JPH07175051A - 液晶/プレポリマー組成物およびそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents
液晶/プレポリマー組成物およびそれを用いた液晶表示素子Info
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- JPH07175051A JPH07175051A JP6082301A JP8230194A JPH07175051A JP H07175051 A JPH07175051 A JP H07175051A JP 6082301 A JP6082301 A JP 6082301A JP 8230194 A JP8230194 A JP 8230194A JP H07175051 A JPH07175051 A JP H07175051A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低電圧駆動が可能で、明確なしきい値特性を
有し、ヒステリシスが小さく、高速応答性で、電荷保持
率の高い高分子分散型の液晶表示素子および該液晶表示
素子を作製するのに好適な液晶/プレポリマー組成物お
よびそれを用いた液晶表示素子の提供。 【構成】 プレポリマー組成物と重合開始剤と液晶とを
含み、重合により液晶とポリマーの相分離が誘起される
液晶/プレポリマー組成物において、前記プレポリマー
組成物が、二重結合を2個有する二官能アクリレート
と、二重結合を1個有する単官能アクリレートとから主
に構成されるものであって、該単官能アクリレートHL
B値が2.5以上7.0以下であり、かつ、二官能アク
リレートのHLB値が3.5以上11以下であることを
特徴とする液晶/プレポリマー組成物およびそれを用い
た液晶表示素子。
有し、ヒステリシスが小さく、高速応答性で、電荷保持
率の高い高分子分散型の液晶表示素子および該液晶表示
素子を作製するのに好適な液晶/プレポリマー組成物お
よびそれを用いた液晶表示素子の提供。 【構成】 プレポリマー組成物と重合開始剤と液晶とを
含み、重合により液晶とポリマーの相分離が誘起される
液晶/プレポリマー組成物において、前記プレポリマー
組成物が、二重結合を2個有する二官能アクリレート
と、二重結合を1個有する単官能アクリレートとから主
に構成されるものであって、該単官能アクリレートHL
B値が2.5以上7.0以下であり、かつ、二官能アク
リレートのHLB値が3.5以上11以下であることを
特徴とする液晶/プレポリマー組成物およびそれを用い
た液晶表示素子。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、液晶表示素子、特にポリマー等
による3次元微細構造と液晶とから形成される液晶分散
膜を有する高分子分散型の液晶表示素子に関する。ま
た、本発明は高分子分散型の液晶表示素子を作製するの
に好適な液晶/プレポリマー組成物に関する。
による3次元微細構造と液晶とから形成される液晶分散
膜を有する高分子分散型の液晶表示素子に関する。ま
た、本発明は高分子分散型の液晶表示素子を作製するの
に好適な液晶/プレポリマー組成物に関する。
【0002】
【従来技術】液晶表示装置における表示方式の一つに、
樹脂等の支持体により液晶を液滴状に分散させたり、液
晶中に樹脂の網目構造を形成した液晶分散膜を電極付基
板で狭持したいわゆる高分子分散型の液晶表示素子があ
る。この方式では、一般に電圧を印加していない状態で
は、支持体によって液晶の配向が乱された状態にあり、
微少な屈折率のゆらぎのために光を散乱する。本素子に
電圧を印加すると、液晶が正の誘電異方性を有する場合
には液晶分子は電界方向に配列し、屈折率のゆらぎが低
減するために透明状態となる。液晶に二色性色素を添加
した場合には、電圧無印加状態では色素の配列はほぼラ
ンダムであり光を吸収するのに対し、電圧を印加すると
色素は基板に垂直に配向し透明状態となる。いずれの場
合にも、本表示方式はツイステッドネマティックモード
のような偏光板を必要としないため、偏光板による光の
損失(吸収)を伴わず、より明るい表示が可能となると
いう特徴を有している。加えて、応答速度が速いという
利点を併せ持っている。このような、分散構造を形成さ
せる方法としていくつかの方法が報告されている。例え
ば、ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマーの水溶液
と液晶との乳化液を塗布乾燥させる方法(エマルジョン
法)、可溶性ポリマーと液晶を溶媒に溶解させて均一溶
液を調製し、該溶液を塗布乾燥させ乾燥時にポリマーと
液晶を相分離させる方法(溶媒蒸発法)、アクリルモノ
マー等の光重合性物質と液晶と光重合開始剤とを上下基
板間の空隙に封入し、紫外線を照射して光重合性物質を
重合させ、相分離させる方法(光重合法)、熱重合性物
質−例えば、エポキシ化合物とその硬化剤−と液晶の混
合物を上下基板間に封入後、加熱により重合させ、相分
離させる方法(熱重合法)などである。このうち、光重
合法は分散構造をコントロール可能であること、再現性
の良さ、膜厚制御のしやすさ、従来の製造プロセスが比
較的容易に適用できるなどの理由により盛んに開発が行
われている。しかしながら、このような光重合法で作製
した高分子分散型液晶表示素子は、以下のような問題を
有していた。 (1)しきい値特性が不明瞭で動作電圧が高い。 (2)動作電圧を下げようとすると応答速度が遅くな
り、低電圧駆動と高速応答性とが両立しない。 (3)電圧−透過率特性に大きなヒステリシス特性を有
するために、中間調の表示が困難。 これらは分散構造の制御の不十分さによるものであり、
液晶相の形状や大きさとその分布に起因すると考えられ
る。また、 (4)電荷保持率が低く、そのため薄膜トランジスター
などの能動素子による駆動が困難であるという問題もあ
った。
樹脂等の支持体により液晶を液滴状に分散させたり、液
晶中に樹脂の網目構造を形成した液晶分散膜を電極付基
板で狭持したいわゆる高分子分散型の液晶表示素子があ
る。この方式では、一般に電圧を印加していない状態で
は、支持体によって液晶の配向が乱された状態にあり、
微少な屈折率のゆらぎのために光を散乱する。本素子に
電圧を印加すると、液晶が正の誘電異方性を有する場合
には液晶分子は電界方向に配列し、屈折率のゆらぎが低
減するために透明状態となる。液晶に二色性色素を添加
した場合には、電圧無印加状態では色素の配列はほぼラ
ンダムであり光を吸収するのに対し、電圧を印加すると
色素は基板に垂直に配向し透明状態となる。いずれの場
合にも、本表示方式はツイステッドネマティックモード
のような偏光板を必要としないため、偏光板による光の
損失(吸収)を伴わず、より明るい表示が可能となると
いう特徴を有している。加えて、応答速度が速いという
利点を併せ持っている。このような、分散構造を形成さ
せる方法としていくつかの方法が報告されている。例え
ば、ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマーの水溶液
と液晶との乳化液を塗布乾燥させる方法(エマルジョン
法)、可溶性ポリマーと液晶を溶媒に溶解させて均一溶
液を調製し、該溶液を塗布乾燥させ乾燥時にポリマーと
液晶を相分離させる方法(溶媒蒸発法)、アクリルモノ
マー等の光重合性物質と液晶と光重合開始剤とを上下基
板間の空隙に封入し、紫外線を照射して光重合性物質を
重合させ、相分離させる方法(光重合法)、熱重合性物
質−例えば、エポキシ化合物とその硬化剤−と液晶の混
合物を上下基板間に封入後、加熱により重合させ、相分
離させる方法(熱重合法)などである。このうち、光重
合法は分散構造をコントロール可能であること、再現性
の良さ、膜厚制御のしやすさ、従来の製造プロセスが比
較的容易に適用できるなどの理由により盛んに開発が行
われている。しかしながら、このような光重合法で作製
した高分子分散型液晶表示素子は、以下のような問題を
有していた。 (1)しきい値特性が不明瞭で動作電圧が高い。 (2)動作電圧を下げようとすると応答速度が遅くな
り、低電圧駆動と高速応答性とが両立しない。 (3)電圧−透過率特性に大きなヒステリシス特性を有
するために、中間調の表示が困難。 これらは分散構造の制御の不十分さによるものであり、
液晶相の形状や大きさとその分布に起因すると考えられ
る。また、 (4)電荷保持率が低く、そのため薄膜トランジスター
などの能動素子による駆動が困難であるという問題もあ
った。
【0003】
【目的】本発明は以上の従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、高分子分散型液晶表示素
