JPH0719223A - Tナット - Google Patents

Tナット

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JPH0719223A
JPH0719223A JP16479893A JP16479893A JPH0719223A JP H0719223 A JPH0719223 A JP H0719223A JP 16479893 A JP16479893 A JP 16479893A JP 16479893 A JP16479893 A JP 16479893A JP H0719223 A JPH0719223 A JP H0719223A
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fixed
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cap
hole
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Yutaka Nagayama
豊 永山
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Nagayama Electronic Industry Co Ltd
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Nagayama Electronic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固着対象物に予め穴を設けずに、Tナットを
固着対象物に打込むと同時に穴を形成し、Tナットの固
定作業の能率化を図る。 【構成】 その内周面に雌ねじ4が形成された中空の軸
部2の、フランジ部3とは逆の端部の開口を閉じるよう
に、キャップ6を取付ける。 【効果】 Tナット自身の打込みによって軸部を受入れ
る穴を固着対象物に形成することによって生じるパンチ
かすが、キャップによって、軸部内に入り込むことを防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中空の軸部および軸
部の一方端から外方へ張出すフランジ部を備え、中空の
軸部の内周面上に雌ねじが形成され、かつフランジ部に
爪が設けられた、Tナットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】Tナットには、種々の設計のものが存在
するが、その多くは、次のような構成を備えている。す
なわち、Tナットは、一体の金属材料からなる、軸部お
よびこの軸部の第1の端部から外方へ張出すフランジ部
を備える。軸部は中空の筒状をなし、かつ、その内周面
上には雌ねじが形成される。また、フランジ部には、軸
部の前記第1の端部と逆の第2の端部に向かって突出す
るように爪が設けられる。
【0003】このようなTナットは、たとえば木材のよ
うな固着対象物に予め設けられた穴に軸部を挿入し、爪
を固着対象物に打込むことによって、固着対象物に対し
て固定される。なお、Tナットには、軸部の、フランジ
部が設けられた側とは逆の端部においてかしめが予定さ
れた部分を有する形式のものもあり、この場合には、上
述したように、爪を固着対象物に打込むとともに、固着
対象物の、フランジ部が位置する側の面とは逆の面側に
おいて、かしめ予定部分を広げるようにかしめることに
より、Tナットが固着対象物に対して固定される。この
ように、Tナットが固着対象物に対して固定されたと
き、Tナットの回転が禁止されるとともに、ボルトのよ
うなねじ部材を、軸部の内周面上に形成された雌ねじに
螺合させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、固着
対象物に予め穴を設けておき、次いで、Tナットの軸部
をそこに挿入する工程を採用しながら、後者の挿入工程
を自動機を用いて行なおうとすることき、穴とTナット
とを比較的高い精度をもって位置合わせできなければな
らない。そのため、自動機において、比較的高い精度が
要求される。
【0005】他方、上述した位置合わせの精度を緩和す
るため、固着対象物に設けられる穴をより大きくするこ
とも考えられるが、この場合には、固着対象物への固定
後のTナットにがたつきが生じることがある、という問
題に遭遇する。
【0006】また、いずれにしても、Tナットの固着対
象物への固定作業は、固着対象物に予め穴を設ける作業
を必要とする。従来、このような穴は、ドリルによる方
法、またはパンチングにより形成される。しかしなが
ら、Tナットの固着対象物への固定作業の能率化のため
には、このような穴を予め設ける工程が障害となってい
る。
【0007】それゆえに、この発明の目的は、固着対象
物に予め穴を設ける必要がなく、Tナットの固着対象物
への打込みと同時に穴を問題なく形成できるようにし
