JPH07180036A - 表面処理鋼板 - Google Patents

表面処理鋼板

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JPH07180036A
JPH07180036A JP32641993A JP32641993A JPH07180036A JP H07180036 A JPH07180036 A JP H07180036A JP 32641993 A JP32641993 A JP 32641993A JP 32641993 A JP32641993 A JP 32641993A JP H07180036 A JPH07180036 A JP H07180036A
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JP
Japan
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brazing
steel sheet
oxide layer
steel plate
foil
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JP32641993A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Hyodo
知明 兵藤
Yoshihiko Yasue
良彦 安江
Junichi Ozaki
純一 小崎
Tetsuo Toyoda
哲郎 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】鋼板表面に形成されたアルミニウム酸化物層
と、少なくとも一方の面のアルミニウム酸化物層に形成
されたCr5〜40重量%とB及びSiの一種又は二種
を1〜20重量%と残部Ni及び不可避不純物からな
る、0.1〜20μmのろう付け性合金皮膜とを具備す
る、ろう付け性に優れた表面処理鋼板。 【効果】位置決めを行なう必要がなく簡単容易に製造で
き工程が簡略化され、軽量化すると同時にコストを安く
し、母材の異種組織化が無視できる程度に小さく耐高温
酸化性と耐久性を向上し、さらにろう付け成分と鋼板成
分の相互拡散を抑制し、十分な接合強度を得、かつまた
良好な耐熱性を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ろう付け性皮膜を設け
た表面処理鋼板、特にろう付け性および耐熱性が要求さ
れる表面処理鋼板に係わり、具体例を挙げれば、自動車
エンジン等の排気ガスを清浄化する触媒コンバータにお
いて触媒が付着される担体基材を製造するに有効な表面
処理鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排ガス浄化触媒用メタル担体と
して、耐熱性を有する平板状鋼板と波板状鋼板とを重ね
てロール状に巻きハニカム成型したものが知られてい
る。メタル担体では、ハニカム体の平板状鋼板と波板状
鋼板、および外筒とハニカム体とがろう付けにより接合
されて、構造体としての強度を確保している。
【0003】基材鋼板の耐熱性を向上させる公知の技術
として、Alを3〜8重量%含有するAl含有ステンレ
ス鋼を用い成型後熱処理して鋼中のAlを利用してステ
ンレス鋼表面にα−Al23 を析出する方法がある
(特開昭58−96728号参照)。また、Alの含有
量が1重量%未満のステンレス鋼板にAlをめっきし加
熱させた後にα−Al23 ウイスカーを生成させる方
法(特開昭63−232850号参照)や、フェライト
ステンレス鋼表面にAlめっきした後Alをフェライト
鋼中に加熱拡散しさらに大気加熱により表面に酸化物ウ
ィスカーを生成させる方法が知られている(特開平2−
40734号及び特開平2−214545号参照)。
【0004】一方、ろう付け法に関し、公知のろう付け
接合方法として、ろう材箔を平板と波板の間に介挿し、
あるいはろう材成分をロールにより平板あるいは波板に
塗布した後平板と波板をロール状に巻き付けた後、両者
を加熱接合する方法がある(特開平3−60740号参
照)。この場合、ろう材としてはNi系(特開平2−2
6443号、特開平3−278815号参照)、Fe−
Cr−Si系など多様な成分系のろう材が使用されてい
る。しかし、ろう材箔(あるいは塗布するろう材成分)
は高価であり(特開平1−171641号参照)。また
強度の面でも必ずしも全面に介装する必要もないため、
部分的にろう材箔を介挿したり(特開平3−86329
号、特開平3−86370号、特開平3−278815
号参照)、あるいは部分的に塗布したり、またはろう材
