JPS6354540B2 - - Google Patents
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- JPS6354540B2 JPS6354540B2 JP53148729A JP14872978A JPS6354540B2 JP S6354540 B2 JPS6354540 B2 JP S6354540B2 JP 53148729 A JP53148729 A JP 53148729A JP 14872978 A JP14872978 A JP 14872978A JP S6354540 B2 JPS6354540 B2 JP S6354540B2
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- film
- layer
- static friction
- coefficient
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は段ボールトレーに載置された缶、瓶類
等の主として大型の被包装品をストレツチ包装す
るために使用されるフイルムに関する。 従来、缶入の飲料や缶詰の包装は、これまで、
段ボール箱内に詰め、さらに箱の上蓋を接着テー
プでシールするという完全包装が行われている。
この包装方法は段ボール、接着テープ等の包装資
材に費用がかかる欠点がある。 一方、収縮包装も行われているが、収縮用熱ト
ンネルが必要であり、その設置にスペースが大き
くいるとともに電気使用量も多いという欠点があ
る。 これら従来の包装方法の欠点を改良する目的
で、第1図に示すように段ボールトレー1上に積
載された多数の缶2を、フイルム3を伸張して包
装するストレツチ包装法が提案されている。 このストレツチ包装法は第2図に示されるよう
に次の工程で行われる。 トレー上に積載された缶等の被包装品2を供
給コンベヤー4により、上下に移動する台5上
に順次供給する。 台5を上下に移動させることにより、巻フイ
ルム3aより供給され、第3図に示すように適
当な大きさに切断され、四周をクランプ6a,
6a′,6b,6b′で挾持されているフイルム3
を押上げながら該フイルムを伸張させる。 フイルムの流れ方向(MD)に直角な幅方向
(TD)のクランプ6b,6b′を被包装品2の下
部に移動することによりフイルム3を伸張させ
つつ、(フイルムの内面側が被包装品と直接接
する)、底部でフイルム3を重ね合せ、次いで
流れ方向に向つて後位のクランプ6aを被包装
品の下部に移動させ、最後に流れ方向に向つて
前位のクランプ6a′を被包装品の下部に移動さ
せることにより、第4図に示すように被包装品
を包み込む。 フイルム包装された被包装品を押レバー7に
よりフリーローラー8上をスライドさせてヒー
トプレート9を下部に備えた送りベルト10上
へ移動させる。 送りベルト10上で被包装品2の底部で重な
りあつているフイルム重ね合せ部分3bを熱接
着する。 このストレツチ包装法は段ボール箱を用いた完
全包装法と比較して次の利点を有する。 (i) 包装資材費が50%以下になる。 (ii) 内容物がわかる。 (iii) 水漏れが防止できる。 また、収縮包装法と比較して次の利点を有す
る。 (i) フイルムのロス率が小さい。 (ii) 加熱炉が不要のため、機械敷設面積が少なく
てすむ。 (iii) 包装外観がよい。 (iv) 電気代が80%カツトできる。 しかしながら、かかる大型品のストレツチ包装
法において使用されるフイルム3には、それ自
身、粘着性を有するとともに滑り性をも有してい
なければならないという相矛盾した性能が要求さ
れるとともに、伸張されるための強度を有してい
ることも要求される。 即ち、前記工程において被包装品を包み込ん
だフイルム3は、の工程で重ね合せ部3bが熱
接着される迄、伸張に基づく復元力によりフイル
ムの重ね合せ部3bが開かない程度の自己粘着力
を必要とされるとともに、の工程の送りベルト
で被包装品が搬送される際、またはパレツトに搬
送される際、送りベルト、パレツトに対し、粘着
せず、滑り性を有することが必要とされる。 現在、市販されている塩化ビニル・塩化ビニリ
デン共重合体に石油樹脂等の粘着剤を配合したフ
イルムは自己粘着性を有するが、送りベルト上の
滑りが悪く、搬送に問題がある。 また無延伸のポリプロピレンフイルムは伸展
