JPH07173220A - 無機アルコキシドもしくはハロシランを有する有機ポリマーの反応生成物 - Google Patents

無機アルコキシドもしくはハロシランを有する有機ポリマーの反応生成物

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JPH07173220A
JPH07173220A JP18814093A JP18814093A JPH07173220A JP H07173220 A JPH07173220 A JP H07173220A JP 18814093 A JP18814093 A JP 18814093A JP 18814093 A JP18814093 A JP 18814093A JP H07173220 A JPH07173220 A JP H07173220A
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polymer
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reaction
organic
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JP18814093A
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Ronald Howard Baney
ハワード バニー ロナルド
Daniel Graiver
グレイバー ダニエル
Arnold Wade Lomas
ウェイド ロマス アーノルド
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F8/42Introducing metal atoms or metal-containing groups

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の光学的に澄明な複合材料は、複数の
ペンダントヒドロキシル基を含有する有機ポリマーと、
特定の種類の金属アルコキシド又は少なくとも1種のケ
イ素−結合アルコキシ基もしくはハロゲン原子を含有す
るシランと反応させることにより製造される。 【構成】 実質的な加水分解および金属アルコキシド、
アルコキシシランもしくはハロシランのホモ縮合を避け
るため、反応は最終ポリマーにおいて望まれる性質に応
じて非水条件又は小量の注意深く制御された量の水の存
在下で行なわれる。反応混合物は又、加水分解性基がア
ルコキシドである場合、トランス−アルコールシス反応
用の触媒を含むか又は無機反応剤がハロシランである場
合、適当な酸受容体を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変性有機ポリマーに関
し、このポリマーはペンダントヒドロキシル基を含有す
る有機ポリマーと、少なくとも1種のアルコキシシラ
ン、ハロシラン又は特定の群の金属のアルコキシドとの
反応生成物であり、ここにおいて実質的にシラン又はア
ルコキシドの加水分解および自己縮合もおこらない。
【0002】従来技術は物理的混合物を報告している
が、又はヒドロキシル−置換有機ポリマーをアルキルオ
ルトシリケートとの反応生成物を報告しているこれらの
例において、シリケートは少なくとも部分的に加水分解
され、引続き縮合されるか、又はポリマーは有機ケイ素
化合物との反応により予じめ変性されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒド
ロキシル−置換有機ポリマーと、均質でかつ好ましくは
光学的に透明である金属アルコキシド、シリケート又は
ハロシランとの反応生成物を提供する。これらの反応生
成物から形成されたフィルムは、高レベルの物理的性
質、例えば引張り、硬度および引張り強度を示す。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のペンダ
ントヒドロキシル基を有する有機ポリマーを、特定のク
ラマの金属アルコキシドと、又は少なくとも1種のケイ
素結合アルコキシ基又はハロゲン原子を有するシランと
反応させることによって製造される。実質的な加水分解
および金属アルコキシド、アルコキシシラン又はハロシ
ランのホモ縮合を避けるため、反応は実質的に無水状態
の下で行なわれるか、又は小量の注意深く制御された量