子にみられる上記欠点を改良した、低電圧駆動が可能
で、明確なしきい値特性を有し、ヒステリシスが小さ
く、高速応答性で、電荷保持率の高い高分子分散型の液
晶表示素子および該液晶表示素子を作製するのに好適な
液晶/プレポリマー組成物を提供することにある。
れたものであり、その目的は、高分子分散型液晶表示素
子にみられる上記欠点を改良した、低電圧駆動が可能
で、明確なしきい値特性を有し、ヒステリシスが小さ
く、高速応答性で、電荷保持率の高い高分子分散型の液
晶表示素子および該液晶表示素子を作製するのに好適な
液晶/プレポリマー組成物を提供することにある。
【0004】
【構成】本発明によれば、ラジカル重合性モノマーまた
はラジカル重合性モノマーとラジカル重合性オリゴマー
の混合物からなるプレポリマー組成物と重合開始剤と液
晶とを含み、重合により液晶とポリマーの相分離が誘起
される液晶/プレポリマー組成物において、前記プレポ
リマー組成物が、二重結合を2個有する二官能アクリレ
ートと、二重結合を1個有する単官能アクリレートとか
ら主に構成されるものであって、該単官能アクリレート
HLB値が2.5以上7.0以下であり、かつ、二官能
アクリレートのHLB値が3.5以上11以下であるこ
とを特徴とする液晶/プレポリマー組成物および該組成
物の重合生成物からなる相分離構造を利用した液晶表示
素子が提供される。本発明の液晶/プレポリマー組成物
は、ラジカル重合性モノマーの混合物またはラジカル重
合性モノマーとラジカル重合性オリゴマーの混合物(以
後プレポリマー組成物と称する)と液晶と、熱または光
などの外からのエネルギーによりラジカル種を生成し、
前記モノマーおよび/またはオリゴマーにラジカル重合
を誘起する重合開始剤とから基本的に構成される。該液
晶/プレポリマー組成物は、誘起された重合反応によっ
てプレポリマー組成物が分子量を増し、さらに架橋反応
が進行することにより当初均一であった組成物から液晶
が相分離をおこし、微細な液晶滴がポリマー中に分散し
た分散構造を生成するものである。この分散構造の大き
さや形状、およびそれらの分布は素子の電気光学特性に
大きな影響を与えるために厳密に制御する必要がある。
本発明の液晶/プレポリマー組成物はきわめて均一な分
散構造を与えるものであり、これをもちいて作製された
液晶表示素子は動作電圧が低く、応答速度が速く、ヒス
テリシスが小さいという特徴を有している。このような
顕著な効果は、プレポリマー組成物として二重結合を2
個有する二官能アクリレートと、二重結合を1個有する
単官能アクリレートとから主に構成するともに、該単官
能アクリレートのHLB値が2.5以上7.0以下と
し、かつ、二官能アクリレートのHLB値を3.5以上
11以下とすることにより発現させることができる。H
LB値とは主に界面活性剤の極性を表すのに一般的に用
いられており、分子構造から算出できる。数値が大きい
ほど極性が高いことを表す。なお、HLB値にはデイビ
スの算出方法とグリフィンの算出方法とがあり、本発明
においては主にデイビスのHLBに対して議論をする
が、基数の与えられていない基を含む化合物については
グリフィンのHLBで代用することができる。デイビス
のHLBは下式により算出することができる〔J.T.Davi
es and E.K.Rideal:“Interfacial Phenomena”, Aca
demic Press, New York (1961),p.366〕。 HLB=Σ(親水基の基数)+Σ(親油基の基数)+7 基数は例えば −OH 1.9 −O− 1.3 −COO− 2.4 −CH− −0.475 −CH2− −0.475 −CH3 −0.475 =CH− −0.475 (CH2CH2O) 0.33 〔CH(CH3)CH2O〕 −0.15 のように与えられ、分子構造から算出することができ
る。単官能アクリレートのHLB値は2.5以上7.0
以下であることが必要である。この範囲より大きい場
合、電圧無印加時の光散乱性が低下したり、動作電圧が
高くなったりする。小さい場合にも同様に散乱性の低下
や動作電圧の上昇が起こるが、加えて、電圧を印加した
後初期散乱が低下するという現象が顕著となる。HLB
値を3以上6.5以下とすることがより好ましく、3.
2以上5.5以下とすることが最も好ましい。なお、最
適なHLB値は用いる液晶や液晶濃度、単官能アクリレ
ートと二官能アクリレートの組成比によって若干変化す
るが、上記好適な範囲内で調整することにより優れた特
性を発現させることができる。このようなHLB値を有
する単官能アクリレートとしては、種々のものを用いる
ことができるが、入手や合成がしやすく、蒸気圧の低い
ものが好適である。蒸気圧が高い場合には素子の製造工
程中や経時変化によってアクリレートが揮散し、組成が
変化しやすいため好ましくない。揮散を低減するために
はアクリレートの分子量を200以上とすることや、構
造中にエーテル結合を導入することが好ましい。このよ
うな観点から、特に好ましいモノアクリレートとして一
般式(1)〜(2)の材料を例示することができる。
はラジカル重合性モノマーとラジカル重合性オリゴマー
の混合物からなるプレポリマー組成物と重合開始剤と液
晶とを含み、重合により液晶とポリマーの相分離が誘起
される液晶/プレポリマー組成物において、前記プレポ
リマー組成物が、二重結合を2個有する二官能アクリレ
ートと、二重結合を1個有する単官能アクリレートとか
ら主に構成されるものであって、該単官能アクリレート
HLB値が2.5以上7.0以下であり、かつ、二官能
アクリレートのHLB値が3.5以上11以下であるこ
とを特徴とする液晶/プレポリマー組成物および該組成
物の重合生成物からなる相分離構造を利用した液晶表示
素子が提供される。本発明の液晶/プレポリマー組成物
は、ラジカル重合性モノマーの混合物またはラジカル重
合性モノマーとラジカル重合性オリゴマーの混合物(以
後プレポリマー組成物と称する)と液晶と、熱または光
などの外からのエネルギーによりラジカル種を生成し、
前記モノマーおよび/またはオリゴマーにラジカル重合
を誘起する重合開始剤とから基本的に構成される。該液
晶/プレポリマー組成物は、誘起された重合反応によっ
てプレポリマー組成物が分子量を増し、さらに架橋反応
が進行することにより当初均一であった組成物から液晶
が相分離をおこし、微細な液晶滴がポリマー中に分散し
た分散構造を生成するものである。この分散構造の大き
さや形状、およびそれらの分布は素子の電気光学特性に
大きな影響を与えるために厳密に制御する必要がある。
本発明の液晶/プレポリマー組成物はきわめて均一な分
散構造を与えるものであり、これをもちいて作製された
液晶表示素子は動作電圧が低く、応答速度が速く、ヒス
テリシスが小さいという特徴を有している。このような
顕著な効果は、プレポリマー組成物として二重結合を2
個有する二官能アクリレートと、二重結合を1個有する
単官能アクリレートとから主に構成するともに、該単官
能アクリレートのHLB値が2.5以上7.0以下と
し、かつ、二官能アクリレートのHLB値を3.5以上
11以下とすることにより発現させることができる。H
LB値とは主に界面活性剤の極性を表すのに一般的に用
いられており、分子構造から算出できる。数値が大きい
ほど極性が高いことを表す。なお、HLB値にはデイビ
スの算出方法とグリフィンの算出方法とがあり、本発明
においては主にデイビスのHLBに対して議論をする
が、基数の与えられていない基を含む化合物については
グリフィンのHLBで代用することができる。デイビス
のHLBは下式により算出することができる〔J.T.Davi
es and E.K.Rideal:“Interfacial Phenomena”, Aca
demic Press, New York (1961),p.366〕。 HLB=Σ(親水基の基数)+Σ(親油基の基数)+7 基数は例えば −OH 1.9 −O− 1.3 −COO− 2.4 −CH− −0.475 −CH2− −0.475 −CH3 −0.475 =CH− −0.475 (CH2CH2O) 0.33 〔CH(CH3)CH2O〕 −0.15 のように与えられ、分子構造から算出することができ
る。単官能アクリレートのHLB値は2.5以上7.0
以下であることが必要である。この範囲より大きい場
合、電圧無印加時の光散乱性が低下したり、動作電圧が
高くなったりする。小さい場合にも同様に散乱性の低下
や動作電圧の上昇が起こるが、加えて、電圧を印加した
後初期散乱が低下するという現象が顕著となる。HLB
値を3以上6.5以下とすることがより好ましく、3.
