JPH07204076A - 制電性防虫シート - Google Patents

制電性防虫シート

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JPH07204076A
JPH07204076A JP319694A JP319694A JPH07204076A JP H07204076 A JPH07204076 A JP H07204076A JP 319694 A JP319694 A JP 319694A JP 319694 A JP319694 A JP 319694A JP H07204076 A JPH07204076 A JP H07204076A
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JP
Japan
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fiber
antistatic
insect repellent
sheet
insect
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JP319694A
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English (en)
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Kohei Yamada
耕平 山田
Yoshiko Yamada
嘉子 山田
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Daiwa KK
Shoei Bussan KK
Yachiyo Shoji KK
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Daiwa KK
Shoei Bussan KK
Yachiyo Shoji KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた除電効果と防虫効果とを兼備して、静
電気による障害とダニの発生、繁殖による障害とを一挙
に解決できるようにした制電性防虫シートを提供するこ
と。 【構成】 殺虫剤を含む天然防虫繊維12と導電性繊維
13とが含まれていることを特徴とする制電性防虫シー
ト11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【作業上の利用分野】本発明は、室内に敷設されるカー
ペット、コンピュータのオペレーション用チェアマッ
ト、部屋の出入り口に敷設される床面用マット、玄関マ
ット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前に敷
設される床面用マット、あるいは自動車や電車、飛行機
などの室内に敷設されるマット、カーペット、壁材など
に適用される制電性防虫シートに関する。詳細には優れ
た除電効果と防虫効果とを兼備して、静電気による障害
と微生物やダニの発生、繁殖による障害とを一挙に総合
的に解決できるようにした制電性防虫シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
制電性シートとしては、本出願人が先に出願した特開平
2−267893号公報に記載されたものがある。この
シート1は、図4に示すように、導電性短繊維を加えて
抄紙して成り、その紙表面から前記導電性短繊維の一部
が突出している放電紙2を備えており、この放電紙2に
よって人体に帯電した静電気が速やかに吸収され且つ空
中放電されるようになっていた。
【0003】ところが、上記制電シートを、室内に敷設
されるカーペット、コンピュータのオペレーション用チ
ェアマット、部屋の出入り口に敷設される床面用マッ
ト、玄関マット、エレベータ内やエレベータホールの開
閉扉前に敷設される床面用マット、あるいは自動車や電
車、飛行機などの室内に敷設されるマット、カーペッ
ト、壁材などとして用いたとき、適度な温度と湿気に保
たれた場所では、ダニが発生しし易く、このため、人体
に不快感を与えたり、アレルギーなど特殊な病気を媒介
したりするなどの問題があった。
【0004】このような事情から、ダニの発生に対して
は、 殺ダニ剤をシート上に噴霧または塗布したり、シ
ート内部に注入したりする試みはなされていた。しかし
ながら、いずれもその効果は一時的であり、経時ととも
に、あるいはクリーニングによってその効果は消失して
しまい、長期に渡って効果を保持できないという不具合
があった。
【0005】本発明は、優れた除電効果と防虫効果とを
