JPH07201604A - トランス - Google Patents
トランスInfo
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- JPH07201604A JPH07201604A JP35248593A JP35248593A JPH07201604A JP H07201604 A JPH07201604 A JP H07201604A JP 35248593 A JP35248593 A JP 35248593A JP 35248593 A JP35248593 A JP 35248593A JP H07201604 A JPH07201604 A JP H07201604A
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化とコストダウンとを達成できるととも
に所期の性能が得られ、組立工程の自動化も可能なトラ
ンスを提供する。 【構成】両巻線間や巻線とコア間などの電位差が比較的
大きい部分、または安全規格上必要な部分などの高い絶
縁性が要求されている所定部分のみにおける一次巻線1
0と二次巻線5の導線の少なくとも一方に、絶縁性フィ
ルム10bを所定回数巻き付ける。この絶縁性フィルム
10bにより各コイル巻層間に必要な沿面距離を確保
し、バリアテープ2または三層の絶縁被覆層を有する高
価な導線8を不要にする。
に所期の性能が得られ、組立工程の自動化も可能なトラ
ンスを提供する。 【構成】両巻線間や巻線とコア間などの電位差が比較的
大きい部分、または安全規格上必要な部分などの高い絶
縁性が要求されている所定部分のみにおける一次巻線1
0と二次巻線5の導線の少なくとも一方に、絶縁性フィ
ルム10bを所定回数巻き付ける。この絶縁性フィルム
10bにより各コイル巻層間に必要な沿面距離を確保
し、バリアテープ2または三層の絶縁被覆層を有する高
価な導線8を不要にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボビンに一次巻線と二
次巻線とをボビンの径方向に重ねて巻回して小型化を図
ったトランスに関するものである。
次巻線とをボビンの径方向に重ねて巻回して小型化を図
ったトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型化を図ることを目的とした高周波電
源用のトランスでは、一般に、ボビンに一次巻線と二次
巻線をボビンの径方向に重ねて交互に巻回した構成にな
っている。この種のトランスでは、安全規格で定められ
た一次巻線と二次巻線間の電気絶縁および沿面距離の条
件を満足する必要がある。このような安全性を確保する
ために、従来のトランスは、図6または図7に示すよう
な構成としている。
源用のトランスでは、一般に、ボビンに一次巻線と二次
巻線をボビンの径方向に重ねて交互に巻回した構成にな
っている。この種のトランスでは、安全規格で定められ
た一次巻線と二次巻線間の電気絶縁および沿面距離の条
件を満足する必要がある。このような安全性を確保する
ために、従来のトランスは、図6または図7に示すよう
な構成としている。
【0003】すなわち、図6のトランスは、従来におい
て一般的に採用されている構成であって、コイルボビン
1の両端部(図の上,下端部)にそれぞれバリアテープ
2を巻き付け、コイルボビン1における両側のバリアテ
ープ2の間に位置決め設定された箇所に、一次巻線3を
巻回し、このバリアテープ2および一次巻線3の各々の
外周部に絶縁テープ4を巻き付けて、1層目のコイル巻
層が形成されている。二次巻線5による2層目のコイル
巻層および一次巻線3による3層目のコイル巻層も上述
と同様の構成で順次積層されて形成されている。そし
て、コイルボビン1の両側の各バリアテープ2により一
次巻線3と二次巻線5との相互間に安全規定を満足する
沿面距離を確保しているとともに、絶縁テープ4により
一次巻線3と二次巻線5との各コイル巻層間の電気絶縁
を行っている。
て一般的に採用されている構成であって、コイルボビン
1の両端部(図の上,下端部)にそれぞれバリアテープ
2を巻き付け、コイルボビン1における両側のバリアテ
ープ2の間に位置決め設定された箇所に、一次巻線3を
巻回し、このバリアテープ2および一次巻線3の各々の