性、滑り性は有するが自己粘着性に欠ける。 更にポリプロピレンの茎層フイルムにエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
エチル共重合体、エチレン・プロピレン共重合
体、プロピレン・ブテン−1共重合体等のポリプ
ロピレンより融点が15℃以上低い融点を有する樹
脂よりなるフイルムを積層した低温熱接着性フイ
ルムは、熱接着性、伸展性、滑り性は良好である
が自己粘着性に欠け、ホツトプレートを下部に備
えた送りベルトに被包装品を搬送する間に、復元
力により折畳まれたフイルムの重ね合せ部が開
き、次の工程の熱接着が不可能となる。 本発明はこれら従来のストレツチ包装用フイル
ムの欠点を改良する目的でなされたもので、自己
粘着性と滑り性という相矛盾する性能を有し、伸
展性を有するストレツチ包装用フイルム、すなわ
ち、フイルムの表内面同志の静摩擦係数が1.0を
越え、外面同志の静摩擦係数が0.10〜0.26未満、
かつ、内面と外面との静摩擦係数が0.32〜0.45で
あるストレツチ包装用フイルムを提供するもので
ある。 ここで静摩擦係数はASTM D−1894−63によ
つて測定されたもので、具体的には東洋テスター
製の装置を用いて次の操作順序により行う。 ゴムロールでニツプされたプラスチツク板の
移動速度を150mm/分に調整する。 プラスチツク板に幅(MD)250mm、長さ
(TD)130mmに切断された試料フイルムを、幅
(MD)方向をプラスチツク板の移動方向に一
致させて粘着テープで固定する。 橇の裏面に幅(MD)120mm、長さ(TD)
120mmに切断したフイルムをセロフアンテープ
で幅(MD)方向を橇の移動方向に一致させ
る。 橇とスプリングゲージを接続し、橇をプラス
チツク板に固定されたフイルム上に軽く置く。 ニツプロールを回転させ、プラスチツク板を
進行させる。スプリングゲージの値が静摩擦力
と等しいか越えた時、橇は滑り始める。この時
の値を読み取り、静摩擦力Fとして記録する。 試料フイルムを取り外し、新しいフイルムと
とりかえて、同じ測定を5回繰り返す。 静摩擦係数(μs)を次のようにして算出す
る。 μs=F/橇の重さ 註) (i) 測定は20±2℃、相対湿度65±5%の恒
温、恒湿状態で行う。 (ii) μsの値は5点の平均値をもつて示す。 (iii) 橇の重さは200g。 かかる本発明のフイルムを得るには、少くとも
2層構造の積層フイルムであることが必要で、静
摩擦係数が1.0を越える粘着性を有する内面側を
形成する層(以下、「A層」という)は、酢酸ビ
ニル含量が5〜25重量%のエチレン酢酸ビニル共
重合体、比重が0.930以下の低密度ポリエチレ
ン・エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エ
チレンとプロピレン、ブテン−1等のα−オレフ
インとの共重合体、軟質ポリ塩化ビニル等、また
はこれらの混合物に、必要に応じて内面の静摩擦
係数が1.0を越えるように、石油樹脂、テルペン
−フエノール共重合体樹脂等の粘着剤を1.0〜
10.0重量%配合したものから形成される。 他方の静摩擦係数が0.10〜0.26未満の外面側を
形成する層(以下、「B層」という)は高、中、
低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン、ブテン−1等のオレフインとのプロピレン共
重合体、ポリブテン、軟質ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル含量が50〜98重量%の塩化ビニル・塩化ビ
ニリデン共重合体等の熱可塑性樹脂に必要に応じ
て滑剤を0.1〜2重量%配合したものから形成さ
れる。 滑剤としてはシリカ、タルク、炭酸カルシウム
等の無機滑剤、ステアリン酸アミド、オレイン酸
アミド、ポリエチレンワツクス、ポリプロピレン
ワツクス等の有機滑剤が挙げられる。 これら滑剤は内面層の静摩擦係数が1.0を越え
るように調製するためA層側にもB層側の含有量
より少い量、例えば0.01〜0.3重量%の割合で配
合されることもある。 更に、これらA層、B層には包装作業時にフイ
ルムが引出されたり送り出されたりする際に金属
ロール、金属板、送りベルト等とフイルムが摩擦
