JPH07196076A - 水噴射推進艇の船底構造 - Google Patents

水噴射推進艇の船底構造

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JPH07196076A
JPH07196076A JP35404893A JP35404893A JPH07196076A JP H07196076 A JPH07196076 A JP H07196076A JP 35404893 A JP35404893 A JP 35404893A JP 35404893 A JP35404893 A JP 35404893A JP H07196076 A JPH07196076 A JP H07196076A
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JP
Japan
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water
hull
plate
screen
rod
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JP35404893A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Henmi
恭彦 逸見
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船体の底板に形成された吸水口を覆うスクリ
ーンを設けた場合に、水噴射ユニットの作用により上記
吸水口に水が吸入されるときの水圧に、上記スクリーン
が十分に耐えられるようにし、また、水噴射ユニットの
推進性能が良好に保たれるようにする。 【構成】 船体3の底板5の吸水口19を通して、水噴
射ユニット16の水流ダクト18内に吸入した水30
を、同上船体3の後方に噴射させてこの船体3を前進さ
せるようにする。上記吸水口19を同上船体3の下方か
ら覆うスクリーン49を設ける。このスクリーン49
を、前後方向に伸びる複数の棒状体52と、これら棒状
体52の前端部を互いに連結する前部板50と、同上棒
状体52の後端部を互いに連結する後部板51とから構
成する。上記棒状体52の後端部近傍の左右側方で、上
記スクリーン49の左右両側部を船体3に締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船体の底板に形成し
た吸水口を通して船体内に吸入した水を、同上船体の後
方に噴射させて、この船体を前進させるようにした水噴
射推進艇の船底構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記推進艇には、従来、次のように構成
されたものがある。
【0003】即ち、船体の底板に吸水口が形成され、こ
の吸水口を通して水噴射ユニットの水流ダクト内に吸入
した水を同上船体の後方に噴射させてこの船体を前進さ
せるようにしてある。上記吸水口を同上船体の下方から
覆うスクリーンが設けられ、このスクリーンが前後方向
に伸びる複数の棒状体と、これら棒状体の前端部を互い
に連結する前部板と、棒状体の後端部を互いに連結する
後部板とから構成され、上記前部板と、後部板の後端部
とが船体に締結されることにより、上記スクリーンが船
体に支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、第1の問題点として、次の点がある。
【0005】即ち、同じ水噴射ユニットを出力の異なる
艇に用いる場合、上記後部板が吸水口を覆う面積を変え
ることによって、出力を調整することがある。このた
め、後部板は前部板に比べてとくに前後方向に大きくな
りがちであった。吸水口に水が吸入される時に、後部板
には、その面積が大きいことも手伝って大きな水圧がか
かるが、従来のスクリーンは前部板と、後部板の後端部
とだけが船体に締結されていたため、上記棒状体が上下
に大きく変形しがちであった。そこで、上記棒状体の変
形を防ぐため、これを太くすることが考えられるが、こ
のようにすると、水を吸い込むときの抵抗が大きくな
り、このときの水圧に上記スクリーンが耐えられなくな
るおそれを生じる。
【0006】また、第2の問題点として、次の点があ
る。
【0007】即ち、船体3が前進するとき、吸水口19
の後縁から剥離して、上記吸水口19の後方に泡が発生
し易くなる。そして、この泡が上記水噴射ユニット16
の水流ダクト18内の負圧により、水流ダクト18内に
吸入されると、その分、水噴射ユニット16による推進
