JPH0524832Y2 - - Google Patents

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JPH0524832Y2
JPH0524832Y2 JP1988148202U JP14820288U JPH0524832Y2 JP H0524832 Y2 JPH0524832 Y2 JP H0524832Y2 JP 1988148202 U JP1988148202 U JP 1988148202U JP 14820288 U JP14820288 U JP 14820288U JP H0524832 Y2 JPH0524832 Y2 JP H0524832Y2
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damping force
valve seat
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pressure
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等車両のサスペンシヨンに適
用される減衰力可変型液圧緩衝器に関し、特に、
減衰力特性の改良技術に関する。
(従来の技術) 従来、この種の減衰力可変型液圧緩衝器として
は、例えば、特開昭61−82032号公報に記載のも
のが知られている。
この従来の減衰力可変型液圧緩衝器は、圧側減
衰力発生手段をベースバルブ部に備えると共に、
伸側減衰力発生手段をピストン部に備え、この伸
側減衰力発生手段には、伸側減衰力可変手段を備
えたものであつた。そして、前記伸側減衰力発生
手段を構成するデイスクバルブがピストンの下部
に、また、その上部には伸側減衰力可変手段のア
クチユエータを構成する圧電素子がそれぞれ配備
され、この圧電素子に対する印加電圧に応じた所
定の変位力によつて伸側デイスルバルブの曲げ剛
性を変化させて発生減衰力を変化させるようにな
つたていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら従来の減衰力可変型液圧緩衝器に
あつては、伸側デイスクバルブが当接する伸側バ
ルブシートを1段だけ形成したものであつたため
に、その特性は、伸側デイスクバルブによる速度
2/3乗の減衰力特性と、作動液が流れる通路によ
る速度2乗の減衰力特性とを合わせた、第8図
に示すような特性となつて、つまり、ピストンの
中〜高速作動域で減衰力の上昇率が一旦下がり、
高い速度域で再び上昇率が高くなる特性であつ
た。
このように、ピストン速度と減衰力との関係が
直線的でないため、速度域によつては車両の挙動
が急変したりして、操縦安定性や乗り心地の確保
が図り難いという問題があつた。また、この問題
は、変動される減衰力の各レンジで生じるもので
あつた。
本考案は、このような従来の問題に着目したも
ので、ソフト時にピストン速度に対して一次関数
的な線形の減衰力特性が得られ、また、ソフト時
とハード時とでピストン速度の全速度域に亘つて
特性の違いを明確にできる減衰力可変型液圧緩衝
器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するため、本考案の減衰力可
変型液圧緩衝器では、作動液が充填されたシリン
ダ内に、液室を区画して設けられたバルブボデイ
と、該バルブボデイに、作動液が流通可能に形成
された作動液流路と、該作動液流路の少なくとも
いずれか一端側に設けられ、緩衝器の伸行程およ
び圧行程の少なくとも一方の行程時に開弁して減
衰力を発生するデイスクバルブ及びこのデイスク
バルブが当接されるバルブシートと、該デイスク
バルブを押圧することで曲げ剛性を変化させて発
生減衰力を変化させると共に、デイスクバルブを
介して入力される液圧力に応じた出力信号を発生
する圧電素子と、を備え、前記バルブシートがデ
イスクバルブの開口端縁側の第1のバルブシート
と、この第1のバルブシートよりも前記開口端縁
から離れた位置の第2のバルブシートとで内外二
重に形成され、前記第2のバルブシートよりも前
記開閉端縁から離れる側に作動液流路の一端が開
口され、前記圧電素子の押圧部が、前記第2のバ
