JPH07206736A - 炭化水素の酸化方法 - Google Patents
炭化水素の酸化方法Info
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- JPH07206736A JPH07206736A JP6017906A JP1790694A JPH07206736A JP H07206736 A JPH07206736 A JP H07206736A JP 6017906 A JP6017906 A JP 6017906A JP 1790694 A JP1790694 A JP 1790694A JP H07206736 A JPH07206736 A JP H07206736A
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- titanium
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/27—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
- C07C45/28—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation of CHx-moieties
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 炭化水素を過酸化水素により触媒の存在下に
酸化するに際し、触媒として結晶骨格中にチタンを含有
するモルデナイトを用いる。 【効果】 触媒の活性が優れていて、目的物を高収率で
得ることができる。また、触媒を、調製原料として高純
度のものを選ぶ要なく、経済的に調製できる。
酸化するに際し、触媒として結晶骨格中にチタンを含有
するモルデナイトを用いる。 【効果】 触媒の活性が優れていて、目的物を高収率で
得ることができる。また、触媒を、調製原料として高純
度のものを選ぶ要なく、経済的に調製できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素を過酸化水素
により触媒の存在下に酸化する酸化方法に関するもので
ある。さらに詳しくは、触媒として結晶骨格中にチタン
を含有するモルデナイトなる新規な触媒を用いる当該酸
化方法に関するものである。
により触媒の存在下に酸化する酸化方法に関するもので
ある。さらに詳しくは、触媒として結晶骨格中にチタン
を含有するモルデナイトなる新規な触媒を用いる当該酸
化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、酸化ケイ素源、酸化チタン源
および水の混合物を水熱処理して調製された、結晶骨格
中にチタンを含有するシリカライト、すなわちチタンシ
リカライト(TS−1)が、アルキル化、不均化、水素
化分解、異性化、酸化等種々の反応に触媒として用いら
れることは知られている(特公平1−42889号公
報)。また、オレフィンを過酸化水素によりエポキシ化
するに際し、触媒として上記TS−1が用いられること
も知られている(特公平4−5028号公報)。しか
し、上記TS−1触媒は、細孔入口径が比較的小さく
(5.3×5.6Å)、ベンゼン分子より僅かに大きい
程度であり、例えば芳香族炭化水素を過酸化水素により
ヒドロキシル化する際の触媒としては、反応体および生
成物の細孔内部への拡散ならびに細孔内部からの流出が
遅いため、その触媒活性を満足に発揮できず、目的物の
収率が低いという問題がある。また、このTS−1触媒
は、不純物のアルカリ金属の存在によって触媒活性が大
きく影響を受けるため、その調製に当って、アルカリ金
属を含まない極めて高純度の原料を用いる必要があり、
経済性の点でも問題がある。
および水の混合物を水熱処理して調製された、結晶骨格
中にチタンを含有するシリカライト、すなわちチタンシ
リカライト(TS−1)が、アルキル化、不均化、水素
化分解、異性化、酸化等種々の反応に触媒として用いら
れることは知られている(特公平1−42889号公
報)。また、オレフィンを過酸化水素によりエポキシ化
するに際し、触媒として上記TS−1が用いられること
も知られている(特公平4−5028号公報)。しか
し、上記TS−1触媒は、細孔入口径が比較的小さく
(5.3×5.6Å)、ベンゼン分子より僅かに大きい
程度であり、例えば芳香族炭化水素を過酸化水素により
ヒドロキシル化する際の触媒としては、反応体および生
成物の細孔内部への拡散ならびに細孔内部からの流出が
遅いため、その触媒活性を満足に発揮できず、目的物の
収率が低いという問題がある。また、このTS−1触媒
は、不純物のアルカリ金属の存在によって触媒活性が大
きく影響を受けるため、その調製に当って、アルカリ金