の水の存在下で行なわれるが、但し、最終成分中で望ま
れる割合に依存する。
【0005】反応混合物は又、加水分解性基がアルコキ
シドである場合、トランス−アルコーリシス反応用の触
媒を含むか、又は無機反応剤がハロシランである場合、
適当な酸受容体を含む。本発明は、変性有機ポリマーを
提供するものであり、ここにおいて該ポリマーの繰返し
単位の少なくとも一部が次の(a)または(b)のいず
れかを含有する、前記変性有機ポリマー: (a)該ポリマーの炭素原子に結合しかつ次式
【0006】
【化3】
【0007】から選ばれるペンダント一価の置換基であ
るか、または(b)該繰返し単位の2個を連結する二価
の結合置換基であって、該結合置換基の式が、次式
【0008】
【化4】
【0009】(前記式中、R1 およびR2 は同一のもし
くは異なるアルキル基を表わし、Mはアルミニウム、ホ
ウ素、チタンおよびジルコニウムから選ばれ、Yは塩
素、臭素、ヨウ素又はOR1 であり、mは0又は1であ
り、そしてnはMの原子価を表わす)から選ばれる。
【0010】本発明の変性ポリマーは、アルミニウム、
ホウ素、チタンおよびジルコニウムのアルコキシド、又
は分子当たり少なくとも1種のアルコキシド基もしくは
ハロゲン原子を含有するシランを、複数のペンダントヒ
ドロキシル基を含有する有機ポリマーと反応させること
によって製造される。最終ポリマー中に望まれる性質に
応じて、反応は実質的に無水の状態で、もしくは小量の
注意深く制御された水の存在下で行なわれ、そして反応
混合物は又、他の反応がアルコキシドである場合、トラ
ンス−アルコーリシス反応用の触媒の有効量を含むか、
または反応がシラン含有塩素、臭素もしくはヨウ素原子
である場合、酸アクセプターを含有する。
【0011】本発明に従って行なわれる反応は、アルコ
キシドの金属もしくはハロシランのケイ素原子を、最初
の有機ポリマー中のヒドロキシル基に結合した少なくと
も一部の炭素との間の共有酸素結合の形成をもたらす。
反応がアルコキシドである場合、アルコキシド中に存在
するアルコキシ基に相当するアルコールは、反応の副生
成物として発生する。もしも、ハロシランを用いると、
副生成物はハロゲン化水素であり、これは典型的に反応
混合物中に存在する酸受容体により中和される。適当な
酸受容体が含まれるが、有機アミン、アルカリ金属もし
くはアルカリ土類金属の水酸化物および金属酸化物、例
えば酸化カルシウムおよび酸化亜鉛に限定されない。
【0012】本発明の変性ポリマーの特徴的事項は、実
質的加水分解がないことであり、更にヒドロキシル含有
有機ポリマーと反応する金属アルコキシド、アルコキシ
シランもしくはハロシランの縮合がない。このことは、
最終複合材料中の所望の特性に応じて、無水条件下もし
くはわずかに制御された量の水のもとで反応を行うこと
により達成される。
【0013】存在する水の量は、認められる程の加水分
解並びに反応する酸化物(これは−M−O−M−もしく
は−Si−O−Si−単位)に対してアルコキシドもし
くはハロシランのホモ縮合をもたらす。本発明の変性ポ
リマーの例の如く、エチルオルトシリケートおよびポリ
ビニルアルコールとの反応を用いると、反応生成物は、
次のポリマーである。すなわち、ここにおいて、ポリビ
ニルアルコールの最初の−CH2 CH(OH)−単位の
少なくとも一部は、−CH2 CH〔OSi(OE
t)3 〕−単位に変換されており、ここで、Etはエチ
ル基を表わす。エタノールは、この反応の副生成物とし
て発生する。
【0014】反応条件および2種の反応剤の相対的量に
応じて、最初のアルコキシドの第二アルコキシ基又はハ
ロシランの第二ハロゲン原子は、同じポリマー又は異な
るポリマー鎖の第二繰返し単位と反応することができ、
次式
【0015】
【化5】
【0016】の単位を有する架橋物質を製造する。有機
ポリマーとアルコキシド又はハロシラン間の反応は、ゲ
ル化が生起する点に達し、本発明の変性ポリマーの形成
を示す。アルコール交替反応は、それが所望の物理的性
質を達成するであろう完結程度に達する。アルコールの
交替反応の程度と共に反応混合物中に存する水の量は、
最終変性ポリマーの物理的性質を決定するのに重要であ
る。本発明者らは、以下の内容を見出した。すなわち、
反応中に存在する水の量が増加すると、反応したアルコ
キシド又はハロシランの同濃度を含有する複合材料は、
典型的により柔軟になりそしてもろくはなくなり、そし
てアルコール交替の程度を達成するのに必要な反応時間
