JPH0717518B2 - 制ガン作用調節剤 - Google Patents

制ガン作用調節剤

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JPH0717518B2
JPH0717518B2 JP61278190A JP27819086A JPH0717518B2 JP H0717518 B2 JPH0717518 B2 JP H0717518B2 JP 61278190 A JP61278190 A JP 61278190A JP 27819086 A JP27819086 A JP 27819086A JP H0717518 B2 JPH0717518 B2 JP H0717518B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は制ガン作用調節剤に関する。さらに詳細には、
本発明は、成長因子、その構成成分の一部に相当するペ
プチド、これらの誘導体またはこれらの塩(以下「成長
因子等」ということがある)を有効成分とする制ガン作
用調節剤に関するものである。
先行技術 成長因子(Growth factor)とは、「in vivoまたはin v
itroにおいて動物細胞の成長を促進するものであって栄
養物質でないもの」であり〔Ann.Rev.Biochem.,.45,531
-558(1976)〕、従来のホルモンやその担体なども成長
因子の範疇に入る。
このような因子は、現在、約40種類知られており、主な
成長因子としては、例えばインスリン族に分類されるも
の(インスリン、インスリン様成長因子((IGF−1、IGF
-II等))、乳腺刺激因子((MSF))、神経成長因子((NGF))
等)、上皮細胞成長因子族(上皮成長因子族ともいう)
に分類されるもの(上皮細胞成長因子((上皮成長因子と
も言う、EGF))、トランスフォーミング成長因子類(TGF
α、TGFβ、TGFγ等)、血小板由来成長因子族に分類さ
れるもの(血小板由来成長因子((PDGF))、骨肉腫由来成
長因子((ODGF))、繊維芽細胞成長因子((FGF))等)その
他(コロニー形成刺激因子((CSF))、T細胞増殖因子、
腫瘍血管新生因子((TAF))、DNA合成促進因子((DSF))、
腫瘍由来成長因子類、繊維芽細胞由来成長因子((FDGF))
等)がある。
これらの成長因子のうち、上皮細胞因子はヒトや馬の尿
中からも、ウサギ、ラットおよびマウスの顎下腺からも
単離され、哺乳動物中にその種を超えて存在しているこ
とが知られている〔Adv.Metab.Dis.,8.265(1975)、特
開昭56-25112号公報等〕。なかでも、ヒト上皮細胞成長
因子(human Epidermal Growthf Pactor:hEGF)は、197
5年にコーエン(S.Cohen)らにより人尿中から単離され
た上皮組織の増殖角化を促進するヒト由来の因子として
紹介され(Proc.Natl.Acad.Scl.USA,72.1317(1975)〕
また同年グレゴリー(H.Gregory)らによって人尿中か
ら単離された胃酸分泌抑制作用をもつヒトウロガストロ
ン(human Urogastrone:h-UG)として紹介された〔Natu
re.257,325(1975)〕ポリペプチドと同一物質であっ
て、分子量が約6000で53残基のアミノ酸によりなってい
てその分子中に3本のジスルフィド結合を有するポリプ
ピツド〔代謝、17、51〜58(1980)〕であるということ
が現在わかっている(以下、上皮細胞成長因子をEGFと
記す)。
そして、EGFの生理活性および薬理活性として現在まで
に報告されているものは、胃酸分泌抑制作用〔Gut,16,1
887(1975)、ibid.,23,951(1982)〕、抗腫瘍作用〔G
ut,22,927(1981)、Brit.J.Surg.,64,830(1977)、消
化管粘膜保護作用〔特開昭60-9686号明細書〕、DNA合成
促進作用〔Gut,22,927(1981)、J.Physiol.,325,35(1
982)〕、角膜修正作用(特開昭59-65020号公報〕、カ
ルシウム遊離促進作用〔Endocrinology.107,270(198
0)〕、創傷治癒促進作用〔Plast.Reconstr.Surg.,64,7
66(19779)、J.Surg.Res.,33,164(1982)〕、抗炎症
作用(特開昭60-115784号公報)、および鎮痛作用(特
開昭60-115785号公報)等がある。
ところで、一般的に、成長因子類は生体内(これを「in
vivo」と略記する)において、特殊な条件下でるが、
発ガンプロモーター作用を有することが報告されてい
る。例えば、本発明の有効成分のひとつであるEGFにつ
いてそのような報告がある〔Surgica Forum 16,108(19
65)、Experientia 32(7),913-915(1976)、Scienc
e 201,515-518(1978)、Cancer Res.39,239-243(197
9)〕。
一方、試験管内(これを「in vitro」と略記する)で
は、成長因子類の受容体を有するガン細胞は、成長因子
類の添加によってむしろ増殖が抑制されるのはよく知ら
れたところであり、具体的には、EGF受容体を持ったガ
ン細胞の増殖がEGFの添加によってむしろ抑制されると
いう報告がある〔J.Biol.Chem.,259,7761-7766(198
4)、トキシコロジーフォーラム9(1),55-162(198
6)〕。また、抑制されないまでもEGFを添加しても単独
では細胞増殖が全く促進されないという報告もある〔In
t.J.Cell Cloning,3,407-414(1985)〕。
一方現在わが国では、「ガン」は死亡原因の第一位に位
置しており、このガンの治癒も種々行われている。ガン
の治療法には、外科的療法、放射線治療、化学治療等が
あり、前二者は局所的な療法である。局所的な療法はガ
ンが原発巣以外に転移している場合には極めて適用困難
な療法であるところから、このような場合は制ガン剤な
どを用いる化学療法に頼らざるを得ない。しかしなが
ら、この方法で使用する制ガン剤は、制ガン効果の強い
ものは副作用も強いのがふつうであって、この点で化学
療法にも限界があると言えよう。
現在、制ガン剤として用いられているものには、アルキ
ル化剤(ナイトロジェンマスタード−N−オキシド、ト
リエチレンメラミン、ブスルファン、カルムスチン、ダ
カルバジン等)、代謝拮抗剤(メソトレキセート、6−
メルカプトピリン、5−フルオロウラシル((5−FU))、
サイクロサイチジン等)抗生物質(アドリアマイシン
((ドクソリルビシン))、アクチノマイシンC、アクチノ
マイシンD、クロロマモイシンA3、ブレオマイシン
等)、植物アルカロイド(ビンクリスチン、デメコルチ
ン等)、プロスタグランジン類、デメコルチン等)、プ
ロスタグランジン類、免疫賦活剤(ピシバニール 、ク
レスチン 等の多糖類)、白金製剤(シスプラチンな
ど)、リンホカイン、モノカイン類(インターフェロ
ン、インターロイキシ2等)などがある。
また、代謝拮抗剤には、上記とは別の問題、例えば5−
フルオロウラシル〔A Comprehensive Tre-atise,5,327,
NewYork,Press,Cancer Res 18,478(1958)、Castroent
erlogy,48,430(1965)、Cancer Treat,Rep.62,533(19
78)J.Natl.Canc-er Inst.,22,497(1959)〕は、細胞
分裂のさかんな消化管粘膜や骨髄になどに作用して下痢
や白血球の減少を引きおこす等の副作用が報告されてお
り〔Pharmacolgical Principles of Cancer Treatment,
195(1982)〕、他の上記制ガン剤についても種々の副
作用があることが知られている〔成書「図説 薬理学」
p384〜385、朝倉書店(1979年刊)〕。
他方、放射線治療法についてもガン治療の一環として治
療成績の向上を図る方法がなされている。このような方
法として、例えば加速された重イオン粒子を照射した
り、π中間子を用いる手段によって物理的線量分布を向
上させる方法などがある。しかしながら、これらの方法
では、その実施に必要な加速器や付属設備等に費用がか
かるうえ、多くの熟練した技術者や医師をも必要とす
る。さらに、放射線療法は、正常組織に対する損傷が大
きいなどの欠点も付随する。
従って、このような問題点を解決すべく、制ガン剤作用
が強く、しかも、副作用の少ない制ガン剤や制ガン作用
を調節する薬剤の提供と、化学療法やその他のガン治療
法の有効な適用方法が望まれている。
〔発明の概要〕
要旨 本発明は、上記問題点を解決することを目的とし、鋭意
研究を重ねた結果、制ガン作用を有する化合物と成長因
子等とを組合せると制ガン作用を有する化合物の制ガン
作用が増強され、しかもその化合物の副作用も軽減され
ることを見出し、この知見をともに新規な制ガン作用調
節剤を完成し、これを提供することにより上記目的を達
成しようとするものである。
従って、本発明による制ガン作用調節剤は、成長因子、
その構成成分の一部に相当するペプチド(フラグメン
ト)、これらの誘導体、またはこれらの塩を有効成分と
すること、を特徴とするものである。
効果 本発明の制ガン作用調節剤は上記成分を有効成分とする
ものであって、上記問題点を解決して制ガン効果が増強
し、しかも制ガン剤の副作用を低下させるという利点を
有する。
従来より制ガン剤として使用され、あるいは制ガン作用
を有する化合物として知られているものは、前記したよ
うに種々の副作用を有していた。しかしながら本発明は
前記制ガン作用を有する化合物に、さらに成長因子等を
加えると、これが上記化合物の制ガン作用を増強すると
ともに、その化合物の副作用をも抑制するということを
確認してなされたものということは前記した通りであ
る。
従って、本発明の制ガン作用調節剤は、ガンの治療、特
に化学療法、において有用であろう。
また、放射線療法や温熱治療効果を高める目的で本発明
薬剤を使用することも有益であろう(例えば特開昭57-6
7518号公報参照)。
なお、本発明の薬剤の有効成分である成長因子等は、そ
れ自体有用な生理活性および薬理活性を有する。例え
ば、成長因子の一つであるEGFは、経口または非経口の
投与形態で消化性潰瘍に対する治療効果(特開昭59-180
270号公報)、消化管粘膜保護効果(特開昭60-9686号公
報)、創傷治癒促進作用(Plast.Reconstr.Surg.,64,76
6(1979)、J.Surg.Res.,33,164(1982)〕をあわせも
つこと等が知られている。従って、成長因子等がこのよ
うに種々の作用をあわせもっていることから、これを有
効成分としてなる本発明の薬剤は独特な治療が期待でき
よう。
〔発明の具体的説明〕
本発明の制ガン作用調節剤は、前記成分を有効成分とす
るものである。
本発明による薬剤は、制ガン作用を有する化合物に対し
てその制ガン作用を調節する(制ガン作用の増強および
(または)その副作用の抑制ないし防止)ためのもので
ある。
制ガン作用を有する化合物 本発明で「制ガン作用を有する化合物」とは、主として
ガンの治療に用いることがけいる化合物であって、制ガ
ン剤あるいは抗悪性腫瘍剤として用いられている薬物
や、制ガン作用または抗悪性腫瘍作用を有する化合物を
いう。本発明によりその制ガン作用が増強されるべきこ
の化合物には、それが本来有している性質として制ガン
作用を有する限り任意の化合物が含まれるが、既にこの
作用が確認されているものを例に挙げれば以下のような
ものがある。
1.アルキル化剤 例えば、クロロメチン類、ナイトロジエンマスタード
類、エチレンイミノ類、アルキルスルホン酸類、ニトロ
ソウレア類、エポキシド類等がある。〔成書「がん化学
療法」p10〜33(1985)南江堂刊〕。ここで、本発明に
おいて「〜類」とは、これら化合物と骨格構造を共有
し、活性を具備し得るものでって任意の置換ないし化学
的な修飾を受けた誘導体およびその塩を含む概念であ
る。
このような化合物の例として、ナイトロジエン、マスタ
ード類には、イペリット、ナイトロジエンマスタード−
N−オキシド、シクロホスファミド(例えば特開昭58-4
1892号公報等)、メルファラン、クロラムブシル、ウラ
シルマスタード、ドパン、アラニン−MN等がある。エチ
レンイミン類としては、トリエチレンメラミン、トリエ
チレンチオホスホラミド、カルバジルキノン、トレニモ
ン等がある。ニトロソウレア類としてはカルムチン、ロ
ムスチン等がある。
2.代謝拮抗剤 例えば、葉酸拮抗物質類(メソトレキセート、アミノプ
テリン等)、プリン拮抗物質類(6−メルカプトプリ
ン、8−アザグアニン等)、ピリミジン拮抗物質類(5
−フルオロウラシル((例えば特開昭55-7231、同51-6577
4、同52-48677、同52-42887、同53-31676号公報等参
照))、テガフール、カルモフール等)等がある〔前記成
書「ガン化学療法」p33〜52参照〕。また、最近上記テ
ガフールとウラシルとの混合薬剤であるユーエフティ
(UFT )も臨床的に用いられている。
3.抗生物質 例えば、アクチノマイシン類(アクチノマイシンC、D
等)、アザセリン(Azaserine)、DON、ザルコマイシン
