JPH07199128A - 眼 鏡 - Google Patents

眼 鏡

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JPH07199128A
JPH07199128A JP35391293A JP35391293A JPH07199128A JP H07199128 A JPH07199128 A JP H07199128A JP 35391293 A JP35391293 A JP 35391293A JP 35391293 A JP35391293 A JP 35391293A JP H07199128 A JPH07199128 A JP H07199128A
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JP
Japan
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pad
pads
spectacles
polymer
nose
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JP35391293A
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Takaaki Furukubo
孝明 古久保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼鏡のパッドの材質を考慮して、フィット感
に優れた眼鏡を提供する。 【構成】レンズ枠1の、眼鏡使用者の鼻側面に近接する
位置に設けられる鼻パッド3、眼鏡の弦4のこめかみに
近接する位置に設けられるテンプルパッド5、及び耳当
て弦部に設けられる耳当てパッド6のうちの1組以上を
眼鏡のフレームに設け、かつそれらパッドの少なくとも
1組を、ゲル状ポリマーで構成する。ゲル状ポリマーは
柔軟性に富み、パッドと皮膚の当りが柔らかくなるた
め、眼鏡を装着したときのフィット感に優れている。ま
た、機械的強度に優れ、長期間眼鏡を使用してもパッド
が損傷しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装着感に優れたパッドを
有する眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡フレームは顔面に装着したときに一
般に、鼻側面部分、テンプル(こめかみ)部、及び耳の
付け根部の3箇所で皮膚面と接触し支持される。これら
の接触部のうち、特に鼻側面の接触する部分には通常パ
ッドが設けられ、眼鏡フレームと皮膚面の接触を和らげ
て、眼鏡を装着したときの違和感を軽減させている。特
に金属製のフレームは、材質が硬く、皮膚を圧迫して痛
みを発生させたり、傷つけたりする可能性が大きいた
め、鼻側面部分のほかに耳当て弦部にもパッドが設けら
れ、さらにテンプル部にもパッドが設けられることがあ
る。
【0003】これらのパッドは、従来アクリル樹脂、ア
セテート樹脂、ポリカーボネート樹脂などを用いたもの
が多いが、これらはいずれも硬質のプラスチックである
ため柔軟性に乏しく、眼鏡を装着したときに肌への当り
が強いため、装着感が悪い難点があった。そこで、これ
を解決するためにパッドを各種柔軟材料で構成したり、
硬質のパッド心材を柔軟材料で被覆することにより、装
着感の改善を図る試みがなされている。このような目的
に使用される柔軟材料には、シリコンゴムやスポンジゴ
ムなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シリコンゴムを眼鏡の
パッドに使用する場合、ゴムの柔軟性を上げるために架
橋密度を下げたり、添加物の体積率を増加させると、ゴ
ム自体の機械的強度、特に引張強さと引裂強さが極端に
低下するため、長期間の使用により、パッドがその支持
金具との接触部から亀裂を生じたりして、パッドが破損
するなど、耐久性に問題が生ずる。そのため、こうした
シリコンゴムパッドは耐久性を確保するために、比較的
硬度の高いものが用いられている。このようなパッド
は、前記した硬質プラスチックよりは肌への当りは柔ら
かくなるものの、装着感は未だ十分とはいえない。
【0005】また、シリコンゴムは水分の透過により変
質しやすく、汗などの浸透によってパッドが黄変し、外
