JPH07165257A - 塩化ビニリデン系樹脂巻回ラップフィルムの緊縮包装体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニリデン系樹脂巻回ラップフィルムの緊縮包装体の製造方法

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JPH07165257A
JPH07165257A JP5310546A JP31054693A JPH07165257A JP H07165257 A JPH07165257 A JP H07165257A JP 5310546 A JP5310546 A JP 5310546A JP 31054693 A JP31054693 A JP 31054693A JP H07165257 A JPH07165257 A JP H07165257A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定供給が可能な、詰め替え用の巻回フイル
ム包装体を提供する。 【構成】 円筒体上に塩化ビニリデン系樹脂ラップフイ
ルムが巻層された巻回フイルムの外部を、肉厚みが10
μm以上、引張弾性率が30kg/mm2 以上、熱収縮
率が15%以上、熱収縮応力が40g/mm2 以上である
合成樹脂フイルム・シートで覆い、その後これを100
℃以下の温度で加熱して熱収縮させることを特徴とする
塩化ビニリデン系樹脂巻回ラップフィルムの緊縮包装体
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には収納箱に収め
た状態で市販され、家庭向けや食品販売業向けの食品包
装用フィルムとしてして汎用されている塩化ビニリデン
系樹脂巻回ラップフィルムの、主としてその「詰め替え
用の包装体」として有益な巻回ラップフィルムの緊縮包
装体の製造方法の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2(C)に示す様な、円筒体3
の上に塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムが巻層2さ
れた巻回フィルム1は、例えば図2(A)に示す様な柱
状箱体10に収納した状態にして、一般家庭向けや食品
販売業向けの食品包装用のフィルムとしてして市販され
ている。この種の収納箱の殆どは板紙製で、例えば図2
(B)に示す加工板紙11を、その折り線の部分で各々
の部位板面がほぼ直角をなす様に折り曲げ、巻回フィル
ム1を収納し、適宜貼合して箱体に形成されるものであ
る(例えば実開昭59−28022号公報)。この種の
箱体10は開封後、収納されている巻回フィルム1の巻
き端4を係止している粘着テープ5をその摘み部6から
外し、巻き端4を起点にフイルムの必要長を引き出し、
箱体10の適宜な部位に配された切断具12で切断して
使用できる手軽さ便利さから広く汎用されている。
【0003】しかしながら、箱体10が板紙製である場
合は、一般に耐水性に乏しく、又使い捨てを前提に必要
最小限の機能しか備えていない。その為これを堅牢なも
のにして板紙製箱体に不足する機能を充足しようとする
提案は古くから多い。例えば箱体をプラスチック製の成
型品にすれば、箱体の耐水・堅牢耐久性,密封性,引き
出し切断性,内部透視性等が高められるとした提案(例
えば実公昭42−20626号公報)、壁面取り付け型
の繰り出し切断の専用装置にすれば、両手による操作
性,引き出し切断性,刃の安全性,堅牢耐久性等が高め
られるとした提案(例えば実開昭53−10750号公
報)、剛性の高い蓋体や支持体等を紙製箱体に取り付け
れば、箱体の堅牢耐久性,支持性,引き出し切断性等が
高められるとした提案(例えば実公昭59−1948号
公報)等、多種多様な観点からの提案がある。この種の
提案は、使い捨てを前提にした板紙製箱体は便利ではあ
