JPH0715143U - タンディッシュのスラグ流出防止装置 - Google Patents
タンディッシュのスラグ流出防止装置Info
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- JPH0715143U JPH0715143U JP4581993U JP4581993U JPH0715143U JP H0715143 U JPH0715143 U JP H0715143U JP 4581993 U JP4581993 U JP 4581993U JP 4581993 U JP4581993 U JP 4581993U JP H0715143 U JPH0715143 U JP H0715143U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼製の安価なストッパ装置を用いてタンディ
ッシュの底部ノズルからスラグが流出するのを防止でき
るようにすること。 【構成】 鋼製の円筒殻体1Aと吊持部材1Bとでスト
ッパ装置1を構成させ、その円筒殻体1Aを円筒殻部8
と截頭逆円錐殻部9とによって形成しておく。円筒殻部
8の上部位にタンディッシュ2に注湯した溶鋼10をモ
ールドへ流通させるための流入開口11を設け、円筒殻
部8の下端に一体化される截頭逆円錐殻部9には底部ノ
ズル6の内周縁6aに着座しかつ溶鋼10を流通させる
流出開口12を形成させる。円筒殻部8および吊持部材
1Bにはタンディッシュ2に湯溜まりができるまでは溶
融しない厚みが選定され、截頭逆円錐殻部9にはタンデ
ィッシュ2の底部における残熱によって底部ノズル5の
内周縁5bに密着できる程度に変形する厚みを選定し
て、残留スラグ14Aの流出を防止すると共に溶鋼10
中に溶融させることができる。
ッシュの底部ノズルからスラグが流出するのを防止でき
るようにすること。 【構成】 鋼製の円筒殻体1Aと吊持部材1Bとでスト
ッパ装置1を構成させ、その円筒殻体1Aを円筒殻部8
と截頭逆円錐殻部9とによって形成しておく。円筒殻部
8の上部位にタンディッシュ2に注湯した溶鋼10をモ
ールドへ流通させるための流入開口11を設け、円筒殻
部8の下端に一体化される截頭逆円錐殻部9には底部ノ
ズル6の内周縁6aに着座しかつ溶鋼10を流通させる
流出開口12を形成させる。円筒殻部8および吊持部材
1Bにはタンディッシュ2に湯溜まりができるまでは溶
融しない厚みが選定され、截頭逆円錐殻部9にはタンデ
ィッシュ2の底部における残熱によって底部ノズル5の
内周縁5bに密着できる程度に変形する厚みを選定し
て、残留スラグ14Aの流出を防止すると共に溶鋼10
中に溶融させることができる。
Description
【0001】
本考案はタンディッシュのスラグ流出防止装置に係り、詳しくは、タンディッ シュに異なった鋼種を注湯する前に、空となったタンディッシュの底部ノズルを 閉止し、残存するスラグが連続鋳造設備の連続鋳片成形用モールドへ流入しない ようにしたスラグ流出防止装置に関するものである。
【0002】
電気炉などで溶製された溶鋼を連続鋳造設備によって連続鋳片に成形する際、 その溶鋼は取鍋で二次精錬されたり真空脱ガス処理されるなどした後にタンディ ッシュへ注湯され、その底部ノズルから所望断面寸法の鋳片を成形させるモール ドに注入される。 図3に示すように、鉄皮2aの内側に耐火壁3の形成されたタンディッシュ2 の下部には底部ノズル5が形成されており、その底部ノズル5から溶鋼10がモ ールド(図示せず)に注入され、普通炭素鋼や合金鋼など種々の鋼種の鋳片が連 続的に成形されるようになっている。 ところで、その連続鋳造設備によって成形される連続鋳片の鋼種が変更される ときでも同一のタンディッシュが使用される場合、残留する従前の全ての溶鋼を モールドへ注入してタンディッシュ2が空にされる。一方、精錬によって生成し たスラグ14が注湯時にタンディッシュへ投入されることは避けられない。した がって、湯面が下がるにつれて溶鋼面に浮遊していたスラグ14も降下し、タン ディッシュ2の下部に残留することになる。 