観が損なわれたり、パッド表面部が変質して滑り止め効
果を失い、眼鏡がずり落ちやすくなるなどの欠点があ
る。
【0006】一方、スポンジゴムは、ゴム自身の弾性に
加え、ゴム内部の空隙が伸縮可能であるので、より柔軟
性に優れているが、長期にわたって脱着を繰り返すこと
により、空隙が潰れてパッドは復元力を失い、皮膚との
当りを和らげる効果がなくなる欠点がある。本発明の課
題は、装着感に優れ、かつ耐久性のすぐれたパッドを有
する眼鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する手段】上記の問題点を解決するため、
本発明の眼鏡は、眼鏡のフレームにおいて、(a)レンズ
枠の、眼鏡使用者の鼻側面に近接する位置、(b)テンプ
ルのこめかみに近接する位置、(c)耳当て弦部、のうち
の少なくとも一箇所に、少なくともその表皮部が、弾性
を有するゲル状ポリマーで構成され、かつ人体皮膚面に
当接するパッドを設けたことを特徴とする。ここで、
「少なくとも表皮部」と記載したのは、前記パッド全体
をゲル状ポリマーで構成する様態のほかに、硬質の心材
にゲル状ポリマーを被覆して前記樹脂パッドを構成する
様態も含むからである。
【0008】前記パッドを設け得る位置(a)、(b)、(c)
は、いずれも左右に1箇所ずつ、計2箇所がそれぞれ存
在する。ここで、請求項に記載された「1箇所」とは、
本来的には(a)、(b)、(c)いずれも左右一対を意味する
ものとするが、左右のうちのいずれか1箇所のみに前記
パッドを設けた様態を排除するものではない。
【0009】次に、本発明でいう「ゲル状ポリマー」
は、多官能性モノマーの重合あるいはポリ縮合、グラフ
ト重合などの反応により生成した高分子化合物が、三次
元網目状に配列した骨格構造と、その網目状骨格構造の
間隙の少なくとも一部に分散保持される水又は有機物液
体によって構成される。また、この骨格構造に水又は有
機物液体が分散保持された構造を以下「ゲル状構造」と
呼ぶ。また、「弾性を有する」とは、眼鏡装着時にパッ
ドに付加される程度の荷重の範囲内では、荷重を受けて
いる間は変形するが、除荷により実質的にもとの形状に
復帰する性質を有していることを言う。
【0010】骨格構造は、主に炭素原子または硅素原子
によって構成された主鎖と、この主鎖に配位する水素原
子によって構成される。主鎖の炭素原子又は硅素原子は
適宜酸素、窒素、ほう素、硫黄、砒素などの非金属原
子、及び各種金属原子によって置換することができる。
主鎖を構成するこれら原子間の結合形態は、主に共有結
合(二重結合、三重結合を含む)であるが、副次的に水
素結合などの静電気的な結合、配位結合などを含むこと
が可能である。また、主鎖はこれら原子が直線状に配列
したものに限らず、例えばベンゼン環などの環状部を含
むこともある。
【0011】一方、「三次元網目状に配列した」構造と
は、具体的には、(1)ポリマー分子が共有結合もしく
は配位結合によって架橋された構造、(2)ポリマー分
子が水素結合によって会合もしくは架橋された構造、
(3)ポリマー分子に取り込まれた金属イオンと、酸
素、ハロゲンなどの陰性原子との間に働く静電気的な結
合により、前記ポリマー分子が会合もしくは架橋された
構造、(4)直鎖状のポリマー分子が網目状に絡み合っ
た構造、が基本的なものであり、これら各構造が混在し
てもよい。また、ポリマー分子間に適当な極性低分子を
介在させて、この低分子とポリマー分子間に働く静電気
的な結合により、架橋させることもできる。
【0012】次に、骨格構造の主鎖に配位する水素原子
は、他の原子、例えばハロゲン原子や金属原子などで置
換することが可能である。また、原子団による置換も可
能である。配位する原子団としては各種官能基をはじ
め、主鎖に付随する枝別れ部(側鎖)もこれに属するも
のとする。配位する原子または原子団と主鎖との結合形
態は、主に共有結合(二重結合、三重結合を含む)及び
配位結合である。
【0013】本発明において好ましく使用される骨格構
造として、代表的なものに、ウレタン系ポリマー、ノル
ボルネン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマーなどがあ
る。ウレタン系ポリマーは、主鎖がウレタン結合を含む
ポリマーをいい、両末端に水酸基を有するポリエステル