ルブシートよりも作動液流路の開口端側に配設さ
れている手段とした。
(作用) 本考案の減衰力可変型液圧緩衝器では、伸もし
くは圧行程が成されると、所定の液圧発生により
デイスクバルブが開弁して、作動液が作動液流路
を流れる。
そして、圧電素子がデイスクバルブを押圧しな
いソフト時には、デイスクバルブでは、第2のバ
ルブシートと第1のバルブシートで直列に減衰力
が発生するもので、その特性は、速度2/3乗の特
性となる。
さらに、作動液流路では、速度2乗特性の減衰
力が発生する。
従つて、本考案液圧緩衝器の減衰力特性は、ソ
フト時には、第1のバルブシート及び第2のバル
ブシートで得られる速度2/3乗特性と作動液流路
で得られる速度2乗特性とを足し合わせた特性と
なり、ピストン速度域により特性が急変すること
のない一次関数的な線形特性とすることができ
る。
また、圧電素子が押圧部でデイスクバルブを押
圧するハード時には、デイスクバルブの第2のバ
ルブシートを閉じている箇所の剛性が高くなるの
に対して、第2のバルブシートを支点としたデイ
スクバルブの撓みにより第1のバルブシートを押
圧する部分の閉弁力が弱まつて、デイスクバルブ
の減衰特性は、第2のバルブシートに依存して減
衰力が高まることになる。したがつて、ソフト時
に比べて高減衰力特性となるが、二重バルブシー
トの両方で2/3乗特性が高まつた場合のようにピ
ストン速度低速域の減衰力が高くなり過ぎること
がなく、これにより、ソフトとハードの減衰力の
差が速度域により大きく変化することなく、全速
度域において略一定の特性変化が得られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第2図は本考案一実施例の減衰力可変型液圧緩
衝器1を示す全体構成図である。この液圧緩衝器
1は、車体の4輪のばね下とばね上間にそれぞれ
設けられていて、この液圧緩衝器1は、密封され
た外筒2と、外筒2に内蔵されたシリンダ3と、
シリンダ3の一端から挿入されたピストンロツド
4と、ピストンロツド4の先端に設けられてシリ
ンダ3の内壁を軸方向に摺動するピストン5と、
シリンダ3の下端に設けられたボトムバルブ6
と、外筒2の内壁およびシリンダ3によつて形成
されるリザーバ室7と、ピストンロツド4を支持
するロツドガイド8と、ロツドガイド8の上部に
設けられたオイルシール9と、外筒2の上部を閉
止するストツパプレート10と、を含んで構成さ
れている。
前記外筒2は、有底筒状を成し、シリンダ3、
ロツドガイド8及びオイルシート9を収容し、上
端を加締めて形成されている。また、外筒2の下
端部には、車両の車軸等に取り付けるためのアイ
ブツシユ11及びアイ12が固着されている。
前記ピストン5は、シリンダ3の内部を液圧緩
衝器1の伸行程時に内部容積が減少される伸側液
室14と、その圧行程時に内部容積が減少される
圧側液室15と、に画成する。伸側液室14及び
圧側液室15内の圧力は路面振動の大きさに応じ
て発生し、その圧力を検出すれば路面振動の入力
状況、すなわち走行状態を検出できる。
前記シリンダ3は、上端開口部がロツドガイド
8で閉塞され、下端に連通孔16を有するボトム
ボデイ17を備えており、ボトムボデイ17には
ボトムバルブ6が取り付けられている。ボトムバ
ルブ6は伸行程で開くチエツクバルブ18と、チ
エツクバルブ18が開くとき作動液を流入させる
ポート19と、圧行程で開く圧側デイスクバルブ
20と、圧側デイスクバルブ20が開く時に減衰
力を発生させるオリフイス21と、チエツクバル
ブ18の開度を規制するストツパプレート22
と、ボトムボデイ17にチエツクバルブ18等を
固定するカシメピン23と、を含んで構成されて
いる。
そして、伸行程において、リザーバ室7内の作
動液は圧側液室15内の負圧力によりチエツクバ
ルブ18を開き、圧側液室15に流入する。この
とき、チエツクバルブ18はストツパプレート2
2によつてその開度が規制される。一方、圧行程
では、圧側液室15内の作動液は圧側バルブ20
を開き、オリフイス21で圧側液室15内の正圧
力に対応した減衰力を発生し、連通孔16を通つ
てリザーバ室7に流入する。ピストン5の外周部
にはテフロン等の低摩擦材料で形成されたシール
部材24が設けられ、シール部材24はシリンダ
