JPH07149651A - ウォートマンニンおよびその類似体を用いた骨喪失および軟骨退化の抑制方法 - Google Patents

ウォートマンニンおよびその類似体を用いた骨喪失および軟骨退化の抑制方法

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JPH07149651A
JPH07149651A JP6199467A JP19946794A JPH07149651A JP H07149651 A JPH07149651 A JP H07149651A JP 6199467 A JP6199467 A JP 6199467A JP 19946794 A JP19946794 A JP 19946794A JP H07149651 A JPH07149651 A JP H07149651A
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wortmannin
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Jeffrey Alan Dodge
ジェフリー・アラン・ドッジ
Masahiko Sato
マサヒコ・サトー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副作用がなく安価な骨喪失関連疾患の予防お
よび治療剤を提供する。 【構成】 ウォートマンニンおよびその類似体を活性成
分として含有することを特徴とするヒトの骨吸収または
軟骨退化の抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォートマンニン(wo
rtmannin)およびその類似体の治療学的使用を含む、骨
吸収または軟骨吸収の増加を伴う疾患を患う脊椎動物の
治療方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、一般に関心の寄せられている骨に関する主要な疾患
または病的状態としては、閉経後の骨粗鬆症、子宮摘出
患者、老年性骨粗鬆症、コルチコステロイドの長期治療
を受けている患者、糖質コルチコイドまたはステロイド
治療の副作用、クッシング症候群を患う患者、性器発育
異常、慢性関節リウマチにおける関節周囲のびらん、変
形性関節症、ページェット病、骨灰分喪失、骨軟化症、
悪性の高カルシウム血症、骨の転移による骨減少症、歯
周疾患、および上皮小体機能亢進症が挙げられる。
【0003】これら病的状態はすべて、骨の分解(骨吸
収)と新たな健康な骨の生成とのアンバランスによる骨
の喪失を特徴とする。この骨の代謝回転は通常、生涯を
通して継続し、骨再生のメカニズムとなっている。しか
しながら、上記病的状態では骨喪失の方へ平衡が傾き、
吸収された骨の量が新たな骨と不適切に置換され、その
結果、正味の骨の喪失をきたす。
【0004】最も一般的な骨疾患の一つは閉経後の骨粗
鬆症であり、この疾患は米国だけでも推定2000〜2
500万人の婦人が罹っている。閉経後の婦人は、循環
しているエストロゲンレベルが減少するにつれて骨の代
謝回転速度が上昇し、その結果、骨の正味の喪失をきた
す。骨の代謝回転速度は骨によって異なり、椎骨や大腿
頭などの柱性骨(trabecular bone)に富む部位で最も
高い。これらの部位での月経直後の骨喪失の可能性は、
1年に4〜5%である。骨質量の低下と骨空間の増大の
結果、骨の機械的完全さが急速に悪化するので骨折の危
険性が増大する。
【0005】現在、米国では1年当たり2000万人の
骨粗鬆症による検出可能な椎骨骨折を有する人々および
骨粗鬆症による250,000人の股関節骨折患者が存
在する。後者の場合、最初の2年以内に12%の死亡率
を有し、患者の30%が骨折後の療養所ケアを要するで
あろう。それゆえ、骨疾患は、顕著な死亡率、生存者の
生活の質の相当な低下、および家族への重大な経済的負
担を特徴とする。
【0006】本質的に、上記病的状態はすべて、骨吸収
を抑制する薬剤で治療することにより改善が認められ
る。骨吸収は、破骨細胞と呼ばれる特別の細胞の働きに
より進行する。破骨細胞は、骨のヒドロキシアパタイト
無機物および有機マトリックスの両方を吸収する能力を
有する点で独特である。破骨細胞は軟骨吸収細胞と同じ
ものである。破骨細胞による骨吸収の強力な抑制剤が慢
性関節リウマチおよび骨粗鬆症において観察される軟骨
の該細胞に媒体された退化をも抑制するのはこの理由の
ためである。
【0007】正味の骨の喪失を防ぐ治療にはエストロゲ
ンの使用が含まれる。エストロゲンは、閉経後に観察さ
れる骨喪失を阻止し、骨粗鬆症の進行を制限することが
