JPH0717523Y2 - 減衰力可変型液圧緩衝装置 - Google Patents

減衰力可変型液圧緩衝装置

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JPH0717523Y2
JPH0717523Y2 JP11545288U JP11545288U JPH0717523Y2 JP H0717523 Y2 JPH0717523 Y2 JP H0717523Y2 JP 11545288 U JP11545288 U JP 11545288U JP 11545288 U JP11545288 U JP 11545288U JP H0717523 Y2 JPH0717523 Y2 JP H0717523Y2
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damping force
pressure
piezoelectric element
signal
shock absorber
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忍 柿崎
史之 山岡
茂 菊島
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等車両の減衰力可変型液圧緩衝装置に
係り、詳しくは、液圧の検出と減衰力の増減操作とを同
時に行うことができる減衰力可変型液圧緩衝装置に関す
る。
(従来の技術) 近時、車両に対する要求の高度化に伴って乗心地と走行
安定性の両立が強く求められる傾向にある。そのため、
走行状態に応じて減衰力を増減操作し、通常走行時には
乗心地を良くする低い減衰力を、車体のロール発生時に
は走行安定性を高めるような高い減衰力をそれぞれ発生
する減衰力可変型液圧緩衝装置も普及している。
従来のこの種の減衰力可変型液圧緩衝装置としては、例
えば特開昭61-85210号公報に記載のものが知られてい
る。この装置では、ショックアブソーバ内に設けられた
単一の圧電素子がシリンダ内の液圧を検出して検出信号
を出力し、コントローラが液圧検出回路から入力される
検出信号の大きさが設定値を超えると駆動回路から圧電
素子に高電圧を印加し、圧行程、伸行程に拘らず減衰力
を所定時間ソフトからハードに切り換える。なお、上記
所定時間内において、コントローラに内蔵された液圧検
出回路のスイッチは閉止され、検出信号の大小判定は行
われない。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の減衰力可変型液圧緩衝
装置にあっては、検出信号の大きさが設定値を超えると
コントローラが液圧検出回路のスイッチを所定時間閉止
し、駆動回路から圧電素子に高電圧を印加して減衰力を
一律にハードに切換える構成となっていたため、上記所
定時間内は検出信号の大小判定を行えないことから、路
面振動に応じて圧側および伸側減衰力を適切に制御でき
ないという問題点があった。
例えば、凹凸路において減衰力を一律にハードに切換え
ると、上記所定時間内に入力する伸側の振動入力に対す
る走行安定性は充たされるものの、圧側の振動入力に対
しては乗心地が悪化し、乗心地および走行安定性を両立
できない。
(考案の目的) そこで、本考案は、圧電素子からの信号出力のうち交流
成分のみの通過を許容する信号分離手段を設けることに
より、圧電素子からの検出信号からピストンの移動方
向、移動速度等を常時判定して、検出信号の大きさに応
じて圧電素子を駆動制御し、減衰力を適切に可変できる
減衰力可変型液圧緩衝装置を提供することを目的として
いる。
(課題を解決するための手段) 本考案による減衰力可変型液圧緩衝装置は上記目的達成
のため、作動液の重填されたシリンダと、該シリンダの
一端から挿入されたピストンロッドの先端側に設けら
れ、シリンダ内を液圧緩衝器の伸側行程時容積減少され
る伸側液室、および、その圧側行程時容積減少される圧
側液室とに画成すると共に伸側液室と圧側液室とを連通
