JPH0717703A - 安定化された過炭酸ナトリウムの粒子およびその製造方法 - Google Patents
安定化された過炭酸ナトリウムの粒子およびその製造方法Info
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Abstract
過炭酸ナトリウム粒子を提供する。 【構成】 過炭酸ナトリウムの粒子に、アルカリ金属の
炭酸塩、けい酸塩及び硫酸マグネシウムの単独もしくは
混合水溶液を逐時もしくは同時に噴霧しながら乾燥して
被覆層を形成せしめる。
Description
ナトリウムの粒子およびその製造方法に関する。本発明
の過炭酸ナトリウム粒子は漂白剤組成物または漂白成分
を含む家庭用洗剤等に好適に利用される。
のような過酸化水素化付加化合物が粉末状の洗浄剤組成
物(家庭用合成洗剤)に漂白成分として配合されること
が知られている。過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウ
ム等は洗濯に際して溶解し、分解して漂白作用を発揮す
る。この場合過ホウ酸ナトリウムは低温での溶解速度が
遅く、特に水あるいはぬるま湯等を主として使用する我
が国の事情においては洗剤に配合する漂白成分としては
漂白効果の点で余り好ましくない。一方、過炭酸ナトリ
ウムは低温における溶解速度がはやく漂白効果を充分に
発揮出来ることから近年急激に需要が増大しつつある。
酸ナトリウムに比べ水分に対して鋭敏であり、洗浄剤組
成物中の水分、あるいは空気中の湿気、水分によっても
常温で比較的分解され易い。又洗浄剤組成物中にはゼオ
ライト、酵素等の過炭酸ナトリウムの分解を促進する物
質も含まれており、これらと接触して分解されやすい傾
向がある。そこで従来より過炭酸ナトリウムの分解を防
止、抑制し、安定化した過炭酸ナトリウムを得る方法が
種々提案されている。即ち、過炭酸ナトリウム製造の際
の晶出時に安定剤(メタケイ酸ソーダ、マグネシウム化
合物、キレート剤等)を添加して安定化を図る、過炭酸
ナトリウムの湿潤造粒時にバインダーもしくは添加剤
(りん酸塩等)を添加して安定化を図る、乾燥された過
炭酸ナトリウム粒子の表面を被覆して安定化を図るなど
である。その中でも過炭酸ナトリウムの粒子を種々の被
覆剤で被覆する第3の方法が最も有力である。被覆剤と
してはアルカリ土類金属塩、あるいは炭酸ナトリウムと
硫酸ナトリウムとの混合塩等、種々提案されている。
としては特公昭57−7081号の方法が知られてい
る。この方法は過炭酸ナトリウム粒子の表面をアルカリ
土類金属塩水溶液と接触反応させ、過炭酸ナトリウム表
面上に炭酸アルカリ土類金属塩から成る膜を形成させる
方法であり、この方法はたしかに過炭酸ナトリウムの安
定性を幾分高める事が出来るが次のような2つの欠点を
有している。1つは過炭酸ナトリウム中の炭酸ナトリウ
ムとアルカリ土類金属塩とが反応し、遊離した過酸化水
素が乾燥時に分解するので過炭酸ナトリウムとしての有
効成分が減少する。もう1つは不溶性の炭酸アルカリ土
類金属塩が生成する事により溶解速度が著しく遅くな
り、実用的でない。一方炭酸ナトリウムと硫酸ナトリウ
ムとの混合塩で被覆する(特公昭58−24361)方
法の場合は溶解性は比較的良いが、洗剤との配合安定性