は増加する。一定の水濃度以上では、反応混合物はゲル
化しないであろう。
【0017】このことは、アルコキシドもしくはハロシ
ラン反応剤のホモ縮合を生起する加水分解反応の優先権
にあるものと考えられている。最終複合材料の所望の性
質に応じて、水の濃度は反応混合物の1l当たり典型的
には0〜約3モルである。トランス−アルコールシスに
対する触媒として塩酸を用いると、この範囲は好ましく
は1l当たり0.1ミリモル〜2.3モルの水である。
【0018】次のように考えられている。すなわち、分
子量の著るしい増加の不存、又はアルコキシド、アルコ
キシシラン又はハロシランから誘導された縮合加水分解
生成物の濃度の増加の不存は、光学的澄明性並びに本発
明の変性ポリマーの秀れた物理的特性に原因する。本発
明の有機/無機複合材料を得るためにヒドロキシル含有
有機ポリマーと反応するアルコキシドの種類は、式M
(OR1 n によって表わすことができるが、前記式
中、Mはアルミニウム、ホウ素、チタンもしくはジルコ
ニウムであり、R1 はC110アルキルであり、nはM
の原子価を表わす。nの値はアルミニウムおよびホウ素
に対し3であり、チタンおよびジルコニウムに対し4で
ある。
【0019】第二の種類のアルコキシドには、アルキル
オルトシリケートが含まれ、式Si(OR1 4 および
式R2 Si(OR1 3 (ここで、R2 はC14 アル
キルである)によって表わされるオルガノトリアルコキ
シシランが含まれる。本発明のアルコキシドに対する式
中、R1 は好ましくは1〜4個の炭素原子を有し、最も
好ましくはメチル、エチル又はn−プロピルである。こ
れらの選択は、アルコキシドとヒドロキシ含有有機ポリ
マー間のトランス−アルコーリシス反応の副生成物とし
て形成される相当するアルコールの比較的低沸点に基づ
いている。アルコールの低沸点は、この反応中その除去
を促進する。
【0020】アルコキシシランのアルコキシ基はまた、
塩素、臭素もしくはヨウ素で置換できる。以下の内容が
理解されるべきである。すなわち、アルコキシド基をハ
ロゲン原子によって置換すると、シランがヒドロキシル
−置換有機ポリマーと反応する場合、発生する副生成物
のタイプが変化するであろう。例えば、アルコキシド基
を塩素で置換すると、副生成物は塩化水素である。副生
成物のハロゲン化水素は、反応混合物中に存在する酸受
容体によって中和される。ハロシランを用いる利点は、
次の点にある。すなわち、副生成物として発生したハロ
ゲン化水素は、本発明の変性ポリマーを形成するため、
シランとヒドロキシ含有ポリマーとの反応用の触媒とし
て機能する。
【0021】適当なヒドロキシル含有有機ポリマーは、
脂肪族もしくは脂環式炭素原子に結合したペンダントヒ
ドロキシル基を有する繰返し単位の主要部分、好ましく
は少なくとも50%を含有する。このようなポリマーの
例は、限定されないが部分的および完全に加水分解され
たポリビニルエステル、ポリビニルアルコールとして入
手可能およびヒドロキシル官能性多糖が含まれる。ポリ
マーの分子量は、ポリマーの溶液の粘度を決定し、これ
は一方では反応条件、特に温度、および本発明の結合材
料を製造するため用いられるポリマー濃度の選択に影響
を与える。ポリマーの分子量は、最終製品の物理特性に
も影響する。
【0022】ポリビニルアルコールの数平均分子量(M
n )は、好ましくは2200から線状ポリマーにおいて
得られる最大分子量である。唯一必要なことは、ポリマ
ーが金属アルコキシドもしくはアルコキシシランを溶解
させるため選択される非水溶性溶剤中に溶解することで
ある。この優先性は、最終複合材料中の物理的特性の最
適組合わせの達成に基礎をおいている。
【0023】トランス−アルコールシス触媒の機能は、
トランス−アルコーリシスまたはアルコキシド反応剤と
ポリマーとのアルコール交替反応を開始しおよび/又は
促進することであり、更にこの反応の速度を制御するこ
とである。その有効性を極大化するため、触媒は溶解し
た有機ポリマーおよび金属もしくはケイ素アルコキシド
を含有する反応媒質中に好ましく溶解する。適当な触媒
は、ルイス酸および塩基であり、制限されないがアミ
ン、金属酸化物、有機および無機酸およびそれらの塩、
アルカリおよびアルカリ土類金属から由来するアルコラ
ートおよびフェノラート金属ハロゲン化物および有機ス
ズ化合物が含まれる。
【0024】塩酸の如き鉱酸は、それらの費用、本発明
の複合材料を製造するために用いられる反応剤中への溶