っても機能に乏しく、一回きりの使い捨ては不経済であ
るとする背景思想を有している。
【0004】しかるに上記提案の殆ど全ては実用には供
されてはいない。その主原因は「詰め替え用の巻回フィ
ルム」が、経済的な安定供給の困難さから全く上場供給
されていない為である。その一方、消費者からは、天然
資源の有効利用や自然環境の保全の観点からも「詰め替
え用の巻回フィルム」の上場を要求する声は一段と高ま
ってきている。
【0005】「詰め替え用の巻回フィルム」の経済的供
給は、例えば現行の巻回フィルムの外表面を、適度の熱
収縮性を有した合成樹脂フィルムや熱収縮性発泡シート
で覆い、覆ったフィルム・シートを熱収縮させて緊縮包
装体(例えば実公昭53−7988号公報)にすれば、
簡易包装体として容易に提供出来るものと一般には考え
られてしまう。
【0006】しかしながら殊に塩化ビニリデン系樹脂フ
ィルムを対象とする場合、上述の簡易包装をして供給し
た巻回フィルムは、その緊縮した外装部を除去し、筒長
手中央部で巻終り端フイルムを巻層面に係止している粘
着ラベル、或いは一回転している粘着テープの先端を摘
んでこれを外してフィルムの引き出しを行なおうとする
際に、巻層フィルムの両脇部分でフィルムの立ち上がり
が悪く、そのまま引き出そうとするとフィルムが脇端か
ら斜めに裂けて千切れ、フィルムの巻終り端を見失い、
その後の引き出しができなくなる状態に至る不良現象が
生じる問題点がある。これはフィルム相互の自己密着
性、透明性、熱収縮性が共に高く、縦・斜め裂けが生じ
易い特性を持つ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム
の、一つの特異現象とも考えられている。この不良現象
の発生率は、全体的には数%程度と少ないものにすぎな
いが、外観検査による識別除去は不可能なものである。
【0007】以上の通り、現状の収納箱入り製品の売値
と比べて「詰め替え用」として消費者が納得する売値で
安定供給できる巻回フィルムの簡易な緊縮包装体は、そ
の提供が困難な問題であった訳である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、巻終
り端からのフィルム引き出しが容易に且つ確実にできる
巻回フィルムの緊縮包装体の製造方法を提供することで
あり、そのことによって従来その安定供給ができなかっ
た「詰め替え用の巻回フイルム」の提供を可能にするこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、円筒体上に塩化ビニリデン系樹脂ラ
ップフィルムが巻層された巻回フィルムの外部を、合成
樹脂フィルム・シートで覆った後、加熱して該合成樹脂
フィルム・シートの層を収縮させて緊縮包装体を得る巻
回フィルムの包装体の製造方法において、該合成樹脂フ
ィルム・シートとして肉厚みが10μm以上、2%引張
弾性率が30kg/mm2 以上、90℃、5秒の加熱条
件下での熱収縮率が15%以上、90℃、5秒の加熱条
件下での熱収縮応力が40g/mm2 以上である合成樹
脂フィルム・シートを用いること、かつ100℃以下の
温度で加熱して上記合成樹脂フィルム・シートの層を熱
収縮させることを特徴とする塩化ビニリデン系樹脂巻回
ラップフィルムの緊縮包装体の製造方法である。
【0010】以下本発明の内容を図面等を用いて詳述す
る。図1は、本発明の製造方法で得た包装体の図で、内
容物やフィルム・シートの層の存在を示す為の部分断面
模式図である。この種の包装体の製造方法には、例えば
余裕のある寸法径の円筒状のフィルム・シート中に巻回
フィルムを納め、その両脇は余裕寸法を与えて溶断シー
ルして一次包装体とし、その後円筒状のフィルム・シー
トを熱収縮させて緊縮包装体にする方法がある。図1の
包装体を作る製造方法の具体例は、俗称三方溶断シール
包装と言われているもので、次の様な工程からなる。即
ち、 (1)幅方向に二つ折れにして巻層状態に巻いた長尺合