(Sarkomycin)、カルジノフィリン(Carzinophili
n)、マイトマイシン類(例えば特開昭60-67433号公報
等)、クロモマイシンA3類、ブレオマイシン(例えば特
開昭60-67425号公報等)、ペプロマイシン、ダウノルビ
シン(Daunorbicin)、アントラサイクリン系抗生物質
であるアンドリアマイシン(ドクソルビシン(Doxorubi
cin))〔例えば特開昭60-178818号、同60-67425号公報
等)、アクラルビシン(Aclarubicin)、等がある〔前
記成書「ガン化療法」p52〜p77参照〕。
4.ホルモン剤 例えば、性ホルモン剤類(テストステロン誘導体、エス
トラジオール誘導体等)、下垂体・副腎皮質系ホルモン
剤類(コーチン、プレドニゾン、デキサメタゾン等)が
ある〔前記成書「がん化学療法」p77〜88参照〕。
5.植物性アルカロイド デメコルシン(Demecolcin)、ビンブラスチン(Vinbla
stine)、ビンクリスチン(Vincristine)、ポドフィロ
トキシン(Podophyllotoxin)等がある〔前記成書「が
ん化学療法」p89〜97参照〕。
6.ポリフィリン系物質 ヘマトポリフィリン水銀錯塩、プロトポルフィリン・コ
バルト錯塩等がある〔前記成書「がん化学療法」p97参
照〕 7.その他免疫賦活剤(クリスチン((PSK))、ピシバニー
ル、レンチナンなど)、白金製剤(シスプラチン((例え
ば特開昭56-152415号公報等))、カルボプラチン、イプ
ロプラチン等)〔「癌の化学学療法1986」最新医学41
(3)別冊p509-14(1986)最新医学社〕、その他リン
ホカイン、モノカイン類(インターフェロン、インター
ロイキン類、等)〔前記成書「がん化学療法」p98〜105
参照〕。
成長因子等 本発明で「成長因子」とは、in vivoまたはin vitroに
おいて動物細胞の成長を促進するものであって栄養物質
でないものを指称し、従来のホルモンやその担体なども
成長因子の範疇に入るということは前記した通りであ
る。
成長因子には、前記したように、上皮細胞成長因子族、
インスリン族、血小板由来成長因子族などがあって、い
ずれも本発明の対象となるが、こられのうちで代表的な
のは上皮細胞成長因子族のもの、たとえば上皮細胞成長
因子(EGF)およびトランスフォーミング成長因子類(T
GF)ならびにインスリン族のものたとえばインスリンや
インスリン様成長因子(IGF−I、IGF-II)および血小
板由来細胞成長因子族のものたとえば繊芽細胞成長因子
(FGF)である。
本発明は、天然に存在する上記成長因子そのもののみな
らず、それらの成長因子を構成するアミノ酸の任意の置
換、アミノ酸付加もしくは欠如等の点で上記因子とは相
違するが該成長因子と同様のあるいは類似の生理活性お
よび薬理活性を有するもの、いわゆるフラグメントや誘
導体、をも包含するものである。なお、ここで、誘導体
として任意に置換し得るアミノ酸は、成長因子の活性を
具備し得る限りどのようなアミノ酸でもよく、置換する
アミノ酸は天然のものであっても誘導体〔アナログ(例
えばケイ光性を具備するもの、脂溶性の高いもの等)〕
であってもよい。
また、さらには、該成長因子の誘導体は、フラグメント
の誘導体をも包含するものである。フラグメントとは少
なくとも成長因子受容体との結合活性を有する部分のこ
とであってもよく、該成長因子の一部の部分構造を有す
るものである。例えば、C末端やN末端からアミノ酸が
1個あるいは2個以上欠けたものやあるいはC末端やN
末端及び任意の部分から切断されてできたものでアミノ
酸2個以上から成るものを包含する。
また、上記因子および上記のような誘導体のうちで末端
のアミノ基およびカルボキシル基を化学修飾によって失
っていない誘導体は、遊離のアミノ基およびカルボキシ
ル基を持っているから、酸と塩および塩基との塩でもあ
りうる。その場合には、製剤上許容される有機ないし無
機の酸および塩基が一般に使用可能であり、具体的に
は、たとえば、塩酸、硫酸、酢酸、マロン酸、コハク
酸、水酸化ナトリウム、アミン類などを挙げることがで
きる。
誘導体は、また、種々の化学修飾を施したものを包含す
るものである。このような誘導体は、たとえば、アルキ
ル化、酸化、還元、水解等のそれ自体公知の化学修飾ま
たはこれらの組合せによる化学修飾によって得られる。
従って、本発明は、上記成長因子そのもののみならず、
それらの一部の部分構造を有するペプタイド類(フラグ
メント)それらの誘導体ならびにそれらの塩をも包含す
るものである。
なお、これら成長因子等は、生体(具体的には、血液、
唾液、尿、涙液、母乳各組織・臓器等)より抽出したり
(成長因子やその誘導体等は、種々の方法により調整す
ることができる〔日本組織培養学会編「細胞成長因子」
(1984年朝倉書店発行)に収録されている文献参
照〕)、化学合成、または遺伝子工学的合成手法等の任
意の方法に従っても調製することができる。このように
して調製された成長因子等は、高純度であることが好ま
しい。
このような成長因子等の代表的なものとして、上皮細胞
成長因子がある。上皮細胞成長因子は、前記したよう
に、ヒトや馬などの尿中からも、ウサギ、ラットおよび
マウス顎下腺からも単離され、哺乳動物中にその種を越
えて存在していることが知られている〔Adv.Metab.Di
s.,8,265(1975)、特開昭56-25112号公報等〕。なかで
も、本発明の薬剤をヒトに適用する場合は、前記hEGFが
好ましい。そしてこのEGFの調製には、例えば生体成分
より単離する方法〔特開昭58-99418号、同58-219124
号、同59-204123号公報等、特公昭44-12744号、同53-45
27号、同59-50315号、同59-50316号、同59-42650号公報
等〕や化学的に合成する方法〔特開昭59-27858号公報
等〕および遺伝子工学的手法により造成する方法〔特開
昭57-122096号、同58-216697号、同59-132892号公報
等〕が提案されている。
そして、EGFの生理活性および薬理活性として現在まで
に報告されているものは、胃酸分泌抑制作用〔Cut.16,1
887(1975)、ibid,23,951(1982)〕、抗潰瘍作用〔Gu
t.22,927(1981)、Brit.J.Surg.,64,830(1977)〕、
消化管粘膜保護作用〔特開昭-9686号明細書〕、DNA合成
促進作用〔Gut.22,927(1981)、J.Physiol.,325,35(1
982)〕、角膜修復作用〔特開昭59-65020号公報〕、カ
ルシウム遊離促進作用〔Endocrinology,107,270(198
0)〕、創傷治癒促進作用〔Plast.Reconstr.Surg.,64,7
66(1979)、J.Surg.Res.,33,164(1982)〕、抗炎症作
用(特開昭60-115784号公報)、および鎮痛作用(特開
昭60-115785号公報)等があることは前記した通りであ
る。
一方、EGF誘導体としては、遺伝子工学的手法により造
成されたもの〔ヒトEGF(hEGF)を構成する53アミノ酸
残基中N末端から21番目をメチニオンのかわりにロイシ
ンとしたもの(Leu21〕‐hEGF:特開昭60-28994号公
報)〕が提案されている。他のEGF誘導体として、hEGF
のC末端が2個欠けたものだるhEGF-IIも得られている
〔本発明者らの共同研究者らによって提案された特願昭
60-22630号の明細書参照。なお、ここで本発明者らの共
同研究者らによって遺伝子工学的に調製されたhEGFは高
純度(99.9%程度以上)であり、このように高純度なも
のであることは成分(ロ)として好ましい。〕。さらに
他のEGFフラグメントとして、EGFのC末端が5個または
6個欠けたものであるdes-(49-53)‐EGF(EGF-5)、d
es-(48-53)‐EGF(EGF-6)〔Bioch-emistry,15,2624
(1976)、Mol.Pharmacol.,17,314(1980)、Vitam.Hor
m.,37,96(1979)、Clin.Res.,25,312A(1977)〕、EGF
がその種々の作用を発現するための最小単位と考えられ
るEGF-(20-31)やその誘導体である〔(Acm)Cy
s20,31〕EGF-(20-31)〔Proc.Natl.Acad.Sci.,81,1351
(1984)や〔Ala20〕EGF-(14-31)〔Proc.Natl.Acad.S
ci.,81,1351(1984)〕、臭化シアンによって処理する
ことにより得られた誘導体であるCNBr-EGF〔Biochemist
ry,15,2624(1976)〕なども知られており、このような
物質も本発明の成長因子等の範疇に入るものとする。
成長因子の一群として上皮細胞成長因子族があって、そ
の一例が上記のEGFおよびトランスフォーミング成長因
子(Transforming Growth Fac-tor:TGF)であることは
前記したところである。
このTGFは、EGFとアミノ酸配列に大きな相似部を持つも
のであって、現在は三つのクラスに分類されている。す
なわち、TGFα、TGFβおよびTGFγである。TGFβは、TG
FαあるいはEGFと相乗的に作用して細胞の成長を促進す
る。TGFγは、単独でこの作用を発揮する。EGFとこの三
種のTGFとは同じ成長因子族の範疇に属し、特にTGFα
EGFとアミノ酸配列の類似性が高く、TGFαの50残基中21
残基までがEGFの相同の位置に見出されている〔Proc.Na
tl.Acad.Sci.,81,7363(1984)〕。また、TGFαはEGFレ
セプターと結合し、これはEGFと競合する〔「医学のあ
ゆみ」133、1040は1044(1985)〕。さらに、TGFαはEG
Fレセプターキナーゼを活性化し〔Nature,292,259(198
1)〕、抗EGFレセプター抗体はTGFαのパラクリン作用
を止める〔J.Biol.Ch-em,258,11895(1984)〕。これら
の事実から、EGFとTGFとは非常に近似した作用を有する
ものと解される。また、同様にインスリンとIGF類も、T
GFαとEGFとの関係のように類似した作用があることが
報告されている〔Adv.Metab.Dis.,8,203,211,237(197
5)、Endocrinology,107,1451(1980)〕。そして、IGF
類は、インスリン様活性以外にも成長因子活性をも具備
している。本発明は、これらのように非常に近似した作
用を有する同族の因子をも含むものである。
制ガン作用調節効果 本発明の効果は、広汎なガンに対して成長因子等が制ガ
ン作用を有する化合物の本来の制ガン効果を増強しある
いは(また)その制ガン剤の副作用を抑制ないしは防止
するということからなるものである。
そのうち上記薬物の制ガン作用の増強効果は、従来より
単独で制ガン剤として用いられている化合物と成長因子
とを併用したときの、実験動物に移植されたガン細胞増
殖抑制を指標として確認することができる。本発明にお
いては、その一具体例としてN−メチル−N−ニトロソ
ウレタンによって引き起こされたマウス結腸腺ガン(Co
lon adenocarcinoma 26およびColon adenocorcinoma 3
8)、ヒト乳ガン等を実験動物マウスに移植し、本発明
の薬剤の有効成分を投与したときのこのガン細胞増殖の
抑制効果を調べること等により、上記作用を確認してい
る。
また、上記化合物の副作用抑制ないし防止効果は、ガン
細胞を移植された実験動物の体重現象を指標として確認
することができる。なお、これら効果確認の詳細は後記
実施例を参照されたい。
制ガン作用調節剤 本発明による制ガン作用調節剤は、前記「成長因子等」
を有効成分とするものである。そして、本発明による制
ガン作用調節剤は、前記有効成分と製剤上の補強成分と
からなるのがふつうである。このうち補助成分として具
体的なものには、担体(賦形剤、結合剤、稀釈剤等)、
安定剤、保存剤、溶解補助剤などがある。担体として
は、たとえば炭酸カルシウム、乳糖、ショ糖、ソルビッ
ト、マンニット、デンプン、アミロペクチン、セルロー
ス誘導体、ゼラチン、カカオ脂、水、パラフィン、油脂
等がある。水、パラフィンおよび油脂の場合は、これは
溶媒として作用する外に本発明制ガン作用調節剤をエマ
ルジョンないしサスペンジョンの形にすることもある。
投与の剤形としては治療目的に応じて各種の形態を選択
することができ、たとえば、粉末、顆粒、微粒剤、錠
剤、丸薬、カプセル剤、トローチ等の経口用剤や、坐
剤、経鼻投与剤、ローション剤、注射剤(たとえば、殺
菌した蒸留水や種々の輸液等に本発明の活性物質を溶解
または懸濁させる)、軟膏剤、パップ剤等の非経口用剤
等の他、除放性等の工夫を施したもの等投与可能な任意
のものがあり得る。これらは、経口的または非経口的
(注射を含む)に投与することができるうえ、必要に応
じて他の薬剤を調合させてもよい。
制ガン作用を有する化合物と本発明薬剤との併用による
化学療法の治療効果を増強する目的で本発明薬剤を使用
するときには、制ガン作用を有する化合物の投与と同時
あるいはその前後に投与する。本発明薬剤による効果増
強対象とされる制ガン作用を有する化合物としては前記
のようなものが例示される。
放射線療法の治療効果を高める目的で本発明薬剤を放射