解性および適合性を基準にすると好ましい触媒である。
酸は存在する水の量を最小化するため濃水性溶液として
反応混合物に好ましく添加される。触媒が塩基又は塩酸
の如き無機酸の水性溶液である場合、本発明者等は次の
内容を見出した。すなわち、トランス−アルコーリシス
反応の速度は、反応混合物のpHの関数として表われる。
従って、このタイプの触媒の濃度を反応混合物の1l当
たりのモル又はミリモルで表わすことが好都合である。
反応混合物の1l当たり0.1〜4ミリモルの塩化水素
が、有用な変性ポリマーの製造に対して好ましい。ゲル
のもろさは、1l当たり約4ミリモルを超える。塩酸濃
度の有用な限界を超えて増加する。
【0025】本発明の複合材料を製造するため用いられ
るポリビニルアルコールおよび溶剤は、典型的には微量
の塩を含む。ヒドロキシル含有有機ポリマーとの反応剤
として金属アルコキシドを用い、もしもアルコキシド基
と金属原子間の結合が本来十分に極性である場合、ジル
コニウムアルコキシドの場合におけると同様に、これら
の微量の酸は、更に触媒の不存在下、アルコキシドとヒ
ドロキシ含有有機ポリマー間で急速なアルコール交換反
応を開始するのに十分である。
【0026】本発明の有機ポリマー/無機アルコキシド
複合材料は、アルコール反応用の触媒に加えて更に水を
含有しないか又は制御された量の水のいずれかを含有す
る適当な有機溶剤中に、ヒドロキシル含有ポリマーおよ
びアルコキシド化合物を溶解することによって製造され
る。適当な溶剤は、極性の、水混和性有機液体である。
ポリビニルアルコールに対する適当な溶剤には、制限さ
れないが、ジメチルスルホキシド、およびN,N−ジメ
チルアセトアミドが含まれる。ポリマーはアルコール、
例えばメタノールおよびエタノールに不溶である。ハロ
シランを、ヒドロキシル含有ポリマーとの反応剤として
用いる場合、溶性ハロゲン原子と反応するジメチルスル
ホキシドの如き溶剤を避けることが通常推賞される。何
故なら、これらの反応は、高度に発熱だからである。
【0027】反応混合物中のヒドロキシル含有有機ポリ
マーの濃度は、ポリマーの分子量、選ばれた溶剤および
トランス−アルコールシス反応が生起する温度関数であ
る。溶剤としてジメチルスルホキシドを用いると、好ま
しいポリビニルアルコールの濃度範囲は、典型的には1
〜20重量%である。ポリマーと反応する化合物上に存
在するアルコキシド基もしくはハロゲン原子に対する有
機ポリマー中のヒドロキシル基のモル比は、最終変性ポ
リマーの特質、特にその硬度、光沢、引張り強さおよび
水分感受性を決定するであろう。
【0028】この範囲は、典型的には1.0から4まで
である。1.0の割合未満では、存在する過剰のアルコ
キシド又はハロシランはそれ自身と縮合することがで
き、不相容相の形成並びに最終変性ポリマーの澄明度お
よび物理的特性の減少をもたらす。好ましい範囲は、選
択される特定の有機ポリマーおよびアルコキシドもしく
はハロシランに依存する。ポリビニルアルコールおよび
エチルオルトシリケートに対しては、もしも反応剤がハ
ロシランである場合、アルコキシド基もしくはハロゲン
原子1モル当たり、範囲はヒドロキシル基1.0〜1.
1モルである。
【0029】ポリビニルアルコールおよびオルガノトリ
アルコキシシラン、例えばメチルトリメトキシシランを
用いると、アルコキシ基に対するヒドロキシルのより好
ましいモル比は、最終複合製品中で望まれる特性によっ
て決定される。本発明の好ましい態様によれば、ヒドロ
キシル含有ポリマーは適当な溶剤に溶解され、その溶剤
は反応はしないが、またアルコキシ化合物もしくはハロ
シランおよび触媒もしくは酸受容体を溶解する。ポリマ
ーがポリビニルアルコールである場合、ポリマーの完全
な可溶化は、溶剤が約90℃を超える温度に加熱される
ことを要求する。
【0030】この工程並びにその後アルコキシドもしく
はハロシランとの反応は、不活性雰囲気、例えば窒素の
もと、空気中の湿気を排除するために好ましく行なわれ
る。ヒドロキシル含有ポリマーの溶液は、必要量のアル
コキシド、もしくはハロシラン、触媒又は酸受容体およ
び水と混ぜられる。アルコール交換反応の速度、従って
この反応を生起する複合材料形成速度は、反応混合物
を、アルコキシドもしくはハロシラン反応剤の沸点を超
えない温度に加熱することによって加速できる。
【0031】本発明の複合材料の形成は、反応混合物の
ゲル化によって示される。生じるゲル化に要する時間
