JPH07154128A - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

Info

Publication number
JPH07154128A
JPH07154128A JP29826793A JP29826793A JPH07154128A JP H07154128 A JPH07154128 A JP H07154128A JP 29826793 A JP29826793 A JP 29826793A JP 29826793 A JP29826793 A JP 29826793A JP H07154128 A JPH07154128 A JP H07154128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
azimuth
angle
antenna
axis
elevation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29826793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Murakoshi
尊雄 村越
Takeshi Hojo
武 北條
Yoshinori Kamiya
吉範 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
Priority to JP29826793A priority Critical patent/JPH07154128A/ja
Publication of JPH07154128A publication Critical patent/JPH07154128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仰角軸線周りのアンテナの回転角θが90°
近くになった場合でも、常にアンテナを衛星に対して良
好に指向させることができるアンテナ指向装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 アンテナ指向装置において、船体面の動揺角
η、ξを演算する動揺角演算部94と仰角ジャイロ44
及び方位ジャイロ45の検出角速度偏差ha、heを演
算するサーボ偏差補正演算部120と方位サーボ偏差リ
ミッタ値ΔφL を演算する方位サーボ偏差リミッタ値演
算部121と方位サーボ偏差XA を制限するサーボ偏差
リミッタ122とを設け、仰角軸線Y−Y周りのアンテ
ナ14の回転角θが90°近くになった場合でも、方位
サーボモータ23が暴走しないように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。このアンテナ指向装置は基本的には方位−仰角系と
称され、基台3と斯かる基台3に装着された方位ジンバ
ル40と方位ジンバル40の上端部のU字形部材に装着
された取り付け金具41と斯かる取り付け金具41に取
り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部11
が装着されており、斯かる円筒部11の内部には1対の
軸受21−1、21−2が取り付けられている。この軸
受21−1、21−2の内輪には方位軸20が嵌合され
ており、方位軸20の上端部にはアーム13を介して方
位ジンバル40が装着されている。
【0004】斯くして方位軸20が軸受21−1、21
−2によって支持された状態にて、方位ジンバル40は
方位軸20を通る軸線周りに回転することができる。方
位ジンバル40は下側の支持軸部40−1と上側のU字
形部40−2とを有し、支持軸部40−1の中心軸線即
ち方位軸線Z−Zは図示のように方位軸20を通る軸線
より偏倚して配置されている。尚、支持軸部40−1は
方位軸20を通る軸線に整合するように構成してもよ
い。
【0005】方位ジンバル40のU字形部40−2に
は、より小さいU字形の取り付け金具41が配置されて
おり、斯かる取り付け金具41はその2つの脚部41−
1、41−2の各々に仰角軸30−1、30−2を有す
る。方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚部
の各々には適当な軸受が装着されており、斯かる軸受に
よって仰角軸30−1、30−2は回転可能に支持され
ている。
【0006】仰角軸30−1、30−2の中心軸線は仰
角軸線Y−Yを構成しており、こうして、取り付け金具
41は方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚
部の間にて仰角軸線Y−Y周りに回転可能に支持されて
いる。仰角軸線Y−Yは方位軸線Z−Zに対して直角に
配置されている。
【0007】方位軸線Z−Zはアンテナ指向装置の取り
付け面、例えば船体面に垂直であり、従って、仰角軸線
Y−Yは船体面に対して常に平行に配置されている。
【0008】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−2にはアンテナ14が装着されており、従っ
てアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線Y−
Y周りを回転することができる。アンテナ14は中心軸
線X−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線Y−
Yに対して垂直である。
【0009】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
及び方位ジャイロ45が装着され、仰角ジャイロ44に
よって仰角軸線Y−Y周りを回転するアンテナ14の回
転角速度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角軸
線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方に直
交する軸線周りのアンテナ14の回転角速度が検出され
る。仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は、例えば機
械式ジャイロ、光学式ジャイロ等の積分型ジャイロの
他、振動ジャイロ、レートジャイロ、光ファイバジャイ
ロ等の角速度検出型ジャイロであってよい。
【0010】取り付け金具41には更に、第1の加速度
計46と第2の加速度計47と第3の加速度計48とが
装着されている。第1の加速度計46によって仰角軸線
Y−Y周りのアンテナ14の中心軸線X−Xの傾斜角度
が検出され、第2の加速度計47によって水平面に対す
る仰角軸線Y−Yの傾斜角度xが検出される。
【0011】第2の加速度計47をその入力軸線が仰角
軸線Y−Yに平行となるように、取り付け金具41に装
着すれば、その出力はsinxに比例する。尚、第2の
加速度計47は、その入力軸線が仰角軸線Y−Yに平行
となるように、方位ジンバル40に装着してもよい。
【0012】第3の加速度計48は第1の加速度計46
及び第2の加速度計47の双方に直交するように装着さ
れる、即ち、第1の加速度計46の入力軸線及び第2の
加速度計47の入力軸線の双方に直交する入力軸線を有
するように取り付けられる。こうして、第3の加速度計
48はアンテナ14の中心軸線X−X及び仰角軸線Y−
Yの双方に直交する軸線の水平面に対する傾斜角度を検
出する。
【0013】取り付け金具41の一方の脚部には仰角軸
線Y−Yと同軸的に仰角歯車32が装着されている。斯
かる仰角歯車32にはピニオン35が噛み合わされてお
り、斯かるピニオン35は方位ジンバル40のU字形部
40−2の一方の脚部に装着された仰角サーボモータ3
3の回転軸に取り付けられている。
【0014】方位ジンバル40のU字形部40−2の一
方の脚部には仰角発信器34が装着されており、斯かる
仰角発信器34によってアンテナ14の仰角軸線Y−Y
周りの回転角度θが検出されそれを指示する信号が出力
される。
【0015】一方、方位軸20の下端部には方位歯車2
2が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ23と方位発信器24が取り付けられ、
方位サーボモータ23及び方位発信器24の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
22に噛み合わされるように構成されている。
【0016】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために仰角制御ループと方位角制御ループが設けられ
ている。尚、アンテナ14の中心軸線X−Xが水平面と
なす角をアンテナの仰角θA とし、アンテナ14の中心
軸線X−Xが水平面上で子午線Nとなす角をアンテナの
方位角φA とする。
【0017】仰角制御ループはアンテナの仰角θA が衛
星高度角θS に一致するようにアンテナ14を仰角軸線