その状態で鋼種の異なる溶鋼をモールドへ注入するまでに残留したスラグがモ ールドへ流出すると、冷却されているモールド内でガラス質のスラグが固化して モールド壁に付着したり、新しい鋼種の初期の鋳片にスラグが混入するなどの事 態が生じる。前者の場合には連続鋳造が阻害され、後者の場合には鋳片の品質が 部分的に低下し、廃棄しなければならない鋳片が発生して歩留りが悪くなるとい った弊害がある。 このようなことを防止するために、先の鋼種の溶鋼がモールドに注入され終わ った時点で溶鋼のなくなったタンディッシュの底部ノズルを閉止して、残存する スラグのモールドへの流出を阻止するようにしている。 すなわち、タンディッシュ2に注湯される溶鋼10の鋼種を変更する場合に後 の鋼種の溶鋼に先の鋼種の溶鋼が混合しないように、先の鋼種の溶鋼を全てモー ルドへ流出させてタンディッシュ2を空にする。そして、ストッパ駆動機構20 を操作して昇降用のシリンダ21を縮小し、アーム22を介して二点鎖線で示す ごとくストッパ棒23を降ろし、底部ノズル5を閉止している。 上記のストッパ棒23はアーム22の先端に吊持されているものであって、耐 火物でもって形成された上下に延びる円柱状となっており、下端が底部ノズル5 の開口に着座する半球状とされている。なお、同一の鋼種を連続して鋳造すると きは、ストッパ棒23が二点鎖線の位置から実線の位置まで引き上げられ、底部 ノズル5の開口は維持される。
【0003】
電気炉で溶製された溶鋼は、取鍋を経て12回ないし13回にわけてタンディ ッシュに注湯される。この間は同一の鋼種がモールドで鋳片に成形されるが、タ ンディッシュに溶鋼が注湯されている間にストッパ棒23は溶鋼10に接触して 徐々に損傷する。次の鋼種の溶鋼を注湯する前にストッパ棒23が底部ノズル5 を閉止するが、その度にストッパ棒23の先端部が溶損して底部ノズル5での座 りが悪化し、ストッパとしての機能が長く維持されなくなる欠点がある。 そのために、ストッパ棒23は2回ないし3回の使用で廃却して交換しなけれ ばならず、保守作業が頻繁となる。一方、耐火物で形成したストッパ棒は高価で あるので、長期の使用に耐えるものとするか安価に製作できるものであることが 望まれる。 加えて、ストッパ棒23は15Kg程度の重量があって作業員による操作は容 易でなく、上記したような昇降装置などが必要とされる。また、ストッパ棒23 は溶鋼に浸漬された状態にあり、ストッパ棒23に作用する浮力に抗して常時ス トッパ棒23を押さえておく必要がある。したがって、ストッパ棒23を昇降さ せるためだけでなく、ストッパ棒23が浮上するのを防止するためにも昇降シリ ンダが必要とされ、結局は、高温雰囲気に設置されるストッパ装置が複雑かつ大 型化するという欠点がある。 ちなみに、ストッパ棒23は金具24を介して接合されるが、その接合部位に も耐熱性が必要とされるのでモルタルが使用される。その接合の際にスットパ棒 23が底部ノズル5に密着するよう予め芯出しされるが、その接合作業は厄介な ものとなる。 その接合作業の後に、タンディッシュの耐火壁を補修するために詰めた不定形 耐火材を乾燥させたり、溶鋼を注湯する前にタンディッシュを予熱するためなど の加熱作業において、ストッパ棒23と金具24とが熱変形することがある。そ の変形によって、ストッパ棒の底部ノズルへの密着性が損なわれる場合には、高 所作業であって赤熱したタンディッシュの上で再度芯出し作業が必要となり、過 酷な作業が強いられる難点がある。
【0004】 本考案は上記の問題に鑑みなされたもので、その目的は、交換などの保守作業 が必要とされずかつ安価なストッパとすること、底部ノズルでの着座性がよくス ラグ流出の完全な阻止を図って歩留まりの高い連続鋳造を可能にすること、スト ッパに作用する浮力の発生を軽減してストッパの浮上阻止装置を必要としないよ うにできること、過酷な環境での芯出し作業などが不要となることを実現したタ ンディッシュのスラグ流出防止装置を提供することである。
【0005】
