JPH07162191A - 超電導磁気シールド構造物 - Google Patents

超電導磁気シールド構造物

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JPH07162191A
JPH07162191A JP5311688A JP31168893A JPH07162191A JP H07162191 A JPH07162191 A JP H07162191A JP 5311688 A JP5311688 A JP 5311688A JP 31168893 A JP31168893 A JP 31168893A JP H07162191 A JPH07162191 A JP H07162191A
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秀悦 長谷山
Masahiro Kojima
小嶋正大
Shinichi Shibuya
澁谷紳一
Sumio Mukoyama
向山澄夫
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Shimizu Construction Co Ltd
Dowa Holdings Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超電導シールド体およびクライオスタットの構
造を単純化し、低コストで大型の磁気シールド構造物を
得るとともに、剛性の高い床構造を得る。 【構成】一端に開口部13aを有し開口部13aを下側
にして縦置き状態に配設される主クライオスタット12
と、主クライオスタット12内に配設される超電導材料
からなる外側超電導シールド体11とからなる筒状構造
物13と、筒状構造物13の開口部13aに配設される
副クライオスタット20と、副クライオスタット20内
に配設される超電導材料からなる床用超電導シールド体
21と、床用超電導シールド体21に形成される超電導
結合された複数の筒状開口部21aとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体磁場計測や精密物
理計測等の微小磁場計測、半導体製造装置のEB露光な
どの分野において、磁気シールド空間を作るための超電
導磁気シールド構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導体を利用した磁気シールド構造
は、磁力線が超電導体の内部に入り込めないというマイ
スナー効果を利用した磁気シールド構造であり、超電導
シールド体を臨界温度以下に冷却して超電導状態に転移
させ、超電導シールド体の内部空間を磁気シールドする
ものである。例えば、図9に示すように、筒状構造物か
らなる超電導シールド体1の開口部1aを横に向け、超
電導シールド体1の内外をクライオスタット(冷却構
造)2で覆う構造としている。このような横置き型の筒
状構造物において、その内部に人間が入れるように或い
は材料、装置等の物品を安定して置ける床を構築する場
合、磁気シールド性能を確保し、超電導シールド体1に
荷重がかからないような床構造にしなければならない。
【0003】図10は、従来の床構造の1例を示し、図
(A)は断面図、図(B)は図(A)のB方向から見た
図である。床構造4は、超電導シールド体1に荷重が作
用しないように、床部材4aを開口部1aから挿入し、
床部材4aを外部支持部材4bにより支持させる構造と
している。
【0004】図11は、従来の床構造の他の例を示し、
図(A)は断面図、図(B)は要部斜視図である。床部
材4aには複数の支持部材4cを設け、一方、超電導シ
ールド体1の下側には筒状開口部5を形成し、床部材4
aの支持部材4cが筒状開口部5を貫通するようにして
いる。この場合、筒状開口部5の開口径Dに対して長さ
Lを十分とれば、筒状開口部5からの磁束の侵入を防ぐ
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式においては、横置き型の筒状構造物であるた
め、図9に示すように、クライオスタット2の自重によ
る変形を防ぐためにリブ3を設けて剛性を高める必要が
あるという問題を有している。さらに、床構造の方式に
おいて図10の場合には、床部材4aが片持ち支持のた
め剛性のある床構造にすることが困難であるという問題
を有し、また、図11の場合には、剛性のある床構造に
することはできるが、超電導シールド体1の構造が複雑
であるとともに、図9に示すクライオスタット2が超電
導シールド体1の荷重を支持する構造を持たねばならず
構造が複雑で製造コストが増大するという問題を有して
いる。
【0006】この問題を解決するために、本発明者は、
特願平5−206366号により改善提案を行ってい
る。これを図7により説明すると、超電導シールド体1
1と、その内面および外面を覆うクライオスタット12
とにより筒状構造物13が形成され、筒状構造物13の
開口部13aを下側にして縦置き状態になるように配設
し、筒状構造物13内には、非磁性材料からなる床部材
15を配設するとともに、筒状構造物13の開口部13
aには、高透磁率材料からなる複数のリング状筒部材1
6a〜16dを多重に配設するようにしている。この構
造によれば、クライオスタット12が超電導シールド体
11を支持する必要がないとともに、床部材15が支持
部材15aを介して直接、基盤14上に支持させること
により、床部材15、超電導シールド体11およびクラ
イオスタット12の構造を単純化し、剛性の高い床構造
にすることができる。
