JPH07170957A - ポリリジン含有抗菌製剤 - Google Patents
ポリリジン含有抗菌製剤Info
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- JPH07170957A JPH07170957A JP34274993A JP34274993A JPH07170957A JP H07170957 A JPH07170957 A JP H07170957A JP 34274993 A JP34274993 A JP 34274993A JP 34274993 A JP34274993 A JP 34274993A JP H07170957 A JPH07170957 A JP H07170957A
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- Japan
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- present
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明はε−ポリリジンもしくはその塩とイ
ノシン酸もしくはその塩とを含有することを特徴とする
食品用抗菌製剤を提供するものである。 【効果】 本発明の抗菌製剤は、高濃度の食塩含有食
品、あるいは粘質多糖類含有食品でのε−ポリリジンの
抗菌力低下を防止するものである。
ノシン酸もしくはその塩とを含有することを特徴とする
食品用抗菌製剤を提供するものである。 【効果】 本発明の抗菌製剤は、高濃度の食塩含有食
品、あるいは粘質多糖類含有食品でのε−ポリリジンの
抗菌力低下を防止するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリリジン含有抗
菌製剤に関する。
菌製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】食品の保存方法としては、加熱殺菌、低
温貯蔵等の手段や、高濃度の食塩や庶糖を添加し、浸透
圧(水分活性)を調整する方法、合成保存料を添加する
方法、アルコールを添加する方法、天然の抗菌物質を利
用する方法、更には天然抗菌物質を含むアルコール製剤
(例えば特開昭62-111675号公報)を添加する方法等が知
られている。中でも添加物を使用する保存料の需要が増
加しているが、近年は、消費者の天然物指向により、合
成物の使用は避けられる傾向にある。天然系の食品保存
剤としては、種々の有機酸、グリシン、ビタミンB1 等
が知られているが、何れも食品保存効果は小さく、有効
な天然物の抗菌物質が求められている。
温貯蔵等の手段や、高濃度の食塩や庶糖を添加し、浸透
圧(水分活性)を調整する方法、合成保存料を添加する
方法、アルコールを添加する方法、天然の抗菌物質を利
用する方法、更には天然抗菌物質を含むアルコール製剤
(例えば特開昭62-111675号公報)を添加する方法等が知
られている。中でも添加物を使用する保存料の需要が増
加しているが、近年は、消費者の天然物指向により、合
成物の使用は避けられる傾向にある。天然系の食品保存
剤としては、種々の有機酸、グリシン、ビタミンB1 等
が知られているが、何れも食品保存効果は小さく、有効
な天然物の抗菌物質が求められている。
【0003】近年、ストレプトミセス属に属するε−ポ
リリジン生産菌の培養物より得られる、ε−ポリリジン
(特開昭62-58975号公報) が提案され、優れた抗菌力が
評価されている。しかるに、ε−ポリリジンは高濃度の
食塩の存在や、ペクチンや粘質多糖等の多糖類の存在、
あるいは固形分の多い食品等では、その抗菌力がマスキ
ングされ、ε−ポリリジンの抗菌力が充分発揮されない
難点があった。
リリジン生産菌の培養物より得られる、ε−ポリリジン
(特開昭62-58975号公報) が提案され、優れた抗菌力が
評価されている。しかるに、ε−ポリリジンは高濃度の
食塩の存在や、ペクチンや粘質多糖等の多糖類の存在、
あるいは固形分の多い食品等では、その抗菌力がマスキ
ングされ、ε−ポリリジンの抗菌力が充分発揮されない
難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た抗菌力を有するε−ポリリジンが、高濃度の食塩、種
々の多糖類あるいは固形物を含む食品で抗菌力が低下せ
ず、有効に働く物質を見出し、これを配合した新しい食
品保存用製剤を提供することにある。
た抗菌力を有するε−ポリリジンが、高濃度の食塩、種
々の多糖類あるいは固形物を含む食品で抗菌力が低下せ
ず、有効に働く物質を見出し、これを配合した新しい食
品保存用製剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ε−ポリ
