JPH07149621A - 高保湿性乳化組成物 - Google Patents

高保湿性乳化組成物

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JPH07149621A
JPH07149621A JP5323095A JP32309593A JPH07149621A JP H07149621 A JPH07149621 A JP H07149621A JP 5323095 A JP5323095 A JP 5323095A JP 32309593 A JP32309593 A JP 32309593A JP H07149621 A JPH07149621 A JP H07149621A
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Naoki Tominaga
直樹 富永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、肌荒れを改善し、皮膚に潤いと艶を
与える効果に優れ、安全性に優れた高保湿性乳化組成物
を提供することを目的とする。 【構成】 保湿剤30〜80重量%および油分1〜50重量%
を含有し、乳化剤としてアルキル変性カルボキシビニル
ポリマーを用いることを特徴とする乳化組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【産業上の利用分野】本発明は肌荒れを改善し、皮膚に
潤いと艶を与える効果に優れ、安全性に優れた高保湿性
乳化組成物である。
【002】
【従来の技術】化粧品等の皮膚外用剤の大きな目的の一
つに肌荒れ防止及び肌荒れ改善がある。この目的を達成
するために種々の保湿剤が配合されてきた(色材,66
(6),371−379(1993))。しかしなが
ら、保湿効果を高めるために保湿剤を多量配合した場
合、油分を安定に乳化することが困難であった。
【003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、アルキル変性カルボ
キシビニルポリマーを乳化剤として用いることによっ
て、安定性に優れ、しかも界面活性剤を全く用いる必要
がなく、保湿剤多量配合により防腐剤を配合する必要も
ないために安全性が向上し、さらに肌改善効果の高い乳
化組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【004】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の本発明は、保湿剤30〜80重量%および油分1〜50重量
%を含有し、乳化剤としてアルキル変性カルボキシビニ
ルポリマーを用いることを特徴とする乳化組成物であ
る。また、請求項2に記載の発明は、保湿剤中に半固形
状保湿剤を5%以上含有することを特徴とする、請求項
1記載の乳化組成物である。さらに、請求項3に記載の
発明は、油分中に半固形状油分を5%以上含有すること
を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の乳化組
成物である。
【005】
【構成の具体的な説明】以下、本発明の構成について詳
述する。本発明における保湿剤は特に限定しないが、グ
リセリン、1,3−ブチレングルコール、ジプロピレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ソルビット液、ポリオキシエチレンメチルグル
コシド(10E.O.)等を任意に組み合わせて用いることが
できる。その配合量は、乳化組成物中の30〜80重量%が
好ましく、さらに好ましくは40〜60重量%である。30%
未満では本発明の効果を発揮しにくく、80%を超えて配
合しても効果の増大は期待できない。さらに使用性を考
慮すれば、40〜60重量%の範囲が最も好ましい。本発明
において、「半固形状」とは、常温で流動性がなく結晶
性でもないものを意味するものであり、保湿剤中に半固
形状保湿剤を好ましくは5%以上配合することによっ
て、より肌荒れ改善・防止の効果が向上する。半固形状
保湿剤は特に限定されるものではないが、好ましい例と
してはポリエチレングリコール1500等が挙げられ
る。
【006】本発明における油分としては、通常の乳化組
成物に常用される液状から固形までの任意の油分を使用
でき、例えば、固型パラフィン、マイクロクリスタリン
ワックス、ワセリン、スクワラン、流動パラフィン、セ
チルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアル
コール等の高級アルコール、リノール酸、リノレン酸、
ラウリン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、オクタン酸
セチル等のエステル油、シリコン油、マカデミアナッツ
油、オリーブ油等を、単独もしくは任意に組み合わせて
用いることができる。その配合量は乳化組成物中の1〜
50重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜30重量%で
ある。1%未満では本発明の効果を発揮しにくく、50%
