JPH07149585A - 真珠光沢を有する人工セラミック玉石、タイル、及び工芸用陶磁器 - Google Patents

真珠光沢を有する人工セラミック玉石、タイル、及び工芸用陶磁器

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JPH07149585A
JPH07149585A JP29363893A JP29363893A JPH07149585A JP H07149585 A JPH07149585 A JP H07149585A JP 29363893 A JP29363893 A JP 29363893A JP 29363893 A JP29363893 A JP 29363893A JP H07149585 A JPH07149585 A JP H07149585A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真珠光沢を有し、装飾性に優れた人工セラミ
ック玉石、タイル、及び工芸用陶磁器を得る。 【構成】 セラミック製の玉石状成形物の表面を研磨処
理した後、その表面に、金属の樹脂石鹸からなるラスタ
ーを塗布し焼成して薄い金属被膜を形成する。素材とす
る玉石状成形物は、所定含水率の坏土を玉石状に成形し
た後焼成したものであり、特に、複数の異色の所定含水
率の坏土を複合して形成した模様入りの玉石状成形物1
である。粉砕媒体用のアルミナボール2も利用できる。
また、タイル及び工芸用陶磁器の場合も同様に、その無
釉の成形物の表面を研磨処理した後、ラスターによる薄
い金属被膜を形成する。 【効果】 淡い虹彩を有する金属被膜を通して地肌の色
彩、模様が浮き出してみえる、真珠様の光沢を有する窯
業品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工セラミック玉石、タ
イル、及び工芸用陶磁器に関するもので、特に、真珠光
沢を有し、装飾性に優れたこれらの窯業品に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、玄関や通路、あるいは室内庭
園などには、その美観を高めるために、美装性に富んだ
小石状の玉石を敷設することがなされている。また、同
様の玉石は、鑑賞魚用の水槽の底などにも敷石として使
用されている。
【0003】そして、こうした玉石としては、自然の小
石の中で特に美しいものを採取し、分別したものが一般
に使用されている。また、特に高級な玉石の場合には、
岩石を砕き、または切断し、丸い小石状に加工したもの
もある。
【0004】しかし、これらの玉石は天然であるために
品質が一定せず、このため、不揃いな石が混在すること
によって全体の品質が低下する場合もあった。また、特
に模様入りの玉石の場合は、量を確保することが困難で
あり、しかも高価格となるものであった。そしてまた、
色彩的にも、これらの玉石は天然であるために、自ずと
限界のあるものであった。
【0005】そこで、本発明者等は、こうした玉石を人
工的に製造することを開発し、先の特願平4−3326
08号(人工玉敷石及びその製造方法)において提案し
た。この人工玉石は、所定含水率の坏土を玉石状に成形
した後、焼成したものであり、特に複数の異色の所定含
水率の坏土を複合して形成した模様入りのセラミック成
形物である。そして、この人工セラミック玉石によれ
ば、任意の色彩、模様、大きさなどを有するものが、多
量に、また一定の品質のもとで得ることができる。その
ため、この人工玉石は自然石に代わる敷石としても、非
常に有用なものであった。
【0006】ところで、茶器、仏具など工芸用陶磁器の
中には、虹彩のある真珠様の光沢を有するものが、古く
から知られている。これは、釉薬を施し光沢を付与した
陶磁器に、更にその装飾性を強調するために、ラスター
を塗布し焼成して、虹彩のある薄い金属被膜を形成した
ものである。このラスターは、チタンなどの金属の塩化
物を樹脂石鹸に溶かして金属の樹脂石鹸とし、これを芳
香族系などの溶剤に溶解したもので、真珠ラスターとも
一般に呼ばれている。そして、この金属の樹脂石鹸から
なるラスターを釉掛け面に塗布し、700〜800℃で
焼成することによって、樹脂分は焼失し、透明性を有し
また虹彩を有する金属の薄い被膜が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、人工セラ
ミック玉石は、天然の玉石には見られない鮮明な色彩、
模様を有するものともすることができ、装飾的に優れた
ものである。そのため、この玉石は敷石としてばかりで
なく、その色彩の清潔感により、室内の装飾品などとし
ても好適なものであった。そこで、本発明者等は、この
人工セラミック玉石の装飾品としての利用範囲をなお一
層拡大するために、この人工玉石に前述の真珠光沢を付
与することによって照明などによる光彩効果を高めるこ
とを検討した。