成樹脂フィルム・シート7の巻層ロールから、二つ折れ
のフィルム・シート7を引き出す。 (2)半開き状態にした二つ折れフィルム・シート7の
間に巻回フィルム1を入れ、二つ折れの状態に閉じ戻
す。この際、巻回フイルム周囲の気体は極力排除してお
く。(上記二つ折れのフィルム・シートを半開き状態に
する方法には、フィルム・シートの表裏を反転させてす
る方法もある。) (3)二つ折れフィルム・シート7の重なったフィルム
の三方向の開口部分を、長さ幅の両方向に収縮させる若
干の余裕寸法を残して溶断シールし(折れ目の背の部分
は溶断シールしない)、フィルム・シートの余剰部分を
取り除く。この際、端面の溶断シール部には小さな脱気
孔を配しておく[巻回フイルムの全体を覆った一次包装
体の完成]。 (4)この一次包装体を加熱槽にいれて加熱し、フィル
ム・シート7を熱収縮させ緊縮状態にする[緊縮包装体
の完成]。
【0011】本発明が対象とする内容物は、主として食
品に直接触れて包装する食品包装材であるため、巻回フ
ィルムの全体を、塵や虫類が侵入しない状態の密閉度で
包装することが望まれる。この方法は、巻回フィルムの
全体を密に覆える点で、理想的な包装方法の一つであ
る。図1では、熱収縮した合成樹脂フィルム・シート7
が緊縮することで、ラップフィルム巻層部2の外面はも
とより、円筒体3の端部外面全体迄もが密に合成樹脂フ
ィルム・シート7で覆われている様子を示している。8
は長手方向のシール線を示している。この種の包装体
は、フィルム・シート7に予め細幅テープ等を開封した
い方向に溶着設置しておけば、その細幅テープに沿って
合成樹脂フィルム・シート層の開封ができ、内容物の取
り出しを容易にする。
【0012】上記三方溶断シ−ル法において、熱収縮に
使用する加熱媒体には、槽内空気、熱風、水蒸気、赤外
線副射熱等種々のものが使用でき、その加熱温度は、熱
収縮させるフィルム・シート7の表面温度で管理するこ
とが有効であるることも知られている。本発明が従来技
術と相違する処は、 1)内容物の上面を覆う包装材には、極めて特定された
特性を持つ合成樹脂フィルム・シートを選択使用するこ
と、 2)そして内容物が塩化ビニリデン系樹脂の巻回フィル
ムの緊縮包装に、上記の包装材が有する100℃以下の
低温収縮特性を活用すること、 の、上記1)2)の組合せにある。
【0013】先ず上記発明の主要部1)の役割、即ち包
装材とする合成樹脂フィルム・シートが具備すべき特性
の意義について説明する。尚ここでの説明は、極力個々
の特性の主体機能について述べるが、実用上包装材の適
性は相互の特性の調和が大切になるので、特性の交洛し
た説明が加わることは避けられない。本発明に用いる合
成樹脂フィルム・シートは、肉厚みが10μm以上であ
る必要がある。ここで、肉厚みはASTM E−252
による。これは、包装材としての強靱さ、殊に熱収縮さ
せる工程での破体発生の防止と、包装体になった時の樹
脂層としての緩衝機能を発揮させる為のものである。即
ち、対象の包装体は経済的理由により、輸送時にあって
は、この包装形態のままを例えばダンボール箱等の輸送
容器に収納した輸送になり、又店頭展示の為の荷扱いに
あってもこの包装形態のまま他の商品と一緒に乱雑に行
なわれ、更に店頭では消費者が直接手に触れて購入し、
他の物品と一緒に無造作に持ち帰る方式の販売形式とな
るものである。つまり移送から店頭販売に至る過程では
相当に大きな、様々な形の衝撃を受けることになる。こ
れに対して塩化ビニリデン系樹脂の巻回フィルムは、物
品との接触によってフィルム巻層表面の擦過傷や、巻層
表面の端部の打ち傷が生じ易い性質を持ち、例えば巻回
フィルムとその表面を覆う包装材との間のずれ摩擦すら
擦過傷の原因になることがある。従って第1に、このず
れ擦過傷の問題の回避の為に緊縮包装を行なうことにな
るが、巻回フィルム全外面を覆う包装体にするには、そ
の形状から比較的大きな熱収縮率を持つ包装材で比較的