接触して帯電し、能率的な包装作業が困難となる
ことを防ぐために、フイルムに帯電防止機能を与
えるべく帯電防止剤を0.02〜0.5重量%配合して
もよい。 かかる帯電防止剤としては、ソルビタンオレイ
ン酸エステルのエチレンオキサイド付加物、ジグ
リセリンオレイン酸エステル、グリセリンモノ、
ジ、トリステアレート、ソルビタンモノステアレ
ート等の無滴剤と帯電防止剤を兼ねるものや、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、N−N−ジヒ
ドロキシエチルラウリルアミド、高級アルコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテ
ルのリン酸エステル等が挙げられる。 本発明のストレツチ包装用フイルムは2層構造
に限られることなく、例えばフイルム成形時に帯
電防止剤が昇華してダイを汚すことがないように
中間層のみ帯電防止剤を配合し、A層、B層は帯
電防止剤を含有しない3層構造であつてもよい
し、また、フイルムに強度をもたすため、中間層
の樹脂としてポリプロピレンを、A層、B層の樹
脂としてエチレン・酢酸ビニル共重合体を用いた
3層構造であつてもよい。 これら材料を使用して本発明のストレツチ包装
用フイルムを成形する方法としては、複数の押出
機を備え、複数のサーキユラーダイを備える多層
インフレーシヨン法、多層Tダイを備える多層T
ダイ法、予じめ形成されたB層のフイルムの上に
A層のフイルムを押出し、溶融ラミネートするダ
イ外ラミネート法、A層とB層を接着剤で貼合せ
る方法等があるが、多層インフレーシヨン法でブ
ロー比が3.5〜7.0となるようにして成形したフイ
ルムが縦と横の強度バランスがよく、かつ、安価
に製造できることから好ましい。 本発明において、上記のようにして製造したス
トレツチ包装用フイルムの厚さは8〜150μ、好
ましくは20〜100μであり、2層構造の際のA層
の肉厚はフイルム全体の肉厚の60〜90%、B層の
肉厚は40〜10%が好ましい。 而して、本発明のストレツチ包装用フイルムの
静摩擦係数は内面同志(A層とA層)のそれが
1.0を越えるものである。また、外面同志(B層
とB層)のそれは0.10〜0.26未満であり、内面
(A層)と外面(B層)との静摩擦係数が0.32〜
0.45である。 内面同志の静摩擦係数が1.0以下である場合、
および、内面と外面との静摩擦係数が0.32〜0.45
の範囲を外れる場合には、自己粘着性に欠け、フ
イルムの重ね合せ部を熱接着する前に重ね合せ部
が開いてしまう。 また、外面同志の静摩擦係数が0.26以上では、
滑り性に欠け、フイルムの巻き出し、被包装品の
送りベルトを使用しての搬送時にロール、ベルト
にフイルムが引掛かり、包装及び搬送が円滑に行
われない。特に自動配送ラインに於ては滑り不足
によるトラベル、パレタイザーやデパレタイザー
に於けるフイルムの破れ、傾斜フリーローラーの
ガードレールへのひつかかりによる搬送ラインの
停止など重大トラブルを発生し機能を果し得な
い。また、0.10未満では、包装時の粘着性の不足
したフイルムとなる。本発明のストレツチ包装用
フイルムを用いて被包装品をストレツチ包装する
には内面(A層)側が内側に外面(B層)側が外
側となるように被包装品を包装する。 以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明
する。なお、例中の部および%は重量基準であ
る。 実施例 1 A層の材料として三菱油化製エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体“ユカロン エバ #41H”(商品
名、メルトインデツクス2、比重0.938、酢酸ビ
ニル含量15%)100部と平均粒径5μのシリカ粉末
0.1部とステアリン酸アミド0.1部の混合物を調合
し、これをスクリユー径55mm、L/D26の押出機
を用いて150℃で混練し、一方、B層の材料とし
て、三菱油化製低密度ポリエチレン“ユカロン
NH50”(商品名、比重0.924、メルトインデツク
ス2.5)100部とステアリン酸アミド0.2部と上記
シリカ粉末0.3部の混合物を調合し、これをスク
リユー径65mm、L/D26の押出機を用いて165℃
で混練し、両者を1台の2層サーキユラーダイス
に供給し、ダイ内でラミネートした後、ダイス温