【0008】ところが、従来からラスターによる真珠光
沢は釉掛け面に付与するものと一般に考えられており、
そのため人工セラミック玉石に予め釉掛けを行う必要が
あるが、そのような釉掛けは実際上は不可能なことであ
った。すなわち、釉薬による被膜は釉薬材料が焼成時に
溶融しガラス化することによって形成されるが、玉石成
形物にこのような釉掛けを行った場合、玉石相互が、あ
るいは玉石と焼成皿とが、釉薬によって融着するからで
ある。そして、このような融着を防止し、表裏のない玉
石成形物の全面に釉薬による均一な被膜を形成すること
は、全く不可能ではないにしても、実際にはとうてい不
可能であった。
【0009】そこで、本発明者等は、この問題点に鑑み
研究を重ねた結果、ラスターによる真珠光沢の付与は、
特に釉掛けを行わなくても、その人工セラミック玉石の
表面を研磨処理により適度に滑面化することによって十
分に可能であることを見出だした。そして、ラスターを
塗布し焼成した際、隣接する玉石の接触点での融着は全
く生じないこと、またその接触点での変色も実質的には
生じないことを、合わせて確認した。
【0010】そして更に、本発明者等は、この知見を他
の窯業品にも適用し、無釉の工芸用陶磁器、及び同様の
窯業品であるタイルについて、その表面を研磨処理した
後、ラスターによる真珠光沢の付与を行った。そしてそ
の結果、これによれば、真珠光沢が効果的に得られるば
かりでなく、釉掛け面にラスターによる真珠光沢の付与
を行った場合とは異なり、素地の地肌、色、模様がその
真珠光沢のもとにそのまま表出される、深みがありまた
質量感のある装飾性の高い外観を得ることができること
を見出だした。
【0011】よって、本発明は、真珠光沢を有する装飾
性の高い人工セラミック玉石、タイル、及び工芸用陶磁
器を提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる人工セラ
ミック玉石は、セラミック製の玉石状成形物の表面を研
磨処理した後、その表面に、金属の樹脂石鹸からなるラ
スターを塗布し、焼成して薄い金属被膜を形成してなる
ものである。
【0013】ここで、この人工セラミック玉石の素材と
するセラミック製の玉石状成形物は、人工玉石以外の目
的で作られたものであっても、玉石状の形状を有し、セ
ラミック製であれば、どのようなものでも利用すること
ができる。また、人工玉石を目的として作られた、例え
ば、坏土の乾燥粉末を玉石状にプレス成形した後焼成し
た成形体であることもできる。しかし、この素材として
は、本発明者等が前述の特願平4−332608号にお
いて提案した、所定含水率の坏土を玉石状に成形した
後、焼成してなる成形物が最も適切である。
【0014】この玉石状成形物は、より具体的には、所
定含水率の坏土からなる棒状基材を所定の寸法に切断
し、切断された塊状片を玉石状に成形した後、焼成して
得られる。ここで、所定含水率は成形時に要求される坏
土の塑性の度合に基づくもので、一般に15〜25%で
あり、また、所定の寸法は要求される玉石の大きさに従
うものである。なお、塊状片を玉石状に成形する手段
は、例えば、その塊状片を回転する容器内で転がして丸
めることである。そして、この成形物は、より好ましく
は、複数の異色の所定含水率の坏土を複合して形成した
模様入りの玉石状物とされる。このために、前記の棒状
基材は、複数の異色の坏土がその長さ方向に複合された
ものとして形成される。具体的には、例えば、複数の異
色の坏土の棒状体を撚り合わせるか、複数の異色の坏土
の板状体を積層するかなどによって、棒状基材が形成さ
れる。このように、棒状基材から玉石状成形体を形成す
ることによって、品質の一定化を図ることができる。
【0015】この坏土の着色は、適宜の顔料を使用して
任意に行うことができ、またその組み合わせも任意であ
る。ただ、顔料は、特に複数の異色の坏土を複合して用
いる場合、その顔料で着色した坏土の泥漿を造粒し、乾
燥後、焼成した着色粉粒体(着色焼成造粒体)として用
いることが好ましい。これによって、顔料の染み出しを
防止することができる。また、坏土原料は、得られる成
形体に緻密な表面を与え、ラスターによる金属被膜をよ
り良好に形成するために、できるだけ細かくすることが
望ましい。
【0016】また、人工セラミック玉石の素材として
は、粉砕媒体用のアルミナボール等の磁器ボールも好適
である。そして、これらは粉砕に使用されている間に研
磨処理が自然となされるので、特に、その使用済みのも
のを有利に利用することができる。
【0017】次に、本発明にかかる真珠光沢を有するタ
イルは、坏土を成形し、焼成してなる無釉のタイル成形
物の表面を研磨処理した後、その表面に、金属の樹脂石
鹸からなるラスターを塗布し、焼成して薄い金属被膜を
形成したものである。
【0018】ここで、素材とする無釉タイルは、どのよ
うな方法で製造されたものでもよく、所定含水率の坏土