属を含まない極めて高純度の原料を用いる必要があり、
経済性の点でも問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来のTS−1触媒の問題点の改善された、T
S−1触媒に代わる新たな触媒を開発して、該触媒を使
用する、目的物の収率が高く、また経済的な、炭化水素
の過酸化水素による酸化方法を提供することにある。
のような従来のTS−1触媒の問題点の改善された、T
S−1触媒に代わる新たな触媒を開発して、該触媒を使
用する、目的物の収率が高く、また経済的な、炭化水素
の過酸化水素による酸化方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、TS−1よりも大きな
細孔入口径(6.5×7.0Å)を持つモルデナイトの
結晶骨格中に相応の量のチタンを組み込んで含有させる
ことに成功し、この結晶骨格中にチタンを含有するモル
デナイトは、芳香族炭化水素の過酸化水素によるヒドロ
キシル化に際して、反応体の細孔内部への拡散速度が速
く、優れた触媒活性を示すこと、さらには、オレフィン
の過酸化水素によるエポキシ化その他の炭化水素の過酸
化水素による酸化に際しても相応の優れた触媒活性を示
すことを見出して本発明を完成した。また、本発明者ら
は、例えば含浸法で調製されたような、モルデナイトに
チタンが単に分散担持され、結晶骨格内に含まれていな
いようなものは所期の触媒活性を示さないこと、および
従来の通常の水熱合成では、すなわちモルデナイトとチ
タン源とを水の存在下高温、高圧で処理することでは、
ほとんどチタンをモルデナイトの結晶骨格中に含有させ
得ないことを確認している。
を達成すべく鋭意研究した結果、TS−1よりも大きな
細孔入口径(6.5×7.0Å)を持つモルデナイトの
結晶骨格中に相応の量のチタンを組み込んで含有させる
ことに成功し、この結晶骨格中にチタンを含有するモル
デナイトは、芳香族炭化水素の過酸化水素によるヒドロ
キシル化に際して、反応体の細孔内部への拡散速度が速
く、優れた触媒活性を示すこと、さらには、オレフィン
の過酸化水素によるエポキシ化その他の炭化水素の過酸
化水素による酸化に際しても相応の優れた触媒活性を示
すことを見出して本発明を完成した。また、本発明者ら
は、例えば含浸法で調製されたような、モルデナイトに
チタンが単に分散担持され、結晶骨格内に含まれていな
いようなものは所期の触媒活性を示さないこと、および
従来の通常の水熱合成では、すなわちモルデナイトとチ
タン源とを水の存在下高温、高圧で処理することでは、
ほとんどチタンをモルデナイトの結晶骨格中に含有させ
得ないことを確認している。
【0005】したがって、本発明の要旨は、炭化水素を
過酸化水素により触媒の存在下に酸化するに際し、触媒
として結晶骨格中にチタンを含有するモルデナイトを用
いることを特徴とする炭化水素の酸化方法に存する。
過酸化水素により触媒の存在下に酸化するに際し、触媒
として結晶骨格中にチタンを含有するモルデナイトを用
いることを特徴とする炭化水素の酸化方法に存する。
【0006】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明で使用する触媒は、モルデナイトの結晶骨格中にチ
タンを含有するものであって、かかる触媒は従来提案さ
れていない。この本発明で使用する触媒は、一般に、モ
ルデナイトとチタン導入源とから次のようにして調製す
ることができる。
発明で使用する触媒は、モルデナイトの結晶骨格中にチ
タンを含有するものであって、かかる触媒は従来提案さ
れていない。この本発明で使用する触媒は、一般に、モ
ルデナイトとチタン導入源とから次のようにして調製す
ることができる。
【0007】触媒調製原料のモルデナイトとしては、一
般に、市販品を広く用いることができる。また、モルデ
ナイトの結晶骨格中へのチタン導入源としては、一般
に、四塩化チタンが用いられ、四塩化チタンはそのまま
用いることもできるし、エタノール等を溶媒とする濃度
20重量%以上の溶液として用いることもできる。触媒
の調製に当っては、市販のモルデナイトのSi/Al原
子比は5であるが、一般に、より高いSi/Al原子比
を有するものが望まれるので、まず市販のモルデナイト
に公知の任意の方法によって、Si/Al原子比が30
〜500、好ましくは50〜300になるよう、脱アル
ミニウム処理が施される。脱アルミニウム処理の方法と
しては、例えば(a)500〜800℃で5〜10時間
焼成する方法、(b)5〜8規定の硝酸水溶液中で5〜
20時間加熱する方法、あるいは(c)上記(a)方法
と(b)方法を併用する方法が採用される。このよう
に、Si/Al原子比をを高くすると疎水性が増して、
目的酸化反応が進行しやすくなるし、またチタンを導入