箔の重量を基板となる箔に対してある一定の範囲に調整
して(特開平3−65244号参照)、ろう材成分の被
覆量を少なくすることが行なわれている。
【0005】一方、ハニカム成型体の耐熱性改善に対
し、基材の耐熱性とろう付け部の耐熱性を同時に向上さ
せるために、ステンレス鋼板にAlを被覆し、粉末状や
箔状のNi系ろう材を塗布するか介装することが行なわ
れている(特開平2−26643号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでの基
材の耐熱性を改善する構造には以下の問題点がある。す
なわち、 (1) 3〜8%のAlを含有するAl含有ステンレス鋼を
冷間加工し金属箔とする場合、加工が困難で歩留りが悪
く生産性が劣化する。
【0007】(2) Alめっきを行ない加熱後Al23
ウィスカーとする場合には、表面が酸化物で覆われてお
り金属との密着性が不十分であるのでろう接には不適当
であり、この酸化物の表面をろう接するには酸化物を破
壊するような特殊な処理を行なう必要がある。
【0008】また、従来のろう付け接合には以下の問題
点がある。例えば、ろう材箔を介挿する方法は次の問題
点がある。 (1) ろう材箔は延性が劣るため薄膜化が困難であり、そ
の厚さは20〜50μmと厚いのでろう材成分の材料費
が高く、また急冷凝固の非晶質金属箔にするので生産性
が悪くろう材箔の使用コストが高い。
【0009】(2) ろう材箔の介挿が容易でなく、位置決
めが困難である。 (3) ろう材の量が多いので、ろう付け時の温度上昇に伴
い、ろう材が基材中に多く拡散し基材のフェライト組織
からオーステナイト組織に変化させるため、実際の使用
に際して両組織の熱膨張の差に起因する熱歪みが発生す
る。また、エンジン運転時の温度上昇に伴い、ろう材が
基材中に拡散し、高温酸化性が劣化する。
【0010】また、ろう材を塗布する方法では以下の問
題点がある。すなわち、 (4) ろう材そのものを塗布することができないので、ろ
う材を樹脂バインダーと混合後、塗布する必要がある。
このため塗布厚さを薄膜化することが困難であり、前記
ろう材箔の問題点(1) ,(3) と同様の問題点がある。
【0011】(5)さらに、塗布膜の厚さのばらつきが大
きく、また塗布膜の密着性が劣るという問題点もある。
このため、樹脂バインダーと混合されたろう材が塗布さ
れた平板状の鋼板と波板状の鋼板とを重ねてロール状に
巻き付ける際に、塗布膜が部分的に剥離し、あるいはこ
の剥離した塗布膜が別の場所に付着して巻き込まれるの
で、その後のろう付け接合強度が不安定になるという問
題点がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐熱鋼板にA
l酸化物をめっきするか、或いは耐熱鋼板にAlをめっ
きした後、大気中で加熱する等の手段により、Al酸化
物層を形成する。次いで、このAl酸化物層に乾式めっ
き等によりめっき形成されたNi−Cr系合金のろう付
け性皮膜を形成する。Ni−Cr系合金成分は、ろう付
け熱処理における加熱時に、皮膜成分のNiやBが基材
成分であるFeと相互拡散し、融点が上昇するため、接
合しにくくなる問題がある。Al酸化物層には、加熱時
におけるこの拡散を抑制する効果がある。
【0013】基材として、高温時における熱膨張を抑制
する目的で、基材はフェライト組織を有することが好ま
しい。基材表面のAl酸化物の形成は、Al酸化物をコ
ーティングにより被覆するか、或いは基材にAlを被覆
した後に200〜1000℃の温度範囲で大気加熱を行
ない酸化することで得られる。Al酸化物層はウィスカ
ー状組織でなくてもよい。また、Al被覆後酸化させる
場合は、Al被覆部の全てをAl酸化物層とする必要は
なく、表層(表面から最大3μmまでの距離)のみがA
l酸化物層であればよい。
【0014】すなわち、Al酸化物をコーティングする
方法及びAlを被覆し酸化する方法のいずれにおいて
も、好適なAl酸化物層の膜厚は3μm以下、特に0.
1μm〜2.0μmである。本発明は、鋼板/Al酸化
物層/ろう付け層の構成のもの及び鋼板/Al層/Al
酸化物層/ろう付け層の構成のものの両方を含む。
【0015】Al酸化物層を有する鋼板でハニカムコア
を形成する場合、ハニカムコアの強度確保、成型性およ
び軽量化の兼合から、その板厚が30μm以上200μ
m以下とするのが好ましい。そして、その形状はハニカ
ムコアを形成するために平板状または波板状とし、平板
状鋼板と波板状鋼板とを組み合わせて巻装することによ
りハニカムコアが形成される。
【0016】このろう付け性皮膜は、0.1μm以上2
0μm以下の膜厚を有するものとする。膜厚をこの範囲