兼備して、静電気による障害とダニの発生、繁殖による
障害とを一挙に解決できるようにした制電性防虫シート
を提供することを目的とするものである。
【0006】また、上記制電シートを、室内に敷設され
るカーペット、コンピュータのオペレーション用チェア
マット、部屋の出入り口に敷設される床面用マット、玄
関マット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前
に敷設される床面用マット、あるいは自動車や電車、飛
行機の室内に敷設されるマット、カーペット、壁材など
として用いたとき、温度と湿気に保たれた場所では、ダ
ニの発生とともに微生物も繁殖し易く、当該シートが変
色したり、悪臭が発生したりして、不衛生な状態になり
がちであった。又、微生物の繁殖により制電シート本来
の静電気の除去効果も阻害されるという不具合もあっ
た。
【0007】このような事情から、静電気を除去する制
電シートに抗菌性を持たせるという試みもなされてい
る。シートに抗菌性を付与する手段としては、実開昭6
0−171440号に示されているように、抗菌性アク
リル系合成繊維やハロゲン化ビスフェノール類の抗菌剤
を含む繊維をシートの構成繊維とする方法がある。又、
特開昭60−234633号に示されているように、抗
菌防カビ剤を含有する樹脂をシートに打ち込まれるパイ
ル糸の構成繊維表面に塗着する方法もある。
【0008】ところが、このような抗菌性を付与する手
段を静電気を除去する制電シートに適用した場合、シー
トに抗菌性を持たせることはできるものの、樹脂でシー
ト表面を覆ったり、抗菌性繊維でシートを構成したりす
るため、シートの静電気を除去する除電効果が低下若し
くは消失するという問題があった。また、樹脂でシート
表面を覆う場合のように、1つの抗菌性制電繊維シート
を得るのに、抗菌性を付与する加工と除電効果を持たせ
る加工とを別々に行わなければならず、この結果、当該
抗菌性制電繊維シートは大変に高価なものとなってい
た。
【0009】本発明の別の目的は、優れた除電効果と防
虫効果とを兼備して、静電気による障害とダニの発生、
繁殖による障害とを一挙に解決できるようすると共に、
優れた抗菌性を有して、微生物の繁殖によるシートの変
色、悪臭の発生を防止し、かつ微生物の繁殖によって制
電シートにおける除電効果が阻害されるのを防止する制
電性防虫シートを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、殺虫剤を含む天然防
虫繊維と導電性繊維とが含まれていることを特徴とする
制電性防虫シートをその要旨とした。
【0011】請求項2記載の発明は、制電性防虫シート
が不織布であることを特徴とする制電性防虫シートをそ
の要旨とした。
【0012】請求項3記載の発明は、制電性防虫シート
が織物または編物であることを特徴とする制電性防虫シ
ートをその要旨とした。
【0013】請求項4記載の発明は、天然防虫繊維が芭
蕉、黄蘗、楠、桐、菊などから得られる植物繊維である
ことを特徴とする制電性防虫シートをその要旨とした。
【0014】請求項5記載の発明は、天然防虫繊維に含
まれる殺虫剤が、リン系、ピレスロイド系などの殺ダニ
剤であることを特徴とする制電性防虫シートをその要旨
とした。
【0015】請求項6記載の発明は、導電性繊維が金属
繊維、繊維表面に金属を被覆した複合繊維であることを
特徴とする制電性防虫シートをその要旨とした。
【0016】請求項7記載の発明は、導電性繊維がカー
ボン繊維であることを特徴とする制電性防虫シートをそ
の要旨とした。
【0017】請求項8記載の発明は、制電性防虫シート
表面にパイル糸を打ち込むと共に裏面にバッキング層を
形成してなることを特徴とする制電性防虫シートをその
要旨とした。
【0018】請求項9記載の発明は、パイル糸中に殺虫
剤を含む天然防虫繊維およびまたは導電性繊維が含まれ
ていることを特徴とする制電性防虫シートをその要旨と
した。
【0019】請求項10記載の発明は、パイル糸中に含
まれる天然防虫繊維が芭蕉、黄蘗、楠、桐などから得ら
れる植物繊維であることを特徴とする制電性防虫シート
をその要旨とした。
【0020】請求項11記載の発明は、パイル糸中に含
まれる導電性繊維が金属繊維、繊維表面に金属を被覆し
た複合繊維であることを特徴とする制電性防虫シートを
その要旨とした。
【0021】請求項12記載の発明は、パイル糸中に含
まれる導電性繊維がカーボン繊維であることを特徴とす
る制電性防虫シートをその要旨とした。
【0022】以下、本発明の制電性防虫シートを詳細に
説明する。本発明の制電性防虫シート11は、図1に示
すように、殺虫剤を含む天然防虫繊維12と導電性繊維