を成形する方法(湿式法)であっても、また坏土の粉状
体をプレス成形する方法(乾式法)であってもよい。ま
た、この無釉タイルは、無地(白色)あるいは着色無地
であることもできる。しかし、ラスターによる真珠光沢
をより効果的にするためには、このタイルは着色模様を
有するものであることが好ましい。そして、そのような
着色模様を有する無釉タイルは、例えば、以下に述べる
方法によって形成することができる。
【0019】(1)複数の異色の所定含水率の坏土を複
合し、これをプレス成形する。なお、この方法は、先に
述べた模様入りの人工セラミック玉石の形成方法と同様
のものである。
【0020】(2)複数の異色の坏土の粉状体を、仕切
板によって区画された成形型内にそれぞれ充填し、仕切
板を取り除いた後プレス成形する。なお、この場合、坏
土の粉状体としては、好ましくは、その坏土の泥漿を造
粒し、乾燥した乾燥造粒粉が使用される。
【0021】(3)坏土の粉状体に、比較的大きな粒
体、例えば、着色素地焼成物の粉砕物、天然有色鉱物の
篩分け粒などを混合分散したものを、プレス成形する。
なお、この場合、粒体が点在する斑点模様が得られる。
【0022】(4)成形型内に充填した坏土の粉状体上
に、予め作成した着色坏土の象眼模様成形物を配置し、
一体にプレス成形する。(象眼法) なお、これらの無釉タイルの素地を緻密なものとするた
めに、坏土原料をできるだけ細かくすることが望ましい
ことは、人工セラミック玉石の場合と同じである。
【0023】そして、本発明にかかる真珠光沢を有する
工芸用陶磁器は、陶磁器原料を成形し、焼成してなる無
釉の工芸用陶磁器成形物の表面を研磨処理した後、その
表面に、金属の樹脂石鹸からなるラスターを塗布し、焼
成して薄い金属被膜を形成したものである。
【0024】ここで、素材とする無釉の工芸用陶磁器成
形物は、任意の粘土等の材料から形成されたものとする
ことができる。しかし、ラスターによる金属被膜がより
良好に形成されるためには、その地肌が硬く、緻密で、
また水不透水性であることが望ましい。そのため、土
器、あるいは陶器の類は表面が粗く、余り適切ではな
い。磁器、またはセッ器の類が好適である。ただ、これ
らの場合であっても、原料としての粘土等にはより精選
されたものを用いることが、より強い真珠光沢を得るた
めには好ましい。そして、この工芸用陶磁器は、食器、
茶器などの食卓用あるいは厨房用の陶磁器として、また
花瓶、置物などの装飾用陶磁器等として具体化される。
【0025】なお、これらの真珠光沢を有する人工セラ
ミックス玉石、タイル、及び工芸用陶磁器において、素
材の表面の研磨処理には、それぞれに適した研磨の方法
が適用される。人工セラミックス玉石の場合は、バレル
研磨法が適している。タイルの場合は、平面研磨機の使
用が適している。また、工芸用陶磁器の場合は、バフ研
磨あるいはブラシ研磨などによって行うことができる
が、形状が複雑な場合には手磨きによる方法でなされ
る。なおこの研磨処理において、素材の表面に比較的大
きな凹凸がある場合、また、比較的粗い表面層が形成さ
れている場合などには、いわゆる研削処理を粗研磨処理
として含めて行うことができる。そして、このような研
磨処理によって面精度を高める程、ラスターによる金属
被膜の真珠光沢は強くすることができる。しかしなが
ら、真珠光沢を比較的低く抑えて素地の色彩あるいは模
様を引立たせることもでき、この場合、研磨処理はむし
ろ適度な段階で止めることができる。
【0026】また、ラスターによる金属被膜の形成は、
それについての通常の方法に従って行うことができる。
具体的には、素材表面をよく乾燥した後、ラスターを塗
布する。この塗布は、被塗布物の形状などに応じて、浸
漬による方法、スプレーによる方法、あるいはハケ、パ
ッドを用いた方法等によって行うことができる。そし
て、塗布したラスターを、乾燥後、700〜800℃で
焼成する。この焼成によって、金属の樹脂石鹸のその樹
脂分が焼失し、金属が薄い被膜となって形成される。こ
のような樹脂石鹸を形成する金属としては、チタンの他
にも、亜鉛、ビスマスなどが一般的である。しかし、チ
タンの金属被膜は特に透明性に優れているため、このチ
タンの樹脂石鹸からなるラスターは、最も有利に使用す
ることができる。
【0027】
【作用】本発明の人工セラミック玉石においては、素材
とするセラミック製の玉石状成形物の表面が研磨処理に
よって滑面化されているので、この表面に金属の樹脂石
鹸からなるラスターを塗布し焼成することによって、極
めて薄い金属被膜を形成することができる。そして、こ
のラスターによる金属被膜は透明性を有し、また淡い虹
彩を有するので、玉石成形物の素地の色、模様は、この
金属被膜を通して、その真珠様の光沢のもとに表出する
ことができる。こうして、真珠光沢を有する、装飾性の
高い人工セラミック玉石が、特に釉薬を施すことなく得
られる。
【0028】そして、この人工セラミック玉石の素材
