JPH07155489A - ミシンの回転型糸切り装置 - Google Patents
ミシンの回転型糸切り装置Info
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- JPH07155489A JPH07155489A JP31002493A JP31002493A JPH07155489A JP H07155489 A JPH07155489 A JP H07155489A JP 31002493 A JP31002493 A JP 31002493A JP 31002493 A JP31002493 A JP 31002493A JP H07155489 A JPH07155489 A JP H07155489A
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- cutting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、切断すべき糸と切断すべきでな
い糸とを適正かつ確実に選り分けて切断することができ
るミシンの糸切り装置の提供を目的とする。 【構成】 この発明は、円弧状の往復移動経路に沿って
移動する糸捕捉部材11と、糸切断用の刃部を備えた糸
切りメス12と、を設け、糸捕捉部材を所定の糸切り指
令に応じて往復移動させ、往動時にその先端部に形成さ
れた凸状の糸分け部11cによってミシン釜から針板N
Bに亘って掛け渡された複数本の糸を切断すべき糸と切
断すべきでない糸とに選り分けると共に、選り分けた糸
を糸分け部の両側位置に形成された凹状の糸捕捉部11
a,11bによって捕捉し、切断すべき糸を前記糸切り
メスの刃部12aに接合させて切断するようにする一
方、ミシン釜から上糸ループが抜脱する際に前記糸捕捉
部材の糸分け部に接合する保持板21をミシン機枠に支
持させるようにしたものである。
い糸とを適正かつ確実に選り分けて切断することができ
るミシンの糸切り装置の提供を目的とする。 【構成】 この発明は、円弧状の往復移動経路に沿って
移動する糸捕捉部材11と、糸切断用の刃部を備えた糸
切りメス12と、を設け、糸捕捉部材を所定の糸切り指
令に応じて往復移動させ、往動時にその先端部に形成さ
れた凸状の糸分け部11cによってミシン釜から針板N
Bに亘って掛け渡された複数本の糸を切断すべき糸と切
断すべきでない糸とに選り分けると共に、選り分けた糸
を糸分け部の両側位置に形成された凹状の糸捕捉部11
a,11bによって捕捉し、切断すべき糸を前記糸切り
メスの刃部12aに接合させて切断するようにする一
方、ミシン釜から上糸ループが抜脱する際に前記糸捕捉
部材の糸分け部に接合する保持板21をミシン機枠に支
持させるようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、針板下方に設定した
円弧状の往復移動経路に沿って移動する糸捕捉部材と糸
切りメスとによって、針板からミシン釜の間に掛け渡さ
れた複数本の糸(針糸、上糸、下糸)を選り分けて上
糸、下糸を切断するようにしたミシンの回転式糸切り装
置に関するものである。
円弧状の往復移動経路に沿って移動する糸捕捉部材と糸
切りメスとによって、針板からミシン釜の間に掛け渡さ
れた複数本の糸(針糸、上糸、下糸)を選り分けて上
糸、下糸を切断するようにしたミシンの回転式糸切り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミシンに設けられる糸切り装置として現
在では種々のものが提案されているが、上糸と下糸とを
結節させて縫い目を形成する本縫いミシンなどでは、針
板の下方で下糸と上糸とを切断するようにしたものが一
般に用いられている。また、この種の糸切り装置は、切
断すべき糸を捕捉する糸捕捉部材の移動方向によって水
平型と回転型とに大別されている。回転型は、糸捕捉部
材や糸切りメスなどが湾曲形状をなしている分、平板形
状をなしている水平型に比べてやや部材の形状などが複
雑となる反面、針板における縫い針挿通孔の近傍で上糸
及び下糸を切断することができるため、水平型に比べ