を超えて配合しても効果の増大は期待できない。さらに
使用性を考慮すれば、10〜30重量%の範囲が最も好まし
い。半固形状油分は特に限定されないが、ワセリン、ヒ
ドロキシステアリン酸コレステリル等が好適に用いられ
る。
【007】また、本発明に用いられるアルキル変性カル
ボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸アル
キル共重合体で、例えばCarbopol 1342, Pemulem TR-1,
Pemulen TR-2 (Good rich社) の商品名で広く使われて
いる。
【008】アルキル変性カルボキシビニルポリマーの配
合量は乳化組成物中の0.01〜10重量%が好ましく、さら
に好ましくは、0.1 〜5重量%である。0.01%未満では
乳化しにくく、10%を超えて配合しても乳化作用の増大
は期待できない。さらに使用性の観点からば、0.1 〜5
重量%の範囲が最も好ましい。なお、増粘剤として用い
られているカルボキシビニルポリマー(例えば、Carbop
ol 941(Goodrich 社) 、ハイヒ゛スワコー 105 (和光純薬)
等)では、油分を安定に乳化できない。
【009】本発明の高保湿乳化組成物は化粧料、医薬
品、医薬部外品等に適用され、通常化粧料や医薬品等の
皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば、二酸化チタ
ン、マイカ、タルク、シリコン、ナイロン、セルロー
ス、ポリメタクリル酸メチル等の粉末成分、ジパラメト
キシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、
オクチルメトキシシンナメート、2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール、モンモリロナイト、ラポナイト
等の増粘剤、エタノール等の有機溶剤、ビタミンA及び
その誘導体、ビタミンB6 塩酸塩、ビタミンB2 及びそ
の誘導体、アスコルビン酸とその誘導体、ビタミンEと
その誘導体、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸とそ
の誘導体、ヒノキチオール、イノシトール、サポニン類
(サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニ
ン、アマチャヅルサポニン、等)パントテニルエチルエ
ーテル、トラネキサム酸、等の各種薬剤、プラセンタエ
キス、バーチエキス、ウイキョウエキス、シャクヤクエ
キス等の各種抽出物、等を配合することができる。
【010】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。 (実施例1) (1) 濃グリセリン 30.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 20.0 (3) ポリエチレングリコール1500 15.0 (4) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.3 (5) ワセリン 2.0 (6) スクワラン 10.0 (7) 流動パラフィン 10.0 (8) 水酸化カリウム 0.1 (9) 精製水 残余 (製 法)精製水(9) に(1)(2)(3)(4)を溶解し、加熱溶
解した(5)(6)(7) を攪拌混合した後、(8) を添加し、乳
液を得た。
【011】(実施例2) (1) 濃グリセリン 20.0% (2) ポリエチレングリコール1500 5.0 (3) ジプロピレングリコール 5.0 (4) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.5 (5) ワセリン 10.0 (6) 流動パラフィン 10.0 (7) オクタン酸セチル 5.0 (8) オリーブ油 3.0 (9) 水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 残余 (製 法)精製水(10)に(1)(2)(3)(4)を溶解し、加熱溶
解した(5)(6)(7)(8)を攪拌混合した後、(9) を添加し、
乳液を得た。
【012】(実施例3) (1) 濃グリセリン 15.0% (2) ポリエチレングリコール1000 5.0 (3) ポリエチレングリコール1500 10.0 (4) ヒアルロン酸 0.05 (5) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.4 (6) ワセリン 1.0 (7) ヒドロキシステアリン酸コレステリル 5.0 (8) マカデミアナッツ油 3.0 (9) 月見草油 0.1 (10)ビタミンE 0.05 (11)グリチルレチン酸ステアリル 0.05 (12)水酸化カリウム 0.2 (13)精製水 残余 (製 法)精製水(13)に(1)(2)(3)(4)(5) を溶解し、加
熱溶解した(6) 〜(11)を攪拌混合した後、(12)を添加
し、乳液を得た。