は、所定含水率の坏土を玉石状に成形した後焼成したも
のであり、特に、複数の異色の所定含水率の坏土を複合
して形成した模様入りの玉石状成形物である。このた
め、任意の色彩、模様を有する人工セラミック玉石を、
多量に、また一定の品質のもとで得ることができる。ま
た、この素材としては粉砕媒体用の磁器ボールを使用す
ることができるが、例えばアルミナボールを使用した場
合、その純白の地肌が真珠光沢のもとで浮かび上がる、
真珠様の外観の玉石を得ることができる。
【0029】また、本発明のタイル及び工芸用陶磁器に
おいては、無釉のタイル成形物または陶磁器成形物の表
面に、人工セラミック玉石の場合と同様に、ラスターに
よる真珠光沢の金属被膜が形成されている。したがっ
て、釉薬が施されていないため、タイル成形物または陶
磁器成形物の地肌、色、模様は、その真珠光沢の金属被
膜を通してそのまま浮かび出る。このため、釉掛け面に
そのような真珠光沢の金属被膜を形成した場合には、釉
薬が反射面となってギラギラした外観を呈することがあ
るが、本発明の場合は、深みがあり、また質量感のある
真珠光沢を有するタイルまたは工芸用陶磁器を得ること
ができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0031】<実施例1>先ず、本発明の人工セラミッ
ク玉石の実施例について説明する。図1は本発明の人工
セラミック玉石の実施例を示すもので、図1(a)に示
す1は所定含水率の坏土の成形体を焼成して得た、特に
模様入りの玉石成形物を素材とする人工セラミック玉石
であり、この例では白、青、緑の帯状のまだら模様を備
えている。また、図1(b)に示す2は粉砕媒体として
使用される白色無地のアルミナボールを素材とする人工
セラミック玉石である。そして、これらの人工セラミッ
ク玉石1,2は、その表面に金属の樹脂石鹸からなるラ
スターによる薄い金属被膜が形成され、淡い虹彩の真珠
光沢を有している。これらは、それぞれ以下のようにし
て製造した。
【0032】[玉石成形物を素材とする人工セラミック
玉石1]この人工セラミック玉石1の素材である玉石成
形物自体は、前述のように、本出願人の先の出願である
特願平4−332608号において詳細に開示されてい
る。ここでは、この玉石成形物は次のように作製した。
【0033】長石50%、陶石20%、カオリン30%
の混合原料をトロンミル中で水を加えて粉砕した後、得
られた泥漿を2分し、これらにそれぞれ青(トルコ青)
及び緑(酸化クロム)の着色顔料を混合原料の5重量%
添加し、更に撹拌し十分に混合した。そして、これらの
着色された泥漿を噴霧乾燥器で造粒すると共に乾燥し、
約80μmの乾燥造粒物を得、次いでこれらの乾燥造粒
物を1200℃に焼成して、青及び緑の各着色焼成造粒
体を製造した。
【0034】次に、上記の混合原料を同様にトロンミル
中で水を加えてよく粉砕し、含水率約20%の白色無地
の坏土を作成した。また、この白色無地の坏土の一部
に、上記で得た着色焼成造粒体を混合原料と同量宛で加
え、更に水を加えて混練し、含水率約20%の青及び緑
の着色坏土をそれぞれ作成した。そして、これらの白色
無地、青、及び緑の各坏土を押出成形機にかけて、径1
0mm、長さ1000mmの丸棒材を形成した。
【0035】これらの白色無地、青、及び緑の丸棒材
を、次いで、三ッ編状に撚合せて縄状物とした後、これ
を布に包んで手で押さえながらころがして、三色の坏土
が入り交じった径約16mmの棒状基材を形成した。そし
てこの棒状基材を30mmの長さに切断し、得られた多数
の切断片を少し手でまるめた後、桶状の容器内に入れて
この容器を回転させた。これにより、各切断片は、角の
ない30mm程度の紡錘形の玉石状に成形された。そして
この玉石状成形体を1200℃で焼成し、図1(a)に
示すような白、青、緑の帯状のまだら模様を持つ玉石成
形物を得た。
【0036】この模様入り玉石成形物の研磨処理には、
バレル研磨法を採用した。10リットル内容の磁器ポッ
トを用意し、その模様入り玉石成形物5kgに対し、10
0〜200メッシュのジルコン砂5kgに水2.5リット
ルを加え、回転速度100rpm で24時間運転して、ラ
ッピング(砂ずり)を行った。次に、水1リットルを追
加して、更に24時間運転して、仕上げ研磨としてのポ
リッシングを行った。メジャーとしてのジルコンは最終
的には5μm程度になり、ポリッシング剤となることが
判明した。
【0037】研磨を終了した玉石成形物は水で洗い流し
ジルコンと分離した後、更に表面をよく水洗いして乾燥
した。そして、次いでこれに、ラスターによる表面処理
を施した。
【0038】ラスターとしては、日本金液(株)製のチ
タン系のラスター(チタン5.05%、樹脂分53.2
5%、引火点約48℃の混合溶剤41.70%)を、ト
ルエンで更に50%に稀釈して用いた。またこのラスタ
ーの塗布には浸漬法を採用し、グラスファイバー製の網
