JPH07172070A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH07172070A
JPH07172070A JP6201366A JP20136694A JPH07172070A JP H07172070 A JPH07172070 A JP H07172070A JP 6201366 A JP6201366 A JP 6201366A JP 20136694 A JP20136694 A JP 20136694A JP H07172070 A JPH07172070 A JP H07172070A
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JP
Japan
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thermal transfer
acid
ink layer
recording medium
resin
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Application number
JP6201366A
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English (en)
Inventor
Junko Yamaguchi
淳子 山口
Mitsuru Maeda
満 前田
Kazuyoshi Inamura
和良 稲村
Tetsuji Kunitake
哲二 国武
Yasumichi Kuga
康通 久我
Shigeru Miyajima
茂 宮島
Tadafumi Tatewaki
忠文 立脇
Yoshiaki Yamada
義昭 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種受容体に鮮明で、脱落しにくく、耐熱性
などにもすぐれた熱転写画像が形成できる熱転写記録媒
体を提供する。 【構成】 支持体上に熱転写インク層を設けた熱転写記
録媒体において、該熱転写インク層が着色剤、融点12
0℃以上でSP値10.5〜12.5の樹脂、及び該樹
脂の溶融粘度低下物質を含有し、該樹脂と該溶融粘度低
下物質との相溶性が透明性測定法により0.20以下の
ものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録媒体、特に
衣料用として有用な熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料用熱転写記録媒体は、衣料の取扱い
に関する情報をラベル等の受容体に熱転写記録するため
に用いられるものであり、この受容体は衣料に縫いつけ
られて使用されるため、衣料の洗濯、アイロンがけ等の
際に、記録された画像が受容体から脱落しないことが要
求される。衣料用熱転写記録媒体は、従来、多くの提案
がなされている。殊に熱転写記録媒体の熱転写インク層
がパターン状で受容体上に転写された場合、その受容体
上に形成されたパターン状のインク層が洗濯により脱落
することのない耐洗濯性を有するよう、熱転写インク層
に含有される結着樹脂が種々検討されている
【0003】そのような結着樹脂の一つとして、セルロ
ース誘導体を熱転写インク層に含有させることが知られ
ている。例えば、特開昭47−11215号公報にはセ
ルロース誘導体のほか、熱可塑性樹脂、可塑剤および増
感物質を含む熱転写インク層組成物をベース上に塗布す
ること、特開昭63−34182号公報には熱可融性物
質とセルロース系樹脂を含有する熱転写インク層を設け
ること、特開平1−133784号公報には樹脂と、セ
ルロース脂肪酸エステル、塩化ビニルおよび塩化ビニリ
デンのうちの少なくとも1種を含む熱転写インク層を設
けること、特開平2−229072号公報にはポリアミ
ド樹脂、ニトロセルロース樹脂、カルナウバワックスお
よび着色顔料を含む熱転写インク層を設けること、特開
平3−192170号公報には着色剤、エチルセルロー
スを含むバインダー、増粘剤および溶剤からなる熱転写
インク層組成物を塗布すること等が記載されている。
【0004】しかしながら、これらの熱転写インク層に
より形成された画像は、インク成分としてクリーニング
溶剤(水、温水、1,1,1−トリクロルエタン、パー
クレン、ナフサ等)に溶解する物質を用いているため耐
洗濯性に充分に満足することができなかった。この点に
鑑みて、本発明者らは、先に、支持体上にワックス成分
を含有する剥離層、樹脂成分を含有するアンダー層およ
び熱転写インク層を設けた熱転写記録媒体において、ア
ンダー層および熱転写インク層の少なくとも一方に、結
着樹脂として、セルロース誘導体を含有させることによ
って、受容体上に形成された熱転写画像の耐洗濯溶剤性
のみでなく、熱転写記録時における熱感度をも向上させ
ることができる熱転写記録媒体を提案した(特願平05
−60984号参照)。だが、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、アセテート、ナイロンなどのフ
ィルム、布、紙などの各種受容体に熱転写画像を形成し
た場合、そのすべての受容体について良好な接着性を示
すようにすることができず、耐擦過性(受容体上に形成
された画像を擦った場合にそれが剥離脱落することがな
い)が不充分であった。また、受容体上に形成された熱
転写画像の耐熱性も不充分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
繊維からなる布、プラスチックフィルム、紙などの各種
受容体に鮮明な熱転写画像を高感度で形成でき、形成さ
れた熱転写画像の各種受容体に対する接着性が良好であ
り、耐擦過性に優れた熱転写記録媒体を提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、熱転写画像の形成さ
れた受容体が衣料とともに洗濯された場合、洗濯溶剤に
溶解して画像が受容体から脱落したり、あるいは画像が
にじむ等のことのない耐洗濯性に優れ、またアイロンが
けにより画像が溶融して受容体からの脱落あるいは画像
のにじみなどの発生がない耐熱性に優れた、熱転写記録
媒体を提供することにある。さらに、本発明の他の目的
は、ブルーミング現象の発生しない熱転写記録媒体を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、 (1)支持体上に熱転写インク層を設けた熱転写記録媒
体において、該熱転写インク層が着色剤、融点が120
℃以上でSP値が10.5〜12.5の樹脂及び該樹脂
の溶融粘度低下物質を含有し、かつ、該樹脂と該樹脂の
溶融粘度低下物質との相溶性が透明性測定法により0.