は未被覆の過炭酸ナトリウムに比較してわずかに向上し
ているものの実用レベルには達していない。
の安定性と過炭酸ナトリウム粒子の溶解性という相反す
る要素を同時に満足させることは困難である。特に、洗
剤成分と配合すると、過炭酸ナトリウム成分の安定性が
低下する傾向がある。本発明の目的は、特に洗剤との配
合安定性に優れた安定性を有し、溶解速度の大きい過炭
酸ナトリウム粒子を提供することである。
点を解決するため鋭意検討した結果、過炭酸ナトリウム
の粒子に、アルカリ金属の炭酸塩の水溶液、けい酸塩と
の水溶液および硫酸マグネシウム水溶液を噴霧し、乾燥
して被覆層を形成させて得られた過炭酸ナトリウムの粒
子は溶解速度も良く、かつ洗剤との配合安定性も非常に
良好である事を見い出し、本発明を完成した。
のように実施される。すなわち、過炭酸ナトリウムの粒
子に、アルカリ金属の炭酸塩とけい酸塩との混合物の水
溶液を噴霧しながら乾燥して被覆第一層を形成後、さら
に硫酸マグネシウム水溶液を噴霧しながら乾燥して被覆
第二層を形成せしめる。また、過炭酸ナトリウムの粒子
に、アルカリ金属の炭酸塩とけい酸塩との混合物の水溶
液及び硫酸マグネシウム水溶液の2種の水溶液をそれぞ
れ別々のノズルで同時に噴霧しながら乾燥して被覆層を
形成せしめてもよい。この時噴霧する順序を逆にして、
先に硫酸マグネシウムを噴霧し、ついでアルカリ金属の
炭酸塩とけい酸塩との混合水溶液を噴霧した場合は、有
効酸素が低下し、また溶解速度が遅くなる。さらに、過
炭酸ナトリウムの粒子に、アルカリ金属の炭酸塩の水溶
液、けい酸塩の水溶液及び硫酸マグネシウム水溶液の3
種の水溶液をそれぞれ別々のノズルで同時にまたは逐次
噴霧しながら乾燥して被覆層を形成せしめてもよい。
知の方法で反応、晶出、脱水して製造された湿粉状の過
炭酸ナトリウム(含水率6〜15%)をバインダーとと
もに捏和式の造粒機で凝集造粒し、次いで押出機で整粒
し、乾燥させて得られる。また、湿粉状の過炭酸ナトリ
ウムと造粒工程および/または被覆工程などから回収さ
れた、けい酸塩成分、硫酸マグネシウム成分またはアル
カリ金属の炭酸塩成分などの被覆剤成分を一部含む回収
過炭酸ナトリウムとを混合して造粒した過炭酸ナトリウ
ムもまた好適に使用される。湿粉状の過炭酸ナトリウム
と回収過炭酸ナトリウムの重量配合比は、50:50〜
99:1の範囲が好ましい。特に回収過炭酸ナトリウム
が径が300μm以下、好ましくは5〜100μmの微
粉状である場合には、過炭酸ナトリウムの安定性がより
向上する。
前の過炭酸ナトリウムの粒子は、径が通常300〜20
00μm、好ましくは500〜1000μmのものが使
用される。被覆剤としてのアルカリ金属の炭酸塩として
は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムなどが
使用し得る。またこれらを併用しても良い。中でも経済
上の利便さから炭酸ナトリウムが最も好ましい。
トリウム(Na2CO3・3/2H2O2)1モルに対して0.075
モル〜0.18モルが好ましい。すなわち、過炭酸ナト
リウム(分子量157)100部(重量、以下同様)に
対してアルカリ金属の炭酸塩が炭酸ナトリウム(分子量
106)の場合には5部〜12部である。被覆量が0.