外周部に絶縁テープ4を巻き付けて、1層目のコイル巻
層が形成されている。二次巻線5による2層目のコイル
巻層および一次巻線3による3層目のコイル巻層も上述
と同様の構成で順次積層されて形成されている。そし
て、コイルボビン1の両側の各バリアテープ2により一
次巻線3と二次巻線5との相互間に安全規定を満足する
沿面距離を確保しているとともに、絶縁テープ4により
一次巻線3と二次巻線5との各コイル巻層間の電気絶縁
を行っている。
【0004】なお、同図には、E形コア6とI形コア7
により磁気回路を形成する構成(E形コア6同志により
磁気回路を形成する構成とする場合もある)を例示して
あり、E形コア6の中脚6aがコイルボビン1の挿通孔
1aに一端側から挿通されているとともに、コイルボビ
ン1の他端側のコア装着凹所1b嵌入されたI形コア7
に、前記中脚6aおよびこの中脚の両側に連結部6bを
介して一体に連設された一対の側脚6c,6dの各々の
端部が圧接されて、図示しない保持部材により互いに固
定されている。この両コア6,7にコイルボビン1が取
り付けられている。
により磁気回路を形成する構成(E形コア6同志により
磁気回路を形成する構成とする場合もある)を例示して
あり、E形コア6の中脚6aがコイルボビン1の挿通孔
1aに一端側から挿通されているとともに、コイルボビ
ン1の他端側のコア装着凹所1b嵌入されたI形コア7
に、前記中脚6aおよびこの中脚の両側に連結部6bを
介して一体に連設された一対の側脚6c,6dの各々の
端部が圧接されて、図示しない保持部材により互いに固
定されている。この両コア6,7にコイルボビン1が取
り付けられている。
【0005】一方、図7のトランスは、図6におけるバ
リアテープ2を除外して、三層に絶縁被覆を施した導線
を用いて一次巻線8を形成している。そして、一層目と
三層目の各コイル巻層をそれぞれ形成する一次巻線8の
三層の絶縁被覆層により、一次巻線8と二次巻線5間
に、安全規格に必要な沿面距離を確保して絶縁システム
を得ている。なお、一次巻線8に代えて、二次巻線5を
三層に絶縁被覆層を施した導線を用いて形成する場合も
ある。その他の構成は図6と同様である。
リアテープ2を除外して、三層に絶縁被覆を施した導線
を用いて一次巻線8を形成している。そして、一層目と
三層目の各コイル巻層をそれぞれ形成する一次巻線8の
三層の絶縁被覆層により、一次巻線8と二次巻線5間
に、安全規格に必要な沿面距離を確保して絶縁システム
を得ている。なお、一次巻線8に代えて、二次巻線5を
三層に絶縁被覆層を施した導線を用いて形成する場合も
ある。その他の構成は図6と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
トランスでは、コイルボビン1の両側に、バリアテープ
2を設けるための4〜6mm程度の幅のスペースを必要
とするので、その分だけコイルボビン1の形状が大きく
なる。また、バリアテープ2をコイルボビン1の両側に
コイル巻層毎に設ける工程を必要とするので、組立作業
性が悪く、製造コストが高くつく欠点がある。
トランスでは、コイルボビン1の両側に、バリアテープ
2を設けるための4〜6mm程度の幅のスペースを必要
とするので、その分だけコイルボビン1の形状が大きく
なる。また、バリアテープ2をコイルボビン1の両側に
コイル巻層毎に設ける工程を必要とするので、組立作業
性が悪く、製造コストが高くつく欠点がある。
【0007】一方、図7のトランスは、図6におけるバ
リアテープ2を除外していることから、図6のトランス
に比較して、小型化できるとともに組立作業性が向上す
る利点がある。その反面、一次巻線8または二次巻線5
に、三層に絶縁被覆を施した高価な導線を用いているた
めに、材料コストが高くつくと共に、コイル巻層間と線
間に厚みが生じてコイル巻層全体の巻厚が大きくなり、
さらに、一次巻線8と二次巻線5間の磁気的結合を弱め
る結果を招き、トランスの所期の性能が得られない問題
がある。また、一次巻線8または二次巻線5の両端部
(巻始め端部および巻終わり端部)を、一対の一次端子
ピン9a,9bまたは二次端子ピン(図示せず)に半田
付けして電気的に接続するために、その部分における三
層の絶縁被覆層を剥離する煩雑な作業を要する。この作
業の存在が組立工程の自動化を阻害する要因になってい
る。