線増感剤として使用する場合には、放射線療法における
放射線の照射前もしくは照射後あるいは事情が許せば照
射中に投与する。放射線療法自体に関しては、特に特別
な方法、条件を採用する必要はなく、一般の放射線治療
法技術をそのまま適用すればよい。本発明薬剤の併用に
より、従来より低線量域での放射線療法が可能である。
なお、放射線照射の線源としては、たとえばX線、リニ
アック高エネルギーX線、ベータトロン32MeV電子線、
60Coγ線など一般線源でよい。
温熱療法の治療効果を高める目的で本発明の薬剤を温熱
増感剤として使用する場合も、放射線療法と同様の投与
方法に準ずる。なお、本発明を併用した温熱療法におい
ては、特別な方法、条件等を採用する必要はなく一般の
温熱療法技術をそのまま適用すればよい。
投与量は、患者の年齢、体重、病状等に応じて決めれば
よい。経口的及び非経口的(注射を含む)には通常成人
の1日当りの成長因子等として10ng〜10mg程度が望まし
い。なお、本発明薬剤によってその作用を調節すべき制
ガン作用を有する化合物の投与方法、投与量は、本発明
薬剤の併用にあたって特に特殊な条件を設定する必要は
なく、それぞれについて既知のものであることができ
る。すなわち、5−FUおよびアドリアマイシンの場合
は、1日当りの注射投与量はそれぞれ5〜15mg/kg体重
程度および10〜20mg/kg体重程度である。また、5−FU
の成人の1日当りの経口投与量は、100〜300mgである。
本発明の望ましい具体例は、この1日当りの投与量を1
日1回ないし数回投与させるための単位投与形態のもの
である。
また、制ガン作用を有する化合物の投与と放射線の照射
や温熱の付加などを併用するガンの治療に際して本発明
薬剤を使用することもできる。
本発明による制ガン作用調節剤は、この調節剤ポリペプ
チドを、雌雄マウス、ラット各1群5匹に対して皮下注
射で10mg/kg、静脈内注射で10mg/kgおよび経口投与で10
mg/kg(ヒト血中EGF濃度の約100万倍に相当)を投与し
ても一般症状に変化がなく、また死亡例もないことによ
り、低毒性である。
本発明による制ガン作用調節剤は制ガン作用を有する化
合物と同時に投与したり、制ガン作用を有する化合物を
投与してから一定間隔をおいて1〜数回投与したりする
ことができる。なお、制ガン作用を有する薬物との同時
投与ということは、両薬剤をそれぞれ適宜に製剤化して
おき、両者を混合したものを投与する場合、および両成
分を予め配合して合剤として各種の単位投与形態に製剤
して投与する場合を包含するものとする。
実験事実 下記の実験事実は、本発明をさらに具体的に説明するた
めのものである。実験例は制ガン作用の調節に関するも
のであり、実施例は製剤に関するものである。これらは
例示であって、本発明はこれらによって制限を受けるも
のではない。
なお、実施例では、制ガン作用を有する化合物と成長因
子等を併用する際に、個別に注射しても(別注)、混合
して注射しても(混注)も同様の結果が得られているの
で、併用投与は別注の結果で示すものとする。また、実
施例で日局製剤総則:注射剤の製法に従って等張でない
ものに対しては、必要に応じて等張化を行ってもよい。
実験例1 代謝拮抗剤である5−FUとhEGFとを組合せて制ガン効果
を調べた。
(1) 実験動物 BALB/c系マウスを恒温(23±0.5℃)、恒湿(60±5
%)室で1週間予備飼育したのち、健康と思われる体重
18〜20gのものを1群6〜12匹として本実験に供した。
(2) 実験方法および結果 Colon adenocarcinoma 26(マウス結腸腺ガン)を細切
ミンスしたもの約0.1〜0.2mlを細胞移植針(トロッカ
ー)でマウス腹部皮下右側に移植した。移植6日後に、
ガンの大きさ、すなわちガンの長径(a mm)および短径
(b mm)、を測定して下式によりガン重量を産出した
〔インストラクション14(Instruction 14)(NCl)198
0〕。
〔このガン腫瘤は一般に回転楕円体の形状をとるため、
回転楕円体の体積計算の公式を導入した。また、ガン細
胞の比重を約1として体積=重量とした〕 なお、実験を始めるに当り、化合物投与直前にガン重量
を測定し、各群間に実験開始時のガン重量の平均値に差
が生じないように乱数表を用いてマウスを3群に分け、
各群のガン重量の平均をそえたのち、各々の群に化合物
を投与した。
まず、本発明による制ガン作用増強効果をみるべく、従
来より制ガン作用を有する化合物として繁用されている
5−FU150mg/kgを単独皮下投与した群、5−FU150mg/kg
とヒトEGF(hEGF)100μg/kgとを併用皮下投与した群、
および化合物無投与群において、移植ガン細胞の経時的
重量変化を測定した。得られた結果は、第1図に示す通
りであった。同図中、横軸は化合物投与日を1日目とし
た実験数日を示し、縦軸はガン細胞増殖率を示すもので
あって、各々の群の第1日目のガン重量を100%として
これに対する各日数径経過時のガン重量の比率である。
また、図中各信号は以下の意味を示す。
■ :hEGF+5−FU併用投与群 ● :5−FU投与群 ○ :化合物無投与群 ** :P<0.01 * :P<0.05 (*):P<0.1 〔ただし、Pは5−FU単独投与群に対する統計学的有意
性を考慮したときの危険率を示し、これらの値は全てス
チューデント・ティー・テスト(Student's t-test)ま
たはアスピン・ウエルチの変法(Aspin-Welchi metho
d)による。〕 なお、供試被検液は下記の通りである。
hEGF:100μg/10ml/kgとなるようにhEGFを溶媒(0.01%T
ween80を含む生理食塩水)に溶解したもの。
5−FU:150mg/10ml/kgとなるように5−FUを溶媒(10%
ジメチツスルホキシドを含む生理食塩水)に溶解したも
の。
なお対照群(化合物無投与群)には、上記hEGFならびに
5−FUの溶媒をいずれも投与した。
この結果、5−FUとhEGFとを併用投与した群において、
化合物無投与群と比べてガン細胞増殖抑制効果がみられ
たばかりでなく、5−FU単独投与群に対しても顕著なガ
ン細胞増殖抑制効果がみられ、5−FUの制ガン効果は著
明に増強された。
実験例2 抗生物質制ガン剤であるアドリアマイシンを用いて、上
記実験例1と同様に制ガン作用増強効果を調べた。
実験方法および結果 実験は、実験例1と同様に行った。
ただし、被検液投与群は、アドリアマイシン10mg/kgを
単独皮下投与した群、アドリアマイシン10mg/kgとhEGF1
00μg/kgとを併用皮下投与した群および化合物無投与群
とした。
得られた結果は、第2図に示す通りであった。
図中の信号は、下記の通りである。
▲:hEGF+アドリアマイシン併用投与群 △:アドリアマイシン投与群、 あとは前記と同じ。
被検液は、以下の通りであった。
hEGF:実験例1に同じ。
アドリアマイシン:アドリアシンR注〔共和醗酵工業
(株)〕に10mg/10ml/kgとなるように生理食塩水を加え
て溶液として使用。
この結果より、アドリアマイシン10mg/kgとhEGF100μg/
kgとを併用することによって、投与翌日から著明なガン
増殖抑制効果が認められ、投与9日後までにガン細胞は
アドリアマイシン単独投与群の約3分の1程度の大きさ
にしかなっておらず、統計学的に有意な持続的制ガン作
用増強効果が認められた。
実験例3 次に、成長因子等のうちでインスリンを用いて前記実験
例1と同様に制ガン作用増強効果を調べた。
実験方法および結果 実験は実験例1と同様に行った。
ただし、被検液投与群は、5−FU150mg/kgを単独皮下投
与した群、5−FU150mg/kgとインスリン50μg/kgとを併
用皮下投与した群、インスリン50μg/kgを単独皮下投与
した群および化合物無投与群とした。
得られた結果は第3図に示す通りであった。図中の記号
は、下記の通りである。
○:化合物無投与群 ●:5−FU投与群 ■:インスリン+5−FU併用投与群 □:インスリン投与群 なお、被検液は以下の通りであった。
インスリン:50μg/10ml/kgとなるようにインスリンを溶
媒(0.005N塩酸を含む生理食塩水)に溶解したもの 5−FU:実験例1に同じ この結果より、インスリン50μg/kgと5−FU150mg/kgと
を併用することによって投与翌日から著明なガン増殖抑
制効果が認められ、投与6日後までほぼ投与日と同程度
のガンの大きさに抑えられた。5−FU単独投与群に比べ
ると、この大きさは約半分程度であった。図中(*)、
*などの印を付けたよういに、5FU単独投与群に比べて
統計学的にも有意な持続的制ガン効果の増強作用が認め
られた。
実験例4 (1) 実験動物 C57BL/6系雄性マウスを恒温(23±0.5℃、恒湿(60±5
%)室で1週間予備飼育した後、健康と思われる体重18
〜20gのものを1群10〜20匹として本実験に供した。
(2) 実験方法および結果 Colon adenocarcinoma38(マウス結腸腺ガン)を細切ミ
ンスしたもの約0.1〜0.2mlを細胞移植針(トロッカー)
でマイス腹部皮下右側に移植した。移動11日後に、ガン
の大きさ、すなわちガンの長径(a mm)および短径(b
mm)、を測定し、下式によりColon26と同様にガン重量
を産出した。
〔このガン腫瘤は一般に回転楕円体の形状をとるため回
転楕円体の体積計算の公式を導入した。なお、ガン細胞
の比重を約1として体積=重量とした。〕 実験を始めるに当り、化合物投与直前(ガン移植後11日
後)にガン重量を測定し、各投与群間に最初にガン重量
の差が生じないように乱数表を用いてマウスを3群に分
け、各群のガン重量の平均をそろえた後、各々の群に化
合物を投与した。
本発明による成長因子の制ガン作用増強効果をみるべ
く、従来より制ガン作用を有する化合物として繁用され
ている5−FU150mg/kgを単独皮下投与した群、5−FU15
0mg/gとhEGF100μg/kgとを併用皮下投与した群、および
化合物無投与群において上記実験を行った。得られた効
果は、第1表に示す通りであった。
同表中、日数とは化合物投与日を1日目とした実験日数
を示し、1日目の化合物投与直前のガン重量を100とし
ている。各数値は例数10〜20匹の平均値±標準誤差を示
す。表中(*)、*および**の印は、5−FU単独投与
群に対する併用投与群の系統学的有意差を示す(Pの定
義は前記の通り)。
この結果より、hEGF+5−FU併用投与群では、投与後3
日目以降、5−FU単独投与群に対していずれも有意なガ
ン細胞増殖抑制が認められた。また、hEGFの代わりに
〔Leu21〕‐hEGFまたはhEGF-IIを用いて上記と同様の実
験を行ったところ、同様の結果を得た。
実験例5 成長因子等の一つであるhEGFが、制ガン作用を有する化
合物の副作用を軽減ないしは抑制する効果をみるべく、
実験例1で以下のような測定を行った。
すなわち、実験例1において、実験動物の薬物投与直前
の体重からガン重量を差し引いた値を100とし、この重
量に対する薬物投与後の各日における実験動物の全体重
からガン重量を差し引いた値の割合を算出して、第4図
に示した。図中の記号は実験例1と同じである。
この結果より、5−FU単独投与では体重現象の抑制効果
は認められなかったが、hEGFと5−FUを単独投与した群
と比較して系統的に有意な体重減少抑制効果がみられ
た。
実験例6 代謝拮抗財統計ガン剤である5−FUを用いて、5−FUに
耐性をもったマウス白血病の固型ガンに対するhEGF+5
−FU併用の制ガン効果を、ガン重量の増減を測定するこ
とにより検定した。
(1) 実験動物 CDF1系雄性マウスを用いた。飼育条件等は実験例1に同
じ。
(2) 実験方法および実験結果 P388(マウス白血病)のうちで5−FUに対して薬剤耐性
をもつ株(P388/5−FU)を予めCDF1マウスの腹腔内で増
殖させた。腹腔内移植8日後に腹水(ガン細胞を含んで
いる)を採取し、これを液体培地で稀釈して、別のマウ
スにマウス1匹当り3×106cellsをマウス腋下部皮下に
移植した。移植8日後にガンの大きさを実験例1(Colo
n26)と同様の方法で測定し、ガン重量を算出した。
実験開始時のマウスの群分け操作は実験例1と同様に行
った。
化合物の投与に関しても実験例1と同様に行った。ただ
し、投与回数は2回とし、1日目と3日目に投与した。
尚、被検液は以下の通りであった。
hEGF:実験例1に同じ。
5−FU:実験例1に同じ。
得られた結果は、第2表に示す通りであった。
同表中、日数とは初回の化合物投与日を1日目とした実
験日数を示し、1日目の化合物投与直前のガン重量を10
0としている。各数値は9匹の平均値±標準誤差を示
す。表中(*)、*および**の印は、5−FU単独投与
群に対する併用投与群の統計学的有意差を示す(Pの定
義は前記の通り)。
この結果により、hEGF+5−FU併用投与群は、投与翌日
から5−FU単独投与群および化合物無処理群に対して有
意なガン細胞増殖抑制が認められた。
したがって、結腸ガンばかりでなく、白血病にも効果が
あったことから、hEGFは多くのガンに対して著明な制ガ
ン効果を示すであろうことは容易に考えられるところで
ある。
また、さらに、本実験例で用いたマウス白血病P388は5
−FUに対して耐性をもっており、これに対して制ガン効