させる通路を備えたピストンと、前記通路の流通抵抗を
変化させることにより発生減衰力を変化させる減衰力可
変手段と、前記減衰力可変手段を印加電圧に応じて押圧
し、且、減衰力可変手段を介して何れかの液室の液圧を
受け、液圧に応じた信号を出力する圧電素子と、前記圧
電素子を駆動する制御手段とを備えた減衰力可変型液圧
緩衝器において、前記制御手段は、圧電素子からの出力
信号のうち直流成分を遮断し、交流成分のみを通過させ
る信号分離手段を設け、当該信号分離手段を介して液圧
緩衝器内の液圧を検出するようにしている。
(作用) 本考案では、減衰力可変型液圧緩衝器の液室の液圧を検
出して交流信号を出力する圧電素子が液圧緩衝器に配設
され、信号分離手段によって圧電素子の検出信号の交流
成分のみの通過が許容され、検出信号から液圧緩衝器の
作動方向・作動速度等が判定され、検出信号の大きさに
応じて直流の印加電圧が圧電素子に印加されて圧電素子
が駆動制御され、減衰力が増減操作される。
したがって、圧電素子を駆動制御しているときであって
も、圧電素子の出力信号から路面振動の大きさが常時監
視され、路面振動に応じて減衰力が適切に制御され、乗
心地および走行安定性を両立できる。
なお、実用新案登録請求の範囲にいう伸側および圧側と
は、シリンダに対してピストンが伸びる向きに移動する
場合、および圧縮する向きに移動する場合のことであ
り、以下、圧行程および伸行程と称して用いることもあ
る。
また、実用新案登録請求の範囲にいう液圧緩衝器の作動
方向とは、シリンダに対してピストンが移動する方向の
ことであり、以下、ピストンの移動方向と称して用いる
こともある。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1〜5図は本考案に係る減衰力可変型液圧緩衝器の一
実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。第1図はショックアブソーバの
全体構成図、第2図はその要部断面図、第3図はシステ
ムの全体構成図、第4図はその一系統の制御回路を示す
図である。
第1図において、1は減衰力可変型のショックアブソー
バである。ショックアブソーバ1は密封された外筒2
と、外筒2に内蔵されたシリンダ3と、シリンダ3の一
端から挿入されたピストンロッド4と、ピストンロッド
4の先端に設けられ、シリンダ3の内壁を軸方向に摺動
するピストン5と、シリンダ3の下端に設けられたボト
ムバルブ6と、外筒2の内壁およびシリンダ3によって
形成されるリザーバ室7と、ピストンロッド4を支持す
るロッドガイド8と、ロッドガイド8の上部に設けられ
たピストンシール9と、外筒2の上部を閉止するストッ
パプレート10と、を含んで構成されている。外筒2は有
底筒状を成し、シリンダ3、ロッドガイド8およびピス
トンシール9を収容し、上端をかしめて形成されてい
る。また、外筒2の下端部には、車両の車軸等に取り付
けるためのアイブッシュ11およびアイ12が固着されてい
る。ピストン5はシリンダ3の内部を伸行程時に内部容
積が減少される伸側液室14と、その圧行程時に内部容積
が減少される圧側液室15と、に画成する。伸側液室14お
よび圧側液室15内の圧力は路面振動の大きさに応じて発
生し、その圧力を検出すれば路面振動の入力状況、すな
わち走行状態を検出できる。シリンダ3は上端開口部が
ロッドガイド8で閉塞され、下端に連通孔16を有するボ
トムボディ17を備えており、ボトムボディ17にはボトム
バルブ6が取付られている。ボトムバルブ6は伸行程で
開くチェックバルブ18と、チェックバルブ18が開くとき
作動液を流入させるポート19と、圧行程で開く圧側バル
ブ20と、圧側バルブ20が開くとき減衰力を発生させるオ
リフィス21と、チェックバルブ18の開度を規制するスト
ッパプレート22と、ボトムボディ17にチェックバルブ18
等を固定するカシメピン23と、を含んで構成される。伸
行程において、リザーバ室7内の作動液は圧側液室15内