20以下であることを特徴とする熱転写記録媒体、およ
び(2)支持体上に熱転写インク層を設けた熱転写記録
媒体において、該転写インク層が着色剤、融点が120
℃以上でSP値が10.5〜12.5の樹脂及び該樹脂
の溶融粘度低下物質を含有し、かつ、該熱転写インク層
の150℃における溶融粘度が102〜106ポイズであ
ることを特徴とする熱転写記録媒体が提供される。
【0007】本発明者らは融点が120℃以上、SP値
(Solubility Parameter)が1
0.5〜12.5の樹脂とその樹脂の溶融粘度低下物質
とを熱転写インク層成分として用いることにより、高温
でシャープに溶け、また熱転写インク層の剪断力も低い
ため高感度で熱転写し、高解像性印字が可能となり、更
にSP値も各受容体に対して近い値をもっているため転
写画像の接着性が良く耐擦過性に優れていることを見出
し、本発明を完成するに至ったものである。
【0008】SP値が10.5〜12.5の樹脂とその
溶融粘度低下物質とは相溶性のよいことが必要であり、
両者の相溶性は、透明性測定法により0.2以下である
ことが好ましい。透明性測定法は、上記樹脂とその溶融
粘度低下物質との混合溶液からフィルムを形成し、厚さ
5μmフィルムの透過濃度を測定するためのものであ
る。透過濃度の測定はMacbeth TD904によ
る。測定数値が小さいほうが透過性が高く、相溶性がよ
いことを示す。両者の相溶性を良くすることによって、
均一に低溶融粘度化された熱転写インク層が受容体に効
率的に浸み込むために耐洗濯性、耐熱性を向上させこと
ができる。
【0009】また、融点が120℃以上、SP値が1
0.5〜12.5の樹脂とその溶融粘度低下物質とを熱
転写インク層成分として用い、熱転写インク層の150
℃における溶融粘度を102〜106ポイズとすることに
より、高感度で高解像度の熱転写を行うことができると
ともに転写画像の受容体に対する接着性が良く耐擦過性
及び耐洗濯性に優れ、更に、転写画像の耐熱性が向上
し、アイロンがけによっても受容体からの脱落、あるい
は画像のにじみのない転写画像を形成し得る熱転写記録
媒体を得ることができる。熱転写インク層の150℃に
おける溶融粘度が106ポイズより大きくなると熱感度
が悪くなり、また102ポイズより小さいと画像のにじ
みが発生したり、耐アイロン性が悪化したりする。
【0010】熱転写インク層に使用される融点120℃
以上、SP値10.5〜12.5の樹脂としては、ポリ
メチルメタクリレート、エポキシ樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリエステル、ニトロセルロース、ポリ塩化ビ
ニール、塩化ビニール−酢酸ビニール共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−メチルメタ
クリレート共重合体、メチルメタクリレート−アクリロ
ニトリル共重合体、ポリカーボネート等であるが、これ
らに限定されるものではなく、SP値が10.5〜1
2.5以外の樹脂でも共重合によりこの範囲に入れば使
用することができる。
【0011】SP値については下式で計算されるが、詳
しくは、原崎勇次著「コーティングの基礎科学」第51
〜57頁、槇書店出版、1986年6月30日発行に説
明されている。
【数1】
【0012】上記樹脂としては、ニトロセルロースが特
に好ましい。ニトロセルロースとしては、例えば、ダイ
セル化学社製のRSタイプ、SSタイプ、旭化成社製の
HIGタイプ、LIGタイプ、SL−1タイプ、VX−
1タイプ等が挙げられる。中でもJIS K−6703
による粘度(固形分25%)が5.9秒以下のものが感
度面から好ましい。
【0013】溶融粘度低下物質の具体例としては、次の
ものが挙げられる。カルナウバワックス、酸化ポリエチ
レンワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス
等のワックス類、フタル酸誘導体、脂肪酸誘導体、フェ
ノール誘導体、トリメリット酸誘導体、スルホン酸誘導
体、リン酸誘導体、グリコール誘導体、パラフィン誘導
体、エポキシ誘導体、アジピン酸系ポリエステル、低分
子量ポリエチレン、カルバミン酸ブチル等の可塑剤類、
ビスフェノールS型、ビスフェノールA型、ビスフェノ
ールF型、オルソクレゾールノボラック型、臭素化フェ
ノールノボラック型、多官能型、脂環型等のエポキシ樹
脂類、分岐ポリエステル、ポリオール類、樟脳、ステア
リン酸、BPA(ビスフェノールA)等。
【0014】これらの中でも特にDMP、DBP、DO
P(ジオクチルフタレート)、DINP(ジイソノニル
フタレート)、DPP(ジフェニルフタレート)等のフ
タル酸誘導体系可塑剤、下記表1に示すスルホン酸誘導
体系可塑剤、その他エポキシ化大豆油、エポキシ化あま
に油、アルキルエポキシステアレート、エポキシ化脂肪
酸エステル等のエポキシ誘導体系可塑剤、PEG(ポリ
エチレングリコール)等のグリコール誘導体系可塑剤、
TOP(トリオクチルフォスフェート)、TPP(トリ
フェニルフォスフェート)、TCP(トリクレジルフォ
スフェート)、CDP(クレジルジフェニルフォスフェ
ート)、XDP(キシレニルジフェニルフォスフェー
ト)等のリン酸誘導体系可塑剤が好ましく用いられる。
【0015】
【表1】
【0016】また、さらにこれらのなかでも、結晶性低
分子量物質(スルホン酸誘導体可塑剤)が、解像性を向
上させるうえで好ましい。溶融粘度低下物質に、結晶性
低分子量物質を用いることでインク層のせん断力を低減
することができ、その結果解像性を向上させることがで
きる。しかしながら、結晶性低分子量物質のみである