Y−Y周りに回転させるよう構成されており、速い制御
ループ、即ち、仰角安定化ループと遅い制御ループ、即
ち、仰角拘束ループとを含む。速い制御ループ、即ち、
仰角安定化ループにおいて、仰角ジャイロ44の出力は
仰角制御積分器54及び増幅器55を介して仰角サーボ
モータ33にフィードバックされる。それによって船体
が揺動しても慣性空間に対するアンテナ14の仰角軸線
Y−Y周りの角速度は常にゼロに保持される。
【0018】遅い制御ループ、即ち、仰角拘束ループに
おいて、第1の加速度計46、第2の加速度計47及び
第3の加速度計48からなる直交3軸の加速度計の出力
信号はアンテナ仰角演算部81に供給される。アンテナ
仰角演算部81は3つの加速度計46、47、48の出
力信号g1 、g2 、g3 を入力し、アンテナ14の仰角
θA 、即ち、水平面に対するアンテナ14の中心軸線X
−Xの傾斜角θA を演算する。斯かる演算は次の数1の
式に基づいて実行される。
【0019】
【数1】 tanθA =−g1 /(g2 sinε+g3 cosε) 但し、tanε=g2 /g3
【0020】数1の式より明らかなように、斯かる演算
はアンテナ14の仰角θA の正接よりアークタンジェン
ト演算を行い、それによってアンテナ14の仰角θA
値及びその象限を求めることを含む。尚、アンテナ仰角
演算部81の機能と構成の詳細については、本願出願人
と同一の出願人によって出願された特願平4−3487
45号を参照されたい。
【0021】アンテナ仰角演算部81より出力されたア
ンテナ14の仰角θA を指示する信号は、例えば手動設
定された衛星高度角θS を指示する信号によって減ぜら
れ、更に、減衰器56を経由して仰角制御積分器54及
び増幅器55に入力される。このループは、アンテナ1
4の仰角θA を衛星高度角θS に一致させるための適当
な時定数を有する。尚、減衰器56に仰角ジャイロ44
のドリフト変動を補償させるために積分特性を具備させ
ることも可能である。
【0022】方位角制御ループはアンテナ14の方位角
φA が衛星方位角φS に一致するように方位ジンバル4
0の方位を制御するように構成されており、速い制御ル
ープ、即ち、方位角安定化ループと遅い制御ループ、即
ち、方位角拘束ループとを含む。速い制御ループ、即
ち、方位角安定化ループにおいて、方位ジャイロ45の
出力信号は、secθ演算部76、方位角制御積分器5
8及び増幅器59を介して方位サーボモータ23にフィ
ードバックされ、それによってアンテナ14は、アンテ
ナ14の中心軸線X−X及び仰角軸線Y−Yの両者に直
交する軸線周りの船体の回転運動に対して、安定化され
ることができる。
【0023】遅い制御ループ、即ち、方位角拘束ループ
において、方位発信器24より方位ジンバル40の回転
角(アンテナの回転角)φを指示する回転角信号が出力
され、斯かる回転角信号は加算器61に供給される。加
算器61では、斯かる回転角φと例えば磁気コンパス又
はジャイロコンパスより供給された船首方位角φC と傾
斜補正演算部93より供給された傾斜補正値ΔφA とが
加算され、その和より衛星方位角φS が減算される。加
算器61の出力信号は、更に、減衰器60を経由して方
位角制御積分器58に入力される。アンテナの回転角φ
と船首方位角φ C と傾斜補正値ΔφA との和が衛星方位
角φS に等しくなるとき、アンテナ14の方位は静止す
る。
【0024】斯かる傾斜補正演算部93は仰角発信器3
4より出力された仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の
回転角θを指示する信号と第2の加速度計47より出力
された水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角xの正弦
値sinxを指示する信号と第3の加速度計48より出
力されたアンテナの中心軸線X−X及び仰角軸線Y−Y
の双方に直交する軸線の水平面に対する傾斜角度θP
正弦値sinθP を指示する信号とを入力して、傾斜補
正値ΔφA を演算する。
【0025】斯かる傾斜補正値ΔφA は次の数2の式に
よって求められる。
【0026】
【数2】 tanΔφA =sinθ・sinx/sinθP
【0027】尚、斯かる傾斜補正演算部93の構成と動
作の詳細については、本願出願人と同一の出願人によっ
て出願された特願平5─2581号を参照されたい。
【0028】この方位角制御ループは、アンテナ14の
方位角φA を衛星方位角φS に一致させるための適当な
時定数を有する。尚、減衰器60に方位ジャイロ45の
ドリフト変動を補償させるために積分特性を具備させる
ことも可能である。即ち、減衰器56、60の出力は積
分型ジャイロトルカの出力に相当する。
【0029】こうして、仰角制御ループと方位角制御ル
ープとによってアンテナ14はその中心軸線X−Xが衛
星方向に指向するように構成されている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】アンテナ指向装置にお
いて、船体が動揺した場合等において、アンテナの中心
軸線X−Xが方位軸線Z−Zに平行となることがある。
斯かる場合、従来のアンテナ指向装置では、方位角制御
ループの第3のループ中のsecθ演算部76の出力が
極めて大きな値となり、その結果、アンテナ14の中心
軸線X−Xが本来指向すべき衛星方向より偏倚してしま
う欠点があった。
【0031】以下に斯かる問題を説明する。船体がロー
ル運動によってロール軸線(船首方向)周りにロール角
βにて回転(傾斜)し、アンテナの中心軸線X−Xが衛
星方向より偏倚すると制御ループが作動する。その結
果、アンテナの中心軸線X−Xが衛星方向を指向するべ
く、アンテナ14が方位軸線Z−Z周りに回転角φだけ
回転し、仰角軸線Y−Y周りに回転角θだけ回転したも
のとする。
【0032】このとき仰角ジャイロ44及び方位ジャイ
ロ45が検出する角速度ωY 、ωZはそれぞれ次のよう
に表される。
【0033】
【数3】ωY =−β1 sinφ+θ1 ωZ =β1 cosφ・sinθ+φ1 cosθ
【0034】β1 :船体のロール軸線周りの回転(傾
斜)速度 θ:仰角軸線周りのアンテナ14の回転角 θ1 :仰角軸線周りのアンテナ14の回転速度(=dθ
/dt) φ:方位軸線周りのアンテナ14の回転角 φ1 :方位軸線周りのアンテナ14の回転速度(=dφ
/dt)
【0035】速い制御ループ、即ち、方位角安定化ルー
プは、secθ演算部76の出力がゼロになるように、
方位ジンバル40の方位を制御するように機能する。s
ecθ演算部76の出力がゼロのとき、数3の式によっ
て表される角速度ωZ はゼロ(ωZ =0)になる。従っ
て次の式が成立する。
【0036】
【数4】φ1 =−β1 cosφ・tanθ
【0037】この数4の式によって表される角速度φ1
は、方位角安定化ループによって達成されるべきアンテ
ナ14(又は方位ジンバル40)の方位軸線Z−Z周り
の回転速度φ1 である。斯かる回転速度φ1 は、方位サ
ーボモータ23によって達成される、従って、これは方
位サーボモータ23に供給される命令信号である。
【0038】数4の式より明らかなように、斯かる方位
サーボモータ23に供給される命令信号φ1 は仰角軸線
Y−Y周りのアンテナ14の回転角θが90°近くにな
ると、極大となる。例えば、β1 =20°/s、φ=0
°、θ=89°の時、φ1 =1146°/sとなる。
【0039】実際に使用されている方位サーボモータ2
3はこのような大きな回転速度φ1を達成することがで
きる性能を持たない。従って、方位制御ループが作動し
ても、アンテナ14の中心軸線X−Xが衛星方位に追従
することができず、secθ演算部76の出力はゼロと
ならない。secθ演算部76の出力は、方位サーボ偏
差として第2の積分器、即ち、仰角制御積分器58に入
力される。
【0040】速い制御ループである仰角安定化ループ
は、数3の式によって表される角速度ωY がゼロ(ωY
=0)になるように、アンテナ14の仰角を制御するよ
うに機能する。従って次の式が成立する。
【0041】
【数5】θ1 =β1 sinφ
【0042】この数5の式によって表される角速度θ1
は、仰角制御系の第1のループによって達成されるべき
アンテナ14の仰角軸線Y−Y周りの回転速度θ1 であ
る。斯かる回転速度θ1 は仰角サーボモータ23によっ
て達成される、従って、これは仰角サーボモータ33に
供給される命令信号である。
【0043】数5の式より明らかなように、仰角サーボ
モータ23に供給される命令信号θ 1 の最大値は船体の
ロール軸線周りの回転(傾斜)速度β1 程度であり、略
20°/s程度である。
【0044】しかしながら、数5の式より明らかなよう
に、斯かる命令信号即ち回転角速度θ1 は方位角φを含
む。上述のように、仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14