明らかに示されている;しかしながら、エストロゲンの
副作用のために患者のコンプライアンスは悪かった。こ
れら副作用には、月経の再開、乳房痛、子宮癌の危険の
増大、およびおそらく乳癌の危険の増大が含まれる。
【0008】別法としては、カルシトニンが骨粗鬆症患
者の治療に使われている。サケカルシトニンは哺乳動物
の破骨細胞の吸収作用を直接抑制することが示されてお
り、イタリアおよび日本で広く処方されている。しかし
ながら、カルシトニンは多くの人にとって非常に高価で
あり、効能も短期的であると思われる。すなわち、破骨
細胞はカルシトニンレセプターを下方制御することによ
ってカルシトニンの吸収抑制を「逃れる」ことができ
る。それゆえ、最近の臨床データは、カルシトニンを用
いた長期治療が閉経後の骨喪失を阻止するうえで有効で
ないことを示唆している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、患者における
骨吸収、骨喪失および軟骨退化の抑制法であって、該患
者に式:
【化12】 (式中、Rは水素またはアセトキシ、R'はC1−C6
ルキル)で示される化合物、式:
【化13】 で示される化合物、式:
【化14】 (式中、R”は水素、C1−C6アルキルまたは−C
(O)OR"'(式中、R"'は水素またはC1−C6アルキ
ル))で示される化合物、および式:
【化15】 (式中、R1は水素、メチルまたはエチル、R2は水素ま
たはメチル)で示される化合物から選ばれる化合物また
は該化合物の薬理学的に許容し得る塩を治療学的有効量
で投与することを特徴とする方法、および該化合物また
は薬理学的に許容し得るその塩を活性成分として含有す
る骨吸収または軟骨退化の抑制剤を提供する。本発明は
また、新規化合物である11−デスアセトキシ−17α
−ジヒドロウォートマンニン(IIIb)をも提供す
る。
【0010】本発明は、ウォートマンニンおよびその類
似体が骨喪失/吸収および軟骨退化の抑制に有用である
という発見に基づく。本発明は以下の化合物を包含す
る:
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【0011】
【表1】表1:ウォートマンニンおよび類似体 式表示 2 R” 慣用名 Ia アセトキシ NA* NA NA ウォートマンニン Ib H NA NA NA 11-テ゛スアセトキシウォートマンニン II NA NA NA NA Δ9,11-テ゛ヒト゛ロ-テ゛スアセトキシウォートマンニン IIIa アセトキシ NA NA H 17α-シ゛ヒト゛ロウォートマンニン IIIb H NA NA H 11-テ゛スアセトキシ-17α-シ゛ヒト゛ロウォートマンニン IVa NA H H NA ウォートマンニンの開環したA−環酸 IVb NA メチル H NA ウォートマンニンの開環したA−環メチルエステル (注)*該当する基なし
【0012】ウォートマンニン(Ia)の生合成による
製造は当該技術分野でよく知られており、その類似体は
ウォートマンニンから合成される。一般に、ウォートマ
ンニンは、タラロミセス・ウォートマンニン(Talarom
yces wortmannin)[ナカニシ(Nakanishi)ら、J.B
iol.Chem.、267(4):2157〜2163(19
92)]やペニシリウム・ウォートマンニイ(Penicil
lium wortmannii)、ミロテシウム・ロリジウム(Myro
thecium roridium)、およびフサリウム・オキシスポル
ム(Fusarium oxysporum)[アッバス(Abbas)ら、
Appl.Environ.Microbiol.、54(5):1267〜
1274(1988)]などのすでに開示された多くの
微生物のいずれかの発酵により製造される。発酵後、ウ
ォートマンニンを公知の方法で抽出および精製する。
【0013】好ましくは、ウォートマンニンを微生物に
より合成し、A24603.1として同定される発酵培
養菌株から実質的に純粋な形態で単離する。この培養菌
株A24603.1はブダペスト条約に従って寄託して
あり、ミッドウエスト・エアリア・ノーザン・リージョ
ナル・リサーチ・センター(Midwest Area Northern
Regional Research Center)、アグリカルチュラル
・リサーチ・サービス(Agricultural Research Ser
vice)、米国農務省(イリノイ州61604、ピオリ
ア、ノース・ユニバーシティー・ストリート、1815
番)のストックカルチャーコレクションの一部を形成し
ている。受託番号はNRRL2112(ペニシリウム・
デュクラウキシイ(Penicillium duclauxii))であ