又はポリエーテルと末端に2個以上のイソシアネート基
を有するイソシアネート成分を反応させて適当な長さの
プレポリマーを作り、これをさらに架橋させることによ
り得られるものである。一般式は-(O-R'-OCO-NH-NHCO)n
-であり、R'はポリエステル又はポリエーテル成分であ
る。
【0014】ポリエステル成分は、例えば一般のウレタ
ン樹脂の製造に用いられる公知のポリエステルポリオー
ル類であり、多価アルコールと多塩基性カルボン酸の縮
合物、ヒドロキシカルボン酸と多価アルコールの縮合物
などを用いることができる。これらに使用される多価ア
ルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコ
ール、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロー
ルプロパンなどが挙げられ、多塩基カルボン酸として
は、例えば、アジピン酸、グルタール酸、アゼライン
酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
ダイマー酸、ピロメリト酸などが挙げられる。また、ヒ
ドロキシカルボン酸と多価アルコールの縮合物として
は、ヒマシ油、ヒマシ油とエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどの反応生成物が有用である。さらに
ポリエステルポリオールとしては、ε-カプロラクトン
等のラクトン類を開環重合して得られるラクトン系ポリ
エステルポリオール類も使用することができる。このラ
クトン系ポリエステルポリオール類としては、先に述べ
た多価アルコール類にε-カプロラクトン、δ-バレロラ
クトン、β-メチル-δ-バレロラクトン等の一種又は二
種以上を付加重合させたものがいずれも使用できる。
【0015】一方、ポリエーテル成分は、一般のウレタ
ン樹脂の製造に用いられる公知のポリエーテルポリオー
ル類であって、例えばエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン
などのアルキレンオキサイドの一種もしくは二種以上
を、2個以上の活性水素を有する化合物に付加重合させ
た生成物を用いることができる。この場合、2個以上の
活性水素を有する化合物としては、例えば先に述べた多
価アルコール、多塩基性カルボン酸のほか、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアミン類、エタ
ノールアミン、プロパノールアミンなどのアルカノール
アミン類、レゾルシン、ビスフェノールなどの多価フェ
ノール類、ヒマシ油などが挙げられる。
【0016】これらポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオールは単独で用いてもよいが、2種以上を併
用することも可能である。またポリエステル成分とポリ
エーテル成分が混在することも可能である。さらに、多
価アルコールなどの低分子量グリコールを含んでもよ
い。
【0017】末端に2個以上のイソシアネート基を有す
るイソシアネート成分とは、通常のポリウレタン樹脂の
製造に用いられる種々のものが使用でき、例えば、イソ
ホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート(水素添加ジフェニルメタンジイソシアネ
ート)、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネー
ト、イソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネ
ート)などの脂肪族系又は脂環族系のポリイソシアネー
ト化合物を用のほか、トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ジアニジンジイソシア
ネート、ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメ
タントリイソシアネート、ビス(ジイソシアナトトリ
ル)フェニルメタン、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネートなどの芳香族系ポリイソシアネート化合物
も使用できる。これらイソシアネート成分は、2種以上