て、布に連なる残り糸を短縮し得るという利点を有して
いる。
在では種々のものが提案されているが、上糸と下糸とを
結節させて縫い目を形成する本縫いミシンなどでは、針
板の下方で下糸と上糸とを切断するようにしたものが一
般に用いられている。また、この種の糸切り装置は、切
断すべき糸を捕捉する糸捕捉部材の移動方向によって水
平型と回転型とに大別されている。回転型は、糸捕捉部
材や糸切りメスなどが湾曲形状をなしている分、平板形
状をなしている水平型に比べてやや部材の形状などが複
雑となる反面、針板における縫い針挿通孔の近傍で上糸
及び下糸を切断することができるため、水平型に比べ
て、布に連なる残り糸を短縮し得るという利点を有して
いる。
【0003】以下、図4ないし図7に基づき従来より用
いられている回転型糸切り装置及びその周辺構造を説明
する。まず、周辺構造を図4に基づき説明する。図にお
いて、1はミシンベッド内に設けられたミシン下軸であ
り、縫い針Nを昇降させる不図示のミシン主軸に同期し
て回転するようになっている。2はこのミシン下軸1に
保持されたミシン釜である。このミシン釜2はミシン下
軸1と一体に回転する外釜3と、この外釜3内に回動自
在に支持された中釜4とからなり、この中釜4内には下
糸を捲装してなる不図示の下糸ボビンがボビンケース5
を介して回動自在に支持されている。この中釜4の正面
部には、ミシンベッド内に固定された中釜止め部材6の
係止部6aが係合しており、この係止部6aによって中
釜4の回転を防止し得るようになっている。また、前記
外釜3の外周部には、剣先3a,カム板3b,走路押え
3cが設けられている。
いられている回転型糸切り装置及びその周辺構造を説明
する。まず、周辺構造を図4に基づき説明する。図にお
いて、1はミシンベッド内に設けられたミシン下軸であ
り、縫い針Nを昇降させる不図示のミシン主軸に同期し
て回転するようになっている。2はこのミシン下軸1に
保持されたミシン釜である。このミシン釜2はミシン下
軸1と一体に回転する外釜3と、この外釜3内に回動自
在に支持された中釜4とからなり、この中釜4内には下
糸を捲装してなる不図示の下糸ボビンがボビンケース5
を介して回動自在に支持されている。この中釜4の正面
部には、ミシンベッド内に固定された中釜止め部材6の
係止部6aが係合しており、この係止部6aによって中
釜4の回転を防止し得るようになっている。また、前記
外釜3の外周部には、剣先3a,カム板3b,走路押え
3cが設けられている。
【0004】一方、図5ないし図7は前記ミシン釜2の
周辺に設けた従来の回転型糸切り装置を示す図である。
この回転型糸切り装置は、糸捕捉メス11と、糸切りメ
ス12とを備え、両メス11,12は、所定の糸切り指
令によって作動する図外の駆動手段の駆動力によって下
軸1に遊嵌したメタル1aに固定された各ホルダー1b
が下軸1を中心とする円弧上の往復移動経路に沿って往
復移動するようになっている。すなわち、一方のホルダ
ーに固定された糸捕捉メス11は、外釜の一側方部(図
では左側方部)から外釜の最上方部近傍の糸切り位置
(図5中、一点鎖線にて示す)に達するという移動経路
をとり、また、他方のホルダーに固定された糸切りメス
12は、外釜の他側方(図では右側方)から糸切り位置
(図5中、一点鎖線にて示す)に至る往復移動経路を移
動するようになっている。
周辺に設けた従来の回転型糸切り装置を示す図である。
この回転型糸切り装置は、糸捕捉メス11と、糸切りメ
ス12とを備え、両メス11,12は、所定の糸切り指
令によって作動する図外の駆動手段の駆動力によって下
軸1に遊嵌したメタル1aに固定された各ホルダー1b
が下軸1を中心とする円弧上の往復移動経路に沿って往
復移動するようになっている。すなわち、一方のホルダ
ーに固定された糸捕捉メス11は、外釜の一側方部(図
では左側方部)から外釜の最上方部近傍の糸切り位置
(図5中、一点鎖線にて示す)に達するという移動経路
をとり、また、他方のホルダーに固定された糸切りメス
12は、外釜の他側方(図では右側方)から糸切り位置
(図5中、一点鎖線にて示す)に至る往復移動経路を移
動するようになっている。
【0005】13は棒状をなす釜糸押えである。この釜