度155℃、ブロー比4.0の条件下でインフレーシヨ
ン成形して内面同志の静摩擦係数が1.0を越え、
外面同志のそれが0.240、内外面間のそれが0.411
の内厚80μのストレツチ包装用フイルムを得た。 このフイルムの物性を表1に示す。 実施例 2 A層とB層の材料を表1のようにした外は実施
例1と同様にして内面同志の静摩擦係数が1.0を
越え、外面同志のそれが0.250で内外面間のそれ
が0.367の肉厚80μのストレツチ包装用フイルムを
得た。 このフイルムの物性を表1に示す。 比較例 1 三菱油化製低密度ポリエチレン“ユカロン
LK30”(商品名、比重0.918、メルトインデツク
ス4)30部と実施例1で用いたユカロン エバ
41H70部とステアリン酸アミド0.3部の混合物を
スクリユー径55mm、L/D26の押出機を用いて
165℃で混練し、温度155℃のサーキユラーダイス
を用いてブロー比4.0でインフレーシヨン成形し、
内面同志および外面同志の静摩擦係数が0.490、
肉厚80μの単層フイルムを得た。 このフイルムの物性を表1に示す。 比較例 2、3 フイルム材料として表1に示すものを用いる外
は比較例1と同様にして肉厚80μの単層フイルム
を得た。 これらのフイルムの物性を表1に示す。 包装適正の評価 富士機械製包装機“A−120”(第2図参照)を
用いて、段ボールトレーに缶ジユースを35個積ん
だものを被包装品としてフイルムの評価を行つ
た。結果を表2に示す。 なお、各測定法は次のとおりである。 引張破断強度:ASTM D−882に準拠 〃 伸度:同上 〃 引張弾性率:ISO−R−1184に準拠 エルメンドルフ引張強度:JIS−Z−1702に準拠 滑り性:ステンレス板の上に包装物を乗せて徐々
にステンレス板を傾斜させて包装物が滑り始め
た時の角度を求める。 振動試験 試験機:松平式振動試験機(アンバラノスマス加
振方式) 条件:振動加速度(a) 7Gで1時間(7Gは未舗装道路相当) 10Gは5分間(10Gは橋ゲタ段差部相当) 全振幅6m/m垂直振数1400cpm、1700cpm
等の主として大型の被包装品をストレツチ包装す
るために使用されるフイルムに関する。 従来、缶入の飲料や缶詰の包装は、これまで、
段ボール箱内に詰め、さらに箱の上蓋を接着テー
プでシールするという完全包装が行われている。
この包装方法は段ボール、接着テープ等の包装資
材に費用がかかる欠点がある。 一方、収縮包装も行われているが、収縮用熱ト
ンネルが必要であり、その設置にスペースが大き
くいるとともに電気使用量も多いという欠点があ
る。 これら従来の包装方法の欠点を改良する目的
で、第1図に示すように段ボールトレー1上に積
載された多数の缶2を、フイルム3を伸張して包
装するストレツチ包装法が提案されている。 このストレツチ包装法は第2図に示されるよう
に次の工程で行われる。 トレー上に積載された缶等の被包装品2を供
給コンベヤー4により、上下に移動する台5上
に順次供給する。 台5を上下に移動させることにより、巻フイ
ルム3aより供給され、第3図に示すように適
当な大きさに切断され、四周をクランプ6a,
6a′,6b,6b′で挾持されているフイルム3
を押上げながら該フイルムを伸張させる。 フイルムの流れ方向(MD)に直角な幅方向
(TD)のクランプ6b,6b′を被包装品2の下
部に移動することによりフイルム3を伸張させ
つつ、(フイルムの内面側が被包装品と直接接
する)、底部でフイルム3を重ね合せ、次いで
流れ方向に向つて後位のクランプ6aを被包装
品の下部に移動させ、最後に流れ方向に向つて
前位のクランプ6a′を被包装品の下部に移動さ
せることにより、第4図に示すように被包装品
を包み込む。 フイルム包装された被包装品を押レバー7に
よりフリーローラー8上をスライドさせてヒー
トプレート9を下部に備えた送りベルト10上
へ移動させる。 送りベルト10上で被包装品2の底部で重な
りあつているフイルム重ね合せ部分3bを熱接
着する。 このストレツチ包装法は段ボール箱を用いた完
全包装法と比較して次の利点を有する。 (i) 包装資材費が50%以下になる。 (ii) 内容物がわかる。 (iii) 水漏れが防止できる。 また、収縮包装法と比較して次の利点を有す
る。 (i) フイルムのロス率が小さい。 (ii) 加熱炉が不要のため、機械敷設面積が少なく