果を認めたことは、薬剤耐性ができたガンに対して有効
ナ効果を示すであろうと思われる。
実験例7 hEGFの誘導体でアミノ酸配列のN末端より21番目のメチ
オニン(Met)がロイシン(Leu)に置換された〔Le
u21〕‐hEGF、及びhEGFのアミノ酸配列のうちC末端側
のアミノ酸残基ガ2個欠けたフラグメントであるhEGF-I
Iを用いて、前記実験例6と同様の実験系〔Leu21〕‐hE
GFと5−FUの併用、及びhEGF-IIと5−FUの併用による
制ガン効果をガン重量の増減を測定することにより検定
した。
尚、hEGF-IIはhEGFのフラグメントであるが、その受容
体の結合能や生物活性はhEGFと同様である〔J.Biol.Che
m.,247,7659(1972)〕。
実験は、被検液投与群を、5−FU150mg/kg単独皮下投与
した群、5−FU50mg/kgとを併用皮下投与した群、5−F
U150mg/kgとを併用皮下投与した群および化合物無処理
群としたこと以外は実施例6と同様に行った。
尚、被検液は以下の通り。
得られた結果は、第3表に示す通りであった。同表中の
記号は、第2表の説明に同じである。
この結果より〔Leu21〕‐hEGF+5−FU併用投与群及びh
EGF-II+5−FU併用投与群では、hEGFと同様に、5−FU
耐性をもったガンに対して著明な制ガン効果がみられ
た。
実験例8 白金製剤系制ガン剤であるシスプラチンを用いて、実験
例1と同様に制ガン作用増強効果を調べた。
実験は、被検液投与群をシスプラチン5mg/kgを単独皮下
投与した群、シスプラチン5mg/kgとhEGF100μg/kgとを
併用皮下投与した群および化合物無処理群としたこと以
外は実験例1と同様に行った。
得られた結果は、第5図に示す通りであった。図中の符
号は、下記の通りである。
●:シスプラチン投与群 ■:hEGF+シスプラチン投与群 あとは前記と同じである。
尚、被検液は以下の通りであった。
hEGF:実験例1に同じ。
シスプラチン:ランダ 注(日本化薬(株))5mg/10ml
/kgとなるように投与した。
この結果より、シスプラチン5mg/kgとhEGF100μg/kgと
を併用することによって、投与翌日から著明なガン増殖
抑制効果が認められ、投与6日後までにガン腫瘤はシス
プラチン単独投与群及び化合物無処理群の約半分程度に
しか大きくなっておらず、統計学的に有意な持続的制ガ
ン作用増強効果が認められた。
尚、消化器系のガンは、シスプラチンに対して非感受性
の消化器ガンをhEGFがシスプラチン感受性に転換しうる
事を示したものである。
なお、hEGFの代わりにhEGF-IIを用いて上記と同様の実
験を行ったところ、同様の結果が得られた。
実験例9 実験例4と同様に白金製剤系制ガン剤であるシスプラチ
ンとhEGFとを組合せて、マウス結腸ガンcolon adenocar
cinoma38に対する制ガン作用増強効果を調べた。
実験方法は実験例4と、被検投与群は実験例8と、同様
である。
得られた結果は、第6図に示す通りであった。図中の記
号および被検液は実験例8と同様である。
この結果より、比較的増殖速度の速いマウス結腸ガンCo
lon adenocarcinoma26ばかりでなく、増殖速度が遅くて
増殖速度の点ではよりヒトのガンに近いColon adenocar
cinoma38マウス結腸ガンに対しても投与翌日から著明な
hEGFの併用効果が認められ、投与5日後までガン腫瘤の
大きさは投与直前の大きさよりも小さいままであり、そ
の大きさはシスプラチンを単独投与した群の約2/3程度
であって、統計学的に有意な持続的制ガン作用が認めら
れた。
なお、hEGFの代わりに〔Leu21〕‐hEGFを用いて上記と
同様の実験を行ったところ、同様の結果が得られた。
実験例10 抗生物質系制ガン剤であるアドリアマイシンを用いて、
上記実験例2と同様にhEGFの誘導体である〔Leu21〕‐h
EGFの制ガン作用増強結果を調べた。
実験は、被検液投与群としてアドリアマイシンを10mg/k
gと〔Leu21〕‐hEGF100μg/kgとを併用皮下投与した
群、およ化合物無投与群とした以外は実験例2と同様に
行った。
得られた結果は、第7図に示す通りであった。図中の記
号は、下記の通である。
▲:〔Leu21〕‐hEGF+アドリアマイシン併用投与群 △:アドリアマイシン投与群 あとは前記と同じ。
この結果より、アドリアマイシン10mg/kgと〔Leu21〕‐
hEGF100μg/kgとを併用投与することにより、投与翌日
から著明なガン増殖抑制効果が認められ、投与9日後で
も投与日の約1.5倍にしかなっていなかった。これに対
して、アドリアマイシン10mg/kgを単独皮下投与したと
ころ、投与9日後では投与日の約5倍近くにまで達して
おり、化合物投与群に比べると若干の制ガン効果がみら
れるものの、〔Leu21〕‐hEGFを併用投与した時ほど強
いものではなかった。
〔Leu21〕‐hEGFとアドリアマイシンを併用投与した群
では、アドリアマイシンを単独投与した群のガン重量に
対して統計学的にも有意な、かつ持続的制ガン作用増強
効果が認められた。
実験例11 抗生物質系制ガン剤であるアドリアマイシンを用いてヒ
ト乳ガンに対するhEGF制ガン作用増強効果を調べた。
なお、制ガン作用はガン重量の増減を測定することによ
り検定した。
(1) 実験動物 BALB/c AJcl-nu系雄性ヌードマウスを恒温(23±0.5
℃)、恒湿(60±5%)に保った無菌的クリーンラック
で1週間予備飼育したのち、健康と思われえる体重20g
前後のものを1群8匹として本実験に供した。以後の本
実験において用いたマウスは上記環境にて飼育した。
(2) 実験方法および結果 MX−1(ヒト乳ガン)を1mm角程度に切断したものを細
胞移植針(トロッカー)でマウス腋下右側皮下に移植し
た。移植17日後に、ガンの大きさ、すなわち、ガンの直
径(a mm)および短径(b mm)を測定し、下式によりCo
lon26と同様にガン重量を算出した。
(このガン腫瘤は一般に回転楕円体の形状をとるため、
回転楕円体の体積計算の公式を導入した。尚、ガン細胞
の比重を約1として体積=重量とした。) 実験を始めるに当り、化合物投与直前(ガン移植後17日
後)にガン重量を測定し、各投与群間の最初のガン重量
の差が生じないように乱数表を用いてマウスを3群に分
け、各群のガン重量の平均をそろえた後、各々の群に化
合物を投与した。
本発明による成長因子の制ガン作用増強効果をみるべ
く、従来より制ガン作用を有する化合物として繁用され
ているアドリアマイシン10mg/kgを単独皮下投与した
群、アドリアマイシン10mg/kgとhEGF100μg/kgとを併用
投与した群および化合物無投与群についてガン重量を測
定した。得られた結果は、第4表に示す通りであった。
同表中、日数とは初回の化合物投与日を1日目とした実
験日数を示し、1日目の化合物投与直前のガン重量を10
0としている。
尚、化合物の投与は1日目、8日目、10日目、13日目の
合計4回行った。被検液は、以下の通りであった。
hEGF:実験例1に同じ。
アドリアマイシン:実験例2に同じ。
各数値は、例数8匹の平均値±標準誤差を示す。表中*
*の印は、アドリアマイシン単独投与群に対して併用投
与群のガン重量が、統計学的に有意に抑制されたことを
示す(Pの定義は前記の通り)。
この結果より、hEGF+アドリアマイシン併用投与群は、
投与後4日目以降、アドリアマイシン単独投与群に対し
て有意な、かつ持続的なガン細胞増殖抑制が認められ
た。
すなわち、マウスの実験腫瘍ばかりでなくヒトガンに対
してもhEGFと制ガン剤を併用すると制ガン効果の増強作
用が認められた。
したがって、本剤はヒトのガンに対しても有益な薬剤と
なりうるであろうことは容易に考えられるとこである。
なお、アドリアマイシンの代わりにマイトマイシンC、
シスプラチンを用い、これら各々とhEGF、〔Leu21〕−h
EGF、またはhEGF-II各々との併用効果について上記と同
様の実験を行ったところ、上記と同様の結果が得られ
た。
実施例12 hEGFのアミノ酸配列のうちC末端側のアミノ酸残基が2
個欠けたフラグメントであるhEGF-IIを用いて、前記実
施例1と同様に制ガン作用増強効果を調べた。
hEGF-IIはhEGFのフラグメントではあるが、受容体の結
合能や生物活性はhEGFと同等であることは前記したとお
りである。
実験方法および結果 実験は、実験例1と同様に行った。ただし、被検液投与
群は、5−FU150mg/kgを単独皮下投与した群、5−FU15
0mg/kgとhEGF-II100μg.kgとを併用皮下投与した群、お
よび化合物投与群とした。
得られた結果は、第5表に示す通りであった。
同表中、日数とは、化合物投与日を1日目とした実験日
数を示し、1日目の化合物投与直前のガン重量を100と
している。各数値は6〜12匹の平均値±標準誤差を示
す。表中(*)、*および**の印は、5−FU単独投与
群に対する併用投与群の統計学的有意差を示す(Pの定
義は前記の通り)。
この結果より、hEGF-II+5−FU併用投与群は、投与後
翌日から、5−FU単独投与群のガン重量に対していずれ
も有意な、かつ持続的なガン細胞抑制が認められた。
実験例13 hEGFのアミノ酸配列のN末端より21番目のメチニオンが
ロイシン(Leu)に置換されたhEGF誘導体である〔Le
u21〕‐hEGFを用いて、前記実験例1と同様に制ガン作
用増強効果を調べた。
実験方法および結果 実験は、実験例1と同様に行った。
ただし、被検投与群は、5−FU150mg/kgを単独皮下投与
した群、5−FU150mg/kgと〔Leu21〕‐hEGF100μg/kgと
を併用皮下投与した群、および化合物無投与群とした。
得られた結果は、第8図に示す通りであった。
図中の記号は下記の通りである。
○:化合物無投与群。
●:5−FU投与群。
■:〔Leu21〕‐hEGF+5−FU併用投与群。
なお、被検液は以下の通りであった。
〔Leu21〕‐hEGF:100μg/10ml/kgとなるように〔Le
u21〕‐hEGFを溶媒(0.01%Tween80を含むpH7.4の生理
食塩水)に溶解したもの。
5−FU:実験例1に同じ。
この結果より、〔Leu21〕‐hEGF100μg/kgと5−FU150m
g/kgとを併用することによって投与翌日から著明なガン
増殖抑制効果が認められ、投与9日後まで、投与日とほ
ぼ同程度のガンの大きさに抑えられた。5−FU単独投与
群に比べると、この大きさは9日後でも約1/4程度であ
った。図中(*)、*、**の印を付けたように、5−
FU単独投与群に比べて統計学的にも有意義な持続的制ガ
ン効果の増強作用が認められた。
また、5−FUの代わりにアルキル化剤であるシクロホス
ファミドを用い、これとhEGFまたはhEGF-IIとを組合せ
各々について上記と同様の実験を行ったところ、同様の
結果が得られた。
実験例14 生体内で代謝を受けて5−フルオロウラシル(5−FU)
に変化するテガフール(フトラフール)を用いて実験例
4と同様に制ガン作用増強効果を調べた。
実験は、被検液投与群を、テガフール400mg/kgを単独皮
下投与した群、テガフール400mg/kgとhEGF100μg/kgと
を併用皮下投与した群および化合物無処理群としたこと
以外は実験例4と同様に行った。
なお、化合物の投与1日目と4日目の合計2回行った。
被検液は以下の通りであった。
heEGF:実験例1に同じ。
テガフール:フトラフール 注(大鵬薬品工業(株))
を400mg/10ml/kgの用量で使用した。
得られた結果は、第6表に示す通りであった。同表中、
日数とは初回の化合物投与日を1回目とした実験日数を
示し、1日目の化合物投与直前のガン重量を100として
いる。
各数値は7匹の平均値±標準誤差を示す。表中*、**
の印は、テガフール単独投与群に対して併用投与群のガ
ン重量が統計学的に有意に抑制されたことを示す(Pの
定義は前記の通り)。
この結果より、hEGF+テガフール併用投与群は、投与後
翌日からテガフール単独投与群に対して有意なかつ持続
的なガン細胞増殖抑制ガ認められた。
また、hEGFの代わりに〔Leu21〕−hEGFまたはhEGF-IIを
用いて各々について上記と同様の実験を行ったところ、
同様の結果ガ得られた。
実験例15 制ガン剤のうちでアルキル化剤の分野に分類されるシク
ロホスファミドを用いて、実験例4と同様に制ガン作用
増強効果を調べた。実験は、被液検投与群を、シクロホ
フファミド200mg/kgを単独皮下投与した群、シクロホス
ファミド200mg/kgとhEGF100μg/kgとを併用、皮下投与
した群、および化合物無処置群とした以外は実験例4と
同様に行った。
被検液は、以下の通りであった。
hEGF:実験例1に同じ。
シクロホスファミンド:200mg/10ml/kgとなるようにシク
ロホスファミドを生理食塩水に溶解したもの。
得られた結果は、第7表に示す通りであった。
化合物は、初回を1日目に、2回目を3日目に投与し
た。同表中、日数とは初回の化合物投与日を1日目とし
た実験日数を示し、1日目の化合物投与直前のガン重量
を100としている。各数値は、8匹の平均値±標準誤差
を示す。表中、*、**の印は、シクロホスファミド単
独投与群に対して併用投与群のガン重量が統計学的に有
意に抑制されたことを示す(Pの定義は前記の通り)。