リアテープ2を除外していることから、図6のトランス
に比較して、小型化できるとともに組立作業性が向上す
る利点がある。その反面、一次巻線8または二次巻線5
に、三層に絶縁被覆を施した高価な導線を用いているた
めに、材料コストが高くつくと共に、コイル巻層間と線
間に厚みが生じてコイル巻層全体の巻厚が大きくなり、
さらに、一次巻線8と二次巻線5間の磁気的結合を弱め
る結果を招き、トランスの所期の性能が得られない問題
がある。また、一次巻線8または二次巻線5の両端部
(巻始め端部および巻終わり端部)を、一対の一次端子
ピン9a,9bまたは二次端子ピン(図示せず)に半田
付けして電気的に接続するために、その部分における三
層の絶縁被覆層を剥離する煩雑な作業を要する。この作
業の存在が組立工程の自動化を阻害する要因になってい
る。
【0008】そこで、本発明は、小型化とコストダウン
とを共に達成できるとともに所期の性能が得られ、組立
工程の自動化が可能な構成を備えたトランスを提供する
ことを目的とするものである。
とを共に達成できるとともに所期の性能が得られ、組立
工程の自動化が可能な構成を備えたトランスを提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するための技術的手段として、コアに取り付けら
れたボビンに一次巻線と二次巻線がボビンの径方向に重
ねて巻かれたトランスにおいて、前記一次巻線と二次巻
線の導線の少なくとも一方における高い絶縁性が要求さ
れる所定部分にのみ、絶縁性フィルムが所定回数巻き付
けられていることを特徴としている。
を達成するための技術的手段として、コアに取り付けら
れたボビンに一次巻線と二次巻線がボビンの径方向に重
ねて巻かれたトランスにおいて、前記一次巻線と二次巻
線の導線の少なくとも一方における高い絶縁性が要求さ
れる所定部分にのみ、絶縁性フィルムが所定回数巻き付
けられていることを特徴としている。
【0010】
【作用】高い絶縁性が要求される所定部分、例えば、両
巻線間や巻線とコア間の電位差が比較的大きい部分、ま
たは安全規格上必要な部分における、一次巻線と二次巻
線の導線の少なくとも一方、例えば、一次巻線のコイル
巻層の両端部に、絶縁性フィルムが所定回数巻付けられ
ているので、この絶縁性フィルムにより、実質的に各コ
イル巻層間またはコイル巻層とコア間などの沿面距離を
十分確保することができる。
巻線間や巻線とコア間の電位差が比較的大きい部分、ま
たは安全規格上必要な部分における、一次巻線と二次巻
線の導線の少なくとも一方、例えば、一次巻線のコイル
巻層の両端部に、絶縁性フィルムが所定回数巻付けられ
ているので、この絶縁性フィルムにより、実質的に各コ
イル巻層間またはコイル巻層とコア間などの沿面距離を
十分確保することができる。
【0011】したがって、従来のバリアテープで沿面距
離を確保している図6のものに比し格段に小型化できる
とともに、絶縁性フィルムは、一次巻線と二次巻線の導
線の少なくとも一方における高い絶縁性が要求されてい
る所定部分にのみ巻き付けられているだけであるから、
一次巻線または二次巻線の全長を三層の絶縁被覆層を有
する導線で形成した図7のものと比較して、所定の巻数
に設定したときのコイル巻層の幅(ボビン軸方向の長
さ)が小さくなって、その分だけ小型化できる。また、
三層の絶縁被覆層を有する既存の高価な導線を用いる必
要がないので、材料コストを低減できるとともに、一次
巻線と二次巻線間に高い磁気的結合度を維持して、トラ
ンスの所期の性能が得られる。
離を確保している図6のものに比し格段に小型化できる
とともに、絶縁性フィルムは、一次巻線と二次巻線の導
線の少なくとも一方における高い絶縁性が要求されてい
る所定部分にのみ巻き付けられているだけであるから、
一次巻線または二次巻線の全長を三層の絶縁被覆層を有
する導線で形成した図7のものと比較して、所定の巻数
に設定したときのコイル巻層の幅(ボビン軸方向の長
さ)が小さくなって、その分だけ小型化できる。また、
三層の絶縁被覆層を有する既存の高価な導線を用いる必
要がないので、材料コストを低減できるとともに、一次
巻線と二次巻線間に高い磁気的結合度を維持して、トラ
ンスの所期の性能が得られる。
【0012】さらに、バリアテープを設けないことか
ら、組立作業性が格段に向上して製造コストを低減で
