JPH07172882A - 鉄鋼スラグの改質方法 - Google Patents

鉄鋼スラグの改質方法

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JPH07172882A
JPH07172882A JP5324701A JP32470193A JPH07172882A JP H07172882 A JPH07172882 A JP H07172882A JP 5324701 A JP5324701 A JP 5324701A JP 32470193 A JP32470193 A JP 32470193A JP H07172882 A JPH07172882 A JP H07172882A
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JP
Japan
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slag
gypsum
sulfuric acid
cao
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP5324701A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Isomura
敬一郎 磯村
Eizo Maeda
榮造 前田
Tsutomu Nozaki
努 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP5324701A priority Critical patent/JPH07172882A/ja
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】遊離酸化カルシウムを多く含むような鉄鋼スラ
グを改質して利用する。 【構成】鉄鋼スラグを硫酸溶液と反応させて石膏を生成
させた後、硫酸溶液と分離、乾燥して石膏粉末を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄所の製錬工程から
発生する鉄鋼スラグの改質方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉スラグや製鋼スラグに代表される鉄
鋼スラグの再利用は古くから試みられている。高炉スラ
グに関しては、当初は徐冷スラグを土地造成用および路
盤材に利用する程度であったが、徐々に水砕スラグのセ
メント原料への用途開発が進み、現状では圧倒的な割合
を占めるに至っている。これは高炉スラグの化学成分が
ポルトランドセメントに近いことや優れた潜在水硬性を
有効に利用しており、現在、高炉スラグの利用率は10
0%である。
【0003】一方、製鋼スラグは製錬に副原料として用
いる、生石灰が滓化されない、いわゆる遊離酸化カルシ
ウム(free CaO)を含むために再利用化を抑制
している。すなわち遊離酸化カルシウムが大気中の水と
反応して水和すると体積が約2倍に膨張し、スラグの崩
壊につながるからである。現状では、比較的崩壊に対し
て安定な低塩基度(CaO/SiO2 )3〜4のものを
大気中で3〜6カ月エージングした後に、道路用材等へ
適用されているが、利用率としては60〜70%程度に
留まっている。この製鋼スラグの低い利用率は、近年の
地球環境問題にも係り、今後再利用の促進が望まれてい
る。これに対しては水蒸気加速エージングによる迅速な
改質技術開発等が試みられている。
【0004】しかしながら、これら鉄鋼スラグの再利用
はいずれもスラグ自体の再利用であり、スラグの構成成
分を別の物質に改質し、再利用されている例はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】製鋼スラグが発生する
転炉製錬においては、最近、ドロマイト等を添加して耐
火物の寿命を延ばすための高塩基度精錬や精錬技術の進
歩により高塩基度精錬が行われるようになり、遊離酸化
カルシウムの含有量は増加傾向にあって、膨張崩壊しや
すくなるとい問題がある。本発明は製鋼スラグを硫酸溶
液に浸漬等せしめて、主成分であるCaO(free
CaO、2CaO・SiO2 、3CaO・SiO2 、2
CaO・Fe23 等の鉱物におけるCaO成分)を反
応させてCaSO4 ・2H2 O(石膏)を生成せしめる
技術を提供することを目的としており、本発明によれば
遊離酸化カルシウムの量に関係なく全てCaSO4 ・2
2Oとなるため、従来の膨張崩壊による再利用抑制の
問題がなくなるのみならず、CaO量が多いほど、Ca
SO4 ・2H2 Oの生成量も増加することになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄鋼スラグを
硫酸溶液中に浸漬等の方法によって反応させて石膏を生
成させた後、硫酸溶液と分離、水洗乾燥して石膏粉末を
得ることを特徴とする鉄鋼スラグの改質方法である。
【0007】
【作用】本発明の鉄鋼スラグの改質方法では、鉄鋼スラ
グとして高炉スラグ、製鋼スラグ、電気炉スラグ等を利
用することができる。特にCaO成分が多いほど、石膏
生成量が多く、また石膏の純度も高くなる。このため、
CaO成分の多い製鋼スラグは好適である。
【0008】製鋼スラグの中にはCaO、2CaO・S
iO2 が多量に含有され、これと硫酸との反応が以下の
ようになると推定される。 CaO+H2 SO4 +H2 O → CaSO4 ・2H2
O 2CaO・SiO2 +2H2 SO4 +2H2 O→ 2C
aSO4 ・2H2 O+2SiO2 生成する石膏は白色粉末として生成する。SiO2 はゾ
ル状物として生成する。生成したSiO2 を分離するこ
とで石膏が得られる。
【0009】反応を促進させるために鉄鋼スラグを予め
粉砕し、整粒しておくとよい。粒度は1mm以下が望ま
しく、また0.5mm以下が好適である。これは反応が
表面から起こるため、粒径の大きいものでは中心部が未
反応で残る可能性が高くなるためである。反応は、硫酸
水溶液中にスラグを浸漬するかあるいはスラグ粉末を分
散させる等の方法により行う。浸漬する場合は撹拌する
ことによって均一な反応を継続させることができる。ま
た硫酸水溶液との反応は浸漬のほか、硫酸水溶液を噴霧
する等の方法によってもよい。
【0010】反応に必要な硫酸の量は、浸漬法の場合ス
ラグ中のCaO量が全て反応するに必要なH2 SO4
量を1としたとき0.8以上1以下が好ましい。0.8