の負圧力によりチェックバルブ18を開き、圧側液室15に
流入する。このとき、チェックバルブ18はストッパプレ
ート22によってその開度が規制される。また、圧行程で
は、圧側液室15内の作動液は圧側バルブ20を開き、オリ
フィス21で圧側液室15内の正圧力に対応した減衰力を発
生し、連通孔16を通ってリザーバ室7に流入する。ピス
トン5の外周部にはテフロン等の低摩擦材料で形成され
たシール部材24が設けられ、シール部材24はシリンダ3
の内壁に接して摺動する。また、ピストンロッド4には
リテーナ25が固定され、リテーナ25は上部に設けられた
弾性体のリバウンドストッパ26とともに、ピストン5と
ロッドガイド8との衝突を緩和させる。ピストンシール
9の内周部には、ピストンロッド4に弾接し、内部の液
密を維持するメインリップ27と、外部からの泥水等を阻
止するダストリップ28とが形成されている。ストッパプ
レート10はシリンダ3の上端に下部が嵌合し、中央の貫
通孔10a内の図示しないブッシュでピストンロッド4を
摺動自在にガイドする。ピストンロッド4の上端から引
き出された配線30はコントロールユニット100に接続さ
れている。
第2図はピストン5周辺の断面を示しており、図中上方
が車体側であり、図中下方が車輪側である。同図におい
て、ピストンロッド4の中央には配線30を収容する配線
通路41が形成され、配線通路41は徐々に拡大して下端の
ネジ部41aでピストン5と螺合する。ピストン5はピス
トンロッド4に螺合する本体42と、本体42の下端部に螺
合するスリーブ43と、を有し、スリーブ43の下端部には
アジャストナット44が螺合固定されている。本体42には
中空部45と、連通孔46、47とが形成されており、伸側液
室14および下側液圧室15内の作動液は中空部45および連
通孔46、47を経由して相互に流動する。スリーブ43には
連通孔48が形成されている。また、ピストン5の内部に
は円形断面の収容孔49、50が形成されており、収容孔4
9、50は中空部45と連通している。
中空部45の内部には、バルブボディ51が摺動自在に挿入
され、バルブボディ51は中空部45を伸側液室14に連通し
た上部液室52と、圧側液室15に連通した下部液室53とに
区画する。また、バルブボディ51には上部液室52および
下部液室53を別個に連通させる伸側流路54および圧側流
路55が設けられ、伸側流路54は伸側液室14の作動液を伸
側行程時に伸側液室14より流出させ、圧側流路55は圧側
液室15の作動液を圧側行程時に圧側液室15より流出させ
る。伸側流路54および圧側流路55には伸側ディスクバル
ブ56および圧側ディスクバルブ57がおのおの設けられ、
伸側および圧側ディスクバルブ56、57は複数枚の薄板で
形成されて所定の曲げ剛性を有し、曲げ剛性に応じてバ
ルブボディ51に密着して伸側流路54および圧側流路55を
閉塞する。また、伸側および圧側ディスクバルブ56、57
は伸側液室14および圧側液室15内の液圧に応じて開き、
その曲げ剛性に応じて伸側流路54および圧側流路55の開
口面積を変化させ、開口面積に応じた所定の減衰力を発
生させる。なお、伸側および圧側ディスクバルブ56、57
の両側にはスライダ58およびバルブコア59が配設され、
スライダ58およびバルブコア59はバルブボディ51ととも
に伸側および圧側ディスクバルブ56、57を把持し、図中
上下方向から押圧されると伸側および圧側ディスクバル
ブ56、57の曲げ剛性を変化させ、その曲げ剛性に応じて
伸側流路54および圧側流路55の開口面積を減らして発生
減衰力を増加させる。また、スライダ58およびバルブコ
ア59はプレート61、62を介して第1の圧電素子80および
第2の圧電素子90に当接する。第1の圧電素子80はプレ
ート63、キャップ64およびスライダ58によって支持さ
れ、第2の圧電素子90はバルブコア59およびキャップ65
によって支持されている。圧行程において、キャップ65
はアジャストナット44の孔66から圧側液室15内の液圧を