性能が低下するという不都合を生じる。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、船体の底板に形成された吸水口を覆
うスクリーンを設けた場合に、水噴射ユニットの作用に
より、上記吸水口に水が吸入されるときの水圧に上記ス
クリーンが十分に耐えられるようにし、また、水噴射ユ
ニットの推進性能が良好に保たれるようにすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、次の如くである。
【0010】なお、この「課題を解決するための手段」
の項において、下記した括弧内の用語は、特許請求の範
囲の用語に対応するものである。
【0011】この発明の水噴射推進艇の船底構造は、船
体3の底板5に形成された吸水口19を覆うスクリーン
49を設け、このスクリーン49を、前後方向に伸びる
複数の棒状体52と、これら棒状体52の前端部を互い
に連結する前部板50と、同上棒状体52の後端部を互
いに連結する後部板51とから構成し、上記前部板50
と、後部板51の後端部とを船体3に締結した場合にお
いて、上記棒状体52の後端部近傍の左右側方で、上記
スクリーン49の左右両側部を船体3に締結したもので
ある。
【0012】上記の場合、水流ダクト18を、船体3の
下方に向って開口する断面ほぼ逆U字状の上部ダクト4
3と、後部板51と一体に形成されて上記上部ダクト4
3内に挿入される下部ダクト44とから構成し、上記後
部板51を上部ダクト43の外向きフランジ(開口縁)
46に締結すると共に、上記後部板51と上部ダクト4
3の外向きフランジ(開口縁)46との間にシール部材
63を介在させてもよい。
【0013】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0014】なお、この「作用」の項において、下記し
た括弧内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応するも
のである。
【0015】スクリーン49は、水通過用のスリット5
3を形成するための棒状体52を設けたことにより、特
にこの棒状体52の後端部近傍の部分で、強度が低下し
がちである。そこで、上記棒状体52の後端部近傍の左
右側方で、上記スクリーン49の左右両側部を船体3に
締結してある。
【0016】このため、強度の低下しがちなスクリーン
49の部分が強度向上させられ、上記棒状体52の後端
部近傍の変形が抑えられる。
【0017】よって、棒状体52は細くしたままに保つ
ことができて、スクリーン49における水30の吸入抵
抗が低く保たれる。
【0018】ところで、船体3が前進するとき、吸水口
19の後縁から剥離して、上記吸水口19の後方に泡が
発生し易くなる。一方、上記吸水口19の後方には、上
部ダクト43の外向きフランジ(開口縁)46と、スク
リーン49の後部板51との接合部が位置していること
から、水噴射ユニット16の水流ダクト18内の負圧に
より、上記外向きフランジ(開口縁)46と後部板51
との接合部の隙間から、上記水流ダクト18内に上記泡
が吸入されるおそれを生じる。そして、この吸入が生じ
ると、その分、水噴射ユニット16による推進性能が低
下するという不都合を生じる。
【0019】そこで、上記外向きフランジ(開口縁)4
6と後部板51との間にシール部材63を介在させても
よい。このようにすれば、上記隙間から水流ダクト18
内の泡が吸入されることが防止される。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0021】図2において、符号1は水噴射推進艇で、
これは水面2に浮かべられている。また、図中矢印Fr
はこの推進艇1の前方を示している。
【0022】上記推進艇1の船体3は樹脂製で、底板5
と、この底板5の各側縁から上方に延びる左右側板6,
6と、これら各側板6,6の両上縁に架設される上板7
と、上記各板5〜7の後縁で囲まれた開口の下部を閉じ
る後端板8とで構成されている。また、上記船体3内部
の船首10側と船尾11側とは仕切壁12により気密的
に仕切られている。上記船首10の内部には、エンジン
14や燃料タンク15が収容され、船尾11側の内部に
は水噴射ユニット16が収容されている。
【0023】上記水噴射ユニット16は前後に延びる水
流ダクト18を有し、この水流ダクト18は上記船体3
の左右幅方向のほぼ中央に設けられている。上記水流ダ
クト18の前端は船体3の底板5に連結され、同上水流
ダクト18の前端開口は水中の前下方に向って開口し、
これが吸水口19とされている。同上水流ダクト18の
