JPH07206588A - GaAs単結晶の製造方法およびその装置 - Google Patents
GaAs単結晶の製造方法およびその装置Info
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- JPH07206588A JPH07206588A JP66694A JP66694A JPH07206588A JP H07206588 A JPH07206588 A JP H07206588A JP 66694 A JP66694 A JP 66694A JP 66694 A JP66694 A JP 66694A JP H07206588 A JPH07206588 A JP H07206588A
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Landscapes
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ガス置換により炭素濃度を制御しながらLEC
法で結晶を成長するに際して、希望する炭素濃度に対し
てばらつきが小さく、径の乱れのない単結晶を再現性よ
く安定して得る。 【構成】圧力容器9内を、空間分割用治具23を用い
て、ルツボ6を配置した結晶引上げ空間Lと、ヒータ2
4を配置した加熱空間Hとに区画形成して、両空間の雰
囲気ガスの交流を遮断する。その上で、結晶引上げ空間
Lのみの雰囲気ガス中のCOガス濃度を制御して、Ga
As単結晶3に含まれる炭素濃度を制御する。
法で結晶を成長するに際して、希望する炭素濃度に対し
てばらつきが小さく、径の乱れのない単結晶を再現性よ
く安定して得る。 【構成】圧力容器9内を、空間分割用治具23を用い
て、ルツボ6を配置した結晶引上げ空間Lと、ヒータ2
4を配置した加熱空間Hとに区画形成して、両空間の雰
囲気ガスの交流を遮断する。その上で、結晶引上げ空間
Lのみの雰囲気ガス中のCOガス濃度を制御して、Ga
As単結晶3に含まれる炭素濃度を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体封止引上法(LE
C法)を用いたGaAs単結晶の製造方法およびその装
置に関する。
C法)を用いたGaAs単結晶の製造方法およびその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs単結晶は、磁電変換素子、電界
効果トランジスタ(FET)、IC、LSI等の高速高
周波素子等の基板として非常に広い用途に使用されてい
る。これら素子に用いられる基板材料の単結晶の製造方
法の一つにLEC法がある。LEC法では、次のように
単結晶を製造する。
効果トランジスタ(FET)、IC、LSI等の高速高
周波素子等の基板として非常に広い用途に使用されてい
る。これら素子に用いられる基板材料の単結晶の製造方
法の一つにLEC法がある。LEC法では、次のように
単結晶を製造する。
【0003】圧力容器内に設置したpBNルツボに原料
及び原料元素と反応性の低い液体封止剤を収容して、容
器内部に不活性ガス(Arガス等)を所定の圧力封入す
る。その後ルツボの外周部に位置するヒータで加熱して
GaAs融液を作る。そしてGaAs融液に種結晶を接
触させ、徐々に種結晶を引き上げ、所定の径に制御しな
がら更に引き上げていくことによりGaAsの単結晶を
得る。
及び原料元素と反応性の低い液体封止剤を収容して、容
器内部に不活性ガス(Arガス等)を所定の圧力封入す
る。その後ルツボの外周部に位置するヒータで加熱して
GaAs融液を作る。そしてGaAs融液に種結晶を接
触させ、徐々に種結晶を引き上げ、所定の径に制御しな
がら更に引き上げていくことによりGaAsの単結晶を
得る。
【0004】このLEC法による単結晶の製造では、炭
素が結晶中に不純物として混入する。GaAs結晶中の
炭素は浅いアクセプタとなり、その濃度の高低で結晶の
電気特性は大きく変化する。GaAsウェハに求められ
る電気特性は、ウェハが基板として使われる素子の種類
によって異なる。このため結晶中に含まれる炭素濃度
は、結晶の先端から後端にかけて希望する濃度に対して
なるべくばらつきが少なく、均一であることが望まし
い。また、こうした単結晶を再現性よく成長する方法が
必要とされている。