本考案は、電気炉などで溶製された溶鋼を取鍋からタンディッシュに注湯して モールドにより連続鋳片を成形する際に、先の鋼種の溶鋼が前記モールドに注入 されて空となったタンディッシュの底部ノズルを閉止するストッパ装置に適用さ れる。 その特徴とするところは、図1を参照して、ストッパ装置1は、上下方向へ延 びる鋼製の円筒殻体1Aと、その円筒殻体1Aをタンディッシュ2の上方から降 下させる鋼製の吊持部材1Bとからなる。その円筒殻体1Aは、タンディッシュ 2に注湯した溶鋼10をモールド(図示せず)へ流出させるための流入開口11 が上部位に設けられて上下方向へ延びる円筒殻部8と、この円筒殻部8の下端に 一体化され、底部ノズル5の内周縁5bに着座しかつ溶鋼10を流通させる流出 開口12が形成されている截頭逆円錐殻部9とからなる。そして、円筒殻部8お よび吊持部材1Bは、タンディッシュ2に湯溜まりができるまでは溶鋼10の保 有熱によって溶融しない厚みt1 (図2参照)に選定される一方、截頭逆円錐殻 部9は、タンディッシュ2の底部における残熱によって底部ノズル5の内周縁5 bに密着できる程度に変形する厚みt2 (図2参照)に選定されていることであ る。
【0006】
電気炉などで溶製された溶鋼10が取鍋を経てタンディッシュ2に注湯され、 連続鋳造設備のモールドで普通炭素鋼や合金鋼など種々の鋼種の連続鋳片が成形 される。溶鋼の鋼種が変更されるときは、先の溶鋼の全てをモールドへ流出させ た時点で溶鋼面に浮遊していたスラグがタンディッシュの下部に残存する。そこ で、吊持部材1Bによって円筒殻体1Aを底部ノズル5に向けて降ろし、截頭逆 円錐殻部9を底部ノズル5の内周縁5bに着座させる。 タンディッシュ2の底部における残熱によって厚みt2 の截頭逆円錐殻部9は 赤熱化して変形し、その截頭逆円錐殻部9が底部ノズル5の内周縁5bに密着す る。これによって、スラグの流出を防止する堰が形成され、残留スラグのモール ドへの流出が阻止される。 この状態で異なる鋼種の溶鋼10をタンディッシュ2に注湯する。溶鋼10が 円筒殻部8の上部位に設けた流入開口11に至るまで湯面が上昇すると、その流 入開口11から溶鋼10が円筒殻体1Aの内部を通って流出開口12を経てモー ルドへ流下し、連続鋳造が開始される。 タンディッシュ2の湯溜まりが大きくなると厚みt1 の鋼製の円筒殻部8と厚 みt2 の截頭逆円錐殻部9も溶鋼10の熱で溶融する。これによってストッパと しての円筒殻体1Aは消失するので、爾後的に引き揚げる必要がない。溶鋼10 に浸っている鋼製の吊持部材1Bも溶融し、溶鋼10中に混入してモールドへ流 出される。円筒殻体1Aや吊持部材1Bは溶鋼10とは若干鋼種が異なっていて も、その量は僅かであり、鋳片の品質に影響を与えるものではない。 同じ鋼種が注湯されるかぎりはそのままの状態であり、鋼種が変更される場合 には円筒殻体1Aが吊持部材1Bによって降ろされ、その都度消費される。
【0007】
本考案によれば、截頭逆円錐殻部を底部ノズルに着座させることによってスラ グの流出を防止することができる。その結果、新しい鋼種の中にスラグが混入す るといったことは可及的に少なくなり、品質が高く等質な鋳片を成形することが できる。 鋼製の円筒殻体は鋼種の変更ごとに溶融して消費されることになるが、何度か の使用に供しえる耐火物で製作されたストッパ棒よりも極めて安価に製作するこ とができる。しかも、底部ノズルに着座する截頭逆円錐殻部は、残熱による変形 を利用して良好な密着性を発揮することから流出阻止機能に優れ、また、截頭逆 円錐殻部の製作精度を高くしたり芯出し作業をする必要もない。 円筒殻体や吊持部材は溶鋼の保有熱によって溶融されるので、円筒殻体をタン ディッシュ中に保持しておく時間も短くその後は保持する必要もないので、スト ッパ装置としての構造が極めて簡単なものとなる。
【0008】
以下に、本考案のタンディッシュのスラグ流出防止装置を、その実施例を示し た図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、ストッパ装置1をタンディッシュ2の底部に配置させたときの状態を 示す。タンディッシュ2は、図示しない電気炉などで溶製された溶鋼が取鍋から 注湯され、溶鋼を所望断面寸法のモールド(図示せず)へ流出させて連続鋳片を 成形するために使用されるものである。 このタンディッシュ2は、断面が下すぼまりをなして下部が半円に形成された 鉄皮2aの内面に耐火壁3が形成され、鉄皮2aの上縁には開口4aを設けたタ ンディッシュカバー4が被せられる。底の部分には、注湯された溶鋼をモールド に流出させる通路5aを有する耐火物6で形成した底部ノズル5があり、その底 部ノズル5の下方にスライディングノズル7が配置されている。 本考案に係るストッパ装置1は、溶鋼の鋼種が変更されても同一のタンディッ シュを引き続き使用するとき、先の鋼種の溶鋼がモールドに注入されて空となっ たタンディッシュ2の底部ノズル5を閉止するように機能するものである。