き、前述の材料コストの低減とともに大幅なコストダウ
ンを達成できる。しかも、三層の絶縁被覆層を有する既
存の導線を用いたトランスの場合の導線両端部の絶縁被
覆層の剥離といった手作業を要しないので、組立工程を
自動化することも可能である。
ら、組立作業性が格段に向上して製造コストを低減で
き、前述の材料コストの低減とともに大幅なコストダウ
ンを達成できる。しかも、三層の絶縁被覆層を有する既
存の導線を用いたトランスの場合の導線両端部の絶縁被
覆層の剥離といった手作業を要しないので、組立工程を
自動化することも可能である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係る
トランスの縦断面図を示す。同図において、1層目と3
層目のコイル巻層を形成する一次巻線10が、通常のウ
レタン被覆導線10aを用いて形成されているともに、
この両コイル巻層における両端の巻始め部と巻終わり部
のウレタン被覆導線10aに、厚みが10〜20μmの
極薄であって高い耐圧性能を有するポリエステル系の絶
縁性フィルム10bが三重(三層)に巻き付けられてい
る。この巻き付け回数は、三重に限定されるものではな
く、二重又は四重以上でもよく、要求される絶縁性に応
じて適宜設定される。
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係る
トランスの縦断面図を示す。同図において、1層目と3
層目のコイル巻層を形成する一次巻線10が、通常のウ
レタン被覆導線10aを用いて形成されているともに、
この両コイル巻層における両端の巻始め部と巻終わり部
のウレタン被覆導線10aに、厚みが10〜20μmの
極薄であって高い耐圧性能を有するポリエステル系の絶
縁性フィルム10bが三重(三層)に巻き付けられてい
る。この巻き付け回数は、三重に限定されるものではな
く、二重又は四重以上でもよく、要求される絶縁性に応
じて適宜設定される。
【0014】前述の絶縁性フィルム10bが巻き付けら
れている箇所は、例えば、図2に破線で囲って示したよ
うに、両巻線10,5間における電位差が比較的大きい
部分、巻線10とコア6,7と間における電位差が比較
的大きい部分、または安全規格上において所定の高い絶
縁性が要求されている部分である。したがって、この電
位差の大きい部分における一次巻線10のウレタン被覆
導線10aに巻き付けた絶縁性フィルム10bにより、
各コイル巻層間の沿面距離を確保することができる。一
方、一次巻線10と二次巻線5との各コイル巻層間は、
従来と同様に、絶縁テープ4で電気絶縁されている。こ
の絶縁テープ4は、各巻線10,5の巻き乱れを防止す
るとともに、三層に巻回された絶縁性フィルム10bを
ボビン1の径方向内方に加えられる力に対し機械的に保
護している。
れている箇所は、例えば、図2に破線で囲って示したよ
うに、両巻線10,5間における電位差が比較的大きい
部分、巻線10とコア6,7と間における電位差が比較
的大きい部分、または安全規格上において所定の高い絶
縁性が要求されている部分である。したがって、この電
位差の大きい部分における一次巻線10のウレタン被覆
導線10aに巻き付けた絶縁性フィルム10bにより、
各コイル巻層間の沿面距離を確保することができる。一
方、一次巻線10と二次巻線5との各コイル巻層間は、
従来と同様に、絶縁テープ4で電気絶縁されている。こ
の絶縁テープ4は、各巻線10,5の巻き乱れを防止す
るとともに、三層に巻回された絶縁性フィルム10bを
ボビン1の径方向内方に加えられる力に対し機械的に保
護している。
【0015】上記トランスは、バリアテープ2で沿面距
離を確保している図6のトランスに比較して、図6と図
1の比較から明らかなようにボビン1の軸方向の寸法を
小さくできる。また、絶縁性フィルム10bは、一次巻
線10の各コイル巻層における巻始め部と巻終わり部に
のみ巻き付けられているだけであり、両部の中間部分お
よび両端の端線部分は、ウレタン被覆導線10aがその
まま露出している。したがって、一次巻線8の全長を既
存の三層の絶縁被覆層を有する導線で形成した図7のト
ランスに比較して、所定の巻数に設定したときのコイル
巻層の幅(ボビン軸方向の長さ)が小さくなり、その分
だけコイルボビン1の形状を小型化できる。
離を確保している図6のトランスに比較して、図6と図