に入れた玉石成形物をラスター液中に浸漬し、液を表面
に付着させた後取り出す操作を3回繰返した。そしてラ
スター液を十分に切った玉石成形物を焼成皿に移して、
100℃以下の温度で乾燥した後、電気炉で徐々に温度
を上げ、最終的に800℃で焼成した。
【0039】これによってチタンの極く薄い被膜が形成
された人工玉石が得られ、そしてこの玉石は、図1
(a)に示すように、淡い虹彩の真珠光沢を通して白、
青、緑の模様が浮かび出されるものであった。なおこれ
らの玉石には、焼成時に接触していた部分のいくらか
に、やや変色するところが認められた。しかしこれは、
特別な注意を払わない限り、容易には見つけることがで
きないものであった。また、焼成時の玉石の接触部分で
の融着の心配は、全くなかった。なお、この実施例は、
請求項1,2,3の態様に相当するものである。
【0040】[アルミナボールを素材とする人工セラミ
ック玉石]本実施例の人工セラミック玉石において素材
とするアルミナボールは、ファインセラミックスに属
し、アルミナを主原料とするコランダム質の磁器である
が、一般に2〜10mmの直径の球状形状を有し、例えば
先の坏土原料の粉砕、混合時における粉砕媒体として使
用される。そして本実施例では、10mmの直径のアルミ
ナボールを素材として用いた。
【0041】このアルミナボールはモース硬度が8以上
あるため、ジルコン砂での短時間での研磨処理は不可能
である。そこで、GC(カーボランダム)#220 5kgを
ラッピング剤とし、鉄製10リットルのポット中にアル
ミナボール5kg、GC5kg、及び水2.5リットルを入
れ、100rpm で24時間研磨した。そして更に、この
研磨したアルミナボールを磁製ポットに移し、水2.5
リットルと共にジルコンフラワー(350メッシュ)5
kgをポリッシング剤として加え、100rpm で24時間
運転し、仕上げ研磨を行った。
【0042】研磨を終わったアルミナボールについて
は、チタン系のラスターを使用して、前述の玉石成形物
の場合と同じ方法及び条件で、表面処理を行った。これ
によって、チタンの極く薄い被膜を有するアルミナボー
ルが得られるが、そのチタン被膜の融着あるいは変色
は、前述の玉石成形物の場合と同様に、全く見られなか
った。そして、このアルミナボールを素材とする場合に
は、蛋白石様の地肌が真珠光沢の下に見られ、人工セラ
ミック玉石として装飾性の高いものであった。なお、こ
のような白地の玉石素材に対しては、ラスターは、チタ
ン系に限らず、亜鉛系またはビスマス系のものも特に好
適であることがわかった。
【0043】なお、本実施例では、アルミナボール素材
に特に滑面化のための研磨処理を施したが、このような
研磨処理は、アルミナボールを粉砕媒体として使用する
間に自然になされることでもある。例えば、ジルコン
(白色顔料)粉砕にアルミナボールを使用した場合、ア
ルミナボールはジルコンの硬度より大であるのにかかわ
らず、数時間使用されている間に表面の研磨効果が現わ
れる。そこで、こうしたアルミナボールを素材とする場
合には、粉砕媒体として使用後のものを必要に応じて更
に研磨処理して用いることが、特に好適である。なお、
ジルコニアボール等の他の粉砕媒体用磁器ボールも、ア
ルミナボールと同様に、人工セラミック玉石の素材とし
て有利に使用することができる。また、粉砕媒体として
は例えば棒状の形態のものも使用されているが、これら
も人工セラミック玉石の素材として同様に利用すること
ができる。なお本実施例は、請求項1,4の態様に相当
するものである。
【0044】<実施例2>次に、本発明の真珠光沢を有
するタイルの実施例について説明する。図2(a),
(b),(c)はこれらのタイルの実施例を示すもので
ある。これらはいずれも着色模様を有する無釉タイルを
素材としており、図2(a)のタイル3は湿式法により
製造され、白、青、緑、及び黄茶の四色のまだら模様を
有している。また図2(b)及び(c)のタイル4,5
は乾式法によって製造され、それぞれ、白、青、緑、黄
茶に着色された区画模様及び白色地に黒色の斑点模様を
有している。そして、これらのタイル3,4,5は、そ
の表面に金属の樹脂石鹸からなるラスターによる薄い金
属被膜が形成され、淡い虹彩の真珠光沢を有している。
【0045】ここで、タイル3,4,5の素材としての
無釉タイルは、それぞれ以下のように製造したものであ
る(なお、以下の説明において、これらの無釉タイルを
それぞれ無釉タイルA,B,Cという)。
【0046】[無釉タイルA(図2(a)のタイル
3)]このタイルAの場合は、前述の実施例1における
玉石成形物の製造の場合と同様に、長石50%、陶石2
0%、カオリン30%の混合原料を坏土材料として用
い、含水率約20%の白色無地、青、緑、及び黄茶の各
着色坏土を作成した。なお、黄茶の着色顔料には鉄−亜
鉛茶を使用した。そして、これらの着色坏土を押出成形
機にかけて、径約25mmの丸棒材を形成した。