リジンが食品で多用される増粘多糖類の存在下、抗菌力
が低下するので、増粘剤存在下にε−ポリリジンの抗菌
力が充分発揮できるような物質について鋭意研究してき
た。その結果、核酸の一種であるイノシン酸は、それ自
体は全く抗菌力を示さないのにもかかわらず、驚くべき
ことに、粘質多糖によるε−ポリリジンの抗菌力低下を
阻害することを見出した。更に驚くべきことには、ε−
ポリリジンとイノシン酸を共存させることにより、条件
によっては高濃度の食塩の阻害も解除されることが判明
した。本発明は上記知見に基づくもので、イノシン酸を
ε−ポリリジンと共存させることにより、食品の呈味を
損なうことなく、高濃度食塩または増粘多糖類の存在下
でもε−ポリリジンの充分な抗菌力を発揮できる抗菌組
成物を提供するものである。
リジンが食品で多用される増粘多糖類の存在下、抗菌力
が低下するので、増粘剤存在下にε−ポリリジンの抗菌
力が充分発揮できるような物質について鋭意研究してき
た。その結果、核酸の一種であるイノシン酸は、それ自
体は全く抗菌力を示さないのにもかかわらず、驚くべき
ことに、粘質多糖によるε−ポリリジンの抗菌力低下を
阻害することを見出した。更に驚くべきことには、ε−
ポリリジンとイノシン酸を共存させることにより、条件
によっては高濃度の食塩の阻害も解除されることが判明
した。本発明は上記知見に基づくもので、イノシン酸を
ε−ポリリジンと共存させることにより、食品の呈味を
損なうことなく、高濃度食塩または増粘多糖類の存在下
でもε−ポリリジンの充分な抗菌力を発揮できる抗菌組
成物を提供するものである。
【0006】即ち、上記課題は、本発明に従うε−ポリ
リジンもしくはその塩とイノシン酸もしくはその塩を含
有してなる抗菌組成物の提供によって解決できる。
リジンもしくはその塩とイノシン酸もしくはその塩を含
有してなる抗菌組成物の提供によって解決できる。
【0007】以下、本発明について詳述する。
【0008】本発明に於けるε−ポリリジンとは、例え
ば米国特許第3215684 号明細書に記載の方法により製造
される、塩基性アミノ酸であるL−リジンのホモポリマ
ーである。本物質は、本発明に於いて、遊離の形でも各
種無機塩あるいは有機塩等のいずれの形態でも用いるこ
とができる。
ば米国特許第3215684 号明細書に記載の方法により製造
される、塩基性アミノ酸であるL−リジンのホモポリマ
ーである。本物質は、本発明に於いて、遊離の形でも各
種無機塩あるいは有機塩等のいずれの形態でも用いるこ
とができる。
【0009】イノシン酸とはヒポキサンチン、リボー
ス、リン酸からなるヌクレオチドで、りん酸の結合位置
により2'-, 3'-, 5'- の3種類が知られているが、本発
明のイノシン酸はイノシン-5'-リン酸 (IMP)を指し、そ
のナトリウム塩等の各種塩も含まれる。本物質はかつお
節の旨味成分と知られ、酵母核酸の分解、発酵法により
大量に製造されており、そのナトリウム塩はグルタミン
酸ナトリウムと混合して複合調味料として利用されてい
る。
ス、リン酸からなるヌクレオチドで、りん酸の結合位置
により2'-, 3'-, 5'- の3種類が知られているが、本発
明のイノシン酸はイノシン-5'-リン酸 (IMP)を指し、そ
のナトリウム塩等の各種塩も含まれる。本物質はかつお
節の旨味成分と知られ、酵母核酸の分解、発酵法により
大量に製造されており、そのナトリウム塩はグルタミン
酸ナトリウムと混合して複合調味料として利用されてい
る。
【0010】ε−ポリリジンとイノシン酸の配合割合
は、添加する食品等の組成に応じて変動できるので限定
されるものでないが、食品中でε−ポリリジンの抗菌力
が発揮できる濃度の時に、増粘多糖類あるいは高濃度の
食塩等によるε−ポリリジンの抗菌力阻害を解除できる
濃度のイノシン酸が存在すれば良い。一般的には、ε−
ポリリジンが使用時、10〜100 ppm 濃度の時、イノシン
酸が0.01〜0.1 %存在すれば良い。即ちその混合比は、
ε−ポリリジン1部に対しイノシン酸1部から100部
混合すれば良く、好適にはε−ポリリジン1部に対しイ
ノシン酸5部から50部の混合割合が推奨される。かかる
イノシン酸混合割合の上限は、主として添加される食品
の呈味の観点から規定されるが、食品の種類によっては
さらにその混合割合を増加することもできる。
は、添加する食品等の組成に応じて変動できるので限定
されるものでないが、食品中でε−ポリリジンの抗菌力
が発揮できる濃度の時に、増粘多糖類あるいは高濃度の
食塩等によるε−ポリリジンの抗菌力阻害を解除できる
濃度のイノシン酸が存在すれば良い。一般的には、ε−
ポリリジンが使用時、10〜100 ppm 濃度の時、イノシン
酸が0.01〜0.1 %存在すれば良い。即ちその混合比は、
ε−ポリリジン1部に対しイノシン酸1部から100部