てすむ。 (iii) 包装外観がよい。 (iv) 電気代が80%カツトできる。 しかしながら、かかる大型品のストレツチ包装
法において使用されるフイルム3には、それ自
身、粘着性を有するとともに滑り性をも有してい
なければならないという相矛盾した性能が要求さ
れるとともに、伸張されるための強度を有してい
ることも要求される。 即ち、前記工程において被包装品を包み込ん
だフイルム3は、の工程で重ね合せ部3bが熱
接着される迄、伸張に基づく復元力によりフイル
ムの重ね合せ部3bが開かない程度の自己粘着力
を必要とされるとともに、の工程の送りベルト
で被包装品が搬送される際、またはパレツトに搬
送される際、送りベルト、パレツトに対し、粘着
せず、滑り性を有することが必要とされる。 現在、市販されている塩化ビニル・塩化ビニリ
デン共重合体に石油樹脂等の粘着剤を配合したフ
イルムは自己粘着性を有するが、送りベルト上の
滑りが悪く、搬送に問題がある。 また無延伸のポリプロピレンフイルムは伸展
性、滑り性は有するが自己粘着性に欠ける。 更にポリプロピレンの茎層フイルムにエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
エチル共重合体、エチレン・プロピレン共重合
体、プロピレン・ブテン−1共重合体等のポリプ
ロピレンより融点が15℃以上低い融点を有する樹
脂よりなるフイルムを積層した低温熱接着性フイ
ルムは、熱接着性、伸展性、滑り性は良好である
が自己粘着性に欠け、ホツトプレートを下部に備
えた送りベルトに被包装品を搬送する間に、復元
力により折畳まれたフイルムの重ね合せ部が開
き、次の工程の熱接着が不可能となる。 本発明はこれら従来のストレツチ包装用フイル
ムの欠点を改良する目的でなされたもので、自己
粘着性と滑り性という相矛盾する性能を有し、伸
展性を有するストレツチ包装用フイルム、すなわ
ち、フイルムの表内面同志の静摩擦係数が1.0を
越え、外面同志の静摩擦係数が0.10〜0.26未満、
かつ、内面と外面との静摩擦係数が0.32〜0.45で
あるストレツチ包装用フイルムを提供するもので
ある。 ここで静摩擦係数はASTM D−1894−63によ
つて測定されたもので、具体的には東洋テスター
製の装置を用いて次の操作順序により行う。 ゴムロールでニツプされたプラスチツク板の
移動速度を150mm/分に調整する。 プラスチツク板に幅(MD)250mm、長さ
(TD)130mmに切断された試料フイルムを、幅
(MD)方向をプラスチツク板の移動方向に一
致させて粘着テープで固定する。 橇の裏面に幅(MD)120mm、長さ(TD)
120mmに切断したフイルムをセロフアンテープ
で幅(MD)方向を橇の移動方向に一致させ
る。 橇とスプリングゲージを接続し、橇をプラス
チツク板に固定されたフイルム上に軽く置く。 ニツプロールを回転させ、プラスチツク板を
進行させる。スプリングゲージの値が静摩擦力
と等しいか越えた時、橇は滑り始める。この時
の値を読み取り、静摩擦力Fとして記録する。 試料フイルムを取り外し、新しいフイルムと
とりかえて、同じ測定を5回繰り返す。 静摩擦係数(μs)を次のようにして算出す
る。 μs=F/橇の重さ 註) (i) 測定は20±2℃、相対湿度65±5%の恒
温、恒湿状態で行う。 (ii) μsの値は5点の平均値をもつて示す。 (iii) 橇の重さは200g。 かかる本発明のフイルムを得るには、少くとも
2層構造の積層フイルムであることが必要で、静
摩擦係数が1.0を越える粘着性を有する内面側を
形成する層(以下、「A層」という)は、酢酸ビ
ニル含量が5〜25重量%のエチレン酢酸ビニル共
重合体、比重が0.930以下の低密度ポリエチレ
ン・エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エ
チレンとプロピレン、ブテン−1等のα−オレフ
インとの共重合体、軟質ポリ塩化ビニル等、また
はこれらの混合物に、必要に応じて内面の静摩擦
係数が1.0を越えるように、石油樹脂、テルペン
−フエノール共重合体樹脂等の粘着剤を1.0〜
10.0重量%配合したものから形成される。 他方の静摩擦係数が0.10〜0.26未満の外面側を
形成する層(以下、「B層」という)は高、中、