は、それが起ころうとも起らないものであっても、反応
剤、水および触媒および反応混合物の温度を含む変数の
数によって決定される。以下の内容が見出された。すな
わち、与えられた温度でゲル化を開始するのに要求され
る時間は、水濃度に直接比例する。好ましいポリビニル
アルコールおよびメチルトリメトキシシランを用いる
と、ゲル化は水を添加しないで数分の内に観察され、一
方反応混合物1l当たり4.6モルの水を用い44時間
加熱後でさえゲル化は生じない。
【0032】反応混合物はゲル様の実質的に非流動性物
質を形成するので、ヒドロキシル含有ポリマーおよび金
属アルコキシドおよびシランとの反応は、最終の所望製
品、例えばシート、スラブ、管等の形状に相当する金型
もしくは他の容器中で行なわれる。トランス−アルコー
ルシス触媒として、塩酸を用いると、ゲル化時間と触媒
濃度間の関係は、以下の点でより複雑に思われる。すな
わち、ゲル化の速度(これは、アルコキシドと、ヒドロ
キシ含有ポリマーとの反応速度に関係している)は、触
媒濃度1l当たり数0.1ミリモル未満で急速であり、
そして触媒濃度が約4ミリモル/lの濃度までに増加す
るにつれて減少し、その点において、ポリマー、アルコ
キシドおよび触媒が周囲条件下で一緒にされた時、反応
は非常に速くなり反応混合物はゲル化する。
【0033】複合材料の物理的性質に最も影響を与える
と思われる2種の因子は、アルコキシド又はハロシラン
と反応する初期ポリマー上に存在するヒドロキシル基の
パーセンテージ並びにアルコキシドもしくはハロシラン
のホモ縮合が生起する程度である。本発明の複合材料
は、ゲル化した反応混合物から、初期ヒドロキシル含有
有機ポリマーを溶解するのに用いられる溶剤の少なくと
も一部を、反応の副生成物として形成するアルコールも
しくはハロゲン化合物と共に抽出することによって単離
する。
【0034】抽出工程は、変性ポリマーと反応せずそし
てヒドロキシル含有有機ポリマーを溶解するために用い
られる溶剤と混和し得る揮発性有機液体中にゲル化した
変性ポリマーを浸漬することによって好ましく行なわれ
る。好ましい液体は、制限されないが、ケトン、例えば
アセトンおよび環状エーテル例えばテトラヒドロフラン
が含まれる。
【0035】最終変性ポリマーは、ゲルから揮発性抽出
溶剤を除去することによって得られる。これは、周囲条
件の式と溶剤を蒸発させることによって達成できる。ゲ
ルを加熱しおよび/又はそれを減圧下に置くことは、蒸
発プロセスを促進する。本発明の変性ポリマーの最終用
途は限定されないが、光学操置、保護コーチングおよび
生物適合性物質が含まれる。
【0036】次の実施例は、本発明の複合材料およびこ
れらの物質の製造方法の好ましい態様を示しており、添
付の請求の範囲を制限するものと解釈すべきではない。
特に言及しない限り、全ての部およびパーセンテージは
重量基準であり、粘度の値は25℃で測定した。 例1 2,4および8重量%のポリビニルアルコールを含む溶
液を、商業的に入手可能な等級のPVA(これは99.
5%以上加水分解しておりそして数平均分子量8600
0を有していた)の必要量およびジメチルスルホキシド
を含有する混合物を、全てのポリマーが溶解するまで、
窒素雰囲気下100°の温度で穏やかに撹拌しながら加
熱することによって製造した。2,4、および8%のP
VAを含む溶液をそれぞれI,II、および IIIと称す
る。これらの溶液を45℃に冷却し、その時、溶液の重
量を基準にした、4重量%に相当するエチルオルトシリ
ケート(EOS)の量を添加し、澄明な溶液が得られる
まで撹拌を続けた。溶液IIIおよび8重量%のEOSの
混合物も調製した。
【0037】これらの溶液の各々をアリコート部に分け
た。1lの溶液当たり3ミリモルのHClに相当する塩
酸溶液の1N水性溶液の量を、幾つかのアリコートに添
加した。HCl溶液を含有するサンプルの水含有量はl
当たり0.2モルに相当した。各々の触媒化溶液を除き
0.5cmまでの個々の矩形の金型に注入し、次いで75
℃の温度に保持された炉内に16時間装入した。物理的
特性および溶解温度の測定用サンプルを得られたシート
から切断した。
【0038】溶解試験用サンプルは長さ2インチ(5c
m)および幅0.5インチ(1.3cm)であった。引張
り強さおよび伸びを21℃および40%の相対温度下で
測定し、毎分10インチ(25.4cm)のクロスヘッド