の回転角θが90°近くになると、方位軸線Z−Z周り
のアンテナ14の回転角φは方位サーボ偏差を含む。し
たがって、数5の式によって表される如き、仰角サーボ
モータ33に供給される命令信号θ1 も斯かる方位サー
ボ偏差によって偏倚された値となっている。
【0045】こうして、仰角安定化ループによって、仰
角サーボモータ33は斯かる追従誤差を含む命令信号θ
1 によって制御されるから、アンテナ14の中心軸線X
−Xは衛星仰角θS より偏倚することとなる。
【0046】同様に、数4の式より明らかなように、方
位サーボモータ23に供給される命令信号φ1 は方位軸
線Z−Z周りのアンテナ14の回転角φと仰角軸線Y−
Y周りのアンテナ14の回転角θの両者の関数となって
おり、これらの2つの角は上述のようにそれぞれ方位サ
ーボ偏差と仰角サーボ偏差の影響を受けている。こうし
て、方位安定化ループによって、方位サーボモータ23
は追従誤差を含む命令信号φ1 によって制御されるか
ら、アンテナ14の中心軸線X−Xの方位は衛星方位φ
S より偏倚することとなる。
【0047】こうして従来のアンテナ指向装置では、仰
角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転角θが90°近
くになると、方位制御ループにおいて方位サーボ偏差が
生じ、それが仰角制御ループにも影響を与える。それに
よって、アンテナ14の中心軸線X−Xは衛星方向より
偏倚することとなる。
【0048】本発明は、斯かる点に鑑み、船体が航行中
に動揺等を受け、仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の
回転角θが90°近くになるときでも、アンテナ14を
衛星に対して良好に指向することができるアンテナ指向
装置を提供することを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明によれは、例えば
図1に示すように、中心軸線X−Xを有し支持部材41
に支持されたアンテナ14と、アンテナ14及び支持部
材41を中心軸線X−Xに直交する仰角軸線Y−Y周り
に回転可能に支持する方位ジンバル40と、方位ジンバ
ル40を仰角軸線Y−Yに直交する方位軸線Z−Z周り
に回転可能に支持する基台3と、仰角軸線Y−Yに平行
な入力軸線を有し支持部材41に固定された第1のジャ
イロ44と、中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Yの両者に
直交する入力軸線を有し支持部材41に固定された第2
のジャイロ45と、水平面に対する中心軸線X−Xの傾
斜角を指示する信号を出力する第1の加速度計46と、
水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角を指示する信号
を出力する第2の加速度計47と、アンテナの中心軸線
X−Xと仰角軸線Y−Yの両者に直交する入力軸線を有
する第3の加速度計48と、方位ジンバル40の方位軸
線Z−Z周りの回転角を指示する信号を出力する方位発
信器24と、方位ジンバル40に対する仰角軸線Y−Y
周りのアンテナ14の回転角θを指示する信号を出力す
る仰角発信器34と、第2の加速度計47の出力信号と
第3の加速度計48の出力信号と仰角発信器34の出力
信号とを入力して傾斜補正値ΔφA を演算する傾斜補正
演算部93と、を有し、加速度計46、47、48の出
力信号から衛星の高度角に対応した値を減じた信号を第
1のジャイロ44の仰角制御積分器54にフィードバッ
クし方位発信器24の出力信号と船首方位角及び衛星方
位角に対応した信号と傾斜補正演算部93より出力され
た傾斜補正値ΔφA を指示する信号とを加算器61にて
演算しその出力信号を第2のジャイロ45の方位角制御
積分器58にフィードバックしてアンテナの中心軸線X
−Xを衛星に指向させるように構成されたアンテナ指向
装置において、傾斜補正演算部93より供給された傾斜
補正値ΔφA と衛星高度角θS と仰角発信器34より供
給された仰角軸線Y−Y周りのアンテナの回転角θとよ
りアンテナ指向装置の取り付け面の動揺角η、ξを演算
する動揺角演算部94と、この動揺角演算部94より供
給された動揺角η、ξと傾斜補正演算部93より供給さ
れた傾斜補正値ΔφA と仰角発信器34より供給された
仰角軸線Y−Y周りのアンテナの回転角θと仰角制御積
分器54の出力値と方位角制御積分器58の出力値とを
入力し、第1のジャイロ44及び第2のジャイロ45の
検出角速度偏差を演算するサーボ偏差補正演算部120
と、サーボ偏差補正演算部120の出力と第1のジャイ
ロ44の出力を入力して加算する第3の加算器125
と、サーボ偏差補正演算部120の出力と第2のジャイ
ロ45の出力を入力して加算する第4の加算器126
と、を設け、船体の動揺等によって発生する方位軸線Z
−Z周りの追従偏差と仰角軸線Y−Y周りの追従偏差に
よってジャイロの出力に生ずる検出角速度偏差を補正す
るように構成されている。
【0050】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、動揺角演算部94は次式によってアンテナ指向装置
の取り付け面の動揺角η、ξを演算する。 η=tan-1(sinΔφA /tanθ) θS −ξ=tan-1(tanΔφA /sinη) 但し、η、ξ:取り付け面の動揺角 ΔφA :傾斜補正値 θ:仰角発信器の出力信号 θS :衛星高度角
【0051】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、サーボ偏差補正演算部120は次式によって第1の
ジャイロ44及び第2のジャイロ45の検出角速度偏差
ha、heを演算する。 ha=−ξ1 〔sinη{cos(θ−XE )−cosθ}+cosη{sin (ΔφA +XA )・sin(θ−XE )−sinΔφA ・sinθ}〕 +η1 {cos(ΔφA +XA )・sin(θ−XE ) −cosΔφA ・sinθ}+dφ/dt{cos(θ−XE )−cosθ} he=ξ1 cosη{cos(ΔφA +XA )−cosΔφA } +η1 {sin(ΔφA +XA )−sinΔφA
【0052】θ:仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の
回転角度 ΔφA :方位軸線Z−Z周りのアンテナ14の回転角度 dθ/dt:仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転
角速度 dφ/dt:方位軸線Z−Z周りのアンテナ14の回転
角速度 ξ1 :動揺角ξの時間に関する1次微分 η1 :動揺角ηの時間に関する1次微分 XA :方位角制御積分器58の出力 XE :仰角制御積分器54の出力
【0053】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、動揺角演算部93より出力された動揺角η、ξと傾
斜補正演算部93より出力された傾斜補正値ΔφA と予
め設定された予想時間ΔtY とを入力して予想時間後の
方位角を演算し、予想時間後の方位角と現在の方位角と
の差から方位サーボ偏差を演算して出力する方位サーボ
偏差リミッタ値演算部と該方位サーボ偏差リミッタ値演
算部の出力と上記第2の次の出力を入力する積分器の出
力とを入力し、方位サーボ偏差リミッタ値演算部121
の出力によって方位角制御積分器58の出力を制限する
サーボ偏差リミッタ122と、を設け、アンテナの仰角
が大きいときにアンテナを方位軸線Z−Z周りに回転さ
せる方位サーボモータ23の暴走を防止するように構成
されている。
【0054】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、方位サーボ偏差リミッタ値演算部121は次式によ
って方位サーボ偏差リミッタ値ΔφL を演算することを
特徴とする。
【0055】但し、 ΔφL :方位サーボ偏差リミッタ値 A=φS −φC −φ B=sinηY tan(θS −ξY ) φS :衛星方位角 φC :船首方位角 φ:アンテナ14の方位軸線Z−Z周りの回転角度 ξY 、ηY :予測時間ΔtY 経過後の動揺角
【0056】
【作用】本発明によれば、サーボ偏差補正演算部120
において数15の式によって仰角ジャイロ44及び方位
ジャイロ45の検出角速度偏差ha、heが演算され、
斯かる検出角速度偏差ha、heによって仰角ジャイロ
44及び方位ジャイロ45の出力角速度ωY2、ωP2が補
正され、仰角制御積分器54及び方位角制御積分器58
から補正後の命令信号(仰角サーボ偏差、方位角サーボ
偏差)XE 、XAが出力され、斯かる命令信号XE 、X
A によってそれぞれ仰角サーボモータ33及び方位サー
ボモータ23が作動される。
【0057】本発明によれば、方位サーボ偏差リミッタ
値演算部121において数18の式によって方位サーボ