のポリイソシアネート化合物を併用してもよい。
【0018】このようなウレタン系ポリマーとして、例
えば特公昭46−25988号公報や、特開昭49−7
6994号公報、特開平1−249820公報などで公
知の材質が使用可能である。
【0019】ノルボルネン系ポリマーは図11に示した
構造を主鎖に含むポリマーであって、5員環の水素をハ
ロゲンやハロゲン化された又はされない脂肪族、脂環
式、芳香族炭化水素基で置換したものも使用することが
できる。また、このようなノルボルネン系モノマーの開
環重合体のほかに、それらの水素添加物、ノルボルネン
系モノマーの付加型重合体、ノルボルネン系モノマーと
オレフィンの付加重合体なども使用することができる。
【0020】これらのノルボルネン・ポリマーは、特開
平3−14882号や特開平3−122137号公報な
どで公知のものである。また、ノルボルネン系モノマー
も上記公報や特開平2−227424号、特開閉2−2
76842号などの公報で公知のものである。例えば、
ノルボルネン、そのアルキル、アルキリデン、芳香族置
換誘導体及びこれら置換または非置換のオレフィンのハ
ロゲン、水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ
基、アミド基、イミド基、シリル基等の極性基置換体、
例えば、2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボル
ネン、5,5−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチ
ル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メトキシ
カルボニル−2−ノルボルネン、5−シアノ−2−ノル
ボルネン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−2−
ノルボルネン、5−フェニル−2−ノルボルネン、5−
フェニル−5−メチル−2−ノルボルネン等;ノルボル
ネンに一つ以上のシクロペンタジエンが付加したモノマ
ー、その上記と同様の置換体、例えば、1,4:5,8
−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−
2,3−シクロペンタジエノナフタレン、1,4:5,
10:6,9−トリメタノ−1,2,3,4,4a,
5,5a,6,9,9a,10,10a−ドデカヒドロ
−2,3−シクロペンタジエノアントラセン等;シクロ
ペンタジエンの多量体である多環構造のモノマー、その
上記と同様の誘導体や置換体、例えば、ジシクロペンタ
ジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエン等;シ
クロペンタジエンとテトラヒドロインデン等との付加
物、その上記と同様の誘導体や置換体、例えば、1,4
−メタノ−1,4,4a,4b,5,8,8a,9a−
オクタヒドロフルオレン、5,8−メタノ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ−2,3−
シクロペンタジエノナフタレン等;等が挙げられる。
【0021】塩化ビニル系ポリマーとしては、塩化ビニ
ルの単独重合体、塩化ビニルと他のモノマー、例えば塩
化ビニリデン、酢酸ビニル、無水マレイン酸、イタコン
酸もしくはそのエステル類など、一般に知られている塩
化ビニルと共重合可能なモノマーとの共重合体、任意の
重合体に塩化ビニル又はこれと他のモノマーとをグラフ
ト重合させた重合体が挙げられるが、これら重合体がゲ
ル状構造をとりやすくするために、例えば特開昭59−
170133に記載されているように、これら塩化ビニ
ル重合体の製造時に、重合系にジアリルフタレート、ジ
アリルマレート、ジアリルアジペート、ジアリルエーテ
ル、トリアリルシアヌレート、エチレングリコールジビ
ニルエーテル、エチレングリコールジメタクリレート、
トリメチルプロパントリメタクリレートなどの多官能性
化合物を適宜共存させたり、塩化ビニル樹脂にジ又はト
リチオール−s−トリアジン誘導体又はその金属塩、オ
ニウム塩と多塩基性金属塩、過酸化物、ゴム用加硫剤、
ジ又はトリイソシアネート化合物などの架橋剤を反応さ
せることが有効である。