この結果により、hEGF+シクロホスファミド併用投与群
では、投与後翌日からシクロホスファミンド単独投与群
に対して有意な、かつ持続的ナガン細胞増殖抑制効果が
認められた。
また、hEGFの代わりに〔Leu21〕‐hEGFを用いて上記と
同様の実験を行ったところ、同様の結果が得られた。
実験例16 抗生物質系の制ガン剤であるマイトマイシンC(MMC)
を用いて、実験例4と同様に制ガン増強効果を調べた。
実験は、被検投与群を、MMC5mg/kgを単独皮下投与した
群、MMC5mg/KGとhEGF100μg/kgとを併用皮下投与した
群、MMC5mg/kgとhEGF-II100μg/kgとを併用皮下投与し
た群、MMC5mg/kgと〔Leu21〕‐hEGF100μg/kgとを併用
皮下投与した群、および化合物無処置群とした以外は実
験例4と同様に行った。
被検液は、以下の通りであった。
hEGF:実験例1に同じ。
hEGF-II:実験例8に同じ。
〔Leu21〕‐hEGF:実験例7に同じ。
MMC:5mg/10ml/kgとなるようにMMCを蒸留水に溶解し体役
と等張としたもの。
得られた結果は、第8表に示す通りであった。
尚、化合物は、初回を1日目に、2回目を5日目に投与
した。同表中、日数とは初回の化合物投与日を1日目と
した実験日数を示し、1日目の化合物投与直前のガン重
量を100としている。各数値は6匹の平均値±標準誤差
を示す。表中、*、**の印はMMC単独投与群に対して
各々の併用投与群のガン重量が統計学系に有意に抑制さ
れたことを示す(Pの定義は前記の通り)。
この結果より、hEGF+MMC、hEGF-II+MMC、〔Leu21〕‐
hEGF+MMC等用投与群には投与後翌日からMMC単独投与群
に対して、有意な、かつ持続的なガン細胞増殖抑制効果
が認められた。
実験例17 白金製剤のシスプラチンを用いてマウス卵巣ガンM5076
の固型ガンに対するhEGF、〔Leu21〕‐hEGF、hEGF-II各
々のシスプラチンとの併用による制ガン作用増強効果
を、ガン重量の増減を測定することにより検定した。
(1) 実験動物 BDF1雄性マウスを用いた。飼育条件は実験例1に同じ。
(2) 実験方法及び実験結果 マウス卵巣ガンM5076をマウス腋下部皮下に1匹あたり
1〜2×106Cells移植した。移植後12日後に、ガンの大
きさを実験例1(Colon26)と同様の方法で測定して、
ガン重量を算出した。
実験開始時のマウスの群分け操作は、実験例1と同様に
行った。化合物の投与は、実験例9と同様に行った。
得られた結果は、第9表に示す通りであった。表中の記
号は、前記のとおりである。
この結果より、マウスの卵巣ガンにたいしてもhEGF、
〔Leu21〕‐hEGF、hEGF-II各々とシスプラチンの併用が
シスプラチン単独の制ガン効果をさらに増強したことを
明らかであるといえよう。なお、この効果は統計学的に
も有意な、かつ持続的効果であった。
また、シスプラチンの代わりに抗生物質であるマイトマ
イシンCを用い、これとhEGF、〔Leu21〕‐hEGFまたはh
EGF-IIを各々用いて上記と同様の実験を行ったところ、
上記と同様の効果が得られた。
実験例18 実験例4と同様に、hEGF、〔Leu21〕‐hEGF、hEGF-II各
々と5−FUを用いてマウス卵巣ガンM5076の固型ガンに
対する制ガン作用増強効果を実験例17と同様に検定し
た。
実験は、被検液については実験例1、7と、他について
は実験例15と同様に行った。
結果は、第10表に示す通りであった。表中の記号は前記
の通りである。
この結果より、マウスの卵巣ガンに対してもhEGF、〔Le
u21〕‐hEGF、hEGF-II各々の併用が5−FU単独の制ガン
作用をさらに増強したことが明らかである。
この効果は統計学的にも有意で、かつ持続的効果であっ
た。
また、代表拮抗剤である5−FUの代わりにテガフールを
用い、これとhEGF、〔Leu21〕‐hEGFまたはhEGF-II各々
を用いて上記と同様の実験を行ったところ、上記と同様
の結果が得られた。さらに、アルキル化剤であるシクロ
ホスファミドを用いても同様の結果が得られた。
実験例19 成長因子等のうちで血小板由来成長因子族に分類される
繊維芽細胞成長因子(FGF)を用いて、前記実験例4と
同様に制ガン作用増強効果を調べた。
実験方法および結果 実験は、実験例4と同様に行った。ただし、hEGFをFGF
に変更して行った。
被検液は以下の通り。
FGF:100μg/10ml/kgとなるようにFGF(東洋紡)を0.001
%のTween80を含んだ生理食塩水に溶解したもの。
5−FU:実験例1と同じ。
得られた結果は、第11表に示す通りであった。
尚、同表中の記載は前記実施例に同じ。各数値は6〜8
匹の平均値±標準誤差を示す。統計学的有意差等は、前
記実験例に同様。
この結果より、FGF+5−FU併用投与群は投与後翌日か
ら5−FU単独投与に対して統計学的に有意な、かつ持続
的ガン増殖抑制効果が認められた。
また、5−FUの代わりに抗生物質であるマイトマイシン
Cや、アルキル化剤であるシクロホスファミドさらには
白金製剤であるシスプラチンを用いて上記と同様の実験
を行ったところ、上記と同様の結果が得られた。
実験例20 インスリン様成長因子類のうちでhIGF-IIを用いて、前
記実験例4と同様の実験系で、ヒトIGF-II(hIGF-II)
と以下の制ガン作用を有する化合物との併用による制ガ
ン効果を、ガン重量の増減を測定することにより検定し
た。
対象とした制ガン作用を有する化合物は、以下のもので
ある。
テガフール: 400mg/kg、皮下投与 5−FU: 150mg/kg、皮下投与 マイトマイシン−C: 5mg/kg、皮下投与 シスプラチン: 5mg/kg、皮下投与 実験を、投与群を、上記化合物を表示した用法用量にて
単独投与した群、および制ガン作用を有する化合物各々
とhIGF-II50μg/kgとを併用皮下投与した群、および化
合物無処理群としたこと以外は実験例4と同様に行っ
た。
尚、被検液は、以下の通り。
hIGF-II:50μg/10ml/kgとなるようhIGF-IIを溶媒(0.00
1%Tween80を含むpH7.7の1/15Mリン酸ナトリウム緩衝
液)に溶解したもの。
テガフール:実験例14と同じ。
5−FU:実験例1と同じ。
マイトマイシン−C:実験例16と同じ。
シスプラチン:実験例8と同じ。
得られた結果は、第12表に示す通りであった。同表中の
数値は、化合物投与の直前のガン重量を100とし、例数
8〜10匹の平均値±標準差を示す。表中(*)、**の
印は各制ガン作用を有す化合物各々を単独投与した群に
対するIGF-II併用投与群の統計学的有意差を示す(Pの
定義は前記の通り)。尚、この結果は化合物投与4日後
の値である。
この結果より、IGF-IIと上記制ガン作用を有する化合物
との併用投与群では、全ての各制ガン作用を有する化合
物の単独投与群は比べて著名なガン細胞増殖抑制が認め
られた。
実験例21 インスリンを用いて、前記実験例4と同様の実験系で、
インスリンと以下の制ガン作用を有する化合物の併用に
よる制ガン剤効果を、実験例20と同様の方法で検定し
た。
制ガン作用を有する化合物と被検液は、以下のものであ
る。
テガフール:400mg/kg、皮下投与、実験例14と同じ。
マイトマイシン−C:5mg/kg、皮下投与、実験例16と同
じ。
アドリアマイシン:10mg/kg、皮下投与、実験例10と同
じ。
シスプラチン:5mg/kg、皮下投与、実験例8と同じ。
インスリン:50μg/kg、皮下投与、実験例3と同じ。
得られた結果は、第13表に示す通りであった。同表中の
数値や記号については実験例23と同様とした。
この結果より、インスリンと上記制ガン作用を有す化合
物併用投与群では、全ての上記各制ガン作用を有す化合
物単独投与群に比べ、著名な制ガン効果を得た。
実験例22 トランスフォーミング成長因子類のうちでヒトトランス
フォーミング成長因子α(hTGFα)を用いて、前記実験
例4と同様の実験系で、hTGFαと下記制ガン作用を有す
る化合物との併用による制ガン効果を、ガン重量の増減
を測定することにより検定した。
実験は、投与群を下記制ガン作用を有する化合物を各々
単独投与した群、インスリンと下記制ガン作用を有する
化合物各々とを併用投与した群、および化合物無処置群
としたこと以外は実験例20と同様に行った。
尚、被検液は、以下の通り。
hTGFα:100μg/10ml/kgとなるようにTGFαを0.001%のT
ween80を含んだpH5.9の1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に
溶解したもの。
制ガン作用を有する化合物: 5−FU:実験例1と同じ。
テガフール:実験例14と同じ。
マイトマイシン−C:実験例16と同じ。
アドリアマイシン:実験例10と同じ。
シスプラチン:実験例3と同じ。
得られた結果は、第14表に示す通りであった。同表中の
記号は、第12表の説明に同じである。
この結果より、TGFα+各制ガン作用を有する化合物の
併用投与群では著名な制ガン効果があった。
実験例23 hTGFβとhEGFを用いて、前記実験例4と同様の実験系
で、hTGFβ+hEGFと下記制ガン作用を有する化合物との
併用による制ガン効果をガン重量の増減を測定すること
により検定した。
実験は、被検液投与群を、下記制ガン作用を有する化合
物を単独皮下投与した群、下記制ガン作用を有する化合
物とhTGFβ50mg/kg及びhEGF100μg/kgとを併用投与した
群、および化合物無処理群としたこと以外は実施例4と
同様に行った。
尚、被検液は、以下の通り。
hTGFβ:50mg/10ml/kgとなるようにhTGFβ(BTI社)を0.
001%のTween80を含んだ生理食塩水に溶解したもの。
hEGF:実験例1と同じ。
制ガン作用を有する化合物は、下記のものである。
5−FU:実験例1と同じ。
テガフール:実験例14と同じ。
マイトマイシン−C:実験例16と同じ。
アドリアマイシン:実験例10と同じ。
シスプラチン:実験例3と同じ。
シクロホスファミド:実験例15と同じ。
得られた結果は、第15表に示す通りであった。同表中の
記号は、第12表の説明に同じある。尚、この結果は、化
合物投与後4日目の効果である。
この結果より、hTGFβ+hEGF+各制ガン作用を有する化
合物の併用投与群で著名な制ガン効果が得られた。
実験例24 FGFを用いて前記実験例4を同様の実験系でFGFとテガフ
ールの併用による制ガン作用をガン重量の増減を測定す
ることにより検定した。
実験は、実験例19とほぼ同じとした。ただし、5−FUを
テガフーツに変更して行った。
結果は、第16表に示す通りであった。
この結果より、FGF+テガフール併用投与群のガン重量
から投与後4日目の時点で系統学的に有意な制ガン効果
が認められた。
実験例25 hEGF、hEGF-II、〔Leu21〕‐hEGFまたはレチノイック・
アシッド(Retinoic acid)(RA)を用いて、前記実験
例4と同様の実験系で、これらとテガフールとの併用に
より制ガン効果を、ガン重量の増減を測定することによ
り検定した。
実験は、被検液投与群をテガフール400mg/kg単独皮下投
与した群、テガフール400mg/kgとhEGF、hEGF-II、また
〔Leu21〕‐hEGF各々100μg/kgとRA30mg/kgとを併用皮
下投与した群、および化合物無処理群としたこと以外は
実験例4と同様に行った。
尚、被検液は、以下の通り。
hEGF:実験例1と同じ。
hEGF-II:実験例7と同じ。
〔Leu21〕‐hEGF:実験例13と同じ。
RA:30mg/10ml/kgとなるようにRAとオリーブ油を溶解し
たもの。
テガフール:実験例14と同じ。
得られた結果は、第17表に示す通りであった。同表中の
記号は、第1表の説明に同じである。尚、この結果は、
化合物投与後4日目の結果である。
この結果より、hEGF、hEGF-II、〔Leu21〕‐hEGFおよび
(または)RAとテガフールとの併用投与群で顕著な制ガ
ン効果が認められる。
実験例26 テガフールとウラシルの配合剤であるユーエフティ(UF
T)を用いて、実験例4と同様に成長因子等と併用した
際の制ガン効果を調べた。
実験は、被検液投与群を、UFT650mg/kg単独経口投与し
た群、UFT650mg/kg(経口投与)と下記成長因子等(皮
下投与)とを併用した群、および化合物無処理群とした
こと以外は実験例4と同様に行った。
尚、被検液は、以下の通り。
hEGF:実験例1と同じ。
hEGF-II:実験例7と同じ。
〔Leu21〕‐hEGF:実験例13と同じ。
hTGFα:実験例22と同じ。
hTGFβ:実験例23と同じ。
FGF:実験例19と同じ。
インスリン:実験例3と同じ。
hIGF-II:実験例20と同じ。
UFT:UFTカプセル(大鵬薬品工業(株))の内容物を5
%アラビアゴム水溶液に懸濁させ、UFTとして650mg/kg
となるように経口投与した。
得られた結果は、第18表に示す通りであった。
同表中の記号は、第12表の説明に同じである。
この結果より、成長因子等とUFTとを併用投与すること
によって著名なガン増殖抑制効果が認められた。なお、
第18表中の値は、化学物投与後2日目のガン重合比を示
し、化合物投与直前を100としたものである。