速度を用いた。次のサンプルは溶解用に用いた。 A=溶液III およびHCl触媒含有EOS 4重量%を
用いて調製(EOSからのエトキシ基1モル当たり、P
VAからの−OH基2.36モル)、最終サンプル厚=
0.004インチ(0.1mm)。 B.溶液III および8重量%のEOS(エトキシ基1モ
ル当たり1.18モルのヒドロキシル基)を用い、触媒
を用いずに調製;最終サンプル厚=0.0055インチ
(0.14mm)。
【0039】サンプルを支持体に取付け次いで60℃に
加熱した水中に10分間撹拌しながら装入した。双方の
サンプルともそれらの元々の外観を保持した。次いで水
の温度を、22分にわたって徐々に90℃に増加し、次
いでサンプルを定期的に観察した。これらの観察の結果
を表Iに示す。 表 I 温度(℃) サンプルの状態 70 双方のサンプルとも初期形状を保持、ジメチルスルホキシ ドのわずかな臭い 74 サンプルA−形状に変化なし、いまだホールダーに取りつ けられている;サンプルB−ホールダーから溶融しそして 水中でうず巻く 79 サンプルA−変化なし;サンプルB−融解した 85 サンプルA−形状に変化なし、いまだホールダーに取りつ けられている、しかし水中ではより急速に移動する 90 サンプルA−変化なし 次のサンプルを、この例の先の段落で記載した如く調製
し、次いで引張り強さおよび伸びの測定に用いた。
【0040】C−ポリビニルアルコール(PVA)、エ
チルオルトシリケート(EOS)はない、そして塩酸な
し D−ポリビニルアルコール、エチルオルトシリケートは
なし、サンプルEと同じ濃度のHClを含有 E−サンプルIII 、4重量%のEOS(モル比−OH:
−OC2 5 =2.36)およびHCl、 F−溶液II、塩酸含有、 G−サンプルI(モル比−OH:−OC2 5 =0.
6)HCl含有、 H−サンプルI、塩酸なし サンプルに対し引張り強さおよび伸びの値を表IIに示
す。
【0041】 表 II サンプル −OH/−OC2H5 引張り強さ 伸 び (モル) (MPa) (%) ───────────────────────── C* No EOS 55.8 135 D No EOS 48.8 226 E 2.36 78.6 101 F 1.18 66.5 258 G 0.6 3.31 57 H* 0.6 62.1 394 ───────────────────────── *=塩酸は存在しない サンプルHを調製するために用いた反応混合物中に存在
する微量の酸は、本発明の変性ポリマーの形成を促進す
るのに十分であった。 例2 この例は、反応性基のモル比および触媒濃度を変化させ
た本発明の変性ポリマーの物理的および光学的性質に関
する効果を実証する。表IIは、反応物の濃度、反応性基
のモル比および最終の変性ポリマーの性質を示す。サン
プルは、例1に記載した如く調製した。
【0042】 表 III PVA TEOS −OH/−OC2H5 1N HCl コメント (Wt. %) (Wt. %) モル比 ミリモル/L ────────────────────────────────── 2 32 0.062 0.09 非常にもろい 5 40 0.125 なし 澄明なシート、 TEOSは殆どなし 5 40 0.125 0.09 かすんだ白色シート 2 8 0.25 0.09 かすんだ白色シート 4 8 0.5 0.045 かすんだ白色シート 8 8 1.0 0.22 澄明、軟質 ────────────────────────────────── 例3 この例は、ポリビニルアルコール/メチルトリメトキシ
シラン複合材料の製造中、存在する水の量の変化に関す
る複合材料の性質に関する効果を実証する。
【0043】ジメチルスルホキシドに溶解したポリビニ
ルアルコールの溶液を、この明細書の例1に記載した如
く、36部のポリビニルアルコールおよび414部のジ
メチルスルホキシドを用い次いで得られた混合物を窒素
雰囲気中110℃で1時間加熱することによって調製し
た。得られた溶液を窒素流の下、25℃に冷却せしめ
た。ヒドロキシル基がシランに対するモル比1:1に相
当する、119部のメチルトリメトキシシランを次いで
滴下した。添加中および反応混合物が澄明になるまで
(5〜10分間要した)撹拌および窒素の添加を継続し
た。
【0044】0.046部の10N水性塩酸を添加し
(これは反応混合物の1l当たり0.8ミリモルに相当
している)、次いで撹拌する。得られた溶液の120g
のアリコートを、1l当たり濃度0,0.463,2.