【013】(実施例4) (1) 濃グリセリン 30.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 15.0 (3) ポリエチレングリコール400 10.0 (4) ポリエチレングリコール1500 15.0 (5) ポリエチレングリコール6000 2.0 (6) L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム 0.01 (7) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 2.0 (8) 固型パラフィン 4.0 (9) セトステアリルアルコール 2.0 (10)ワセリン 5.0 (11)スクワラン 5.0 (12)流動パラフィン 3.0 (13)エルゴカルシフェロール液(100 万単位) 0.01 (14)酢酸dl−α−トコフェロール 0.05 (15)水酸化カリウム 0.2 (16)精製水 残余 (製 法)精製水(16)に(1) 〜(7) を加熱溶解し、加熱
溶解した(8) 〜(14)を攪拌混合し、ホモジナイザーで粒
子を細かくした後、(15)を添加した。攪拌冷却し、クリ
ームを得た。
【014】(比較例1) (1) 濃グリセリン 7.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (3) ポリエチレングリコール1500 3.0 (4) ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 0.5 (5) ワセリン 1.0 (6) スクワラン 15.0 (7) 流動パラフィン 10.0 (8) 精製水 残余 (製 法)精製水(8) に(1)(2)(3) を溶解し、70℃に保
つ。加熱溶解した(4)(5)(6)(7)を攪拌混合し、急冷して
乳液を得た。
【015】(比較例2) (1) 濃グリセリン 5.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 3.0 (3) ジプロピレングリコール 0.75 (4) エタノールアミン 2.0 (5) ステアリン酸 1.5 (6) ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 1.0 (7) スクワラン 10.0 (8) 流動パラフィン 10.0 (9) オクタン酸セチル 5.0 (10)オリーブ油 3.0 (11)精製水 残余 (製 法)精製水(11)に(1)(2)(3)(4)を溶解し70℃に保
つ。加熱溶解した(5) 〜(10)を攪拌混合し、急冷して乳
液を得た。
【016】(比較例3) (1) 濃グリセリン 30.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 20.0 (3) ポリエチレングリコール1500 15.0 (4) カルボキシビニルポリマー 0.3 (5) ワセリン 2.0 (6) スクワラン 10.0 (7) 流動パラフィン 10.0 (8) 水酸化カリウム 0.1 (9) 精製水 残余 (製 法)精製水(9) に(1)(2)(3)(4)を溶解し、加熱溶
解した(5)(6)(7) を攪拌混合した後、(8) を添加し、乳
液を得た。
【017】
【発明の効果】水分蒸発速度による保湿効果の測定及び
肌荒れパネルを用いた実使用テストにより効果を示す。 (保湿効果)高保湿乳化組成物の保湿能を水分蒸発速度
係数(−k)を算出することにより評価した。すなわ
ち、濾紙上に試料を一定量滴下し、その重量変化を、精
密天秤とパーソナルコンピューターにより経時的に測定
し、水分蒸発速度係数を算出した。その結果を表1に示
した。
【018】
【表1】
【019】この値が小さいほど水分が蒸発しにくく、保
湿効果がある。本発明の高保湿性乳化組成物は従来の乳
液に比べ、はるかに高い保湿能を有することが判る。
【020】(肌荒れ改善効果)肌荒れパネル30名を2群
に分け、1群は実施例1を、もう1群は比較例1をそれ
ぞれほほ部に朝晩2回塗布し、4週間連用させた。連用
前と連用後の皮膚のTWL(Transepidermis Water Los
s 、不感知蒸泄)を、EVAPORIMETER EP
1(SERVO MED社)を用いて測定した。その結
果を表2に示した。
【021】
【表2】
【022】実施例1を連用すると肌からの水分透過が連
用前より少なくなり、肌荒れが改善されていることが判
る。
【023】(安定性)実施例1および比較例3を、1か
月間50 0Cに保存した後の中味状態を目視判定した結
果を表3に示す。従来用いられている増粘剤では中味の
分離が見られたが、本発明の高保湿性乳化組成物の安定
性は良好であることが判る。
【024】
【表3】
【025】(防腐・防黴効果)サンプル1g当たり、黴
の胞子を104cfu(corony forming unit) 、48時間前
培養の酵母105cfu、24時間前培養の細菌106cfu接
種した後、経日の生残微生物数を培養により確認し、次
の2段階評価を行った。 ○:次の条件を全て満たしたもの。 接種した黴が2週間で100cfu/g以下に減少した。 接種した酵母が2週間で100cfu/g以下に減少した。 接種した細菌が1週間で100cfu/g以下に減少した。 ×:上記○の水準に達しなかったもの。 結果を表4に示す。表4より、本発明の高保湿性乳化組