【0007】ところで、図7において、磁気シールド性
能を高めるために、筒状構造物13の開口部13aをも
超電導シールド体11により磁気シールドすることを考
えた場合には、図8に示す構造になる。すなわち、超電
導シールド体11には、支持部材15aを囲む突起筒1
1aを形成し、クライオスタット12には、突起筒11
aを囲む突起筒12aと、支持部材15aを貫通させる
貫通孔12bを形成する必要がある。しかしながら、超
電導シールド体11およびクライオスタット12に前記
突起筒11a、12aおよび貫通孔12bを一体に形成
することは、構造が複雑となり製造コストが増大すると
いう問題を有している。
【0008】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、超電導シールド体およびクライオスタットの構造を
単純化し、低コストで大型磁気シールド構造物を製造可
能にするとともに、剛性の高い床構造を得ることができ
る超電導磁気シールド構造物を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の超電導磁気シールド構造物は、一端に開口
部13aを有し該開口部13aを下側にして縦置き状態
に配設される主クライオスタット12と、該主クライオ
スタット12内に配設される超電導材料からなる外側超
電導シールド体11とからなる筒状構造物13と、該筒
状構造物13の開口部13aに配設される副クライオス
タット20と、該副クライオスタット20内に配設され
る超電導材料からなる床用超電導シールド体21と、該
床用超電導シールド体21に形成される超電導結合され
た複数の筒状開口部21aとを備えることを特徴とす
る。
【0010】なお、前記主クライオスタット12と副ク
ライオスタット20との間に高透磁率材料からなる磁気
遮蔽部材22を配設するようにしてもよいし、前記該筒
状構造物13の内部に配設される非磁性材料からなる床
部材15と、前記副クライオスタット20に形成され前
記床部材15の支持部材15aを貫通させる貫通孔20
aとを備えるようにしてもよい。ここで、上記構成に付
加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と
対比させるためのもので、これにより本発明の構成が何
ら限定されるものではない。
【0011】
【作用】本発明においては、例えば図1に示すように、
超電導磁気シールド構造物を縦置きとし、超電導シール
ド体11、21と、クライオスタット12、20が、壁
用と床用の2つに分割されるため、超電導シールド体お
よびクライオスタットの構造が単純化される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1および図2は、本発明の超電導磁気シール
ド構造物の1実施例を示し、図1(A)は縦断面図、図
1(B)は図1(A)のB−B線に沿って矢印方向に見
た断面図、図2は副クライオスタットの斜視図である。
【0013】図1において、超電導材料からなる筒状の
外側超電導シールド体11の内面および外面は、間隔を
設けて主クライオスタット12で覆われて密閉され、筒
状構造物13が形成されており、その開口部13aを下
側にして筒状構造物13全体が縦置き状態となるように
基盤14上に配設されている。超電導材料としては、極
低温で超電導体となる周知の材料、例えば酸化物超電導
体が使用される。筒状構造物13内には、非磁性材料製
からなる床部材15が配設され支持部材15aにより所
定の高さに支持されている。
【0014】筒状構造物13の側面には開口部13bが
設けられ、この開口部13bを通って床部材15上に、
人、物品(材料、装置等)が出入りされる。開口部13
bには、図示しない磁気遮蔽扉が設置されている。
【0015】床部材15の下部には、副クライオスタッ
ト20が配設される。この副クライオスタット20に
は、図2に明示するように、貫通孔20aが形成されて
おり、この貫通孔20a内に床部材15の支持部材15
aが貫通される。副クライオスタット20内には、複数
の筒状開口部21aが格子形状に形成され、超電導材料
により超電導結合された床用超電導シールド体21が配
設されている。床用超電導シールド体21の格子形状の
開口部は、その径Dに対して十分長い長さLを持つよう
に設計されている。
【0016】さらに、筒状構造物13の開口部13aに
おいて、主クライオスタット12と副クライオスタット
20との間には、高透磁率材料からなる磁気遮蔽部材2
2が配設され、主クライオスタット12と副クライオス
タット20との間からの磁束の侵入を防止するようにし
ている。
【0017】図3は、本発明における床用超電導シール
ド体の他の実施例を示す平面図である。本実施例におい
ては、床用超電導シールド体は複数の筒状開口部21a
がハニカム形状に形成され超電導材料により超電導結合
されている。この場合もハニカム形状の開口部は、その
径Dに対して十分長い長さLを持つように設計されてい
る。
【0018】図4は本発明における磁気遮蔽部材22の
各種変形例を示す模式的断面図である。
【0019】図5は本発明における筒状構造物の変形例
を示し、壁用シールド体11および主クライオスタット
12の上部に筒23を設けて、図1と同様の開口部13
bを形成し、開口径Dに対して十分長い長さLを確保す
るようにしている。
【0020】次に、上記構成からなる本発明の作用効果
について説明する。図6に示すように、左図のように1
方向が開放端の筒体を組み合わせる場合、内側、外側い
ずれの筒体も側壁部分の超電導体の高さが高くなり、ク