糸押え13は、糸切り指令に応じて作動する図外のソレ
ノイドにより、ボビンケース5の前面部に形成された貫
通孔5aに対して挿脱するようになっており、貫通孔5
a内への挿入時にはボビンケース5内に収納された下糸
ボビンに接してその回転に抵抗を与え、糸切り時におけ
る下糸ボビンの過剰な回転を阻止し得る働きと糸切り時
における針側糸の経路を稼ぎ糸切り後の針糸残り長さを
確保するようになっている。
糸押え13は、糸切り指令に応じて作動する図外のソレ
ノイドにより、ボビンケース5の前面部に形成された貫
通孔5aに対して挿脱するようになっており、貫通孔5
a内への挿入時にはボビンケース5内に収納された下糸
ボビンに接してその回転に抵抗を与え、糸切り時におけ
る下糸ボビンの過剰な回転を阻止し得る働きと糸切り時
における針側糸の経路を稼ぎ糸切り後の針糸残り長さを
確保するようになっている。
【0006】このような構成において、ミシン主軸が回
転し縫い針Nとミシン釜2とによって周知の縫い目形成
動作が開始される。すなわち、縫い針Nの昇降運動及
び、外釜3の回転運動が開始され、剣先3aが縫い針N
の上昇時に針板NBの下方で形成される上糸ループIL
を捕捉し、その上糸ループILをミシン釜2の周囲に沿
って移動させて行く。そこで、糸切り指令信号が発せら
れると、釜糸押え13がボビンケース5の貫通孔5a内
に挿入されているため、ボビンケース5の前面側を通過
する上糸I1は釜糸押え13に巻き付きながら中釜4の
周囲を移動してゆき、剣先3aがほぼ一回転する時点で
上糸ループILは剣先3aから抜脱し、これに対向する
走路押え3cに一旦受け渡され、さらにそこから抜脱し
た後、後述の糸切り動作によって切断される。
転し縫い針Nとミシン釜2とによって周知の縫い目形成
動作が開始される。すなわち、縫い針Nの昇降運動及
び、外釜3の回転運動が開始され、剣先3aが縫い針N
の上昇時に針板NBの下方で形成される上糸ループIL
を捕捉し、その上糸ループILをミシン釜2の周囲に沿
って移動させて行く。そこで、糸切り指令信号が発せら
れると、釜糸押え13がボビンケース5の貫通孔5a内
に挿入されているため、ボビンケース5の前面側を通過
する上糸I1は釜糸押え13に巻き付きながら中釜4の
周囲を移動してゆき、剣先3aがほぼ一回転する時点で
上糸ループILは剣先3aから抜脱し、これに対向する
走路押え3cに一旦受け渡され、さらにそこから抜脱し
た後、後述の糸切り動作によって切断される。
【0007】一方、糸切り装置では、糸切り指令信号を
受けて上糸ループILが中釜4の周囲を通過し始めると
同時に、糸捕捉メス11がミシン釜2の側方位置(初期
位置)から往動を開始し、針板NBと布との間に掛け渡
された上糸I1,縫い針Nと布との間に掛け渡された針
糸Iaと、ミシン釜から布に至る一本の下糸I2の中か
ら、図7(a)に示すように切断すべき上糸I1,下糸
I2とそうでない針糸Iaとを選り分けて捕捉する。こ
の選り分けは、糸捕捉メス11の先端部によって行われ
る。
受けて上糸ループILが中釜4の周囲を通過し始めると
同時に、糸捕捉メス11がミシン釜2の側方位置(初期
位置)から往動を開始し、針板NBと布との間に掛け渡
された上糸I1,縫い針Nと布との間に掛け渡された針
糸Iaと、ミシン釜から布に至る一本の下糸I2の中か
ら、図7(a)に示すように切断すべき上糸I1,下糸
I2とそうでない針糸Iaとを選り分けて捕捉する。こ
の選り分けは、糸捕捉メス11の先端部によって行われ
る。
【0008】すなわち、糸捕捉メス11の先端部には、
図7に示すように2個の凹所11a,11bが切欠形成
され、これによって先端の糸分け部11cが形成された
ものとなっており、この糸分け部11cが上糸ループI
L内に侵入することにより、切断すべき糸である上糸I
1と下糸I2とが一方の凹所(切断用糸捕捉部)11a
によって捕捉され、また他方の針糸Iaが他方の凹所
(非切断用糸捕捉部)11bによって捕捉される。
図7に示すように2個の凹所11a,11bが切欠形成
され、これによって先端の糸分け部11cが形成された
ものとなっており、この糸分け部11cが上糸ループI
L内に侵入することにより、切断すべき糸である上糸I