た、Tナットを提供しようとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、一体の金属
材料からなる、軸部およびこの軸部の第1の端部から外
方へ張出すフランジ部を備え、軸部は中空の筒状をな
し、かつ、その内周面上には雌ねじが形成され、フラン
ジ部には、軸部の第1の端部とは逆の第2の端部に向か
って突出するように爪が設けられた、Tナットに向けら
れる。
【0009】このようなTナットを、固着対象物に打込
むと同時に、軸部によって固着対象物に穴が形成される
ことは、前述したように、パンチングにより固着対象物
に予め穴が設けられることが可能であることから、十分
に保証される。なお、このようなTナット自身による穴
の形成は、未だ実施されたことがない。しかしながら、
Tナット自身の打込みによって固着対象物に穴を形成し
たとき、固着対象物の穴の部分に存在していた材料、す
なわちパンチかすが、中空の軸部の内部に入り込むとい
う好ましいくない状況を招く。このようなパンチかす
は、ボルトのようなねじ部材のTナットへの螺合を妨げ
るため、除去されなければならない。しかしながら、軸
部の内周面上の雌ねじの谷にパンチかすが食込んだ場
合、このようなパンチかすを除去することは容易ではな
い。
【0010】この発明では、上述した問題を解決するた
め、軸部の第2の端部の開口を閉じるように、軸部の第
2の端部に嵌合するキャップが取付けられたことを特徴
としている。
【0011】
【作用】この発明によるTナットを固着対象物に打込む
とき、軸部は、その第2の端部を先頭にして固着対象物
内を推進する。このとき、この第2の端部にはキャップ
が取付けられているので、パンチかすが軸部内に入り込
むことが防止される。
【0012】なお、キャップは、軸部の第1の端部側か
ら適当な工具をこれに押し当てることにより、容易に除
去することができる。もちろん、このキャップがTナッ
トの使用状態において何らの支障も招かないのであれ
ば、そのまま、残しておいてもよい。
【0013】
【発明の効果】このように、この発明によれば、固着対
象物に予め穴を設けることなく、Tナットを固着対象物
に打込むと同時に軸部を受入れる穴を形成する、という
工程を問題なく採用することができる。したがって、T
ナットの固着対象物への固定作業の能率化を図ることが
できる。また、従来のように、穴とTナットとの位置合
わせに関する問題にも遭遇しない。
【0014】また、この発明によれば、Tナットの打込
みによって軸部を受入れる穴が形成されるので、穴の内
周面と軸部の外周面との間のクリアランスを最小限に留
めることができ、したがって、がたつきが抑制されたT
ナットの固定状態を得ることができる。
【0015】また、この発明で用いられるキャップに
は、任意の形状を与えることができる。そのため、この
キャップにパンチングに適したエッジを有する形状を与
えておけば、Tナット自身による穴の形成をより円滑に
行なうことができる。
【0016】
【実施例】図1ないし図3には、この発明の一実施例に
よるTナット1が示されている。ここで、図1は正面
図、図2は底面図、図3は断面図である。
【0017】Tナット1は、たとえば鉄系の金属板を板
金加工することにより一体に得られるもので、軸部2お
よびこの軸部2の第1の端部から外方へ張出すフランジ
部3を備える。
【0018】軸部2は、中空の筒状をなし、その内周面
上には、雌ねじ4が形成される。フランジ部3には、前
記第1の端部とは逆の第2の端部に向かって突出するよ
うに複数のたとえば4個の爪5が設けられる。これら爪
5は、たとえば、フランジ部3の外周縁の各一部を切起
こすことによって形成される。
【0019】このようなTナット1において、さらに、
軸部2の第2の端部の開口を閉じるように、軸部2の第
2の端部に嵌合するキャップ6が取付けられる。キャッ
プ6は、金属、樹脂等の任意の材料から構成される。キ
ャップ6は、この実施例では、軸部2の第2の端部の外
周面を覆うように取付けられる。この取付状態は、キャ
ップ6の内径を軸部2の外径よりわずかに小さく設定し
ておき、両者の間の摩擦により維持される。
【0020】このようなTナット1は、たとえば、図4
および図5に示す工程を経て、たとえば木材からなる固
着対象物7に固定される。
【0021】まず、図4に示すように、固着対象物7の
上方にパンチ8が配置され、このパンチ8によってTナ
ット1が保持される。Tナット1は、そのキャップ6が
取付けられた側を固着対象物7に向けるようにされる。
パンチ8には、フランジ部3に対向する押圧面9が形成
されていて、図4に示した状態では、この押圧面9とフ
ランジ部3との間には間隔が形成されている。他方、固
着対象物7は、ダイ10の上に置かれる。ダイ10に
は、Tナット1の軸部2に対応する位置にキャビティ1
1を形成している。
【0022】次に、図5に示すように、パンチ8が下降