【0009】 詳しく述べると、ストッパ装置1は、上下方向へ延びる鋼製の長い円筒殻体1 Aと、その円筒殻体1Aをタンディッシュ2の上方から降下させる鋼製の吊持部 材1Bとから構成される。 その円筒殻体1Aは円筒殻部8と截頭逆円錐殻部9とからなる。円筒殻部8は 上下方向へ延び、その上部位には、タンディッシュ2に注湯した仮想線で示す溶 鋼10をモールドへ流出させるための流入開口11が設けられている。截頭逆円 錐殻部9は円筒殻部8の下端に溶接によって一体化され、底部ノズル5の内周縁 5bに着座しかつ内部空間に連なって溶鋼10を流通させる流出開口12が下端 に形成される。
【0010】 具体例として、円筒殻体1Aの外径は約80mmであり、長さが約250mm の鋼管である。截頭逆円錐殻部9はプレス加工された長さ約100mmの逆円錐 形の鋼管である。なお、図2に示すように長さ約350mmに切断された鋼管の 下部の約100mmを截頭逆円錐形に絞り加工して形成してもよく、要するに、 円筒殻体1Aに流入開口11と流出開口12を形成させたものであればよい。 流入開口11は図1の例では円筒殻部8の上部の開口がそのまま使用されてい るが、図2の例では必要に応じて円筒殻部8の側面に幾つかの孔11a,11a も設けられている。その孔11aは前記した流入開口として機能させることから 上端に近い位置とされるが、その配置などは円筒殻体1Aの長さや湯溜まりの必 要深さなどを考慮して決められる。 吊持部材1Bには、長さが例えば1m程度の軽量な小径鋼管やワイヤなどが用 いられる。これは、円筒殻体1Aの上部に取り付けた吊りワイヤ13の中央を固 定して姿勢の安定を図ると共に、円筒殻体1Aを底部ノズル5に向けて下降させ ることができる。
【0011】 上記した円筒殻部8は、タンディッシュ2に所望する深さの湯溜まりができる までは溶鋼10の保有熱によって溶融しない例えば3mmないし4mm程度の厚 みt1 が与えられ、吊持部材1Bもそれと同等の耐熱能力のあるワイヤもしくは 棒材となっている。 一方、截頭逆円錐殻部9は、タンディッシュ2の底部における残熱例えば1, 560℃によって赤熱化して底部ノズル5の内周縁5bに密着できる程度に変形 する例えば2mmないし3mm程度の厚みt2 に選定されている。 ちなみに、本ストッパ装置1は3Kg程度の重量であり、その運搬やスラグ流 出防止操作などに負担を与えるほどのものではない。
【0012】 このような構成のスラグ流出防止装置によれば、次のようにして空となったタ ンディッシュ2の底部ノズル5を閉止し、残存するスラグがモールドへ流入しな いようにして、鋼種を変更したときも品質の低下などをきたすことなく連続鋳片 を成形することができる。 電気炉などで溶製された溶鋼が取鍋に移され、炉外で二次精錬されたり真空脱 ガス処理された後にタンディッシュ2に注湯される。溶鋼10が取鍋から次々と タンディッシュ2に入れられると、破線で示すように、スラグ14も湯面に浮か ぶ。重い溶鋼10のみが、底部ノズル5やスライディングノズル7を経てモール ドで所望断面寸法の鋳片に成形される。 その鋼種が変更されかつ同一のタンディッシュ2を使用するときは、残存する 溶鋼の大部分がモールドへ排出される。しかし、溶鋼面の降下につれてスラグ1 4Aが極く僅かの溶鋼の残るタンディッシュ2の底面部に実線のように溜まる。 この状態で新しい溶鋼10をタンディッシュ2に注湯すると、そのスラグ14A が直ちにモールドへ流出してしまうことになるので、ストッパ装置1が降ろされ る。