と、熱転写記録媒体が作成された後、経時でブルーミン
グ現象が発生する場合がある。これは結晶が均一系であ
るために経時で結晶が成長して粗大化するためと考えら
れる。熱転写インク層がブルーミングすると、結晶性低
分子物質が熱転写インク層表面に白粉状に析出しリボン
ロール状にした時にバック面に白粉が付着し、印字する
際、ヘッドカスとなる。
【0017】このブルーミングを防止するには、結晶化
抑制剤の添加が有効である。結晶化抑制剤としては結晶
を無定形状態に近づける作用のあるものならば特に限定
はされないが、前記結晶性低分子量物質と相溶性が良い
ものが好ましく、前述した樹脂、可塑剤が用いられる。
前記結晶性低分子量物質と結晶化抑制剤が異性体である
ものは、相溶性が良く、かつ均一な無定形状態にできる
ため、ブルーミング防止効果が高い。両者の比率は95
/5〜70/30が好ましい。この範囲を超えるとブル
ーミング効果が充分でなくなる。
【0018】また、溶融粘度低下物質としては、前記し
たものの他、フェノール類、ナフトール類、有機酸また
はその塩もしくはエステル類、アミド類、アルコール
類、エーテル類、ケトン類、芳香族アミン誘導体、ビフ
ェニル誘導体、トリフェニルメタン誘導体、フェナント
レン誘導体、フルオレン誘導体、アントラセン誘導体、
カルバゾール誘導体などがあげられる。具体例を示すと
下記の通りである。なお、カッコ内の数字は融点を表わ
している。
【0019】4−tert−ブチルフェノール(9
8)、4−ヒドロキシジフェニルエーテル(84)、1
−ナフトール(98)、2−ナフトール(121)、メ
チル−4−ヒドロキシベンゾエート(131)、4−ヒ
ドロキシアセトフェノン(109)、2,2’−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル(79)、4−フェニルフェ
ノール(166)、4−tert−オクチルカテコール
(109)、2,2’−ジヒドロキシジフェニル(10
3)、4,4’−メチレンビスフェノール(160)、
2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)(1
64)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t
ert−ブチルフェノール)(125)、4,4’−イ
ソプロピリデンジフェノール(156)、4,4’−イ
ソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)(9
0)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジブ
ロモフェノール)(172)、4,4’−イソプロピリ
デンビス(2−tert−ブチルフェノール)(11
0),4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフ
ェノール)(136)、4,4’−イソプロピリデンビ
ス(2,6−ジメチルフェノール)(168)、4,
4’−sec−ブチリデンジフェノール(119)、
4,4−セカンダリ−ブチリデンビス(2−メチルフェ
ノール)(142)、4,4’−シクロヘキシリデンジ
フェノール(180)、4,4’−シクロヘキシリデン
ビス(2−メチルフェノール)(184)、サリチル酸
(163)、サリチル酸メタトリルエステル(74)、
サリチル酸フェナシルエステル(110)、4−ヒドロ
キシ安息香酸メチルエステル(131)、4−ヒドロキ
シ安息香酸エチルエステル(116)、4−ヒドロキシ
安息香酸プロピルエステル(98)、4−ヒドロキシ安
息香酸イソプロピルエステル(86)、4−ヒドロキシ
安息香酸イソプロピルエステル(86)、4−ヒドロキ
シ安息香酸ブチルエステル(71)、4−ヒドロキシ安
息香酸イソアミルエステル(50)、4−ヒドロキシ安
息香酸フェニルエステル(178)、4−ヒドロキシ安
息香酸ベンジルエステル(111)、4−ヒドロキシ安
息香酸シクロヘキシルエステエル(119)、5−ヒド
ロキシサリチル酸(200)、5−クロルサリチル酸
(172)、3−クロルサリチル酸(178)、チオサ
リチル酸(164)、2−クロロ−5−ニトロ安息香酸
(165)、4−メトキシフェノール(53)、2−ヒ
ドロキシベンジルアルコール(87)、2,5−ジメチ
ルフェノール(75)、安息香酸(122)、オルトト
ルイル酸(107)、メタトルイル酸(111)、パラ
トルイル酸(181)、オルトクロル安息香酸(14
2)、メタオキシ安息香酸(200)、2,4−ジヒド
ロキシアセトフェノン(97)、レゾルシノール・モノ
ベンゾエート(135)、4−ヒドロキシベンゾフェノ
ン(133)、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン
(144)、2−ナフォトイック・アシッド(18
4)、1−ヒドロキシ−2−ナフトイックアシッド(1
95)、3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルエステル
(128)、3,4−ジヒドロキシ安息香酸フェニルエ
ステル(189)、4−ヒドロキシプロピオフェノン
(150)、サリシルサリシレート(148)、フタル
酸モノベンジルエステル(107)、デシルアセトアミ
ド、デシルプロピオンアミド、ウンデシルアセトアミ
ド、ウンデシルプロピオンアミド、ラウリルアセトアミ
ド、ラウリルプロピオンアミド、トリデシルアセトアミ
ド、トリデシルプロピオンアミド、ミリスチルアセトア
ミド、ミリスチルプロピオンアミド、ペンタデシルアセ
トアミド、ペンタデシルプロピオンアミド、パルミチル