下面に受けて上方向に変位し、変位を第2の圧電素子90
に伝達する。圧行程において、圧側ディスクバルブ57は
圧側液室15内の液圧を受け、スライダ58を介して第1の
圧電素子80に液圧を伝達する。伸行程において、伸側デ
ィスクバルブ56は伸側液室14内の液圧を受け、バルブコ
ア59を介して第2の圧電素子90に液圧を伝達する。
第1の圧電素子80および第2の圧電素子90は所定のセラ
ミックス(以下、圧電材料という)の圧電効果および逆
圧電効果(電歪効果ともいう)を利用しており、一対の
電極を有する薄い圧電材料を多数枚(例えば、100枚程
度)積層して形成される。圧電効果とは、圧電材料の電
極に電圧を印加すると、印加電圧の変化に応じて圧電材
料が図中上下方向に伸縮する(以下、変位という)現象
をいい、圧電材料に特有の現象である。
すなわち、伸行程において、第1の圧電素子80は印加電
圧に応じた所定の変位力を発生してスライダ58を押圧
し、圧側ディスクバルブ57の曲げ剛性を変えて圧側流路
55の開口面積を減らし、所定の減衰力(以下、ソフトと
いう)を増加して高減衰力(以下、ハードという)に切
り換える。一方、圧行程において、第2の圧電素子90は
印加電圧に応じた所定の変位力を発生してバルブコア59
を押圧し、伸側ディスクバルブ56の曲げ剛性を変えて伸
側流路54の開口面積を減らし、減衰力をソフトからハー
ドに切り換える。
また、圧電材料の上下方向に圧力若しくは変位力が加え
られると圧電材料に変位が生じ、圧電材料は変位に応じ
て起電力を発生する。この現象を逆圧電現象といい、こ
の起電力の大きさから逆に圧電材料に加わっている圧力
若しくは変位力の大きさを検出することが可能である。
すなわち、圧行程において、第1の圧電素子80はスライ
ダ58を介して圧側ディスクバルブ57から伝達される圧側
液室15内の液圧を検出し、液圧に応じた圧側信号Spを出
力する。
圧行程において、第2の圧電素子90はキャップ65を介し
て伝達される圧側液室15内の液圧を検出し、液圧に応じ
た圧側信号Spを出力する。一方、伸行程において、第2
の圧電素子90はバルブコア59を介して伸側ディスクバル
ブ56から伝達される伸側液室14内の液圧を検出し、液圧
に応じた伸側信号Ssを出力する。
すなわち、第1の圧電素子80は圧側液室15内の液圧を検
出する液圧センサとしての機能を有し、第2の圧電素子
90は伸側液室14および圧側液室15内の液圧を検出する液
圧センサとしての機能を有する。
また、第1の圧電素子80のコード81、82は第2の圧電素
子90のコード91、92と一緒に配線30を形成し、配線30は
コントロールユニット100に接続されている。収容孔49
の内部には調整機構67が収容されており、調整機構67は
本体42の上端に形成されたアジャストスクリュ68と、ア
ジャストスクリュ68に螺合するアジャストナット69とで
構成され、アジャストナット69は回動されると図中上下
方向に移動し、第1の圧電素子80の軸方向の位置を変化
させる。また、ピストン5の外部には伸行程で減衰力を
発生する伸側バルブ70および伸側バルブ70を上方に付勢
するスプリング71が設けられており、スプリング71の下
端はアジャストナット72およびロックナット73によって
ピストン5に固定されている。伸行程において、伸側液
室14内の液圧に応じて下部液室53の液圧が上昇し、下部
液室53内の作動液は連通孔48を通って伸側バルブ70を押
圧し、スプリング71の付勢力に打ち勝って伸側バルブ70
を下方に移動させ、伸側バルブ70で液圧に応じて所定の
減衰力を発生させる。
第1および第2の圧電素子80、90からの信号はコントロ
ールユニット100に入力されており、コントロールユニ
ット100は制御手段および信号分離手段としての機能を
有する。コントロールユニット100は第1および第2の
圧電素子80、90の出力信号を直流成分および交流成分に
分離し、第1の圧電素子80の出力信号の有無によってピ
ストン5の移動方向(圧側および伸側)を判定し、圧側