13とを含んでなるものである。シート中に含まれる天
然防虫繊維とは、芭蕉、黄蘗、楠、桐、菊など従来より
防虫木として知られる植物の葉、茎、根、樹皮などから
得られた植物繊維である。この天然防虫繊維が単独でま
たは複数種混合した状態でシート中に含まれているので
ある。
【0023】また、この天然防虫繊維には殺虫剤が含浸
されている。殺虫剤としては、ダニ、しらみ、蚤、蟻な
どの害虫、特にダニに忌避効果あるいは殺虫効果を有
し、水に溶け難く、空気との接触により容易に失効しな
いものが望ましい。例えばリン系、ピレスロイド系など
従来より多用されている殺虫剤(殺ダニ剤)、特開昭6
1−122205号公報に示されたヨウ素化ホルマール
を主成分とする殺虫剤(殺ダニ剤)、特開昭61−91
103号公報に示された安息香酸ベンジルと脂肪族系炭
化水素を主鎖として有する化合物を含有する殺虫剤(殺
ダニ剤)、特開昭61−143309号公報に示された
殺虫剤その他サリチル酸ベンジル、安息香酸フェニル、
サリチル酸フェニル、フタル酸ジメチル、フタル酸エチ
ル、フタル酸オクチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸
ジアリルなどのフタル酸塩類よりなる殺虫剤(殺ダニ
剤)が好ましい。これらの殺虫剤を溶剤に分散させ、こ
の分散液に前記天然防虫繊維を漬けて、繊維内部及び表
面に殺虫剤を付着させて含ませるのである。
【0024】シート中に含まれる導電性繊維としては、
ステンレススチールファイバー、アルミニウムファイバ
ーなどの金属繊維、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン6、ナイロン66、アクリル重合
体などの合成重合体から形成された合成繊維表面に銅、
ニッケル、アルミニウムなどの金属をメッキした繊維、
金属粉や導電性化合物粉を混合した繊維、カーボン繊
維、あるいは上記繊維を混用した繊維などが好適に使用
できる。これらの導電性繊維が単独でまたは複数種混合
した状態でシート中に含まれているのである。
【0025】本発明の制電性防虫シートは、上記天然防
虫繊維及び導電性繊維がそのままの状態で、あるいは複
数本束ねて糸とした状態で、他の繊維とともに束ねて糸
とした状態で含まれており、不織布、織物、編物、ある
いは紙などの形態に加工して使用に供される。例えば不
織布は、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維、ア
クリル繊維などの構成繊維に上記天然防虫繊維と導電性
繊維とを混繊してウェブを形成し、このウェブに水流絡
合、ニードルパンチによる絡合などの絡合処理を施すこ
とにより製造することができる。尚、不織布の形態とし
て用いる場合、上記絡合不織布の他、湿式抄紙法により
抄紙し、熱を加えずに自然乾燥により乾燥させたものな
ど熱を加えないで繊維相互を結合できるものであれば何
でもよい。というのはバインダー接着タイプや熱接着性
タイプの不織布の場合のように加熱手段を用いる方法で
は、殺虫剤がその熱による影響を受けて失効する恐れが
あるからである。又、天然防虫繊維及び導電性繊維の配
合量は特に限定されず任意であるが、これらの繊維の配
合量が余りに多くなると不織布の強度が低下し、しかも
高価となるので、天然防虫繊維及び導電性繊維の配合量
の決定は用途や使用形態などを考慮して適宜決定すると
よい。又、不織布の目付としては、取り扱い時やパイル
糸の打ち込む時に容易に破損しない程度の強度と伸度と
を備えたものがよく、100〜200g/m2 のものが
望ましい。
【0026】織物や編物は、上記天然防虫繊維及びまた
は導電性繊維を各々複数本束ねて糸とし、この糸を縦糸
及びまたは横糸にして織成または編成することにより製
造することができる。又、織物や編物の強度を向上させ
るため、上記天然防虫繊維及びまたは導電性繊維を各々
他の繊維と混紡し、得られた糸を縦糸及びまたは横糸に
して織成または編成することにより製造することもでき
る。
【0027】このように構成することにより、本発明の
制電性防虫シートにあっては、当該シートの天然防虫繊
維の持つ防虫作用により、又天然防虫繊維に含まれる殺
虫剤の持つ忌避作用あるいは殺虫作用により、シートに
ダニ、しらみ、蚤、蟻など害虫を寄せ付けず、しかもシ
ートに付着したダニ、しらみ、蚤、蟻などを完全に死滅
させることができるようになっている。又、経時と共に
またはクリーニングによって天然防虫繊維に含まれる殺
虫剤が脱落しても、天然防虫繊維自体に優れた防虫効果
が保存されているので、当該制電性防虫シートの防虫効
果が著しく損なわれることがない。
【0028】また、本発明の制電性防虫シートにあって
は、当該シートに含まれる導電性繊維が人体に帯電した