アセトアミド、パルミチルプロピオンアミド、パルミチ
ルビチルアミド、ヘプチルアセトアミド、ヘプチルプロ
ピオンアミド、ステアリルアセトアミド、ステアリルプ
ロピオンアミド、ステアリルブチラミド、ステアリルバ
レルアミド、ステアリルカプロンアミド、ステアリルラ
ウリンアミド、ステアリルパルミチンアミド、ステアリ
ルステアリンアミド、ノナデシルアセトアミド、ノナデ
シルプロピオンアミド、ベヘニルアセトアミド、ベヘニ
ルプロピオンアミド、ベヘニルステアリンアミド、ウン
デカン酸メチルアミド、ウンデカン酸エチルアミド、ラ
ウリン酸メチルアミド、ラウリン酸エチルアミド、トリ
デカン酸メチルアミド、トリデカン酸エチルアミド、ミ
リスチン酸メチルアミド、ミリスチン酸エチルアミド、
ペンタデカン酸メチルアミド、ペンタデカン酸エチルア
ミド、パルミチン酸メチルアミド、パルミチン酸ジメチ
ルアミド、パルミチン酸ブチルアミド、ステアリン酸メ
チルアミド、ステアリン酸エチルアミド、ステアリン酸
プロピルアミド、ステアリン酸ブチルアミド、ステアリ
ン酸ジメチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミド、ス
テアリン酸ジブチルアミド、ノナデカン酸メチルアミ
ド、ノナデカン酸エチルアミド、ベヘン酸メチルアミ
ド、オレイン酸メチルアミド、オレイン酸エチルアミ
ド。N−ステアリルベンヅアミド、N−パルミチル−2
−クロロベンヅアミド、N−ステアリル−2−メトキシ
ベンヅアミド、N−ステタリル−4−メチルベンヅアミ
ド、N−パルミチル−2,4−ジメチルベンヅアミド、
N−ベヘニルベンヅアミド、N−ベヘニル−2−メチル
ベンヅアミド、N−ステアリルフェニルアセチルアミ
ド、N−ベヘニルフェニルアセチルアミド。N−シクロ
ヘキシルアセトアミド、N−シクロヘキシルプロピオン
アミド、N−シクロヘキシルステアリン酸アミド、N−
シクロヘキシルベンヅアミド、N−シクロヘキシル−2
−メチルベンヅアミド、N−シクロヘキシル−2−クロ
ロアベンヅアミド、N−シクロヘキシル−2,4−ジメ
チルベンヅアミド、N−シクロヘキシルパルミチン酸ア
ミド、N−(2−クロロヘキシル)パルミチン酸アミ
ド、N−(2−メチルシクロヘキシル)ステアリン酸ア
ミド、N−ステアリルヘキサヒドロベンヅアミド、トル
エンスルホンアミド。4−ヒドロキシ安息香酸(2−メ
トキシフェニル)エステル、4−ヒドロキシ安息香酸
(2−メトキシ−4−メチルフェニル)エステル、4−
ヒドロキシ安息香酸(3,5−ジオキシフェニル)エス
テル、3−ヒドロキシ安息香酸(4−カルボキシフェニ
ル)エステル、4−ヒドロキシ安息香酸(4−ブトキシ
フェニル)エステル、4−ヒドロキシ安息香酸(4−ク
ロルフェニル)エステル、サリチル酸(2−クロロフェ
ニル)エステル、サリチル酸(4−クロロフェニル)エ
ステル、サリチル酸(2,4−ジクロロフェニル)エス
テル、サリチル酸(2,6−ジクロロフェニル)エステ
ル、サリチル酸(2,4,6−トリクロロフェニル)エ
ステル、サリチル酸(2−ブロモフェニル)エステル、
サリチル酸(4−ブロモフェニル)エステル、サリチル
酸(2,4−ジブロモフェニル)エステル、サリチル酸
(2,6−ジブロモフェニル)エステル、サリチル酸
(2,4,6−トリブロモフェニル)エステル、サリチ
ル酸(3−メチルフェニル)エステル、サリチル酸
(2,4−ジメチルフェニル)エステル、サリチル酸
(4−ターシャリブチルフェニル)エステル、サリチル
酸(4−ターシャリアミルフェニル)エステル、サリチ
ル酸(2−メトキシフェニル)エステル、サリチル酸
(2−エトキシフェニル)エステル、サリチル酸(3−
メトキシフェニル)エステル、サリチル酸(4−ヒドロ
キシフェニル)エステル、サリチル酸(4−ベンジルフ
ェニル)エステル、サリチル酸(4−ベンゾイルフェニ
ル)エステル、サリチル酸(2−メトキシ−4−アリル
フェニル)エステル、サリチル酸(アルファナフチル)
エステル、サリチル酸(ベータナフチル)エステル、サ
リチル酸(4−クロロ−3−メチルフェニル)エステ
ル、サリチル酸(3−ヒドロキシフェニル)エステル、
サリチル酸(4−プロペニルフェニル)エステル、5−
クロロサリチル酸(3−メチルフェニル)エステル、
3,5−ジクロロサリチル酸(2−メトキシフェニル)
エステル。安息香酸フェニルエステル、安息香酸−4−
メチルフェニルエステル、安息香酸−2,4−ジクロル
フェニルエステル、安息香酸−2,4,6−トリクロル
フェニルエステル、安息香酸−2−メチル−4−クロル
フェニルエステル、安息香酸−3−ブロムフェニルエス
テル、安息香酸−2,4−ジブロムフェニルエステル、
安息香酸−3−ヨ−ドフェニルエステル、安息香酸−3
−ニトロフェニルエステル、安息香酸−4−メチル−
2,6−ジクロルフェニルエステル、安息香酸−4−イ
ソプロピルフェニルエステル、安息香酸−4−t−ブチ
ルフェニルエステル、安息香酸−4−ベンジルフェニル
エステル、安息香酸−4−(1’−ナフチル)フェニル
エステル、安息香酸−2−ベンゾイルオキシフェニルエ
ステル、安息香酸−4−(2’−メチル)ジフェニルエ
ステル、安息香酸−2−フェニルエチルオキシフェニル
エステル、安息香酸−2−アセトキシフェニルエステ
ル、安息香酸−4−メトキシフェニルエステル、安息香
酸−4−(4’−メチル)フェノキシフェニルエステ
ル、4−メチル安息香酸フェニルエステル、4−メトキ
シ安息香酸フェニルエステル、4−フェノキシ安息香酸
フェニルエステル、4−アセトキシ安息香酸フェニルエ
ステル、4−メトキシ安息香酸−4’−メトキシフェニ
ルエステル、2−アセトキシ安息香酸フェニルエステ
ル、2−ベンゾイルオキシ安息香酸フェニルエステル、