素が結晶中に不純物として混入する。GaAs結晶中の
炭素は浅いアクセプタとなり、その濃度の高低で結晶の
電気特性は大きく変化する。GaAsウェハに求められ
る電気特性は、ウェハが基板として使われる素子の種類
によって異なる。このため結晶中に含まれる炭素濃度
は、結晶の先端から後端にかけて希望する濃度に対して
なるべくばらつきが少なく、均一であることが望まし
い。また、こうした単結晶を再現性よく成長する方法が
必要とされている。
【0005】LEC法によるGaAs単結晶に混入する
炭素は、結晶成長中の雰囲気ガス中の一酸化炭素(C
O)から供給される。このため結晶成長中の炉内のCO
濃度を所定の値に制御することで、単結晶に含まれる炭
素濃度を希望する値にする方法が提案されている(例え
ば、特開平4−170391号公報、特開平3−976
96号公報)。
炭素は、結晶成長中の雰囲気ガス中の一酸化炭素(C
O)から供給される。このため結晶成長中の炉内のCO
濃度を所定の値に制御することで、単結晶に含まれる炭
素濃度を希望する値にする方法が提案されている(例え
ば、特開平4−170391号公報、特開平3−976
96号公報)。
【0006】CO濃度をコントロールするには、炉内の
COガス濃度をモニターし、濃度が高い場合には雰囲気
ガスを不活性ガスに置換して濃度を下げ、濃度が低い場
合には、雰囲気ガスをCOガス混入不活性ガスに置換し
てCOガスの濃度を上げる。
COガス濃度をモニターし、濃度が高い場合には雰囲気
ガスを不活性ガスに置換して濃度を下げ、濃度が低い場
合には、雰囲気ガスをCOガス混入不活性ガスに置換し
てCOガスの濃度を上げる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のLEC
装置は炉内が仕切られていないため、上述した方法でガ
スを置換するとき、その置換がヒータに影響してヒータ
の発熱量を大きく変化させ、融液の温度が大きく変動す
ることがある。このような制御の乱れは、炭素濃度の低
い結晶や、高い結晶を成長するときのように、ガスの置
換量を大きくするときに生じやすい。こうした変動が起
こると、結晶の径の制御が乱れ、単結晶を成長すること
がむずかしくなる。また融液の温度が変動すると、雰囲
気ガスから原料融液に混入するCOガスの量が変化し、
結晶中の炭素濃度を成長方向で一定にすることがむずか
しい。
装置は炉内が仕切られていないため、上述した方法でガ
スを置換するとき、その置換がヒータに影響してヒータ
の発熱量を大きく変化させ、融液の温度が大きく変動す
ることがある。このような制御の乱れは、炭素濃度の低
い結晶や、高い結晶を成長するときのように、ガスの置
換量を大きくするときに生じやすい。こうした変動が起
こると、結晶の径の制御が乱れ、単結晶を成長すること
がむずかしくなる。また融液の温度が変動すると、雰囲
気ガスから原料融液に混入するCOガスの量が変化し、
結晶中の炭素濃度を成長方向で一定にすることがむずか
しい。
【0008】本発明の目的は、ガス置換によるヒータへ
の影響を断つことによって、上述した従来技術の欠点を
解消し、希望する炭素濃度に対してばらつきが小さく、
径の乱れのない単結晶を再現性よく安定して得られるG
aAs単結晶の製造方法およびその装置を提供すること
にある。
の影響を断つことによって、上述した従来技術の欠点を
解消し、希望する炭素濃度に対してばらつきが小さく、
径の乱れのない単結晶を再現性よく安定して得られるG
aAs単結晶の製造方法およびその装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、圧
力容器内にGaAs融液を入れるルツボを配置し、ルツ
ボの外周に配置したヒータにより加熱したルツボ内のG
aAs融液から結晶を引き上げるGaAs単結晶の製造
方法において、圧力容器内の、ルツボを配置した結晶引
上げ空間とヒータを配置した加熱空間との雰囲気ガスの
交流を断ち、結晶引上げ空間のみの雰囲気ガス中のCO
ガスの濃度を制御して、GaAs結晶に含まれる炭素濃
度を制御するようにしたものである。
力容器内にGaAs融液を入れるルツボを配置し、ルツ
ボの外周に配置したヒータにより加熱したルツボ内のG
aAs融液から結晶を引き上げるGaAs単結晶の製造
方法において、圧力容器内の、ルツボを配置した結晶引