る。
【0014】ミッドウエスト・エアリア・ノーザン・リ
ージョナル・リサーチ・センター(ピオリア、イリノイ
州)における上記培養菌株の寄託の永続性および公衆に
よる該寄託の容易な利用可能性は、特許が付与された場
合には該特許の有効期間を通じて与えられるであろう。
37C.F.R.§1.14および35U.S.C.§112
に基づき、本出願の継続中に該培養菌株を利用すること
ができるであろう。該培養菌株の公衆への利用可能性に
おけるすべての制限は、該特許の付与とともに非変更的
に取り除かれるであろう。ウォートマンニンの製造は、
回収可能な量のウォートマンニンが産生されるまで適当
な培地中、液内通気培養条件下で上記A24603.1
株を培養することによって行う。ウォートマンニンの回
収は、当該技術分野で公知の種々の単離および精製法を
用いて行う。
【0015】A24603.1培養菌株を増殖させるの
に用いる培地は、多くの培地のいずれであってもよい。
しかしながら、製造における経済性、最適収量、および
生成物の単離の容易さのため、大スケールの発酵におけ
る好ましい炭素源はグルコースおよび可溶性デンプン
(コーンスターチなど)である。マルトース、リボー
ス、キシロース、フルクトース、ガラクトース、マンノ
ース、マンニトール、じゃがいもデキストリン、オレイ
ン酸メチル、油(大豆油など)などを用いることもでき
る。好ましい窒素源は、酵素加水分解したカゼインおよ
び綿実粉であるが、ペプシン処理したミルク、消化した
大豆粉、フィッシュミール、コーンスチープリッカー、
酵母エキス、酸加水分解カゼイン、牛肉エキスなどを用
いることもできる。
【0016】培地中に添加することのできる栄養無機塩
としては、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、ア
ンモニウム、クロライド、カーボネート、サルフェー
ト、ナイトレート、亜鉛などのイオンを生成し得る通常
の可溶性塩が挙げられる。生物の成長および発達に必要
な必須微量元素も培地中に添加すべきである。そのよう
な微量元素は、通常、該生物の増殖要求を満たすに充分
な量で培地の他の置換分中の不純物として存在する。
【0017】実質的な量のウォートマンニンを製造する
ため、撹拌バイオリアクター中の液内通気発酵が好まし
い。少量のウォートマンニンはシェークフラスコ培養で
得ることができる。大きなバイオリアクターに胞子の形
態の生物を接種した場合に通常伴う産生における時間の
ずれのため、増殖型の接種物を用いるのが好ましい。増
殖型の接種物は、該生物の胞子形態または菌糸断片を有
する小容量の培地を接種して該生物の新たな活発に増殖
する培養菌株を得ることにより調製する。増殖型接種物
の培地は大発酵に用いる培地と同じであってよいが、他
の培地も適している。
【0018】ウォートマンニンはA24603.1微生
物を約23〜29℃の温度で増殖させたときに産生され
る。ウォートマンニン産生のための最適温度は約25℃
であるように思われる。液内通気培養工程の通例に従
い、培地を通常のタービン回転翼で撹拌しながら滅菌空
気を底部から容器中に吹き込む。一般に、通気速度およ
び撹拌速度は、約5気圧の容器内圧で空気飽和の少なく
とも45%の溶解酸素レベルを維持するのに充分なもの
でなければならない。製造後、当該技術分野で用いる方
法により発酵培地からウォートマンニンを回収すること
ができる。A24603.1微生物の発酵のウォートマ
ンニンの製造は、主としてブロス中で起こる。
【0019】一般に、ウォートマンニンはバイオマスか
ら種々の方法により回収することができる。好ましい方
法には、全発酵ブロスをセラミックフィルターで濾過す
ることが含まれる。濾液を酢酸エチルなどの有機溶媒で
溶出し、濃縮する。結晶化が起こるまで濃縮物をアルコ
ール中に懸濁し、溶液を濾過、洗浄、および乾燥させ
る。確認のため、結晶性物質を有機溶媒中に溶解し、逆
相シリカゲル吸着剤(C8またはC18)上のクロマトグ
ラフィーにかける。フラクションを60%アセトニトリ
ルなどの有機−水性緩衝液中で溶出する。
【0020】11−デアセトキシウォートマンニン(式
(Ib))も当該技術分野で知られており、その調製法
も知られている。一般に、この化合物はペニシリウム・
フニクロスム・トム(Penicillium funiculosum Tho
m)の培養菌株を発酵させることにより生合成的に製造
することができる[たとえば、バッゴリーニ(Baggoli
ni)ら、Exp.Cell Res.、169:408〜418
(1987)を参照];しかしながら、ハフリンガー
(Haeflinger)らのHelv.Chem.Acta、56(8):