成物の防腐・防黴効果が良好であることが判る。
【026】
【表4】
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 高保湿性乳化組成物
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
001】
【産業上の利用分野】本発明は肌荒れを改善し、皮膚に
潤いと艶を与える効果に優れ、安全性に優れた高保湿性
乳化組成物である。
002】
【従来の技術】化粧品等の皮膚外用剤の大きな目的の一
つに肌荒れ防止及び肌荒れ改善がある。この目的を達成
するために種々の保湿剤が配合されてきた(色材,66
(6),371−379(1993))。しかしなが
ら、保湿効果を高めるために保湿剤を多量配合した場
合、油分を安定に乳化することが困難であった。
003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、アルキル変性カルボ
キシビニルポリマーを乳化剤として用いることによっ
て、安定性に優れ、しかも界面活性剤を全く用いる必要
がなく、保湿剤多量配合により防腐剤を配合する必要も
ないために安全性が向上し、さらに肌改善効果の高い乳
化組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
004】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の本発明は、保湿剤30〜80重量%および油分1〜50重量
%を含有し、乳化剤としてアルキル変性カルボキシビニ
ルポリマーを用いることを特徴とする乳化組成物であ
る。また、請求項2に記載の発明は、保湿剤中に半固形
状保湿剤を5%以上含有することを特徴とする、請求項
1記載の乳化組成物である。さらに、請求項3に記載の
発明は、油分中に半固形状油分を5%以上含有すること
を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の乳化組
成物である。
005】
【構成の具体的な説明】以下、本発明の構成について詳
述する。本発明における保湿剤は特に限定しないが、グ
リセリン、1,3−ブチレングルコール、ジプロピレン
グリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ソルビット液、ポリオキシエチレンメチルグル
コシド(10E.O.)等を任意に組み合わせて用いることが
できる。その配合量は、乳化組成物中の30〜80重量%が
好ましく、さらに好ましくは40〜60重量%である。30%
未満では本発明の効果を発揮しにくく、80%を超えて配
合しても効果の増大は期待できない。さらに使用性を考
慮すれば、40〜60重量%の範囲が最も好ましい。本発明
において、「半固形状」とは、常温で流動性がなく結晶
性でもないものを意味するものであり、保湿剤中に半固
形状保湿剤を好ましくは5%以上配合することによっ
て、より肌荒れ改善・防止の効果が向上する。半固形状
保湿剤は特に限定されるものではないが、好ましい例と
してはポリエチレングリコール1500等が挙げられ
る。
006】本発明における油分としては、通常の乳化
組成物に常用される液状から固形までの任意の油分を使
用でき、例えば、固型パラフィン、マイクロクリスタリ
ンワックス、ワセリン、スクワラン、流動パラフィン、
セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルア
ルコール等の高級アルコール、リノール酸、リノレン
酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、オクタ
ン酸セチル等のエステル油、シリコン油、マカデミアナ
ッツ油、オリーブ油等を、単独もしくは任意に組み合わ
せて用いることができる。その配合量は乳化組成物中の
1〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜30重量
%である。1%未満では本発明の効果を発揮しにくく、
50%を超えて配合しても効果の増大は期待できない。さ
らに使用性を考慮すれば、10〜30重量%の範囲が最も好
ましい。半固形状油分は特に限定されないが、ワセリ
ン、ラノリン、ラノリンアルコール、モノイソステアリ
ン酸n−アルキレン(20〜30)グリコール、ヒドロ
キシステアリン酸コレステリル等が好適に用いられる。
007】また、本発明に用いられるアルキル変性カ
ルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸ア
ルキル共重合体で、例えばCarbopol 1342, Pemulen TR-
1, Pemulen TR-2 (Good rich社) の商品名で広く使われ
ている。
008】アルキル変性カルボキシビニルポリマーの
配合量は乳化組成物中の0.01〜10重量%が好ましく、さ
らに好ましくは、0.1 〜5重量%である。0.01%未満で
は乳化しにくく、10%を超えて配合しても乳化作用の増