【0022】これら塩化ビニル系ポリマーとしては例え
ば、特開昭54−29355、特開昭59−17013
3、特公昭54−30699などに開示されている公知
の軟質塩化ビニル樹脂組成物を使用することができる。
【0023】骨格構造を構成するポリマーは、ウレタン
系、ノルボルネン系、塩化ビニル系のほか、エポキシ
系、シリコン系、ウレタンとシリコンの共重合体系、デ
ンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体系、カルボ
キシルメチルセルロース系、ポリアクリロニトリル系、
ポリエチレンオキサイド系、酢酸ビニル−アクリル酸塩
共重合体系、ビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体
系、ポリアクリル酸塩系、オレフィン−無水マレイン酸
共重合体系など、ゲル化が可能な公知の材質を各種使用
することができる。
【0024】これら骨格構造に水や有機物液体が分散保
持され、全体としてゲル状ポリマーが構成される。例え
ばウレタン系の骨格構造に対しては、水が分散保持され
るいわゆる含水ゲルが、各種特公昭46−25988、
特開昭49−76994、特開平1−249820など
の公報で開示されており、本発明において使用すること
が可能である。このほか、親水基を有する骨格構造であ
ればいずれも水を分散保持させることが可能である。
【0025】一方、各種不揮発性油や可塑剤などの有機
物液体を分散させてゲル状ポリマーを得ることもでき
る。このような有機物液体としては例えば、石油系の不
揮発油、例えばパラフィン系油、オレフィン系油やナフ
テン油などを挙げることができる。さらに、可塑剤とし
ては公知の可塑剤、例えばジオクチルフタレート、ジイ
ソデシルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘプチル
フタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、ジオクチル
アジペート、ジオクチルセパケート等の直鎖二塩基酸エ
ステル系可塑剤、トリメリト酸エステル系可塑剤、ポリ
(1・3−ブタンジオール・アジピン酸)エステル、ポ
リ(プロピレングリコール・セバチン酸)エステル、ポ
リ(1・6−ヘキサンジオール・アジピン酸)エステ
ル、アセチル化ポリ(ブタンジオール・アジピン酸)エ
ステル等のポリエステル系可塑剤、エポキシ化大豆油、
エポキシ化アマニ油等のエポキシ系可塑剤、トリフェニ
ルホスファイト等のリン酸エステル系可塑剤、オレイン
酸ブチル等の脂肪酸エステル等を使用することができ
る。これら可塑剤の2種以上を併用することも可能であ
る。
【0026】例えばノルボルネン系ポリマーの場合、石
油系の不揮発油を大量に吸収して極めて柔軟なポリマー
を形成するので、本発明のパッド材として好適である。
また、塩化ビニル系ポリマーの場合は、フタル酸エステ
ル系の可塑剤が柔軟なゲル状ポリマーを得る上で好適で
ある。
【0027】ゲル状ポリマーの硬度は、パッド材として
使用するために十分な機械的強度と良好な装着感がバラ
ンスよく得られるよう、適宜調節される。硬度の調節は
例えば、骨格構造の架橋密度、骨格構造に保持されてい
る液体の種類、骨格構造と保持される液体の体積比率を
変化させることにより行われる。
【0028】これらゲル状ポリマーは、例えば金型を用
いて所望のパッド形状に加工され、眼鏡に取付けられ
る。
【0029】
【発明の作用及び効果】本発明の眼鏡は、そのパッドを
ゲル状ポリマーにより構成することにより、パッドと皮
膚の当りが柔らかくなるため、装着感に優れている。ま
た、これらのポリマーは低硬度で優れた機械的強度を有
しており、空隙部も存在しないので、長期間眼鏡を使用
してもパッドが損傷せず、その弾性も良好に保持され
る。さらに、これらのポリマーは表面に適度な粘着性を
有しており、この粘着力は汗などの付着により劣化しな
いので、眼鏡の滑り落ちが防止される。また、パッドの
変色の恐れがなく、外観が美しく保たれる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図1の実施例では、金属製のレンズ枠1
の、眼鏡使用者の鼻側面に近接する位置に取付け片2を
設け、この取付け片2に偏平板状の鼻パッド3を取付け