しやすくなる。次いで、脱アルミニウム処理されたモル
デナイトを、一般に、室温で、四塩化チタンまたはその
溶液中を通過させることにより四塩化チタンを含有せし
めたヘリウムガスあるいは窒素ガス等の不活性ガスに接
触させ、任意の温度、例えば室温〜650℃、好ましく
は350〜450℃の温度で、0.5〜6時間、好まし
くは0.5〜2時間加熱し、しかる後冷却、水洗、乾燥
することにより触媒の調製を行うことができる。また、
触媒調製に際し、四塩化チタンの使用量は、上記Si/
Al原子比の調製されたモルデナイト1g当り0.05
〜15ミリグラム原子、好ましくは0.1〜10ミリグ
ラム原子が適当である。
般に、市販品を広く用いることができる。また、モルデ
ナイトの結晶骨格中へのチタン導入源としては、一般
に、四塩化チタンが用いられ、四塩化チタンはそのまま
用いることもできるし、エタノール等を溶媒とする濃度
20重量%以上の溶液として用いることもできる。触媒
の調製に当っては、市販のモルデナイトのSi/Al原
子比は5であるが、一般に、より高いSi/Al原子比
を有するものが望まれるので、まず市販のモルデナイト
に公知の任意の方法によって、Si/Al原子比が30
〜500、好ましくは50〜300になるよう、脱アル
ミニウム処理が施される。脱アルミニウム処理の方法と
しては、例えば(a)500〜800℃で5〜10時間
焼成する方法、(b)5〜8規定の硝酸水溶液中で5〜
20時間加熱する方法、あるいは(c)上記(a)方法
と(b)方法を併用する方法が採用される。このよう
に、Si/Al原子比をを高くすると疎水性が増して、
目的酸化反応が進行しやすくなるし、またチタンを導入
しやすくなる。次いで、脱アルミニウム処理されたモル
デナイトを、一般に、室温で、四塩化チタンまたはその
溶液中を通過させることにより四塩化チタンを含有せし
めたヘリウムガスあるいは窒素ガス等の不活性ガスに接
触させ、任意の温度、例えば室温〜650℃、好ましく
は350〜450℃の温度で、0.5〜6時間、好まし
くは0.5〜2時間加熱し、しかる後冷却、水洗、乾燥
することにより触媒の調製を行うことができる。また、
触媒調製に際し、四塩化チタンの使用量は、上記Si/
Al原子比の調製されたモルデナイト1g当り0.05
〜15ミリグラム原子、好ましくは0.1〜10ミリグ
ラム原子が適当である。
【0008】上記のようにして調製され、本発明で好適
に用いられる触媒は、一般に、チタンの含有量が、触媒
1g当り0.01〜1.5ミリグラム原子、好ましくは
0.1〜1.0ミリグラム原子である。チタンの含有量
が0.01ミリグラム原子未満あるいは1.5ミリグラ
ム原子を越えると、期待できる触媒活性が低下する。
に用いられる触媒は、一般に、チタンの含有量が、触媒
1g当り0.01〜1.5ミリグラム原子、好ましくは
0.1〜1.0ミリグラム原子である。チタンの含有量
が0.01ミリグラム原子未満あるいは1.5ミリグラ
ム原子を越えると、期待できる触媒活性が低下する。
【0009】本発明を好適に適用できる炭化水素の酸化
を例示すれば次のとおりである。なお、本発明における
「酸化」という語は広義で用いられ、ヒドロキシル化、
すなわちフェノール性水酸基の導入あるいはアルコール
性水酸基の導入、エポキシ化、アルデヒド化を含む意味
で用いている。
を例示すれば次のとおりである。なお、本発明における
「酸化」という語は広義で用いられ、ヒドロキシル化、
すなわちフェノール性水酸基の導入あるいはアルコール
性水酸基の導入、エポキシ化、アルデヒド化を含む意味
で用いている。
【0010】(1)芳香族炭化水素の酸化例 ベンゼンを過酸化水素により酸化する、フェノールおよ
びハイドロキノンの合成。炭素数1〜4のアルキル基を
有するアルキルベンゼンを過酸化水素により酸化する、
原料アルキルベンゼンに相応するアルキルフェノールの
合成。 (2)オレフィンの酸化例 炭素数2〜10のオレフィンを過酸化水素により酸化す
る、原料オレフィンに相応するアルキレンオキサイドの
合成。 (3)パラフィンの酸化例 炭素数3〜10のパラフィンを過酸化水素により酸化す
る、原料パラフィンに相応するアルコールおよびアルデ
ヒドの合成。
びハイドロキノンの合成。炭素数1〜4のアルキル基を
有するアルキルベンゼンを過酸化水素により酸化する、
原料アルキルベンゼンに相応するアルキルフェノールの
合成。 (2)オレフィンの酸化例 炭素数2〜10のオレフィンを過酸化水素により酸化す
る、原料オレフィンに相応するアルキレンオキサイドの
合成。 (3)パラフィンの酸化例 炭素数3〜10のパラフィンを過酸化水素により酸化す
る、原料パラフィンに相応するアルコールおよびアルデ
ヒドの合成。
【0011】本発明の酸化方法は、次のようにして行わ
れる。反応は通常過酸化水素水溶液を用いるため液相で