上げ空間とヒータを配置した加熱空間との雰囲気ガスの
交流を断ち、結晶引上げ空間のみの雰囲気ガス中のCO
ガスの濃度を制御して、GaAs結晶に含まれる炭素濃
度を制御するようにしたものである。
【0010】本発明の製造装置は、GaAs融液を入れ
るルツボを配置した結晶引上げ空間と、ルツボの外周を
加熱するヒータを配置した加熱空間とに区画形成して、
両空間の雰囲気ガスの交流を断つように構成したもので
ある。
るルツボを配置した結晶引上げ空間と、ルツボの外周を
加熱するヒータを配置した加熱空間とに区画形成して、
両空間の雰囲気ガスの交流を断つように構成したもので
ある。
【0011】
【作用】圧力容器内が、結晶引上げ空間と加熱空間とに
区画形成されて両空間の雰囲気ガスの交流が断たれてい
ると、COガス濃度を制御するために結晶引上げ空間内
の雰囲気ガスを置換するときに、ヒータの発熱量が変化
しなくなる。従って、発熱量の変動に起因する融液温度
の変動が生じないので、雰囲気ガスから原料融液に混入
するCOガスの量も変化せず、結晶中の炭素濃度が成長
方向でほぼ一定になる。また、結晶径の制御も安定しば
らつきの小さいGaAs単結晶を再現性よく製造するこ
とができる。
区画形成されて両空間の雰囲気ガスの交流が断たれてい
ると、COガス濃度を制御するために結晶引上げ空間内
の雰囲気ガスを置換するときに、ヒータの発熱量が変化
しなくなる。従って、発熱量の変動に起因する融液温度
の変動が生じないので、雰囲気ガスから原料融液に混入
するCOガスの量も変化せず、結晶中の炭素濃度が成長
方向でほぼ一定になる。また、結晶径の制御も安定しば
らつきの小さいGaAs単結晶を再現性よく製造するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付した図面に従っ
て説明する。図1は本発明方法を実施するためのLEC
法によるGaAs単結晶の製造装置例を示す。製造装置
(炉)を構成する圧力容器9内は、空間分割用治具23
によって結晶引上げ空間Lと加熱空間Hとに区画形成さ
れている。
て説明する。図1は本発明方法を実施するためのLEC
法によるGaAs単結晶の製造装置例を示す。製造装置
(炉)を構成する圧力容器9内は、空間分割用治具23
によって結晶引上げ空間Lと加熱空間Hとに区画形成さ
れている。
【0013】空間分割用治具23は、頂部に径方向外方
に広がるつば部を有する円筒形をしており、これで圧力
容器9内の下半分の内側壁に沿うヒータ設置空間を閉
じ、そこを加熱空間Hとし、結晶引上げ空間Lとの間で
雰囲気ガスの交流が遮断されるようになっている。
に広がるつば部を有する円筒形をしており、これで圧力
容器9内の下半分の内側壁に沿うヒータ設置空間を閉
じ、そこを加熱空間Hとし、結晶引上げ空間Lとの間で
雰囲気ガスの交流が遮断されるようになっている。
【0014】結晶引上げ空間Lは、雰囲気ガス中のCO
ガスの濃度を制御しつつ結晶を引上げるための空間であ
る。この空間L内にはpBN製のルツボ6が設置され、
このルツボ6はサセプタ6a内に一体的に収容支持され
ている。ルツボ6内にはGaAs融液5が入っており、
GaAs融液5の上面はB2 O3 からなる液体封止剤4
で覆われている。ルツボ6の下部にルツボ支持軸7が取
り付けられ、ルツボ6を回転自在かつ昇降自在としてい
る。一方、ルツボ6の上方には結晶引上軸1が設けら
れ、引上軸1の下端には種結晶2が取り付けられてい
る。
ガスの濃度を制御しつつ結晶を引上げるための空間であ
る。この空間L内にはpBN製のルツボ6が設置され、
このルツボ6はサセプタ6a内に一体的に収容支持され
ている。ルツボ6内にはGaAs融液5が入っており、
GaAs融液5の上面はB2 O3 からなる液体封止剤4
で覆われている。ルツボ6の下部にルツボ支持軸7が取
り付けられ、ルツボ6を回転自在かつ昇降自在としてい
る。一方、ルツボ6の上方には結晶引上軸1が設けら
れ、引上軸1の下端には種結晶2が取り付けられてい
る。
【0015】空間分割用治具23で囲まれた加熱空間H
は、ルツボ6を加熱してその中のGaAs融液5を保持
する空間である。この空間H内にはルツボ6の外周部を
包囲すべく加熱用のヒータ24が設けられている。ヒー
タ24の外周には、ルツボ6及びヒータ24を包囲して
ルツボ6内の温度を一定に保つ保温筒21、22が2重