2以上5.5以下とすることが最も好ましい。なお、最
適なHLB値は用いる液晶や液晶濃度、単官能アクリレ
ートと二官能アクリレートの組成比によって若干変化す
るが、上記好適な範囲内で調整することにより優れた特
性を発現させることができる。このようなHLB値を有
する単官能アクリレートとしては、種々のものを用いる
ことができるが、入手や合成がしやすく、蒸気圧の低い
ものが好適である。蒸気圧が高い場合には素子の製造工
程中や経時変化によってアクリレートが揮散し、組成が
変化しやすいため好ましくない。揮散を低減するために
はアクリレートの分子量を200以上とすることや、構
造中にエーテル結合を導入することが好ましい。このよ
うな観点から、特に好ましいモノアクリレートとして一
般式(1)〜(2)の材料を例示することができる。
【0005】
【化1】 CH2=CH−COO−(R1−O−)m−CnH2n+1 (1) mは0から6の整数、R1は炭素数2または3のアルキ
レン基、CnH2n+1は分枝または直鎖アルキル基を表
す。nはHLBが上記範囲となるようmおよびR1から
決定される。nは5〜14の範囲が好ましく、6以上1
3以下であることがより好ましい。ただし、m=0であ
る場合には揮散防止の点からnが8以上であることが好
ましい。たとえば、R1=−CH2CH2−、m=2であ
る場合、のHLBの計算結果を表1に示す。
レン基、CnH2n+1は分枝または直鎖アルキル基を表
す。nはHLBが上記範囲となるようmおよびR1から
決定される。nは5〜14の範囲が好ましく、6以上1
3以下であることがより好ましい。ただし、m=0であ
る場合には揮散防止の点からnが8以上であることが好
ましい。たとえば、R1=−CH2CH2−、m=2であ
る場合、のHLBの計算結果を表1に示す。
【表1】
【0006】
【化2】 CH2=CH−COO−(−R1−O−)j−Ph−CkH2K+1 (2) Phはフェニレン基、jは0から6の整数、R1は炭素
数2または3のアルキレン基、CkH2k+1は分枝または
直鎖アルキル基を表す。kはHLBが上記範囲となるよ
うjおよびR1から決定される。ただし、j=0である
場合には揮散防止の点からkが6以上であることが好ま
しい。R1=−CH2CH2−、j=1のとき、kは6〜
14の範囲が好ましく、7以上13以下であることがよ
り好ましい。上記例は末端に比較的長いアルキル基を有
することによりHLBを制御しているが、HLBが上記
要件を満たしていればアルキル基は末端である必要はな
く、たとえば(3)あるいは(4)式のような構造にお
いても良好な特性の発現が可能である。
数2または3のアルキレン基、CkH2k+1は分枝または
直鎖アルキル基を表す。kはHLBが上記範囲となるよ
うjおよびR1から決定される。ただし、j=0である
場合には揮散防止の点からkが6以上であることが好ま
しい。R1=−CH2CH2−、j=1のとき、kは6〜
14の範囲が好ましく、7以上13以下であることがよ
り好ましい。上記例は末端に比較的長いアルキル基を有
することによりHLBを制御しているが、HLBが上記
要件を満たしていればアルキル基は末端である必要はな
く、たとえば(3)あるいは(4)式のような構造にお
いても良好な特性の発現が可能である。
【化3】 CH2=CH−COO−(CH2)10−O−CH3 (HLB=4.5) …(3) CH2=CH−COO−(CH2)12−OCOCH3 (HLB=4.7) …(4) また、これまでの例では単一の単官能アクリレートを用
いた場合について説明したが、用いる液晶によっては単
一の単官能アクリレートでは特性の調整が十分でない場
合も生ずる。このような場合、複数の単官能アクリレー
トを混合して用いることが好ましい。混合系ではHLB
の加成性が成り立つため、液晶に応じて組成を変化させ
ることにより任意のHLBの調整が可能であり、優れた
特性を発現させることが可能となる。n成分混合系のH
LB値は下式(A)のように与えられる。
いた場合について説明したが、用いる液晶によっては単
一の単官能アクリレートでは特性の調整が十分でない場
合も生ずる。このような場合、複数の単官能アクリレー
トを混合して用いることが好ましい。混合系ではHLB
の加成性が成り立つため、液晶に応じて組成を変化させ
ることにより任意のHLBの調整が可能であり、優れた
特性を発現させることが可能となる。n成分混合系のH
LB値は下式(A)のように与えられる。
【数1】 ここでHLBiは第i成分のHLB値を、Ciはその重量
分率を表す。混合系のHLBも上述の範囲、すなわち
2.5以上7.0以下を満たす必要がある。混合系で用
いる場合、それぞれの単官能アクリレートのHLBには
制限はなく、各成分が必ずしも上述の好適なHLBの範
囲を満たす必要はない。たとえば構造式(5)と構造式
(6)で表される化合物の重量比で1:1の混合物(H
LB=3.9)も好適に用いることができる。
分率を表す。混合系のHLBも上述の範囲、すなわち
2.5以上7.0以下を満たす必要がある。混合系で用
いる場合、それぞれの単官能アクリレートのHLBには
制限はなく、各成分が必ずしも上述の好適なHLBの範
囲を満たす必要はない。たとえば構造式(5)と構造式
(6)で表される化合物の重量比で1:1の混合物(H
LB=3.9)も好適に用いることができる。
【化4】 CH2=CH−COO−(CH2)13CH3 (HLB=1.8) …(5) CH2=CH−COO−(CH2CH2−O)4−(CH2)7CH3 (HLB=6.0) …(6) 混合系においては種々の単官能アクリレートを用いるこ
とができるが、入手や合成のしやすさ、蒸気圧の低さな
どの点から下記一般式(7)および(8)の材料を特に
好ましい例として示すことができる。
とができるが、入手や合成のしやすさ、蒸気圧の低さな
どの点から下記一般式(7)および(8)の材料を特に
好ましい例として示すことができる。
【化5】 CH2=CH−COO−(R1−O−)p−CpH2q-1 …(7) pは0から6の整数、qはpが0の場合には8から18
の整数、pが1の場合には6〜18の整数、それ以外の
場合には1〜18の整数(好ましくは4〜18)を表
す。 CH2=CH−COO(CH2CH2O−)u−Ph−CvH2v+1 …(8) uは0から6の整数、vは4から18の整数を表す。
の整数、pが1の場合には6〜18の整数、それ以外の
場合には1〜18の整数(好ましくは4〜18)を表
す。 CH2=CH−COO(CH2CH2O−)u−Ph−CvH2v+1 …(8) uは0から6の整数、vは4から18の整数を表す。
【0007】別の好ましい単官能アクリレートとして、
イソボルニル基、ノルボルニル基、アダマンタン環、シ
クロヘキシル基などの環状脂肪族基を有するアクリレー
トを例示することができる。
イソボルニル基、ノルボルニル基、アダマンタン環、シ
クロヘキシル基などの環状脂肪族基を有するアクリレー
トを例示することができる。
【化6】 プレポリマー組成物中における該単官能アクリレートの
含有量は用いる単官能アクリレートおよび多官能アクリ
レートの種類に依存するが、一般的に20重量%以上8
0重量%以下であることが好ましく、30重量%から7
0重量%であることがより好ましい。該単官能アクリレ
ートの含有量が少なすぎる場合には、ヒステリシスが大
きくなったり、液晶滴の大きさが小さくなったり形状が
不適当となって光散乱性が低下したり、動作電圧が高く
なったりしてしまう。逆に含有量が多すぎる場合には、
反応速度の低下により液晶滴の大きさが大きくなりすぎ
たり、分散構造が得られなくなるなどの問題を生ずるた
め好ましくない。
含有量は用いる単官能アクリレートおよび多官能アクリ
レートの種類に依存するが、一般的に20重量%以上8
0重量%以下であることが好ましく、30重量%から7
0重量%であることがより好ましい。該単官能アクリレ
ートの含有量が少なすぎる場合には、ヒステリシスが大
きくなったり、液晶滴の大きさが小さくなったり形状が
不適当となって光散乱性が低下したり、動作電圧が高く
なったりしてしまう。逆に含有量が多すぎる場合には、
反応速度の低下により液晶滴の大きさが大きくなりすぎ
たり、分散構造が得られなくなるなどの問題を生ずるた
め好ましくない。
【0008】単官能アクリレートと併せて用いる二官能
アクリレートとしては、HLB値が3.5〜11.0の
範囲にある化合物を用いる必要があり、好ましくは4.