および伸側信号Sp、Ssの大きさに対応した圧側および伸
側制御信号SA、SBを出力する。
コントロールユニット100の内部を説明するため第3図
に移る。同図において、コントロールユニット100はI/O
ポート(信号分離手段)101と、入力回路110と、演算回
路120、駆動回路130と、駆動用電源回路140と、を備え
ている。I/Oポート101にはショックアブソーバ1が配線
30を介して接続されており、各々コントロールユニット
100と信号の授受を行っている。
この詳細を説明するために第4図に移る。同図におい
て、ショックアブソーバ1は内部に一対の圧電素子80、
90を有し、圧電素子80、90の一方のコード81、91は接地
され、他方のコード82、92はI/Oポート101と接続されて
いる。第1の圧電素子80は液圧を検出して交流の圧側信
号Spを出力し、I/Oポート101に出力する。I/Oポート101
はダイオードD1、D2と、コンデンサCと、を有してお
り、コンデンサCは圧側信号Spの直流成分を遮断して交
流成分を通過させる。ダイオードD1、D2は圧側信号Spを
遮断するとともに、圧電素子を伸長可能な直流の高電圧
(以下、駆動電圧という)が駆動回路130から出力され
ると、伸側制御信号SAに応じて第1の圧電素子80に駆動
電圧を印加および放電する。入力回路110はバッファ112
と、抵抗R1と、ダイオードD3と、トランジスタTr1と、
を含んで構成されている。トランジスタTr1は演算回路1
20から伸側制御信号SAが出力されるとONになり、駆動電
圧による圧側信号Spの増加分をカットし、圧側信号Spを
適切な信号レベルに維持する。ダイオードD3および抵抗
R1は液圧の変動に伴う圧側信号Spの細かな変動を除去し
て圧側信号Spの信号レベルを安定させるとともに、入力
側のショートからバッファ112を保護する。バッファ112
は圧側信号Spの交流成分を増幅し、演算回路120に適切
な信号レベルの圧側信号Spを出力する。演算回路120は
例えばマイクロコンピュータ等で構成され、内部メモリ
に書き込まれたプログラムに従って外部データを取り込
み、これら取り込まれたデータおよび内部メモリに書き
込まれているデータなどに基づいて、減衰力の可変制御
に必要な処理値を演算する。すなわち、演算回路120は
入力信号からピストン5の作動方向を判定し、入力信号
に応じた伸側制御信号SAを駆動回路130に出力する。駆
動回路130は駆動電圧を印加する印加部131と、電荷を放
電する放電部132と、を含んで構成される。印加部131は
コンパレータ133の一端に伸側制御信号SAが入力される
とトランジスタTr2、Tr3をONとし、駆動用電源回路140
の駆動電圧(直流電圧)をI/Oポート101のダイオードD1
を介して第1の圧電素子80に印加し、減衰力をソフトか
らハードに切り換える。このとき、抵抗R2は駆動用電源
回路140からトランジスタTr2、Tr3へ流れる電流を制限
し、抵抗R3、R4は第1の圧電素子80に印加される電圧を
分圧し、分圧した電圧をコンパレータ133の他端に入力
する。コンパレータ133は抵抗R3、R4によって分圧され
た電圧から第1の圧電素子80の電圧レベル(以下、印加
レベルという)を検出し、印加レベルが伸側制御信号SA
に等しくなるまで第1の圧電素子80に駆動電圧を印加す
る。放電部132はコンパレータ134の一端に伸側制御信号
SAが入力されるとトランジスタTr4をONとし、第1の圧
電素子に印加されている電荷をI/Oポート101のダイオー
ドD2を介して放電し、減衰力をハードからソフトに戻
す。このとき、コンパレータ134は抵抗R5、R6によって
分圧された電圧から第1の圧電素子80の電圧レベル(以
下、放電レベルという)を検出し、放電レベルが伸側制
御信号SAと等しくなるまで放電を行う。このとき、抵抗
R7およびダイオードD4は駆動用電源回路140からトラン
ジスタTr4に供給される電流を適切に制御し、トランジ
スタTr4をON状態に保持する。駆動用電源回路140は例え