静電気を吸収し、かつ空中放電するようになっている。
又、当該シートにアースコードを接続し、床面あるいは
車体にアースすることにより、当該シートに吸収された
静電気は速やかにアースされることになる。
【0029】また、本発明の制電性防虫シートであっ
て、導電性繊維として、銅、アルミニウムなどの金属を
メッキした繊維や、銅、アルミニウムなどの金属を金属
粉を混合した繊維などの繊維を含むものにあっては、こ
れらの金属が導電性と共に抗菌性を備えていることか
ら、シートに付着した微生物の繁殖を押え、シートの変
色、悪臭の発生を防止し、かつ微生物の繁殖によって制
電シートにおける除電効果が阻害されるのを防止すると
いった作用効果を有する。
【0030】また、本発明の制電性防虫シートには、図
1に示すように、シート11表面にパイル糸14を打ち
込むと共に裏面にバッキング層15を形成することもで
きる。この場合、シート11表面がパイル糸14で覆わ
れ、しかも裏面がバッキング層15で裏打ちされること
から、シート11はパイル糸14とバッキング層15と
で保護されることになり、クリーニングなどによっても
天然防虫繊維に含まれる殺虫剤が容易に脱落したり、天
然防虫繊維や導電性繊維が抜けたりし難く、当該シート
の除電効果及び防虫効果が容易に失効しなくなる。
【0031】パイル糸14は、ポリエステル繊維、ポリ
エチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン6繊維、
ナイロン66繊維、アクリル繊維などの繊維からなるも
のの他、これらの繊維に上記殺虫剤を含む天然防虫繊維
12を含むものや、導電性繊維13を含むもの、天然防
虫繊維12と導電性繊維13とを含むものなどを用いて
もよい。パイル糸に含ませる天然防虫繊維、殺虫剤、導
電性繊維は、当該シートに含ませたものと同じものであ
り、殺虫剤を含む天然防虫繊維を含むパイル糸は優れた
防虫効果を有し、導電性繊維を含むパイル糸は導電性を
有し、天然防虫繊維と導電性繊維とを含むパイル糸は導
電効果と防虫効果を兼備したものとなる。これにより、
パイル糸で覆われたシート表面に防虫効果及びまたは除
電効果を付与することができ、当該シートの防虫効果、
除電効果を一層高めることができる。また、これらのパ
イル糸の種類や量を調整することで、当該シートにおけ
る導電効果や防虫効果を調整することもできる。
【0032】尚、図1に示すように、シート11周縁を
かがり縫うオーバーロック糸16にもパイル糸14と同
様に殺虫剤を含む天然防虫繊維12と導電性繊維13と
を含ませることができる。この場合、シート周縁にも導
電作用と殺虫作用とを付与することができ、シート周縁
に簡単にアースコードを接続することができ、しかもシ
ート周縁が殺虫作用を有することから、シート内部にま
でダニ、しらみ、蚤、蟻などが侵入し難くなり、防虫性
という点からきわめて有効である。
【0033】
【実施例】図1及び図2に示すように、芭蕉の葉より得
られた繊維に殺虫剤(フェジトロン、住友化学株式会社
製)を浸漬し、自然乾燥させた天然防虫繊維12とカー
ボン繊維13とをポリプロピレン繊維に加えて混繊し
て、目付150g/m2 のウェブを形成し、これをエア
ーにより絡合して不織布11を得た。
【0034】芭蕉の葉より得られた繊維に殺虫剤(フェ
ジトロン、住友化学株式会社製)を浸漬し、自然乾燥さ
せた天然防虫繊維12と、ナイロン繊維表面に銅メッキ
した導電性繊維13(サンダーロン、日本蚕毛株式会社
製)とをポリプロピレン繊維に加えてなるパイル糸14
を上記不織布11表面に打ち込み、不織布11裏面には
塩化ビニル樹脂よりなるバッキング層15を形成して裏
打ちをし制電性防虫シートを作製した。この制電性防虫
シートを0.50m×0.74m= 0.37m2の大きさに裁断し、
試験シートとした。尚、試験片周縁は前記天然防虫繊維
12と銅メッキした導電性繊維13とを含むかがり糸1
6でオーバーロックした。
【0035】上記試験片を使用した場合の人体の帯電圧
を測定する。測定装置:図3に示すように、アルミ床2
0上に絶縁材21を敷き、更にこの上にポリアミド製カ
ーペット22を敷き、このカーペット22上に椅子23
とシート11とを置く。尚、シート11周縁にはアース
コード(図示しない)を接続して床面にアースできるよ
うにした。
【0036】人24が椅子23に座り足をシート11に
乗せる。10回背、尻を椅子23に擦りつける。この時
の人体に帯電している静電気を、導線25、絶縁棒26
に取り付けたアルミ板27を介して電位測定器28へと
導き、この電位測定器28によって人体の帯電圧を測定
するのである。測定時の温度は20℃、湿度は20%で
あった。