される。これによって、軸部2およびキャップ6が固着
対象物7内を推進し、そこに穴12を形成する。また、
このような動作のある時点において、パンチ8は、キャ
ップ6を軸部2から分離させ、貫通した穴12が形成さ
れたときには、分離されたキャップが、パンチかす13
とともにキャビティ11を通して下方へ排出される。ま
た、パンチ8の押圧面9がフランジ部3を下方に押圧
し、爪5が固着対象物7に打込まれる。このようにし
て、Tナット1が固着対象物7に固定される。
【0023】上述した図5に示すTナット1の打込工程
において、パンチかす13は、キャップ6により、軸部
2内に入り込むことが防止されることに注目すべきであ
る。
【0024】図6は、この発明の他の実施例によるTナ
ット21を示す断面図である。このTナット21は、前
述したTナット1と同様、軸部22およびこの軸部22
の第1の端部から外方へ張出すフランジ部23を備え
る。
【0025】軸部22は、中空の筒状をなし、その第1
の端部とは逆の第2の端部においてかしめ予定部分24
を有し、かつかしめ予定部分24を除く内周面上には、
雌ねじ25が形成される。
【0026】フランジ部23には、フランジ部23の外
周縁の一部を外方から内方へ向かって押潰すことにより
成形された複数の、たとえば2個の爪26が、軸部22
の第2の端部に向かって突出するように設けられる。
【0027】また、軸部22の第2の端部の開口を閉じ
るように、軸部22の第2の端部に嵌合するキャップ2
7が取付けられている。
【0028】このようなTナット21の、固着対象物へ
の打込工程は、前述した図4および図5に示すのと実質
的に同様に行なわれる。この実施例では、図7に示すよ
うに、かしめ予定部分24にかしめ加工が適用され、固
着対象物28の、フランジ部23が位置する面とは逆の
面側においてかしめ部分24aが形成される。
【0029】なお、図7に示すように、この実施例で
は、フランジ部23も、固着対象物28内に埋まるまで
Tナット21が固着対象物28に打込まれているが、図
5に示すように、爪26のみが固着対象物28に埋込ま
れるようにしてもよい。このような埋込の度合いは、固
着対象物28の材質または打込みの力によって種々に変
わり得る。
【0030】以上、この発明を図示した各実施例につい
て説明したが、この発明の範囲内において、種々の変形
例が可能である。
【0031】たとえば、Tナットにおけるフランジ部の
形状および爪の形状等は任意に変更され得る。
【0032】また、キャップの形状は、種々に変更さ
れ、たとえば、さらに鋭いエッジを下方に向かって形成
するような形状とされても、あるいは、単に軸部の第2
の端部の開口を閉じるだけの機能しか有していない形状
とされてもよい。
【0033】また、図4および図5に示すように、前述
した実施例では、Tナット1を打込む動作の過程におい
て、キャップ6が除去されたが、このキャップ6の除去
は、打込動作の後で別工程として行なわれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるTナット1を示す正
面図である。
【図2】図1に示したTナット1の底面図である。
【図3】図1に示したTナット1の縦断面図である。
【図4】図1に示したTナット1を固着対象物7に固定
する前の状態を示す断面図である。
【図5】図1に示したTナット1を固着対象物7に固定
した後の状態を示す断面図である。
【図6】この発明の他の実施例によるTナット21を示
す縦断面図である。
【図7】図6に示したTナット21を固着対象物28に
固定した後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21 Tナット 2,22 軸部 3,23 フランジ部 4,25 雌ねじ 5,26 爪 6,27 キャップ 7,28 固着対象物
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 Tナット
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中空の軸部および軸
部の一方端から外方へ張出すフランジ部を備え、中空の
軸部の内周面上に雌ねじが形成され、かつフランジ部に
爪が設けられた、Tナットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】Tナットには、種々の設計のものが存在
するが、その多くは、次のような構成を備えている。す
なわち、Tナットは、一体の金属材料からなる、軸部お
よびこの軸部の第1の端部から外方へ張出すフランジ部
を備える。軸部は中空の筒状をなし、かつ、その内周面
上には雌ねじが形成される。また、フランジ部には、軸
部の前記第1の端部と逆の第2の端部に向かって突出す
るように爪が設けられる。
【0003】このようなTナットは、たとえば木材のよ
うな固着対象物に予め設けられた穴に軸部を挿入し、爪