ばDC-DCコンバータで形成され、第1および第2の圧電
素子80、90を伸長可能な直流の高電圧(駆動電圧)を出
力する。なお、第2の圧電素子90と接続する回路には上
記と同一番号を付し、その説明を省略する。
また、圧電素子の位置調整は次のように行われる。すな
わち、圧電素子に所定の電圧を印加後放電させ、アジャ
ストナット69を回動して圧電素子を圧迫し、圧迫によっ
て生ずる圧電素子の発生電圧がある一定値となるまで調
整する。なお、伸側、圧側共に同じ手順によって調整す
る。
次に、作用を第5図に基づいて説明する。
伸行程において、ピストン5の伸側への移動に伴って伸
側液室14内に液圧が生じ、上部液室52内の液圧が上昇し
て伸側ディスクバルブ56が開き、バルブコア59を介して
伸側ディスクバルブ56から液圧が第2の圧電素子90(第
1の液圧センサ)に伝達され、第2の圧電素子90から液
圧に応じた伸側信号Ssが出力される(同図(c)参
照)。伸側信号SsがI/Oポート101(信号分離手段)のコ
ンデンサCで直流成分および交流成分に分離され、信号
の交流成分のみがコンデンサCを通過して入力回路110
のバッファ112に入力され、伸側信号Ssがバッファ112に
よって適切な信号レベルに増幅されて演算回路120に入
力される。このとき、演算回路120で第1の圧電素子80
から伸側信号Ssが出力されないことから伸行程であると
判定され、伸側信号Ssの大きさに応じて伸側減衰力を制
御する制御値が演算され、該制御値に応じた伸側制御信
号SAが駆動回路130に出力され、伸側制御信号SAに応じ
た直流の駆動電圧が駆動用電源回路140からI/Oポート10
1のダイオードD1を介して第1の圧電素子80に印加さ
れ、第1の圧電素子80の発生させる変位力に応じて伸側
ディスクバルブ56の曲げ剛性が変化し、その曲げ剛性に
応じて伸側流路54の開口面積が減少して伸側の減衰力が
ソフトからハードに切換えられる(区間H参照)。
また、減衰力の切換と同時に演算回路120から伸側制御
信号SAが入力回路110に出力され、入力回路110のトラン
ジスタTr1がONとなって減衰力切換に伴う伸側信号Ssの
電圧増加分が除去され、伸側信号Ssが適切な信号レベル
に保たれて演算回路120で液圧の大小判別が常時行われ
る。また、液圧の大きさが小さくなると伸側制御信号SA
が駆動回路130に入力され、第1の圧電素子80に貯えら
れた電荷がI/Oポート101のダイオードD2を介して放電さ
れ、伸側の減衰力がソフトに戻される。
また、伸行程であっても、ピストン4が圧側に向かうと
圧側制御信号SBが出力され、駆動電圧が第1の圧電素子
80に印加されて圧側の減衰力がハードに切換えられる。
このとき、伸側信号Ssに重畳された駆動電圧がI/Oポー
ト101のコンデンサCの働きによって除去され、伸側信
号Ssが適切な信号レベルに保たれる。
このように、本実施例では交流成分および直流成分の分
離を行う信号分離手段(I/Oポート101)を設けているの
で、第1および第2の圧電素子80、90に直流の駆動電圧
を印加しているときであっても、第1および第2の圧電
素子の出力信号の大小判定を常時行うことができ、出力
信号からピストン5の作動方向(伸行程および圧行程)
を判定し、作動方向に応じて圧側および伸側減衰力を適
切に制御できる。
一方、圧行程において、ピストン5の圧側への移動に伴
って圧側液室15内に液圧が生じ、液圧によって第2の圧
電素子90が押圧され、第2の圧電素子90から液圧に応じ
て圧側信号Spが出力される(第5図(c)参照)。同時
に、下部液室53内の液圧が上昇して圧側ディスクバルブ
57が開き、スライダ58を介して圧側ディスクバルブ57か
ら液圧が第1の圧電素子80に伝達され、第1の圧電素子
80から液圧に応じた圧側信号Spが出力される(同図
(b)参照)。このように両方の圧電素子から圧側信号
Spが出力されることから圧行程であると演算回路120で
判定され、圧側信号Spの大きさに応じた駆動電圧が第2
の圧電素子90に印加され、第2の圧電素子90の発生させ