0〜10のHLB値のものが好ましい。このような二官
能アクリレートとしては、ウレタンアクリレート、エス
テルアクリレート、エーテルアクリレート、アルキルア
クリレートなどを用いることができる。特に好ましい二
官能アクリレートとして以下のものを例示することがで
きる。
アクリレートとしては、HLB値が3.5〜11.0の
範囲にある化合物を用いる必要があり、好ましくは4.
0〜10のHLB値のものが好ましい。このような二官
能アクリレートとしては、ウレタンアクリレート、エス
テルアクリレート、エーテルアクリレート、アルキルア
クリレートなどを用いることができる。特に好ましい二
官能アクリレートとして以下のものを例示することがで
きる。
【化7】 CH2=CH−CO−R2−CO−CH=CH2 …(14) R2の例 (A) −O(CH2CH2−O)n− (n=2〜5) 例えば −O(CH2CH2−O)4− −O(CH2CH2−O)3− (B) −O〔CH(CH3)CH2−O〕n− (n=2〜16) 例えば −O〔CH(CH3)CH2−O〕3− −O〔CH(CH3)CH2−O〕6−
【化8】
【化9】(D) −O−R3−COO−R4−O− R3:アルキレン基 CnH2n R4:アルキレン基 CmH2m n,mは2以上の整数でかつm+nは5以上18以下。 例えば −O−CH2−C(CH3)2−CH2−OCO−C(CH3)2−CH2−O− −O−CH2−C(CH3)2−CH2−OCO−(CH2)5−O−
【化10】
【0009】また、別の好ましい例として以下の化合物
を例示することができる。
を例示することができる。
【化11】 二官能アクリレートは一種を用いてもよいが、HLBを
加減したり、架橋密度を調整したりする目的で複数種を
用いることもできる。この場合、混合物のHLBが3.
5〜11.0の条件を満たす必要がある。
加減したり、架橋密度を調整したりする目的で複数種を
用いることもできる。この場合、混合物のHLBが3.
5〜11.0の条件を満たす必要がある。
【0010】本発明の組成物にはプレポリマーに対して
8重量%を上限として、官能基数が3以上である多官能
アクリレートを添加することができる。多官能アクリレ
ートの添加はヒステリシスを小さくでき、応答速度を速
くできるという優れた特徴の反面、駆動電圧が上昇する
という欠点もある。このため、8重量%以下の添加では
駆動電圧の上昇は僅かであり、駆動電圧に若干余裕があ
り、しかも高速応答および/または低ヒステリシスを要
求する用途にはきわめて有効な改良手段となる。添加量
は8重量%を上限とするが、6重量%以下が好ましく、
5重量%以下であることがより好ましい。下限は用いる
多官能アクリレートにもよるが一般的に0.2重量%以
上であることが好ましい。用いることのできる多官能ア
クリレートは三官能アクリレート、四官能アクリレート
などである。多官能アクリレートの具体例としては、
8重量%を上限として、官能基数が3以上である多官能
アクリレートを添加することができる。多官能アクリレ
ートの添加はヒステリシスを小さくでき、応答速度を速
くできるという優れた特徴の反面、駆動電圧が上昇する
という欠点もある。このため、8重量%以下の添加では
駆動電圧の上昇は僅かであり、駆動電圧に若干余裕があ
り、しかも高速応答および/または低ヒステリシスを要
求する用途にはきわめて有効な改良手段となる。添加量
は8重量%を上限とするが、6重量%以下が好ましく、
5重量%以下であることがより好ましい。下限は用いる
多官能アクリレートにもよるが一般的に0.2重量%以
上であることが好ましい。用いることのできる多官能ア
クリレートは三官能アクリレート、四官能アクリレート
などである。多官能アクリレートの具体例としては、
【化12】 などの他、多官能のポリエステルアクリレート、ポリウ
レタンアクリレートなども用いることができる。官能基
数については、多官能になるほど動作電圧の上昇が顕著
となるため、三官能アクリレートが最も好ましい。
レタンアクリレートなども用いることができる。官能基
数については、多官能になるほど動作電圧の上昇が顕著
となるため、三官能アクリレートが最も好ましい。
【0011】添加して用いる重合開始剤としては、作業
の簡便さ、分散構造の制御のしやすさ、保存性などの点
から光重合開始剤であることが好ましい。用いることの
できる光重合開始剤としては、公知の材料を用いること
ができ、例えばビアセチル、アセトフェノン、ベンゾフ
ェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾインアルキ
ルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2
−クロロチオキサントン、メチルベンゾイルフォーメー
ト、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、ジエトキシアセト
フェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−
1−オンなどを例示することができる。中でも、高い信
頼性と高い電荷保持率が得られる点からベンゾインエチ
ルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル
や、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オンを特に好ましく用いる。重合開始剤の添加量は、プ
レポリマー全量に対して1重量%以上10重量%以下で
あることが好ましく、1.5重量%以上8重量%以下で
あることがより好ましい。開始剤の添加量が少なすぎる
場合には、紫外線照射によってもポリマーと液晶が相分
離しなかったり、相分離したとしても液晶滴の大きさが
大きくなりすぎてしまい、光散乱性が低下してしまう。
逆に、開始剤が多すぎる場合には、液晶滴の大きさが小
さくなりすぎて動作電圧が上昇したり、電化保持率が低
下するなどの問題がある。
の簡便さ、分散構造の制御のしやすさ、保存性などの点
から光重合開始剤であることが好ましい。用いることの
できる光重合開始剤としては、公知の材料を用いること
ができ、例えばビアセチル、アセトフェノン、ベンゾフ
ェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾインアルキ
ルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2
−クロロチオキサントン、メチルベンゾイルフォーメー
ト、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、ジエトキシアセト
フェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−
1−オンなどを例示することができる。中でも、高い信
頼性と高い電荷保持率が得られる点からベンゾインエチ
ルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル
や、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オンを特に好ましく用いる。重合開始剤の添加量は、プ
レポリマー全量に対して1重量%以上10重量%以下で
あることが好ましく、1.5重量%以上8重量%以下で
あることがより好ましい。開始剤の添加量が少なすぎる
場合には、紫外線照射によってもポリマーと液晶が相分
離しなかったり、相分離したとしても液晶滴の大きさが
大きくなりすぎてしまい、光散乱性が低下してしまう。
逆に、開始剤が多すぎる場合には、液晶滴の大きさが小
さくなりすぎて動作電圧が上昇したり、電化保持率が低
下するなどの問題がある。
【0012】組成物に用いる液晶としては、誘電異方性
(dielectric anisotropy)が正
であるネマティック液晶組成物を好ましく用いる。該液
晶組成物を構成する液晶としては、従来公知のビフェニ
ル(biphenyl)、ターフェニル(terphe
nyl)、フェニルシクロヘキサン(phenylcy
clohexane)、ビフェニルシクロヘキサン(b
iphenylcyclohexane)、安息香酸フ
ェニルエステル(phenylbenzoate)、シ
クロヘキサンカルボン酸フェニルエステル(cyclo
hexanecarboxylicacid phen
yl ester)、フェニルピリミジン(pheny
lpyrimidine)、フェニルジオキサン(ph
enyldioxane)、トラン(tolane)、
1−フェニル−2−シクロヘキシルエタン(1−phe
nyl−2−cyclohexyl−ethane)、
1−フェニル−2−ビフェニルエタン(1−pheny
l−2−biphenyl−ethane)、1−シク
ロヘキシル−2−ビフェニルエタン(1−cycloh
exyl−2−biphenyl−ethane)、ビ
フェニルカルボン酸フェニルエステル(bipheny
lcarboxylicacid phenyl es
ter)、4−シクロヘキシル安息香酸フェニルエステ
ル(4−cyclohexylcarboxylica
cid phenyl ester)などを骨格とし、
アルキル基、アルコキシ基や正の誘電異方性を付与する
ための極性付与基としてのシアノ基、ハロゲン基などを
分子長軸方向に置換基として有する液晶などを用いるこ