3の内壁に接して摺動する。また、ピストンロツ
ド4にはリテーナ25が固定され、リテーナ25
は上部に設けられた弾性体のリバウンドストツパ
26とともに、ピストン5とロツドガイド8との
衝突を緩和させる。
前記オイルシート9の内周部には、ピストンロ
ツド4に弾接し、内部の液密を維持するメインリ
ツプ27と、外部からの泥水等を阻止するダスト
リツプ28とが形成されている。
前記ストツパプレート10は、シリンダ3の上
端に下部が嵌合され、中央の貫通孔10aの図示
しないプツシユでピストンロツド4を摺動自在に
ガイドする。ピストンロツド4の上端から引き出
された配線30はコントロールユニツト100に
接続されている。
第1図はピストン5周辺の断面を示しており、
図中上方が車体側であり、図中下方が車輪側であ
る。同図において、ピストンロツド4の中央には
配線30を収容する配線通路41が形成され、配
線通路41は徐々に拡大して下端のネジ部41a
でピストン5と螺合する。
前記ピストン5は、ピストンロツド4に螺合さ
れた本体42と、本体42の下端部に螺合された
スリーブ43とを有し、スリーブ43の下端部に
はアジヤストナツト44が螺合固定されている。
本体42には中空部45及び連通孔46,47が
形成されており、伸側液室14及び下側液圧室1
5内の作動液は中空部45及び連通孔46,47
を経由して相互に流動する。
尚、スリーブ43には、連通孔48が形成され
ている。また、ピストンにおける本体42及びス
リーブ43の内部には、円形断面の収容孔49,
50が形成されており、収容孔49,50は中空
部50と連通している。
前記中空部45の内部には、バルブボデイ51
が挿入れ、バルブボデイ51は中空部45を伸側
液室14に連通した上部液室52と、圧側液室1
5に連通した下部液室53とに区画する。また、
バルブボデイ51には、上部液室52及び下部液
室53を別個に連通させる伸側流路54及び圧側
流路55が設けられ、伸側流路54は伸側液室1
4の作動液を伸行程時に圧側液室15側へ流出さ
せ、圧側流路55は圧側液室15の作動液を圧行
程時に伸側液室14側へ流出させる。
そして、第3図にその詳細を示すように、バル
ブボデイ51の下面側で伸側流路54の下端部に
は下部第1環状溝301が形成され、さらに、そ
の外側には下部第2環状溝302が形成されてい
る。そして、両環状溝301,302間には、内
側バルブシート(第2のバルブシート)310が
形成され、また、下部第2環状溝302の外側に
は外側バルブシート(第2のバルブシート)32
0が形成され、両環状溝301,320に当接さ
れて伸側デイスクバルブ56が設けられている。
また、第1図に示すように、バルブボデイ51
の上面側であつて圧側流路55の上端部には上部
環状溝340が形成されると共に、その周部には
圧側バルブシート350が形成され、この圧側バ
ルブシート350には、圧側デイスクバルブ57
が当接されている。
尚、前記伸側及び圧側デイスクバルブ56,5
7は、複数枚の薄板で形成されて、曲げ剛性に応
じて両バルブシート310,320及び圧側バル
ブシート350に密着して伸側流路54及び圧側
流路55を閉塞する。そして、伸側及び圧側デイ
スクバルブ56,57は、伸側液室14及び圧側
液室15内の液圧に応じて開き、その曲げ剛性に
応じて伸側流路54及び圧側流路55の開口面積
を変化させ、開口面積に応じた所定の減衰力を発
生させる。
また、前記伸側及び圧側デイスクバルブ56,
57の上下両側には、スライダ58及びバルブコ
ア59が配設されている。このスライダ58及び
バルブコア59は、バルブボデイ51とともに伸
側および圧側デイスクバルブ56,57を把持す
るもので、前記スライダ58の下端およびバルブ
コア59の上端には、前記上部環状溝340の基
部寄りおよび下部第1環状溝301の基部寄りの
位置で圧側及び伸側デイスクバルブ56,57に
当接して押圧する環状突起58a,59aが形成
され、この環状突起58a,59aで図中上下方
向から押圧されると、前記伸側および圧側デイス
クバルブ56,57は、その曲げ剛性を変化させ
る。なお、環状突起59aは、請求の範囲の押圧
部を構成するもので、伸側デイスクバルブ56の