る変位力に応じて圧側ディスクバルブ57の曲げ剛性が変
化し、その曲げ剛性に応じて圧側流路55の開口面積が減
少して減衰力がハードに切り換えられる(区間H)。
このように、本実施例は伸側液室14および圧側液室15の
液圧を検出する第1の圧電素子と圧側液室15の液圧を検
出する第2の圧電素子とをショックアブソーバ1内に設
けるとともに、両圧電素子からの交流信号を通過させる
信号分離手段を設けているので、第1および第2の圧電
素子の出力信号からショックアブソーバ1の作動方向を
判定することができ、作動方向に応じて第1および第2
の圧電素子80、90を制御し、圧側および伸側の減衰力を
独立して増減制御することができる。したがって、本実
施例では路面振動を正確に判定することができない従来
例と異なり、第1および第2の圧電素子80、90の出力信
号から路面振動を正確に判定することができ、路面振動
に応じて減衰力を適切に制御して乗心地と走行安定性を
両立できる。また、本実施例では第1および第2の圧電
素子80、90を液圧センサおよび減衰力増減のアクチュエ
ータとして機能させ、2つの機能を同時に満足させて使
用しているので、圧電素子の数を減らすことができ、製
作コストを低減できる。
また、本実施例では減衰力をソフトとハードの2段階に
切り換えているが、これに限らず、例えば無段階に変化
させるものであっても良い。
(効果) 本考案によれば、液室の液圧を検出する圧電素子を設け
るとともに、圧電素子からの交流信号を通過させる信号
分離手段を設けているので、直流電圧を圧電素子に印加
して減衰力を駆動制御しながら同時に、圧電素子の出力
信号からショックアブソーバの作動方向・作動速度等を
常時判定することができ、減衰力を適切に制御し、路面
振動に応じた減衰力を発生させて乗心地および走行安定
性を両立できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案に係る減衰力可変型液圧緩衝装置の
一実施例を示す図であり、第1図はそのショックアブソ
ーバの全体構成を示す断面図、第2図はその要部断面構
成図、第3図はそのシステムの全体構成図、第4図はそ
の一部分の回路図、第5図はその作用を説明するための
図である。 1……ショックアブソーバ、14……伸側液室、15……圧
側液室、80……第1の圧電素子、90……第2の圧電素
子、100……コントロールユニット(制御手段、信号分
離手段)、101……I/Oポート(信号分離手段)、110…
…入力回路、120……演算回路、130……駆動回路、140
……駆動用電源回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動液の充填されたシリンダと、 該シリンダの一端から挿入されたピストンロッドの先端
    側に設けられ、シリンダ内を液圧緩衝器の伸側行程時容
    積減少される伸側液室、および、その圧側行程時容積減
    少される圧側液室とに画成すると共に伸側液室と圧側液
    室とを連通させる通路を備えたピストンと、 前記通路の流通抵抗を変化させることにより発生減衰力
    を変化させる減衰力可変手段と、 前記減衰力可変手段を印加電圧に応じて押圧し、且、減
    衰力可変手段を介して何れかの液室の液圧を受け、液圧
    に応じた信号を出力する圧電素子と、 前記圧電素子を駆動する制御手段とを備えた減衰力可変
    型液圧緩衝器において、 前記制御手段は、圧電素子からの出力信号のうち直流成
    分を遮断し、交流成分のみを通過させる信号分離手段を
    設け、当該信号分離手段を介して液圧緩衝器内の液圧を
    検出することを特徴とする減衰力可変型液圧緩衝器。
JP11545288U 1988-04-14 1988-08-31 減衰力可変型液圧緩衝装置 Expired - Lifetime JPH0717523Y2 (ja)

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