に設けられている。上記したサセプタ6a、ヒータ2
4、保温筒21、22、及び空間分割用治具23はいず
れもグラファイトで構成されている。
は、ルツボ6を加熱してその中のGaAs融液5を保持
する空間である。この空間H内にはルツボ6の外周部を
包囲すべく加熱用のヒータ24が設けられている。ヒー
タ24の外周には、ルツボ6及びヒータ24を包囲して
ルツボ6内の温度を一定に保つ保温筒21、22が2重
に設けられている。上記したサセプタ6a、ヒータ2
4、保温筒21、22、及び空間分割用治具23はいず
れもグラファイトで構成されている。
【0016】また、圧力容器9には、圧力容器内を所定
の雰囲気ガス下と所定のガス圧力下に置くために、各種
の配管系が接続されている。
の雰囲気ガス下と所定のガス圧力下に置くために、各種
の配管系が接続されている。
【0017】図の左側上方に示す引上げ空間Lに接続さ
れた配管系V1は雰囲気ガスを供給する供給系であり、
ArガスにCOガスを少量混入した混合ガスを詰めたC
Oガス混入Arガスボンベ19と、Arだけの純粋ガス
を詰めた純粋Arガスボンベ18とを並列に備え、バル
ブ17、16の開閉により選択的あるいは同時に引上げ
空間L内へCO混合ガスまたは純粋Arガスを供給でき
るようになっている。同じく引上げ空間Lに接続された
右上に示す配管系V2は、左側にあるのが引上げ空間L
内の圧力を計る圧力計10であり、右側にあるのが圧力
容器9内の雰囲気ガスを採取して雰囲気ガス中のCOガ
スの濃度を測定するCOガス濃度測定装置12である。
その右下にあるのが、バルブ13の開閉により圧力容器
9内のガスを排出する排気系である。
れた配管系V1は雰囲気ガスを供給する供給系であり、
ArガスにCOガスを少量混入した混合ガスを詰めたC
Oガス混入Arガスボンベ19と、Arだけの純粋ガス
を詰めた純粋Arガスボンベ18とを並列に備え、バル
ブ17、16の開閉により選択的あるいは同時に引上げ
空間L内へCO混合ガスまたは純粋Arガスを供給でき
るようになっている。同じく引上げ空間Lに接続された
右上に示す配管系V2は、左側にあるのが引上げ空間L
内の圧力を計る圧力計10であり、右側にあるのが圧力
容器9内の雰囲気ガスを採取して雰囲気ガス中のCOガ
スの濃度を測定するCOガス濃度測定装置12である。
その右下にあるのが、バルブ13の開閉により圧力容器
9内のガスを排出する排気系である。
【0018】また、左側下方に示す加熱空間Hに接続さ
れている配管系V3は、雰囲気ガスを供給する供給系で
あり、Arだけの純粋ガスを詰めた純粋Arガスボンベ
20を備え、バルブ15の開閉により加熱空間H内へ純
粋Arガスを供給できるようになっている。
れている配管系V3は、雰囲気ガスを供給する供給系で
あり、Arだけの純粋ガスを詰めた純粋Arガスボンベ
20を備え、バルブ15の開閉により加熱空間H内へ純
粋Arガスを供給できるようになっている。
【0019】そして、同じく加熱空間Lに接続された右
下に示す配管系V4は、上側にあるのが加熱空間H内の
圧力を計る圧力計11であり、下側にあるのがバルブ1
4の開閉により加熱空間H内のガスを排出する排気系で
ある。なお、図中、8は圧力容器内観察用ロッドであ
る。
下に示す配管系V4は、上側にあるのが加熱空間H内の
圧力を計る圧力計11であり、下側にあるのがバルブ1
4の開閉により加熱空間H内のガスを排出する排気系で
ある。なお、図中、8は圧力容器内観察用ロッドであ
る。
【0020】さて、上記したLEC製造装置を使ってル
ツボ6内のGaAs融液5に種結晶2を接触させてGa
As単結晶3を引き上げるに際して、GaAs単結晶3
に含まれる炭素濃度を制御するには、次のように炉内の
雰囲気ガス中のCO濃度を制御する。
ツボ6内のGaAs融液5に種結晶2を接触させてGa
As単結晶3を引き上げるに際して、GaAs単結晶3
に含まれる炭素濃度を制御するには、次のように炉内の
雰囲気ガス中のCO濃度を制御する。
【0021】炉内のCOガス濃度をCOガス濃度測定装
置12でモニターし、所定の値より濃度が高い場合に
は、COガスを含まないArガスボンベ18のバルブ1
6を開いてArガスを引上げ空間L内に導入し、かつ引
上げ空間L内のガスをバルブ13を開いて排出すること
により濃度を下げる。逆にCO濃度が低い場合には、C