低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン、ブテン−1等のオレフインとのプロピレン共
重合体、ポリブテン、軟質ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル含量が50〜98重量%の塩化ビニル・塩化ビ
ニリデン共重合体等の熱可塑性樹脂に必要に応じ
て滑剤を0.1〜2重量%配合したものから形成さ
れる。 滑剤としてはシリカ、タルク、炭酸カルシウム
等の無機滑剤、ステアリン酸アミド、オレイン酸
アミド、ポリエチレンワツクス、ポリプロピレン
ワツクス等の有機滑剤が挙げられる。 これら滑剤は内面層の静摩擦係数が1.0を越え
るように調製するためA層側にもB層側の含有量
より少い量、例えば0.01〜0.3重量%の割合で配
合されることもある。 更に、これらA層、B層には包装作業時にフイ
ルムが引出されたり送り出されたりする際に金属
ロール、金属板、送りベルト等とフイルムが摩擦
接触して帯電し、能率的な包装作業が困難となる
ことを防ぐために、フイルムに帯電防止機能を与
えるべく帯電防止剤を0.02〜0.5重量%配合して
もよい。 かかる帯電防止剤としては、ソルビタンオレイ
ン酸エステルのエチレンオキサイド付加物、ジグ
リセリンオレイン酸エステル、グリセリンモノ、
ジ、トリステアレート、ソルビタンモノステアレ
ート等の無滴剤と帯電防止剤を兼ねるものや、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、N−N−ジヒ
ドロキシエチルラウリルアミド、高級アルコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテ
ルのリン酸エステル等が挙げられる。 本発明のストレツチ包装用フイルムは2層構造
に限られることなく、例えばフイルム成形時に帯
電防止剤が昇華してダイを汚すことがないように
中間層のみ帯電防止剤を配合し、A層、B層は帯
電防止剤を含有しない3層構造であつてもよい
し、また、フイルムに強度をもたすため、中間層
の樹脂としてポリプロピレンを、A層、B層の樹
脂としてエチレン・酢酸ビニル共重合体を用いた
3層構造であつてもよい。 これら材料を使用して本発明のストレツチ包装
用フイルムを成形する方法としては、複数の押出
機を備え、複数のサーキユラーダイを備える多層
インフレーシヨン法、多層Tダイを備える多層T
ダイ法、予じめ形成されたB層のフイルムの上に
A層のフイルムを押出し、溶融ラミネートするダ
イ外ラミネート法、A層とB層を接着剤で貼合せ
る方法等があるが、多層インフレーシヨン法でブ
ロー比が3.5〜7.0となるようにして成形したフイ
ルムが縦と横の強度バランスがよく、かつ、安価
に製造できることから好ましい。 本発明において、上記のようにして製造したス
トレツチ包装用フイルムの厚さは8〜150μ、好
ましくは20〜100μであり、2層構造の際のA層
の肉厚はフイルム全体の肉厚の60〜90%、B層の
肉厚は40〜10%が好ましい。 而して、本発明のストレツチ包装用フイルムの
静摩擦係数は内面同志(A層とA層)のそれが
1.0を越えるものである。また、外面同志(B層
とB層)のそれは0.10〜0.26未満であり、内面
(A層)と外面(B層)との静摩擦係数が0.32〜
0.45である。 内面同志の静摩擦係数が1.0以下である場合、
および、内面と外面との静摩擦係数が0.32〜0.45
の範囲を外れる場合には、自己粘着性に欠け、フ
イルムの重ね合せ部を熱接着する前に重ね合せ部
が開いてしまう。 また、外面同志の静摩擦係数が0.26以上では、
滑り性に欠け、フイルムの巻き出し、被包装品の
送りベルトを使用しての搬送時にロール、ベルト
にフイルムが引掛かり、包装及び搬送が円滑に行
われない。特に自動配送ラインに於ては滑り不足
によるトラベル、パレタイザーやデパレタイザー
に於けるフイルムの破れ、傾斜フリーローラーの
ガードレールへのひつかかりによる搬送ラインの
停止など重大トラブルを発生し機能を果し得な
い。また、0.10未満では、包装時の粘着性の不足
したフイルムとなる。本発明のストレツチ包装用
フイルムを用いて被包装品をストレツチ包装する
には内面(A層)側が内側に外面(B層)側が外
側となるように被包装品を包装する。 以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明