に密に覆いこれを緊縮させる必要があり、熱収縮工程で
の破体は発生し易い。そして形成した覆いの樹脂層は、
上記移送−店頭販売過程で受ける外力を吸収させる必要
上、外力に耐えるに充分な強靱さと衝撃を緩和する肉厚
みを必要とするのである。反面肉厚みの大きいものは、
緊縮包装時に必要な熱量で内容物の表面を痛める傾向が
ある。よって上記した観点での包装材としての肉厚み
は、通常10μm〜200μm、緊縮作業性を加味する
と望ましくは20〜100μm、その上に経済性を加味
すると最も望ましくは25〜80μmの範囲から選ばれ
る。
【0014】本発明に用いる合成樹脂フィルム・シート
は、2%引張弾性率が30kg/mm2 以上である必要
がある。ここで、2%引張弾性率はASTM D−88
2による。これは、包装作業性と包装体の品位保持性を
支配する。しかしこの場合、上記肉厚みの厚いものは比
較的低水準側の引張弾性率のものを、肉厚みの薄いもの
は比較的高水準側の引張弾性率のものを選ぶことにな
る。つまり包装材として引張弾性率が低過ぎるものは、
二つ折りのフイルムの開閉操作等の一次包装体の形態を
整える作業が行ない難く、又緊縮包装体になった後も包
装材に加わる擦過・押圧の傷が付易く、包装体としての
品位を低下させる傾向がある。反面、引張弾性率の高過
ぎるものは、その緊縮に大きな収縮応力を要し、その緊
縮力で巻回フイルム全体を変形させたりフイルム巻層端
面を痛める傾向がある。従って引張弾性率としての通常
は30〜300kg/mm2 の範囲、望ましくは35〜
200kg/mm2 の範囲、肉厚み25〜80μmのも
のでは100〜30kg/mm2 の範囲から選ぶこと最
も望ましい。
【0015】本発明に用いる合成樹脂フィルム・シート
は、90℃、5秒の加熱条件下での熱収縮率が15%以
上、90℃、5秒の加熱条件下での熱収縮応力が40g
/mm2 以上である必要がある。ここで、90℃、5秒
の加熱条件下での熱収縮率はASTM D−1024
に、90℃、5秒の加熱条件下での熱収縮応力はAST
M D−1504に準ずる。熱収縮率及び熱収縮応力の
値は、その双方で包装体外面に生じる包装材の皺を防
ぎ、巻回フィルムを適度な緊縮包装体にする役割を果た
す。つまり例えば、熱収縮率値のみが大きくて熱収縮応
力の値が不充分な場合は、包装材は収縮して面積を減じ
ても巻回フィルムの外面に沿って包装材が密着している
形の緊縮包装体は完成しない。逆に熱収縮率の値の割に
熱収縮応力の値が大き過ぎる包装材は、内容物を変形さ
せる傾向が強く実用に供し難い。即ち緊縮包装体を得る
に必要な熱収縮率及び熱収縮応力の値は、内容物である
巻回フィルムの形状やその形状のどこ迄をどの程度に強
く覆った緊縮状態のものにするのかの包装設計で選択さ
れる。こうした観点からは、熱収縮率及び熱収縮応力の
値が共に或る水準以上にあるものを選び、巻回フィルム
の少なくとも円筒体の筒縁部、更には同円筒体全体迄も
が完全に密に覆われた形の緊縮包装体にすることが望ま
しく、熱収縮率の値は15〜40%の範囲、その収縮時
の熱収縮応力の値は40〜200g/mm2 の範囲のも
のが選ばれる。その上に内容物への悪影響をより減少し
たい観点からは、熱収縮応力の値は40〜100g/m
2 の範囲の低水準側のもので、熱収縮率は25〜40
%の範囲の高水準側の値を示すものであることが一層に
望ましい。但しこの両者の値は、本発明の製造方法では
そのまま発揮して活用されるものではない。それは本発
明では、100℃よりは少しでも低い温度側(加熱時間
を短縮して)の低温収縮特性を活用することに意義があ
る為である。
【0016】次に上記発明の主要部2)の役割について
述べる。この役割は、包装材を緊縮させる加熱時に、内
容物(巻回フィルム)が受熱することで生じる悪影響を
抑制し、フィルムを引き出す実用時に発生する不良現象
を解消する為のものである。一般に、熱収縮性フィルム
・シートを加熱して、そのものが具備す収縮性能を短時