2901〜2904(1973)に開示された方法によ
りウォートマンニンから化学的に誘導するのが好まし
い。
【0021】同様に、Δ9,11−デヒドロ−デスアセ
トキシウォートマンニン(式(II))は当該技術分野
で知られており、上記ハフリンガーらにより記載されて
いる。式(IV)の化合物の調製はマクミラン(MacM
illan,J.)らにより記載されている(J.Chem.So
c.、Perkin I:2892〜2898(1972))。
式(III)の化合物の調製は当該技術分野で公知の方
法によって行うことができ、以下の製造例で例示する。
R”が−C(O)OR"'である場合は、該化合物はオッ
ト(Ott)らによって記載された方法(J.Am.Chem.S
oc.、74、1239頁(1952))と同様にして調製
することができる。
【0022】特定の適応症を治療するため、式(I)、
(II)、(III)または(IV)の化合物をそのま
まで投与することもできるし、または非経口、皮下、直
腸経由、経鼻または静脈内投与、好ましくは経口投与の
ための単位投与剤型にて医薬組成物に調合することがで
きる。そのような医薬組成物は当該技術分野でよく知ら
れた仕方で調製され、式(I)、(II)、(III)
および(IV)の化合物よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の活性化合物と薬理学的に許容し得る担体を含
む。本明細書を通して用いる「活性化合物」なる語は、
上記式の化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物ま
たは薬理学的に許容し得るその塩をいう。
【0023】本発明の化合物は広範囲の投与量にわたっ
て有効であり、たとえば、1日当たりの投与量は通常
0.001〜10mg/kg、さらに普通には0.01〜
1mg/kgの範囲である。しかしながら、投与する有
効量は、治療しようとする病的状態、投与する化合物の
選択および選択した投与経路を含む関連する状況に照ら
して医者によって決定されることが理解されるであろ
う。それゆえ、上記投与量範囲は本発明の範囲を限定す
るものでは決してない。
【0024】そのような組成物において、活性化合物は
「活性成分」として知られる。該組成物の調製に際し
て、活性成分を通常、担体と混合するか、または担体で
希釈するか、またはカプセル、サシェ(sachet)、紙ま
たは他の容器の形態にした担体内に包含させる。担体を
希釈剤として用いる場合は、活性成分の賦形剤として働
く固体、半固体または液体材料であってよい。それゆ
え、組成物は錠剤、丸薬、散剤、トローチ、サシェ剤
(sachets)、カシェ剤、エリキシル剤、乳剤、液剤、
シロップ、懸濁剤、ソフトおよびハードゼラチンカプセ
ル、滅菌注射液、および滅菌封入散剤の形態であってよ
い。
【0025】適当な担体、賦形剤および希釈剤の例とし
ては、ラクトース、デキストロース、ショ糖、ソルビト
ール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸
アルギン酸カルシウム(calcium phosphate alginat
e)、サリチル酸カルシウム(calcium salicate)、微
結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、
トラガカント、ゼラチン、糖蜜、メチルセルロース、メ
チル−およびプロピルヒドロキシベンゾエート、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム、水、および鉱油が挙げ
られる。本発明の組成物はまた、滑沢剤、湿潤剤、乳化
剤、懸濁化剤、保存剤、甘味剤または芳香剤をさらに含
んでいてよい。本発明の組成物はまた、当該技術分野で
よく知られた手順を用いることにより、患者への投与後
に活性成分の迅速な放出、徐放または遅効性の放出をも
たらすように調合することができる。
【0026】経口投与用には、本発明の化合物を担体お
よび希釈剤と混合し、錠剤に成型し、またはゼラチンカ
プセル中に封入することができる。別法として、これら
混合物を10%グルコース水溶液、等張食塩水、滅菌水
などの液体中に溶解し、静脈内投与または注射により投
与することができる。本発明の組成物は単位投与剤型に
調合するのが好ましく、各剤型は約0.04〜約900
mg、さらに頻繁には約1〜約500mgの活性成分を
含有する。「単位投与剤型」なる語は、ヒト患者および
他の哺乳動物に対する単位剤型として適した物理的に区
別された単位をいい、各単位は必要とされる薬理学的に
許容される担体とともに所望の治療効果を得るべく計算
して前以て決定した量の活性物質を含有する。「薬理学