する。なお、例中の部および%は重量基準であ
る。 実施例 1 A層の材料として三菱油化製エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体“ユカロン エバ #41H”(商品
名、メルトインデツクス2、比重0.938、酢酸ビ
ニル含量15%)100部と平均粒径5μのシリカ粉末
0.1部とステアリン酸アミド0.1部の混合物を調合
し、これをスクリユー径55mm、L/D26の押出機
を用いて150℃で混練し、一方、B層の材料とし
て、三菱油化製低密度ポリエチレン“ユカロン
NH50”(商品名、比重0.924、メルトインデツク
ス2.5)100部とステアリン酸アミド0.2部と上記
シリカ粉末0.3部の混合物を調合し、これをスク
リユー径65mm、L/D26の押出機を用いて165℃
で混練し、両者を1台の2層サーキユラーダイス
に供給し、ダイ内でラミネートした後、ダイス温
度155℃、ブロー比4.0の条件下でインフレーシヨ
ン成形して内面同志の静摩擦係数が1.0を越え、
外面同志のそれが0.240、内外面間のそれが0.411
の内厚80μのストレツチ包装用フイルムを得た。 このフイルムの物性を表1に示す。 実施例 2 A層とB層の材料を表1のようにした外は実施
例1と同様にして内面同志の静摩擦係数が1.0を
越え、外面同志のそれが0.250で内外面間のそれ
が0.367の肉厚80μのストレツチ包装用フイルムを
得た。 このフイルムの物性を表1に示す。 比較例 1 三菱油化製低密度ポリエチレン“ユカロン
LK30”(商品名、比重0.918、メルトインデツク
ス4)30部と実施例1で用いたユカロン エバ
41H70部とステアリン酸アミド0.3部の混合物を
スクリユー径55mm、L/D26の押出機を用いて
165℃で混練し、温度155℃のサーキユラーダイス
を用いてブロー比4.0でインフレーシヨン成形し、
内面同志および外面同志の静摩擦係数が0.490、
肉厚80μの単層フイルムを得た。 このフイルムの物性を表1に示す。 比較例 2、3 フイルム材料として表1に示すものを用いる外
は比較例1と同様にして肉厚80μの単層フイルム
を得た。 これらのフイルムの物性を表1に示す。 包装適正の評価 富士機械製包装機“A−120”(第2図参照)を
用いて、段ボールトレーに缶ジユースを35個積ん
だものを被包装品としてフイルムの評価を行つ
た。結果を表2に示す。 なお、各測定法は次のとおりである。 引張破断強度:ASTM D−882に準拠 〃 伸度:同上 〃 引張弾性率:ISO−R−1184に準拠 エルメンドルフ引張強度:JIS−Z−1702に準拠 滑り性:ステンレス板の上に包装物を乗せて徐々
にステンレス板を傾斜させて包装物が滑り始め
た時の角度を求める。 振動試験 試験機:松平式振動試験機(アンバラノスマス加
振方式) 条件:振動加速度(a) 7Gで1時間(7Gは未舗装道路相当) 10Gは5分間(10Gは橋ゲタ段差部相当) 全振幅6m/m垂直振数1400cpm、1700cpm
【表】
第1図は本発明のフイルムで包装された缶ジユ
ースの斜視図、第2図は本発明のフイルムを用い
て被包装品を包装する工程図を示す。第3図は被
包装品を包装する前のフイルムが被包装品上に挾
持されている状態を示す図であり、矢印はフイル
ムが延展され、折り畳まれることを示す。第4図
は包装された被包装品の裏面のフイルムの重ね合
せ部を示す斜視図である。図中、3はフイルム
を、Aはフイルムの内面側を、Bは外面側を示
す。
ースの斜視図、第2図は本発明のフイルムを用い
て被包装品を包装する工程図を示す。第3図は被
包装品を包装する前のフイルムが被包装品上に挾
持されている状態を示す図であり、矢印はフイル
ムが延展され、折り畳まれることを示す。第4図
は包装された被包装品の裏面のフイルムの重ね合
せ部を示す斜視図である。図中、3はフイルム
を、Aはフイルムの内面側を、Bは外面側を示
す。
Claims (1)
- 1 段ボールトレーに載置された被包装品のスト
レツチ包装用フイルムであつて、フイルムの内面
同志の静摩擦係数(ASTM D−1894−63によ
る)が1.0を越え、外面同志の静摩擦係数が0.10
〜0.26未満、かつ、内面と外面との静摩擦係数が
0.32〜0.45である、内面層と外面層の少くとも2