を固着対象物に打込むことによって、固着対象物に対し
て固定される。なお、Tナットには、軸部の、フランジ
部が設けられた側とは逆の端部においてかしめが予定さ
れた部分を有する形式のものもあり、この場合には、上
述したように、爪を固着対象物に打込むとともに、固着
対象物の、フランジ部が位置する側の面とは逆の面側に
おいて、かしめ予定部分を広げるようにかしめることに
より、Tナットが固着対象物に対して固定される。この
ように、Tナットが固着対象物に対して固定されたと
き、Tナットの回転が禁止されるとともに、ボルトのよ
うなねじ部材を、軸部の内周面上に形成された雌ねじに
螺合させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、固着
対象物に予め穴を設けておき、次いで、Tナットの軸部
をそこに挿入する工程を採用しながら、後者の挿入工程
を自動機を用いて行なおうとすることき、穴とTナット
とを比較的高い精度をもって位置合わせできなければな
らない。そのため、自動機において、比較的高い精度が
要求される。
【0005】他方、上述した位置合わせの精度を緩和す
るため、固着対象物に設けられる穴をより大きくするこ
とも考えられるが、この場合には、固着対象物への固定
後のTナットにがたつきが生じることがある、という問
題に遭遇する。
【0006】また、いずれにしても、Tナットの固着対
象物への固定作業は、固着対象物に予め穴を設ける作業
を必要とする。従来、このような穴は、ドリルによる方
法、またはパンチングにより形成される。しかしなが
ら、Tナットの固着対象物への固定作業の能率化のため
には、このような穴を予め設ける工程が障害となってい
る。
【0007】それゆえに、この発明の目的は、固着対象
物に予め穴を設ける必要がなく、Tナットの固着対象物
への打込みと同時に穴を問題なく形成できるようにし
た、Tナットを提供しようとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、一体の金属
材料からなる、軸部およびこの軸部の第1の端部から外
方へ張出すフランジ部を備え、軸部は中空の筒状をな
し、かつ、その内周面上には雌ねじが形成され、フラン
ジ部には、軸部の第1の端部とは逆の第2の端部に向か
って突出するように爪が設けられた、Tナットに向けら
れる。
【0009】このようなTナットを、固着対象物に打込
むと同時に、軸部によって固着対象物に穴が形成される
ことは、前述したように、パンチングにより固着対象物
に予め穴が設けられることが可能であることから、十分
に保証される。なお、このようなTナット自身による穴
の形成は、未だ実施されたことがない。しかしながら、
Tナット自身の打込みによって固着対象物に穴を形成し
たとき、固着対象物の穴の部分に存在していた材料、す
なわちパンチかすが、中空の軸部の内部に入り込むとい
う好ましいくない状況を招く。このようなパンチかす
は、ボルトのようなねじ部材のTナットへの螺合を妨げ
るため、除去されなければならない。しかしながら、軸
部の内周面上の雌ねじの谷にパンチかすが食込んだ場
合、このようなパンチかすを除去することは容易ではな
い。
【0010】この発明では、上述した問題を解決するた
め、軸部の第2の端部の開口を閉じるように、軸部の第
2の端部に嵌合するキャップが取付けられたことを特徴
としている。
【0011】
【作用】この発明によるTナットを固着対象物に打込む
とき、軸部は、その第2の端部を先頭にして固着対象物
内を推進する。このとき、この第2の端部にはキャップ
が取付けられているので、パンチかすが軸部内に入り込
むことが防止される。
【0012】なお、キャップは、軸部の第1の端部側か
ら適当な工具をこれに押し当てることにより、容易に除
去することができる。もちろん、このキャップがTナッ
トの使用状態において何らの支障も招かないのであれ
ば、そのまま、残しておいてもよい。
【0013】
【発明の効果】このように、この発明によれば、固着対
象物に予め穴を設けることなく、Tナットを固着対象物
に打込むと同時に軸部を受入れる穴を形成する、という
工程を問題なく採用することができる。したがって、T
ナットの固着対象物への固定作業の能率化を図ることが
できる。また、従来のように、穴とTナットとの位置合
わせに関する問題にも遭遇しない。
【0014】また、この発明によれば、Tナットの打込
みによって軸部を受入れる穴が形成されるので、穴の内
周面と軸部の外周面との間のクリアランスを最小限に留
めることができ、したがって、がたつきが抑制されたT
ナットの固定状態を得ることができる。
【0015】また、この発明で用いられるキャップに
は、任意の形状を与えることができる。そのため、この
キャップにパンチングに適したエッジを有する形状を与
えておけば、Tナット自身による穴の形成をより円滑に
行なうことができる。
【0016】