に限定した理由は次のとおりである。0.1μm未満の
膜厚では接合力が確保されにくい。また、20μmを越
え付着量が過大な場合には生産コストが増加する。
【0017】ろう付け性皮膜としてNi−Cr系合金、
特にNi−Cr−B系合金、Ni−Cr−Si系合金、
Ni−Cr−Si−B系合金皮膜が耐高温酸化性の点で
有効である。これら合金の好適な組成は、Cr5〜40
重量%と、BおよびSiの一種または二種を1〜20重
量%と、残部Niおよび不可避不純物からなる。これら
の合金は、ろう付け性、耐高温酸化性が優れているとと
もに、めっき、特に乾式めっきで所望成分の皮膜を形成
できる。この合金の成分添加理由およびその好適な含有
範囲を限定した理由は以下のとおりである。
【0018】Crは、異常酸化を防止して耐高温酸化性
を確保するために添加するが、5重量%未満のCr量で
は耐高温酸化性が確保されず、40重量%を越えるとN
i量が減少して耐高温酸化性が劣化する。
【0019】B、Siの一種または二種は、ろう材成分
の融点を低下させるために添加するが、1重量%未満で
は液相温度が無添加のNi−Cr合金と比べて低下せ
ず、その添加効果を発揮しない。また20重量%を越え
るとB添加材ではほう化物が、Si添加ではケイ化物が
形成されて脆化する。表面処理鋼板において、特にろう
付け性が良好な好適範囲は2重量%以上12重量%以下
である。
【0020】ろう付け性皮膜(ろう付け性および耐高温
酸化性合金皮膜)の形成は、基材鋼板表面のAl酸化物
と密着性よくめっきできる乾式めっきが好ましく、乾式
めっきの中では生産性の点で真空蒸着やイオンプレーテ
ィングが望ましい。
【0021】
【作用】本発明に係る表面処理鋼板は、鋼板とろう付け
性皮膜の中間に、耐熱性(高温強度)を有するAl酸化
物層を形成し、表層にろう付け性皮膜(ろう付け性およ
び耐高温酸化性合金皮膜)を形成するので、耐熱性とろ
う付け性を合わせ持つ。
【0022】Al酸化物層の形成は、例えば、基材に真
空蒸着、イオンプレーティング、スパッタリングなどの
方法でめっきするような鋼板表面にAl酸化物層を直接
形成する方法で行われる。或いは、Alを被覆して得ら
れたAl被覆鋼板を大気中で加熱することで得られる。
Alの被覆は、真空蒸着、イオンプレーティング、スパ
ッタリングなどの気相めっき、或いは溶融めっきなどの
めっき法に限定されるものではなく、Alクラッド鋼板
でもよい。また、Al酸化物層は、低温で形成される非
晶質組織と、結晶質のAl酸化物、例えば、900℃前
後の高温で大気加熱することで生成されるAl23
織とのいずれでもよい。特に、低温でAl酸化物層を形
成すると熱処理コストを低減でき、好適である。
【0023】Al酸化物層はめっきされる基材の耐熱性
を高めると同時に、ろう付け接合時の室温から接合温度
までの加熱過程において、Al酸化物層に被覆されるろ
う付け性皮膜の拡散障壁として機能する。すなわち、ろ
う付け接合の際の加熱過程に、めっきされたろう付け性
皮膜中のNiやBの、鋼板中のFeとの相互拡散を、中
間層であるAl酸化物層が遮り抑制する。
【0024】ろう付け性皮膜の形成には、Al酸化物層
との密着性を得るために乾式めっき法を用いるのが好ま
しい。湿式めっき法では、Crを添加したNi系合金め
っきを形成できないため、ろう付け性皮膜の耐高温酸化
性が劣化するからである。ろう付け性皮膜をめっきによ
り形成するので、従来に比べてこの皮膜の厚さを所望の
薄さにすることが出来る。また、その化学組成の調整も
公知のめっき技術を適用すれば、Al酸化物が形成され
た金属部材の所望箇所にろう付け性皮膜を形成できる。
【0025】本発明の表面処理鋼板は、予めろう材成分
をめっきしプレコート化してあるので、この鋼板を使用
すれば、ろう材箔を用い成型する方法でハニカムコアを
製造する場合よりも作業工程が簡略化でき、またろう材
箔を設ける際に発生する位置決めの誤差を生じることが
ない。
【0026】従って、この様にして得られた本発明の表
面処理鋼板は、600℃以上の高温環境、特に自動車や
オートバイの排気ガス浄化装置用として使用されるろう
付けによる接合が必要なメタル担体基材(ハニカムコ
ア)として有用である。この表面処理鋼板を用いて、ハ
ニカムコアを形成するには、合金皮膜を形成した波板状
の表面処理鋼板と平板状の表面処理鋼板を用意し、両鋼
板のめっき面どうし、あるいは、めっき面とめっきを施
さない面とを当接しろう付けする。そしてこのハニカム
体を外筒で被覆し、スポット溶接やろう付けにより接合
することにより排気ガス浄化装置用の担体基材(ハニカ
ムコア)が製造される。そして、この担体基材に触媒を