内側バルブシート310よりも内側、つまり伸側
流路54の開口端側の位置を押圧するように構成
されている。
また、スライダ58及びバルブコア59は、プ
レート61,62を介して第1の圧電素子80及
び第2の圧電素子90に当接する。第1の圧電素
子80は、プレート63、キヤツプ64及びスラ
イダ58によつて支持され、第2の圧電素子90
は、バルブコア59及びキヤツプ65によつて支
持されている。圧行程において、キヤツプ65は
アジヤストナツト44の孔66から圧側液室15
内の液圧を下面に受けて上方向に変位し、この変
位を第2の圧電素子90に伝達する。圧行程にお
いて、圧側デイスクバルブ57は、圧側液室15
内の液圧を受け、スライダ58を介して第1の圧
電素子80に液圧を伝達する。伸行程において、
伸側デイスクバルブ56は、伸側液室14内の液
圧を受け、バルブコア59を介して第2の圧電素
子90に液圧を伝達する。
第1の圧電素子80及び第2の圧電素子90は
所定のセラミツクス(以下、圧電材料という)の
圧電効果及び逆圧電効果(電歪効果ともいう)を
利用しており、一対の電極を有する薄い圧電材料
を多数枚(例えば、100枚程度)積層して形成さ
れる。圧電効果とは、圧電材料の電極に電圧を印
加すると、印加電圧の変化に応じて圧電材料が図
中上下方向に伸縮する(以下、変位という)現象
をいい、圧電材料に特有の現象である。
すなわち、伸行程において、第2の圧電素子9
0は印加電圧に応じた所定の変位力を発生して、
バルブコア59を押圧し、伸側デイスクバルブ5
6の曲げ剛性を変えて伸側流路54の開口面積を
減らし、所定の減衰力を増加して高減衰力特性
(以下、ハードという)に切り換える。一方、圧
行程において、第1の圧電素子80は印加電圧に
応じた所定の変位力を発生してスライダ58を押
圧し、圧側デイスクバルブ57の曲げ剛性を変え
て圧側流路55の開口面積を減らし、減衰力を低
減衰力(以下、ソフトという)からハードに切換
える。
一方、圧電材料の上下方向に圧力若しくは変位
力が加えられると圧電材料に変位が生じ、圧電材
料は変位に応じて起電力を発生する。この現象を
逆圧電現象といい。この起電力の大きさから逆に
圧電材料に加わつている圧力若しくは変位力の大
きさを検出することが可能である。
すなわち、圧行程において、第1の圧電素子8
0は、スライダ58を介して圧側デイスクバルブ
57から伝達される圧側液室15内の液圧を検出
し、液圧に応じた出力電圧の圧側信号Spを出力
する。
圧行程において、第2の圧電素子90は、キヤ
ツプ65を介して伝達される圧側液室15内の液
圧を検出し、液圧に応じた圧側信号Spを出力す
る。
一方、伸行程において、第2の圧電素子90は
バルブコア59を介して伸側デイスクバルブ56
から伝達される伸側液室14内の液圧を検出し、
液圧に応じた伸側信号Ssを出力する。
すなわち、第1の圧電素子80は圧側液室15
内の液圧を検出する第2の液圧センサとしての機
能を有し、第2の圧電素子90は伸側液室14及
び圧側液室15内の液圧を検出する第1の液圧セ
ンサとしての機能を有する。
また、第1の圧電素子80のコード81,82
は第2の圧電素子90のコード91,92と一緒
に配線30を形成し、配線30はコントロールユ
ニツト100に接続されている。収容孔49の内
部には調整機構67が収容されており、調整機構
67は、本体42の上端に形成されたアジヤスト
スクリユ68と、アジヤストスクリユ68に螺合
するアジヤストナツト69とで構成され、アジヤ
ストナツト69は回動されると図中上下方向に移
動し、第1の圧電素子80の軸方向の位置を変化
させる。
また、ピストン5の外部には伸行程で減衰力を
発生する伸側バルブ70及び伸側バルブ70を上
方に付勢するスプリング71が設けられており、
スプリング71の下端はアジヤストナツト72及
びロツクナツト73によつてピストン5に固定さ
れている。伸行程において、伸の液室14内の液
圧に応じて下部液室53の液圧が上昇し、下部液
室53内の作動液は連通孔48を通つて伸側バル
ブ70を押圧し、スプリング71の付勢力に打ち
勝つて伸側バルブ70を下方に移動させ、伸側バ
ルブ70で液圧に応じて所定の減衰力を発生させ
る。
上記のように構成した実施例緩衝器1は、サス