【0037】上記装置により人体の帯電圧を測定した結
果、放電現象に起因する人体への電撃ショックを完全に
解消することができる3.0kvを下回る帯電圧を実現
することができた。
【0038】また、上記実験で用いた試験シートを温度
35℃、湿度30%の条件下に1カ月間放置したとこ
ろ、カビの発生、悪臭の発生はなかった。又、上記実験
で用いたものと同じ構造の試験シートを密閉容器内に入
れ、これにチリダニを入れて24時間放置したところ、
ダニの死亡率は100%であった。
【0039】
【発明の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の制電性防虫シートは、殺虫剤を含む天然防虫繊維
と導電性繊維とが含まれていることから、優れた除電効
果と防虫効果とを兼備して、静電気による障害とダニの
発生、繁殖による障害とを一挙に総合的に解決すること
ができる。すなわち、本発明の制電性防虫シートにあっ
ては、当該シートの天然防虫繊維の持つ防虫作用によ
り、又天然防虫繊維に含まれる殺虫剤の持つ忌避作用あ
るいは殺虫作用により、シートにダニなどの害虫を寄せ
付けず、しかもシートに付着したダニなどの害虫を完全
に死滅させることができる。又、経時と共にまたはクリ
ーニングによって天然防虫繊維に含まれる殺虫剤が脱落
しても、天然防虫繊維自体に優れた防虫効果が保存され
ているので、当該制電性防虫シートの防虫効果が著しく
損なわれることがない。
【0040】また、本発明の制電性防虫シートにあって
は、当該シートに含まれる導電性繊維が人体に帯電した
静電気を吸収し、かつ空中放電するようになっており、
又、当該シートにアースコードを接続し、床面あるいは
車体にアースすることにより、当該シートに吸収された
静電気は速やかにアースされるようになっているので、
静電気の放電により人体が受ける電撃ショックを完全に
解消することができる優れた除電効果を有する。
【0041】請求項2記載の制電性防虫シートは不織布
であることから、その製造時において天然防虫繊維量及
び導電性繊維量を適宜調整することにより、所望の除電
効果及び防虫効果を有する制電性防虫シートを得ること
ができる。
【0042】請求項3記載の制電性防虫シートは織物ま
たは編物であることから、織物または編物を構成する天
然防虫繊維及びまたは導電性繊維を含む糸の量を適宜調
整することにより、所望の除電効果及び防虫効果を有す
る制電性防虫シートを得ることができる。
【0043】請求項4記載の制電性防虫シートは、天然
防虫繊維として芭蕉、黄蘗、楠、桐、菊などから得られ
る植物繊維を用いているので、経時によりあるいはクリ
ーニングなどによっても容易に防虫効果が失効すること
がない。
【0044】請求項5記載の制電性防虫シートは、天然
防虫繊維に含まれる殺虫剤としてリン系、ピレスロイド
系などの殺ダニ剤を用いたことにより、ダニの発生駆除
に極め有効である。
【0045】請求項6記載の制電性防虫シートは、導電
性繊維として金属繊維、繊維表面に金属を被覆した複合
繊維を採用しており、優れた除電効果を備えている。ま
た、銅、アルミなどの金属は除電効果のみならず抗菌効
果を備えており、このため、微生物の繁殖を抑えること
ができ、微生物の繁殖によるシートの変色、悪臭の発生
を防止し、かつ微生物の繁殖によって制電シートにおけ
る除電効果が阻害されるのを防止することができる。
【0046】請求項7記載の制電性防虫シートは、導電
性繊維としてカーボン繊維を採用しており、優れた除電
効果を備えている。
【0047】請求項8記載の制電性防虫シートは、制電
性防虫シート表面にパイル糸を打ち込むと共に裏面にバ
ッキング層を形成してなるので、シート表面はパイル糸
で覆われ、しかも裏面がバッキング層で裏打ちされてい
ることから、シートはパイル糸とバッキング層とで保護
されることになり、クリーニングなどによっても天然防
虫繊維に含まれる殺虫剤が容易に脱落したり、天然防虫
繊維や導電性繊維が抜けたりし難く、当該シートの除電
効果及び防虫効果が容易に失効しない。
【0048】請求項9記載の制電性防虫シートは、パイ
ル糸中に殺虫剤を含む天然防虫繊維およびまたは導電性
繊維が含まれているので、パイル糸で覆われたシート表
面に防虫効果及びまたは除電効果を付与することがで
き、当該シートの防虫効果及びまたは除電効果を一層高
めることができる。また、これらのパイル糸の種類や量
を調整することで、当該シートにおける導電効果や防虫
効果を調整することもできる。
【0049】請求項10記載の制電性防虫シートは、シ
ート表面を覆うパイル糸中に含まれる天然防虫繊維が芭
蕉、黄蘗、楠、桐などから得られる植物繊維であるの
で、経時によりあるいはクリーニングなどによっても容