偏差リミッタ値ΔφL が演算され、斯かる方位サーボ偏
差リミッタ値ΔφL によって方位サーボモータ23に供
給される命令信号が制限される。
【0058】本発明によれば、サーボ偏差リミッタ12
2において数20の式によって方位サーボ偏差XA が制
限され、方位サーボ偏差XA の代わりに方位サーボ偏差
リミッタ値ΔφL が増幅器59を経由して方位サーボモ
ータ23に命令信号として供給される。
【0059】
【実施例】以下に図1〜図4を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図4において図5の対応す
る部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0060】図1は本発明のアンテナ指向装置の1例を
示しており、アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3
に装着された方位ジンバル40と方位ジンバル40の上
端部のU字形部材に装着された取り付け金具41と斯か
る取り付け金具41に取り付けられたアンテナ14とを
有する。
【0061】アンテナ14は中心軸線X−Xを有してお
り、アンテナ14と斯かるアンテナ14に装着された取
り付け金具41とからなる組立体は中心軸線X−Xに直
交する仰角軸線Y−Yの周りに回転可能に支持されてい
る。方位ジンバル40は仰角軸線Y−Yと直交する方位
軸線Z−Z周りに回転可能に基台3に支持されている。
こうして、2軸に回転可能な支持機構が構成され、斯か
る支持機構はアンテナ14の中心軸線X−Xが衛星を指
向するように制御される。
【0062】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
及び方位ジャイロ45と第1の加速度計46、第2の加
速度計47及び第3の加速度計48が装着されている。
【0063】仰角ジャイロ44によって仰角軸線Y−Y
周りを回転するアンテナ14の回転角速度が検出され、
方位ジャイロ45によって仰角軸線Y−Y及びアンテナ
14の中心軸線X−Xの双方に直交する軸線周りのアン
テナ14の回転角速度が検出され、第1の加速度計46
によって水平面に対するアンテナ14の中心軸線X−X
の傾斜角度が検出され、第2の加速度計47によって水
平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度が検出される。
【0064】第3の加速度計48は第1の加速度計46
の入力軸線及び第2の加速度計47の入力軸線の双方に
直交する入力軸線を有するように取り付けられる。従っ
て、第3の加速度計48はアンテナ14の中心軸線X−
X及び仰角軸線Y−Yの双方に直交する軸線の水平面に
対する傾斜角度を検出する。
【0065】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は例
えば振動ジャイロ、レートジャイロ等の角速度検出型ジ
ャイロであってよい。
【0066】本例のアンテナ指向装置は、仰角制御ルー
プと方位角制御ループとを有し、仰角制御ループはアン
テナの仰角θA が衛星高度角θS に一致するようにアン
テナ14を仰角軸線Y−Y周りに回転させるよう構成さ
れており、方位角制御ループはアンテナの方位角φA
衛星の方位角φS に一致するようにアンテナ14を方位
軸線Z−Z周りに回転させるよう構成されている。尚、
図5の従来例と同様な部分についてはその詳細な説明を
省略する。
【0067】本例によると、従来の制御ループと比較し
て、新たに動揺角演算部94、サーボ偏差補正演算部1
20、方位サーボ偏差リミッタ値演算部121及びサー
ボ偏差リミッタ122が設けられている点が異なる。更
に斯かるサーボ偏差補正演算部120の出力信号を入力
する第3及び第4の加算器125、126が設けられて
いる。
【0068】動揺角演算部94は傾斜補正演算部93よ
り出力された傾斜補正値ΔφA を指示する信号と仰角発
信器34より出力された仰角軸線Y−Y周りのアンテナ
14の回転角度θを指示する信号と衛星高度角θS を指
示する信号とを入力し、船体面の動揺角η、ξ即ちアン
テナ指向装置が取り付けられた船体の取り付け面の動揺
角η、ξを演算する。
【0069】サーボ偏差補正演算部120は、動揺角演
算部94によって演算された動揺角η、ξを指示する信
号と第1の積分器、即ち、仰角制御積分器54の出力信
号X E と第2の積分器、即ち、方位角制御積分器58の
出力信号XA と傾斜補正演算部93より出力された傾斜
補正値ΔφA を指示する信号と仰角発信器34より出力
された仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転角度θ
を指示する信号とを入力し、仰角ジャイロ44及び方位
ジャイロ45の検出角ωY 、ωZ の偏差he、haを演
算する。
【0070】第3の加算器125は仰角ジャイロ44の
出力信号ωY と偏差信号heとを入力して、仰角ジャイ
ロ44の出力信号ωY を補正し、斯かる補正された値を
仰角制御積分器54に出力する。第4の加算器126は
方位ジャイロ45の出力信号ωZ と偏差信号haとを入
力して、方位ジャイロ45の出力信号ωZ を補正し、斯
かる補正した値をsecθ演算部76を経由して方位角
制御積分器58に出力する。
【0071】方位サーボ偏差リミッタ値演算部121は
動揺角演算部94より出力された動揺角η、ξを指示す
る信号と傾斜補正演算部93より出力された傾斜補正値
Δφ A を指示する信号と衛星高度角θS を指示する信号
と予想時間ΔtY を指示する信号とを入力し、一定の予
想時間ΔtY 経過後のアンテナ14の方位角を演算す
る。斯かる予想方位角と現在の方位角φA とを比較し、
両者の差が所定値より大きくなると、方位サーボ偏差リ
ミッタ値ΔφL を生成し、それをサーボ偏差リミッタ1
22に供給する。
【0072】方位サーボ偏差リミッタ値演算部121よ
り方位サーボ偏差リミッタ値ΔφLが出力されると、サ
ーボ偏差リミッタ122は方位角制御積分器58の出力
を制限し、斯かる方位角制御積分器58の出力の代わり
に、方位サーボ偏差リミッタ値ΔφL を増幅器59に供
給する。
【0073】図2を参照して本例の動揺角演算部94の
機能と動作を説明する。図2は、半径1の単位球面を考
え、斯かる単位球面とアンテナ14の中心軸線X−X
(図2にて線分OX)、仰角軸線Y−Y(図2にて線分
OY、OY’)、方位軸線Z−Z(図2にて線分OZ、
OZ’)、及びアンテナ14の中心軸線X−Xと仰角軸
線Y−Yの双方に直交する軸線(図2にて線分OP、O
P’)、の関係を示す図である。方位軸線Z−Zは船体
面(アンテナ指向装置の取り付け面に平行な面)に常に
垂直であり、仰角軸線Y−Yは船体面に常に平行であ
る。
【0074】船体が第1の回転軸線周りに回転角度(動
揺角)ξだけ回転し、更に第2の回転軸線周りに回転角
度(動揺角)ηだけ回転した場合を考える。斯かる船体
の回転運動によって、例えば図示のように、船体面が水
平面に対して仰角軸線Y−Y(OY)周りに回転角度ξ
だけ回転し、更に船体の首尾線OE周りに回転角度ηだ
け回転した仮定する。このとき、仰角軸線Y−Yは第1
の回転軸線に平行であり、船体の首尾線OEは第2の回
転軸線に平行である。
【0075】斯かる船体面の運動によって、方位軸線Z
−Zは線OZから線OZ’に移動し、仰角軸線Y−Yは
線OYから線ODに移動する。尚、∠XOY=∠XOD
=90°である。アンテナ14の中心軸線X−Xも移動
するが、制御ループによってアンテナ14の中心軸線X
−Xは衛星方向を指向するように制御される。即ち、ア
ンテナ14の中心軸線X−Xは線OXから偏倚した位置
に移動し再び線OXまで移動する。
【0076】斯かる制御によって、仰角軸線Y−Yは方
位軸線OZ’周りに回転角ΔφA だけ回転し線ODから
線OY’に移動する。尚、∠XOY’=90°である。
結局、線OYは線ODを経由して線OY’に移動したこ
とになり、同時に、アンテナ14の中心軸線X−Xと仰
角軸線Y−Yの双方に直交する線OPは、線OP’に移
動する。∠POP’=∠Y’OY及び弧PP’=弧Y’
Yである。
【0077】線OX、線OY及び線OPは互いに直交す
る長さ1の線であり、三角形XYPは1辺がπ/2の等
辺球面三角形となる。線OX、線OY’及び線OP’も
互いに直交する長さ1の線であり、三角形XY’P’は
1辺がπ/2の等辺球面三角形となる。
【0078】単位球面上にて点Xと点P及び点P’を直
線で結ぶ。弧XPは点Aにて水平面と直交し、更に点P
にて面OY’P’と直交する。弧XP’は点Cにて船体
面(取り付け面)と直交し、更に点P’にて面OY’
P’と直交する。点P’から水平面に下ろした垂線の足
をA’とし、点Y’から水平面に下ろした垂線の足を
B’とする。
【0079】ここで、∠XOA=θ0 =弧XA、∠PO
A=θP0=弧PA、∠BOD=η=弧BD、∠XOC=