1と下糸I2とが一方の凹所(切断用糸捕捉部)11a
によって捕捉され、また他方の針糸Iaが他方の凹所
(非切断用糸捕捉部)11bによって捕捉される。
【0009】そして、各糸を捕捉した糸捕捉メス11
は、ミシン釜2の最上方位置近傍(やや通過した時点)
で糸捕捉メス11の切断用糸捕捉部11aと上下に重合
し、ここに捕捉された上糸I1,下糸I2は糸切りメス
12の刃部12aによって切断される。またこの時、非
切断用糸捕捉部11bは糸切りメス12における刃部1
2aの側方を通過するため、ここに捕捉されている針糸
Iaは糸切りメス12の刃部12aとは接合せず、切断
されない。
は、ミシン釜2の最上方位置近傍(やや通過した時点)
で糸捕捉メス11の切断用糸捕捉部11aと上下に重合
し、ここに捕捉された上糸I1,下糸I2は糸切りメス
12の刃部12aによって切断される。またこの時、非
切断用糸捕捉部11bは糸切りメス12における刃部1
2aの側方を通過するため、ここに捕捉されている針糸
Iaは糸切りメス12の刃部12aとは接合せず、切断
されない。
【0010】以上のように、上述の回転型糸切り装置に
あっては、糸捕捉メスによって切断すべき上糸I1,下
糸I2と切断すべきでない針糸Iaとを選り分けた後、
針板NBの針落ち穴NBaの近傍で上糸I1及び下糸I
2を切断するようになっているため、布に長尺な残り糸
が形成されるのを防止することができる。しかも、上糸
ループILは釜糸押え13に巻き付いた状態で切断され
るため、針Nに形成される残り糸には十分な長さが得ら
れ、次の縫製開始時に針糸Iaが縫い針Nの針糸挿通孔
Naから抜脱する虞もない。
あっては、糸捕捉メスによって切断すべき上糸I1,下
糸I2と切断すべきでない針糸Iaとを選り分けた後、
針板NBの針落ち穴NBaの近傍で上糸I1及び下糸I
2を切断するようになっているため、布に長尺な残り糸
が形成されるのを防止することができる。しかも、上糸
ループILは釜糸押え13に巻き付いた状態で切断され
るため、針Nに形成される残り糸には十分な長さが得ら
れ、次の縫製開始時に針糸Iaが縫い針Nの針糸挿通孔
Naから抜脱する虞もない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
転型糸切り装置にあっては、糸捕捉メス11による糸捕
捉状態が乱れて適正な切断状態が得られないことがあ
り、安定性に欠けるという問題があった。このことは、
特にすべり易いテトロン系の糸においては顕著である。
この糸捕捉状態の乱れは、ミシン釜2から上糸ループが
抜け出す際に上糸ループに生じる一時的な弛みによって
切断すべきでない糸が切断用糸捕捉部側に廻り込んだり
することにより発生する。
転型糸切り装置にあっては、糸捕捉メス11による糸捕
捉状態が乱れて適正な切断状態が得られないことがあ
り、安定性に欠けるという問題があった。このことは、
特にすべり易いテトロン系の糸においては顕著である。
この糸捕捉状態の乱れは、ミシン釜2から上糸ループが
抜け出す際に上糸ループに生じる一時的な弛みによって
切断すべきでない糸が切断用糸捕捉部側に廻り込んだり
することにより発生する。
【0012】例えば、上記のように外釜3に走路押え3
cが形成されたミシン釜にあっては、走路押え3cに受
け渡された上糸ループILが切断位置へ向けて移動する
糸捕捉メス11によって抜き取られる瞬間があり(図7
(a)参照)、その瞬間に上糸ループに一時的に弛みT
が生じ、その弛みTによって針糸Iaが図7(b)に示
すように糸分け部11cの前端部を越えて切断用糸捕捉
部11a側に廻り込んだりするという現象が発生した。
そして、針糸Iaが切断用糸捕捉部11aに廻り込んだ
場合には、3本の上糸I1,針糸Ia,下糸I2が切断
されて縫い針Nに連なる針糸Iaが短くなって、次の縫
製動作開始時に上糸が縫い針Nから抜脱するという問題
を発生する。
cが形成されたミシン釜にあっては、走路押え3cに受
け渡された上糸ループILが切断位置へ向けて移動する
糸捕捉メス11によって抜き取られる瞬間があり(図7
(a)参照)、その瞬間に上糸ループに一時的に弛みT
が生じ、その弛みTによって針糸Iaが図7(b)に示