層構造の積層フイルムからなることを特徴とする
ストレツチ包装用フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14872978A JPS5574861A (en) | 1978-12-01 | 1978-12-01 | Wrapping film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14872978A JPS5574861A (en) | 1978-12-01 | 1978-12-01 | Wrapping film |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5574861A JPS5574861A (en) | 1980-06-05 |
| JPS6354540B2 true JPS6354540B2 (ja) | 1988-10-28 |
Family
ID=15459295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14872978A Granted JPS5574861A (en) | 1978-12-01 | 1978-12-01 | Wrapping film |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5574861A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0493223U (ja) * | 1990-12-29 | 1992-08-13 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH036424Y2 (ja) * | 1980-07-31 | 1991-02-19 | ||
| JPS5732791A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-22 | Sumitomo Jukikai Envirotec Kk | Treatment of waste water |
| JPS58136444A (ja) * | 1982-02-09 | 1983-08-13 | 三菱油化株式会社 | ストレツチ包装用フイルム |
| AU560972B2 (en) * | 1982-09-29 | 1987-04-30 | Dow Chemical Company, The | Ethylene copolymer films |
| DE3444158A1 (de) * | 1984-12-04 | 1986-06-05 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Siegelfaehige, transparente polyolefinische mehrschichtfolie |
| DE3444866A1 (de) * | 1984-12-08 | 1986-06-12 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Siegelfaehige, opake polyolefinische mehrschichtfolie |
| JP2606450B2 (ja) * | 1995-02-20 | 1997-05-07 | 三菱電機株式会社 | 車両用走行情報演算装置 |
| JP6589590B2 (ja) * | 2015-11-17 | 2019-10-16 | 三菱ケミカル株式会社 | Ptp用多層シート及びそれを用いたptp包装体 |
-
1978
- 1978-12-01 JP JP14872978A patent/JPS5574861A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0493223U (ja) * | 1990-12-29 | 1992-08-13 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5574861A (en) | 1980-06-05 |
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