間で効率的に発現させるには、或る温度以上での加熱す
ることが絶対条件となる。又加熱時間を短縮するには可
能な範囲でより高温側の条件を採用することになる。し
かし上述した包装体の製造工程では、一次包装体になっ
た時点で巻回フィルムの全体がすっぽりと包装材に覆わ
れている。従って巻層された塩化ビニリデン系樹脂フィ
ルムの表面は、包装材が介在した間接的な受熱になるの
でその温度上昇は殆ど生じない。つまり受熱の影響も殆
どない筈と考えられてきた。よって従来は、通常の熱収
縮性フイルムを包装材に用い、その加熱時間を約3〜5
秒に短縮したい為に、例えば乾熱下120〜150℃の
加熱温度(包装体の外表面温度)を用いても、一般観測
上では巻回フィルム巻層部表面の昇温は少ないのので、
この程度の昇温範囲では塩化ビニリデン系樹脂フィルム
の熱収縮は殆ど無視できるとの観点から、この高い加熱
温度を平気で採用してきたのである。
【0017】しかし本発明者等の研究によると、上記従
来の緊縮加熱の条件では、巻回フイルム巻層の端面部角
部に当る部分が、他の表面部分よりも高温下に曝されて
いたと思える現象、加熱斑あるいは包装材による蓄熱と
思われる現象が時として生じている事実を観測し、この
現象を完全に解消するには、加熱温度(包装体の外表面
温度)を100℃以下にすることが必要であることを究
明した。この緊縮加熱の条件は、加熱温度×加熱時間で
定まるものであるが、上述の異常現象の解消には加熱温
度の寄与率の方が大きい様子で、加熱温度の望ましくは
95℃以下、最も望ましくは90〜80℃程度の低温に
することである。この様な低温加熱で収縮性能を効率的
に発現させるには、加熱槽内に水蒸気を充満させ、雰囲
気的に湿熱加熱の要素を加味した加熱方式を採用するこ
とが望ましい。この様な湿熱加熱を加味した方法は、包
装材からより大きな収縮特性を引き出しすことや、緊縮
のための加熱時間の短縮化を図ることが出来る。
【0018】本発明で包装材として用いるフィルム・シ
ートが、具備していると望ましい特性の一つに包装材相
互の表面間での動摩擦係数がある。これは特には移送時
や展示時に、包装体相互が接触した際に生じる擦過・傷
付現象を防ぐと共に、移送用箱体等から包装体の個々を
取り出し展示する時の作業性を改善する。動摩擦係数の
値では0.5以下、0.4〜0.3の程度のものが理想
的である。この動摩擦係数の調整は、フィルム・シート
の表面に滑済を塗布したり、表面に小さな凹凸を付けた
りすることもあるが、一般には、無機・有機質の微粉末
や微量づつ表面に滲出してくる滑剤を練り込んだ原料樹
脂で、フィルム・シートを作る方法が用いられる。動摩
擦係数の測定は、一般公知の動摩擦試験機を用いて行な
うものであるがが、2枚の基盤に夫々平坦に張付けた包
装材の表面相互間の摩擦(荷重200g、駆動速度10
00mm/分、温度23±1℃、湿度50±5%)であ
るである処に意義がある。
【0019】本発明に用いるフィルム・シートは、その
原料は例えば塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、
ポリスチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重
合体、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体等
と呼称される合成樹脂の単独樹脂、及び適宜の混合樹脂
であり、これ等樹脂の単層構造、或いは適宜な樹脂層を
組合せた多層構造の二軸延伸品である。独立気泡構造を
持つ発泡体であっても良いが、低温収縮性を利用する上
では非発泡体である場合が多い。フィルム・シートに高
度の低温収縮性能を付与させたい観点からは、主要基材
樹脂の融点(或いはビカット軟化点)より低い温度下で
延伸を完了させることで、具体的には100℃〜70℃
の範囲の温度、より望ましくは95〜80℃の範囲の温
度で延伸することである。この低温延伸を容易にするの