混合すれば良く、好適にはε−ポリリジン1部に対しイ
ノシン酸5部から50部の混合割合が推奨される。かかる
イノシン酸混合割合の上限は、主として添加される食品
の呈味の観点から規定されるが、食品の種類によっては
さらにその混合割合を増加することもできる。
【0011】抗菌製剤とする為に、ε−ポリリジンとイ
ノシン酸以外に含有させる物質は特に限定されず、抗菌
製剤としての作用を阻害しないものであればその種類、
量を問うことなく添加できる。粉末抗菌製剤とする場合
には、添加して容易に溶解し、特に味に影響を与えない
ものが推奨される。従って、好適に使用される物質とし
ては、例えばデキストリン類が挙げられる。本発明の抗
菌組成物にアルコールを添加剤として加えたものは、本
来の抗菌活性に悪影響を及ぼすことなくアルコールの抗
菌性も期待できるので、本発明の望ましい態様の一つで
ある。この態様では、アルコール溶液に対するイノシン
酸の溶解度が添加できるイノシン酸量の制限因子となる
ので、通常、アルコール濃度は50%以下が推奨される。
ノシン酸以外に含有させる物質は特に限定されず、抗菌
製剤としての作用を阻害しないものであればその種類、
量を問うことなく添加できる。粉末抗菌製剤とする場合
には、添加して容易に溶解し、特に味に影響を与えない
ものが推奨される。従って、好適に使用される物質とし
ては、例えばデキストリン類が挙げられる。本発明の抗
菌組成物にアルコールを添加剤として加えたものは、本
来の抗菌活性に悪影響を及ぼすことなくアルコールの抗
菌性も期待できるので、本発明の望ましい態様の一つで
ある。この態様では、アルコール溶液に対するイノシン
酸の溶解度が添加できるイノシン酸量の制限因子となる
ので、通常、アルコール濃度は50%以下が推奨される。
【0012】
【実施例】以下に具体例を示し、本発明の効果を更に具
体的に説明するが、本発明はこれ等により何ら限定され
るものではない。
体的に説明するが、本発明はこれ等により何ら限定され
るものではない。
【0013】試験例1〜6 各例は、液体培地として、Difco の Nutrient Broth を
用い、常法通り滅菌し、被検菌として枯草菌 (Bacillus
subtilis ATCC 6633)を 105 cells/ml となるよう
に添加し、各種製剤を表1に示すように上記培地へ加
え、そしてバイオスキャナー(大岳製作所製)にて30℃
で振盪培養した。各試験に於ける細菌増殖を650 nmに於
ける比濁度(OD650)にてモニターし、各添加物の増殖
に及ぼす効果を調べた。その結果を比濁度が0.1 に達す
るまでに要する時間として表1に示す。
用い、常法通り滅菌し、被検菌として枯草菌 (Bacillus
subtilis ATCC 6633)を 105 cells/ml となるよう
に添加し、各種製剤を表1に示すように上記培地へ加
え、そしてバイオスキャナー(大岳製作所製)にて30℃
で振盪培養した。各試験に於ける細菌増殖を650 nmに於
ける比濁度(OD650)にてモニターし、各添加物の増殖
に及ぼす効果を調べた。その結果を比濁度が0.1 に達す
るまでに要する時間として表1に示す。
【0014】
【表1】 ─────────────────────────────────── 例の番号 製剤の組成(添加量) 時間(hr) ─────────────────────────────────── 1 (対照) 無添加(培地自体) 12 2 (比較) ε−ポリリジン(10 ppm) >60(増殖せず) 3 (比較) ε−ポリリジン(10 ppm) 18 +キサンタンガム(0.05w/v%) 4 (本発明) ε−ポリリジン(10 ppm) 24 +キサンタンガム(0.05w/v%) +イノシン酸(0.02% w/v%) 5 (本発明) ε−ポリリジン(10 ppm) 38 +キサンタンガム(0.05w/v%) +イノシン酸(0.05 w/v%) 6 (本発明) ε−ポリリジン(10 ppm) >60(増殖せず) +キサンタンガム (0.05w/v%) +イノシン酸 (0.1 w/v%) ─────────────────────────────────── 上記試験において、ε−ポリリジンは市販品(チッソ
(株)製)を、キサンタンガムは市販品(大日本製薬
(株)製)を、そしてイノシン酸はそのナトリウム塩の
市販品(Pabst Laboratories、米国)を、それぞれ使用
した。
(株)製)を、キサンタンガムは市販品(大日本製薬
(株)製)を、そしてイノシン酸はそのナトリウム塩の
市販品(Pabst Laboratories、米国)を、それぞれ使用
した。
【0015】上記試験結果から、キサンタガムをε−ポ
リリジンに共存させると、ε−ポリリジンの抗菌力が抑
制されるが、これにイノシン酸ナトリウムを添加するこ
とにより、キサンタンガムの抗菌力抑制が阻害されるこ