Oガスが混じったCOガス混入Arガスボンベ19のバ
ルブ17を開いて混合ガスを引上げ空間L内に導入し、
かつ引上げ空間L内のガスをバルブ13を開いて排出す
ることによりCOガス濃度を上げる。
置12でモニターし、所定の値より濃度が高い場合に
は、COガスを含まないArガスボンベ18のバルブ1
6を開いてArガスを引上げ空間L内に導入し、かつ引
上げ空間L内のガスをバルブ13を開いて排出すること
により濃度を下げる。逆にCO濃度が低い場合には、C
Oガスが混じったCOガス混入Arガスボンベ19のバ
ルブ17を開いて混合ガスを引上げ空間L内に導入し、
かつ引上げ空間L内のガスをバルブ13を開いて排出す
ることによりCOガス濃度を上げる。
【0022】このようにGaAs単結晶3に含まれる炭
素濃度を制御するために引上げ空間L内のガスを置換す
るとき、引上げ空間Lと加熱空間Hとは遮断されている
ため、ガス置換量に関わらず、その影響が加熱空間Hに
及ばない。従って、ガス置換によってヒータの発熱量が
大きく変化したり、融液の温度が大きく変動したりする
ことがなくなる。その結果、結晶径の制御が乱れること
もなく、結晶中の炭素濃度を先端から後端にかけて一定
にすることが容易となる。
素濃度を制御するために引上げ空間L内のガスを置換す
るとき、引上げ空間Lと加熱空間Hとは遮断されている
ため、ガス置換量に関わらず、その影響が加熱空間Hに
及ばない。従って、ガス置換によってヒータの発熱量が
大きく変化したり、融液の温度が大きく変動したりする
ことがなくなる。その結果、結晶径の制御が乱れること
もなく、結晶中の炭素濃度を先端から後端にかけて一定
にすることが容易となる。
【0023】次に、上記GaAs単結晶製造装置を用い
てGaAs単結晶を製造した実施例を比較例とともに説
明する。
てGaAs単結晶を製造した実施例を比較例とともに説
明する。
【0024】(実施例)図1に示すように、圧力容器9
内部が結晶引上げ空間Lと加熱空間Hとに分割された製
造装置を用いてGaAs単結晶を10本成長した。混合
ガスボンベ19には、ArガスにCOガス5%が混入し
た混合ガスが入っている。20kg/cm2の圧力下で、p
BNルツボ6にAsが過剰組成となるようなGaAs融
液5を20kgを作成した後、バルブ16、17の開閉に
より、結晶引上げ空間L内のCOガス濃度が500pp
mになるようにした。
内部が結晶引上げ空間Lと加熱空間Hとに分割された製
造装置を用いてGaAs単結晶を10本成長した。混合
ガスボンベ19には、ArガスにCOガス5%が混入し
た混合ガスが入っている。20kg/cm2の圧力下で、p
BNルツボ6にAsが過剰組成となるようなGaAs融
液5を20kgを作成した後、バルブ16、17の開閉に
より、結晶引上げ空間L内のCOガス濃度が500pp
mになるようにした。
【0025】その後、結晶引上げ空間L及びヒータ24
が設置される加熱空間Hの圧力をそれぞれ20kg/cm2
にし、かつ結晶引上げ空間LのCOガス濃度を500p
pmに保持して、結晶の炭素濃度を2.0×1015/cm
-3とすることを狙い、種結晶3を融液5につけて、直径
110mm、長さの350mmのGaAs単結晶3を10本
引き上げた。
が設置される加熱空間Hの圧力をそれぞれ20kg/cm2
にし、かつ結晶引上げ空間LのCOガス濃度を500p
pmに保持して、結晶の炭素濃度を2.0×1015/cm
-3とすることを狙い、種結晶3を融液5につけて、直径
110mm、長さの350mmのGaAs単結晶3を10本
引き上げた。
【0026】(比較例)図2に示す製造装置を用いて結
晶を成長した。この製造装置は、図1の空間分割用治具
23の円筒部を取り去った治具43を使用したもので、
圧力容器9内は分割されていない構成となっている点を
除いては図1と構成は同じである。
晶を成長した。この製造装置は、図1の空間分割用治具
23の円筒部を取り去った治具43を使用したもので、
圧力容器9内は分割されていない構成となっている点を
除いては図1と構成は同じである。
【0027】COガス混入Arガスボンベ19には、A
rガスにCOガスが5%混入したガスが入っている。2
0kg/cm2 の圧力下で、pBNルツボ6にAsが過剰組
成となるようなGaAs融液5を20kgを作製した後、
バルブ16、17の開閉により、単体のArガスとCO