θ=弧XC、∠P’OA’=θP =弧P’A’、∠Y’
OB’=x=弧Y’B’である。
【0080】第1の加速度計46は線OXに沿って装着
され、第2の加速度計47は線OYに沿って装着され、
第3の加速度計48は線OPに沿って装着されている。
船体面が水平面と同一であるとき、仰角発信器34によ
って船体面に対するアンテナ14の中心軸線X−Xの傾
斜角∠XOA=θ0 が出力され、第1の加速度計46に
よってsin∠XOA=sinθ0 が検出され、第2の
加速度計47によってsin∠YOB=sin0=0が
検出され、第3の加速度計48によってsin∠POA
=sinθP0が検出される。
【0081】上述のように、船体面が水平面に対して仰
角軸線Y−Y(OY)周りに回転角度ξだけ回転し、更
に船体の首尾線OE周りに回転角度ηだけ回転すると、
仰角発信器34によって船体面に対するアンテナ14の
中心軸線X−Xの傾斜角∠XOC=θが出力され、第1
の加速度計46によってsin∠XOA=sinθ0
検出され、第2の加速度計47によってsin∠Y’O
B’=sinxが検出され、第3の加速度計48によっ
てsin∠P’OA’=sinθP が検出される。第1
の加速度計46によって検出される値sin∠XOA=
sinθ0 が変化しないのは、衛星の高度角θS (=θ
A とする。)は船体面の運動に無関係だからである。
【0082】次に、傾斜補正値ΔφA と動揺角η、ξと
の間の関係を求める。傾斜補正値ΔφA =弧EC=弧D
Y’である。尚、傾斜補正値ΔφA は、上述のように、
数2の式によって求められる。球面三角法の定理を適用
すれば、次の数6の式が求められる。
【0083】
【数6】sinΔφA =tanη・tanθ cosη=sinθ/sin(θS −ξ) cosΔφA ・cosθ=cos(θS −ξ)
【0084】ここでη、ξは動揺角、ΔφA は傾斜補正
値、θは方位ジンバル40に対する仰角軸線Y−Y周り
のアンテナの回転角である。この数6の式より動揺角
η、ξを求めると、次の数7の式が得られる。
【0085】
【数7】η=tan-1(sinΔφA /tanθ) θS −ξ=tan-1(tanΔφA /sinη)
【0086】本例によれば動揺角演算部94において数
7の式の演算が実行され、それによって動揺角η、ξが
求められる。斯かる動揺角η、ξを指示する信号は動揺
角演算部94よりサーボ偏差補正演算部120、方位サ
ーボ偏差リミッタ値演算部121に供給される。
【0087】傾斜補正値ΔφA は傾斜補正演算部93の
出力値として得られることができるが、好ましくは次の
ようにして求められる。第4のループは加算器61の出
力がゼロとなるように方位ジンバル40の方位を制御す
るように構成されており、従って、加算器61の出力が
ゼロであるときは次の数8の式が成立する。
【0088】
【数8】ΔφA =φS −φC −φ
【0089】ここに、φS は衛星方位角、φC は船首方
位角、φは方位発信器24によって出力される方位ジン
バル40の回転角である。数8の式の右辺の各項は、動
揺加速度の影響を直接受けない値として、又は、動揺加
速度の影響が少ない値として求められることができる。
従って、傾斜補正値ΔφA は、傾斜補正演算部93の出
力値を使用する代わりに、数8の式を使用して求めても
よい。
【0090】次に方位サーボ偏差が生ずる機構を説明す
る。方位サーボ偏差は、上述のように船体が動揺等によ
ってアンテナ14の仰角軸線Y−Y周りの回転角θの値
が90°近くになるときに生ずる。特に、衛星高度角θ
S が高いときに生じ易い。斯かる回転角θは仰角発信器
34より出力される。
【0091】数6の式より回転角θを消去すると次の数
9の式が得られる。
【0092】
【数9】 tanΔφA =sinη・tan(θS −ξ)
【0093】この数9の式を時間で微分し、数6の式を
使って傾斜補正値ΔφA の時間についての1次微分値d
ΔφA /dtを求める。
【0094】
【数10】 dΔφA /dt=η1 cosΔφA ・tanθ−ξ1 (sinη+cosη・ sinΔφA ・tanθ)
【0095】ここに、η1 、ξ1 は動揺角η、ξの時間
についての1次微分、即ち、η1 =(dη/dt)、ξ
1 =(dξ/dt)である。
【0096】傾斜補正値ΔφA を時間について1次微分
した値は、船体に動揺角速度η1 、ξ1 が生じた場合
に、アンテナ14(又は方位ジンバル40)を方位軸線
Z−Z周りに回転させるときに必要な回転角速度を表
す。
【0097】数10の式によって明らかなように、仰角
発信器34によって出力されるアンテナ14の仰角軸線
Y−Y周りの回転角度θが90°のとき、斯かるアンテ
ナ14(又は方位ジンバル40)の方位軸線Z−Z周り
の回転角速度dΔφA /dt(=−dφ/dt)は無限
大となる。
【0098】実際の方位サーボモータ23によって達成
することができる回転角速度は有限であり、従って、方
位制御ループによるアンテナ14の方位角制御において
追従誤差即ち方位サーボ偏差が生じ、アンテナ14の中
心軸線X−Xは衛星方位より偏倚することとなる。
【0099】方位制御ループによる方位角制御に方位サ
ーボ偏差がなく、アンテナ14の中心軸線X−Xの方位
が正確に衛星方向を指向している場合には、方位角制御
積分器58の出力はゼロであるが、方位サーボ偏差が生
じている場合には、方位角制御積分器58は斯かる方位
サーボ偏差XA を出力する。
【0100】図3を参照して、方位サーボ偏差が生じて
いる場合のアンテナ指向装置の状態を説明する。図3は
図2と同様に、半径1の単位球面を考え、斯かる単位球
面とアンテナ14の中心軸線X−X(図3にて線分OX
1 、OX2 )、仰角軸線Y−Y(図3にて線分OY、O
1 、OY2 )、方位軸線Z−Z(図3にて線分OZ、
OZ1 )、及びアンテナ14の中心軸線X−Xと仰角軸
線Y−Yの双方に直交する軸線(図3にて線分OP、O
1 、OP2 )、の関係を示す図である。方位軸線Z−
Zは船体面に常に垂直であり、仰角軸線Y−Yは船体面
に常に平行である。
【0101】船体の動揺によって、船体面が水平面に対
して仰角軸線Y−Y(OY)周りに回転角度ξだけ回転
し、それによって方位軸線Z−Zは線OZから線OZ1
に移動し、更に船体面が船体の首尾線OE周りに回転角
度ηだけ回転し、それによって仰角軸線Y−Yは線OY
から線ODに移動したと仮定する。
【0102】斯かる船体面の移動によってアンテナ14
の中心軸線X−Xも移動するが、制御ループによってア
ンテナ14の中心軸線X−Xは衛星方向を指向するよう
に制御される。もし、制御系において方位サーボ偏差及
び仰角サーボ偏差が生じなければ、アンテナ14の中心
軸線X−Xは正確に衛星方向を指向する。即ち、アンテ
ナ14の中心軸線X−Xは線OX1 から偏倚した位置に
移動し再び線OX1 まで移動する。
【0103】しかしながら、方位サーボ偏差及び仰角サ
ーボ偏差に起因して、アンテナ14の中心軸線X−Xは
線OX1 ではなく線OX2 に移動したものとする。
【0104】このとき方位制御ループによって、アンテ
ナ14(方位ジンバル40)は方位軸線Z−Z(線OZ
1 )周りに回転角ΔφA1ではなく回転角ΔφA2だけ回転
し、それによって仰角軸線Y−Yは船体面上にて方位軸
線OZ1 周りに回転角ΔφA1ではなく回転角ΔφA2だけ
回転し、線ODから線OY1 ではなく線OY2 に移動す
る。
【0105】アンテナ14の中心軸線X−Xと仰角軸線
Y−Yの双方に直交する線OPは、線OP1 ではなく線
OP2 に移動する。尚、∠X2 OY2 =90°である。
結局、線OYは線ODを経由して線OY2 に移動したこ
とになり、∠POP2 =∠Y 2 OD及び弧PP2 =弧Y
2 Yである。
【0106】線OX2 、線OY2 及び線OP2 は互いに
直交する長さ1の線であり、三角形X2 2 2 は1辺
がπ/2の等辺球面三角形となる。単位球面上にて点X
2 と点P2 を直線で結ぶ。弧X2 2 は点C2 にて船体
面(取り付け面)と直交し、更に点P2 にて面OY2
2 と直交する。同様に点X1 と点P1 を直線で結ぶ。弧
1 1 は点C1 にて船体面(取り付け面)と直交し、
更に点P1 にて面OY 1 1 と直交する。
【0107】また仰角制御ループによって、アンテナ1
4は仰角軸線Y−Y周りに回転角θだけ回転する。ここ
で、∠X2 OC2 =θ2 =弧X2 2 、∠X1 OC1
θ1=弧X1 1 である。仰角軸線Y−Y周りのアンテ
ナ14の回転角θ又はアンテナ14の中心軸線X−Xが
船体面となす角θ1 、θ2 は仰角発信器34によって検
出される。
【0108】方位サーボ偏差及び仰角サーボ偏差がなけ
れば、仰角ジャイロ44は線OY1に沿って配置され、
従って、線OY1 周りのアンテナ14の回転角速度ωY1
を検出し、方位ジャイロ45は線OP1 に沿って配置さ
れ、従って、線OP1 周りのアンテナ14の回転角速度
ωP1を検出する。しかしながら、方位サーボ偏差及び仰