【0047】そして、これらの白色無地、青、緑、及び
黄茶の丸棒材を、4列、4段に適宜に配色して、集積し
た。そしてこの柱状の集積体を25mmの厚さに切断し、
得られた切断片を50℃で風乾して半乾燥した後、切断
面を上下にして105mm角の成形皿に配置し、プレス圧
60kg/cm2 で加圧成形した。このプレス時に、切断片
は変形し、押し広げられて、図2(a)に示されるよう
な、白色、青、緑、及び黄茶のまだら模様が形成され
た。次いで、この成形体を乾燥後、1250℃で焼成し
た。こうして、着色模様を有する無釉タイルAを得た。
【0048】[無釉タイルB(図2(b)のタイル
4)]このタイルBの場合は、坏土材料を粉末の形態に
おいてプレス成形して、製造したものである。先ず、坏
土材料として長石50%、陶石20%、カオリン30%
の混合原料を用い、前述の実施例1における玉石成形物
の製造の場合と同様に、これに着色顔料を加え、または
加えないで泥漿を形成し、この泥漿を噴霧乾燥器で造粒
すると共に乾燥し、粒径約80μmの白色無地、青(ト
ルコ青)、緑(酸化クロム)、及び黄茶(鉄−亜鉛茶)
の各乾燥造粒粉を作製した。
【0049】そして、これらの乾燥造粒粉を、仕切板に
よって予め対角状に4つに区画された加圧成形型内にそ
れぞれ充填した。なお着色顔料で着色された造粒粉の場
合は、白色無地の造粒粉との等量混合物として使用し
た。次いで、仕切板を除去した後、プレス圧300kg/
cm2 で加圧成形した。そして、このタイル成形体を12
50℃で焼成した。これによって、図2(b)に示され
るような、対角状に区画された白、青、緑、及び黄茶の
着色部分を有する無釉タイルBを得た。
【0050】[無釉タイルC(図2(c)のタイル
5)]このタイルCの場合は、タイルBの場合に使用し
た白色無地の乾燥造粒粉をそのまま用い、これに、天然
有色鉱物であるクロマイト(主成分FeCr2 4 )の
500〜800μmの篩分け粒を10%程度混合した。
そして、このクロマイト粉を混合した坏土造粒粉を加圧
成形型内に充填し、プレス圧400kg/cm2 で加圧成形
した。そしてこの成形体を1250℃で焼成し、白色地
にクロマイトの黒色粒が斑点状に分散する無釉タイルC
を得た。なお、これらの無釉タイルは、いずれも100
×100×15mmの大きさに作製された。
【0051】次いで、このように作製された無釉タイル
A,B,Cについて、その表面の研磨処理を行った。そ
して、ここでは、製造条件の異なるこれらの無釉タイル
の表面状態を考慮して、研磨処理はそれぞれ以下のよう
に実施した。
【0052】(無釉タイルA)湿式法によって成形がな
された無釉タイルAの場合、その表面には、加圧成形時
の坏土泥の滲み出しによって生じた坏土原料粒子の粗な
付着層が形成されている。そこで、このタイルの研磨処
理には、ダイヤモンド砥石を用いて、その付着層を除去
するための研削を粗研磨処理として合わせて行った。
【0053】図3はこの研磨処理に使用した立体型円テ
ーブル回転式平面研削盤を模式的に示すものであり、ま
た、図4は被工作物であるタイルを固定保持するための
円板状の鉄盤を示すものである。そして、これらの図に
おいて、11は研削主軸、12はダイヤモンド砥石、1
3は回転テーブル、14はタイルを固定保持するための
円板状の鉄盤であり、15はその鉄盤に固定保持された
タイルを示す。
【0054】この円板状の鉄盤14は700mmの径を有
し、これに図4に示すように無釉タイルA(15)を配
置して、接着剤を用いて貼着した。そして、この鉄盤1
4を研削盤の回転テーブル13に電磁チャックで取り付
け、下記の条件で粗研磨処理としての研削を行った。 主軸回転数:1000rev/min 砥石:直径360mm、カップ型、メタルボンドダイヤモ
ンド砥石(D−220−N100−M−1/4) テーブル:700φ、8rev/min 切込:0.15mm/min
【0055】次いで、この粗研磨を行った後、仕上げと
しての精密研削を、レジノイドダイヤモンド砥石(D−
600−N100−B7)で実施した。そして、これら
による全研磨時間は30分であった。
【0056】(無釉タイルB)無釉タイルBは前述のよ
うに乾式法によって成形されたものであるが、このタイ
ルの場合には、ラッピング加工(砂ずり)法、及びポリ
ッシング加工法を適用した。
【0057】図5はこれらの加工に使用した平面研磨機
を模式的に示すもので、16は図4の円板状の鉄盤14
を支持する支持プレート(研磨プレート)、17はこの
支持プレート16を上下に作動するエアシリンダ、18
は回転する定盤であり、ここでは鋳鉄から形成され、ラ
ップ盤またはポリシ盤として機能する。
【0058】そして、図4に示されるように、円板状の
鉄盤14にタイルB(15)を接着剤により貼着した
後、これを研磨盤の回転テーブル13に電磁チャックで
取り付け、下記の条件でラッピングした。なお、ラップ
液(研磨剤泥)は、鉄盤14の中央部分の空間に導入し