とができる。液晶組成物を構成する各成分の誘電異方性
はすべて正でもよいが、正負の混合物で全体の誘電異方
性を正とした混合組成物であっても良い。特に能動素子
を用いて駆動する場合には、高い電荷保持率が要求され
るため、高抵抗の液晶を用いる必要がある。このような
用途としては、上記液晶の内、誘電異方性が正の成分と
してハロゲン基を極性付与基として有する液晶が特に好
ましく用いられる。組成物には必要に応じて2色性色素
や感光波長を調整する目的で光増感剤などを添加するこ
ともできる。2色性色素を添加した組成物を用いて高分
子分散型の液晶表示素子を作製した場合には、素子をゲ
ストホストモードで動作させることができる。組成物全
量に占める液晶の組成比は70重量%以上90重量%以
下であることが好ましく、70%以上85%以下である
ことがより好ましい。液晶の量が少なすぎる場合には動
作電圧が高くなったり、多すぎる場合には紫外線照射に
よってもポリマーと液晶が相分離しなかったり、相分離
したとしても液晶滴の大きさが大きくなりすぎてしま
い、光散乱が低下してしまう。本発明になるプレポリマ
ー/液晶組成物を用いて高分子分散型の液晶表示素子を
作製するには、画素電極を表面に有するガラスや透光性
基板を用いて従来公知の方法によって空の液晶セルを作
製し、ついで基板間の空隙に該組成物を注入し、セルに
紫外線を照射すればよい。また、片側基板に該組成物を
塗布したのち対向基板を重ね合わせ、その後紫外線を照
射する方法や、片側基板に該組成物を塗布した状態で紫
外線照射を行い、ついで対向基板を重ね合わせる方法な
ども採用することができる。照射する紫外線の波長は用
いる重合開始剤の種類に依存するが、一般的には300
nmから420nmの範囲が好ましく、330nmから
400nmの範囲であることがより好ましい。照射光の
強度は20mW/cm2から300mW/cm2の範囲が
好ましい。紫外線を照射する際の温度(重合温度)は組
成物の相分離温度に依存する。ここでいう相分離温度と
はそれ以下の温度では組成物が液晶とプレポリマーとに
相分離を起こす温度である。重合温度は組成物の相分離
温度より高い必要があり、かつ20℃以上高くない必要
がある。温度が低すぎる場合には素子が不均一となり、
また、高すぎる場合には動作電圧が急激に上昇してしま
う。次に、本発明になるプレポリマー/液晶組成物を用
いた液晶表示素子について説明する。本発明になる液晶
表示素子は前述のプレポリマー/液晶組成物の反応によ
り生じたポリマーと液晶からなる分散系を一対の基板間
に挾み込んだ構造をとっている。図1は本発明になる液
晶表示素子の一実施例の断面模式図である。電極12、
22を有する一対の基板11、21が離間対向して配置
され、基板間の微小空隙に液晶層30が形成されてい
る。図2は液晶層の断面構造例を模式的に示したもの
で、支持体30aによって形成された微小空隙によって
液晶30bが分散され、電圧無印加時に支持体の壁面効
果によって液晶の配向が乱されている。上下電極間に電
圧を印加することにより液晶を一方向に配列させ、表示
を行う。本発明になる液晶表示素子は、電圧−透過率特
性のヒステリシス特性を小さくすることができ、しかも
低電圧駆動も可能であり、電圧無印加時の光散乱が強
く、高速応答であるという特徴を有する。液晶と支持体
により形成される液晶層の厚さは、駆動電圧とコントラ
ストの点から3から30μmの範囲が好ましく、3から
15μmの範囲がより好ましい。厚すぎる場合には駆動
電圧が上昇するため好ましくなく、薄すぎる場合にはコ
ントラストが低下する。液晶滴の大きさは0.5μmか
ら4μmの範囲が好ましく、1.5μmから3.5μm
の範囲がより好ましい。これ以下であるとコントラスト
が低下するとともに、駆動電圧も上昇してしまう。ま
た、大きすぎる場合にはコントラストが低下するととも
に、応答速度が遅くなり好ましくない。
(dielectric anisotropy)が正
であるネマティック液晶組成物を好ましく用いる。該液
晶組成物を構成する液晶としては、従来公知のビフェニ
ル(biphenyl)、ターフェニル(terphe
nyl)、フェニルシクロヘキサン(phenylcy
clohexane)、ビフェニルシクロヘキサン(b
iphenylcyclohexane)、安息香酸フ
ェニルエステル(phenylbenzoate)、シ
クロヘキサンカルボン酸フェニルエステル(cyclo
hexanecarboxylicacid phen
yl ester)、フェニルピリミジン(pheny
lpyrimidine)、フェニルジオキサン(ph
enyldioxane)、トラン(tolane)、
1−フェニル−2−シクロヘキシルエタン(1−phe
nyl−2−cyclohexyl−ethane)、
1−フェニル−2−ビフェニルエタン(1−pheny
l−2−biphenyl−ethane)、1−シク
ロヘキシル−2−ビフェニルエタン(1−cycloh
exyl−2−biphenyl−ethane)、ビ
フェニルカルボン酸フェニルエステル(bipheny
lcarboxylicacid phenyl es
ter)、4−シクロヘキシル安息香酸フェニルエステ
ル(4−cyclohexylcarboxylica
cid phenyl ester)などを骨格とし、
アルキル基、アルコキシ基や正の誘電異方性を付与する
ための極性付与基としてのシアノ基、ハロゲン基などを
分子長軸方向に置換基として有する液晶などを用いるこ
とができる。液晶組成物を構成する各成分の誘電異方性
はすべて正でもよいが、正負の混合物で全体の誘電異方
性を正とした混合組成物であっても良い。特に能動素子
を用いて駆動する場合には、高い電荷保持率が要求され
るため、高抵抗の液晶を用いる必要がある。このような
用途としては、上記液晶の内、誘電異方性が正の成分と
してハロゲン基を極性付与基として有する液晶が特に好
ましく用いられる。組成物には必要に応じて2色性色素
や感光波長を調整する目的で光増感剤などを添加するこ
ともできる。2色性色素を添加した組成物を用いて高分
子分散型の液晶表示素子を作製した場合には、素子をゲ
ストホストモードで動作させることができる。組成物全
量に占める液晶の組成比は70重量%以上90重量%以
下であることが好ましく、70%以上85%以下である
ことがより好ましい。液晶の量が少なすぎる場合には動
作電圧が高くなったり、多すぎる場合には紫外線照射に
よってもポリマーと液晶が相分離しなかったり、相分離
したとしても液晶滴の大きさが大きくなりすぎてしま
い、光散乱が低下してしまう。本発明になるプレポリマ
ー/液晶組成物を用いて高分子分散型の液晶表示素子を
作製するには、画素電極を表面に有するガラスや透光性
基板を用いて従来公知の方法によって空の液晶セルを作
製し、ついで基板間の空隙に該組成物を注入し、セルに
紫外線を照射すればよい。また、片側基板に該組成物を
塗布したのち対向基板を重ね合わせ、その後紫外線を照
射する方法や、片側基板に該組成物を塗布した状態で紫
外線照射を行い、ついで対向基板を重ね合わせる方法な
ども採用することができる。照射する紫外線の波長は用
いる重合開始剤の種類に依存するが、一般的には300
nmから420nmの範囲が好ましく、330nmから
400nmの範囲であることがより好ましい。照射光の
強度は20mW/cm2から300mW/cm2の範囲が
好ましい。紫外線を照射する際の温度(重合温度)は組
成物の相分離温度に依存する。ここでいう相分離温度と
はそれ以下の温度では組成物が液晶とプレポリマーとに
相分離を起こす温度である。重合温度は組成物の相分離
温度より高い必要があり、かつ20℃以上高くない必要
がある。温度が低すぎる場合には素子が不均一となり、
また、高すぎる場合には動作電圧が急激に上昇してしま
う。次に、本発明になるプレポリマー/液晶組成物を用
いた液晶表示素子について説明する。本発明になる液晶
表示素子は前述のプレポリマー/液晶組成物の反応によ
り生じたポリマーと液晶からなる分散系を一対の基板間
に挾み込んだ構造をとっている。図1は本発明になる液
晶表示素子の一実施例の断面模式図である。電極12、
22を有する一対の基板11、21が離間対向して配置
され、基板間の微小空隙に液晶層30が形成されてい
る。図2は液晶層の断面構造例を模式的に示したもの
で、支持体30aによって形成された微小空隙によって
液晶30bが分散され、電圧無印加時に支持体の壁面効
果によって液晶の配向が乱されている。上下電極間に電
圧を印加することにより液晶を一方向に配列させ、表示
を行う。本発明になる液晶表示素子は、電圧−透過率特
性のヒステリシス特性を小さくすることができ、しかも
低電圧駆動も可能であり、電圧無印加時の光散乱が強
く、高速応答であるという特徴を有する。液晶と支持体
により形成される液晶層の厚さは、駆動電圧とコントラ
ストの点から3から30μmの範囲が好ましく、3から
15μmの範囲がより好ましい。厚すぎる場合には駆動
電圧が上昇するため好ましくなく、薄すぎる場合にはコ
ントラストが低下する。液晶滴の大きさは0.5μmか
ら4μmの範囲が好ましく、1.5μmから3.5μm
の範囲がより好ましい。これ以下であるとコントラスト
が低下するとともに、駆動電圧も上昇してしまう。ま
た、大きすぎる場合にはコントラストが低下するととも
に、応答速度が遅くなり好ましくない。
【0013】