実験例27 アントラサイクリン系制ガン抗生物質であるアイドリア
マイシンに対して耐性をもったマウス白血病の固型ガン
に対するhEGF、hEGF-IIおよび〔Leu21〕‐hEGF各々とア
ドリアマイシン併用の制ガン結果を、ガン重合の増減を
測定することにより検定した。
実験は、実験例5とほぼ同様に行った。ただし、ガン細
胞をP388/Adr.に、制ガン作用を有する化合物をアドリ
アマイシンに変更した。
尚、被検液は、以下の通りであった。
hEGF:実験例1と同じ。
hEGF-II:実験例7と同じ。
〔Leu21〕‐hEGF:実験例13と同じ。
アドリアマイシン:実験例2に同じ。
得られた結果は、第19表に示す通りであった。
同表中の記号は、第2表の説明に同じである。
この結果から、5−FU耐性ガンばかりでなくアドリアマ
イシン耐性ガンに対しても制ガン効果が認められた。し
たがって、成長因子等は、薬剤耐性ができたガンに対し
て非常に有効な効果を示すであろうと思われる。尚、第
19表中の値は化合物投与2日目の値を示し、投与直前を
100としたものである。
実験例28 hEGFの作用持続時間及び投与スケジュールを設定する目
的で実験例4と同様に5−FUを用いてhEGFの制ガン作用
増強効果の持続性を調べた。実験は、5−FUを単独皮下
投与した群、及び5−FUとhEGFを併用皮下投与した群と
した。このうち5−FUとhEGFとを併用皮下投与した群で
は次の6つの群を設定した。すなわち、5−FUを投与す
る3日前にhEGFを投与した群、5−FUを投与する2日前
にhEGFを投与した群、5−FUを投与する1日前にhEGFを
投与した群、5−FUとhEGFとを同様投与した群、5−FU
を投与した1日後にhEGFを投与した群である。それ以外
は実験例4と同様に行った。
結果は、第20表に示すとおりであった。尚、この結果
は、5−FUを投与した4日後に計測したものである。
この結果から、5−FUとhEGFを同時に併用投与したとき
のみならず、5−FUを投与する1日前にhEGFを前投与し
ておいても著明なガン増殖の抑制効果が認められた。
これはin vitroの実験からは全く予想し得なかった事象
であり、hEGFの作用時間の長さを示すものである。
これらの結果から生体内で徐放性にhEGFを放出させつつ
5−FU等制ガン作用を有する化合物を投入する方法も考
えられ、利用可能範囲は大いに拡大できよう。
実験例29 本発明における制ガン作用を有する化合物(イ)及び成
長因子等(ロ)の用法について次の実験を行った。
すなわち、(イ)と(ロ)を併用投与する場合に、両者
を混合して溶液としてこれを投与する方法を試みた。実
験方法は、実験例4と同様とした。尚、被検投与液は
(イ)と(ロ)を併用する際のみ混注としたこと以外は
すべて実験例4と同様に行った。
(イ) テガフール:実験例14に同じ。
アドリアマイシン:実験例10に同じ。
シスプラチン:実験例8に同じ。
(ロ) hEGF:実験例1に同じ。
〔Leu21−hEGF:実験例13に同じ。
hEGF-II:実験例7に同じ。
TGFα:実験例22に同じ。
FGF:実験例19に同じ。
この結果から、混注でも別注と同等の効果を得ることが
できたことが分る。
この事実は、製剤上有益であろう。
実施例1)注射剤 ヒトEGFを発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチンを含む1/15M
リン酸塩緩衝液に溶かして最終濃度を20μg/mlにした。
例えば、pH7.4の場合は、終濃度75mMの塩化ナトリウム
を加えた。この溶液を無菌の膜過、例えば0.22μmの
マイレックス−GV(Millexは登録商標)フィルター(ミ
リポア社製)を介して5mlずつ各アンプルに分注して密
封した。
実施例2)注射剤 ヒトEGFを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)を含
む1/15Mリン酸塩緩衝液に溶かして、最終濃度を20μg/m
lにした。例えば、pH7.4の場合は、終濃度75mMの塩化ナ
トリウムを加えた。この溶液を実施例1と同一の要領で
除菌過して、アンプルの5mlずつ分注、密封した。
実施例3)凍結乾燥注射剤 先の実施例1で調製された注射剤にマンニトールを最終
濃度2w/v%となるように溶解する。この液を実施例1と
同じ要領で除菌過した後に、5mlずつ、ガラス製バア
イル瓶の分注し、−40℃、1時間で凍結させ、−10℃、
真空度0.04mmHgで凍結乾燥機を用いて凍結乾燥し、常法
により無菌状態で密封した。
実施例4)注射剤 牛脳FGFを発熱物質不含の0.1W/V%ゼラチンを含む1/15M
リン酸塩緩衝液に溶かして最終濃度を20mg/mlにした。
例えば、pH7.4の場合は、終濃度75mMの塩化ナトリウム
を加えた。この溶液を実施例1と同一の要領で除菌過
し、アンプル5mlずつ分注の後、密閉した。
実施例5)注射剤 牛脳FGFを発熱物質不含の0.001W/V%ポリオキシエチレ
ンソルタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)を含む
1/15Mリン酸塩緩衝液に溶かして、最終濃度20mg/mlにし
た。例えばpH7.4の場合は、終濃度75mMの塩化ナトリウ
ムを加えた。この溶液を実施例1と同一の要領で除菌
過し、アンプル5mlずつ分注の後、密閉した。
実施例6)凍結乾燥注射剤 先の実施例4で調製された注射剤より実施例3と同一の
要領で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例7)凍結乾燥注射剤 先の実施例5で調製された注射剤より実施例3と同一の
要領デ凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例8)注射剤 0.5W/W%亜鉛含有ヒトインシュリン 40I.U. (塩酸に溶解後、他の成分と混合) 酢酸ナトリウム・3H2O 1.4mg パラオキシ安息香酸メチルエステル 1mg 無水グリセロール 16mg ポリオキシエチレンソルビタン 脂肪酸エステル(ポリソルベート80) 10μg 注射用蒸留水 適 量 水酸化ナトリウム 適 量 (pH7.4に合せる) 1バイアル当り 1ml 実施例9)注射剤 ヒトEGF 100μg 酢酸ナトリウム 6mg パラオキシ安息香酸メチルエステル 5mg 無水グリセロール 80mg ポリオキシエチレンソルビタン 脂肪酸エステル(ポリソルベート80) 50μg 注射用蒸留水 適 量 水酸化ナトリウム 適 量 (pH7.4に合せる) 1バイアル当り 5ml 上記した割合で実施例1と同一の要領で除菌過し、注
射剤を調製した。
実施例10)注射剤 ヒトEGF 100μg フェノール 10mg 無水グリセロール 80mg ポリオキシエチレンソルビタン 脂肪酸エステル(ポリソルベート80) 50μg 注射用蒸留水 適 量 水酸化ナトリウム 適 量 (pH7.4に合せる) 1バイアル当り 5ml 上記配合割合で実験例B1と同一の要領で除菌過し、注
射剤を調製した。
実施例11)注射剤 ヒトEGF 100μg m−クレゾール 15mg 無水グリセロール 80mg ポリオキシエチレンソルピタン 脂肪酸エステル(ポリソルベート80) 50μg 注射用蒸留水 適 量 水酸化ナトリウム 適 量 (pH7.4に合せる) 1バイアル当り 5ml 上記配合割合で実施例1と同一の要領で除菌過し、注
射剤を調製した。
実施例12)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFとヒトEGFIIとをそれぞれ最終濃度10μg/mlとな
るように、発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチンを含む1/15
Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かした。pHは7.4とし、終
濃度75mMの塩化ナトリウムを加えた。この溶液を実施例
1と同一の要領で除菌過し、この溶液から実施例3と
同一の要領で凍結乾燥注射剤を調製シタ。
実施例13)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFとヒトEGFIIとを、それぞれ最終濃度10μg/mlと
なるように、発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)を
含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かした。pHは7.4
とし、終濃度75mMの塩化ナトリウムを加えた。この溶液
を実施例1と同一の要領で除菌過し、この溶液から実
施例3と同一の要領で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例14)凍結乾燥注射剤 〔Leu21)‐hEGFを発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチンを
含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かして最終濃度
を20μg/mlにした。pHは7.4とし、終濃度75mMの塩化ナ
トリウムを加えた。この溶液を実施例1と同一の要領で
除菌過し、この溶液から実施例3と同一の要領で凍結
乾燥注射剤を調製した。
実施例15)凍結乾燥注射剤 〔Leu21)‐hEGFを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート
80)を含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かして最
終濃度を20μg/mlにした。pHは7.4とし、終濃度75mMの
塩化ナトリウムを加えた。この溶液を実施例1と同一の
よう流れで除菌過し、この溶液から実施例3と同一の
要領で凍結乾燥注射剤を中性した。
実施例16)注射剤 ヒトTGFαを発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチンを含む1/1
5Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かして最終濃度を20μg/
mlにした。pHは5.9とし、終濃度89mMの塩化ナトリウム
を加えた。この溶液を実施例1と同一の要領で除菌過
し、アンプル5mlずつ分注の後、密閉した。
実施例17)注射剤 ヒトTGFαを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)を
含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かして、最終濃
度を20μg/mlにした。pHは5.9とし、終濃度89mMの塩化
ナトリウムを加えた。この溶液を実施例1と同一の要領
で除菌過し、アンプル5mlずつ分注の後、密閉した。
実施例18)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFとヒトTGFβとを、それぞれ最終濃度20μg/mlと
10mg/mlとなるように、発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチ
ンを含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かした。pH
は7.4とし、終濃度75mMの塩化ナトリウムを加えた。こ
の溶液を実施例1と同一の要領で除菌過し、この溶液
から実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射剤を調製し
た。
実施例19)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFとヒトTGFβとを、それぞれ最終濃度20μg/mlと
10mg/mlとなるように、発熱物質不含の0.001w/v%ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベ
ート80)を含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かし
た。pH7.4とし、終濃度75mMの塩化ナトリウムを加え
た。この溶液を実施例1と同一の要領で除菌過し、こ
の溶液を実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射剤を調製
した。
実施例20)凍結乾燥注射剤 ヒトIGFIIを発熱物質不含の0.1w/v%のゼラチンを含む1
/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かして最終濃度10μg/
mlにした。pHは7.7とし、終濃度73.6mMの塩化ナトリウ
ムを加えた。この溶液を実施例1と同一の要領で除過
し、この溶液から実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射
剤を調製した。
実施例21)凍結乾燥注射剤 ヒトIGFIIを発熱物質不含の0.001w/v%のポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)