後端側は、後方に向ってほぼ水平に延び、その前後中途
部がブラケット20により船体3の上板7に支持されて
いる。そして、上記水流ダクト18の後端開口は船体3
の後方、かつ、水中に向って開口し、これが水噴射口2
1とされている。
【0024】上記エンジン14のクランク軸端である出
力軸23に、推進軸24の前端がシャフトカップリング
25を介し連結されている。また、この推進軸24の後
端は前記仕切壁12と、水流ダクト18の中途部とを順
次貫通して、この水流ダクト18の後部内に位置し、こ
の推進軸24の後端にプロペラ26が取り付けられてい
る。上記推進軸24は、上記水流ダクト18に取り付け
られた支持筒体27に支承されている。
【0025】28はノズルで、このノズル28の前端は
上記水流ダクト18の後端に外嵌しており、後端は船体
3の船尾11から後方に向けて開口している。上記ノズ
ル28は、船体3側たる同上水流ダクト18の後端に枢
支軸により左右回動自在に枢支されている。
【0026】前記船首10側の上板7には操舵軸31が
その軸心回り回動自在に枢支され、この操舵軸31の突
出端にバーハンドル32が取り付けられている。
【0027】前記船尾11側の上板7の上面にはその左
右中央部にシート33が設けられ、このシート33に跨
ったライダー34が上記ハンドル32を把持して推進艇
1の操船ができるようになっている。つまり、このハン
ドル32を左右操舵すれば、これに上記ノズル28が連
動して、推進艇1が操舵される。
【0028】上記エンジン14の動力が上記推進軸24
に与えられると、この推進軸24と共にプロペラ26が
回転する。すると、船体3の下方の水30が吸水口19
を通って水流ダクト18に吸入される。この水30は水
流ダクト18内を流れ、その後端の水噴射口21から上
記ノズル28を通って上記船体3の後方、かつ、水中に
向って噴射され、この噴射水35の噴射の反力で船体3
が前進するようになっている。
【0029】図1中、仮想線36は、図面を縁取るため
の線である。
【0030】図1、図3から図5において、上記底板5
は、上記各側板6や後端板8に一体成形された底板本体
38を有し、この底板本体38の後部で左右中央部には
前後に長い長方形状の開口39が形成されている。ま
た、この開口39を船体3の下方から閉じる樹脂製のカ
バー板40が設けられている。このカバー板40はその
前後各端が上記開口39の開口縁である底板本体38
に、それぞれ左右一対のボルト41,41により着脱自
在に締結されている。そして、上記カバー板40の左右
中央部に前記吸水口19が形成されている。
【0031】前記水流ダクト18は、この水流ダクト1
8の前部の上部を構成する上部ダクト43と、下部を構
成する下部ダクト44とを有している。上記上部ダクト
43は正面視で断面ほぼ逆U字状をなす上部ダクト本体
45を有し、この上部ダクト本体45の前端は、上記吸
水口19の前部と側部の各開口縁に一体的に連結されて
いる。
【0032】同上上部ダクト本体45の両側縁は上記カ
バー板40の後部側縁に一体化され、この後部側縁は、
上記上部ダクト本体45の開口縁で外向きフランジ46
を構成している。そして、これら各外向きフランジ46
は、上記開口39の左右各側部の開口縁の下面にゴム製
など弾性のガスケット46aを介し圧接している。とこ
ろで、推進艇1が水面2を滑走しているときに、水噴射
ユニット16を収容する船尾11内のユニット室が水面
2上に出た場合には、開口39の開口縁と、上部ダクト
43の外向きフランジ46との間の隙間を通って、空気
が上記ユニット室から水流ダクト18内や吸水口19に
吸入されるおそれがある。
【0033】そして、上記吸入が生じると、その分、水
噴射ユニット16のプロペラ26による推進性能が低下
することとなる。
【0034】しかし、上記したように、上記隙間を確実
に閉じるガスケット46aを設けたことから、上記空気
の吸入が防止され、上記推進状態は良好に保たれる。
【0035】上記上部ダクト本体45には前記支持筒体
27の後端が一体的に連結され、これら上部ダクト本体
45と支持筒体27とは補強板47によって、より強固
に一体的に連結され、互いに補強されている。
【0036】上記吸水口19を上記船体3の下方から覆
うアルミニウム等金属製のスクリーン49が設けられ、
このスクリーン49は平面視で前後に長いほぼ長方形状
をなしている。このスクリーン49は、前部板50と、
この前部板50から後方に離れて設けられる後部板51
と、これら前部板50と後部板51とに架設される複数
(4本)の棒状体52とで構成され、これら50〜52
