結合を表す) で表されるカンプトテシン誘導体又はそれらの塩。
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