は、樹脂種を選んだ層構成と延伸速度の調整にある。
【0020】図1の例示では、内容物の巻回フィルムは
1本の場合を示しているが、このものは2〜3本であっ
ても構わない。その際は、巻回フィルムの相互が接触す
る表面に厚紙や発泡体等の緩衝材を配置することにな
る。又店頭展示時の非転がり安定性を付与する為に、包
装体長手方向の少なくとも一部分での断面が、三角形、
四角、五角、六角等をなす様に、そうした形状になる緩
衝パットを巻回フィルムに当てておき、その外部からフ
ィルム・シートで覆ってなる緊縮包装体であっても良
い。又フィルム・シートには商品名や図柄等の印刷を施
しておくと良い。
【0021】
【実施例】
【0022】
【実施例および比較例】次の3種類のフィルム・シート
(包装材)を用意した。 (1)包装材1(PVCシュリンクフィルム) 可塑剤(ジイソノニルアジペート)6重量%、安定剤
(エポキシ化植物油)5重量%、滑剤(ステアリン酸カ
ルシウム0.5重量%、シリカ0.1重量%、エルカ酸
アミド0.1重量%)合計0.7重量%を含む塩化ビニ
ル樹脂を熱溶融して、Tダイでシート状に押し出し、こ
のシート状原板を90℃迄加熱し、縦横各々4.5倍に
延伸して、肉厚み15μmのフィルムにしたもの。 (2)包装材2(PO系シュリンクフィルム) 滑剤(シリコーンオイル0.01重量%、シリカ0.2
重量%、エルカ酸アミド0.2重量%)合計0.41重
量%を含むエチレン酢酸ビニル樹脂[酢酸ビニル濃度5
重量%、MI:1.0]の層(A)と、線状低密度ポリ
エチレン樹脂[密度0.930、MI:2.0]の層
(B)とが、層構成で厚み比が(A)/(B)/(A)
=3:4:3になるように、2台の押出機によるTダイ
共押出しをし、積層シート状原板を得た。このシート状
原板を80℃迄加熱し、縦横各々5.2倍に延伸して、
肉厚み16μmのフィルムにしたもの。 (3)包装材3(PP系シュリンクフィルム) 滑剤(ステアリン酸カルシウム0.1重量%、シリカ
0.2重量%、オレイン酸アミド0.3重量%)合計
0.6重量%を含むエチレンプロピレン樹脂[エチレン
濃度12重量%、ビカット軟化点125℃、MFR:
7、密度0.900]を熱溶融して、Tダイでシート状
に押し出し急冷する。後このシート状原板を130℃迄
加熱し、縦横各々5倍に延伸して、肉厚み15μmのフ
ィルムにしたもの。
【0023】上記包装材の主要特性は、表1の通りであ
る。
【0024】
【表1】
【0025】[緊縮包装体の作成]包装内容物(巻回フ
ィルム1)には、サランラップ(商品名:旭化成社製、
塩化ビニリデン系樹脂フィルム)の厚み約12μm、幅
寸法約30cm品が、直径約32mm×長さ約307m
mの紙製円筒体上の中央に、巻き長50mが巻層された
ものを用いた。
【0026】包装方法としては従来公知のL型自動包装
機(株式会社ハナガタ製、HP−31)を用い、本文記
載の包装方法で、上記3種類の包装材について夫々50
0本づつ、三方向にシール溶断を持つ一次包装体を作成
した。この夫々の一次包装体を、90℃に調温された加
熱空気が噴出している加熱槽内に導入し、4秒間加熱し
て緊縮包装体にしようとした。包装材1と包装材2を用
いた一次包装体は、皺のない、包装材が内容物の外形に
そって緊縮した緊縮包装体になった。
【0027】一方、包装材3を用いた一次包装体は、上
記90℃の槽内での4秒間加熱の加熱条件では緊縮包装
体にはできなかった。そこでこの包装材3を用いた一次
包装体は、従来方法と同じ条件の加熱槽、即ち140℃
に調温された熱槽内に導入し、4秒間加熱して包装材を
熱収縮させた。この緊縮包装体は、皺のない、包装材が
内容物の外形にそって密に緊縮した状態のものであっ
た。
【0028】[包装材三者での比較評価内容]上記3種
類の緊縮包装体の各々について、5段×10列(50本
詰め)のダンボール箱に納め、鈴鹿−東京間の往復トラ
ック輸送を行ない、その後輸送に於ける緊縮包装体の痛