未満では未反応物が多く残留し、石膏の利用が困難にな
る。1を越えて過剰に加えると、残留H2 SO4 の処理
の問題が発生するが、反応自体は問題なく進む。噴霧法
による場合は、硫酸水溶液を循環使用することが可能で
あり、浸漬法のように硫酸量の上限,下限を限定する必
要はない。
【0011】硫酸水溶液の濃度については特に限定する
ものではないが、稀硫酸では反応速度が遅くなる傾向に
ある。好ましくは1規定以上の硫酸水溶液である。反応
温度は、高いほど、反応速度は大きくなる。10℃以下
では反応が進みにくく、好ましくない。反応後、生成し
た石膏を分離回収する。分離回収方法は特に限定するも
のではないが、例えば次のような方法を利用することが
できる。濾過により石膏は濾滓として、またゾル状Si
2 及び溶液は濾液中に分離される。
【0012】分離された石膏粉末は洗浄後、乾燥する。
洗浄は十分に行うべきである。不十分だとH2 SO4
残留し好ましくない。乾燥方法は特に限定されない。石
膏は加熱温度条件によっては脱水することがあり、製品
によって乾燥温度が異なる。もし2水石膏を得ようとし
たら45℃以上では脱水するため、好ましくない。一
方、半水石膏を得ようとしたら45℃以上で乾燥する必
要がある。
【0013】
【実施例】
[実施例1]現場より採取した塩基度(CaO/SiO
2 )5の転炉スラグの化学組成(wt%)を表1に示
す。この転炉スラグを500μmアンダーに粉砕・整粒
し、スラグ粒子200gを準備した。また、硫酸は10
Nになるように濃度調整し1500cc準備した。実験
フローを図1に示す。硫酸をウォーターバスにて80℃
に温調した後、テフロン撹拌子により撹拌しながらスラ
グ粒子を投入し撹拌を3時間継続した。硫酸溶液は緑白
色となった。アスピレータにより吸引濾過を行った。濾
過は数分程度で終了し、濾液は淡い緑色となり、濾過物
として白色粉末が得られた。この粉末を水洗後、乾燥機
を用いて40℃で72時間乾燥後、X線回折と化学定量
分析を行った。その結果、X線回折ではピークは全てC
aSO4 ・2H2 Oであり、石膏が生成していることが
わかった。また、化学定量分析の結果、CaSO4 ・2
2 O成分が95.2wt%、SiO2 成分が2.8w
t%で、他成分の合計は2.0wt%であった。得られ
た石膏粉末は平均粒径約8.2μmであった。
【0014】[実施例2]現場より採取した塩基度約
3.5の転炉スラグの化学組成(wt%)を表2に示
す。この転炉スラグを実施例1と全く同じ条件で実験を
行った。その結果、実施例1と同様な白色粉末を得るこ
とができ、同様にX線回折、化学定量分析を行った。そ
の結果、X線回折のピークは全てCaSO4 ・2H2
であり、石膏が生成していることがわかったまた、化学
定量分析の結果、CaSO4 ・2H2 O成分が94.3
wt%、SiO2 成分が3.6wt%で、他成分の合計
は2.1wt%であった。得られた石膏粉末は平均粒径
約9.2μmであった。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【発明の効果】本発明により、製鋼スラグを硫酸と反応
させることにより、スラグの主成分であるCaOをCa
SO4 ・2H2 Oに改質することができ、純度90%以
上の石膏粉末が得られた。この改質反応は、塩基度に関
係なくCaOをCaSO4 ・2H2 Oに改質できること
から、従来のように遊離酸化カルシウムのために再利用
が抑制されることもなく、むしろ高塩基度の方が石膏生
産量が増加する。従って、製鋼スラグの再利用率を顕著
に向上できる。また、本発明の改質反応は、製鋼スラグ
のみならずCaO成分が含まれる全ての鉄鋼スラグ、例
えば、高炉スラグやステンレススラグ等へも適用でき
る。
【0018】本発明の改質プロセスにおけるスラグ粒
度、硫酸濃度、温度スラグと硫酸の接触のさせ方等の改
質条件は特に限定されるものではなく、石膏に改質でき
る範囲で制御すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の実験フローシートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄鋼スラグを硫酸溶液と反応させて石膏
    を生成させた後、硫酸溶液と分離、乾燥して石膏粉末を
    得ることを特徴とする鉄鋼スラグの改質方法。
JP5324701A 1993-12-22 1993-12-22 鉄鋼スラグの改質方法 Pending JPH07172882A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5324701A JPH07172882A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 鉄鋼スラグの改質方法

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JPH07172882A true JPH07172882A (ja) 1995-07-11

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JP5324701A Pending JPH07172882A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 鉄鋼スラグの改質方法

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JP (1) JPH07172882A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016199789A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 新日鐵住金株式会社 鉄鋼スラグの酸処理方法
KR20210073082A (ko) * 2019-12-10 2021-06-18 주식회사 포스코 시멘트용 중화석고 조성물, 시멘트용 중화석고 제조 방법 및 이에 의한 시멘트용 중화석고를 포함하는 시멘트
WO2026048175A1 (ja) * 2024-08-26 2026-03-05 Jfeスチール株式会社 炭酸化物含有粒状材の製造方法

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Effective date: 20021217