JPH07169385A - 含浸形陰極構体とその製造方法 - Google Patents
含浸形陰極構体とその製造方法Info
- Publication number
- JPH07169385A JPH07169385A JP31356593A JP31356593A JPH07169385A JP H07169385 A JPH07169385 A JP H07169385A JP 31356593 A JP31356593 A JP 31356593A JP 31356593 A JP31356593 A JP 31356593A JP H07169385 A JPH07169385 A JP H07169385A
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- JP
- Japan
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- sleeve
- impregnated
- cathode assembly
- film
- blackened
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安定性に優れた熱吸収膜を備えた含浸形陰極
構体を得る。 【構成】 加熱用ヒータを内蔵するスリーブ5に含浸形
ペレットが固定され、該スリーブの前記加熱用ヒータ側
の内壁面に黒化処理された熱吸収膜5Aが形成されてい
る含浸形陰極構体において、前記熱吸収膜は、その黒化
された成分としてAl3Moを含まないAlMo3および
Al2O3からなる。
構体を得る。 【構成】 加熱用ヒータを内蔵するスリーブ5に含浸形
ペレットが固定され、該スリーブの前記加熱用ヒータ側
の内壁面に黒化処理された熱吸収膜5Aが形成されてい
る含浸形陰極構体において、前記熱吸収膜は、その黒化
された成分としてAl3Moを含まないAlMo3および
Al2O3からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含浸形陰極構体に係
り、たとえばカラーブラウン管等の陰極線管に内蔵され
る含浸形陰極構体とその製造方法に関する。
り、たとえばカラーブラウン管等の陰極線管に内蔵され
る含浸形陰極構体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】含浸形陰極構体は、加熱用ヒータを内蔵
するスリーブに含浸形ペレットが固定されて構成され、
該含浸形ペレットは、高融点金属の多孔質焼結体に電子
放出物質を含浸させたものとなっている。
するスリーブに含浸形ペレットが固定されて構成され、
該含浸形ペレットは、高融点金属の多孔質焼結体に電子
放出物質を含浸させたものとなっている。
【0003】このように構成される含浸形陰極構体は、
その筒状スリーブの内面にたとえば黒化された熱吸収膜
が形成されている。
その筒状スリーブの内面にたとえば黒化された熱吸収膜
が形成されている。
【0004】この熱吸収膜は、加熱用ヒータからの輻射
熱を陰極スリーブに効率よく吸収させ、動作時における
カソード温度を900〜1000℃程度とするためであ
る。
熱を陰極スリーブに効率よく吸収させ、動作時における
カソード温度を900〜1000℃程度とするためであ
る。
【0005】熱吸収膜を筒状スリーブの内面のみに形成
し外面に形成しないのは、その外面からの輻射熱損失が
増大するのを防止するためである。
し外面に形成しないのは、その外面からの輻射熱損失が
増大するのを防止するためである。
【0006】そして、従来、このように黒化処理された
筒状スリーブの形成は、たとえば、モリブデンからなる
板材の一表面にアルミニュウム層を被覆し、このアルミ
ニュウム層をアルミニュウム化合物に変換させる。そし
て、このアルミニュウム化合物が形成された面を内側に
していわゆる深絞り成形法によってスリーブ形状にす
る。その後、湿潤水素中で加熱処理を行うことによっ
て、該アルミニュウム化合物を黒化させるようにしてい
る(特開昭56−16997号公報参照)。
筒状スリーブの形成は、たとえば、モリブデンからなる
板材の一表面にアルミニュウム層を被覆し、このアルミ
ニュウム層をアルミニュウム化合物に変換させる。そし
て、このアルミニュウム化合物が形成された面を内側に
していわゆる深絞り成形法によってスリーブ形状にす
る。その後、湿潤水素中で加熱処理を行うことによっ
て、該アルミニュウム化合物を黒化させるようにしてい
る(特開昭56−16997号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された含浸形陰極構体は、その熱吸収膜にAl
3Moが生成されてしまい、このAl3Moの存在が問題
とされるに到った。
うに構成された含浸形陰極構体は、その熱吸収膜にAl
3Moが生成されてしまい、このAl3Moの存在が問題