角サーボ偏差があると、仰角ジャイロ44は線OY2
沿って配置され、線OY2 周りのアンテナ14の回転角
速度ωY2を検出し、方位ジャイロ45は線OP 2 に沿っ
て配置され、線OP2 周りのアンテナ14の回転角速度
ωP2を検出する。斯かる回転角速度は次の式によって表
される。
【0109】
【数11】 ωY1=ξ1 cosη・cosΔφA1+η1 sinΔφA1+dθ/dt ωP1=−ξ1 (sinη・cosθ1 +cosη・sinΔφA1・sinθ1 ) +η1 cosΔφA1・sinθ1 −dΔφA1/dt・cosθ1 ωY2=ξ1 cosη・cosΔφA2+η1 sinΔφA2+dθ/dt ωP2=−ξ1 (sinη・cosθ2 +cosη・sinΔφA2・sinθ2 ) +η1 cosΔφA2・sinθ2 −dΔφA2/dt・cosθ2
【0110】次に、サーボ偏差補正演算部120の機能
を説明する。サーボ偏差補正演算部120は、方位サー
ボ偏差及び仰角サーボ偏差がない場合の検出角速度
ωY1、ω P1と方位サーボ偏差及び仰角サーボ偏差がある
場合の検出角速度ωY2、ωP2の差、即ち、検出角速度偏
差ha、heを演算する。斯かる検出角速度偏差he、
haは次の式によって表される。
【0111】
【数12】he=ωY1−ωY2 ha=ωP1−ωP2
【0112】仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転
角度θ1 、θ2 と仰角制御ループの仰角制御積分器54
の出力(仰角サーボ偏差)XE との間の関係と方位軸線
Z−Z周りのアンテナ14の回転角度ΔφA1、ΔφA2
方位角制御ループの方位角制御積分器58の出力(方位
角サーボ偏差)XA との間の関係は次の式によって表さ
れる。
【0113】
【数13】θ1 =θ2 −XE ΔφA1=ΔφA2+XA
【0114】ここで、θ2 をθに、ΔφA2をΔφA に置
き換える。
【0115】
【数14】θ1 =θ−XE ΔφA1=ΔφA +XA
【0116】数11の式と数14の式を数12の式に代
入して整頓すると、次の式が求められる。
【0117】
【数15】 ha=−ξ1 〔sinη{cos(θ−XE )−cosθ}+cosη{sin (ΔφA +XA )・sin(θ−XE )−sinΔφA ・sinθ}〕 +η1 {cos(ΔφA +XA )・sin(θ−XE ) −cosΔφA ・sinθ}+dφ/dt{cos(θ−XE )−cosθ} he=ξ1 cosη{cos(ΔφA +XA )−cosΔφA } +η1 {sin(ΔφA +XA )−sinΔφA
【0118】θ:仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の
回転角度 ΔφA :方位軸線Z−Z周りのアンテナ14の回転角度 dθ/dt:仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転
角速度 dφ/dt:方位軸線Z−Z周りのアンテナ14の回転
角速度 ξ1 :動揺角ξの時間に関する1次微分 η1 :動揺角ηの時間に関する1次微分 XA :方位角制御積分器58の出力(方位角サーボ偏
差) XE :仰角制御積分器54の出力(仰角サーボ偏差)
【0119】仰角ジャイロ44の検出角速度偏差he及
び方位ジャイロ45の検出角速度偏差haは各々加算器
125、126に供給される。第3の加算器125で
は、仰角ジャイロ44より出力された角速度ωY2は角速
度偏差heによって補正され、第4の加算器126で
は、方位ジャイロ45より出力された角速度ωP2は角速
度偏差haによって補正される。
【0120】従って、第3の加算器125より出力され
る角速度は、アンテナ14の中心軸線X−Xが衛星方向
を指向していると仮定した場合に、仰角ジャイロ44よ
り出力される角速度ωY1であり、第4の加算器126よ
り出力される角速度は、アンテナ14の中心軸線X−X
が衛星方向を指向していると仮定した場合に、方位ジャ
イロ45より出力される角速度ωP1である。
【0121】斯かる補正された仰角ジャイロ44の出力
信号及び方位ジャイロ45の出力信号はそれぞれ仰角制
御積分器54及び方位角制御積分器58に供給される。
仰角制御積分器54及び方位角制御積分器58より出力
された命令信号XE 、XA は増幅器55、59を経由し
てそれぞれ仰角サーボモータ33及び方位サーボモータ
23に供給される。
【0122】こうして本例によれば、方位サーボ偏差及
び仰角サーボ偏差が生じ、アンテナ14の中心軸線X−
Xが衛星方向より偏倚している場合でも、アンテナ14
の中心軸線X−Xが衛星方向を指向していると仮定し
て、仰角サーボモータ33及び方位サーボモータ23に
命令信号XE 、XA が供給されるから、方位サーボ偏差
及び仰角サーボ偏差に起因してアンテナ14の中心軸線
X−Xが衛星方向より益々偏倚することがない。
【0123】次に、方位サーボ偏差リミッタ値演算部1
21及びサーボ偏差リミッタ122の機能を説明する。
方位サーボ偏差リミッタ値演算部121及びサーボ偏差
リミッタ122は方位サーボモータ23に供給される命
令信号が極大となって方位サーボモータ23が暴走する
ことを防止するように機能する。
【0124】数4の式を参照して説明したように、仰角
発信器34より出力される仰角軸線Y−Y周りのアンテ
ナ14の回転角θが90°近くになると、方位サーボモ
ータ23に供給される命令角速度dφ/dtの値は極大
となり、方位サーボモータ23が暴走することとなる。
【0125】本例によると、方位サーボモータ23に供
給される命令信号値の最大値は制限され、それによって
方位サーボモータ23の暴走が防止されるように構成さ
れている。方位サーボ偏差リミッタ値演算部121は方
位サーボ偏差リミッタ値Δφ L を演算してそれをサーボ
偏差リミッタ122に供給する。斯かる方位サーボ偏差
リミッタ値ΔφL は方位サーボモータ23に供給される
命令信号値の許容最大値を表す。
【0126】本例によると、方位サーボ偏差リミッタ値
ΔφL は、設定された予想時間Δt Y 経過後の方位サー
ボ偏差XA が使用される。方位サーボ偏差リミッタ値演
算部121は、予想時間ΔtY 経過後の方位サーボ偏差
A (=ΔφL )を演算する。
【0127】数8の式にてφの代わりに方位サーボ偏サ
ーボXA によって補正したφ−XAを使用すると次の式
が得られる。
【0128】
【数16】ΔφA =φS −φC −(φ−XA
【0129】数16の式を数9の式に代入し、現在の動
揺角ξ、ηの代わりに予想時間Δt Y 経過後の動揺角ξ
Y 、ηY を使用すると次のようになる。
【0130】
【数17】tan(φS −φC −φ+XA )=sinη
Y tan(θS −ξY
【0131】数17の式より方位サーボ偏差XA につい
て解くと、次のようになる。但し、方位サーボ偏差XA
を方位サーボ偏差リミッタ値ΔφL に置き換える。即
ち、X A =ΔφL とする。
【0132】
【数18】
【0133】但し、 A=φS −φC −φ B=sinηY tan(θS −ξY ) ηY 、ξY :予想時間ΔtY 経過後の動揺角 φS :衛星方位角 φC :船首方位角 φ:アンテナ14の方位軸線Z−Z周りの回転角度
【0134】数18の式の逆正接演算によって得られる
値が方位サーボ偏差リミッタ値演算部121より出力さ
れる方位サーボ偏差リミッタ値ΔφL である。
【0135】予想時間ΔtY 経過後の動揺角ηY 、ξY
は、動揺角を時間の関数としてテイラー展開しその1次
近似にとって次のように表される。
【0136】
【数19】ξY =ξ+ξ1 ΔtY ηY =η+η1 ΔtY
【0137】サーボ偏差リミッタ122は方位サーボ偏
差リミッタ値演算部121より出力された方位サーボ偏
差リミッタ値ΔφL の絶対値と方位角制御積分器58よ
り出力された方位サーボ偏差XA の絶対値とを比較す
る。方位サーボ偏差XA の絶対値が方位サーボ偏差リミ
ッタ値ΔφL の絶対値より大きいときに、方位サーボ偏
差XA は制限される。これを式によって表すと次のよう
になる。
【0138】
【数20】 |XA |>|ΔφL |:XA =SGN(XA )・|ΔφL | |XA |≦|ΔφL |:XA =XA
【0139】ここに、SGN(XA )はXA の符号を表
す。
【0140】こうして、方位サーボ偏差XA が制限され
ると、方位サーボ偏差XA の代わりに方位サーボ偏差リ
ミッタ値ΔφL が増幅器59を経由して方位サーボモー
タ23に命令信号として供給される。
【0141】このとき、同時に方位サーボ偏差リミッタ
値ΔφL は方位角制御積分器58にも供給され、斯かる
方位角制御積分器58より出力される出力はこの方位サ
ーボ偏差リミッタ値ΔφL によって置き換えられる。
【0142】こうして、本例によると、方位サーボモー
タ23に供給される命令信号は方位サーボ偏差リミッタ
値ΔφL を超えることがないから、方位サーボモータ2