は一体成形されている。
【0037】より具体的には、上記各棒状体52の前端
部は上記前部板50によって互いに連結され、同上各棒
状体52の後端部は上記後部板51によって互いに連結
されている。そして、上記各棒状体52は互いに平行に
前後に延びて、左右等間隔に配置され、これら棒状体5
2間が、それぞれ前後に長細い水通過用のスリット53
となっている。
【0038】上記前部板50は上記吸水口19の前端内
に位置して、船体3を構成する上部ダクト本体45の前
端部下面に左右一対のボルト54,54により着脱自在
に締結されている。また、上記後部板51は、同上船体
3を構成する上記カバー板40の後部下面に形成された
段差凹部56に嵌入されて、この段差凹部56に、締結
具たる左右一対の前ボルト57,57と、左右一対の後
ボルト58,58とにより着脱自在に締結されている。
上記下部ダクト44は上記後部板51に一体的に連結さ
れている。また、上記後部板51と前記下部ダクト44
とは補強板48によって、より強固に一体的に連結さ
れ、互いに補強されている。
【0039】ところで、上記スクリーン49の強度は、
水通過用の上記スリット53群を形成するための棒状体
52を設けたことにより、特にこれら棒状体52の後端
部近傍で低下しがちである。そこで、上記左右前ボルト
57,57は上記棒状体52の後端部近傍の左右側方に
位置させられていて、これにより、上記スクリーン49
の左右両側部が上記吸水口19の開口縁に締結されてい
る。つまり、強度が低下しがちなスクリーン49の部分
が、上記前ボルト57により重点的に強度向上させら
れ、これにより、各棒状体52の後端部近傍の変形が抑
えられている。
【0040】また、上記したようにスクリーン49が十
分に補強されることから、その分、各棒状体52が細く
されている。そして、これにより、スリット53による
水通過用の面積が大きくされ、スクリーン49における
水30の吸入抵抗が低く保たれている。
【0041】上記吸水口19の左右開口縁と、上記棒状
体52群のうちの左右側端の各棒状体52との間にはそ
れぞれ他のスリット60が形成され、水通過用の面積が
更に十分に確保されている。上記各スリット53と他の
スリット60の各後端を結ぶ仮想線は平面視で後方に凸
状の円弧状をなし、これらスリット53と他のスリット
60の各後端縁は、上記吸水口19の後部開口縁に合致
している。
【0042】これを換言すれば、上記後部板51の前端
が円弧凹状に形成され、側方に行くほど前部板50に近
づくようにして、そこに前記各前ボルト57,57が配
置されている。即ち、水が流入し易い左右における中央
のスリット53の前後方向の長さを確保しつつ、側方の
棒状体52を短くして、その後端部近傍を船体3に固定
させてある。
【0043】従って、水流ダクト18内にスムーズに水
30を導きながら、特に側方の棒状体52の上下方向の
変形が防止されてその取付強度が向上する。
【0044】上記吸水口19の後方における底板5の最
下面部62は、その左右方向のほぼ全域にわたり上記ス
クリーン49の後部板51により覆われている。このよ
うにして、上記底板5の後部は上記スクリーン49によ
って効果的に補強され、水底との衝突などの外力に十分
に対抗できることとされている。
【0045】上記底板本体38、カバー板40、および
スクリーン49の各下面は、ほぼ面一であり、水の抵抗
が少なくされている。
【0046】船体3が前進するとき、吸水口19の後縁
から剥離して、上記吸水口19の後方に泡が発生し易く
なる。一方、上記吸水口19の後方には、上部ダクト4
3の外向きフランジ46と、スクリーン49の後部板5
1との接合部が位置していることから、水噴射ユニット
16の水流ダクト18内の負圧により、上記外向きフラ
ンジ46と後部板51との接合部の隙間から、上記水流
ダクト18内に上記泡が吸入されるおそれを生じる。そ
して、この吸入が生じると、その分、水噴射ユニット1
6のプロペラ26による推進性能が低下するという不都
合を生じる。
【0047】そこで、上記外向きフランジ46と後部板
51との間にシール部材63が介在している。このた
め、上記隙間から水流ダクト18内の泡が吸入されるこ
とが防止されて、水噴射ユニット16のプロペラ26に
よる推進性能が良好に保たれる。
【0048】また、上記シール部材63は、上記スクリ
ーン49が水底と衝突したとき、この衝撃を吸収する緩
衝体としての機能も有している。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、船体の底板に吸水口
を形成し、この吸水口を通して水噴射ユニットの水流ダ