1の比較から明らかなようにボビン1の軸方向の寸法を
小さくできる。また、絶縁性フィルム10bは、一次巻
線10の各コイル巻層における巻始め部と巻終わり部に
のみ巻き付けられているだけであり、両部の中間部分お
よび両端の端線部分は、ウレタン被覆導線10aがその
まま露出している。したがって、一次巻線8の全長を既
存の三層の絶縁被覆層を有する導線で形成した図7のト
ランスに比較して、所定の巻数に設定したときのコイル
巻層の幅(ボビン軸方向の長さ)が小さくなり、その分
だけコイルボビン1の形状を小型化できる。
【0016】また、図7に示した三層の絶縁被覆層を有
する既存の高価な導線8や図6のバリアテープ2を用い
ないので、材料コストを低減できる。一方、バリアテー
プ2を設ける作業が不要になり、さらに、図1の絶縁性
フィルム10bが所要箇所にのみ部分的に巻き付けられ
ていて、端線部分には巻き付けられていないから、半田
付けのための絶縁被覆層の剥離作業が不要になるので、
従来に比し組立作業性が向上し、製造コストを低減でき
る。この製造コストと上述の材料コストとを共に低減で
きることにより、大幅なコストダウンを達成できる。し
かも、一次巻線10の各コイル巻層における両端部を除
く大部分は、ウレタン被覆導線10aがそのまま密に巻
回されているので、漏れインダクタンスを減少させるこ
とができるとともに、一次巻線10と二次巻線5間に高
い磁気的結合度を維持でき、トランスの所期の性能が得
られる。
する既存の高価な導線8や図6のバリアテープ2を用い
ないので、材料コストを低減できる。一方、バリアテー
プ2を設ける作業が不要になり、さらに、図1の絶縁性
フィルム10bが所要箇所にのみ部分的に巻き付けられ
ていて、端線部分には巻き付けられていないから、半田
付けのための絶縁被覆層の剥離作業が不要になるので、
従来に比し組立作業性が向上し、製造コストを低減でき
る。この製造コストと上述の材料コストとを共に低減で
きることにより、大幅なコストダウンを達成できる。し
かも、一次巻線10の各コイル巻層における両端部を除
く大部分は、ウレタン被覆導線10aがそのまま密に巻
回されているので、漏れインダクタンスを減少させるこ
とができるとともに、一次巻線10と二次巻線5間に高
い磁気的結合度を維持でき、トランスの所期の性能が得
られる。
【0017】この実施例のトランスは、ウレタン被覆導
線10aの所要の箇所にのみ絶縁性フィルム10bを巻
き付けることにより、図7のトランスような半田付けの
ための端線部分の絶縁被覆層の剥離といった手作業を除
外できるので、組立工程を自動化することが可能であ
る。この自動化について、図3を参照しながら以下に説
明する。
線10aの所要の箇所にのみ絶縁性フィルム10bを巻
き付けることにより、図7のトランスような半田付けの
ための端線部分の絶縁被覆層の剥離といった手作業を除
外できるので、組立工程を自動化することが可能であ
る。この自動化について、図3を参照しながら以下に説
明する。
【0018】図3において、ワイヤドラム11に巻回さ
れたウレタン被覆導線10aを、一対の繰り出しローラ
12により繰り出すとともに、一対の送給ローラ13に
より送給して、回転駆動されているコイルボビン1に巻
き付けて、コイルボビン1に一次巻線10を巻回する。
上記ワイヤドラム11とコイルボビン1との間には、フ
ィルム巻付け機14と導線切断機15とが設置されてお
り、絶縁性フィルム10bの巻き付けとコイルボビン1
への両巻線10,5の巻回とを、一貫工程で行う。な
お、図1の実施例では、一次巻線10を二つに分割して
いるが、この分割された巻線は何れも同様の工程を経て
巻き付けられる。
れたウレタン被覆導線10aを、一対の繰り出しローラ
12により繰り出すとともに、一対の送給ローラ13に
より送給して、回転駆動されているコイルボビン1に巻
き付けて、コイルボビン1に一次巻線10を巻回する。
上記ワイヤドラム11とコイルボビン1との間には、フ
ィルム巻付け機14と導線切断機15とが設置されてお
り、絶縁性フィルム10bの巻き付けとコイルボビン1
への両巻線10,5の巻回とを、一貫工程で行う。な
お、図1の実施例では、一次巻線10を二つに分割して
いるが、この分割された巻線は何れも同様の工程を経て
巻き付けられる。
【0019】上記フィルム巻付け機14と導線切断機1