大は期待できない。さらに使用性の観点からば、0.1 〜
5重量%の範囲が最も好ましい。なお、増粘剤として用
いられているカルボキシビニルポリマー(例えば、Carb
opol 941(Goodrich 社) 、ハイヒ゛スワコー 105 (和光純薬)
等)では、油分を安定に乳化できない。
009】本発明の高保湿乳化組成物は化粧料、医薬
品、医薬部外品等に適用され、通常化粧料や医薬品等の
皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば、二酸化チタ
ン、マイカ、タルク、シリコン、ナイロン、セルロー
ス、ポリメタクリル酸メチル等の粉末成分、ジパラメト
キシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、
オクチルメトキシシンナメート、2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール、モンモリロナイト、ラポナイト
等の増粘剤、エタノール等の有機溶剤、ビタミンA及び
その誘導体、ビタミンB6 塩酸塩、ビタミンB2 及びそ
の誘導体、アスコルビン酸とその誘導体、ビタミンEと
その誘導体、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸とそ
の誘導体、ヒノキチオール、イノシトール、サポニン類
(サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニ
ン、アマチャヅルサポニン、等)パントテニルエチルエ
ーテル、トラネキサム酸、等の各種薬剤、プラセンタエ
キス、バーチエキス、ウイキョウエキス、シャクヤクエ
キス等の各種抽出物、等を配合することができる。
010】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。 (実施例1) (1) 濃グリセリン 30.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 20.0 (3) ポリエチレングリコール1500 15.0 (4) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.3 (5) ワセリン 2.0 (6) スクワラン 10.0 (7) 流動パラフィン 10.0 (8) 水酸化カリウム 0.1 (9) 精製水 残余 (製 法)精製水(9) に(1)(2)(3)(4)を溶解し、加熱溶
解した(5)(6)(7) を攪拌混合した後、(8) を添加し、乳
液を得た。
011】(実施例2) (1) 濃グリセリン 20.0% (2) ポリエチレングリコール1500 5.0 (3) ジプロピレングリコール 5.0 (4) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.5 (5) ワセリン 10.0 (6) 流動パラフィン 10.0 (7) オクタン酸セチル 5.0 (8) オリーブ油 3.0 (9) 水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 残余 (製 法)精製水(10)に(1)(2)(3)(4)を溶解し、加熱溶
解した(5)(6)(7)(8)を攪拌混合した後、(9) を添加し、
乳液を得た。
012】(実施例3) (1) 濃グリセリン 15.0% (2) ポリエチレングリコール1000 5.0 (3) ポリエチレングリコール1500 10.0 (4) ヒアルロン酸 0.05 (5) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.4 (6) ラノリン 1.0 (7) ヒドロキシステアリン酸コレステリル 5.0 (8) マカデミアナッツ油 3.0 (9) 月見草油 0.1 (10)ビタミンE 0.05 (11)グリチルレチン酸ステアリル 0.05 (12)水酸化カリウム 0.2 (13)精製水 残余 (製 法)精製水(13)に(1)(2)(3)(4)(5) を溶解し、加
熱溶解した(6) 〜(11)を攪拌混合した後、(12)を添加
し、乳液を得た。
013】(実施例4) (1) 濃グリセリン 30.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 15.0 (3) ポリエチレングリコール400 10.0 (4) ポリエチレングリコール1500 15.0 (5) ポリエチレングリコール6000 2.0 (6) L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム 0.01 (7) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 2.0 (8) 固型パラフィン 4.0 (9) セトステアリルアルコール 2.0 (10)モノイソステアリン酸 5.0 n−アルキレン(20〜30)グリコール (11)スクワラン 5.0 (12)流動パラフィン 3.0 (13)エルゴカルシフェロール液(100 万単位) 0.01 (14)酢酸dl−α−トコフェロール 0.05 (15)水酸化カリウム 0.2 (16)精製水 残余 (製 法)精製水(16)に(1) 〜(7) を加熱溶解し、加熱