すように糸分け部11cの前端部を越えて切断用糸捕捉
部11a側に廻り込んだりするという現象が発生した。
そして、針糸Iaが切断用糸捕捉部11aに廻り込んだ
場合には、3本の上糸I1,針糸Ia,下糸I2が切断
されて縫い針Nに連なる針糸Iaが短くなって、次の縫
製動作開始時に上糸が縫い針Nから抜脱するという問題
を発生する。
【0013】この発明は上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、切断すべき糸と切断すべきでない糸
とを適正に選り分けて確実に切断することができるミシ
ンの糸切り装置の提供を目的とする。
てなされたもので、切断すべき糸と切断すべきでない糸
とを適正に選り分けて確実に切断することができるミシ
ンの糸切り装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、縫い針とミ
シン釜との協働によって上糸と下糸とを結節させて縫い
目を形成するようにしたミシンにおいて、円弧状の往復
移動経路に沿って移動する糸捕捉部材と、糸切断用の刃
部を備えた糸切りメスと、を設け、前記糸捕捉部材を所
定の糸切り指令に応じて往復移動させ、往動時にその先
端部に形成された凸状の糸分け部によってミシン釜から
縫い針に亘って掛け渡された複数本の糸を切断すべき糸
と切断すべきでない糸とに選り分けると共に、選り分け
た糸を糸分け部の両側位置に形成された凹状の糸捕捉部
によって捕捉し、切断すべき糸を前記糸切りメスの刃部
に接合させて切断するようにする一方、前記ミシン釜か
ら上糸ループが抜脱する際に前記糸捕捉部材の糸分け部
に接合する保持板をミシン機枠に支持させたものであ
る。
シン釜との協働によって上糸と下糸とを結節させて縫い
目を形成するようにしたミシンにおいて、円弧状の往復
移動経路に沿って移動する糸捕捉部材と、糸切断用の刃
部を備えた糸切りメスと、を設け、前記糸捕捉部材を所
定の糸切り指令に応じて往復移動させ、往動時にその先
端部に形成された凸状の糸分け部によってミシン釜から
縫い針に亘って掛け渡された複数本の糸を切断すべき糸
と切断すべきでない糸とに選り分けると共に、選り分け
た糸を糸分け部の両側位置に形成された凹状の糸捕捉部
によって捕捉し、切断すべき糸を前記糸切りメスの刃部
に接合させて切断するようにする一方、前記ミシン釜か
ら上糸ループが抜脱する際に前記糸捕捉部材の糸分け部
に接合する保持板をミシン機枠に支持させたものであ
る。
【0015】
【作用】この発明においては、ミシン釜から抜脱する際
に上糸ループに弛みが発生したとしても、切断すべき糸
とそうでない糸とを選り分ける糸分け部にはミシン機枠
に支持された保持板が接合するため、切断すべきでない
糸が切断すべき糸の捕捉部へと廻り込んだり、糸分け部
によって最初に選り分けられた適正な糸捕捉状態が切断
が完了するまで保持される。このため、3本の糸が同時
に切断されたりすることはなくなる。
に上糸ループに弛みが発生したとしても、切断すべき糸
とそうでない糸とを選り分ける糸分け部にはミシン機枠
に支持された保持板が接合するため、切断すべきでない
糸が切断すべき糸の捕捉部へと廻り込んだり、糸分け部
によって最初に選り分けられた適正な糸捕捉状態が切断
が完了するまで保持される。このため、3本の糸が同時
に切断されたりすることはなくなる。
【0016】
【実施例】次に、この発明の一実施例を図1ないし図3
に基づき説明する。なお、上記従来技術において説明し
たものと同一もしくは相当部分には同一符号を付し、そ
の説明の詳細は省く。この実施例におけるミシンの回転
型糸切り装置は、前記従来技術において示したものと同
様の構成・作用をなす糸捕捉部材としての糸捕捉メス1
1、及び糸切りメス12(但し実施例の糸切りメスの刃
部は上部に刃を持つ上側メスとなっている。)を備える
と共に、その周辺構成としてのミシン釜にあっても同一
の構成・作用をなすものとなっている。
に基づき説明する。なお、上記従来技術において説明し
たものと同一もしくは相当部分には同一符号を付し、そ
の説明の詳細は省く。この実施例におけるミシンの回転
型糸切り装置は、前記従来技術において示したものと同