的に許容し得る」とは、担体、希釈剤または賦形剤が調
合物の他の成分と適合性を有するものでなくてはなら
ず、それを摂取する者に対して有害であってはならない
ことを意味する。
【0027】
【実施例】つぎに調合例、製造例および実施例に基づい
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに
限られるものではない。「活性成分」の意味は上記と同
じである。調合例1 下記成分を用いてハードゼラチンカプセルを調製する。 量(mg/カプセル) 活性成分 250 乾燥したデンプン 200 ステアリン酸マグネシウム 10 全量 460mg
【0028】調合例2 下記成分を用いて錠剤を調製する。 量(mg/錠) 活性成分 250 微結晶セルロース 400 燻蒸した(fumed)二酸化ケイ素 10 ステアリン酸 全量 665mg 上記成分を混合し、打錠してそれぞれ665mgの重さ
の錠剤を得る。
【0029】調合例3 下記成分を含有するエアゾル剤溶液を調製する。 活性化合物をエタノールと混合し、混合物を噴射剤22
の一部に加え、−30℃に冷却し、充填装置に移す。つ
いで、必要な量をステンレス鋼の容器に入れ、残りの噴
射剤で希釈する。ついで、バルブ部分を容器に適合させ
る。
【0030】調合例4 それぞれ活性成分60mgを含有する錠剤を以下のよう
にして調製する。 活性成分 60mg デンプン 45mg 微結晶セルロース 35mg ポリビニルピロリドン (水中の10%溶液として) 4mg カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1mg 全量 150mg
【0031】活性成分、デンプンおよびセルロースをN
o.45メッシュU.S.シーブに通し、充分に混合す
る。ポリビニルピロリドンを含有する水溶液を上記で得
た粉末と混合し、ついで得られた混合物をNo.14メ
ッシュU.S.シーブに通す。かくして得られた顆粒を5
0℃で乾燥させ、No.18メッシュU.S.シーブに通
す。ついで、No.60メッシュU.S.シーブに前以て
通したカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリ
ン酸マグネシウムおよびタルクを上記顆粒に加え、これ
を混合後、打錠機で打錠してそれぞれ150mgの重さ
の錠剤を得る。
【0032】調合例5 それぞれ80mgの活性成分を含有するカプセル剤を以
下のようにして調製する。 活性成分 80mg デンプン 59mg 微結晶セルロース 59mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 全量 200mg 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マ
グネシウムを混合し、No.45メッシュU.S.シーブ
に通し、ハードゼラチンカプセル中に200mgの量で
充填する。
【0033】調合例6 それぞれ225mgの活性成分を含有する座剤を以下の
ようにして調製する。 活性成分 225mg 飽和脂肪酸グリセライド 2,000mg 全量 2.225mg 活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブに通し、必
要な最小量の熱で前以て溶解させた飽和脂肪酸グリセラ
イド中に懸濁する。ついで、この混合物を約2g容量の
座剤型に注ぎ、冷却させる。
【0034】調合例7 5mlの投与量当たりそれぞれ50mgの活性成分を含
有する懸濁剤を以下のようにして調製する。 活性成分 50mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mg 糖蜜 1.25mL 安息香酸溶液 0.10mL 芳香剤 適量 着色剤 適量 精製水で全量 5mL 活性成分をNo.45メッシュU.S.シーブに通し、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウムおよび糖蜜と混合
して滑らかなペーストを得る。安息香酸溶液、芳香剤お
よび着色剤を水の一部で希釈し、撹拌しながら加える。
ついで、充分な量の水を加えて必要な容量を得る。
【0035】調合例8 静脈内調合物を以下のようにして調製することができ
る。 活性成分 100mg 等張食塩水 1,000mL
【0036】製造例1 培養液A24603.1の発酵 A.シェークフラスコ 凍結乾燥したペレットかまたは液体窒素中に保持した懸
濁液としての培養菌株A24603.1を用い、下記組
成を有する増殖用培地に接種する。 非調節pH=6.3;調節せず a:プロフロ(PROFLO)粉(トレイダーズ・プロ