ペンシヨンシステムSに適用されていて、第1お
よび第2の圧電素子80,90からの信号がコン
トロールユニツト100に入力されると共に、両
圧電素子80,90の駆動は、コントロールユニ
ツト100により制御される。このコントロール
ユニツト100の内部を説明するのが、第4図及
び第5図である。
両図に示すように、コントロールユニツト10
0は、I/Oインタフエース101と、入力回路
110と、演算回路120と、駆動回路130
と、駆動用電源回路140と、を備えている。
前記I/Oインタフエース101は、圧電素子
80,90を、アクチユエータ機能とセンサ機能
とに同時に使用するためのもので、センサ機能に
よる信号Sp,Ssを入力回路110側へ送つたり、
駆動回路130からの駆動電圧を両圧電素子8
0,90側へ送つたりするように切り換えるため
のスイツチSWを備えている。
入力回路110は、第1または第2の圧電素子
80,90からの圧側または伸側信号Sp,Ssを
演算回路120で受けられる信号レベル交換する
ための回路であり、圧側または伸側信号SP,SS
構成する出力電圧の交流成分を増幅して演算し回
路120に出力する。
演算回路120は例えばマイクロコンピユータ
等で構成され、内部メモリに書き込まれたプログ
ラムに従つて外部データを取り込み、これら取り
込まれたデータ及び内部メモリに書き込まれてい
るデータ等に基づいて、減衰力の可変制御に必要
な処理値を演算し、この演算結果に基づいて圧側
または伸側制御信号SA,SBを駆動回路130に
出力する。
駆動回路130は、伸側制御信号SA,SBを受
けて圧電素子80,90を駆動する駆動電圧を出
力する回路である。
駆動用電源回路140は、D/Aコンバータで
形成され、第1及び第2の電圧単子80,90を
伸長可能な直流の高電圧(以下、駆動電圧とい
う)を出力する。
尚、第1及び第2の圧電素子80,90の位置
調整は次のように行なわれる。即ち、第1または
第2の圧電素子80,90に所定の電圧を印加後
放電させ、アジヤストナツト44,69を回動
し、圧側または伸側デイスクバルブ56,57を
圧迫することによつて生ずる圧電素子80,90
からの電圧がある一定値となるまで調整する。
次に、実施例の作用を第1図に基づいて説明す
る。
圧行程において、ピストン5の圧側への移動に
伴つて圧側液室15内に液圧が生じ、液圧によつ
て第2の圧電素子90が押圧され、液圧に応じた
出力電圧の圧側信号SPが出力される。同時に、下
部液室53内の液圧が上昇して圧側デイスクバル
ブ57が開き、その曲げ剛性に応じて圧側流路5
5の開口面積が変化し、開口面積に応じた所定の
減衰力が生じる。このとき、スライダ58を介し
て圧側デイスクバルブ57から液圧が第1の圧電
素子80に伝達され、第1の圧電素子80から液
圧に応じた圧側信号SPが出力される。
これにより、両方の圧電素子から圧側信号SP
出力されることから圧行程であると演算回路12
0で判定され、圧側信号Spの大きさに応じて圧
側減衰力を制御する制御値が演算され、該制御値
に応じた駆動電圧が第1の圧電素子80に印加さ
れ、または印加電圧を放電させることによつて第
1の圧電素子80の発生させる変位力に応じて圧
側デイスクバルブ57の曲げ剛性を変化させ、そ
の曲げ剛性に応じて圧側流路55の開口面積を増
減させて減衰力をソフトとハードに切り換えが行
なわれる。
一方、伸行程において、ピストン5の伸側への
移動に伴つて伸側液室14内に液圧が生じ、上部
液室52内の液圧が上昇して伸側デイスクバルブ
56が開き、その曲げ剛性に応じて伸側流路54
の開口面積が変化し、開口面積に応じた所定の減
衰力が生じる。このとき、バルブコア59を介し
て伸側デイスクバルブ56からの液圧が第2の圧
電素子90に伝達され、第2の圧電素子90のみ
から液圧に応じた出力電圧の伸側信号Ssが出力
されることから伸行程であることが演算回路12
0で判定され、伸側信号SSの大きさに応じて伸側
減衰力を制御する制御値が演算され、該制御値に
応じた駆動電圧が第2の圧電素子90に印加さ
れ、第2の圧電素子90の発生させる変位力に応
じて伸側デイスクバルブ56の曲げ剛性を変化さ
せ、その曲げ剛性に応じて伸側流路54の開口面
積を増減させて減衰力をソフトとハードに切り換