5とは、NC制御装置16で制御される。すなわち、N
C制御装置16の導線切断指令手段16aから出力され
る切断指令信号aにより、導線切断機15のカッターが
作動してウレタン被覆導線10aを切断すると同時に、
前記切断指令信号aがNC制御装置16の巻き付け開始
指令手段16bにも入力されて、この巻き付け開始指令
手段16bから出力される巻き付け開始指令信号bによ
り、フィルム巻付け機14が作動して、フィルムドラム
14aから繰り出された絶縁性フィルム10bをウレタ
ン被覆導線10aに巻き付ける作業が開始される。この
とき、ウレタン被覆導線10aにおける切断部位から絶
縁性フィルム10bの巻き始め部位までの部分は、一次
巻線10の一層目または三層目の巻き始め端の端線部分
となり、この端線部分は、図1の一次端子ピン9aまた
は9bに半田付けするのに必要な図4にL1で示す長さ
に設定されている。
5とは、NC制御装置16で制御される。すなわち、N
C制御装置16の導線切断指令手段16aから出力され
る切断指令信号aにより、導線切断機15のカッターが
作動してウレタン被覆導線10aを切断すると同時に、
前記切断指令信号aがNC制御装置16の巻き付け開始
指令手段16bにも入力されて、この巻き付け開始指令
手段16bから出力される巻き付け開始指令信号bによ
り、フィルム巻付け機14が作動して、フィルムドラム
14aから繰り出された絶縁性フィルム10bをウレタ
ン被覆導線10aに巻き付ける作業が開始される。この
とき、ウレタン被覆導線10aにおける切断部位から絶
縁性フィルム10bの巻き始め部位までの部分は、一次
巻線10の一層目または三層目の巻き始め端の端線部分
となり、この端線部分は、図1の一次端子ピン9aまた
は9bに半田付けするのに必要な図4にL1で示す長さ
に設定されている。
【0020】絶縁性フィルム10bが、一層目または三
層目のコイル巻層の巻き始め部に必要な図4にL2で示
す長さだけ巻き付けられた時点で、図3のNC制御装置
16の巻き付け終了指令手段16cから巻き付け終了信
号cが出力されて、テープ巻付け機14の作動が停止さ
れる。次に、ウレタン被覆導線10aが、絶縁性フィル
ム10b無しで一層目または三層目に所定回数巻回され
るに必要な長さL3だけ送給され終えた時点で、巻き付
け開始指令手段16bから再び巻き付け開始指令信号b
が出力され、絶縁性フィルム10bのウレタン被覆導線
10aへの巻き付けが再開される。
層目のコイル巻層の巻き始め部に必要な図4にL2で示
す長さだけ巻き付けられた時点で、図3のNC制御装置
16の巻き付け終了指令手段16cから巻き付け終了信
号cが出力されて、テープ巻付け機14の作動が停止さ
れる。次に、ウレタン被覆導線10aが、絶縁性フィル
ム10b無しで一層目または三層目に所定回数巻回され
るに必要な長さL3だけ送給され終えた時点で、巻き付
け開始指令手段16bから再び巻き付け開始指令信号b
が出力され、絶縁性フィルム10bのウレタン被覆導線
10aへの巻き付けが再開される。
【0021】この絶縁性フィルム10bが、一層目また
は三層目の巻き終わり部に必要な長さL4だけウレタン
被覆導線10aに巻き付けられる。この巻き付けが終了
して巻き付け終了指令手段16cから巻き付け終了信号
cが出力され、テープ巻付け機14の作動が停止する。
この時点から、ウレタン被覆導線10aが、一層目また
は三層目のコイル巻層の巻き終わり端の端線部分を半田
付けするのに必要な長さL5だけ搬送された時に、切断
指令信号aにより導線切断機15のカッターが作動して
ウレタン被覆導線10aを切断し、一工程が終了する。
以下、同様の工程が繰り返される。
は三層目の巻き終わり部に必要な長さL4だけウレタン
被覆導線10aに巻き付けられる。この巻き付けが終了
して巻き付け終了指令手段16cから巻き付け終了信号
cが出力され、テープ巻付け機14の作動が停止する。
この時点から、ウレタン被覆導線10aが、一層目また
は三層目のコイル巻層の巻き終わり端の端線部分を半田
付けするのに必要な長さL5だけ搬送された時に、切断
指令信号aにより導線切断機15のカッターが作動して
ウレタン被覆導線10aを切断し、一工程が終了する。
以下、同様の工程が繰り返される。
【0022】図5は、本考案の他の実施例の要部の概略