075モル以下の場合には洗剤との配合安定性が不足す
る。逆に0.18モル以上の場合には溶解速度が遅くな
るだけでなく経済性の点でも好ましくない。
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、水ガラス1
号、2号、3号等のナトリウム塩が使用し得る。中でも
水ガラス類は液状であって使用上の利便の点で好まし
い。けい酸塩の被覆量は、未被覆の過炭酸ナトリウム1
モルに対してSiO2 として0.01モル〜0.06モ
ルが好ましい。すなわち過炭酸ナトリウム100部に対
してけい酸塩中のSiO2 (分子量60.3)は0.4
部〜2.2部である。少なすぎると被覆の延展性が低下
し、洗剤との配合安定性が不十分となる。逆に多すぎる
と溶解速度が遅くなる。
は、未被覆の過炭酸ナトリウム1モルに対して0.00
6モル〜0.06モルが好ましい。すなわち過炭酸ナト
リウム100部に対して硫酸マグネシウム(分子量12
0.3)0.45部〜4.5部である。なお被覆量が
0.006モル以下だと洗剤との配合安定性が不十分と
なる。逆に被覆量が0.06モル以上だと溶解速度が遅
くなる。なお上記の被覆剤の他に従来知られているキレ
ート剤(たとえば、ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミ
ン四酢酸またはその塩)等を被覆剤と併用して過炭酸ナ
トリウムを安定化させても良い。各被覆剤の比率は、特
許請求範囲内の被覆量であれば特に制限はないが、通常
アルカリ金属の炭酸塩に対するけい酸塩および硫酸マグ
ネシウムがモル比で1:0.05:0.03〜1:0.
8:0.8、好ましくは1:0.1:0.1〜1:0.
4:0.4から選ばれる。
の被覆剤を溶かす溶媒としてはこれらを溶かす溶媒の中
から選ばれるが、溶解度が高く、安全かつ安価である水
が最も好ましい。次に被覆剤の噴霧時の濃度は、使用温
度に於ける飽和溶解濃度以下であれば良いが、余り低い
濃度では乾燥に時間を要するだけでなく蒸発させる水の
熱量が大となり経済性の点で好ましくない。一方余りに
高い濃度では配管やノズルにおいて結晶が析出し、閉塞
しやすく好ましくない。従ってアルカリ金属の炭酸塩の
液濃度は5〜20重量%が好ましく、7〜15重量%が
さらに好ましい。けい酸塩の液濃度(SiO2 として)
は0.5〜9重量%が好ましく、1〜6重量%がさらに
好ましい。一方硫酸マグネシウムの液濃度は3〜25重
量%が好ましく、5〜20重量%がさらに好ましい。
0〜95℃、好ましくは50〜90℃である。過炭酸ナ
トリウムの温度が低すぎる場合は過炭酸ナトリウム粒子
が凝集するので好ましくない。一方過炭酸ナトリウムの
温度が高すぎる場合は過炭酸ナトリウムが分解する傾向
があり、また被覆剤の結晶が成長するなどして延展性が
悪くなり均一な被覆が出来にくくなる。
に具体的に説明する。なお本発明はこれら実施例に制限
されることなく実施することが出来る。実施例中の%は
特に記載がない限り重量%を意味する。
4.4%)300gを流動乾燥式被覆装置(ヤマト科学
(株)製“パルビスコーティング”)の多孔板上に置
き、ついで0.25M3 /minの空気を送り込んで流
動化させた。その後入口空気を加温することにより、流
動中の過炭酸ナトリウムの温度を75℃まで昇温させ
た。75℃で温度が安定した後流動させたままで、多孔
板より10cm上の位置にある噴霧ノズルより炭酸ナト
リウム及び1号水ガラスの混合液〔Na2 CO3 濃度
5.5重量%、1号水ガラス濃度(SiO2 として)1
重量%〕600gを8g/minの流量で75分間かけ
て噴霧し続けた。噴霧終了後5分乾燥を行ない被覆第一
層を形成せしめた。ついでノズルを交換後5重量%の硫
酸マグネシウム水溶液90gを5g/minの流量で1
8分間かけて噴霧を行なった。先程と同様に噴霧終了後
5分乾燥し、被覆第二層を形成せしめた。なお被覆中の
過炭酸ナトリウムの温度は73〜77℃でコントロール
した。固形分としての各成分の被覆量は下記の通りであ
る。 被覆第一層中の炭酸ナトリウム:33.0g(原料過炭
酸ナトリウムの11.0%) 被覆第一層中の1号水ガラス(SiO2として):6.0g
(原料過炭酸ナトリウムの2.0 %) 被覆第二層中の硫酸マグネシウム:4.5g(原料過炭