とが判明した。しかも、キサンタンガムのε−ポリリジ
ンに対する抗菌力抑制に対するイノシン酸ナトリウムの
抗菌力抑制解除効果は濃度依存的であり、本発明の抗菌
製剤の効果が明瞭に示された。
リリジンに共存させると、ε−ポリリジンの抗菌力が抑
制されるが、これにイノシン酸ナトリウムを添加するこ
とにより、キサンタンガムの抗菌力抑制が阻害されるこ
とが判明した。しかも、キサンタンガムのε−ポリリジ
ンに対する抗菌力抑制に対するイノシン酸ナトリウムの
抗菌力抑制解除効果は濃度依存的であり、本発明の抗菌
製剤の効果が明瞭に示された。
【0016】試験例7〜10 液体培地として、Difco のNutrient Brothを用い、常法
通り滅菌し、各種製剤を表2に示すように培地へ加え、
被検菌として緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosaIFO 375
5)を 105 cells/ml となる様に添加し、バイオスキャナ
ー(大岳製作所製)にて30℃で振盪培養した。各試験に
於ける細菌増殖を650 nmに於ける比濁度(OD650)にて
モニターし、各添加物の増殖に及ぼす効果を調べた。結
果を比濁度が0.1 に達するまでに要する時間として表2
にまとめた。
通り滅菌し、各種製剤を表2に示すように培地へ加え、
被検菌として緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosaIFO 375
5)を 105 cells/ml となる様に添加し、バイオスキャナ
ー(大岳製作所製)にて30℃で振盪培養した。各試験に
於ける細菌増殖を650 nmに於ける比濁度(OD650)にて
モニターし、各添加物の増殖に及ぼす効果を調べた。結
果を比濁度が0.1 に達するまでに要する時間として表2
にまとめた。
【0017】
【表2】 ─────────────────────────────────── 例の番号 製剤の組成(添加量) 時間(hr) ─────────────────────────────────── 7 (対照) 無添加(培地自体) 5 8 (比較) ε−ポリリジン(25 ppm) >81(増殖せず) 9 (比較) ε−ポリリジン(25 ppm) 25.5 +ペクチン(0.2w/v%) 10 (本発明) ε−ポリリジン(25ppm) 37(増殖せず) +ペクチン(0.2w/v%) +イノシン酸(0.1 w/v) ─────────────────────────────────── 上記試験において、ε−ポリリジンとイノシン酸は例1
〜6と同じグレードのものを使用し、ペクチンは市販品
(雪印食品(株)製、ペクチンLM)を使用した。
〜6と同じグレードのものを使用し、ペクチンは市販品
(雪印食品(株)製、ペクチンLM)を使用した。
【0018】上記試験の結果から、増粘剤としてペクチ
ンを使用した場合も、ペクチンのε−ポリリジンに対す
る抗菌力抑制がイノシン酸の添加にて解除される傾向が
明瞭に示された。
ンを使用した場合も、ペクチンのε−ポリリジンに対す
る抗菌力抑制がイノシン酸の添加にて解除される傾向が
明瞭に示された。
【0019】試験例11〜14 液体培地として、Difco の Nutrient Broth を用い、常
法通り滅菌し、各製剤を表3に示すように培地へ添加
し、被検菌として枯草菌 (Bacillus subtilis ATCC 663
3)を 105 cells/ml となる様に添加し、バイオスキャナ
ー(大岳製作所製)にて30℃で振盪培養した。試験結果
を上記例1〜6の方法と同様に評価した。その結果を比
濁度が0.1 に達するまでに要する時間として表3に示
す。
法通り滅菌し、各製剤を表3に示すように培地へ添加
し、被検菌として枯草菌 (Bacillus subtilis ATCC 663
3)を 105 cells/ml となる様に添加し、バイオスキャナ
ー(大岳製作所製)にて30℃で振盪培養した。試験結果
を上記例1〜6の方法と同様に評価した。その結果を比
濁度が0.1 に達するまでに要する時間として表3に示
す。
【0020】
【表3】 ─────────────────────────────────── 例の番号 製剤の組成(添加量) 時間(hr) ─────────────────────────────────── 11 (対照) 無添加(培地自体) 7 12 (比較) ε−ポリリジン(25 ppm) >81(増殖せず) 13 (比較) ε−ポリリジン(25 ppm) 40.5 +食塩(NaCl, 4.0w/v%) 14 (本発明) ε−ポリリジン(25ppm) >81(増殖せず) +食塩(NaCl,4.0w/v%) +イノシン酸(0.1 w/v%) ─────────────────────────────────── 上記試験において、ε−ポリリジンとイノシン酸は、例