み状態を検査しながら開装して巻回フィルムを取り出し
た。この検査結果では、緊縮層の表面に小さな擦過傷が
生じているものが認められたが、その傷は何れも包装材
層に留まっており、巻回フィルムに至っているものはな
かった。この結果は、少なくとも実施例と比較例の間に
差はなく、全く同じ状態に見えた。
【0029】取り出した巻回フィルムの全てを、図2
(B)の板紙を折曲げて得られる現在市販の収納箱(図
2(A))に収納し直して試験体とし、熟練した10人
のモニターに各々50本づつ配布して「箱体に収納した
巻回フィルムからのフィルムの引き出し性」を評価させ
た。この評価方法は、一般家庭で最も多く採用している
フィルムの引き出し方法、即ち、開封した切断具付き箱
体を片手でその蓋体が半開きになる状態にして支え持
ち、他方の手で巻回フィルムから当初のフィルム端を取
り出し、そのフィルム端から約25cm分を一気に引き
出す方法を採用、その操作過程で生じた現象項目に着目
した比較評価した。
【0030】その結果を下記表2にまとめる。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の収納箱は上述の構成をもつこと
により、簡易包装形態で「詰め替え用の巻回フィルム」
の安定供給ができる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で得られる緊縮包装体を例示した部分断
面模式図である。
【図2】現在(従来)市販の巻回フィルムの形態を例示
する図で、(A)は、板紙製収納箱(但し開封状態)斜
視模式図、(B)は、その箱体を作る板紙の平面図、
(C)は、(A)に収納されている巻回フィルムの斜視
模式図である。
【符号の説明】
1 巻回フィルム 2 フィルムの巻層 3 円筒体(紙管) 4 巻層フィルムの巻き終り端(フィルムの取り出し
端) 5 粘着テープ 6 粘着テープの摘み部 7 合成樹脂のフィルム・シート層 8 シール線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体上に塩化ビニリデン系樹脂ラップ
    フィルムが巻層された巻回フィルムの外部を、合成樹脂
    フィルム・シートで覆った後、加熱して該合成樹脂フィ
    ルム・シートの層を収縮させて緊縮包装体を得る巻回フ
    ィルムの包装体の製造方法において、該合成樹脂フィル
    ム・シートとして肉厚みが10μm以上、2%引張弾性
    率が30kg/mm2 以上、90℃、5秒の加熱条件下
    での熱収縮率が15%以上、90℃、5秒の加熱条件下
    での熱収縮応力が40g/mm 2 以上である合成樹脂フ
    ィルム・シートを用いること、かつ100℃以下の温度
    で加熱して上記合成樹脂フィルム・シートの層を熱収縮
    させることを特徴とする塩化ビニリデン系樹脂巻回ラッ
    プフィルムの緊縮包装体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011162231A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Asahi Kasei Home Products Kk 詰替ラップフィルム包装体
JP2013530887A (ja) * 2010-05-12 2013-08-01 エーブリー デニソン コーポレイション 熱収縮包装システム及び方法
JP2015033791A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 藤森工業株式会社 貼布剤用離型フィルム、及びそれを用いた経皮吸収貼布剤
JP2023179103A (ja) * 2022-06-07 2023-12-19 旭化成株式会社 ラップフィルム

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