315および4.63に相当する、脱イオン水0,1,
5又は10gと一緒にする。次いで得られた混合物を、
0.5cmの深さに満たした10個の金型に分配した。次
いで金型を封止し次いで80℃の温度に保持された濾中
に装入した。混合物がゲル化を生じるのに要求される時
間を記録し、次いでその時1個のサンプルを除去した。
他のサンプルは、1時間の間隔で濾から取出した。
【0045】サンプルを周囲温度に放冷し、このときサ
ンプルをアセトン中に24時間浸漬した。この最初の抽
出からのアセトンを除き、新しいアセトンを添加してサ
ンプルをカバーした。最初の抽出からのアセトンを保持
し、サンプルから抽出された未反応のメチルトリメトキ
シシラン(MTM)の濃度を分析決定した。分析は、ガ
ス液体クロマトグラフィーを用いて行った。結果を表IV
に示す。
【0046】サンプルを含み72時間抽出した。引張り
特性の測定用のサンプルを得られたシートから切断し、
次いで乾燥したが、この間500gのフラットで被覆し
てそりを防止した。サンプルの引張り強さ、伸びおよび
靱性を測定し、結果を表IVに示す。
【0047】
【表1】
【0048】高濃度のメチルトリメトキシシランを含有
する幾つかのサンプルのもろさは、シランのホモ縮合に
帰因するものと考えられる。 例4 この例は、本発明に従って調製した変性ポリビニルアル
コールの性質に対する、触媒としての塩酸濃度の効果を
実証する。
【0049】本発明の複合材料のサンプルは、例3に記
載した如く製造したが、但し1gの脱イオン水(463
ミリモル/lに相当)および表IVに示す塩酸の重量%を
各120gのアリコートに添加した。塩酸を、10N水
性塩酸0.15部とジメチルスルホキシド12部を混合
することによって得られた溶液0.77,1,2又は4
g(これは反応混合物の1l当たり0.8,1.04,
2.08および4.16ミリモルに相当する)として添
加した。
【0050】変性ポリマーの性質を表Vに示す。
【0051】
【表2】
【0052】例5 この例は、アルミニウムおよびジルコニウムアルコキシ
ドとの反応によるポリビニルアルコールの変性を実証す
る。テトラヒドロフランに溶解したアルミニウム14重
量%溶液の4gを、ジメチルスルホキシドに溶解したポ
リビニルアルコールの4重量%の50gに添加し次いで
均質に混合した。アルミニウムアルコキシドに対するP
VAのモル比は5.6対1であった。この溶液の1/2
を、例1に記載したタイプの型内に装入し、次いでこれ
を封止し75℃に保持された濾中に装入した。10N水
性塩酸(1l当たり約2ミリモルのHClに相当)を、
残部に添加し、次いでこれを型内に注ぎそして酸を含有
しないサンプルと共に濾内に装入した。双方のサンプル
は10分間でゲル化した。15分後サンプルを濾から取
出し、周囲温度に放冷し、アセトンで抽出し本発明の複
合材料を得た。双方のサンプルからのアセトンは、プロ
パノールを含有していることが判明し、トランス−アル
コールシス反応が最初の反応剤および溶剤中に不純物と
して存在しているものとは異って更に水又は触媒の不存
在下で起った。
【0053】テトラヒドロフランに溶解したジルコニウ
ムn−プロポキシドの4重量%を含有する溶液4部を、
ジメチルスルホキシドに溶解したPVA 4重量%の5
0部に添加した。この溶液は直ちにゲル化した。対照と
して、ジメチルスルホキシドに溶解した4重量%のPV
Aを封止した金型内に装入し、70℃で4日間加熱し
た。この期間中、混合物のゲル化は認められなかった。
7.5重量%のテトラヒドロフランを含有するジメチル
スルホキシドに溶解した4重量%のPVA溶液を70℃
で4日間加熱するか、又は同じ期間周囲温度下で保持し
た時、同じ結果を得た。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変性有機ポリマーであって、ここにおい
    て該ポリマーの繰返し単位の少なくとも一部が次の
    (a)または(b)のいずれかを含有する、前記変性有
    機ポリマー: (a)該ポリマーの炭素原子に結合しかつ次式 【化1】 (式中、R1 およびR2 は同一のもしくは異なるアルキ
    ル基を表わし、Mはアルミニウム、ホウ素、チタンおよ
    びジルコニウムから選ばれ、Yは塩素、臭素であるか、
    又はOR1 であり、mは0,1、又は2であり、更にn
    はMの原子価を表わす)から選ばれるペンダント一価の
    置換基であるか、または(b)該繰返し単位の2個を連