ている。また、弦4のこめかみに近接する位置にはテン
プルパッド5を、耳当て弦部には耳パッド6を設けてい
る。
【0031】図3は、鼻パッド3の垂直断面を拡大して
示したものである。鼻パッド3は偏平板状の硬質の心材
7と、この心材7を外側から全体的に覆うゲル状ポリマ
ー層8を備え、針金状の取付け片2によりレンズ枠1に
連結されている。取付け片2は、その一端部がレンズ枠
1に対して溶接又はロー付けされる一方、他端部には揺
動支持部2aが設けられている。この揺動支持部2a
に、心金材7aが二次元的に揺動自在にビス止めされ、
心金材7aは上述の心材7内に埋設されている。なお、
図4のように、心材7の鼻に面する表面のみをゲル状ポ
リマー層8で被覆することもできる。また、図5に示す
ように、心材7を設けることなく、心金材7aを直接ゲ
ル状ポリマー層8で包み込むように構成してもよい。さ
らに図6に示すように、取付け片2の先端の球状部2b
を、心材7の凹球部12に弾性的に押し込んで、パッド
3を揺動自在にする構成も可能である。なお、図3〜図
6における心材7の材質は、例えばアクリル樹脂やポリ
カーボネート樹脂のような硬質の樹脂が好適であるが、
金属材料であってもよい。
【0032】一方、テンプルパッド5と耳パッド6は全
体をゲル状ポリマーによって構成している。テンプルパ
ッド5は、金型成形されたチューブ状のゲル状ポリマー
によって構成されている。図7は、テンプルパッド5を
弦4に垂直な面で切断したときの断面図を表しており、
テンプルパッド5を長手方向に貫通する挿入孔15に、
弦4が挿入されている。また、耳パッド6は、例えば図
8に示した直線的なチューブ状のものであり、ゲル状ポ
リマーを金型などによって成形したものである。耳パッ
ド6には長手方向に非貫通の孔部16が形成されてお
り、この開口部より弦4を挿入すると、耳パッド6は弦
4の形状にあわせて弾性変形しながら、弦4の耳当て部
を被覆する(図9)。なお、弦4を金型内に挿入して、
上述のテンプルパッド5や耳パッド6を弦4と一体成形
してもよい。
【0033】各パッドの形状は特に限定されず、例えば
鼻パッド3は図に示した偏平板状のもののほかに、鼻の
側面形状にあわせた曲面を有するものや、サドル型、球
状のもの、卵型のもの、楕円体のものなど、各種形状が
可能である。また、テンプルパッド5と耳パッド6を一
体化して、弦4全体をゲル状ポリマーで覆うようにする
ことも可能である。
【0034】ゲル状ポリマーを金型を用いて所望のパッ
ド形状に加工する際、例えば、鼻パッド3は、ゲル状ポ
リマー層8と心材7は別個に成形して、その後ポリマー
層8を心材7に被せてもよいが、心材7と共にゲル状ポ
リマーを一体成形して鼻パッド3を作製することも可能
である。
【0035】一方、未硬化の液状のポリマーを心材7に
刷毛やスプレーにより塗布したり、液状のポリマーに心
材7を浸漬することにより、心材7をゲル状ポリマーで
被覆することも可能である。テンプルパッド5および耳
パッド6も同様の方法で、形成することができる。
【0036】以上の説明は、いわゆるメタルフレームの
眼鏡を主体にしたものであるが、例えばセルロイド製フ
レームの場合、鼻パッド3は一般にレンズ枠と一体に成
形されるのが普通である。その場合、図10に示すよう
にパッド3の、その一体成形された部分(本体部)の外
側にゲル状ポリマー層8を接合することができる。
【0037】ゲル状ポリマーは成形体の表面に多少のタ
ッキング(粘着性)を示し、これは汗など水分の付着に
よってもあまり劣化しないので、眼鏡のずり落ち防止に
好都合である。ただし、あまりタッキングが大きすぎる
と、眼鏡を外すときに粘着したパッドが皮膚を引っ張っ
て、若干の抵抗を感ずることがある。この場合、これを
抑制するためパッドの表面に若干の粘着抑制剤を塗布し
たり、タッキングがやや小さい材料の膜を被せることも
可能である。
【0038】ゲル状ポリマーの市販品としては(以下の
名称は商品名又は商標である)、例えばウレタン系のゲ
ルキャスト(大日本インキ化学(株))や、ケミテック
ゲル(ケミテック(株))、ノルボルネン系のノーソレ
ックス(日本ゼオン(株))などが使用できる。
【0039】ところで、鼻パッド3、テンプルパッド5
及び耳パッド6の少なくとも1種を、ゲル状ポリマー以
外の材質で構成し、残るパッドをゲル状ポリマーで構成
することも可能である。例えば、鼻パッド3の当接面は