とされるに到った。
【0008】すなわち、含浸形陰極構体がブラウン管等
に組み込まれてそれが動作している際に、該含浸形陰極
構体からAl3Moが蒸発してしまい、このAl3Moが
近接して配置されるグリッド電極等に付着して絶縁破壊
を起こすということがあるからである。
に組み込まれてそれが動作している際に、該含浸形陰極
構体からAl3Moが蒸発してしまい、このAl3Moが
近接して配置されるグリッド電極等に付着して絶縁破壊
を起こすということがあるからである。
【0009】それ故、本発明はこのような事情に基づい
てなされたものであり、その目的とするところのもの
は、安定性に優れた熱吸収膜を備える含浸形陰極構体を
提供することにある。
てなされたものであり、その目的とするところのもの
は、安定性に優れた熱吸収膜を備える含浸形陰極構体を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、基本的には、加熱用ヒータを内蔵
するスリーブに含浸形ペレットが固定され、該スリーブ
の前記加熱用ヒータ側の内壁面に黒化処理された熱吸収
膜が形成されている含浸形陰極構体において、前記熱吸
収膜は、その黒化された成分としてAl3Moを含まな
いAlMo3およびAl2O3からなっていることを特徴
とするものである。
るために、本発明は、基本的には、加熱用ヒータを内蔵
するスリーブに含浸形ペレットが固定され、該スリーブ
の前記加熱用ヒータ側の内壁面に黒化処理された熱吸収
膜が形成されている含浸形陰極構体において、前記熱吸
収膜は、その黒化された成分としてAl3Moを含まな
いAlMo3およびAl2O3からなっていることを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】このように構成した含浸形陰極構体において、
そのスリーブの内壁面に形成されている熱吸収膜は、そ
の黒化された成分としてAl3Moを含まないAlMo3
およびAl2O3からなっている。
そのスリーブの内壁面に形成されている熱吸収膜は、そ
の黒化された成分としてAl3Moを含まないAlMo3
およびAl2O3からなっている。
【0012】このようなAlMo3およびAl2O3によ
って構成される熱吸収膜は、高温にあって蒸発してしま
うAl3Moが存在していないことから、安定状態を保
持できるようになる。
って構成される熱吸収膜は、高温にあって蒸発してしま
うAl3Moが存在していないことから、安定状態を保
持できるようになる。
【0013】したがって、安定性に優れた熱吸収膜を備
えた含浸形陰極構体を得ることができるようになる。
えた含浸形陰極構体を得ることができるようになる。
【0014】
【実施例】図3は、本発明による含浸形陰極構体の一実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【0015】同図において、まず、筒状からなるスリー
ブ5がある。このスリーブ5はその一端が閉塞され、そ
の中心部に孔が設けられた形状をなしている。また、こ
のスリーブ5の材料はモリブデン(Mo)からなってい
る。
ブ5がある。このスリーブ5はその一端が閉塞され、そ
の中心部に孔が設けられた形状をなしている。また、こ
のスリーブ5の材料はモリブデン(Mo)からなってい
る。
【0016】また、このような筒状からなるスリーブ5
は、その詳細を図1に示すように、その内壁面の全域に
黒化処理された熱吸収膜5Aが形成されている。この熱
吸収膜5Aは、後述するようにスリーブ5内に配置され
る加熱用ヒータ6からの熱吸収を増大させるように、す
なわち、熱吸収効率を向上させる目的で形成されてい
る。
は、その詳細を図1に示すように、その内壁面の全域に
黒化処理された熱吸収膜5Aが形成されている。この熱
吸収膜5Aは、後述するようにスリーブ5内に配置され
る加熱用ヒータ6からの熱吸収を増大させるように、す
なわち、熱吸収効率を向上させる目的で形成されてい
る。
【0017】そして、この実施例では、特に、黒化処理
された該熱吸収膜5Aの成分として、AlMo3、およ
びAl2O3からなっており、Al3Moが生成されてい
ないものとなっている。
された該熱吸収膜5Aの成分として、AlMo3、およ
びAl2O3からなっており、Al3Moが生成されてい
ないものとなっている。
【0018】そして、このスリーブ5内には、他の一端
である開口部から挿入して配置された加熱用ヒータ6が
具備されている。このため、スリーブ5は、この熱吸収
膜5Aを介した該加熱用ヒータ6からの熱によって90
0〜1000℃程度に昇温されることになる。
である開口部から挿入して配置された加熱用ヒータ6が
具備されている。このため、スリーブ5は、この熱吸収
膜5Aを介した該加熱用ヒータ6からの熱によって90
0〜1000℃程度に昇温されることになる。
【0019】さらに、スリーブ5の閉塞端側には、その