2−ニトロ安息香酸−4−メチルフェニルエステル、4
−ニトロ安息香酸−4−メチルフェニルエステル、4−
ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2−ベンゾイルオキ
シ−4’−メチルベンゾフェノン。4−ベンゾイルオキ
シ安息香酸メチルエステル、4−ベンゾイルオキシ安息
香酸エチルエステル、4−ベンゾイルオキシ安息香酸−
n−プロピルエステル、4−ベンゾイルオキシ安息香酸
ベンジルエステル、4−ベンゾイルオキシ安息香酸フェ
ニルエステル、2−ベンゾイルオキシ安息香酸フェニル
エステル、4−(4’−メチルベンゾイルオキシ)安息
香酸エチルエステル、4−(4’−メトキシベンゾイル
オキシ)安息香酸エチルエステル、4−(4’−クロロ
ベンゾイルオキシ)安息香酸エチルエステル。ステアリ
ルアルコール、メリシルアルコール、クロチルアルコー
ル、1,8−オクタジオール、1,14−テトラデカン
ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−
ジオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタトリ
オール、ペンタメチルグリセリン、1,2,3,4−ペ
ンタテトロール、ポリエチレングリコールモノステアレ
ート、ジ−n−ヘキサデシルフェニルエーテル、ジ−n
−ヘプタデシルフェニルエーテル、ジ−n−オクタデシ
ルエーテル、4−メトキシジフェニルアミン、4,4’
−ジメトキシジフェニルアミン、p−ベンジル−ビフェ
ニルトリフェニルメタン、フルオレン、フェナントレン
あるいはアントラセンのアルキル化または水素化物、お
よびアルキルフェナントレンまたはアルキルアントラセ
ンの水素化物、N−エチルカルバゾール、N−ベンゾイ
ルカルバゾール、4,4’−ジメトキシジフェニルスル
ホン、4,4’−ジ−n−ブトキシジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジ−iso−ペンチルオキシジフェニル
スルホン、4−iso−n−プロポキシ−4’−n−ブ
トキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−
4−イソプロポキシフェニルスルホン、2,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、1,2’−ジアリル−
4,4’−スルホニルジフェノール、メチル−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)アセテート、N,N’−7−ビ
ス(3−クロロフェニル)チオ尿素、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル)ベレゾトリアゾール、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、
シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)などである。
【0020】溶融粘度低下物質としては融点80〜20
0℃、分子量1000以下のものが好ましく、また融点
が120℃以上、SP値が10.5〜12.5の樹脂と
その樹脂の溶融粘度低下物質との比率については5/9
5〜95/5、更に望ましくは30/70〜70/30
であり、この比率を調製して両者の相溶性を透明性測定
法により0.20以下とし、あるいは熱転写インク層の
150℃における熱転写インク層の溶融粘度を102
106ポイズにすることにより高感度でなおかつ各種受
容体に対して接着性の良く、耐洗濯性、耐熱性に優れた
転写画像を得ることができる。
【0021】本発明における熱転写インク層は上述した
樹脂と溶融粘度低下物質に、着色剤を加え、付着量が
0.1〜5.0g/m2、好ましくは0.5〜3.0g
/m2となるように設けられる。
【0022】着色剤は洗濯溶剤(水、温水、1,1,1
−トリクロルエタン、パークレン、ナフサ等)に侵され
ないものが好ましく、カーボンブラック、その他の無機
または有機顔料が用いられ、中でもカーボンブラックが
好ましく用いられる。熱転写インク層の着色剤/樹脂/
溶融粘度低下物質の割合は、重量比で5〜70/5〜9
5/5〜95とすることが好ましく、より好ましくは1
0〜30/30〜70/70〜30である。
【0023】本発明の熱転写記録媒体に使用する支持体
としては、厚さ3〜10μm程度のプラスチックフィル
ムで、例えば、ポリエステルフィルム、ポリカーボネー
トフィルム、ポリイミドフィルム、全芳香族ポリアミド
フィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリサルフォ
ンフィルム等を挙げることができる。支持体の裏面に
は、ステッキング防止のために、シリコーン樹脂などの
耐熱層を設けることができる。
【0024】また、支持体と熱転写インク層との間に低
融点物質を主成分とする剥離層を設けても良い。剥離層
を設けることによって熱転写インク層の転写性を向上さ
せることができる。このような低融点物質としては、例
えば、蜜ロウ、カルナウバワックス、鯨ロウ、木ロウ、
キャンデリラワックス、米ぬかロウ、モンタンワックス
等の天然ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、酸化ワックス、オゾケライト、セレ
シン、エステルワックス、ポリエチレンワックス、酸化
ポリエチレンワックス等の合成ワックスが好適に用いら
れる。これらのワックスのほかにも、マルガリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、ステアリルアルコー