クト内に吸入した水を同上船体の後方に噴射させてこの
船体を前進させるようにし、上記吸水口を同上船体の下
方から覆うスクリーンを設け、このスクリーンを、前後
方向に伸びる複数の棒状体と、これら棒状体の前端部を
互いに連結する前部板と、同上棒状体の後端部を互いに
連結する後部板とから構成し、上記前部板と、後部板の
後端部とを船体に締結した水噴射推進艇の船底構造にお
いて、上記棒状体の後端部近傍の左右側方で、上記スク
リーンの左右両側部を船体に締結してあり、このため、
次の効果がある。
【0050】即ち、スクリーンは、水通過用のスリット
を形成するための棒状体を設けたことにより、特にこの
棒状体の後端部近傍の部分で、強度が低下しがちであ
る。そこで、上記棒状体の後端部近傍の左右側方で、上
記スクリーンの左右両側部を船体に締結してある。
【0051】このため、強度の低下しがちなスクリーン
の部分が強度向上させられ、上記棒状体の後端部近傍の
変形が抑えられる。
【0052】よって、棒状体は細くしたままに保つこと
ができて、スクリーンにおける水の吸入抵抗が低く保た
れ、このため、同上スクリーンは上記吸水口に水が吸入
されるときの水圧に十分に耐えられる。
【0053】上記構成において、水流ダクトを、船体の
下方に向って開口する断面ほぼ逆U字状の上部ダクト
と、後部板と一体に形成されて上記上部ダクト内に挿入
される下部ダクトとから構成し、上記後部板を上部ダク
トの開口縁に締結すると共に、上記後部板と上部ダクト
の開口縁との間にシール部材を介在させてもよい。
【0054】このようにすれば、次の効果がある。
【0055】即ち、船体が前進するとき、吸水口の後縁
から剥離して、上記吸水口の後方に泡が発生し易くな
る。一方、上記吸水口の後方には、上部ダクトの外向き
フランジと、スクリーンの後部板との接合部が位置して
いることから、水噴射ユニットの水流ダクト内の負圧に
より、上記開口縁と後部板との接合部の隙間から、上記
水流ダクト内に上記泡が吸入されるおそれを生じる。そ
して、この吸入が生じると、その分、水噴射ユニットの
プロペラによる推進性能が低下するという不都合を生じ
る。
【0056】そこで、上記開口縁と後部板との間にシー
ル部材を介在させると、上記隙間から水流ダクト内の泡
が吸入されることが防止されて、水噴射ユニットのプロ
ペラによる推進性能が良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船体の底面図である。
【図2】推進艇の全体側面部分断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図3の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図3の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 推進艇 2 水面 3 船体 4 船底 5 底板 16 水噴射ユニット 18 水流ダクト 19 吸水口 30 水 43 上部ダクト 44 下部ダクト 46 外向きフランジ(開口縁) 49 スクリーン 50 前部板 51 後部板 52 棒状体 53 スリット 62 最下面部 63 シール部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の底板に吸水口を形成し、この吸水
    口を通して水噴射ユニットの水流ダクト内に吸入した水
    を同上船体の後方に噴射させてこの船体を前進させるよ
    うにし、上記吸水口を同上船体の下方から覆うスクリー
    ンを設け、このスクリーンを、前後方向に伸びる複数の
    棒状体と、これら棒状体の前端部を互いに連結する前部
    板と、同上棒状体の後端部を互いに連結する後部板とか
    ら構成し、上記前部板と、後部板の後端部とを船体に締
    結した水噴射推進艇の船底構造において、 上記棒状体の後端部近傍の左右側方で、上記スクリーン
    の左右両側部を船体に締結した水噴射推進艇の船底構
    造。
  2. 【請求項2】 水流ダクトを、船体の下方に向って開口
    する断面ほぼ逆U字状の上部ダクトと、後部板と一体に
    形成されて上記上部ダクト内に挿入される下部ダクトと
    から構成し、上記後部板を上部ダクトの開口縁に締結す
    ると共に、上記後部板と上部ダクトの開口縁との間にシ
    ール部材を介在させた請求項1に記載の水噴射推進艇の
    船底構造。
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