えが行なわれる。
尚、第8図は伸行程におけるピストン速度に
対する発生減衰力特性を示している。すなわち、
この実施例では、伸行程時には、内側バルブシー
ト210と伸側デイスクバルブ56との間に絞り
が形成されると共に、さらに、この絞りと直列関
係で、外側バルブシート320と伸側デイスクバ
ルブ56間にも絞りが形成され、この2つの絞り
の部分では、それぞれ速度2/3乗の減衰力特性が
得られる。
一方、伸側流路54では、速度2乗の減衰力特
性が得られ、これは、上記両絞りと直列の関係に
ある。
ところで、2つの速度2/3乗特性を足し合せた
特性は、速度2乗特性に対して、減衰力=C速度
(Cは定数)の直線で対称的な特性とすることが
できるもので、即ち、上述の内外バルブシート3
10,320と伸側流路54の減衰力特性を合せ
た特性を、第8図に示すような直線的な特性と
することができる。
次に、コントロールユニツト100で行なわれ
る液圧緩衝器1における作動流れを第6図のフロ
ーチヤートに基づいて説明する。
まず、ステツプ210では、圧側または伸側信号
SP,SSに基づいて第1または第2の圧電素子8
0,90における出力電圧の変化率Kを求める
[第7図C参照]。
次に、ステツプ220では前記出力電圧の変化率
Kが極値[第7図地点]であるか(YES)否
か(NO)が判断され、YESであれば、ステツプ
230に進み、NOであればステツプ240に進む。
ステツプ230では、第1または第2の圧電素子
80,90へ駆動電圧を印加して液圧緩衝器1の
減衰力をハード(第7図のH区間)に切り換え、
その後、ステツプ210にリターンする。
ステツプ240では、出力電圧の変化率Kか
(YES)否か(NO)が判断され、YESであれば
ステツプ250に進みNOであれば、ステツプ210に
リターンする。
ステツプ250では、で第1又は第2の圧電素子
80,90に印加された電荷を放電させて液圧緩
衝器1の減衰力をソフト(第7図のH区間以外の
区間)に切換えた後、ステツプ210にリターンす
る。
以上のような作動流れを行なうことにより、液
圧緩衝器1では、第7図に示すように、出力電圧
(伸縮ストローク)の変化率Kが、極値から0と
なる範囲で駆動電圧が印加されてハードとなり、
変化率Kが0から極値となる範囲でソフトとされ
る。つまり、ストロークの初期は、その衝撃をサ
スペンシヨンの弾性力によりソフトに吸収し、ス
トロークの向きが替つたところで、減衰して振動
の収束を図る。
以上説明してきたように本実施例の減衰力可変
型液圧緩衝器にあつては、上述のように構成した
ことで、以下に列挙する特徴が得られる。
(a) 伸側バルブシートを内外両シート310,3
20により内外二重に形成したことにより、伸
側デイスクバルブ56の剛性や両シート面31
0,320の径などにより決定されるソフト時
の減衰力特性を、ピストン速度の中〜高速域で
減衰力が低下することのないピストン速度に対
して一次関数的な線形の減衰力特性が得られる
ようにしたため、ある速度域で減衰力特性が急
変するといつたことがなく、操縦安定性と乗り
心地の両立を図り、精度の高い減衰力制御が可
能となる。また、ハード時には、デイスクバル
ブ56の内側バルブシート320よりも内側位
置が環状突起59aにより押圧され、内側バル
ブシート320を閉じている部分の剛性が高ま
ると同時に、この押圧力によりデイスクバルブ
56が内側バルブシート320を支点として撓
んで、外側バルブシート310に対する閉弁力
が弱まり、両バルブシート310,320の内
で内側バルブシート320のみに依存した特性
となる。したがつて、両バルブシート310,
320の閉弁力が同時に高まつた場合のよう
に、低速域で減衰特性が極端に高まることがな
く、ソフトとハードとの減衰力の差が速度域に
より大きく変化することなく、全速度域におい
て略一定の特性変化が得られる。
(b) 伸側の圧電素子90をピストン5の先端側に
設置したため、圧側の減衰力可変のための圧電
素子80や圧側デイスクバルブ57等を設ける
ためのスペースを十分に確保することができ
る。
(c) 減衰力を変化させるための圧電素子80,9
0を、それぞれ、伸側液室4または圧側液室1
5の液圧を検出する液圧センサとして機能させ