酸ナトリウムの1.5 %) 冷却後被覆された過炭酸ナトリウムを取り出したが凝集
物は全く観察されなかった。
チオ硫酸ナトリウム滴定で求めたところ、12.6%で
あった。これは被覆時に有効酸素が分解することなく、
被覆剤がほぼ理論値どおり被覆された事を示している。 (理論値:14.4%×(1/(1+0.145))=12.6%) 得られた被覆された過炭酸ナトリウム粒子の溶解性、洗
剤と混合しての保存安定性試験を以下のように実施し
た。この結果を有効酸素量、及び溶解速度の結果ととも
に表1に示した。得られた過炭酸ナトリウム粒子は溶解
性が良い上に、配合安定性は非常に良好であり、後述す
る未被覆過炭酸ナトリウムに比較して大幅な安定度の向
上が認められた。
0℃、200rpmで撹拌下、電気伝導度法で調べるこ
とにより、粒子が完全に溶解するのに要する時間を測定
した。
オライト4A粉末1gと被覆された過炭酸ナトリウム粒
子1gとをポリエチ袋((株)生産日本社製、商品名ユ
ニパックA−4、水透過性有り)に入れてよくふり混ぜ
る。これを30℃、80%相対湿度下、4日間放置し保
存前後の有効酸素量を分析し、ゼオライトとの加速配合
安定性を調べた。結果は、4日間保存後の有効酸素量残
存率で評価した。なお、有効酸素量はチオ硫酸ナトリウ
ム滴定で求め、有効酸素量残存率は下式で算出した。
素量)÷(保存前の有効酸素量)×100
300gに被覆された過炭酸ナトリウム粒子または未被
覆の過炭酸ナトリウム粒子200g(洗剤に対して1
3.3%)を均一に混合し、カートン紙箱に入れてビニ
ールテープで密封した。これを30℃、80%相対湿度
に維持された恒温槽中に21日間保存した。結果は、保
存安定性試験と同様に21日間保存後の有効酸素量残
存率で評価した。
て実施例1と同様にして被覆過炭酸ナトリウムを得た。 炭酸ナトリウム:24.8g(原料過炭酸ナトリウムの
8.3%) 1号水ガラス(SiO2として):4.5g(原料過炭酸ナ
トリウムの1.5%) 硫酸マグネシウム:10.5g(原料過炭酸ナトリウム
の3.5%) 得られた過炭酸ナトリウムの有効酸素量を分析した所1
2.7%であった。これは被覆時に過炭酸ナトリウムが
分解することなく、被覆剤がほぼ理論どおり被覆された
事を示している。また実施例1と同じ方法で溶解性を調
べた所2.5分で溶解した。実施例1と同様に配合安定
性を調べたが良好であり、この結果を表1に示した。
ム、1号水ガラスのかわりに3号水ガラスをいずれも同
濃度で使用した以外はすべて実施例1と同様にして被覆
過炭酸ナトリウムを得た。 炭酸カリウム:33.0g(原料過炭酸ナトリウムの1
1.0%) 3号水ガラス(SiO2として):6.0g(原料過炭酸ナ
トリウムの2.0%) 硫酸マグネシウム:4.5g(原料過炭酸ナトリウムの
1.5%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を同様に表1に示した。
4.4%)12kgを流動乾燥装置(フジパウダル製
“ミゼットドライヤー”)の多孔板上に置き、ついで
3.2M3 /minの空気を送り込んで流動化させた。
その後入口空気を120〜150℃に加温させ流動中の
過炭酸ナトリウムの温度を75℃まで昇温させた。75
℃で過炭酸ナトリウムの温度が安定した後流動させたま
まで、多孔板より40cm上の位置にある2本の噴霧ノ
ズルより、炭酸ナトリウム及び1号水ガラスの混合液
〔(炭酸ナトリウム濃度16.5重量%、1号水ガラス
濃度(SiO2 として)3重量%)〕と硫酸マグネシウ
ム水溶液(10重量%)とをそれぞれ別々のノズルで同
時に噴霧し始めた。炭酸ナトリウム及び1号水ガラスの
混合液8kgは105g/分の速度で約76分かかっ
た。一方硫酸マグネシウム水溶液1.8kgは23.7
g/分の速度で約76分かかりほぼ同時に被覆が終了し
た。なお被覆中の温度は73〜77℃でコントロールし
た。被覆終了後も5分間加熱空気を流し続け、乾燥を行
った。ついでエアーヒーターの加熱を停止し冷風を流し
て冷却した。冷却後被覆された過炭酸ナトリウムを取り
出したが凝集物は全く観察されなかった。なお固形分と
しての各成分の被覆量は下記の通りである。 炭酸ナトリウム:1.32kg(原料過炭酸ナトリウム