行うが、気相の炭化水素を用いる場合には混相でも良
い。反応の様式としては回分式あるいは連続式のいずれ
でも良い。反応の温度は通常20〜100℃で、反応時
間は0.5〜5時間の範囲が用いられる。反応の圧力は
炭化水素が反応温度で液相に吸収されるか、または液化
する程度であれば良く、特に制限はない。炭化水素の触
媒に対する重量比は0.005〜200が好ましく、特
に0.05〜100が好ましい。炭化水素の過酸化水素
に対する仕込みモル比は0.001〜200が好まし
く、特に0.01〜100が好ましい。
れる。反応は通常過酸化水素水溶液を用いるため液相で
行うが、気相の炭化水素を用いる場合には混相でも良
い。反応の様式としては回分式あるいは連続式のいずれ
でも良い。反応の温度は通常20〜100℃で、反応時
間は0.5〜5時間の範囲が用いられる。反応の圧力は
炭化水素が反応温度で液相に吸収されるか、または液化
する程度であれば良く、特に制限はない。炭化水素の触
媒に対する重量比は0.005〜200が好ましく、特
に0.05〜100が好ましい。炭化水素の過酸化水素
に対する仕込みモル比は0.001〜200が好まし
く、特に0.01〜100が好ましい。
【0012】
【実施例】以下、参考例、実施例および比較例によって
さらに本発明を具体的に説明する。
さらに本発明を具体的に説明する。
【0013】参考例1(触媒の調製) 市販のモルデナイト(東ソ−社製;Si/Al原子比=
5)10gを電気炉に入れ、空気中700℃で5時間焼
成した後、これを冷却し、100mlのフラスコに入
れ、6規定の硝酸水溶液30mlを加えて、コンデンサ
ーを付けて湯浴上で5時間加熱した。その後常温で純水
を用いて充分に洗浄、乾燥した。この処理によりSi/
Al原子比=96の脱アルミニウムモルデナイトが得ら
れた。
5)10gを電気炉に入れ、空気中700℃で5時間焼
成した後、これを冷却し、100mlのフラスコに入
れ、6規定の硝酸水溶液30mlを加えて、コンデンサ
ーを付けて湯浴上で5時間加熱した。その後常温で純水
を用いて充分に洗浄、乾燥した。この処理によりSi/
Al原子比=96の脱アルミニウムモルデナイトが得ら
れた。
【0014】この脱アルミニウムモルデナイト3gを石
英製の反応管に入れ、ヘリウム気流中500℃で4時間
処理することにより、充分乾燥させた。反応管を室温に
冷却後、四塩化チタンの入った容器中を通過させたヘリ
ウムガスを反応管に連続的に送り込みながら、400℃
で1時間加熱した。その後、同じ温度で1時間ヘリウム
ガスを流して反応管内に残存する未吸着のTiCl4 を
パージしてから、ヘリウムガスを流し続けたまま室温ま
で冷却し、取り出して純水で繰り返し洗浄した。これを
130℃で乾燥した。このようにして得られたチタン含
有モルデナイト(触媒A)の全チタン量は弗化水素酸で
溶解して原子吸光により求めると1g当り0.30ミリ
グラム原子であった。触媒Aの赤外スペクトルを測定す
ると、960cm-1にSi−O−Ti伸縮振動による吸
収バンドが見られた。また、触媒AのX線回折スペクト
ルを測定すると、TiO2(アナターゼ)に基づく回折
は見られなかった。このことからTi4+がTiO2 粒子
として存在しているのではなく、モルデナイト骨格中に
組み込まれていることが分かる。
英製の反応管に入れ、ヘリウム気流中500℃で4時間
処理することにより、充分乾燥させた。反応管を室温に
冷却後、四塩化チタンの入った容器中を通過させたヘリ
ウムガスを反応管に連続的に送り込みながら、400℃
で1時間加熱した。その後、同じ温度で1時間ヘリウム
ガスを流して反応管内に残存する未吸着のTiCl4 を
パージしてから、ヘリウムガスを流し続けたまま室温ま
で冷却し、取り出して純水で繰り返し洗浄した。これを
130℃で乾燥した。このようにして得られたチタン含
有モルデナイト(触媒A)の全チタン量は弗化水素酸で
溶解して原子吸光により求めると1g当り0.30ミリ
グラム原子であった。触媒Aの赤外スペクトルを測定す
ると、960cm-1にSi−O−Ti伸縮振動による吸
収バンドが見られた。また、触媒AのX線回折スペクト
ルを測定すると、TiO2(アナターゼ)に基づく回折
は見られなかった。このことからTi4+がTiO2 粒子
として存在しているのではなく、モルデナイト骨格中に
組み込まれていることが分かる。
【0015】実施例1 コンデンサーを付けた100mlのフラスコにトルエン
20ml、水5ml、過酸化水素4.7mmol(35
%水溶液を使用)及び触媒Aを0.25g加えて湯浴上
にて90℃で2時間マグネチックスタラーで撹拌しなが
ら反応させた。反応後、過酸化水素の転化率はよう素滴
定で、生成物はガスクロマトグラフィ法により分析し
た。その結果を表1に示す。