を含む1/15Mリン酸ナトリウム緩衝液に溶かして、最終
濃度と10μg/mlにした。pHは7.7とし、終濃度73.6mMの
塩化ナトリウムを加えた。この溶液を実施例1と同一の
要領で除菌過し、この溶液から実施例3と同一の要領
で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例22)凍結乾燥注射剤 前記実施例2で調製された注射剤より前記実施例3と同
一の要領で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例23)注射剤 ヒトEGF 100μg ゼラチン 5mg 5−フルオロライシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) アンプル当り 5ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過
し、注射剤を調製した。
実施例24)注射剤 ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレソルビタン脂肪酸エステル(ポリソル
ベート80) 50μg 5−フルオロウラシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 1アンプル当り 5ml 上記配合割合で実施例1と前記同一の要領で除菌過
し、注射剤を調製した。
実施例25)凍結乾燥注射剤 実施例23で調製された注射剤を5mlずつ、ガラス製バイ
アル瓶に分注し、−40℃、1時間で凍結させ、−10℃、
真空度0.04mmHgで凍結乾燥機を用いて凍結乾燥し、常法
により、無菌状態で密封した。
実施例26)凍結乾燥注射剤 実施例24で調製された注射剤より実施例25と同一の要領
で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例27)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFを発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチンを含む生理
食塩水に溶かして、最終濃度を20μg/mlに調製した。こ
の溶液に塩酸アドリアマイシンを溶解し、最終濃度を2m
g/mlにした。この溶液を前記実施例1と同じ要領で除菌
過した溶液より、実施例25と同一の操作手順で凍結乾
燥注射剤を調製した。
実施例28)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)を含
む生理食塩水に溶かし、最終濃度を20μg/mlに調製し
た。この溶液に塩酸アドリマイシンを溶解し、最終濃度
を2mg/mlにした。この溶液を、前記実施例1と同じ要領
で除菌過した溶液より実施例25と同一の操作手順で凍
結乾燥注射剤を調製した。
実施例29)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFを発熱物質不含の0.1w/v%ゼラチンを含む生理
食塩水に溶かして最終濃度を20μg/mlに調製した。この
溶液に、マイトマイシンCを溶解し、水酸化ナトリウム
でpHを8.0に調製し最終濃度を40μg/mlにした。この溶
液より、実施例25と同一の操作手順で凍結乾燥注射剤を
調製した。
実施例30)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFを発熱物質不含の0.001%ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)を含む生
理食塩水に溶かして最終濃度を20μg/mlに調製した。こ
の溶液にマイトマイシンCを溶解し、水酸化ナトリウム
でpH8.0に調製し、最終濃度を400μg/mlにした。この溶
液より実施例25と同一の操作手順で凍結乾燥注射剤を調
製した。
実施例31)注射剤 ヒトEGF 100μg ゼラチン 10mg 1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシ
ル 400mg トリスイドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH9.5に合わせる) アンプル当り 10ml 上記配合割合の溶液を前記実施例1と同じ要領で除菌
過後、注射剤を調製した。
実施例32)注射剤 ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 100μg 1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシ
ル 400mg トリスイドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 アンプル当り 10ml 上記配合割合の溶液を前記実施例1と同じ要領で除菌
過後、注射剤を調製した。
実施例33)凍結乾燥注射剤 先の実施例31で調製された注射剤より実施例25と同じ要
領で凍結乾燥注射剤を統制した。
実施例34)凍結乾燥注射剤 先の実施例32で調製された注射剤を実施例25と同じ要領
で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例35 注射剤 ヒトEGF 100μg ゼラチン 5mg シクロホスファミド(無水物) 100mg 塩化ナトリウム 45mg注射用蒸留水 適 量 1アンプル当り 5ml 上記配合割合の溶液を前記実施例1と同じ要領で除菌
過後、注射剤を調製した。
実施例36)注射剤 ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレンスルビタン脂肪酸 エステル(ポリソルベート80) 50mg シクロホスファミド(無水物) 100mg 塩化ナトリウム 45mg注射用蒸留水 適 量 1アンプル当り 5ml 上記配合割合の溶液を前記実施例1と同じ要領で除菌
過後、注射剤を調製した。
実施例37)凍結乾燥注射剤 先の実施例35で調製された注射剤を実施例25と同じ要領
で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例38)凍結乾燥注射剤 先の実施例36で調製された注射剤を実施例25と同じ要領
で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例39)注射剤 ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリス
ルベート80) 500μg シスプラチン 25mg 塩化ナトリウム 365mg マンニトール 500mg注射用蒸留水 適 量 1バイアル当り 50ml (塩酸がpH2.5に合わせ、ヒトEGFを溶解させる) 上記配合割合の溶液を、前記実施例1の要領で除菌過
し、50mlずつ、こはく色ガラス製バイアルに分注した。
次いでバイアルにキャップし無菌条件で密封した。
実施例40)凍結乾燥注射剤 実施例39の配合割合の除菌過後の溶液を、実施例25の
要領で10mlずつこはく色ガラス製バイアル瓶に分注した
後、凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例41)注射剤 ウシ脳酸性FGF 100μg ゼラチン 5mg 5−フルオロウラシル 100mg トリスヒドロシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 1アンプル当り 5ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
注射剤を調製した。実施例42)注射剤 ウシ脳酸性FGF 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 50μg 5−フルオロウラシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 1アンプル当り 5ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
注射剤を調製した。
実施例43)凍結乾燥注射剤 先の実施例41で調製された注射剤を実施例25と同じ要領
で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例44)凍結乾燥注射剤 先の実施例42で調製された注射剤より実施例25と同一の
操作手順で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例45)と凍結乾燥注射剤 0.5w/w%亜鉛含有ヒトインシュリンを最少量の1N塩酸で
溶解した。このインシュリン溶液を発熱物質不含の0.00
1w/v%ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(ポリソルベート80)を含む生理食塩水に溶かし、最終
濃度を8I.U./mlに調製した。この溶液に塩酸アドリマイ
シンを溶解し、最終濃度2mg/mlに調製した。この溶液を
実施例1と同じ要領で除菌過した。
溶液より実施例25と同一の操作手順で凍結乾燥注射剤を
調製した。
実施例46)注射剤 0.5w/v%亜鉛含有 ヒトインシュリン 40I.U. (塩酸に溶解後、他の成分と混合) ポリオキシエチレンソルビタン 250μg 脂肪酸エステル(ポリソルベート80)シスプラチン25mg 塩化ナトリウム 225mg マンニトール 250mg注射用蒸留水 適 量 1バイアル当り 25ml (塩酸でpH2.5に合わせる) 上記配合割合の溶液を前記実施例1の要領で除菌過
し、25mlずつ、50mlこはく色ガラス製バイアルに分注し
た。次いでバイアルにキャップし、無菌条件で密封し
た。
実施例47)凍結乾燥注射剤 ヒトEGF 50μg ヒトEGFII 50μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 50μg 5−フルオロウラシル 100mg トリスドキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 5ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
た溶液から、前記実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射
剤を調製した。
実施例48)凍結乾燥注射剤 ヒトEGF 50μg ヒトEGFII 50μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 100μg 1−(2−テトラヒドロフル)−5−フルオロウラシル
400mg トリスドキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 10ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
た溶液から、前記実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射
剤を調製した。
実施例49)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFとヒトEGFIIとを、発熱物質不含の0.001w/v%ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリスル
ベート80)を含む生理食塩水に溶かし、最終濃度を10μ
g/ml(ヒトEGF)および10μg/ml(ヒトEGFII)に調製し
た。この溶液に、塩酸アドリアマイシンを溶解し、最終
濃度を2mg/mlにした。この溶液を前記実施例1と同じ要
領で除菌過し、この溶液より実施例25と同一の操作手
順で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例50)凍結乾燥注射剤 ヒトEGFとヒトEGFIIとを、発熱物質不含の0.001w/v%ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソル
ベート80)を含む生理食塩水に溶かして、最終濃度を10
μg/ml(ヒトEGF)および10g/ml(ヒトEGFII)に調製し
た。この溶液に、マイトマイシンCを溶解し、水酸化ナ
トリウムpH8.0に調整し、最終濃度を400μg/mlにした。
この溶液より、実施例25と同一の操作手順で凍結乾燥注
射剤を調製した。
実施例51)注射剤 ヒトEGF 50μg ヒトEGFII 50μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 500μg シスプラチン 25mg 塩化ナトリウム 365mg マンニトール 500mg注射用蒸留水 適 量 1バイアル当り 50ml (塩酸でpH2.5に合わせる) 上記配合割合で前記実施例1の要領で除菌過し、50ml
ずつこはく色ガラス製バイアルに分注した。次いで、バ
イアルにキャップし、無菌条件で密封した。実施例52)