の11.0%) 1号水ガラス(SiO2として):0.24kg(原料過炭
酸ナトリウムの2.0%) 硫酸マグネシウム:0.18kg(原料過炭酸ナトリウ
ムの1.5%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を表1に示した。実施例1、2、3の多層
噴霧と比較して同時噴霧の場合、溶解性がやや遅くなる
ぐらいでほとんど品質的には変わらない過炭酸ナトリウ
ムが得られる事がわかった。
液の替わりに炭酸カリウムと3号水ガラスの混合液を同
濃度で使用した以外はすべて実施例4と同様にして被覆
された過炭酸ナトリウムを得た。 炭酸カリウム:1.32kg(原料過炭酸ナトリウムの
11.0%) 3号水ガラス(SiO2として):0.24kg(原料過炭
酸ナトリウムの2.0%) 硫酸マグネシウム:0.18kg(原料過炭酸ナトリウ
ムの1.5%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を表1に示した。
過炭酸ナトリウム粒子は、完全に溶解するのに要する時
間が2〜2.5分と短く、かつ、洗剤と配合した時、2
1日保存後でも約10%しか分解しない。すなわち、本
発明の過炭酸ナトリウム粒子は、いずれも溶解性および
洗剤との配合安定性において共に良い特性を示し、漂白
剤組成物または漂白成分を含む家庭用洗剤等に使用する
ために特性バランスの良好なものである。
ウムの溶解性、配合安定性を求め、この結果を比較の為
に同様に表2に示した。
べて実施例1と同様にして被覆された過炭酸ナトリウム
を得た。 炭酸ナトリウム:33.0g(原料過炭酸ナトリウムの
11.0%) 1号水ガラス(SiO2として):6.0g(原料過炭酸ナ
トリウムの2.0%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を同様に表2に示した。配合安定性は実施
例1のようには大幅な改善はみられなかった。
行わなかった以外はすべて実施例1と同様にして被覆さ
れた過炭酸ナトリウムを得た。 硫酸マグネシウム:4.5g(原料過炭酸ナトリウムの
1.5%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を同様に表2に示した。配合安定性は実施
例1のようには大幅な改善はみられなかった。また被覆
剤による希釈分以上の有効酸素量の低下がみられた。 理論有効酸素量:14.4%×(1/(1+0.015))=14.2% 実測有効酸素量: 13.9%
4.4%)300gを流動乾燥式被覆装置(ヤマト科学
(株)製“パルビスコーティング”)の多孔板上に置
き、ついで0.25M3 /minの空気を送り込んで流
動化させた。その後入口空気を加温させ流動中の過炭酸
ナトリウムの温度を75℃まで昇温させた。75℃で温
度が安定した後流動させたままで、多孔板より10cm
上の位置にある噴霧ノズルより、塩化マグネシウム水溶
液(10%塩化マグネシウム濃度)180gを5g/m
inの流量で36分かけて噴霧した。噴霧終了後被覆装
置より内容物を取り出し、真空乾燥機に移した。そして
50℃で3mmHgにして4時間乾燥した。 塩化マグネシウム:18.0g(原料過炭酸ナトリウム
粒子の6%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を同様に表2に示した。配合安定性は実施
例1のようには大幅な改善はみられなかった。特にゼオ
ライトとの配合安定性は比較例1の未被覆に近い低い安
定性であった。また被覆剤による希釈分以上の有効酸素
量の大幅な濃度低下がみられた。 理論有効酸素量:14.4%×(1/(1+0.06))=13.6% 実測有効酸素量: 12.9% さらに溶解に5分もかかっており、低温で洗濯する日本
の環境には適用し難い結果であった。
4.4%)300gを流動乾燥式被覆装置(ヤマト科学
(株)製“パルビスコーティング”)の多孔板上に置
き、ついで0.25M3 /minの空気を送り込んで流
動化させた。その後入口空気を加温させ流動中の過炭酸
ナトリウムの温度を50℃まで昇温させた。50℃で温
度が安定した後流動させたままで、多孔板より10cm
上の位置にある噴霧ノズルより、炭酸ナトリウムと硫酸
ナトリウムとの混合塩水溶液(炭酸ナトリウム濃度8.