20ml、水5ml、過酸化水素4.7mmol(35
%水溶液を使用)及び触媒Aを0.25g加えて湯浴上
にて90℃で2時間マグネチックスタラーで撹拌しなが
ら反応させた。反応後、過酸化水素の転化率はよう素滴
定で、生成物はガスクロマトグラフィ法により分析し
た。その結果を表1に示す。
【0016】実施例2 参考例1と同様の処理により、Si/Al原子比=13
3の脱アルミニウムしたモルデナイトを用いてチタンを
0.34ミリグラム原子/g含有するモルデナイト(触
媒B)を調製し、この触媒Bを用いて実施例1と同様の
実験を行った。この結果を表1に示す。
3の脱アルミニウムしたモルデナイトを用いてチタンを
0.34ミリグラム原子/g含有するモルデナイト(触
媒B)を調製し、この触媒Bを用いて実施例1と同様の
実験を行った。この結果を表1に示す。
【0017】比較例1 特公平1−42889号に準拠して、オルトケイ酸テト
ラエチル、チタン酸テトラエチルおよびアルカリ金属を
含まない水酸化テトラプロピルアンモニウムを原料と
し、オートクレーブを用いて水熱合成により調製したチ
タンシリカライト(TS−1)(触媒C)を用いて実施
例1と同様の実験を行った。この結果を表1に示す。
ラエチル、チタン酸テトラエチルおよびアルカリ金属を
含まない水酸化テトラプロピルアンモニウムを原料と
し、オートクレーブを用いて水熱合成により調製したチ
タンシリカライト(TS−1)(触媒C)を用いて実施
例1と同様の実験を行った。この結果を表1に示す。
【0018】本比較例においては、用いた触媒Cのチタ
ン含有量が実施例で用いた触媒AおよびBより多くて過
酸化水素の転化率は高いが、実施例に比べてクレゾール
の生成量がはるかに少なく、選択性が劣る。
ン含有量が実施例で用いた触媒AおよびBより多くて過
酸化水素の転化率は高いが、実施例に比べてクレゾール
の生成量がはるかに少なく、選択性が劣る。
【0019】比較例2 実施例1で用いた触媒Aの原料である脱アルミニウムし
たモルデナイト(Si/Al原子比=96)に硫酸チタ
ン(Ti(SO4 )2 )水溶液を用いて含浸法によりチ
タンを担持させて、チタン担持モルデナイト(触媒D)
を調製した。この触媒Dを用いて実施例1と同様に実験
を行った。なお、本比較例では、反応に用いる触媒量を
チタン量が実施例1と等しくなるようにした。この結果
を表1に示す。
たモルデナイト(Si/Al原子比=96)に硫酸チタ
ン(Ti(SO4 )2 )水溶液を用いて含浸法によりチ
タンを担持させて、チタン担持モルデナイト(触媒D)
を調製した。この触媒Dを用いて実施例1と同様に実験
を行った。なお、本比較例では、反応に用いる触媒量を
チタン量が実施例1と等しくなるようにした。この結果
を表1に示す。
【0020】本比較例で用いた触媒Dは、所期の触媒活
性を殆ど示さなかった。
性を殆ど示さなかった。
【0021】
【表1】
【0022】実施例3 50mlの耐圧ガラス製オートクレーブに触媒A0.5
g、過酸化水素39.6mmol、溶媒としてイソプロ
ピルアルコール22gおよび過酸化水素の安定剤として
1重量%のピロリン酸2水素ナトリウム水溶液2gを加
え、これにプロピレンを5kg/cm2 の圧力で供給し
て反応温度70℃で4時間反応させた。この結果は、過
酸化水素の転化率70%、プロピレンオキサイドおよび
プロピレングリコールの選択率はそれぞれ90%および
5%であった。
g、過酸化水素39.6mmol、溶媒としてイソプロ
ピルアルコール22gおよび過酸化水素の安定剤として
1重量%のピロリン酸2水素ナトリウム水溶液2gを加
え、これにプロピレンを5kg/cm2 の圧力で供給し
て反応温度70℃で4時間反応させた。この結果は、過
酸化水素の転化率70%、プロピレンオキサイドおよび
プロピレングリコールの選択率はそれぞれ90%および
5%であった。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、触媒の触媒活性が優れ
ていて、炭化水素、特に芳香族炭化水素の過酸化水素に
よる酸化において、目的物を高収率で得ることができ
る。また、本発明で用いる触媒は、調製原料として高純
度のものを選ぶ必要はないので、経済的に調製すること
ができる。
ていて、炭化水素、特に芳香族炭化水素の過酸化水素に
よる酸化において、目的物を高収率で得ることができ
る。また、本発明で用いる触媒は、調製原料として高純
度のものを選ぶ必要はないので、経済的に調製すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 41/00 7419−4H C07C 29/03 31/20 Z 9159−4H 37/60 39/07 45/28 47/54 C07D 301/12 // C07B 61/00 300