ガスを含んだ混合ガスを圧力容器9内に封入して、容器
9内のCOガス濃度が500ppmになるようにした。
その後、容器内圧力を20kg/cm2 、容器内のCOガス
濃度を500ppmに保持して、結晶中の炭素濃度を
2.0×1015/cm-3とすることを狙い、実施例1と同
じ形状の結晶を10本引き上げた。
rガスにCOガスが5%混入したガスが入っている。2
0kg/cm2 の圧力下で、pBNルツボ6にAsが過剰組
成となるようなGaAs融液5を20kgを作製した後、
バルブ16、17の開閉により、単体のArガスとCO
ガスを含んだ混合ガスを圧力容器9内に封入して、容器
9内のCOガス濃度が500ppmになるようにした。
その後、容器内圧力を20kg/cm2 、容器内のCOガス
濃度を500ppmに保持して、結晶中の炭素濃度を
2.0×1015/cm-3とすることを狙い、実施例1と同
じ形状の結晶を10本引き上げた。
【0028】(実施例と比較例との比較)表1、表2に
実施例と比較例の各方法によりそれぞれ引き上げた各1
0本(計20本)の結晶の多結晶発生位置、結晶形状の
乱れを調べた結果を示す。実施例の方法で成長した結晶
は全て単結晶であり、比較例の方法に比べ、結晶形状の
乱れのない単結晶を安定して成長できることがわかる。
実施例と比較例の各方法によりそれぞれ引き上げた各1
0本(計20本)の結晶の多結晶発生位置、結晶形状の
乱れを調べた結果を示す。実施例の方法で成長した結晶
は全て単結晶であり、比較例の方法に比べ、結晶形状の
乱れのない単結晶を安定して成長できることがわかる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】また、実施例及び比較例の方法によって成
長した単結晶から無作為に結晶を1本づつ選び、それぞ
れの結晶の先端から20mmおきの各位置から5mmの厚さ
の試料を採取し、各試料の両面を研磨して鏡面にした。
その後、赤外線吸収法により、それぞれの試料の炭素濃
度を測定し、結晶中の炭素濃度の分布を調べた。
長した単結晶から無作為に結晶を1本づつ選び、それぞ
れの結晶の先端から20mmおきの各位置から5mmの厚さ
の試料を採取し、各試料の両面を研磨して鏡面にした。
その後、赤外線吸収法により、それぞれの試料の炭素濃
度を測定し、結晶中の炭素濃度の分布を調べた。
【0032】結果を図3に示す。実施例の方法の結晶
は、比較例の方法による結晶に比べて、結晶中の炭素濃
度の目標値からのずれが小さい。
は、比較例の方法による結晶に比べて、結晶中の炭素濃
度の目標値からのずれが小さい。
【0033】
(1)請求項1に記載の発明によれば、従来行われてい
る結晶成長中の炉内のCO濃度を制御してGaAs単結
晶を得る方法に比べて、結晶形状の乱れのない単結晶を
安定して、かつ所望する炭素濃度に対してばらつきの少
ない炭素濃度の結晶を安定して製造できる。このため電
気特性のより均一なGaAs単結晶を従来法より安価に
生産でき、これらを基板として使用する素子の製造コス
トを下げることができ、その産業的、経済的貢献は大き
い。
る結晶成長中の炉内のCO濃度を制御してGaAs単結
晶を得る方法に比べて、結晶形状の乱れのない単結晶を
安定して、かつ所望する炭素濃度に対してばらつきの少
ない炭素濃度の結晶を安定して製造できる。このため電
気特性のより均一なGaAs単結晶を従来法より安価に
生産でき、これらを基板として使用する素子の製造コス
トを下げることができ、その産業的、経済的貢献は大き
い。
【0034】(2)請求項2に記載の発明によれば、圧
力容器内を結晶引上げ空間と加熱空間とに区画形成し雰
囲気ガスの交流を断つようにしたので、結晶引上げ空間
内のガスを置換するときでも、ヒータの発熱量が変化し
たり、融液の温度が変動することがなく、希望する炭素
濃度に対してばらつきが小さく、結晶径の乱れのない単
結晶を再現性よく安定して得ることができる。
力容器内を結晶引上げ空間と加熱空間とに区画形成し雰
囲気ガスの交流を断つようにしたので、結晶引上げ空間
内のガスを置換するときでも、ヒータの発熱量が変化し
たり、融液の温度が変動することがなく、希望する炭素
濃度に対してばらつきが小さく、結晶径の乱れのない単
結晶を再現性よく安定して得ることができる。
【図1】本発明のGaAs単結晶の製造装置の実施例を