実施例1 単官能アクリレートとしてHLBが5.3である下表2
のM1を、2官能アクリレートとしてHLBが10.0
である下表3のD1で表わされるアクリレートを用い、
両者を重量比で50/50の割合で混合した。この組成
物に光重合開始剤である2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オンを3重量%添加して、
重合性プレポリマー組成物1を調整した。1とシアノビ
フェニル系の液晶BL007(メルク社製)を液晶濃度
が75重量%となるように混合し、液晶/プレポリマー
組成物2を調整した。透明導電膜からなる電極を表面に
有する2枚のガラス基板を7μmのスペーサーを介して
重ね合わせ、端部を接着剤で固定した。基板間の空隙に
組成物2を注入し、高圧水銀灯による紫外線照射を行っ
た。なお、組成物の注入と紫外線照射の温度は組成物の
相分離温度より5℃から10℃高い温度とした。また、
照射エネルギーは80mW/cm2とした。得られた表
示素子の特性は、光学系の受口角が20゜である測定系
を用い、電圧−透過率特性と応答速度を測定した。この
液晶表示素子の特性は以下のようであり、優れた特性を
有していた。 T(0V)=8%、 V90=14V、 γ=3.8、
H=9%、 応答速度=34ms ここでT(0V)は電圧無印加時の透過率、V10、V
50、V90は透過率変化が全変化量に対してそれぞれ
10%、50%、90%となる電圧値、γはV90/V
10で表され、急峻性を表すパラメータ、HはΔV50
/V50であり、ヒステリシスの大きさを表すパラメー
タ、ΔV50は電圧上昇時と下降時のV50の差、応答
速度は立上がりと立ち下がりの際の90%変化量の応答
時間の和でもって表す。なお、単官能アクリレートをM
A、2官能アクリレートをDA、プレポリマー組成物に
占めるMAの重量比をCMAで表す。
のM1を、2官能アクリレートとしてHLBが10.0
である下表3のD1で表わされるアクリレートを用い、
両者を重量比で50/50の割合で混合した。この組成
物に光重合開始剤である2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オンを3重量%添加して、
重合性プレポリマー組成物1を調整した。1とシアノビ
フェニル系の液晶BL007(メルク社製)を液晶濃度
が75重量%となるように混合し、液晶/プレポリマー
組成物2を調整した。透明導電膜からなる電極を表面に
有する2枚のガラス基板を7μmのスペーサーを介して
重ね合わせ、端部を接着剤で固定した。基板間の空隙に
組成物2を注入し、高圧水銀灯による紫外線照射を行っ
た。なお、組成物の注入と紫外線照射の温度は組成物の
相分離温度より5℃から10℃高い温度とした。また、
照射エネルギーは80mW/cm2とした。得られた表
示素子の特性は、光学系の受口角が20゜である測定系
を用い、電圧−透過率特性と応答速度を測定した。この
液晶表示素子の特性は以下のようであり、優れた特性を
有していた。 T(0V)=8%、 V90=14V、 γ=3.8、
H=9%、 応答速度=34ms ここでT(0V)は電圧無印加時の透過率、V10、V
50、V90は透過率変化が全変化量に対してそれぞれ
10%、50%、90%となる電圧値、γはV90/V
10で表され、急峻性を表すパラメータ、HはΔV50
/V50であり、ヒステリシスの大きさを表すパラメー
タ、ΔV50は電圧上昇時と下降時のV50の差、応答
速度は立上がりと立ち下がりの際の90%変化量の応答
時間の和でもって表す。なお、単官能アクリレートをM
A、2官能アクリレートをDA、プレポリマー組成物に
占めるMAの重量比をCMAで表す。
【0014】比較例1〜3 実施例1において、M1の代わりに下表2のM6または
M7またはM8を用いて同様にして液晶表示素子を作製
した。M6を用いた場合、T(0V)は10%であった
が、V90が18Vと高くなってしまった。M7を用い
た場合にはT(0V)が30%となってしまい、極めて
低い散乱特性となってしまった。M8の場合には高電圧
(V90=23V)、低散乱〔T(0V)=40%〕に
加え、ヒステリシスが大きく(H=18%)、しかも、
応答速度が非常に大きくなってしまった(370m
s)。
M7またはM8を用いて同様にして液晶表示素子を作製
した。M6を用いた場合、T(0V)は10%であった
が、V90が18Vと高くなってしまった。M7を用い
た場合にはT(0V)が30%となってしまい、極めて
低い散乱特性となってしまった。M8の場合には高電圧
(V90=23V)、低散乱〔T(0V)=40%〕に
加え、ヒステリシスが大きく(H=18%)、しかも、
応答速度が非常に大きくなってしまった(370m
s)。
【0015】実施例2〜6 実施例1において二官能アクリレートとして下表3のD
2〜D6を用いて液晶表示素子を作製した。これらは表
に示すようにいずれも良好な特性を与えた。 No. DA T(0V) V90 γ H 応答速度 2 D2 7 12 2.6 9 60 3 D3 5 8 2.3 9 49 4 D4 4 9 2.5 10 42 5 D5 9 9 3.5 8 40 6 D6 5 13 3.0 12 20
2〜D6を用いて液晶表示素子を作製した。これらは表
に示すようにいずれも良好な特性を与えた。 No. DA T(0V) V90 γ H 応答速度 2 D2 7 12 2.6 9 60 3 D3 5 8 2.3 9 49 4 D4 4 9 2.5 10 42 5 D5 9 9 3.5 8 40 6 D6 5 13 3.0 12 20
【0016】比較例4〜5 実施例1において二官能アクリレートとして下表3のD
7〜D8を用いて液晶表示素子を作製した。これらの素
子は、表に示すように、駆動電圧が上昇してしまった。 No. DA V90 比較4 D7 19 比較5 D8 19
7〜D8を用いて液晶表示素子を作製した。これらの素
子は、表に示すように、駆動電圧が上昇してしまった。 No. DA V90 比較4 D7 19 比較5 D8 19
【0017】実施例7 単官能アクリレートとしてHLBが5.3である下表2
のM1を、二官能アクリレートとしてHLBが8.2で
ある下表3のD3を用い、両者を重量比で50/50の
割合で混合した。この組成物に光重合開始剤であるベン
ゾインプロピルエーテルを3重量%添加して、重合性プ
レポリマー組成物を調整した。該組成物とハロゲン化タ
ーフェニル系の液晶TL202(メルク社製)を液晶濃
度が75重量%となるように混合し、液晶/プレポリマ
ー組成物を調整した。以後、実施例1と同様にして液晶
表示素子を作製した。この素子は下表に示すように優れ
た特性を示した。本素子の10V、30Hzの測定信号
で測定した電荷保持率は95%以上であり、15000
0luxの模擬太陽光を照射してもほとんど変化しなか
った。 No. T(0V) V90 γ H 応答速度 13 8 10 2.1 8 22
のM1を、二官能アクリレートとしてHLBが8.2で
ある下表3のD3を用い、両者を重量比で50/50の
割合で混合した。この組成物に光重合開始剤であるベン
ゾインプロピルエーテルを3重量%添加して、重合性プ
レポリマー組成物を調整した。該組成物とハロゲン化タ
ーフェニル系の液晶TL202(メルク社製)を液晶濃
度が75重量%となるように混合し、液晶/プレポリマ
ー組成物を調整した。以後、実施例1と同様にして液晶
表示素子を作製した。この素子は下表に示すように優れ
た特性を示した。本素子の10V、30Hzの測定信号
で測定した電荷保持率は95%以上であり、15000
0luxの模擬太陽光を照射してもほとんど変化しなか
った。 No. T(0V) V90 γ H 応答速度 13 8 10 2.1 8 22
【0018】実施例8〜16 実施例7において、二官能アクリレートと単官能を下表
のように組合せて液晶表示素子を作製した。これらも表
に示すように良好な特性を与えた。 No. DA MA T(0V) V90 γ H 応答速度 8 D3 M2 8 7 2.0 3 45 9 D3 M3 9 8 2.0 5 50 10 D3 M4 7 11 2.1 12 46 11 D3 M5 8 10 2.4 12 50 12 D3 M9 10 9 1.9 12 70 13 D1 M1 15 9 3.0 3 60 14 D2 M1 10 8 2.1 8 38 15 D4 M1 7 8 2.1 10 32 16 D5 M1 10 8 2.3 10 33
のように組合せて液晶表示素子を作製した。これらも表
に示すように良好な特性を与えた。 No. DA MA T(0V) V90 γ H 応答速度 8 D3 M2 8 7 2.0 3 45 9 D3 M3 9 8 2.0 5 50 10 D3 M4 7 11 2.1 12 46 11 D3 M5 8 10 2.4 12 50 12 D3 M9 10 9 1.9 12 70 13 D1 M1 15 9 3.0 3 60 14 D2 M1 10 8 2.1 8 38 15 D4 M1 7 8 2.1 10 32 16 D5 M1 10 8 2.3 10 33
【0019】実施例17 実施例7において、二官能アクリレートとしてHLBが
4.2である下表3のD9を用い、CMAを70%とし
て液晶表示素子を作製した。 No. DA MA T(0V) V90 γ H 応答速度 23 D9 M1 9 8 2.2 7 31