易に防虫効果が失効することがない。
【0050】請求項11記載の制電性防虫シートは、パ
イル糸中に含まれる導電性繊維として金属繊維、繊維表
面に金属を被覆した複合繊維を採用しており、シート表
面に優れた除電効果を付与できる。また、銅、アルミな
どの金属は除電効果のみならず抗菌効果を備えており、
このため、パイルの打ち込まれるシート表面から内部に
渡って微生物の繁殖を抑えることができ、微生物の繁殖
によるシートの変色、悪臭の発生を防止し、かつ微生物
の繁殖によって制電シートにおける除電効果が阻害され
るのを防止することができる。
【0051】請求項12記載の制電性防虫シートは、パ
イル糸中に含まれる導電性繊維がカーボン繊維であるこ
とを特徴とする制電性防虫シートをその要旨とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制電性防虫シートを示す斜視図。
【図2】本発明の制電性防虫シートの要部を模式的に示
す拡大断面図。
【図3】本発明の制電性防虫シートを用いて人体の帯電
圧を測定する測定装置を示した模式図。
【図4】従来の制電性シートを示した拡大断面図。
【符号の説明】
11・・・制電性防虫シート 12・・・天然防虫繊維 13・・・導電性繊維 14・・・パイル 15・・・バッキング層 16・・・かがり糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05F 3/02 P 9470−5G (72)発明者 山田 嘉子 岐阜県羽島郡笠松町友楽町51番地 有限会 社祥永物産内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺虫剤を含む天然防虫繊維と導電性繊維
    とが含まれていることを特徴とする制電性防虫シート。
  2. 【請求項2】 制電性防虫シートが不織布であることを
    特徴とする請求項1記載の制電性防虫シート。
  3. 【請求項3】 制電性防虫シートが織物または編物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の制電性防虫シート。
  4. 【請求項4】 天然防虫繊維が芭蕉、黄蘗、楠、桐、菊
    などから得られる植物繊維であることを特徴とする請求
    項1記載の制電性防虫シート。
  5. 【請求項5】 天然防虫繊維に含まれる殺虫剤が、リン
    系、ピレスロイド系などの殺ダニ剤であることを特徴と
    する請求項1記載の制電性防虫シート。
  6. 【請求項6】 導電性繊維が金属繊維、繊維表面に金属
    を被覆した複合繊維であることを特徴とする請求項1記
    載の制電性防虫シート。
  7. 【請求項7】 導電性繊維がカーボン繊維であることを
    特徴とする請求項1記載の制電性防虫シート。
  8. 【請求項8】 制電性防虫シート表面にパイル糸を打ち
    込むと共に裏面にバッキング層を形成してなることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の制電性防虫シー
    ト。
  9. 【請求項9】 パイル糸中に殺虫剤を含む天然防虫繊維
    およびまたは導電性繊維が含まれていることを特徴とす
    る請求項8記載の制電性防虫シート。
  10. 【請求項10】 パイル糸中に含まれる天然防虫繊維が
    芭蕉、黄蘗、楠、桐などから得られる植物繊維であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の制電性防虫シート。
  11. 【請求項11】 パイル糸中に含まれる導電性繊維が金
    属繊維、繊維表面に金属を被覆した複合繊維であること
    を特徴とする請求項8記載の制電性防虫シート。
  12. 【請求項12】パイル糸中に含まれる導電性繊維がカー
    ボン繊維であることを特徴とする請求項8記載の制電性
    防虫シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015095490A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-25 3M Innovative Properties Company Static elimination articles and methods for their use
JP2019089491A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 株式会社大和 吸音構造体

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