【0013】 底部ノズル5の周辺に残留するスラグ14Aは1,560℃であり、その時点 で作業員が底部ノズル5の位置を目視しながら吊持部材1Bを伸ばして円筒殻体 1Aを降ろす。截頭逆円錐殻部9は底部ノズル5の内周縁5bに着座するが、精 密に製作されていない截頭逆円錐殻部9であっても、タンディッシュ2内の残熱 により薄い厚みt2 の鋼殻が赤熱軟化して変形し、内周縁5bに密着する。した がって、円筒殻体1Aによって堰が形成された恰好となり、底部ノズル5からス ラグの流出するのが防止される。 ちなみに、截頭逆円錐殻部9は着座するときスラグ14Aを押し退けるが、截 頭逆円錐殻部9に接触した部分のスラグが急激に冷却されて固化するので、残存 スラグがモールド方向へ押し込まることはほとんどなく、あったとしても極めて 僅かな量であり問題となることはない。 鋼種の異なる溶鋼がタンディッシュ2に注湯され、湯溜まりの溶鋼面が上昇す るが円筒殻体1Aは自重で着座状態を維持する。高温の溶鋼に接触しても直ちに 溶融することはなく、溶鋼面が流入開口11に至ると図1中の仮想線で示すよう に溶鋼1が円筒殻体1Aの内部を通ってモールドへ流出する。このとき、円筒殻 体1Aは1,650℃の溶鋼によって内外から加熱される。 注湯量が増すと残存スラグは再度溶鋼面に浮上し、新しい鋼種の溶鋼と共に投 入されたスラグに混じる。注湯された後に例えば10分ほど経過すると、1,6 50℃の溶鋼に曝される円筒殻体1Aは溶融する。溶鋼に浸っている吊持部材1 Bも溶融し、その時点でストッパ装置1は消失する。なお、所望量の溶鋼が注湯 された時点でタンディッシュカバー4が被せられ、放熱が抑制される。 上記のようにして、円筒殻体1Aや吊持部材1Bが溶融して溶鋼に混入するこ とになるが、タンディッシュ2の中で大量の溶鋼に混じることになり、鋼種に影 響するほどのものではない。次々と同じ鋼種の溶鋼が注湯される間にモールドか らは連続して鋳造品が成形され、多数のピンチローラを経た後に切断され、所望 長さの鋳片が製造される。その新しい鋼種の鋳片には従前の鋼種を排出した後の 残留スラグが巻き込まれることもなく、所定の等質な品質の高い鋳片となる。
【0014】 以上の説明から分かるように、本ストッパ装置を用いると、タンディッシュに 残留するスラグの流出を防止して、高品質の鋳片を成形することができる。溶鋼 の鋼種を変更する都度にストッパ装置の大部分が消失するが、本ストッパ装置は 耐火物によって製作されたストッパ(図3参照)に比べれば極めて廉価であり、 その製作精度もあえて高くしておく必要がない。 しかも、円筒殻体の中を溶鋼が流通するので円筒殻体自体が浮上することもな く、截頭逆円錐殻部を底部ノズルに押さえておく必要もない。したがって、スト ッパ装置の構造も簡素なもので済ますことができる。それゆえ、保守作業もほと んど不要となり、さらには、図3に示した場合に必要とされる過酷な環境下での 芯出し作業も回避できる利点がある。 なお、本考案は、鋼種を意図的に変える場合のみならず、製鋼段階で成分外れ などによる異鋼種が発生した場合にも直ちに適用して、その鋼種による鋳造を可 能にすることができる。 さらには、以下のような場合にもストッパ装置を使用することができる。溶鋼 をタンディッシュに注湯したとき耐火壁の煉瓦が欠け落ちることがある。その場 合、その煉瓦の破片が溶鋼に巻き込まれてモールドへ流出しないようにすること もできる。また、何らかのアクシデントがあって電気炉からの出鋼に遅れが生じ て鋳造を中断しなければならないとき、10分程度で回復しそうであればストッ パ装置を使用して残留溶鋼の流出を阻止しておき、その後に同一タンディッシュ を用いて鋳造を再開させることができる。
【図1】 タンディッシュにストッパ装置を配置したと
きの断面図。
きの断面図。
【図2】 異なる形状のストッパ装置の一部破断図。
【図3】 従来のストッパ装置を配置したタンディッシ
ュの断面図。
ュの断面図。
1…ストッパ装置、1A…円筒殻体、1B…吊持部材、
2…タンディッシュ、5…底部ノズル、5b…内周縁、
8…円筒殻部、9…截頭逆円錐殻部、10…溶鋼、11
…流入開口、11a…孔(流入開口)、12…流出開
口、14,14A…スラグ、t1 ,t2 …厚み。
2…タンディッシュ、5…底部ノズル、5b…内周縁、
8…円筒殻部、9…截頭逆円錐殻部、10…溶鋼、11
…流入開口、11a…孔(流入開口)、12…流出開
口、14,14A…スラグ、t1 ,t2 …厚み。