凍結乾燥注射剤 〔Leu21〕−ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 50μg 5−フルオロウラシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 5ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
た溶液から、前記実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射
剤を調製した。
実施例53)凍結乾燥注射剤 〔Leu21〕−ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 100μg 1−(テトラヒドロフリル−5−フルオロウラシル400m
g トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 10ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
た溶液から、前記実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射
剤を調製した。
実施例54)凍結乾燥注射剤 〔Leu21〕−ヒトEGFを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベー
ト80)を含む生理食塩水に溶かし、最終濃度を20μg/ml
に調整した。この溶液に、塩酸アドリアマイシンを溶解
し、最終濃度を2mg/mlにした。この溶液を前記実施例1
と同じ要領で除菌過し、この溶液より実施例25と同一
の操作手順で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例55)凍結乾燥注射剤 〔Leu21〕−ヒトEGFを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベー
ト80)を含む生理食塩水に溶かし、最終濃度を20μg/ml
に調整した。この溶液に、マイトマイシンCを溶解し、
水酸化ナトリウムでpH8.0に調製し、最終濃度を400μg/
mlにした。この溶液より、実施例25と同一の操作手順で
凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例56)注射剤 〔Leu21〕−ヒトEGF 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 500μg シスプラチン 25mg 塩化ナトリウム 365mg マントール 500mg注射用蒸留水 適 量 1バイアル当り 50ml (塩酸でpH2.5に合わせる) 上記配合割合の溶液を前記実施例1の要領で除菌過
し、50mlずつこはく色ガラス製バイアルに分注した。次
いで、バイアルにキャップし、無菌条件で密封した。
実施例57)凍結乾燥注射剤 ヒトTEGFα 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 50μg 5−フルオロウラシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 5ml 上記配合割合で前記実施例1と同一の要領で除菌過し
た溶液から、前記実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射
剤を調製した。
実施例58)凍結乾燥注射剤 ヒトTEGFα 100μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 100μg 1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシ
ル 400mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH9.5に合わせる) 10ml 上記配合割合の溶液をで前記実施例1と同じ要領で除菌
過した。この溶液から、前記実施例3と同一の要領で
凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例59)注射剤 ヒトTGFα 100μg ポリオキシエチリレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリ
ソルベート80) 500μg シスプラチン 25mg 塩化ナトリウム 365mg マンニトール 500mg注射用蒸留水 適 量 1バイアル当り 50ml (塩酸でpH2.5に合わせる) 上記配合割合の溶液を、前記実施例1の要領で除菌過
し、50mlずつこはく色ガラス製バイアルに分注した。次
いで、バイアルにキャップし、無菌条件で密封した。
実施例60)凍結簡素注射剤 ヒトEGF 100μg ヒトTGFβ 50mg ポリオキシエチレンスルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 50μg 5フルオロウラシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 5ml 上記配合割合の溶液を、前記実施例1と同じ要領で除菌
過した。この溶液から、前記実施例3と同一の要領で
凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例61)凍結乾燥注射剤 ヒトEGF 100μg ヒトTGFβ 50mg ポリオシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリスル
ベート80) 100μg 1−(2−テトラヒドロフル)−5−フルオロラウシル
400mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH9.5に合わせる) 10ml 上記配合割合の溶液を、前記実施例1と同じ要領で除菌
過した。この溶液から、前記実施例3と同一の要領で
凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例62)凍結乾燥注射剤 ウシ脳酸性FGF 100μ ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 100μg 1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシ
ル 400mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH9.5に合わせる) 10ml 上記配合で実施例1と同一要領で除菌過した溶液か
ら、前記実施例3と同一の要領で凍結乾燥注射剤を調製
した。
実施例63)凍結乾燥注射剤 0.5w/v%亜鉛含有ヒトインシュリンを最少量の1N塩酸で
溶解した。このインシュリン溶液を発熱物質不含の0.00
1w/v%ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(ポリソルベート80)を含む生理食塩水に溶かし、最終
濃度を8I.U./mlに調製した。この溶液にマイトマイシン
Cを溶解して、水酸化ナトリウムでpHを8に合わせ、最
終濃度を400μg/mlにした。この溶液を前記実施例1ト
同じ要領で除菌過した。この溶液より、前記実施例25
と同一の操作手順で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例64)凍結簡素注射剤 ヒトIGFII 50μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 50μg 5−フルオロウラシル 100mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH8.0に合わせる) 5ml 上記配合割合の溶液を、前記実施例1と同じ要領で除菌
過した。この溶液より、前記実施例3と同一の要領で
凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例65)凍結簡素注射剤 ヒトIGFII 50μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 100μg 1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシ
ル 400mg トリスヒドロキシメチルアミノメタン 400mg注射用蒸留水 適 量 (塩酸でpH9.5に合わせる) 10ml 上記配合割合の溶液を、前記実施例1と同じ要領で除菌
過した。この溶液より、前記実施例3と同一の要領で
凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例66)凍結乾燥注射剤 ヒトIGFIIを発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)と
0.001N塩酸とを含む生理食塩水に溶かし、最終濃度を10
μg/mlに調製した。この溶液に、塩酸アドリアマイシン
を溶解し、最終濃度を2mg/mlにした。この溶液を実施例
1と同じ要領で除菌過した。この溶液より、実施例25
と同一の操作手順で凍結乾燥注射剤を調製した。
実施例67)凍結乾燥注射剤 ヒトIGFIIを、発熱物質不含の0.001w/v%ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80)
を含み、水酸化ナトリウムでpH8.0に調整された生理食
塩水に溶かし、最終濃度を10μg/mlに調製した。この溶
液に、マイトマイシンCを溶解し、最終濃度を400μg/m
lにした。この溶液を実施例1と同じ要領で除菌過し
た。この溶液より、実施例25と同一の手順で凍結乾燥注
射剤を調製した。
実施例68)注射剤 ヒトIGFII 20μg ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソ
ルベート80) 500μg シスプラチン 25mg 塩化ナトリウム 365mg マンニトール 500mg注射用蒸留水 適 量 1バイアル当り 50ml (塩酸でpH2.5に合わせ、ヒトIGFIIを溶解させる) 上記配合割合の溶液を前記実施例1の要領で除菌過
し、50mlずつこはく色ガラス製バイアルに分注した。次
いで、バイアルにキャップし、無菌条件で密封した。
【図面の簡単な説明】 第1図は、実験例1におけるガン重量の経時変化を示し
たグラフである。 第2図は、実験例2においてガン重量の経時変化を示し
たグラフである。 第3図は、実験例3においてガン重量の経時変化を示し
たグラフである。 第4図は、実験例1において実験動物の体重の経時変化
を示したグラフである。 第5図は、実験例8における化合物投与直前(第1日
目)に対するガン重量の経時変化を示したグラフであ
る。 第6図は、実験例9における化合物投与直前(第1日
目)に対するガン重量の経時変化を示したグラフであ
る。 第7図は、実験例10におけるガン重量の経時変化を示し
たグラフである。 第8図は、実験例13におけるガン重量の経時変化を示し
たグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 9454−4C 31/675 9454−4C 31/71 9454−4C 33/24 9454−4C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成長因子、その構成成分の一部に相当する
    ペプチド、これらの誘導体、またはこれらの塩を有効成
    分とすることを特徴とする制ガン作用調節剤。
  2. 【請求項2】成長因子が、上皮細胞成長因子族、インス
    リン族、または血小板由来成長因子族である、特許請求
    の範囲第1項記載の制ガン作用調節剤。
  3. 【請求項3】成長因子が上皮細胞成長因子である、特許
    請求の範囲第1項記載の制ガン作用調節剤。
  4. 【請求項4】上皮細胞成長因子族が、ヒト上皮細胞成長
    因子(hEGF)、hEGFを構成するアミノ酸53残基中N末端
    から21番目のメチオニンがロイシンに変換されたもの
    (〔Leu21〕−hEGF)、hEGFを構成するアミノ酸53残基
    中C末端からロイシンおよびアルギニンの2個がないも
    の、(hEGF-II)、α型トランスフォーミング成長因子
    (TGFα)、またはβ型トランスフォーミング成長因子
    (TGFβ)である、特許請求の範囲第3項記載の制ガン
    作用調節剤。
  5. 【請求項5】成長因子がインスリン族である、特許請求
    の範囲第1項記載の制ガン作用調節剤。
  6. 【請求項6】インスリン族がインスリン、インスリン様
    成長因子I型(IGF−I)、またはインスリン様成長因
    子II型(IGF-II)である、特許請求の範囲第5項記載の
    制ガン作用調節剤。
  7. 【請求項7】成長因子が血小板由来成長因子族である、
    特許請求の範囲第1項記載の制ガン作用調節剤。
  8. 【請求項8】血小板由来成長因子族が繊維芽細胞成長因
    子(FGF)である、特許請求の範囲第7項記載の制ガン
    作用調節剤。
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