ル、、メリシルアルコール、セリルアルコール等の高級
アルコール、ソルビタンの脂肪酸エステル等のエステル
類、ステアリンアミド、オレインアミド等のアミド類を
適宜用いることができる。
【0025】低融点物質としては、融点110℃以下
で、支持体材料のSP値から0.5以上離れたSP値を
有する低融点物質を用いることが好ましい。例えば支持
体としてポリエステルフィルムを用いる場合には、ポリ
エステルフィルムのSP値10.7とは離れたSP値を
持つ低融点物質、具体的には融点110℃以下、SP値
9.5以下の低融点物質を剥離層に使用することにより
熱転写インク層の転写性がより向上する。この様な物質
としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、
ライスワックス、モンタンワックス、オゾケライト、ポ
リエチレンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリ
エチレンワックス、パルミチン酸、マルガリン酸、ステ
アリン酸、ベヘン酸、セリルアルコール、メリシルアル
コールなどがあげられる。
【0026】その他、剥離層に接着性をもたせる(熱転
写インク層と被転写体との)ために、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム等のゴム類が添加されても良く、さら
にまた、剥離層に結着性をもたせるために(剥離層の脱
落を防止するために)、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等の樹脂類
を添加させても良い。
【0027】剥離層の付着量は0.5〜8g/m2、好
ましくは1〜5g/m2である。剥離層はホットメルト
塗工してもよいが、低融点物質を溶剤に分散させ粒子状
にして塗布することが熱印加部と非熱印加部の剪断力を
低下できて画像がシャープに転写できるため好ましい。
【0028】一方、このような熱転写記録媒体を用い
て、転写画像を形成する受容体としては、紙、フィル
ム、布等が目的に応じて用いられる。紙の場合は樹脂等
で耐水加工されたものが好ましい。また、布の場合は、
レーヨン、ベンベルグ、アセテート、ナイロン、ポリエ
ステルなどの人造繊維、あるいは綿、絹などの天然繊
維、またはこれらの混紡繊維、さらには、これらの不織
布を用いることができる。布の織り方は平織、朱子織り
など目的に応じて選択すれば良い。また、表面平滑性を
向上させたり、熱転写インク層の転写性を向上させるた
めに、受容体表面にクリーニング溶媒に溶解しない物質
を主成分とする受容層を設けたものも好適に用いられ
る。
【0029】
【実施例】次に実施例によりさらに具体的に説明する。
なお、ここでの「部」は重量基準である。
【0030】実施例1 厚さ約5μmのポリエステルフィルム上に ポリエチレンワックス(融点102℃、SP値8.0) 10部 トルエン 90部 からなる混合物をボールミルで12時間分散した液をワ
イヤーバーで塗工し、50℃で1分間乾燥して剥離層を
形成した。(乾燥付着量1.5g/m2) 次にこの剥離層の上に ニトロセルロース(融点200℃以上、SP値10.5) 5部 o,p−トルエンスルホンアミド 10部 (融点140℃、SP値10.4) カーボンブラック 2.5部 メチルエチルケトン 82.5部 からなる混合物をボールミルで12時間分散した液をワ
イヤーバーで塗工し、50℃で1分間乾燥して熱転写イ
ンク層を形成した。(乾燥付着量1.0g/m2) また、熱転写インク層の反対側に シリコーン変性アクリル樹脂 40部 (固形分30%、メチルエチルケトン溶液) メチルエチルケトン 60部 からなる混合物をワイヤーバーで塗工し、50℃で1分
間乾燥して耐熱層(乾燥付着量0.5g/m2)を形成
し、熱転写記録媒体をつくった。
【0031】実施例2 実施例1の熱転写インク層の処方を下記の様に変えた以
外は全く同様にして熱転写記録媒体を作成した。 ポリメチルメタクリレート 10部 (融点125℃、SP値11.3) カルナバワックス(融点85℃、SP値8.6) 3部 カーボンブラック 2部 メチルエチルケトン 85部
【0032】実施例3 実施例1の熱転写インク層の処方を下記の様に変えた以
外は全く同様にして熱転写記録媒体を作成した。 ポリメチルメタクリレート 10部 (融点125℃、SP値11.3) オルトクロル安息香酸(融点142℃、SP値12.7) 3部 カーボンブラック 2部 トルエン 85部
【0033】実施例4 実施例1の剥離層を下記の処方に変えた以外は全く同様
にして熱転写記録媒体を作成した。 ポリアミド樹脂(融点105℃、SP値10.2) 10部 トルエン 90部
【0034】実施例5 実施例1の剥離層処方を下記のような組成にし、 カルナバワックス 10部 トルエン 90部 また、熱転写インク層処方を下記のような組成にした以
外は全く同様にして熱転写記録媒体をつくった。 ニトロセルロース 8部 4−t−ブチルフェノール(融点98℃、SP値10.6) 6部 カーボンブラック 2部 メチルエチルケトン 84部
【0035】実施例6 実施例1の熱転写インク層処方を下記のような組成にし
た以外は全く同様にして熱転写記録媒体をつくった。 ニトロセルロース 14.5部 o,p−トルエンスルホンアミド 0.5部 カーボンブラック 2.5部 メチルエチルケトン 82.5部
【0036】比較例1 実施例1の熱転写インク層処方を下記の様にした以外は
全く同様にして熱転写記録媒体をつくった。 ポリアミド樹脂(融点105℃、SP値10.2) 10部 o,p−トルエンスルホンアミド 5部 カーボンブラック 2.5部 トルエン 82.5部