閉塞端面に支持ワイヤ4を介してカップ7がたとえば抵
抗溶接によって固定されている。このカップ7の材料は
モリブデン(Mo)からなっている。
閉塞端面に支持ワイヤ4を介してカップ7がたとえば抵
抗溶接によって固定されている。このカップ7の材料は
モリブデン(Mo)からなっている。
【0020】なお、前記支持ワイヤ4は、図示では明確
になっていないが、スリーブ5の閉塞端面の中心部にお
いて互いに交差した2本のワイヤからなり、それぞれの
ワイヤはスリーブ5の外側面に近接しその軸方向に沿っ
て延在されている。この支持ワイヤ4の材料はレニウム
タングステンからなっている。
になっていないが、スリーブ5の閉塞端面の中心部にお
いて互いに交差した2本のワイヤからなり、それぞれの
ワイヤはスリーブ5の外側面に近接しその軸方向に沿っ
て延在されている。この支持ワイヤ4の材料はレニウム
タングステンからなっている。
【0021】そして、前記カップ7には、電子放出物質
が含浸されたペレット8が挿入されて固定されている。
が含浸されたペレット8が挿入されて固定されている。
【0022】一方、前記スリーブ5の周囲には、このス
リーブ5を内包する状態で筒状のアイレット3が配置さ
れている。そして、このアイレット3の図中下端部にお
いて、前記支持ワイヤ4が溶接等によって固定されてい
る。これにより、アイレット3は支持ワイヤ4を介して
スリーブ5を支持するようになっている。
リーブ5を内包する状態で筒状のアイレット3が配置さ
れている。そして、このアイレット3の図中下端部にお
いて、前記支持ワイヤ4が溶接等によって固定されてい
る。これにより、アイレット3は支持ワイヤ4を介して
スリーブ5を支持するようになっている。
【0023】また、このようにして構成されるアイレッ
ト3は、結晶化ガラス2を介して支持体1に固定されて
いる。
ト3は、結晶化ガラス2を介して支持体1に固定されて
いる。
【0024】次に、上述のようにして構成される含浸形
陰極構体におけるスリーブ5の製造方法の一実施例につ
いて説明する。
陰極構体におけるスリーブ5の製造方法の一実施例につ
いて説明する。
【0025】工程1.まず、モリブデン板を用意する。
このモリブデン板の厚さとしてはたとえば85μmのも
のが適当である。なお、この場合のモリブデン板の厚さ
は0.04〜0.09mmの範囲であってもよい。
このモリブデン板の厚さとしてはたとえば85μmのも
のが適当である。なお、この場合のモリブデン板の厚さ
は0.04〜0.09mmの範囲であってもよい。
【0026】工程2.モリブデン板の一方の表面の全域
にアルミニゥム膜を形成する。このアルミニゥム膜はた
とえばスパッタリング法により、約1.5μmの厚さで
形成する。なお、この場合のアルミニゥム膜の厚さは
1.3〜1.9μmの範囲であってもよい。
にアルミニゥム膜を形成する。このアルミニゥム膜はた
とえばスパッタリング法により、約1.5μmの厚さで
形成する。なお、この場合のアルミニゥム膜の厚さは
1.3〜1.9μmの範囲であってもよい。
【0027】なお、このスパッタリング法による形成の
際に、モリブデン板の温度を約250℃にすることによ
りアルミニゥムの付着力が向上する。
際に、モリブデン板の温度を約250℃にすることによ
りアルミニゥムの付着力が向上する。
【0028】工程3.このようにアルミニゥム膜が形成
されたモリブデン板を、該アルミニゥム膜の形成された
面を内側にしていわゆる深絞り成形法によって一端に閉
塞面を有する筒状からなるスリーブを形成する。ここで
は、この深絞り成形法によって形成されたスリーブに
は、前記アルミニゥム膜の剥離が認められなかった。
されたモリブデン板を、該アルミニゥム膜の形成された
面を内側にしていわゆる深絞り成形法によって一端に閉
塞面を有する筒状からなるスリーブを形成する。ここで
は、この深絞り成形法によって形成されたスリーブに
は、前記アルミニゥム膜の剥離が認められなかった。
【0029】なお、この形成の段階で、スリーブの周側
面と閉塞面との板厚差が30μm以内になるようにす
る。
面と閉塞面との板厚差が30μm以内になるようにす
る。
【0030】工程4.その後、このように形成されたス
リーブを湿潤水素雰囲気中で加熱処理を行う。この場合
の露点は約30℃程度が最適である。なお、この露点は
必ずしも30℃に限定されることはなく、15〜35℃
の範囲であっても同様の効果が得られることが確認され
ている。
リーブを湿潤水素雰囲気中で加熱処理を行う。この場合
の露点は約30℃程度が最適である。なお、この露点は
必ずしも30℃に限定されることはなく、15〜35℃
の範囲であっても同様の効果が得られることが確認され
ている。
【0031】この際の加熱は、図2の曲線Aに示すよう
に、その温度を始めに1200℃/120分以下の速度
で昇温させ、1200〜1300℃で60分以上加熱す
る。
に、その温度を始めに1200℃/120分以下の速度