Claims (1)
- 【請求項1】 電気炉などで溶製された溶鋼を取鍋から
タンディッシュに注湯してモールドにより連続鋳片を成
形する際に、先の鋼種の溶鋼が前記モールドに注入され
て空となったタンディッシュの底部ノズルを閉止するス
トッパ装置において、 上記ストッパ装置は、上下方向へ延びる鋼製の円筒殻体
と、該円筒殻体を前記タンディッシュの上方から降下さ
せる鋼製の吊持部材とからなり、 上記円筒殻体は、前記タンディッシュに注湯した溶鋼を
前記モールドへ流出させるための流入開口が上部位に設
けられて上下方向へ延びる円筒殻部と、該円筒殻部の下
端に一体化され、前記底部ノズルの内周縁に着座しかつ
溶鋼を流通させる流出開口が形成されている截頭逆円錐
殻部とからなり、 前記円筒殻部および吊持部材は、前記タンディッシュに
湯溜まりができるまでは溶鋼の保有熱によって溶融しな
い厚みに選定され、かつ、前記截頭逆円錐殻部は、前記
タンディッシュの底部における残熱によって上記底部ノ
ズルの内周縁に密着できる程度に変形する厚みに選定さ
れていることを特徴とするタンディッシュのスラグ流出
防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4581993U JPH0715143U (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | タンディッシュのスラグ流出防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4581993U JPH0715143U (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | タンディッシュのスラグ流出防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0715143U true JPH0715143U (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=12729864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4581993U Pending JPH0715143U (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | タンディッシュのスラグ流出防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0715143U (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4913263U (ja) * | 1972-05-04 | 1974-02-04 | ||
| KR101253977B1 (ko) * | 2011-05-27 | 2013-04-11 | 주식회사 포스코 | 스토퍼 유닛 |
| CN107983944A (zh) * | 2018-01-13 | 2018-05-04 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种连铸过程中减少钢水铸余量的方法及装置 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP4581993U patent/JPH0715143U/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4913263U (ja) * | 1972-05-04 | 1974-02-04 | ||
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| CN107983944A (zh) * | 2018-01-13 | 2018-05-04 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种连铸过程中减少钢水铸余量的方法及装置 |
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