テイン(Traders Protein)、メンフィス、テネシ
ー) 接種した増殖用培地を、2インチ(5.08cm)の円
で250rpmにて旋回するシェーカー上、250mL
容の広口エーレンマイヤーフラスコ中で25℃にて約7
2時間インキュベートした。
【0037】B.培養菌株A24603.1のタンク発
一層大容量の接種物を得るため、10mLのインキュベ
ートしたシェーク−フラスコ培地(項目Aと同様にして
調製)を用い、上記と同じ組成を有する400mLの第
二ステージ増殖用培地を接種した。この第二ステージ培
地を、2インチ(5.08cm)の円で250rpmに
て旋回するシェーカー上、2L容の広口エーレンマイヤ
ーフラスコ中で25℃にて約23時間インキュベートし
た。この第二ステージ培地(400mL)を用い、下記
組成を有する滅菌産生培地(115L)を接種した。
【0038】 非調節pH=6.8;調節せず 消泡剤を添加:SAG471b(0.2gm/L) (注)a:NZアミンA(シェフィールド・ケミカル
(Sheffield ChemicalCo.)、ノーウィッチ、ニュー
ヨーク) b:SAG471(ユニオン・カーバイド(Union Ca
rbide)、シスターズビル、ウエストバージニア) 接種した産生培地を115L容の撹拌発酵タンク中、約
25℃の温度にて4〜5日発酵させた。約45%の空気
飽和の溶解酸素レベルを保持し、撹拌容器中の低rpm
(180〜330)も保持した。
【0039】製造例2 ウォートマンニンの単離および精製 製造例1の発酵ブロスをセラミックフィルター(メンブ
ラロックス・システムズ(Membralox Systems)、イ
リノイ・ウオーター・トリートメント(Illinois Wat
er Treatment)、ロックフォード、イリノイ)で濾過
してウォートマンニンを含有する濾液(175L)を得
た。濾液のpHを5N HClを用いて約3.9に調節し
た。ついで、濾液を1/2の容量の酢酸エチルで3回溶
出して全部で207Lの容量を得、これを6Lに真空濃
縮した。上記6Lの酢酸エチル濃縮液をさらに真空濃縮
して暗褐色の粘性油状物とし、これに500mLのメタ
ノールを加えた。この混合物を結晶化が完了するまで渦
巻かせ、濾過し、冷メタノールで簡単に洗浄し、真空乾
燥させてウォートマンニン(20.4g)を得た。
【0040】上記メタノール上澄み液を真空下で再濃縮
して粘性の油状物を得、クロロホルム(180mL)中
に溶解し、ウルム(Woelm)グレード62シリカの12
×20cmカラムにクロロホルム中にて適用した。5.
0Lのクロロホルム洗浄液を真空濃縮して褐色の油状物
を得、ついでこれを250mLの熱メタノール中に溶解
した。18時間後に得られた結晶を濾過により回収し、
4.2gのウォートマンニンを得た。残りの上澄み液に
も結晶化手順を繰り返してさらに1.9gのウォートマ
ンニンを得た。ウォートマンニンの同一性をHPLCに
より確認した。
【0041】製造例3 17α−ジヒドロウォートマンニン
【化23】 −78℃のTHF中で撹拌したウォートマンニン(10
0mg)の溶液にジイソブチルアルミニウムハイドライ
ド(トルエン中の1.0M溶液を0.4mL、0.4ミリ
モル)を加えた。0.5時間後、飽和水性NaHCO3
反応停止させた。ついで、この混合物を室温に温め、C
2Cl2で抽出した。コンバインした有機抽出物を食塩
水で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。得られた粗製
の物質をラジカルクロマトグラフィー(SiO2、4m
m、9:1 EtOAc/ヘキサン)により精製して1
7α−ジヒドロウォートマンニンをオフホワイトの粉末
として得た。
【0042】1H NMR(300MHz、CDCl3
8.22(s、1H)、6.10(m、1H)、4.76
(dd、1H)、3.88(t、1H)、3.44(d
d、1H)、3.20(s、3H)、2.95(1/2
ABq、1H)、2.75(m、1H)、2.62(1/
2ABq、1H)、2.52(m、1H)、2.10〜
2.30(m、4H)、1.4〜1.7(m)、0.85
(s、3H)、MS FD+ 431、IR(セル、CD
Cl3)、1751、1680(cm-1
【0043】製造例4 11−デスアセトキシ−17α−ジヒドロウォートマン
ニン
【化24】 −78℃のTHF中で撹拌した化合物(Ib)(15m
g)(ハフロガー(Haefloger,W.);ハウザー(Hau
ser,D.)、Helv.Chim.Acta、56、2901)(1
973)の方法により調製)の溶液にジイソブチルアル
ミニウムハイドライド(トルエン中の1.0M溶液を0.