様の構成・作用をなす糸捕捉部材としての糸捕捉メス1
1、及び糸切りメス12(但し実施例の糸切りメスの刃
部は上部に刃を持つ上側メスとなっている。)を備える
と共に、その周辺構成としてのミシン釜にあっても同一
の構成・作用をなすものとなっている。
【0017】但し、この実施例においては、糸捕捉部材
11に対して接合可能な保持板が設けられており、この
点が前記従来技術に示したものと著しく相違し、これに
よって糸切り性能を大幅に向上させ得るものとなってい
る。図において、21は前述の保持板を示している。こ
の保持板21は薄肉の可撓性部材によって形成されてお
り、その一端に形成された取付部21aが、中釜4の回
転を防止するためにミシン機枠に保持された中釜止め部
材6の止めねじ22によって中釜止め部材6と共に固定
され、全体として片持ばねをなしている。また、この保
持板21には、糸捕捉部材11の移動経路に沿って円弧
状に湾曲する湾曲部21bが前記取付部21aと一体に
形成されており、その先端部21b1は、縫い針との非
干渉位置に設定されている。
11に対して接合可能な保持板が設けられており、この
点が前記従来技術に示したものと著しく相違し、これに
よって糸切り性能を大幅に向上させ得るものとなってい
る。図において、21は前述の保持板を示している。こ
の保持板21は薄肉の可撓性部材によって形成されてお
り、その一端に形成された取付部21aが、中釜4の回
転を防止するためにミシン機枠に保持された中釜止め部
材6の止めねじ22によって中釜止め部材6と共に固定
され、全体として片持ばねをなしている。また、この保
持板21には、糸捕捉部材11の移動経路に沿って円弧
状に湾曲する湾曲部21bが前記取付部21aと一体に
形成されており、その先端部21b1は、縫い針との非
干渉位置に設定されている。
【0018】このように構成されたこの実施例におい
て、今、糸切り指令が入力されると、糸捕捉部材11
は、従来と同様に、外釜3の側方に設定された初期位置
から切断位置へ向けて往動を開始し、途中、切断すべき
上糸I1,下糸I2を糸捕捉部11aで、切断すべきで
ない針糸Iaを糸捕捉部11bでそれぞれ捕捉する。こ
の時、上糸ループは剣先3aから走路押え3cへと受け
渡された状態にあるが、その後糸捕捉部材11に捕捉さ
れて糸切り位置へと押し出されて行くことにより、上糸
ループILは前述の図7(a)と同様に走路押え3cか
ら抜脱し、一時的に弛みが発生する。
て、今、糸切り指令が入力されると、糸捕捉部材11
は、従来と同様に、外釜3の側方に設定された初期位置
から切断位置へ向けて往動を開始し、途中、切断すべき
上糸I1,下糸I2を糸捕捉部11aで、切断すべきで
ない針糸Iaを糸捕捉部11bでそれぞれ捕捉する。こ
の時、上糸ループは剣先3aから走路押え3cへと受け
渡された状態にあるが、その後糸捕捉部材11に捕捉さ
れて糸切り位置へと押し出されて行くことにより、上糸
ループILは前述の図7(a)と同様に走路押え3cか
ら抜脱し、一時的に弛みが発生する。
【0019】そして、この緩みが生じた結果、従来の装
置では図7(b)に示すように、上糸ループが糸分け部
11cを乗り越えててしまうという不都合が発生してい
たが、この実施例においては、上糸ループILが走路押
え3cから抜脱する直前で、糸捕捉部材11の糸分け部
11cの先端に保持板21が接合するため、一旦、各捕
捉部11a,11bに捕捉された糸が異なる捕捉部へと
移行することは完全に阻止される。つまり、各糸は、最
初に糸分け部11cによって選り分けられた適正な糸捕
捉状態を維持しながら切断動作を迎えることとなり、切
断すべき上糸I1,下糸I2のみが確実に切断される。
置では図7(b)に示すように、上糸ループが糸分け部
11cを乗り越えててしまうという不都合が発生してい
たが、この実施例においては、上糸ループILが走路押
え3cから抜脱する直前で、糸捕捉部材11の糸分け部
11cの先端に保持板21が接合するため、一旦、各捕
捉部11a,11bに捕捉された糸が異なる捕捉部へと
移行することは完全に阻止される。つまり、各糸は、最
初に糸分け部11cによって選り分けられた適正な糸捕
捉状態を維持しながら切断動作を迎えることとなり、切