3が暴走してアンテナ14が高速で回転することはな
い。
【0143】本例によると、船体が動揺している場合に
は、方位サーボモータ23に供給される命令信号は方位
サーボ偏差リミッタ値ΔφL によって制限される。斯か
る方位サーボ偏差リミッタ値ΔφL は、数18の式によ
って表されるように、予想時間経過後の船体の動揺角η
Y 、ξY の関数である。予想時間経過後の船体の動揺角
ηY 、ξY は、数19の式によって表されるように、現
在の動揺角ξ、ηと動揺角速度ξ1 、η1 の関数だか
ら、結局、方位サーボ偏差リミッタ値ΔφL は現在の動
揺角ξ、ηと動揺角速度ξ1 、η1 の関数である。
【0144】本例において、船体が動揺していない場合
について考える。船体が静止している場合であっても、
アンテナ14の中心軸線X−Xが天頂方向を向いている
場合には、仰角発信器34より出力される回転角θは9
0°近くなる。従って、従来の装置では、数9の式より
方位サーボモータ23に供給される命令信号は極大にな
り、方位サーボモータ23が暴走することとなる。
【0145】しかしながら、本例によると、船体が静止
している場合には、船体の動揺角ξ、η及び動揺角速度
ξ1 、η1 はゼロであるから、数17の式より方位サー
ボ偏差リミッタ値ΔφL (=XA )は−(φS −φC
φ)となる。船体が静止している場合には数6の式に示
されるように傾斜補正値ΔφA (=φS −φC −φ)は
ゼロである。従って、船体が静止している場合には、方
位サーボ偏差リミッタ値ΔφL はゼロである。
【0146】こうして、方位サーボモータ23に供給さ
れる命令信号はゼロとなり、アンテナ14の方位角が衛
星方位より徐々に偏倚することが回避され、アンテナ1
4の中心軸線X−Xを衛星方向に指向させておくことが
できる。
【0147】次に図4に本発明の効果を示す実際の計算
例を示す。衛星方位角φS =0°、衛星高度角θS =7
5°であると仮定している。図4Aは船体の動揺運動を
表しており、横軸は時間、縦軸は回転傾斜角度である。
図示のように、船体面はピッチ軸線周りに一定の角度に
て静的に回転傾斜し、ロール軸線周りに正弦波的に動的
に回転傾斜している。
【0148】図4Bは方位角φの値の変化を示し、横軸
は時間、縦軸はアンテナ14の方位角である。実線は本
例による結果を示し、破線は従来の例による結果を示
す。図示のように、従来例では追従誤差は時間と共に増
加するが、本例では追従誤差は増加しない。
【0149】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0150】
【発明の効果】本発明によれば、サーボ偏差補正演算部
120において数15の式によって仰角ジャイロ44及
び方位ジャイロ45の検出角速度偏差ha、heが演算
され、斯かる検出角速度偏差ha、heによって仰角ジ
ャイロ44及び方位ジャイロ45の出力角速度ωY2、ω
P2が補正され、それによって仰角制御積分器54及び方
位角制御積分器58より補正された命令信号XE 、XA
が出力され、斯かる命令信号XE 、XA によってそれぞ
れ仰角サーボモータ33及び方位サーボモータ23が作
動されるから、アンテナ14の中心軸線X−Xは良好に
衛星方向を指向することができる利点がある。
【0151】本発明によれば、方位サーボ偏差リミッタ
値演算部121において数18の式によって方位サーボ
偏差リミッタ値ΔφL が演算され、斯かる方位サーボ偏
差リミッタ値ΔφL によって方位サーボモータ23に供
給される命令信号が制限されるから、従来のように、仰
角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転角θが90°近
くになった場合でも、方位サーボモータ23が暴走する
ことがない利点がある。
【0152】本発明によれば、サーボ偏差リミッタ12
2において数20の式によって方位サーボ偏差XA が制
限され、方位サーボ偏差XA の代わりに方位サーボ偏差
リミッタ値ΔφL が増幅器59を経由して方位サーボモ
ータ23に命令信号として供給されるから、従来のよう
に、仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転角θが9
0°近くになった場合でも、方位サーボモータ23が暴
走することがない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ指向装置の例を示す図であ
る。
【図2】単位球面上におけるアンテナ指向装置の動作を
説明する説明図である。
【図3】単位球面上におけるアンテナ指向装置の動作を
説明する説明図である。
【図4】本発明のアンテナ指向装置の性能を示す図であ
る。
【図5】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 11 円筒部 13 アーム 14 アンテナ 20 方位軸 21−1、21−2 軸受 22 方位歯車 23 方位サーボモータ 24 方位発信器 30−1、30−2 仰角軸 32 仰角歯車 33 仰角サーボモータ 34 仰角発信器 35 ピニオン 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−2 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46 第1の加速度計 47 第2の加速度計 48 第3の加速度計 54 (仰角制御)積分器 55 増幅器 56 減衰器 58 (方位角制御)積分器 59 増幅器 60 減衰器 61 加算器 76 secθ演算部 81 アンテナ仰角演算部 93 傾斜補正演算部 94 動揺角演算部 120 サーボ偏差補正演算部 121 方位サーボ偏差リミッタ値演算部 122 サーボ偏差リミッタ 125、126 加算器 X−X アンテナ中心軸線 Y−Y 仰角軸線 Z−Z 方位軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有し支持部材に支持されたア
    ンテナと、該アンテナ及び上記支持部材を上記中心軸線
    に直交する仰角軸線周りに回転可能に支持する方位ジン
    バルと、該方位ジンバルを上記仰角軸線に直交する方位
    軸線周りに回転可能に支持する基台と、上記仰角軸線に
    平行な入力軸線を有し上記支持部材に固定された第1の
    ジャイロと、上記中心軸線と仰角軸線の両者に直交する
    入力軸線を有し上記支持部材に固定された第2のジャイ
    ロと、水平面に対する上記中心軸線の傾斜角を指示する
    信号を出力する第1の加速度計と、水平面に対する上記
    仰角軸線の傾斜角を指示する信号を出力する第2の加速
    度計と、上記アンテナの中心軸線と仰角軸線の両者に直
    交する入力軸線を有する第3の加速度計と、上記方位ジ
    ンバルの上記方位軸線周りの回転角を指示する信号を出
    力する方位発信器と、上記方位ジンバルに対する上記仰
    角軸線周りの上記アンテナの回転角を指示する信号を出
    力する仰角発信器と、上記第2の加速度計の出力信号と
    上記第3の加速度計の出力信号と上記仰角発信器の出力
    信号とを入力して傾斜補正値を演算する傾斜補正演算部
    と、を有し、上記加速度計の出力信号から衛星の高度角
    に対応した値を減じた信号を仰角制御積分器にフィード
    バックし、上記方位発信器の出力信号と船首方位角及び
    衛星方位角に対応した信号と上記傾斜補正演算部より出
    力された傾斜補正値ΔφA を指示する信号とを加算器に
    て演算しその出力信号を方位角制御積分器にフィードバ
    ックして上記アンテナの中心軸線を上記衛星に指向させ
    るように構成されたアンテナ指向装置において、 上記傾斜補正演算部より供給された傾斜補正値と衛星高
    度角と上記仰角発信器より供給された上記仰角軸線周り
    の上記アンテナの回転角とよりアンテナ指向装置の取り
    付け面の動揺角を演算する動揺角演算部と、 該動揺角演算部より供給された動揺角と上記傾斜補正演
    算部より供給された傾斜補正値と上記仰角発信器より供
    給された上記仰角軸線周りの上記アンテナの回転角と上
    記仰角制御積分器の出力値と上記方位角制御積分器の出
    力値とを入力し、上記第1のジャイロ及び第2のジャイ
    ロの検出角速度偏差を演算するサーボ偏差補正演算部
    と、 上記サーボ偏差補正演算部の出力と上記第1のジャイロ
    の出力を入力して加算する第3の加算器と、上記サーボ
    偏差補正演算部の出力と上記第2のジャイロの出力を入
    力して加算する第4の加算器と、を設け、船体の動揺等
    によって発生する方位軸線周りの追従誤差と仰角軸線周
    りの追従誤差によってジャイロの出力に生ずる検出角速
    度偏差を補正するように構成したことを特徴とするアン