Claims (3)
- 【請求項1】 炭化水素を過酸化水素により触媒の存在
下に酸化するに際し、触媒として結晶骨格中にチタンを
含有するモルデナイトを用いることを特徴とする炭化水
素の酸化方法。 - 【請求項2】 触媒として用いる結晶骨格中にチタンを
含有するモルデナイトにおけるチタンの含有量が、触媒
1g当り0.01〜1.5ミリグラム原子である請求項
1記載の炭化水素の酸化方法。 - 【請求項3】 触媒として用いる結晶骨格中にチタンを
含有するモルデナイトのSi/Al原子比が30〜50
0である請求項1または2記載の炭化水素の酸化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6017906A JPH07206736A (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 炭化水素の酸化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6017906A JPH07206736A (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 炭化水素の酸化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07206736A true JPH07206736A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11956794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6017906A Pending JPH07206736A (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 炭化水素の酸化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07206736A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002145872A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-22 | Maruzen Petrochem Co Ltd | エポキシ化合物の製造方法 |
| JP2002212176A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Maruzen Petrochem Co Ltd | ラクトンの製造方法 |
| JP2002255949A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | プロピレンオキシドの製造方法 |
| KR100411177B1 (ko) * | 2001-05-02 | 2003-12-18 | 한국화학연구원 | 산화반응용 촉매 및 이를 이용한 탄화수소 화합물의산화물 제조방법 |
| JP2011042577A (ja) * | 2010-12-03 | 2011-03-03 | Tosoh Corp | 新規mor型メタロアルミノシリケート |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP6017906A patent/JPH07206736A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002145872A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-22 | Maruzen Petrochem Co Ltd | エポキシ化合物の製造方法 |
| JP2002212176A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Maruzen Petrochem Co Ltd | ラクトンの製造方法 |
| JP2002255949A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | プロピレンオキシドの製造方法 |
| KR100411177B1 (ko) * | 2001-05-02 | 2003-12-18 | 한국화학연구원 | 산화반응용 촉매 및 이를 이용한 탄화수소 화합물의산화물 제조방법 |
| JP2011042577A (ja) * | 2010-12-03 | 2011-03-03 | Tosoh Corp | 新規mor型メタロアルミノシリケート |
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