縦断面図を示す。この実施例では、二つに分割した一次
巻線10および二次巻線5をそれぞれ二層に巻回した構
成になっている。一次巻線10は、二つに分割して一層
目と三層目のコイル巻層をそれぞれ構成している。この
一次巻線10の各コイル巻層において、絶縁性フィルム
10bが、巻始め端と巻終わり端の他に、巻回方向を変
える巻き返し部分(中間部分)にも巻き付けられてい
る。
縦断面図を示す。この実施例では、二つに分割した一次
巻線10および二次巻線5をそれぞれ二層に巻回した構
成になっている。一次巻線10は、二つに分割して一層
目と三層目のコイル巻層をそれぞれ構成している。この
一次巻線10の各コイル巻層において、絶縁性フィルム
10bが、巻始め端と巻終わり端の他に、巻回方向を変
える巻き返し部分(中間部分)にも巻き付けられてい
る。
【0023】なお、絶縁性フィルム10bを、一次巻線
10に代えて、二次巻線5のコイル巻層の両端部に巻き
付けても、あるいは、両巻線10,5の各コイル巻層の
両端部にそれぞれ巻き付けても、何れでも上述と同様の
効果を得られる。また、前記実施例では、一次巻線10
のみを二つに分割した場合について説明したが、二次巻
線5のみ、または双方10,5を二分割してもよい。さ
らに、各巻線10,5は三つ以上に分割してもよい。一
次巻線10および二次巻線5の双方を多分割する構成と
することもできる。
10に代えて、二次巻線5のコイル巻層の両端部に巻き
付けても、あるいは、両巻線10,5の各コイル巻層の
両端部にそれぞれ巻き付けても、何れでも上述と同様の
効果を得られる。また、前記実施例では、一次巻線10
のみを二つに分割した場合について説明したが、二次巻
線5のみ、または双方10,5を二分割してもよい。さ
らに、各巻線10,5は三つ以上に分割してもよい。一
次巻線10および二次巻線5の双方を多分割する構成と
することもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトランス
によれば、一次巻線と二次巻線の導線の少なくとも一方
における、両巻線間や巻線とコア間などの比較的電位差
の大きい部分、または安全規格上において必要な部分な
どの高い絶縁性が要求されている所定部分にのみ、絶縁
性フィルムを所定回数巻き付けた構成としたので、この
絶縁性フィルムにより、各コイル巻層間またはコイル巻
層とコア間などに必要な沿面距離を確保することができ
る。したがって、従来のバリアテープまたは三層の絶縁
被覆層を有する導線の何れかで沿面距離を確保している
ものに比較して小型化できる。また、三層の絶縁被覆層
を有する既存の高価な導線やバリアテープを用いないの
で、材料コストが低下するとともに、バリアテープをコ
イル巻層毎に巻き付ける面倒な作業が不要となるので、
組立作業性の向上に伴って製造コストをも低減できる。
さらに、絶縁性フィルムを導線に部分的に巻き付けるだ
けであるため、一次と二次の両巻線間に高い磁気的結合
度を得てトランスの所期の性能を保持できるとともに、
半田付けのための絶縁被覆層の剥離といった手作業を要
しなことから、組立工程を自動化することが可能であ
る。
によれば、一次巻線と二次巻線の導線の少なくとも一方
における、両巻線間や巻線とコア間などの比較的電位差
の大きい部分、または安全規格上において必要な部分な
どの高い絶縁性が要求されている所定部分にのみ、絶縁
性フィルムを所定回数巻き付けた構成としたので、この
絶縁性フィルムにより、各コイル巻層間またはコイル巻
層とコア間などに必要な沿面距離を確保することができ
る。したがって、従来のバリアテープまたは三層の絶縁
被覆層を有する導線の何れかで沿面距離を確保している
ものに比較して小型化できる。また、三層の絶縁被覆層
を有する既存の高価な導線やバリアテープを用いないの
で、材料コストが低下するとともに、バリアテープをコ
イル巻層毎に巻き付ける面倒な作業が不要となるので、
組立作業性の向上に伴って製造コストをも低減できる。
さらに、絶縁性フィルムを導線に部分的に巻き付けるだ
けであるため、一次と二次の両巻線間に高い磁気的結合
度を得てトランスの所期の性能を保持できるとともに、
半田付けのための絶縁被覆層の剥離といった手作業を要
しなことから、組立工程を自動化することが可能であ
る。
【図1】本発明の一実施例に係るトランスを示す縦断面
図である。