付着させることにより排気ガス浄化装置が作られる。
【0027】なお、本発明の類似技術として、特開昭6
2−38784号に記載される拡散接合用インサート材
がある。これは、二つの金属部材を接合させるインサー
ト材であり、拡散接合層を支持する素材は接合層の担体
としてのみ機能し構造体として機能しない。そのため、
インサート材と基材との間で強度差を生じ歪みを発生す
る可能性がある。一方、本発明は素材自体が構造体を形
成するので、上記の発明とは目的を異にし、歪みを生じ
ることがない。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を説明する。基材箔としてA
l酸化物層を直接被覆する場合には、表1に示す30〜
200μmいた厚のフェライト系ステンレス鋼板、すな
わちFe−20重量%Cr−5重量%Al−REM添加
鋼板、SUS430鋼板、SUS410鋼板を用いた。
またAl層を被覆し、大気加熱によりAl酸化物層を表
面に形成する場合には30〜200μm板厚のAlクラ
ッドステンレス鋼板およびAlめっきステンレス鋼板を
用いた。この基材箔にNi−Cr系合金皮膜をめっきす
る方法として真空蒸着法及びイオンプレーティング法を
用いた。合金皮膜の組成は表1に示すNi−Cr系のめ
っき種を用いた。
【0029】めっき面どうしの接合性およびめっき面と
めっきを施さない基材との接合性(ろう付け性)は、以
下に述べるハニカム成型耐熱構造体(メタル担体)の製
造工程をシミュレートする方法で調べた。
【0030】まず、ろう付け性皮膜をめっきされた基材
箔とめっきを施さない基材箔を、それぞれ15mm×1
5mmの寸法に切り出した。いずれか一方に、図1に示
す3点の半球状の突起を上面から見て正三角形の位置に
押し込みにより形成した。次いで、突起を有する基材箔
(めっきされた基材箔、あるいはめっきを施さない基材
箔)と、突起を持たない耐熱ステンレス箔(めっきされ
た基材箔)とを重ね、2枚の上に2〜10gの円形のス
テンレス鋼板製の重石を乗せた。次いで、10-4Tor
rの真空雰囲気において、1100〜1250℃で10
〜120分間保持の条件で接合試験を実施した。この
後、図2に示す突起部分を含む3個に切断し、非接触部
に1mm直径の穴を開け、ワイヤーを通し接合部分を引
き剥がし強度と破断形態を調べた。この結果、接合部で
は破断されず基材箔部分で破断が認められたものを合格
とした。これらの得られた結果を成膜方法およびろう付
け接合条件と合わせ表1にまとめて示す。
【0031】次いでメタル担体における接合性の評価を
以下に述べる。図3は本発明に係る表面処理鋼板を用い
て製造されたハニカム成型耐熱構造体1の一例を示す斜
視図で、巻き付けられた波板状鋼板2と平板状鋼板3と
からなるハニカム体4を外筒5で被覆し、ろう付けして
いる。図4は本発明におけるハニカム成型耐熱構造体の
製造工程を示す図で、本発明では基材箔(Al酸化物層
を有する鋼板)を準備する工程と、基材箔にろう材成分
をめっきする工程と、波板状鋼板に成型加工する工程
と、波板状鋼板2と平板状鋼板3をろう付けする接合工
程に分類される。
【0032】表1に示す実施例では、最初にAl酸化物
層をめっきし、表面にAl酸化物層6を有する基材箔を
準備した。表2に示す実施例では、最初にAlクラッド
ステンレス箔とAlめっきステンレス箔を大気下で50
0〜1000℃の温度域で熱処理することにより、表面
にAl酸化物層6を有する基材箔を準備した。
【0033】めっき工程、成型工程および接合工程を片
面めっき法に基づき説明する。まず、基材箔の少なくと
も一方の面をNi−Cr系合金めっきをして合金皮膜7
を形成する。次に成型工程では合金皮膜7を形成した鋼
板(箔)の一部はそのまま平板状鋼板3として準備され
る。さらに平板状鋼板3の一部はコルゲート装置にてコ
ルゲート加工されることにより、所定の直線的な波板の
凹凸が連続的に折曲げ形成された波板状鋼板2として準
備される。これら波板状鋼板2と平板状鋼板3が一定中
心から交互に巻き付け重ねつつ多重に巻き取られる。接
合工程では、成型工程の後加熱を行ない波板状鋼板2と
平板状鋼板3を接合する。すなわち、ろう付け成分めっ
き工程で積層されたNi基成分は加熱により溶融して波
板状鋼板2と平板状鋼板3の両者を接合する。そして、
これらの製造工程、すなわち準備工程、ろう付け成分め
っき工程、成型工程、および接合工程を経ることにより
耐熱構造体1が製造される。
【0034】両面めっきを行なう場合には、めっき工程
で基材箔の両面にNi−Cr系合金めっきを行なった後
そのまま平板状鋼板3として準備され、めっきを施さな
い基材箔をコルゲート装置にてコルゲート加工され準備