8%、硫酸ナトリウム濃度11.2%)150gを5g
/minの流量で30分かけて噴霧した。噴霧終了後1
0分間その温度でガスだけ流し続けて乾燥を完全にし
た。その後冷風にして30℃まで冷却した後被覆された
過炭酸ナトリウムを取り出した所、わずかに凝集物が観
察された。 炭酸ナトリウム:13.2g(原料過炭酸ナトリウム粒
子の4.4%) 硫酸ナトリウム:16.8g(原料過炭酸ナトリウム粒
子の5.6%) 得られた過炭酸ナトリウムの溶解性、配合安定性を求
め、この結果を同様に表2に示した。溶解性は好ましい
が、配合安定性は実施例1のようには大幅な改善はみら
れなかった。
を使用して被覆第1層を形成した以外はすべて実施例1
と同様にして被覆された過炭酸ナトリウム粒子を得た。 1号水ガラス(SiO2として):39g(原料過炭酸ナト
リウム粒子の13%) 硫酸マグネシウム:4.5g(原料過炭酸ナトリウム粒
子の1.5%) 得られた過炭酸ナトリウム粒子の有効酸素量量、溶解
性、配合安定性を求め、この結果を表2に示した。安定
性は幾分改善されているものの、溶解性は著しく低下し
た。
度も良く、かつ洗剤との配合安定性も非常に良好であ
る。本発明の過炭酸ナトリウム粒子は表面がけい酸塩、
硫酸マグネシウム、アルカリ金属の炭酸塩および/また
はこれら相互の反応生成物によってむらなく被覆され、
水分その他の分解促進物と、過炭酸ナトリウムとを遮断
して、特に優れた安定化効果が得られる。本発明の過炭
酸ナトリウム粒子は、分解促進性のあるゼオライトや合
成洗剤との配合安定性が極めてすぐれている。さらに、
本発明の過炭酸ナトリウム粒子は溶解速度も大きいの
で、低温での洗濯が日常的な日本の環境下でも充分利用
出来る。
Claims (12)
- 【請求項1】 過炭酸ナトリウムの粒子表面が、けい酸
塩、硫酸マグネシウムおよびアルカリ金属の炭酸塩との
組み合わせにより被覆されたことを特徴とする安定化さ
れた過炭酸ナトリウム粒子。 - 【請求項2】 過炭酸ナトリウムの粒子に被覆されるけ
い酸塩の被覆量が、過炭酸ナトリウム1モルに対してS
iO2 として0.01モル〜0.06モルであることを
特徴とする請求項1記載の安定化された過炭酸ナトリウ
ム粒子。 - 【請求項3】 過炭酸ナトリウムの粒子に被覆される硫
酸マグネシウムの被覆量が、過炭酸ナトリウム1モルに
対して0.006モル〜0.06モルであることを特徴
とする請求項1記載の安定化された過炭酸ナトリウムの
粒子。 - 【請求項4】 過炭酸ナトリウムの粒子に被覆されるア
ルカリ金属の炭酸塩の被覆量が、過炭酸ナトリウム1モ
ルに対して0.075モル〜0.18モルであることを
特徴とする請求項1記載の安定化された過炭酸ナトリウ
ムの粒子。 - 【請求項5】 過炭酸ナトリウムの粒子に被覆されるけ
い酸塩の量が、アルカリ金属の炭酸塩に対して0.05
〜0.8倍モルであることを特徴とする請求項1記載の
安定化された過炭酸ナトリウムの粒子。 - 【請求項6】 過炭酸ナトリウムの粒子に被覆される硫
酸マグネシウムの量が、アルカリ金属の炭酸塩に対して
0.03〜0.8倍モルであることを特徴とする請求項
1記載の安定化された過炭酸ナトリウムの粒子。 - 【請求項7】 過炭酸ナトリウムの粒子に、けい酸塩、
硫酸マグネシウムおよびアルカリ金属の炭酸塩の水溶液
を噴霧、乾燥して被覆層を形成せしめることを特徴とす
る安定化された過炭酸ナトリウムの粒子の製造方法。 - 【請求項8】 噴霧乾燥時の過炭酸ナトリウムの温度が
40〜95℃であることを特徴とする請求項7記載の安
定化された過炭酸ナトリウムの粒子の製造方法。 - 【請求項9】 被覆される過炭酸ナトリウムの粒子とし