断すべき上糸I1,下糸I2のみが確実に切断される。
【0020】なお、上記実施例においては、保持板21
を中釜止め部材6と共にミシン機枠に固定させた場合を
例にとり説明したが、保持板21を中釜止め部材6にね
じ止めし、中釜止め部材6を介してミシン機枠に支持さ
せることも可能である。またミシン機枠に固定されたそ
の他の部材に保持板21を固定することも可能であり、
さらには、保持板21をミシン機枠によって移動可能に
保持させるようにしても良い。例えば、保持板を糸切り
メスの下面に固定し、糸切りメスと共に移動させて糸捕
捉部材と接離するようにしても良い。
を中釜止め部材6と共にミシン機枠に固定させた場合を
例にとり説明したが、保持板21を中釜止め部材6にね
じ止めし、中釜止め部材6を介してミシン機枠に支持さ
せることも可能である。またミシン機枠に固定されたそ
の他の部材に保持板21を固定することも可能であり、
さらには、保持板21をミシン機枠によって移動可能に
保持させるようにしても良い。例えば、保持板を糸切り
メスの下面に固定し、糸切りメスと共に移動させて糸捕
捉部材と接離するようにしても良い。
【0021】また、ミシン釜の中には外釜に走路押え3
cが設けられていないものもあるが、このようなミシン
釜に太い糸を用いた場合に、外釜から抜脱する糸には何
らの作用もされておらず、その挙動は不安定であるの
で、糸捕捉部材の捕捉部から糸が移動してしまう可能性
がある。従って、走路押え3cが設けられていないミシ
ン釜を備えたミシンに対しても、この発明は有効であ
る。
cが設けられていないものもあるが、このようなミシン
釜に太い糸を用いた場合に、外釜から抜脱する糸には何
らの作用もされておらず、その挙動は不安定であるの
で、糸捕捉部材の捕捉部から糸が移動してしまう可能性
がある。従って、走路押え3cが設けられていないミシ
ン釜を備えたミシンに対しても、この発明は有効であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明は、円弧
状の経路に沿って移動する糸捕捉部材により、針板から
ミシン釜に亘って掛け渡された糸の中から切断用の糸と
非切断用の糸とを選り分けて捕捉し、切断用の糸を糸切
りメスとの協働によって切断するようにすると共に、上
糸ループがミシン釜から抜脱する際に前記糸捕捉部材の
糸分け部に前記保持板を接合させるようにしたため、ミ
シン釜から抜脱する際に一時的に上糸ループに弛みが形
成されたとしても、その弛みによって糸捕捉状態が乱れ
ることはなく、常に切断すべき糸のみを確実に切断する
ことができ、安定した切断性能を得ることができる。
状の経路に沿って移動する糸捕捉部材により、針板から
ミシン釜に亘って掛け渡された糸の中から切断用の糸と
非切断用の糸とを選り分けて捕捉し、切断用の糸を糸切
りメスとの協働によって切断するようにすると共に、上
糸ループがミシン釜から抜脱する際に前記糸捕捉部材の
糸分け部に前記保持板を接合させるようにしたため、ミ
シン釜から抜脱する際に一時的に上糸ループに弛みが形
成されたとしても、その弛みによって糸捕捉状態が乱れ
ることはなく、常に切断すべき糸のみを確実に切断する
ことができ、安定した切断性能を得ることができる。
【図1】この発明に係る一実施例を示す要部拡大正面図
である。
である。
【図2】図1に示したものの要部斜視図である。
【図3】図2に示したものの平面図である。
【図4】回転型糸切り装置の周辺構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】従来の回転型糸切り装置を示す説明正面図であ
る。
る。
【図6】図5に示したものの要部拡大正面図である。
【図7】従来の糸切り装置における糸捕捉状態を示す平
面図であり、(a)は糸捕捉部材によって走路押えから
上糸ループが抜脱する瞬間の状態を、(b)は糸捕捉部
材による糸の捕捉に乱れが生じた状態を、それぞれ示し
ている。
面図であり、(a)は糸捕捉部材によって走路押えから
上糸ループが抜脱する瞬間の状態を、(b)は糸捕捉部
材による糸の捕捉に乱れが生じた状態を、それぞれ示し
ている。