ライオスタットも大型化してコストが高くなり、揚重の
ために高さ方向に高い空間が必要となるが、本発明にお
いては、超電導シールド体11、21と、クライオスタ
ット12、20が、外側用と床用の2つに分割し、低部
を構成する超電導シールド体およびクライオスタットを
コンパクトな形状にすることによって、あまり高い揚重
スペースを必要とせずに大型磁気シールド構造物を低コ
ストで作ることができる。
【0021】また、超電導磁気シールド構造物を縦置き
とし、超電導シールド体11、21と、クライオスタッ
ト12、20が、外側用と床用の2つに分割しているた
め、超電導シールド体およびクライオスタットの構造が
単純化され、現場で製造することなしにそれぞれ工場で
製造し現場で組み合わせることによって超電導磁気シー
ルド構造物を製造することができるため、製造コストの
低減、品質の確保、工期の短縮、メインテナンスの容易
性を図ることができる。また、筒状構造物13が縦置き
となるため、自重を開口部13a側端部で支持すること
になり、主クライオスタット12の構造は、横置き型に
比べて剛性を高める必要がなくなり、基本的に主クライ
オスタット12は超電導シールド体11を支持する必要
がないので、構造が簡単になり製造コストを低減させる
ことができる。また、筒状構造物13を縦置きとするこ
とにより、床部材15が壁用シールド体11および主ク
ライオスタット12を貫通することなく、床部材15が
支持部材15aを介して直接、基盤14上に支持される
ため、床部材15、超電導シールド体11、21および
クライオスタット12、20の構造を簡単化し、剛性の
高い床構造にすることができる。
【0022】この場合、磁気シールド性能を高めるため
には、床部材15の高さを高くその結果、筒状構造物1
3の高さも高くする必要があるが、開口部13aに配設
した超電導材料からなる床用超電導シールド体21およ
び高透磁率材料からなる磁気遮蔽部材22によって床下
からの磁束の侵入を防ぎ、筒状構造物13の高さを低
く、従って製造コストを低減させることができる。ま
た、床用超電導シールド体21を自立した状態で配設す
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、超電導シールド体およびクライオスタットの構
造を単純化し、低コストで大型磁気シールド構造物を製
造可能にするとともに、剛性の高い床構造を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超電導磁気シールド構造物の1実施例
を示し、図1(A)は縦断面図、図1(B)は図1
(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図であ
る。
【図2】図1の副クライオスタットの斜視図である。
【図3】本発明における床用超電導シールド体の他の実
施例を示す平面図である。
【図4】本発明における磁気遮蔽部材の各種変形例を示
す模式的断面図である。
【図5】本発明における筒状構造物の変形例を示す断面
図である。
【図6】本発明の効果を説明するための模式図である。
【図7】先願発明を説明するための超電導磁気シールド
構造物の断面図である。
【図8】本発明の課題を説明するための図であり、図
(A)は超電導磁気シールド構造物の断面図、図(B)
は、クライオスタットの一部斜視図である。
【図9】従来の超電導磁気シールド構造物の1例を示す
断面図である。
【図10】従来の床構造の1例を示し、図(A)は断面
図、図(B)は図(A)のB方向から見た図である。
【図11】従来の床構造の他の例を示し、図(A)は断
面図、図(B)は要部斜視図である。
【符号の説明】
11…外側超電導シールド体、12…主クライオスタッ
ト、13…筒状構造物 13a…開口部、15…床部材、15a…支持部材 20…副クライオスタット、20a…貫通孔、21…床
用超電導シールド体 21a…筒状開口部、22…磁気遮蔽部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澁谷紳一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 向山澄夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に開口部を有し該開口部を下側にして
    縦置き状態に配設される主クライオスタットと、該主ク
    ライオスタット内に配設される超電導材料からなる外側
    超電導シールド体とからなる筒状構造物と、該筒状構造
    物の開口部に配設される副クライオスタットと、該副ク
    ライオスタット内に配設される超電導材料からなる床用
    超電導シールド体と、該床用超電導シールド体に形成さ
    れる超電導結合された複数の筒状開口部とを備えること
    を特徴とする超電導磁気シールド構造物。
  2. 【請求項2】前記主クライオスタットと副クライオスタ
    ットとの間に高透磁率材料からなる磁気遮蔽部材を配設
    することを特徴とする請求項1に記載の超電導磁気シー
    ルド構造物。
  3. 【請求項3】前記該筒状構造物の内部に配設される非磁
    性材料からなる床部材と、前記副クライオスタットに形
    成され前記床部材の支持部材を貫通させる貫通孔とを備
    えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    超電導磁気シールド構造物。
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