鼻側面の形状にできるだけ近いことが装着感向上の点で
望ましいが、鼻パッド3を体温よりも若干高い程度の低
温で軟化する樹脂で形成すれば、軟化状態の樹脂を直接
鼻側面にあてがうことにより、その形状を転写すること
ができる。これをそのまま冷却すれば樹脂は硬化し、転
写した鼻側面に極めて忠実にフィットする鼻パッド3が
容易に作製できる。ある種のポリマー材料は60℃程度
以上で軟化することが知られており、熱湯中に投じたり
ドライヤーで加熱する程度で粘土のように柔らかくなっ
て、自由に所望の形に変形させることができる(市販品
商品名「自由樹脂」((株)ダイセルクラフト)等)。
【0040】そこで、鼻パッド3はこのような樹脂でフ
ィット性の良好な形状に作製し、一方、テンプルパッド
5や耳パッド6の形状がそれほど問題にならない場合
は、それらをゲル状ポリマーで注型等により作製するこ
とができる。上述の自由樹脂で作製した鼻パッド3の表
面を、さらにゲル状ポリマーで覆えば、鼻パッド部にお
ける装着感を一層向上させることができる。一方、これ
とは逆に、テンプルパッド5や耳パッド6を上記低温軟
化樹脂(自由樹脂)で形成し、鼻パッド3をゲル状ポリ
マーで形成することも、もちろん可能である。
【0041】(実施例2)パッドは必ずしも請求項に記
載した(a) - (c)の3種類の位置すべてに設ける必要は
なく、例えば図2のように鼻パッド3と、耳パッド6の
みを設け、テンプルパッド5を省略することが可能であ
る。
【0042】最後に、図1に示した眼鏡の装着感を試み
た。各パッドの材質は常温硬化型ウレタン系ゲル状ポリ
マー(ゲルキャスト(大日本インキ化学(株)製)、硬
度20)で、鼻パッド3の心材7にはアクリル樹脂を用
いた。パッドの色は半透明の白であった。また、フレー
ムはシルバー光沢のチタン合金で作製した。これを実際
に装着してみたところ、装着感は非常に良好で、10時
間装着しても鼻側面部、こめかみ、耳と弦4との接触部
に痛みの発生はなかった。また、6ケ月間脱着を繰り返
してもパッドの損傷はなく、変色も起こらなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を表す斜視図。
【図2】本発明の実施例2を表す斜視図。
【図3】実施例1及び2の鼻パッドの垂直断面図。
【図4】図3の変形例を示す垂直断面図。
【図5】図3の別の変形例を表す垂直断面図。
【図6】図3のさらに別の変形例を表す垂直断面図。
【図7】図1のテンプルパッドの垂直断面図。
【図8】図1及び図2の耳パッドの平面図。
【図9】図8の耳パッドの垂直断面図。
【図10】セルロイド製フレームの場合の鼻パッドの一
例を表す正面図。
【図11】ノルボルネンポリマーの基本構造を表す図。
【符号の説明】
1 レンズ枠 2 取付け片 3 鼻パッド 4 弦 5 テンプルパッド 6 耳パッド 8 ゲル状ポリマー層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡のフレームにおいて、(a)レンズ枠
    の、眼鏡使用者の鼻側面に近接する位置、(b)テンプル
    のこめかみに近接する位置、(c)耳当て弦部、のうちの
    少なくとも1箇所に、少なくともその表皮部が、弾性を
    有するゲル状ポリマーで構成され、かつ人体皮膚面に当
    接するパッドを設けたことを特徴とする眼鏡。
JP35391293A 1993-12-30 1993-12-30 眼 鏡 Pending JPH07199128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162908A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 粘着固定式眼鏡
JP2012194540A (ja) * 2011-03-01 2012-10-11 Shigeo Irie 眼鏡

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JP2006162908A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 粘着固定式眼鏡
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