【実施例】図1ないし図3には、この発明の一実施例に
よるTナット1が示されている。ここで、図1は正面
図、図2は底面図、図3は断面図である。
【0017】Tナット1は、たとえば鉄系の金属板を板
金加工することにより一体に得られるもので、軸部2お
よびこの軸部2の第1の端部から外方へ張出すフランジ
部3を備える。
【0018】軸部2は、中空の筒状をなし、その内周面
上には、雌ねじ4が形成される。フランジ部3には、前
記第1の端部とは逆の第2の端部に向かって突出するよ
うに複数のたとえば4個の爪5が設けられる。これら爪
5は、たとえば、フランジ部3の外周縁の各一部を切起
こすことによって形成される。
【0019】このようなTナット1において、さらに、
軸部2の第2の端部の開口を閉じるように、軸部2の第
2の端部に嵌合するキャップ6が取付けられる。キャッ
プ6は、金属、樹脂等の任意の材料から構成される。キ
ャップ6は、この実施例では、軸部2の第2の端部の外
周面を覆うように取付けられる。この取付状態は、キャ
ップ6の内径を軸部2の外径よりわずかに小さく設定し
ておき、両者の間の摩擦により維持される。
【0020】このようなTナット1は、たとえば、図4
および図5に示す工程を経て、たとえば木材からなる固
着対象物7に固定される。
【0021】まず、図4に示すように、固着対象物7の
上方にパンチ8が配置され、このパンチ8によってTナ
ット1が保持される。Tナット1は、そのキャップ6が
取付けられた側を固着対象物7に向けるようにされる。
パンチ8には、フランジ部3に対向する押圧面9が形成
されていて、図4に示した状態では、この押圧面9とフ
ランジ部3との間には間隔が形成されている。他方、固
着対象物7は、ダイ10の上に置かれる。ダイ10に
は、Tナット1の軸部2に対応する位置にキャビティ1
1を形成している。
【0022】次に、図5に示すように、パンチ8が下降
される。これによって、軸部2およびキャップ6が固着
対象物7内を推進し、そこに穴12を形成する。また、
このような動作のある時点において、パンチ8は、キャ
ップ6を軸部2から分離させ、貫通した穴12が形成さ
れたときには、分離されたキャップが、パンチかす13
とともにキャビティ11を通して下方へ排出される。ま
た、パンチ8の押圧面9がフランジ部3を下方に押圧
し、爪5が固着対象物7に打込まれる。このようにし
て、Tナット1が固着対象物7に固定される。
【0023】上述した図5に示すTナット1の打込工程
において、パンチかす13は、キャップ6により、軸部
2内に入り込むことが防止されることに注目すべきであ
る。
【0024】図6は、この発明の他の実施例によるTナ
ット21を示す断面図である。このTナット21は、前
述したTナット1と同様、軸部22およびこの軸部22
の第1の端部から外方へ張出すフランジ部23を備え
る。
【0025】軸部22は、中空の筒状をなし、その第1
の端部とは逆の第2の端部においてかしめ予定部分24
を有し、かつかしめ予定部分24を除く内周面上には、
雌ねじ25が形成される。
【0026】フランジ部23には、フランジ部23の外
周縁の一部を外方から内方へ向かって押潰すことにより
成形された複数の、たとえば2個の爪26が、軸部22
の第2の端部に向かって突出するように設けられる。
【0027】また、軸部22の第2の端部の開口を閉じ
るように、軸部22の第2の端部に嵌合するキャップ2
7が取付けられている。
【0028】このようなTナット21の、固着対象物へ
の打込工程は、前述した図4および図5に示すのと実質
的に同様に行なわれる。この実施例では、図7に示すよ
うに、かしめ予定部分24にかしめ加工が適用され、固
着対象物28の、フランジ部23が位置する面とは逆の
面側においてかしめ部分24aが形成される。
【0029】なお、図7に示すように、この実施例で
は、フランジ部23も、固着対象物28内に埋まるまで
Tナット21が固着対象物28に打込まれているが、図
5に示すように、爪26のみが固着対象物28に埋込ま
れるようにしてもよい。このような埋込の度合いは、固
着対象物28の材質または打込みの力によって種々に変
わり得る。
【0030】以上、この発明を図示した各実施例につい
て説明したが、この発明の範囲内において、種々の変形
例が可能である。
【0031】たとえば、Tナットにおけるフランジ部の
形状および爪の形状等は任意に変更され得る。
【0032】上述したように、フランジ部の形状、爪の
形状等において変更されたいくつかの実施例につき、以
下に図8ないし図12を参照しながら簡単に説明する。
なお、これらの図面において、前述の図1ないし図3に
示す要素に相当する要素には、同様の参照符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0033】図8は、前述した図2に対応する図であ
る。図8に示したTナット1aでは、フランジ部3に3
個の爪5が設けられている。