【0037】比較例2 実施例1の熱転写インク層処方を下記の様にした以外は
全く同様にして熱転写記録媒体をつくった。 ナイロン樹脂(融点120℃、SP値13.6) 7.5部 o−クロル安息香酸 7.5部 カーボンブラック 2.5部 トルエン 50部 メタノール 32.5部
【0038】ここで、熱転写インク層の溶融粘度及び樹
脂と溶融粘度低下物質との相溶性は表1のとおりであ
る。
【表1】 *1) 溶融粘度の測定はレオメータ(レオメトリックス社
製RDS−7700DYNAMIC SPECTROM
ETER)にて測定した。 *2) スライドガラス上に各例に示した樹脂と溶媒の溶液
(固形分10%)と各例に示した溶融粘度低下物質と溶
媒の溶液(固形分10%)との混合液を5μmの厚みに
なるように塗布し、乾燥させ、透過濃度を測定した。
【0039】(試験及び試験結果)以上のようにして作
製した熱転写記録媒体および受容体を用いて、熱転写プ
リンター(ライン型ヘッド、印加エネルギー10〜29
mj/mm2)を用いて印字し、適正印字エネルギー
(感度)を求め、かつ、転写画像について画像濃度の測
定および下記試験を行なった。結果をまとめて表2に示
す。 ・耐水洗濯性試験 :JIS L−0844
A−3 ・耐ドライクリーニング性試験:JIS L−0860
(ただし、溶剤は1,1,1−トリクロルエタンを用
い、温度は25℃とした。) 評価結果を次のように分類した。 ◎:画像がまったく脱落しない ○:画像がほとんど脱落しない △:画像がやや脱落する ×:画像が完全に脱落する
【0040】
【表2】
【0041】また、ポリプロピレン、ポリエステル、ナ
イロンフィルム上に前述の様に熱転写プリンターを用い
て印字し適正エネルギー(感度)を求め、かつ、シャー
プペンシルの先端で10回こすり画像のスクラッチ強度
を評価し、また130℃のアイロンでこすり耐熱性を評
価した。結果をまとめて表3に示す。(評価:◎〜×は
耐洗濯性と同じ)
【0042】
【表3】
【0043】これら実施例1〜6及び比較例1、2から
明らかなように、熱転写インク層成分として120℃以
上の高融点と、SP値10.5〜12.5の中SP値を
合わせ持つ樹脂と、その樹脂と相溶性のよい溶融粘度低
下物質とを用いることにより、加熱時インクがシャープ
に溶けて(熱感度が早く)種々の受容体に強力に接着す
る。従って、スクラッチ強度も強く、た、耐洗濯性も良
く、更に画像の耐熱性も高い。熱転写インク層の150
℃における溶融粘度が102〜106ポイズにコントロー
ルすることにより、特に高感度で耐熱性に優れ、またス
クラッチ、耐洗濯性に優れた画像が得られる。
【0044】実施例7〜19 まず、厚さ約4.5μmのポリエステルフィルム上に下
記組成の剥離層塗布液を塗布し、乾燥して付着量が約1
g/m2の剥離層を設けた。 〔剥離層塗布液〕 パラフィンワックス 9部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 1部 トルエン 90部 次に、下記組成の熱転写インク液を剥離層上、または支
持体上に直接塗布し、乾燥して付着量が約1g/m2
なるインク層を設け、実施例7〜20の熱転写記録媒体
を作製した。 〔熱転写インク層塗布液〕 カーボンブラック 22.5部 ニトロセルロース 63.75部 溶融粘度低下物質(下記の表4) 63.75部 メチルエチルケトン 850部
【0045】
【表4】
【0046】比較例3 下記組成の熱転写インク層塗布液を用いた以外は実施例
7と同様にして熱転写記録媒体を作製した。 カーボンブラック 22.5部 ニトロセルロース 127.5部 メチルエチルケトン 850部
【0047】比較例4 下記組成のインク層塗布液を用いた以外は実施例7と同
様にして熱転写記録媒体を作製した。 カーボンブラック 22.5部 酸化ポリエチレンワックス 127.5部 トルエン 850部
【0048】比較例5 下記組成のインク層塗布液を用いた以外は実施例7と同
様にして熱転写記録媒体を作製した。 カーボンブラック 22.5部 ナイロン共重合体 127.5部 メタノール 850部
【0049】比較例6 下記組成のインク層塗布液を用いた以外は実施例7と同
様にして熱転写記録媒体を作製した。 カーボンブラック 22.5部 アクリル共重合体 127.5部 メチルエチルケトン 850部
【0050】比較例7 下記組成のインク層塗布液を用いた以外は実施例7と同
様にして熱転写記録媒体を作製した。 カーボンブラック 22.5部 ニトロセルロース 12.75部 p−TSA 114.75部 メチルエチルケトン 850部
【0051】
【表5】 (注)*1)、*2)はともに表1での評価と同じ。
【0052】また、受容体としてナイロン塗工布、ポリ
エチレン布およびアセテート布を用意した。 〔試験及び試験結果〕以上のようにして作製した熱転写
記録媒体および受容体を用いて、熱転写プリンター(ラ
イン型ヘッド、印加エネルギー10〜29mj/m
2)を用いてバーコードを印字し、適正印字エネルギ
ー(感度)を求め、かつ、転写画像について画像濃度の
測定および下記試験を行なった。結果を表6−(1)お
よび表6−(2)に示す。 ・耐水洗濯性試験 :JIS L−0844
A−3 ・耐ドライクリーニング性試験:JIS L−0860
(ただし、溶剤は1,1,1−トリクロルエタンを用
い、温度は25℃とした。) 評価結果を次のように分類した。 ◎:画像がまったく脱落しない ○:画像がほとんど脱落しない △:画像がやや脱落する ×:画像が完全に脱落する ・解像度 1ドット間隔のヨコバーにつぶれがないかを判定した。 ・ブルーミング試験 作成したインクシートを50℃で24h保管しブルーミ