N 縫い針 NB 針板 I1 上糸 IL 上糸ループ I2 下糸 2 ミシン釜 3 外釜 4 中釜 11 糸捕捉部材 11a 糸捕捉部 11b 糸捕捉部 11c 糸分け部 12 糸切りメス 21 保持板
Claims (1)
- 【請求項1】 昇降運動を行う縫い針と、この縫い針の
昇降運動に同期して回転するミシン釜との協働により縫
い針に挿通される上糸とミシン釜から繰り出される下糸
とを結節させるようにしたミシンにおいて、 ミシン釜の側方部から最上方部を通過して所定の糸切り
位置に至る円弧状の往復移動経路に沿って移動する糸捕
捉部材と、 糸切断用の刃部を備えた糸切りメスと、を設け、 前記糸捕捉部材を所定の糸切り指令に応じて往復移動さ
せ、往動時にその先端部に形成された凸状の糸分け部に
よって、ミシン釜から縫い針に亘って掛け渡された複数
本の糸を切断用の糸と非切断用の糸とに選り分けると共
に、選り分けた糸を糸分け部の両側位置に形成された凹
状の糸捕捉部によって捕捉し、切断用の糸を前記糸切り
メスの刃部に接合させて切断するようにする一方、 前記ミシン釜から上糸ループが抜脱する直前で前記糸捕
捉部材の糸分け部と接合する保持板をミシン機枠に支持
させたことを特徴とするミシンの回転型糸切り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31002493A JPH07155489A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | ミシンの回転型糸切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31002493A JPH07155489A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | ミシンの回転型糸切り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07155489A true JPH07155489A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18000245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31002493A Pending JPH07155489A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | ミシンの回転型糸切り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07155489A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108118468A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-06-05 | 强信机械科技(莱州)有限公司 | 一种电热切线活动刀及包含它的缝纫机 |
| CN109695105A (zh) * | 2019-01-25 | 2019-04-30 | 林泽贤 | 剪线组件、剪线装置及缝纫机 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP31002493A patent/JPH07155489A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108118468A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-06-05 | 强信机械科技(莱州)有限公司 | 一种电热切线活动刀及包含它的缝纫机 |
| CN109695105A (zh) * | 2019-01-25 | 2019-04-30 | 林泽贤 | 剪线组件、剪线装置及缝纫机 |
| CN109695105B (zh) * | 2019-01-25 | 2024-03-22 | 林泽贤 | 剪线组件、剪线装置及缝纫机 |
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