説明するためのLEC結晶成長炉の構造を示す断面図。
説明するためのLEC結晶成長炉の構造を示す断面図。
【図2】比較例を説明するためのLEC結晶成長炉の構
造を示す断面図。
造を示す断面図。
【図3】炭素濃度1.0×1015/cm-3の結晶を得るた
めに、本実施例によって成長した結晶と比較例によって
成長した結晶の軸方向の炭素濃度の分布の様子を示した
比較図である。
めに、本実施例によって成長した結晶と比較例によって
成長した結晶の軸方向の炭素濃度の分布の様子を示した
比較図である。
3 GaAs単結晶 5 GaAs融液 6 pBNルツボ 9 圧力容器 12 COガス濃度測定装置 13〜17 バルブ 18 Arガスボンベ 19 COガス混入Arガスボンベ 20 Arガスボンベ 21、22 保温筒 23 空間分割用治具 24 ヒータ L 結晶引上げ空間 H 加熱空間
Claims (2)
- 【請求項1】圧力容器内にルツボを配置し、ルツボの外
周に配置したヒータにより加熱したルツボ内のGaAs
融液から結晶を引き上げるGaAs単結晶の製造方法に
おいて、上記圧力容器内の、ルツボを配置した結晶引上
げ空間とヒータを配置した加熱空間との雰囲気ガスの交
流を断ち、上記結晶引上げ空間のみの雰囲気ガス中の一
酸化炭素ガスの濃度を制御して、GaAs結晶に含まれ
る炭素濃度を制御するようにしたことを特徴とするGa
As単結晶の製造方法。 - 【請求項2】圧力容器内を、GaAs融液を入れるルツ
ボを配置した結晶引上げ空間と、ルツボの外周を加熱す
るヒータを配置した加熱空間とに区画形成して、両空間
の雰囲気ガスの交流を断つようにしたことを特徴とする
GaAs単結晶の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP66694A JPH07206588A (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | GaAs単結晶の製造方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP66694A JPH07206588A (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | GaAs単結晶の製造方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07206588A true JPH07206588A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11480070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP66694A Pending JPH07206588A (ja) | 1994-01-10 | 1994-01-10 | GaAs単結晶の製造方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07206588A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998012364A1 (de) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Forschungszentrum Jülich GmbH | VERFAHREN ZUR AKTIVEN DEFEKTSTEUERUNG BEI DER ZÜCHTUNG VON GaAs-KRISTALLEN |
-
1994
- 1994-01-10 JP JP66694A patent/JPH07206588A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998012364A1 (de) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Forschungszentrum Jülich GmbH | VERFAHREN ZUR AKTIVEN DEFEKTSTEUERUNG BEI DER ZÜCHTUNG VON GaAs-KRISTALLEN |
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