1〜6と同じグレードのものを使用した。
1〜6と同じグレードのものを使用した。
【0021】上記試験の結果から、食塩をε−ポリリジ
ンに共存させると、ε−ポリリジンの抗菌力が抑制され
るが、これにイノシン酸を添加することにより、高塩濃
度による抗菌力抑制が阻害されることが判明した。
ンに共存させると、ε−ポリリジンの抗菌力が抑制され
るが、これにイノシン酸を添加することにより、高塩濃
度による抗菌力抑制が阻害されることが判明した。
【0022】以上の試験例1〜14の結果より増粘多糖
類あるいは食塩のε−ポリリジンの抗菌力抑制に対する
イノシン酸の抑制解除効果は明白である。
類あるいは食塩のε−ポリリジンの抗菌力抑制に対する
イノシン酸の抑制解除効果は明白である。
【0023】以下、本発明の抗菌製剤の使用例を具体的
に示す。
に示す。
【0024】実施例1 ε−ポリリジン(市販品、チッソ(株)製) 0.5% (w/
w) 、イノシン酸(ナトリウム塩、Pabst Laboratories、
米国)1% (w/w)、デキストリン(パインデックス#
2、松谷化学工業(株)製98.5% (w/w) からなる粉末抗
菌製剤を調製した。
w) 、イノシン酸(ナトリウム塩、Pabst Laboratories、
米国)1% (w/w)、デキストリン(パインデックス#
2、松谷化学工業(株)製98.5% (w/w) からなる粉末抗
菌製剤を調製した。
【0025】得られた本発明の粉末抗菌製剤を、食塩
3.8% を含む市販麺ツユに1% (w/v)添加した。本発明品
を添加しない麺ツユと、本発明品を添加した麺ツユを 1
80 ml容のビンに 150 ml 宛入れ、常温で栓をしないで
放置した。本発明品を添加した麺ツユは 10 日後にも、
変敗は認められなかったが、発明品を添加しないもので
は、5日目に若干の腐敗が認められた。以上より、本発
明品の効果は明らかである。
3.8% を含む市販麺ツユに1% (w/v)添加した。本発明品
を添加しない麺ツユと、本発明品を添加した麺ツユを 1
80 ml容のビンに 150 ml 宛入れ、常温で栓をしないで
放置した。本発明品を添加した麺ツユは 10 日後にも、
変敗は認められなかったが、発明品を添加しないもので
は、5日目に若干の腐敗が認められた。以上より、本発
明品の効果は明らかである。
【0026】実施例2 エタノール 50% (v/v)、 ε−ポリリジン(市販品、チッ
ソ(株)製)0.3% (w/v)、 イノシン酸(ナトリウム塩、
Pabst Laboratories、 米国)1% (w/v)、 グリシン(市販
品)0.5% (w/v)、 グリセリン脂肪酸エステル(市販品)
0.3% (w/v)および水からなるアルコール製剤(本発明
品)を調製した。対照として、上記組成よりイノシン酸
を除いたものを調製した。
ソ(株)製)0.3% (w/v)、 イノシン酸(ナトリウム塩、
Pabst Laboratories、 米国)1% (w/v)、 グリシン(市販
品)0.5% (w/v)、 グリセリン脂肪酸エステル(市販品)
0.3% (w/v)および水からなるアルコール製剤(本発明
品)を調製した。対照として、上記組成よりイノシン酸
を除いたものを調製した。
【0027】上記発明品および対照品の細菌抑制効果を
調べる為に、以下の組成のドレッシングを調製した。サ
ラダ油(味の素(株)製、コーン油55% (v/v)、食酢(市
販品)33% (v/v)、 グルタミン酸ソーダ(味の素(株)
製)0.4% (w/v)、 乳化剤(市販品、モノグリ)0.5% (w/
v)、 ペクチン(高メトキシルタイプ、雪印食品(株)
製)0.3% (w/v)、 キサンタンガム(大日本製薬(株)
製、エコーガム)0.1% (w/v)。これを充分乳化させ、パ
ーマネントドレッシングとした。得られたドレッシング
に本発明品 2% (v/v) を添加したもの、および対照品を
2% (v/v) 添加したものを調製し、180 ml容ビンに 100
ml 宛入れ、Bacillus subtilis ATCC6633の胞子懸
濁液を終濃度で105 cells/mlとなるように添加した。こ
れを30℃のインキュベーター中で培養した。1週間後に
発明品および対照品を添加したドレッシングの菌数を調
べたところ、本発明品では細菌数は 102 cells/ml以下
であったが、対照品を添加したドレッシングでは 107 c
ells/ml であり、細菌増殖が認められた。
調べる為に、以下の組成のドレッシングを調製した。サ
ラダ油(味の素(株)製、コーン油55% (v/v)、食酢(市
販品)33% (v/v)、 グルタミン酸ソーダ(味の素(株)
製)0.4% (w/v)、 乳化剤(市販品、モノグリ)0.5% (w/
v)、 ペクチン(高メトキシルタイプ、雪印食品(株)