図である。
【図2】同上実施例における絶縁性フィルムの巻き付け
箇所を示す説明図である。
箇所を示す説明図である。
【図3】同上実施例のトランスを製造する装置の一例を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図4】同上の製造装置による絶縁性フィルムの部分的
巻き付け状態を示す説明図である。
巻き付け状態を示す説明図である。
【図5】本考案の他の実施例の要部を示す概略縦断面図
である。
である。
【図6】従来のトランスの一例を示す縦断面図である。
【図7】従来のトランスの他の例を示す縦断面図であ
る。
る。
1…ボビン、5…二次巻線、6,7…コア、10…一次
巻線、10a…一次巻線の導線、10b…絶縁性フィル
ム。
巻線、10a…一次巻線の導線、10b…絶縁性フィル
ム。
Claims (1)
- 【請求項1】 コアに取り付けられたボビンに一次巻線
と二次巻線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランス
において、前記一次巻線と二次巻線の導線の少なくとも
一方における高い絶縁性が要求される所定部分にのみ、
絶縁性フィルムが所定回数巻き付けられていることを特
徴とするトランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35248593A JPH07201604A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35248593A JPH07201604A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | トランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07201604A true JPH07201604A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18424395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35248593A Pending JPH07201604A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07201604A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011171577A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Hitachi Metals Ltd | トランス |
| CN114360873A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-04-15 | 广州西门子变压器有限公司 | 一种电压等级为72.5kV的干式变压器 |
| CN116705478A (zh) * | 2022-02-28 | 2023-09-05 | 特变电工康嘉(沈阳)互感器有限责任公司 | 一种电容式电压互感器中间变压器绝缘结构及制作方法 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP35248593A patent/JPH07201604A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011171577A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Hitachi Metals Ltd | トランス |
| CN114360873A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-04-15 | 广州西门子变压器有限公司 | 一种电压等级为72.5kV的干式变压器 |
| CN116705478A (zh) * | 2022-02-28 | 2023-09-05 | 特变电工康嘉(沈阳)互感器有限责任公司 | 一种电容式电压互感器中间变压器绝缘结构及制作方法 |
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