された、所定の直線的な波板の凹凸が連続的に折曲げ形
成された波板状鋼板2と、加熱により溶融されて両者が
接合される。また、めっき工程で鋼板(箔)の両面にN
i−Cr系合金めっきを行なった後コルゲート装置にて
コルゲート加工され、凹凸が連続的に折曲げ形成された
波板状鋼板2となり、めっきされない平板状鋼板3と加
熱により接合される場合もある。図5にめっき皮膜構成
と接合方法との関係を示す。このように製作したメタル
担体の、平板状鋼板3と波板状鋼板2の接合部を含むよ
うに試験片を切り出し接合性を評価した。得られた結果
を表1に示す。
【0035】また、ろう付け成分の皮膜の膜厚が本発明
の範囲から外れる比較例、およびろう材箔を用いた比較
例についても実験を行ない、その結果を表1に併記す
る。下記の表1から、膜厚と合金組成が本発明の範囲か
ら外れる比較例及びろう材箔を使用した比較例の場合に
は、接合強度が劣化する、あるいは生産性が劣る。これ
に対し、本発明では良好な接合強度が得られ、生産性と
経済性にも優れていることが明らかである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Al酸化物層を被覆した鋼板に、膜厚と合金組成を規定
したNi−Cr系ろう付け性皮膜を被覆した表面処理鋼
板を用いてろう付けする場合、以下に示す効果を発揮す
る。
【0037】第一に、従来のろう材箔と鋼板の中間(ハ
ニカム体の場合、平板状鋼板と波板状鋼板の中間)に配
置するものと比べ、位置決めを行なう必要がない。この
ため簡単容易に製造でき工程が簡略化される。
【0038】第二に、従来のろう材箔と比べろう付け成
分層が薄く母材の異種組織化が無視できる程度に小さく
なる。このため、耐高温酸化性と耐久性が向上する。第
三に、高価なろう付け成分層の膜厚が薄いため、軽量化
されると同時にコストが安くなる。
【0039】第四に、Al酸化物層がろう付け成分層と
鋼板との中間に存在する。このため、ろう付け成分と鋼
板成分の相互拡散が抑制され、ろう付け層の合金成分の
変化が少なく十分な接合強度が得られる。第五に、中間
層としてAl酸化物層を有するため、良好な耐熱性を有
する。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】ハニカム成型をシミュレートした接合試験の説
明図。
【図2】接合強度の測定方法を示す図。
【図3】本発明に係る耐熱構造体の説明に供する斜視
図。
【図4】本発明に係るハニカム成型耐熱構造体の製造工
程を説明する図。
【図5】本発明に係る表面処理鋼板の皮膜構成と接合方
法の関係を示す図。
【符号の説明】
1…耐熱構造体、2…波板状鋼板、3…平板状鋼板、4
…ハニカム体、5…外筒、6…Al酸化物層、7…合金
皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小崎 純一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 豊田 哲郎 東京都新宿区西新宿一丁目13番12号 昭和 飛行機工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板と、この鋼板表面に形成されたアル
    ミニウム酸化物層と、アルミニウム酸化物層にめっき形
    成された0.1〜20μmのろう付け性皮膜とを具備す
    る、ろう付け性に優れた表面処理鋼板。
  2. 【請求項2】 アルミニウム被覆鋼板と、この鋼板のア
    ルミニウム被覆面に形成されたアルミニウム酸化物層
    と、アルミニウム酸化物層にめっき形成された0.1〜
    20μmのろう付け性皮膜とを具備する、ろう付け性に
    優れた表面処理鋼板。
  3. 【請求項3】 ろう付け性合金皮膜は、Cr5〜40重
    量%とB及びSiの一種又は二種を1〜20重量%と残
    部Ni及び不可避不純物からなる、請求項1又は2に記
    載のろう付け性に優れた表面処理鋼板。
  4. 【請求項4】 合金皮膜は乾式めっき皮膜である請求項
    1乃至3のいずれかに記載のろう付け性に優れた表面処
    理鋼板。
  5. 【請求項5】 アルミニウム酸化物又はアルミニウムを
    被覆する鋼板は、フェライト系ステンレス鋼板である請
    求項1、3又は4に記載のろう付け性に優れた表面処理
    鋼板。
JP32641993A 1993-12-24 1993-12-24 表面処理鋼板 Pending JPH07180036A (ja)

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