ングの有無を目視で判定した。
【0053】
【表6−(1)】
【0054】
【表6−(2)】
【0055】これら実施例7〜19及び比較例3〜7に
ついては、上記表4および表5から明らかなように、熱
転写インク層にバインダーとしてニトロセルロースのみ
用いた比較例3の熱転写インク層の溶融粘度は106
イズ<であるが(表5参照)、ニトロセルロースとこれ
に溶融粘度低下物質を含有させた実施例の熱転写インク
層のそれはすべて500〜2000ポイズと低いことが
判る。その結果、表6から明らかなように、実施例7〜
10の熱転写インク層から転写された受容体上の画像
は、ニトロセルロースのみを用いた比較例3の熱転写イ
ンク層から転写された受容体上の画像と比べてニトロセ
ルロースによる耐水洗濯性および耐ドライクリーニング
性の良さだけでなくポリエステルサテンやアセテートサ
テンを用いた場合の画像濃度も向上することが判る。ま
た、ニトロセルロース以外のバインダーを用いた場合
は、たとえ熱転写インク層の溶融粘度を低く設けても
(比較例4および6参照)、耐水洗濯性および耐ドライ
クリーニング性は弱いこと、さらに、ニトロセルロース
と溶融粘度低下物質を併有させる場合、余りに溶融粘度
を低下させると、耐水洗濯性および耐ドライクリーニン
グ性向上効果を弱化させてしまうことが分かる(比較例
7参照)。
【0056】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体は熱転写インク
層に融点が120℃以上SP値が10.5〜12.5の
樹脂と該樹脂と相溶性のよい溶融粘度低下物質とを含有
させ、また熱転写インク層の150℃における溶融粘度
を特定の低粘度範囲に設定することにより、転写画像の
種々の受容体への接着性が良好であり耐擦過性、耐洗濯
性、耐熱性に優れた転写画像を、解像性よく、高感度で
形成できる熱転写記録媒体を得ることができる。溶融粘
度低下物質に結晶性低分子量物質を用い、かつ結晶化抑
制剤を添加することで解像性向上、ブルーミング防止の
両立が図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国武 哲二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 久我 康通 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮島 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 立脇 忠文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山田 義昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱転写インク層を設けた熱転
    写記録媒体において、該熱転写インク層は着色剤、融点
    が120℃以上でSP値が10.5〜12.5の樹脂及
    び該樹脂の溶融粘度低下物質を含有し、該樹脂と該樹脂
    の溶融粘度低下物質との相溶性が透明性測定法により
    0.20以下のものであることを特徴とする熱転写記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 支持体上に熱転写インク層を設けた熱転
    写記録媒体において、該熱転写インク層は着色剤、融点
    が120℃以上でSP値が10.5〜12.5の樹脂及
    び該樹脂の溶融粘度低下物質を含有し、かつ、この該熱
    転写インク層の150℃における溶融粘度が102〜1
    6ポイズのものであることを特徴とする熱転写記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記熱転写インク層に含まれる溶融粘度
    低下物質が、融点80℃〜200℃、分子量1000以
    下の低分子量化合物である請求項1または2記載の熱転
    写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記熱転写インク層に含まれる樹脂がニ
    トロセルロースである請求項1、2または3記載の熱転
    写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記の支持体上に低融点物質を主成分と
    する剥離層を介して熱転写インク層を形成してなる請求
    項1、2、3または4記載の熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記低融点物質が融点110℃以下、S
    P値9.5以下のものである請求項5記載の熱転写記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 前記熱転写インク層に含まれる樹脂と溶
    融粘度低下物質との重量比率が5/95〜95/5であ
    る請求項1、2、3、4、5または6記載の熱転写記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 前記熱転写インク層に含まれる樹脂と溶
    融粘度低下物質との重量比率が70/30〜30/70
    である請求項1、2、3、4、5または6記載の熱転写
    記録媒体。
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JP22519593 1993-08-17
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