ているので、液圧センサを別個に設けたものに
比べて、部品点数を減らし製造の手間やコスト
を低減できる。
(d) さらに、(c)のように、圧行程および伸行程を
判定することができるため、液圧緩衝器1の作
動方向に応じて圧電素子80,90を制御し
て、圧側および伸側の減衰力を独立して増減制
御することができる。従つて、路面状態を正確
に判定することができ、路面状態に応じて減衰
力を適切に制御して乗り心地と操縦安定性の両
立を図ることができる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があつても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、伸・圧両行程の減衰力を
可変としたが、伸側だけを可変としてもよい。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の減衰力可変
型液圧緩衝器にあつては、バルブシートを内外二
重に形成し、第2のバルブシートよりもデイスク
バルブの開口端縁から離れる側に作動液流路を開
口した構成としたことによつて、ソフト時には、
デイスクバルブにおいて、内外で直列に速度2/3
乗の特性の減衰力が得られるため、中〜高速度域
における発生減衰力を高くして、作動液流路にお
ける速度2乗特性の減衰力と合わせたときに、ピ
ストン速度に対して一次関数的な線形の減衰力特
性が得られ、また、圧電素子の押圧部を第2のバ
ルブシートよりも作動液流路の開口端側に配設し
たため、ハード時に低速域で減衰特性が極端に高
まることがなく、ソフトとハードとの減衰力の差
が速度域により大きく変化することなく全速度域
において略一定の特性変化が得られる減衰力可変
型液圧緩衝器を提供できるという効果が得られ
る。
そして、この効果により、ピストン速度の速度
域によつて特性が急に変化するといつたことがな
く、操縦安定性や乗り心地の確保を図り易いとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の減衰力可変型液圧緩衝
器のピストン付近の要部構成を示す断面図、第2
図は実施例緩衝器の全体構成を示す断面図、第3
図は実施例緩衝器の伸側デイスクバルブ付近の要
部構成を示す断面図、第4図は実施例緩衝器を備
えたサスペンシヨンシステムの全体構成図、第5
図はシステム詳細図、第6図はコントロールユニ
ツトにおける作動流れを示すフローチヤート、第
7図はシステム作動説明図、第8図は実施例緩衝
器のピストン速度に対する発生減衰力特性図であ
る。 1……液圧緩衝器、5……ピストン(バルブボ
デイ)、14……伸側液室、15……圧側液室、
54……伸側流路(作動液流路)、56……伸側
デイスクバルブ、90……圧電素子、310……
内側バルブシート、320……外側バルブシー
ト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 作動液が充填されたシリンダ内に、液室を区画
    して設けられたバルブボデイと、 該バルブボデイに、作動液が流通可能に形成さ
    れた作動液流路と、 該作動液流路の少なくともいずれか一端側に設
    けられ、緩衝器の伸行程及び圧行程の少なくとも
    一方の行程時に開弁して減衰力を発生するデイス
    クバルブ及びこのデイスクバルブが当接されるバ
    ルブシートと、 該デイスクバルブを押圧することで曲げ剛性を
    変化させて発生減衰力を変化させると共に、デイ
    スクバルブを介して入力される液圧力に応じた出
    力信号を発生する圧電素子と、を備え、 前記バルブシートがデイスクバルブの開口端縁
    側の第1のバルブシートと、この第1のバルブシ
    ートよりも前記開口端縁から離れた位置の第2の
    バルブシートとで内外二重に形成され、 前記第2のバルブシートよりも前記開閉端縁か
    ら離れる側に作動液流路の一端が開口され、 前記圧電素子の押圧部が、前記第2のバルブシ
    ートよりも作動液流路の開口端側に配設されてい
    ることを特徴とする減衰力可変型液圧緩衝器。
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