で昇温させ、1200〜1300℃で60分以上加熱す
る。
【0032】このようにして、熱吸収膜の被着されたス
リーブにおいて、該熱吸収膜には、Al3Moが含まれ
ないAlMo3およびAl2O3の成分からなっているこ
とが確かめられた。
リーブにおいて、該熱吸収膜には、Al3Moが含まれ
ないAlMo3およびAl2O3の成分からなっているこ
とが確かめられた。
【0033】なお、従来における昇温は、ほぼ図2の直
線Bのように行っていた。
線Bのように行っていた。
【0034】実施例のように構成した含浸形陰極構体に
おいて、そのスリーブ5の内壁面に形成されている熱吸
収膜5Aは、その黒化された成分としてAl3Moを含
まないAlMo3およびAl2O3からなっている。
おいて、そのスリーブ5の内壁面に形成されている熱吸
収膜5Aは、その黒化された成分としてAl3Moを含
まないAlMo3およびAl2O3からなっている。
【0035】このようなAlMo3およびAl2O3によ
って構成される熱吸収膜5Aは、高温にあって蒸発して
しまうAl3Moが存在していないことから、安定状態
を保持できるようになる。
って構成される熱吸収膜5Aは、高温にあって蒸発して
しまうAl3Moが存在していないことから、安定状態
を保持できるようになる。
【0036】したがって、安定性に優れた熱吸収膜を備
えた含浸形陰極構体を得ることができるようになる。
えた含浸形陰極構体を得ることができるようになる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による含浸形陰極構体によれば、安定性に優れた
熱吸収膜を備えたものを得ることができるようになる。
本発明による含浸形陰極構体によれば、安定性に優れた
熱吸収膜を備えたものを得ることができるようになる。
【図1】本発明による含浸形陰極構体のスリーブの一実
施例を示す構成図である。
施例を示す構成図である。
【図2】本発明による含浸形陰極構体のスリーブの製造
方法の一実施例を示す説明図である。
方法の一実施例を示す説明図である。
【図3】本発明による含浸形陰極構体の一実施例を示す
構成図である。
構成図である。
5 スリーブ 5A 熱吸収膜
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱用ヒータを内蔵するスリーブに含浸
形ペレットが固定され、該スリーブの前記加熱用ヒータ
側の内壁面に黒化処理された熱吸収膜が形成されている
含浸形陰極構体において、 前記熱吸収膜は、その黒化された成分としてAl3Mo
を含まないAlMo3およびAl2O3からなっているこ
とを特徴とする含浸形陰極構体。 - 【請求項2】 スリーブを構成するモリブデンにアルミ
ニゥム膜を形成し、湿潤水素雰囲気中で始めに1200
℃/120分以下の速度で昇温させ、1200〜130
0℃で60分以上加熱することにより前記熱吸収膜を形
成する請求項1記載の含浸形陰極構体の製造方法。 - 【請求項3】 前記湿潤水素雰囲気中の水素の露点が1
5〜35℃となっていることを特徴とする請求項2記載
の含浸形陰極構体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31356593A JPH07169385A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 含浸形陰極構体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31356593A JPH07169385A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 含浸形陰極構体とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07169385A true JPH07169385A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18042844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31356593A Pending JPH07169385A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 含浸形陰極構体とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07169385A (ja) |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31356593A patent/JPH07169385A/ja active Pending
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