製)0.3% (w/v)、 キサンタンガム(大日本製薬(株)
製、エコーガム)0.1% (w/v)。これを充分乳化させ、パ
ーマネントドレッシングとした。得られたドレッシング
に本発明品 2% (v/v) を添加したもの、および対照品を
2% (v/v) 添加したものを調製し、180 ml容ビンに 100
ml 宛入れ、Bacillus subtilis ATCC6633の胞子懸
濁液を終濃度で105 cells/mlとなるように添加した。こ
れを30℃のインキュベーター中で培養した。1週間後に
発明品および対照品を添加したドレッシングの菌数を調
べたところ、本発明品では細菌数は 102 cells/ml以下
であったが、対照品を添加したドレッシングでは 107 c
ells/ml であり、細菌増殖が認められた。
【0028】
【発明の効果】特定の環境下、特に、高濃度の食塩含有
食品、粘質多糖類含有食品、でのε−ポリリジンの抗菌
力低下が抑制された抗菌製剤が提供される。こうして、
ε−ポリリジン製剤を従来適応できなかった食品にも用
途を拡大するものである。本発明品は、ペクチンあるい
は粘質多糖類含有食品、あるいは濃縮タイプのツユ類、
あるいは漬物等の高濃度食塩含有食品でも高い抗菌力を
示す。
食品、粘質多糖類含有食品、でのε−ポリリジンの抗菌
力低下が抑制された抗菌製剤が提供される。こうして、
ε−ポリリジン製剤を従来適応できなかった食品にも用
途を拡大するものである。本発明品は、ペクチンあるい
は粘質多糖類含有食品、あるいは濃縮タイプのツユ類、
あるいは漬物等の高濃度食塩含有食品でも高い抗菌力を
示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 ε−ポリリジンもしくはその塩とイノシ
ン酸もしくはその塩を含有してなる抗菌製剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34274993A JP3257738B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | ポリリジン含有抗菌製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34274993A JP3257738B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | ポリリジン含有抗菌製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07170957A true JPH07170957A (ja) | 1995-07-11 |
| JP3257738B2 JP3257738B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=18356201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP34274993A Expired - Fee Related JP3257738B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | ポリリジン含有抗菌製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3257738B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6187264B1 (en) * | 1996-02-02 | 2001-02-13 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Solution for preserving and sterilizing contact lenses |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP34274993A patent/JP3257738B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6187264B1 (en) * | 1996-02-02 | 2001-02-13 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Solution for preserving and sterilizing contact lenses |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3257738B2 (ja) | 2002-02-18 |
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