溶解した(8) 〜(14)を攪拌混合し、ホモジナイザーで粒
子を細かくした後、(15)を添加した。攪拌冷却し、クリ
ームを得た。
014】(比較例1) (1) 濃グリセリン 7.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (3) ポリエチレングリコール1500 3.0 (4) ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 0.5 (5) ワセリン 1.0 (6) スクワラン 15.0 (7) 流動パラフィン 10.0 (8) 精製水 残余 (製 法)精製水(8) に(1)(2)(3) を溶解し、70℃に保
つ。加熱溶解した(4)(5)(6)(7)を攪拌混合し、急冷して
乳液を得た。
015】(比較例2) (1) 濃グリセリン 5.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 3.0 (3) ジプロピレングリコール 0.75 (4) エタノールアミン 2.0 (5) ステアリン酸 1.5 (6) ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 1.0 (7) スクワラン 10.0 (8) 流動パラフィン 10.0 (9) オクタン酸セチル 5.0 (10)オリーブ油 3.0 (11)精製水 残余 (製 法)精製水(11)に(1)(2)(3)(4)を溶解し70℃に保
つ。加熱溶解した(5) 〜(10)を攪拌混合し、急冷して乳
液を得た。
016】(比較例3) (1) 濃グリセリン 30.0% (2) 1,3−ブチレングリコール 20.0 (3) ポリエチレングリコール1500 15.0 (4) カルボキシビニルポリマー 0.3 (5) ワセリン 2.0 (6) スクワラン 10.0 (7) 流動パラフィン 10.0 (8) 水酸化カリウム 0.1 (9) 精製水 残余 (製 法)精製水(9) に(1)(2)(3)(4)を溶解し、加熱溶
解した(5)(6)(7) を攪拌混合した後、(8) を添加し、乳
液を得た。
017】
【発明の効果】水分蒸発速度による保湿効果の測定及び
肌荒れパネルを用いた実使用テストにより効果を示す。 (保湿効果)高保湿乳化組成物の保湿能を水分蒸発速
度係数(−k)を算出することにより評価した。すなわ
ち、濾紙上に試料を一定量滴下し、その重量変化を、精
密天秤とパーソナルコンピューターにより経時的に測定
し、水分蒸発速度係数を算出した。その結果を表1に示
した。
018】
【表1】
019】この値が小さいほど水分が蒸発しにくく、
保湿効果がある。本発明の高保湿性乳化組成物は従来の
乳液に比べ、はるかに高い保湿能を有することが判る。
020】(肌荒れ改善効果)肌荒れパネル30名を2
群に分け、1群は実施例1を、もう1群は比較例1をそ
れぞれほほ部に朝晩2回塗布し、4週間連用させた。連
用前と連用後の皮膚のTWL(Transepidermis Water L
oss 、不感知蒸泄)を、EVAPORIMETER E
P1(SERVO MED社)を用いて測定した。その
結果を表2に示した。
021】
【表2】
022】実施例1を連用すると肌からの水分透過が
連用前より少なくなり、肌荒れが改善されていることが
判る。
023】(安定性)実施例1および比較例3を、1
か月間50 0Cに保存した後の中味状態を目視判定した
結果を表3に示す。従来用いられている増粘剤では中味
の分離が見られたが、本発明の高保湿性乳化組成物の安
定性は良好であることが判る。
024】
【表3】
025】(防腐・防黴効果)サンプル1g当たり、
黴の胞子を104 cfu(corony forming unit)、48時間
前培養の酵母105 cfu 、24時間前培養の細菌106
cfu 接種した後、経日の生残微生物数を培養により確認
し、次の2段階評価を行った。 ○:次の条件を全て満たしたもの。 接種した黴が2週間で100cfu/g以下に減少した。 接種した酵母が2週間で100cfu/g以下に減少した。 接種した細菌が1週間で100cfu/g以下に減少した。 ×:上記○の水準に達しなかったもの。 結果を表4に示す。表4より、本発明の高保湿性乳化組
成物の防腐・防黴効果が良好であることが判る。
026】
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保湿剤30〜80重量%および油分1〜50重
    量%を含有し、乳化剤としてアルキル変性カルボキシビ
    ニルポリマーを用いることを特徴とする乳化組成物。
  2. 【請求項2】 保湿剤中に半固形状保湿剤を5%以上含
    有することを特徴とする、請求項1記載の乳化組成物。
  3. 【請求項3】 油分中に半固形状油分を5%以上含有す
    ることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の
    乳化組成物。
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