て、湿粉状の過炭酸ナトリウムと、造粒工程または被覆
工程から回収された、けい酸塩成分、硫酸マグネシウム
成分またはアルカリ金属の炭酸塩成分などの被覆剤成分
を一部含む回収過炭酸ナトリウムとの混合物からなる過
炭酸ナトリウム粒子を使用することを特徴とする請求項
7記載の過炭酸ナトリウム粒子の製造方法。 - 【請求項10】 過炭酸ナトリウムの粒子に、アルカリ
金属の炭酸塩とけい酸塩との混合物の水溶液を噴霧、乾
燥して被覆第一層を形成後、さらに硫酸マグネシウム水
溶液を噴霧、乾燥して被覆第二層を形成せしめることを
特徴とする請求項7記載の安定化された過炭酸ナトリウ
ムの粒子の製造方法。 - 【請求項11】 過炭酸ナトリウムの粒子に、アルカリ
金属の炭酸塩とけい酸塩との混合物の水溶液及び硫酸マ
グネシウム水溶液とをそれぞれ別々のノズルで同時に噴
霧、乾燥して被覆層を形成せしめることを特徴とする請
求項7記載の安定化された過炭酸ナトリウムの粒子の製
造方法。 - 【請求項12】 過炭酸ナトリウムの粒子に、アルカリ
金属の炭酸塩の水溶液、けい酸塩の水溶液及び硫酸マグ
ネシウム水溶液とをそれぞれ別々のノズルで同時に噴
霧、乾燥して被覆層を形成せしめることを特徴とする請
求項7記載の安定化された過炭酸ナトリウムの粒子の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09170394A JP3305112B2 (ja) | 1993-05-06 | 1994-04-28 | 安定化された過炭酸ナトリウムの粒子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555293 | 1993-05-06 | ||
| JP5-105552 | 1993-05-06 | ||
| JP09170394A JP3305112B2 (ja) | 1993-05-06 | 1994-04-28 | 安定化された過炭酸ナトリウムの粒子およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717703A true JPH0717703A (ja) | 1995-01-20 |
| JP3305112B2 JP3305112B2 (ja) | 2002-07-22 |
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3305112B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006036599A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 安全性、安定性に優れた過炭酸ナトリウム粒子 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP09170394A patent/JP3305112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006036599A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 安全性、安定性に優れた過炭酸ナトリウム粒子 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3305112B2 (ja) | 2002-07-22 |
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