4.2である下表3のD9を用い、CMAを70%とし
て液晶表示素子を作製した。 No. DA MA T(0V) V90 γ H 応答速度 23 D9 M1 9 8 2.2 7 31
【0020】実施例18 実施例7において、単官能アクリレートとして下表2の
M1とM10を1:1の割合で混合したものを用いた他
は同様にして液晶表示素子を作製した。このものは下表
のようにきわめて優れた特性を有してした。 No. T(0V) V90 γ H 応答速度 24 8 7 1.8 5 43
M1とM10を1:1の割合で混合したものを用いた他
は同様にして液晶表示素子を作製した。このものは下表
のようにきわめて優れた特性を有してした。 No. T(0V) V90 γ H 応答速度 24 8 7 1.8 5 43
【0021】比較例6、7 実施例7において単官能アクリレートとして下表2のM
11またはM6を用いて液晶表示素子を作製したが、こ
れらは30V印加によっても電圧−透過率特性が飽和せ
ず、また、電圧無印加時の散乱もきわめて弱いものであ
った。 No. DA MA T(0V) V90 比較6 D3 M11 15 25 比較7 D3 M6 22 25
11またはM6を用いて液晶表示素子を作製したが、こ
れらは30V印加によっても電圧−透過率特性が飽和せ
ず、また、電圧無印加時の散乱もきわめて弱いものであ
った。 No. DA MA T(0V) V90 比較6 D3 M11 15 25 比較7 D3 M6 22 25
【0022】実施例19〜22 実施例7において、開始剤としてベンゾインエチルエー
テル、ベンゾインブチルエーテル、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,
2−ジフェニルエタン−1−オンを用いたほかは同様に
して液晶表示素子を作製した。これらの素子も実施例7
と同様高い表示性能と高い信頼性を有していた。なお、
これらのものはアクティブ型、パッシブ型の両方に適す
るものである。
テル、ベンゾインブチルエーテル、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,
2−ジフェニルエタン−1−オンを用いたほかは同様に
して液晶表示素子を作製した。これらの素子も実施例7
と同様高い表示性能と高い信頼性を有していた。なお、
これらのものはアクティブ型、パッシブ型の両方に適す
るものである。
【0023】実施例23 実施例7において、開始剤として2−メチル−1−〔4
−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパ
ノンを用いたほかは同様にして液晶表示素子を作製し
た。このものは、表示特性は実施例7と同様であった
が、保持率が70%とやや低く、また、耐光性試験にお
いて保持率がやや低下してしまった。
−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパ
ノンを用いたほかは同様にして液晶表示素子を作製し
た。このものは、表示特性は実施例7と同様であった
が、保持率が70%とやや低く、また、耐光性試験にお
いて保持率がやや低下してしまった。
【0024】実施例24 実施例9においてプレポリマー組成物に対して、トリメ
チロールプロパントリアクリレートを1.5重量%添加
して液晶表示素子を作製した。このものは若干のV90
の上昇が見られたものの応答速度とヒステリシスに関し
ては大幅な改善がなされた。 No. T(0V) V90 γ H 応答速度 9 9 8 2.0 5 50 24 9 9 2.0 2.5 30
チロールプロパントリアクリレートを1.5重量%添加
して液晶表示素子を作製した。このものは若干のV90
の上昇が見られたものの応答速度とヒステリシスに関し
ては大幅な改善がなされた。 No. T(0V) V90 γ H 応答速度 9 9 8 2.0 5 50 24 9 9 2.0 2.5 30
【0025】実施例25〜28 実施例1において、Mlの代わりに下表2のM2〜M5
を用いて同様にして液晶表示素子を作製した。これらの
素子はいずれもV90が15V以下、T(0V)が10
%以下、Hが12%以下、応答速度は50ms以下であ
り、優れた特性を有していた。
を用いて同様にして液晶表示素子を作製した。これらの
素子はいずれもV90が15V以下、T(0V)が10
%以下、Hが12%以下、応答速度は50ms以下であ
り、優れた特性を有していた。
【0026】実施例29 実施例1において、M1の代わりに下表2のM6とM7
の1:1の混合物を単官能アクリレートとして使用し
た。単官能アクリレートのHLBは5.0である。本例
の液晶表示素子は実施例1とほぼ同様の特性を与え、単
官能アクリレートの混合系であってもHLBを制御する
ことにより大幅な特性改善が可能であることを確認し
た。
の1:1の混合物を単官能アクリレートとして使用し
た。単官能アクリレートのHLBは5.0である。本例
の液晶表示素子は実施例1とほぼ同様の特性を与え、単
官能アクリレートの混合系であってもHLBを制御する
ことにより大幅な特性改善が可能であることを確認し
た。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【効果】本発明になる液晶/プレポリマー組成物は、重
合によりポリマー中に液晶滴が分散した構造を与え、し
かも、液滴の形状や大きさがきわめて均一で、しかも理
想的な大きさと形状を容易に与えるという特徴を有して
いる。そのため、得られた本発明になる液晶表示素子は
低電圧駆動が可能で、応答速度が速いという特徴を有す
る。また、得られる素子はしきい値特性が明瞭で、しか
も電圧−透過率特性の急峻性が優れているため、従来不
可能であった時分割駆動が可能となるという利点も有し
ている。さらに、本発明になる液晶/プレポリマー組成
物によって製造される液晶表示素子は、電圧−透過率特
性のヒステリシスがきわめて小さいため、階調表示を行
うこともできる。加えて、重合開始剤を選択することに
より非常に高い信頼性の液晶表示素子を提供できる。ま
た、本発明になるプレポリマー組成物は、従来構造制御
が難しいとされていた高保持率のハロゲン置換液晶を用
いた場合でも、良好な特性が得られ、しかも電荷保持率
が高いことから、能動素子駆動が可能である。
合によりポリマー中に液晶滴が分散した構造を与え、し
かも、液滴の形状や大きさがきわめて均一で、しかも理
想的な大きさと形状を容易に与えるという特徴を有して
いる。そのため、得られた本発明になる液晶表示素子は
低電圧駆動が可能で、応答速度が速いという特徴を有す
る。また、得られる素子はしきい値特性が明瞭で、しか
も電圧−透過率特性の急峻性が優れているため、従来不
可能であった時分割駆動が可能となるという利点も有し
ている。さらに、本発明になる液晶/プレポリマー組成
物によって製造される液晶表示素子は、電圧−透過率特
性のヒステリシスがきわめて小さいため、階調表示を行
うこともできる。加えて、重合開始剤を選択することに
より非常に高い信頼性の液晶表示素子を提供できる。ま
た、本発明になるプレポリマー組成物は、従来構造制御
が難しいとされていた高保持率のハロゲン置換液晶を用
いた場合でも、良好な特性が得られ、しかも電荷保持率
が高いことから、能動素子駆動が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の一実施例の断面模式図
である。
である。
【図2】図1の液晶表示素子の液晶層の断面構造を模式
的に示した図である。
的に示した図である。
11 基板 12 電極 21 基板 22 電極 30 液晶層 30a ポリマー層支持体 30b 液晶
Claims (8)
- 【請求項1】 プレポリマー組成物と重合開始剤と液晶
とを含み、重合により液晶とポリマーの相分離が誘起さ
れる液晶/プレポリマー組成物において、前記プレポリ
マー組成物が、二重結合を2個有する二官能アクリレー
トと、二重結合を1個有する単官能アクリレートとから
主に構成されるものであって、該単官能アクリレートH
LB値が2.5以上7.0以下であり、かつ、二官能ア
クリレートのHLB値が3.5以上11以下であること
を特徴とする液晶/プレポリマー組成物。 - 【請求項2】 単官能アクリレートが、二種以上の単官
能アクリレートの混合物である請求項1記載の液晶/プ
レポリマー組成物。 - 【請求項3】 二官能アクリレートが、二種以上の二官
能アクリレートの混合物である請求項1または2記載の
液晶/プレポリマー組成物。 - 【請求項4】 官能基数が3以上の多官能アクリレート
を、プレポリマー全量に対して8重量%以下の量で混合
した請求項1、2または3記載の液晶/プレポリマー組
成物。 - 【請求項5】 重合開始剤が光重合開始剤であり、その
添加量がプレポリマー全量に対して1%以上10%以下
である請求項1、2、3または4記載の液晶/プレポリ
マー組成物。 - 【請求項6】 組成物全量に占める液晶の量が、70重
量%以上90重量%以下である請求項1、2、3、4ま
たは5記載の液晶/プレポリマー組成物。 - 【請求項7】 一対の基板間に請求項1、2、3、4、
5または6記載の液晶組成物の重合反応により形成され
た液晶とポリマーの相分離構造を狭持してなる液晶表示
素子。 - 【請求項8】 液晶とポリマーの相分離構造が、液晶相
がハロゲン基を極性付与基として有する誘電異方性が正