    テナ指向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、上記動揺角演算部は次式によってアンテナ指向装置
    の取り付け面の動揺角を演算することを特徴とするアン
    テナ指向装置。 η=tan-1(sinΔφA /tanθ) θS −ξ=tan-1(tanΔφA /sinη) 但し、η、ξ:取り付け面の動揺角 ΔφA :傾斜補正値 θ:仰角発信器の出力信号 θS :衛星高度角
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアンテナ指向装置
    において、上記サーボ偏差補正演算部は次式によって上
    記第1のジャイロ及び第2のジャイロの検出角速度偏差
    を演算することを特徴とするアンテナ指向装置。 ha=−ξ1 〔sinη{cos(θ−XE )−cosθ}+cosη{sin (ΔφA +XA )・sin(θ−XE )−sinΔφA ・sinθ}〕 +η1 {cos(ΔφA +XA )・sin(θ−XE ) −cosΔφA ・sinθ}+dφ/dt{cos(θ−XE )−cosθ} he=ξ1 cosη{cos(ΔφA +XA )−cosΔφA } +η1 {sin(ΔφA +XA )−sinΔφA } θ:仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転角度 ΔφA :方位軸線Z−Z周りのアンテナ14の回転角度 dθ/dt:仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の回転
    角速度 dφ/dt:方位軸線Z−Z周りのアンテナ14の回転
    角速度 ξ1 :動揺角ξの時間に関する1次微分 η1 :動揺角ηの時間に関する1次微分 XA :方位角制御積分器58の出力 XE :仰角制御積分器54の出力
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のアンテナ指向
    装置において、 上記動揺角演算部より出力された動揺角と上記傾斜補正
    演算部より出力された傾斜補正値と予め設定された予想
    時間とを入力して予想時間後の方位角を演算し、予想時
    間後の方位角と現在の方位角との差から方位サーボ偏差
    を演算して出力する方位サーボ偏差リミッタ値演算部
    と、 該方位サーボ偏差リミッタ値演算部の出力と上記方位角
    制御積分器の出力とを入力し、上記方位サーボ偏差リミ
    ッタ値演算部の出力によって上記方位角制御積分器の出
    力を制限するサーボ偏差リミッタと、を設け、上記アン
    テナを方位軸線周りに回転させるための方位サーボモー
    タの暴走を防止するように構成されていることを特徴と
    するアンテナ指向装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のアンテナ
    指向装置において、上記方位サーボ偏差リミッタ値演算
    部は次式によって上記方位サーボ偏差リミッタ値を演算
    することを特徴とするアンテナ指向装置。 但し、 ΔφL :方位サーボ偏差リミッタ値 A=φS −φC −φ B=sinηY tan(θS −ξY ) φS :衛星方位角 φC :船首方位角 φ:アンテナ14の方位軸線Z−Z周りの回転角度 ξY 、ηY :予測時間ΔtY 経過後の動揺角
JP29826793A 1993-11-29 1993-11-29 アンテナ指向装置 Pending JPH07154128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29826793A JPH07154128A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 アンテナ指向装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29826793A JPH07154128A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 アンテナ指向装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07154128A true JPH07154128A (ja) 1995-06-16

Family

ID=17857428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29826793A Pending JPH07154128A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 アンテナ指向装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07154128A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079859A1 (en) * 2003-03-07 2004-09-16 Raysat Cyprus Limited Tracking system for flat mobile antenna
WO2009072570A1 (ja) 2007-12-07 2009-06-11 Furuno Electric Co., Ltd. 2軸ジンバル構造を有するアンテナの指向誤差を低減する制御方法およびその方法を備えた制御装置
CN112304339A (zh) * 2020-11-06 2021-02-02 迪泰(浙江)通信技术有限公司 一种卫星移动通信天线的惯导校准方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079859A1 (en) * 2003-03-07 2004-09-16 Raysat Cyprus Limited Tracking system for flat mobile antenna
US7880674B2 (en) 2003-03-07 2011-02-01 Raysat Cyprus Limited Tracking system for flat mobile antenna
WO2009072570A1 (ja) 2007-12-07 2009-06-11 Furuno Electric Co., Ltd. 2軸ジンバル構造を有するアンテナの指向誤差を低減する制御方法およびその方法を備えた制御装置
US8174456B2 (en) 2007-12-07 2012-05-08 Furuno Electric Co., Ltd. Control system and method for reducing directional error of antenna with biaxial gimbal structure
CN112304339A (zh) * 2020-11-06 2021-02-02 迪泰(浙江)通信技术有限公司 一种卫星移动通信天线的惯导校准方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6263160B1 (en) Stabilized platform systems for payloads
JP4191588B2 (ja) 衛星追尾用アンテナ制御装置
JPH0568881B2 (ja)
JPH07249920A (ja) アンテナ指向装置
JPH07154128A (ja) アンテナ指向装置
JPH07249918A (ja) アンテナ指向装置
JPH07176934A (ja) アンテナ指向装置
JPH07240618A (ja) アンテナ指向装置
JP3306684B2 (ja) アンテナ指向装置
JP3136380B2 (ja) アンテナ指向装置
JP3957628B2 (ja) 目標追尾装置およびその方法
JPH05259722A (ja) アンテナ指向装置
JP3306686B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH07249919A (ja) アンテナ指向装置
JPH05259721A (ja) アンテナ指向装置
JP3277260B2 (ja) アンテナ指向装置
JPS62184376A (ja) アンテナ指向装置
JPH06268425A (ja) アンテナ指向装置
JP3146393B2 (ja) アンテナ指向装置
JP3146394B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH06268426A (ja) アンテナ指向装置
JPH0620164B2 (ja) アンテナ装置
JPH028411Y2 (ja)
JP3010280B2 (ja) アンテナ指向装置
JP2021060285A (ja) 角速度センサ装置および角速度センサ補正方法