た。 ラップ(ポリシ)盤:鋳鉄 ラップ液:GC(カーボランダム)/水=1/2 ラップ圧力:1.5kg/cm2 ラップ速度:33.2m/min 研削時間 60分
【0059】また、これに続いて、定盤18に研磨クロ
スとして人工皮革を貼り、仕上げ研磨としてのポリッシ
ングを下記の条件で行った。なお、ポリシ液(研磨剤
泥)は、ラップ液と同様に、鉄盤14の中央部分の空間
に導入した。 ポリシ液:バデライト粉#1000/水=1/3 ポリシ圧力:2kg/cm2 研磨時間 60分 なお、その他の条件は、ラッピングの場合と同じであ
る。
【0060】(無釉タイルC)無釉タイルCはタイルB
と同様に乾式法によって成形されたものであるが、この
タイルCの場合は、その斑点模様をより鮮明に浮き立た
せるために、無釉タイルAの場合と同様に、ダイヤモン
ド砥石D−220−N100−M−1/4を用いて粗研
磨を行った。そして、仕上げ研磨としてのポリッシング
を、無釉タイルBの場合と同じく、平面研磨盤でバテラ
イト粉#1000を用いて実施した。他の条件は、それぞれ
に準じた。
【0061】このようにして研磨処理の終了した無釉タ
イルA,B,Cは、張付け鉄盤を加熱して接着剤を溶か
して取外し、洗浄剤と水でよく洗浄した後、150℃で
乾燥した。そして、これらのタイル素材に、金属の樹脂
石鹸からなるラスターによる表面処理を施した。
【0062】ラスターとしては、実施例1と同じチタン
系のラスターを使用した。そして、乾燥皿に上述のタイ
ルをその表面を上にして並べ、ラスターを刷毛塗りによ
って3回塗り重ねて塗布した。ラスターを塗布したタイ
ルは、次いで100℃以下の温度で徐々に乾燥した後、
焼成皿に移した。そしてこれを電気炉に入れ、徐々に炉
の温度を上げ、最終的には800℃で焼成した。
【0063】ラスターの塗布、焼成によるこの表面処理
によって、真珠光沢を有するチタンの薄い被膜が形成さ
れた図2(a),(b),(c)に示す各種の装飾タイ
ルを得た。そして、これらのタイルは、その淡い虹彩の
チタン被膜を通して各種の色模様が透視される、装飾性
の高いものであった。なお、本実施例は請求項5の態様
に相当する。
【0064】<実施例3>次に、本発明の真珠光沢を有
する工芸用陶磁器の実施例について説明する。無釉の陶
磁器の中には、天然のセッ器粘土(朱泥粘土)を使い、
混練加工して手工芸的に作られた茶器、徳利、花瓶、急
須などのセッ器製品がある。これらはきれいな赤錆色を
し、緻密でよく焼きしまった素地を有している。本実施
例では、これらのセッ器製品の中から市販の湯呑と急須
を選び、ラスターによる真珠光沢の付与を行った。
【0065】図6はそれらの実施例を示すもので、図6
(a)の6はセッ器からなる湯呑みであり、また図6
(b)の7は同じくセッ器からなる急須である。そし
て、これらのセッ器製品は、研磨処理後に金属の樹脂石
鹸からなるラスターを塗布し焼成することによって形成
された、真珠光沢を有する薄い金属被膜をその表面に備
えている。複雑な彎曲表面を有するこれらのセッ器製品
の研磨処理は、手磨きによる方法で行った。具体的に
は、厚手(10mm以上)のフェルトを50mm幅で100
mmの長さに切り、これにラップ液を注加して保持させ、
補給しつつラッピングした。ラップ液としては、緑色ア
ランダム#600 と水とを1対1で混合したものを使用し
た。そして、このラッピングを2時間行った後、次いで
同様に2時間ポリッシングを行った。ポリシ液には、酸
化セリウム研磨剤(茶色#1000)と水との1対1の混合
物を使用した。
【0066】研磨処理を終えたこれらのセッ器は、次い
でよく水洗いし、200℃以下で乾燥した。そして、チ
タン系のラスターを刷毛で磨き面に塗布し、乾燥(10
0℃以下)後、700℃で焼成した。
【0067】これによって、これらのセッ器表面に、真
珠光沢のあるチタンの極く薄い被膜が形成された。そし
て、図6(a),(b)に示すこれらのセッ器は、赤茶
生地が真珠光沢の下に浮き出る装飾性の高いものであっ
た。
【0068】なお、ここでは、研削、研磨による表面平
滑処理を手磨きによる方法で行ったが、湯呑み、あるい
は花瓶などの対称性のあるものには、砥石を用いたグラ
インダーによる研磨方法、あるいはポリッシング液を用
いたブラシ、バフ研磨機による研磨方法等も適切であ
る。また、本実施例は陶磁器として朱泥粘土から製造さ
れたセッ器を選んだが、磁器として構成することも特に
好ましい。そして、磁器製品の中には、釉薬を施した後
にラスターによる真珠光沢被膜を形成したものもある
が、本発明によれば、これらとはまた趣が異なり、素材
の質量感に富んだ真珠光沢の磁器を得ることができる。
なお、本実施例は請求項6の態様に相当する。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明の人工セラミック
玉石は、セラミック製の玉石状成形物の表面を研磨処理
した後、その表面に、金属の樹脂石鹸からなるラスター