の液晶を含み、全体として誘電異方性が正のネマティッ
ク相を呈する相であり、かつ該相分離構造がベンゾイン
アルキルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトンおよび2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェ
ニルエタン−1−オンよりなる群から選ばれた少なくと
も1種の重合開始剤を使用して形成されたものである請
求項7記載の液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6082301A JPH07175051A (ja) | 1993-03-31 | 1994-03-29 | 液晶/プレポリマー組成物およびそれを用いた液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9718293 | 1993-03-31 | ||
| JP5-298888 | 1993-11-04 | ||
| JP29888893 | 1993-11-04 | ||
| JP5-97182 | 1993-11-04 | ||
| JP6082301A JPH07175051A (ja) | 1993-03-31 | 1994-03-29 | 液晶/プレポリマー組成物およびそれを用いた液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07175051A true JPH07175051A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=27303880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6082301A Pending JPH07175051A (ja) | 1993-03-31 | 1994-03-29 | 液晶/プレポリマー組成物およびそれを用いた液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07175051A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0926568A (ja) * | 1995-07-13 | 1997-01-28 | Nec Corp | 液晶光学素子 |
| JPH0933900A (ja) * | 1995-07-19 | 1997-02-07 | Ricoh Co Ltd | 液晶表示素子 |
| WO1997017630A1 (en) * | 1995-11-10 | 1997-05-15 | Seiko Epson Corporation | Polymer-dispersed liquid-crystal electrooptical device and method of production thereof |
| JPH09251157A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 液晶デバイス及びその製造方法 |
| JPH09255954A (ja) * | 1996-01-19 | 1997-09-30 | Dainippon Ink & Chem Inc | 液晶デバイス、その製造方法及び、これを用いた液晶表示装置 |
| JP2005250223A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | 光散乱型液晶デバイス、及び調光層形成材料 |
| JP2005250110A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | 光散乱型液晶デバイス、及び調光層形成材料 |
| JP2007092000A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Dainippon Ink & Chem Inc | 高分子安定化液晶表示素子用組成物及び高分子分散型液晶表示素子 |
| JP2016502145A (ja) * | 2012-12-14 | 2016-01-21 | エルジー・ケム・リミテッド | 重合性組成物(polymerizablecomposition) |
| JP5875028B2 (ja) * | 2013-08-13 | 2016-03-02 | Dic株式会社 | 複合液晶組成物、表示素子及び電界検出器 |
| JP2018522103A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-08-09 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 重合性化合物を含有する液晶媒体 |
| JP2018522104A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-08-09 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 重合性化合物を含有する液晶媒体 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP6082301A patent/JPH07175051A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0926568A (ja) * | 1995-07-13 | 1997-01-28 | Nec Corp | 液晶光学素子 |
| JPH0933900A (ja) * | 1995-07-19 | 1997-02-07 | Ricoh Co Ltd | 液晶表示素子 |
| WO1997017630A1 (en) * | 1995-11-10 | 1997-05-15 | Seiko Epson Corporation | Polymer-dispersed liquid-crystal electrooptical device and method of production thereof |
| US6046791A (en) * | 1995-11-10 | 2000-04-04 | Seiko Epson Corporation | Polymer dispersed liquid crystal electro-optical device and method for manufacturing the same |
| JPH09255954A (ja) * | 1996-01-19 | 1997-09-30 | Dainippon Ink & Chem Inc | 液晶デバイス、その製造方法及び、これを用いた液晶表示装置 |
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| JP2016502145A (ja) * | 2012-12-14 | 2016-01-21 | エルジー・ケム・リミテッド | 重合性組成物(polymerizablecomposition) |
| US9828550B2 (en) | 2012-12-14 | 2017-11-28 | Lg Chem, Ltd. | Polymerizable composition and method for manufacturing liquid crystal device |
| US9840668B2 (en) | 2012-12-14 | 2017-12-12 | Lg Chem, Ltd. | Liquid crystal device |
| US10370591B2 (en) | 2012-12-14 | 2019-08-06 | Lg Chem, Ltd. | Liquid crystal device |
| JP5875028B2 (ja) * | 2013-08-13 | 2016-03-02 | Dic株式会社 | 複合液晶組成物、表示素子及び電界検出器 |
| CN105492578A (zh) * | 2013-08-13 | 2016-04-13 | Dic株式会社 | 复合液晶组合物、显示元件及电场检测器 |
| JP2018522103A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-08-09 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 重合性化合物を含有する液晶媒体 |
| JP2018522104A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-08-09 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung | 重合性化合物を含有する液晶媒体 |
| US10894918B2 (en) | 2015-06-26 | 2021-01-19 | Merck Patent Gmbh | Liquid crystal medium containing polymerisable compounds |
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