1mL)を加えた。1時間後、飽和水性NaHCO3
反応停止させた。ついで、この混合物を室温に温め、C
2Clで抽出した。コンバインした有機抽出物を食
塩水で洗浄し、乾燥させた(MgSO)。得られた粗
製の物質をラジカルクロマトグラフィー(SiO2、1
mm、9:1 EtOAc/ヘキサン)により精製して
標記生成物を黄褐色の粉末として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3)8.19
(s、H)、4.81(t、H)、3.80(t、1
H)、3.15(s、3H)、1.7(s、3H)、0.
7(s、3H)、MS FAB+ 373.3
【0044】薬剤の骨喪失を防ぎ、および/または喪失
した骨を回復する効果を卵巣摘出したラットで評価する
ことができる。この動物モデルは当該技術分野で充分に
確立されている(たとえば、ウロンスキー(Wronski)
ら、(1985)Calcif.Tissue Int 37;324
〜328;キメル(Kimmel)ら、(1990)Calci
f.Tissue Int.46:101〜110;およびダーブ
リッジ(Durbridge)ら、(1990)Calcif.Tissu
e Int.47:383〜387を参照)。ウロンスキー
ら((1985)Calcif.Tissue Int.43:179
〜183)は卵巣摘出したラットモデルにおける骨喪失
と骨代謝回転との間の関係を記載している。
【0045】急性ラットインビボモデルアッセイもまた
当該技術分野で確立されている(トンプソン(Thompso
n)ら、Endocrinology、97、283〜289(19
75);ラスムッセン(Rasmussen)、Calc.Tiss.R
es.、23、87〜94(1977);サモン(Sammo
n)ら、Am.J.of Physiology;218、No.2、47
9〜485(1970);ハーギス(Hargis)ら、En
do.94、No.6、1644〜1649(1974);
トーマス(Thomas)ら、Bone and Mineral、4、7
3〜82(1988);およびオー(Au)ら、Am.J.
Physiol.209、No.3、637〜642(196
5))。
【0046】実施例1 ウォートマンニンは、表2aおよび2bに示すように、
ニワトリ破骨細胞のインビトロでの骨吸収活性をIC50
=300nM(サトー(Sato)ら、「エキスタチンは
培養液における骨吸収の強力な抑制剤である」、J.Ce
ll Biol.111、1713〜1723(1990)に
従って行う)にて抑制し、ラット破骨細胞のインビトロ
での骨吸収活性をIC50=50nM(サトーおよびグラ
ッサー(Grasser)、「反射光学顕微鏡で調べた単離ラ
ット破骨細胞に対するビスホスホネートの作用」、J.
Bone and Mineral Research、5、31〜40(19
90)に従って行う」)にて抑制することがわかった。
データはコントロールの骨吸収に対するパーセントで示
した(n=3〜6、平均±SE)。コントロールの骨吸
収は、培養4日目〜6日目の間で吸収された骨量が17
〜47mgの範囲であった(表2a)。表2bのコント
ロール吸収は、骨薄片当たりの12〜62のハウシップ
小窩に対応する(n=4〜9、平均±SE)。
【0047】
【表2】 表2a コントロール骨吸収(%) ウォートマンニン濃度(M) 90±7 1×10-8 79±2 5×10-8 58±6 1×10-7 52±3 5×10-7 54±4 1×10-6 19±1 5×10-6 23±7 1×10-5
【表3】 表2b コントロール骨吸収(%) ウォートマンニン濃度(M) 93±11 1×10-10 79±22 1×10-9 32±13 1×10-8 30± 6 1×10−7 3± 3 1×10−6
【0048】実施例2 表3にまとめて示すように、種々の類似体はニワトリの
破骨細胞の吸収を抑制した(式(IIIa)の化合物の
IC50=10nM;式(IIIb)の化合物のIC50
100nM;式(Ib)の化合物のIC50=500n
M)。データはコントロールの骨吸収に対するパーセン
トで示した(n=3〜6、平均±SE)。コントロール
の吸収レベルは、培養4日目〜6日目の間で吸収された
骨量が26〜49mgの範囲であった。