【0034】図9に示したTナット1bは、「ホッパー
フィードTナット」と呼ばれる形式のもので、このよう
なTナット1bを固着対象物に固着するとき、想像線で
示す供給トラック14に沿って複数個のTナット1bが
円滑に移動され、これらを自動的に供給することができ
る。このTナット1bは、角形形状のフランジ部3を備
え、このフランジ部3の径方向に対向して2対の爪5が
配置される。
【0035】図10に示したTナット1cも、「ホッパ
ーフィードTナット」の形式の一種である。このTナッ
ト1cは、図9に示したTナット1bと比較して、爪5
にギザギザの形状が与えられている点で相違している。
また、2対の爪5を対向させる径方向とは直交する径方
向に対向する各位置に、第2の爪5aがそれぞれ設けら
れている。これら爪5aは、フランジ部3の外周縁の一
部を外方から内方に向かって押し潰すことにより成形さ
れる。
【0036】図11および図12に示したTナット1d
も、「ホッパーフィードTナット」の形式の一種であ
る。このTナット1dに備えるフランジ部3は、円弧状
に延びる辺を有する多角形状を有していて、その外周部
には、2対の爪5が設けられている。爪5の各々は、フ
ランジ部3の外周縁の一部を切り起こすことにより形成
されるが、これら爪5の切り起こし前の状態では、フラ
ンジ部3は実質的に円形を有している。また、図11に
おいて破線で示すように、このTナット1dは、図6に
示したTナット21と同様、その軸部2においてかしめ
予定部分15と雌ねじ形成部分16とを有している。
【0037】また、キャップの形状は、種々に変更さ
れ、たとえば、さらに鋭いエッジを下方に向かって形成
するような形状とされても、あるいは、単に軸部の第2
の端部の開口を閉じるだけの機能しか有していない形状
とされてもよい。
【0038】また、図4および図5に示すように、前述
した実施例では、Tナット1を打込む動作の過程におい
て、キャップ6が除去されたが、このキャップ6の除去
は、打込動作の後で別工程として行なわれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるTナット1を示す正
面図である。
【図2】図1に示したTナット1の底面図である。
【図3】図1に示したTナット1の縦断面図である。
【図4】図1に示したTナット1を固着対象物7に固定
する前の状態を示す断面図である。
【図5】図1に示したTナット1を固着対象物7に固定
した後の状態を示す断面図である。
【図6】この発明の他の実施例によるTナット21を示
す縦断面図である。
【図7】図6に示したTナット21を固着対象物28に
固定した後の状態を示す断面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例によるTナット1
aを示す底面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例によるTナット1
bの外観を下方から示す斜視図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例によるTナット
1cの外観を下方から示す斜視図である。
【図11】この発明のさらに他の実施例によるTナット
1dを示す正面図である。
【図12】図11に示したTナット1dの底面図であ
る。
【符号の説明】 1,1a,1b,1c,1d,21 Tナット 2,22 軸部 3,23 フランジ部 4,25 雌ねじ 5,26 爪 6,27 キャップ 7,28 固着対象物
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】追加
【補正内容】
【図11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】追加
【補正内容】
【図12】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体の金属材料からなる、軸部および前
    記軸部の第1の端部から外方へ張出すフランジ部を備
    え、 前記軸部は中空の筒状をなし、かつ、その内周面上には
    雌ねじが形成され、 前記フランジ部には、前記軸部の第1の端部とは逆の第
    2の端部に向かって突出するように爪が設けられた、T
    ナットにおいて、 前記軸部の第2の端部の開口を閉じるように、前記軸部
    の第2の端部に嵌合するキャップが取付けられたことを
    特徴とする、Tナット。
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JP2001200827A (ja) * 1999-11-10 2001-07-27 Nagayama Denshi Kogyo Kk 金属製締結部材および砲弾用外装部材
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