を塗布し焼成して薄い金属被膜を形成したものである。
したがって、ラスターによる淡い虹彩を有する金属被膜
を備えるので、真珠様の光沢の下に素地が浮き出して見
える、装飾性の高い人工セラミック玉石とすることがで
きる。そして、この人工セラミック玉石は、釉薬を施す
ことなく得られるので、容易に製造することができる。
【0070】また、これの素材とするセラミック製の玉
石状成形物は、所定含水率の坏土を玉石状に成形した後
焼成したものであり、特に、複数の異色の所定含水率の
坏土を複合して形成した模様入りの玉石状成形物であ
る。このため、天然の玉石には見られないような色彩、
模様のものでも、多量に、また一定の品質で得ることが
できる。また粉砕媒体用のアルミナボール等の磁器ボー
ルを素材とする場合には、それの使用後の廃棄物を装飾
用として有効利用することができる。
【0071】そして、このような真珠光沢を有する人工
セラミック玉石は、玄関や通路、あるいは室内庭園など
の装飾用敷石として、また熱帯魚の水槽などにおける敷
玉石として、好適に使用することができる。
【0072】また、本発明のタイルは、坏土を成形し、
焼成してなる無釉のタイル成形物の表面を研磨処理した
後、その表面に、金属の樹脂石鹸からなるラスターを塗
布し、焼成して薄い金属被膜を形成したものである。し
たがって、淡い虹彩を有するその金属被膜を通してタイ
ルの素地の色彩、模様が浮き出してみえる、装飾性の高
いタイルを得ることができる。そして、このような真珠
光沢を有するタイルは、主に装飾用タイルとして、建造
物の内外壁、あるいは門柱などに好適に使用することが
できる。
【0073】また、本発明の工芸用陶磁器は、陶磁器原
料を成形し、焼成してなる無釉の工芸用陶磁器成形物の
表面を研磨処理した後、その表面に、金属の樹脂石鹸か
らなるラスターを塗布し、焼成して薄い金属被膜を形成
したものである。したがって、この陶磁器の表面には釉
薬が施されていないため、その素地の地肌、色、模様は
淡い虹彩の金属被膜を通してそのまま表出され、深みが
あり、また質量感のある真珠光沢の工芸用陶磁器を得る
ことができる。また、ラスターによる金属被膜を部分的
に形成することによって、意匠性に富んだ陶磁器とする
こともできる。このため、本発明の真珠光沢を有する工
芸用陶磁器は、湯呑み、急須、あるいは花瓶などの家庭
用の陶磁器として、また置物、飾り物などの装飾用陶磁
器として好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例による人工セラミック玉
石の外観図である。
【図2】図2は本発明の実施例によるタイルの外観図で
ある。
【図3】図3は無釉タイルの研磨処理に使用する立体型
円テーブル回転式平面研削盤の概略図である。
【図4】図4は図3の平面研削盤に使用する無釉タイル
を固定保持するための鉄盤の平面図である。
【図5】図5は無釉タイルの研磨処理に使用する平面研
磨機の概略図である。
【図6】図6は本発明の実施例による陶磁器(セッ器)
の外観図である。
【符号の説明】
1,2 人工セラミック玉石 3,4,5 (装飾)タイル 6,7 陶磁器(セッ器)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製の玉石状成形物の表面を研
    磨処理した後、その表面に、金属の樹脂石鹸からなるラ
    スターを塗布し、焼成して薄い金属被膜を形成してなる
    ことを特徴とする真珠光沢を有する人工セラミック玉
    石。
  2. 【請求項2】 前記セラミック製の玉石状成形物は、所
    定含水率の坏土を玉石状に成形した後、焼成してなるも
    のであることを特徴とする請求項1記載の人工セラミッ
    ク玉石。
  3. 【請求項3】 前記セラミック製の玉石状成形物は、複
    数の異色の所定含水率の坏土を複合して形成した模様入
    りの玉石状成形物であることを特徴とする請求項2記載
    の人工セラミック玉石。
  4. 【請求項4】 前記セラミック製の玉石状成形物は、粉
    砕媒体用の磁器ボールであることを特徴とする請求項1
    記載の人工セラミック玉石。
  5. 【請求項5】 坏土を成形し、焼成してなる無釉のタイ
    ル成形物の表面を研磨処理した後、その表面に、金属の
    樹脂石鹸からなるラスターを塗布し、焼成して薄い金属
    被膜を形成してなることを特徴とする真珠光沢を有する
    タイル。
  6. 【請求項6】 陶磁器原料を成形し、焼成してなる無釉
    の工芸用陶磁器成形物の表面を研磨処理した後、その表
    面に、金属の樹脂石鹸からなるラスターを塗布し、焼成
    して薄い金属被膜を形成してなることを特徴とする真珠
    光沢を有する工芸用陶磁器。
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