    結する二価の結合置換基であって、該結合置換基の式
    が、次式 【化2】 (式中、R1 およびR2 は同一のもしくは異なるアルキ
    ル基を表わし、Mはアルミニウム、ホウ素、チタンおよ
    びジルコニウムから選ばれ、Yは塩素、臭素又はOR1
    であり、mは0又は1であり、そしてnはMの原子価を
    表わす)から選ばれる。
  2. 【請求項2】 Mがアルミニウム、もしくはジルコニウ
    ムであり、YがOR 1 であり、R1 およびR2 がメチ
    ル、エチルおよびn−プロピルから個々に選ばれ、更に
    有機ポリマーが部分的もしくは完全に加水分解されたポ
    リビニルアルコールおよびヒドロキシ−官能多糖から選
    ばれる、請求項1に記載の変性有機ポリマー。
  3. 【請求項3】 R1 がメチルもしくはエチルであり、R
    2 がメチルであり、Yがメトキシもしくはエトキシであ
    り、mが0もしくは1であり、更に前記有機ポリマーが
    少なくとも2200の数平均分子量を示す完全に加水分
    解されたポリビニルアルコールである、請求項2に記載
    の変性有機ポリマー。
  4. 【請求項4】 変性有機ポリマーの製造方法であって、
    該方法が次の一連の工程: 1)(a)複数のペンダントヒドロキシ基を含有する有
    機ポリマーの非水性有機液体に溶解した溶液、(b)前
    記有機ポリマー中のヒドロキシル基当たり0.25〜1
    個のOR1 もしくはY基に相当する、式M(OR1 ) n
    によって表わされるアルコキシドおよび式R2 m Si
    (Y)4-m に相当するシランから選ばれる化合物もしく
    は化合物の混合物の量、および(c)有効量のトランス
    −アルコーリシス触媒、および(d)該反応混合物の1
    l当たり0〜3ミリモルの水の所望量、を均質になるま
    で配合することによって反応混合物を調製する工程、前
    記中、R1 およびR2 は同一もしくは異なるアルキル基
    であり、Mはアルミニウム、ホウ素、チタンおよびジル
    コニウムから成る群から選ばれ、Yは塩素、臭素、ヨウ
    素又はOR1 であり、mは0,1,2又は3であり、n
    はMの原子価に等しい; 2)前記反応混合物を、該反応混合物のゲル化をもたら
    すのに十分な時間および温度で反応混合物を加熱する工
    程;および 3)前記変性有機ポリマーを、該非水性溶剤の少なくと
    も一部を除去することによって単離する工程;を含んで
    なる前記方法。
  5. 【請求項5】 Mがアルミニウムもしくはジルコニウム
    であり、YがOR1であり、R1 およびR2 が1〜4個
    の炭素原子を含有するアルキルから個々に選ばれ、前記
    有機ポリマーが、部分的もしくは完全に加水分解されて
    いるポリビニルアルコールおよびヒドロキシル官能多糖
    から選ばれ、前記触媒がアミン、有機酸、無機酸および
    有機スズ化合物から選ばれ、そして最初の反応混合物
    が、該化合物中に存在するアルコキシ基1モル当たり、
    該ポリマー中に存在するヒドロキシル基1.0〜4モル
    を含有する、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 R1 がメチルもしくはエチルであり、R
    2 がメチルであり、Yがメトキシもしくはエトキシであ
    り、前記有機ポリマーが完全に加水分解されたポリビニ
    ルアルコールであり、前記触媒が塩酸でありかつ該反応
    混合物の1l当たり塩化水素0.1〜4ミリモルの濃度
    で存在し、水の濃度が該反応混合物の1l当たり0.1
    ミリモル〜2.3モルであり、そして該有機液体が該変
    性有機ポリマーを、該有機液体と混和する揮発性液体で
    抽出することによって除去する、請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記有機液体が、ジメチルスルホキシ
    ド、テトラヒドロフランおよびN,N−ジメチルアセト
    アミドから選ばれる、請求項6に記載の方法。
JP18814093A 1992-07-30 1993-07-29 無機アルコキシドもしくはハロシランを有する有機ポリマーの反応生成物 Pending JPH07173220A (ja)

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