【表4】 表3 濃度 IIIa IIIb Ib IVa 1×10-9 94±5 124±23 106±10 93±14 1×10-8 67±5 88±19 97±17 99±15 1×10-7 29±4 50±4 90±15 110±13 1×10-6 8±1 26±3 42±3 105±10
【0049】実施例3 インビボでの破骨細胞による骨吸収を抑制する能力を調
べるため、トーマスら(Bone and Mineral、4、73
〜82頁(1988))と同様の方法に従って続発性上
皮小体機能亢進症のラットモデルにおいて本発明の化合
物を調べた。血清カルシウムレベル(mg/dl)は、
カルシウムの欠失した食餌で2週間維持したスプラーグ
ドーリーラット(400gの雄)において骨吸収に依存
することが以前に示されている。麻酔したラットの頚静
脈に挿入したカニューレを通して0.08ml/時の速
度で化合物を注入する前(T=0)および注入6時間後
(T=6)に血清カルシウムレベルを比色的に調べた
(シグマ、セントルイス)。T=0ではコントールラッ
トの血清カルシウムは12mg/dlであった。ウォー
トマンニンおよび式(IIIa)の化合物は、血清カル
シウムを9mg/dlに下げたサケカルシトニンの陽性
コントール(12μg/kg/日)に比べ(P<0.0
5)、1mg/kg/日(400gのラットに対して1
6μg/時)にて6時間注入した後に血清カルシウムを
それぞれ約9および5mg/dlに有意に(P<0.0
5)下げた。
【0050】実施例4 表4にまとめて示すように、化合物(IIIa)を6カ
月齢の卵巣摘出ラットでも調べた。左近位脛骨の骨無機
密度(mg/cm3)および骨無機含量(mg)を、グ
リフィン(Griffin)らの方法(「ラットの二重エネル
ギーX線吸光測光:骨喪失の正確さ、精度および測
定」、J.Bone Miner.Res.8、795〜800(1
993))と同様にして、経口で5週間毎日投与した後
にノーランド960pQCTを用いたコンピューター断
層撮影により定量した。各群n=6のラットの5つの群
を用いた:シャム(Sham)、OVX、1日当たり0.0
01、0.01および0.1mgの化合物(IIIa)/
kg経口。インビボデータは、卵巣摘出から5週間後の
左近位脛骨の2mm薄片について示す(平均±標準偏
差)。
【表5】 表4:近位脛骨 群(n=6) 全骨無機密度(mg/cm3 骨含量(mg) シャム 590±26 14±1.5 OVX 494±29 10.4±1.2 0.001mg/kg/日 528±33 13.6±6 0.01mg/kg/日 545±26 13.5±1 0.1mg/kg/日 494±18 11.5±7
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:80) (72)発明者 マサヒコ・サトー アメリカ合衆国46033インディアナ州カー メル、ホーソーン・ドライブ96番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性成分として式: 【化1】 (式中、Rは水素またはアセトキシ、R’はC1−C6
    ルキル)で示される化合物、式: 【化2】 で示される化合物、式: 【化3】 (式中、R”は水素、C1−C6アルキルまたは−C(O)
    OR"'(式中、R"'は水素またはC1−C6アルキル))
    で示される化合物、および式: 【化4】 (式中、R1は水素、メチルまたはエチル;R2は水素ま
    たはメチル)で示される化合物よりなる群から選ばれた
    化合物またはこれら化合物の薬理学的に許容し得る塩を
    含有することを特徴とする、ヒトの骨吸収または軟骨退
    化の抑制剤。
  2. 【請求項2】 化合物が式: 【化5】 で示される化合物、式: 【化6】 で示される化合物、式: 【化7】 で示される化合物、式: 【化8】 で示される化合物、式: 【化9】 で示される化合物、式: 【化10】 で示される化合物、または薬理学的に許容し得るその塩
    から選ばれる、請求項1に記載の抑制剤。
  3. 【請求項3】 式: 【化11】 で示される化合物または薬理学的に許容し得るその塩。
JP6199467A 1993-08-25 1994-08-24 ウォートマンニンおよびその類似体を用いた骨喪失および軟骨退化の抑制方法 Withdrawn JPH07149651A (ja)

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