JPH07206805A - 5−スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導体の製造方法 - Google Patents

5−スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導体の製造方法

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JPH07206805A
JPH07206805A JP1401094A JP1401094A JPH07206805A JP H07206805 A JPH07206805 A JP H07206805A JP 1401094 A JP1401094 A JP 1401094A JP 1401094 A JP1401094 A JP 1401094A JP H07206805 A JPH07206805 A JP H07206805A
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JP
Japan
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sulfoisophthalic acid
metal salt
ester
reaction rate
reaction
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JP1401094A
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English (en)
Inventor
Akiko Azeyanagi
顕子 畔柳
Fumio Ozawa
文夫 尾澤
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Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 反応率が55〜70%の5-スルホイソフタル酸エ
ステルの金属塩誘導体を製造するに際し、5-スルホイソ
フタル酸ジアルキルエステルの金属塩とエチレングリコ
ールとをモル比1/1〜1/2で混合し、この混合液の
pHを4.5 〜5.0に調整した後、80〜150 ℃で反応さ
せ、次いで反応率が50〜65%になった時点で反応液の冷
却を開始し、2時間以内で60℃以下に冷却する。 【効果】 PETに改質剤として共重合させ、塩基性染
料に易染性のポリエステル繊維を生産性よく製造するこ
とができる、エステル交換反応率が55〜70%の5-スルホ
イソフタル酸エステル金属塩誘導体を安定して製造する
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)に共重合させて、塩基性染料に易染性
のポリエステル繊維を製造するのに好適な5-スルホイソ
フタル酸エステルの金属塩誘導体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】PETは優れた機械的特性及び化学的特
性を有し、衣料用及び産業用等の繊維として広く用いら
れている。しかしながら、PETを用いたポリエステル
繊維は、分散染料でしか染色できないために、鮮明さの
劣った色彩の製品しか得られないという欠点を有してい
る。
【0003】このような欠点を補うため、PETにスル
ホン酸塩基を有するイソフタル酸成分を共重合して塩基
性染料に可染性のポリエステル(以下改質ポリエステル
という)を製造する方法(特公昭34−10497 号)が提案
され、実用化されている。
【0004】このような改質ポリエステルを工業的に製
造する方法として、改質剤としてPETに共重合させる
スルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分を、スルホン
酸塩基を有するイソフタル酸のジアルキルエステルとエ
チレングリコール(EG)をエステル交換反応させて製
造し、この改質剤のEG溶液をテレフタル酸とエチレン
グリコールとからのポリエステル低重合体に添加して重
縮合する方法(特公昭57−57054 号)が提案されてい
る。
【0005】この方法において、良好な改質ポリエステ
ルを生産性よく製造するためには、反応率が55〜70%で
ある上記の改質剤を用いる必要があるが、この改質剤を
製造する際のエステル交換反応を制御することが難し
く、反応率55〜70%の改質剤を安定して製造することが
できなかった。
【0006】したがって、反応率の高い改質剤を用いて
重縮合して得られる改質ポリエステルは、艶消剤として
添加する二酸化チタンの分散性が悪くなるため、溶融紡
糸する際に紡糸パックの昇圧が異常に速く、紡糸パック
の交換周期が短くなり、かつ糸切れも多発する。また、
反応率の低い改質剤を用いて重縮合させると、重合中に
スルホン酸塩基を有するイソフタル酸のジアルキルエス
テルが析出する上に、重合速度が低下するという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決し、PETと共重合させて塩基性染料に易染性
の改質ポリエステル繊維を生産性よく製造することがで
きる、エステル交換反応率55〜70%の5-スルホイソフタ
ル酸エステルの金属塩誘導体を安定して製造する方法を
提供することを技術的な課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討の結果、5-スルホイソフタル酸
ジアルキルエステルの金属塩とエチレングリコールのモ
ル比、混合液のpH、反応温度を適正に規制すれば、5-
スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導体の反応速度
をコントロールすることができることを見出し、本発明
に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、5-スルホイソフタル
酸ジアルキルエステルの金属塩とエチレングリコールを
エステル交換反応させ、下記式で表わされる反応率が
55〜70%の5-スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導
体を製造するに際し、5-スルホイソフタル酸ジアルキル
エステルの金属塩とエチレングリコールとをモル比1/
1〜1/2で混合し、混合液のpHを4.5 〜5.0 に調整
した後、80〜150 ℃で反応させ、次いで下記式で表わ
される反応率が50〜65%になった時点で反応液の冷却を
開始し、2時間以内で60℃以下に冷却することを特徴と
する5-スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導体の製
造方法を要旨とするものである。 反応率(%)=〔(5-スルホイソフタル酸のグリコール
エステル結合のモル量/全エステル結合のモル量)〕×
100
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明では、まず、5-スルホイソフタル酸ジアルキルエス
テルの金属塩とエチレングリコールとを混合し、この混
合液にpH調整剤を添加し、pHを4.5 〜5.0 に調整
し、この混合液を80〜150 ℃でエステル交換反応させ
る。反応率が50〜65%になった時点で、反応液を冷却し
始め、2時間以内に60℃以下に冷却することによって、
目的とする反応率が55〜70%の5-スルホイソフタル酸エ
ステルの金属塩誘導体が製造できる。
【0011】5-スルホイソフタル酸ジアルキルエステル
の金属塩としては、例えば、5-ナトリウムスルホイソフ
タル酸ジメチルや5-ナトリウムスルホイソフタル酸ジエ
チル等が挙げられ、また、これらのナトリウムにかわっ
て、カリウム及びリチウム塩としたもの等が挙げられ
る。また、5-スルホイソフタル酸ジアルキルエステルの
金属塩と金属エチレングリコールとをエステル交換反応
させる際に混合するモル比は、1/1〜1/2、好まし
くは1/1.5 〜1/1.8 である。このモル比が1/1を
超えて5-スルホイソフタル酸ジアルキルエステルの金属
塩の混合量が多くなると、グリコールエステルの生成が
不十分となり、1/2未満で5-スルホイソフタル酸ジア
ルキルエステルの金属塩の混合量が少なくなると、グリ
コールエステルが過剰に生成し、目的とした反応率を超
えてしまう。
【0012】上記の混合液のpHを4.5 〜5.0 に調整す
る必要がある。pHが4.0 未満では反応速度が遅くな
り、目的の反応率に到達するまでの時間が長くなるので
反応物が変色し、得られる繊維の染色性が悪くなるので
好ましくない。pHが5.0 を超えると、反応速度が速く
なりすぎ、得られる改質剤は目的とする反応率を超え、
好ましくない。
【0013】混合液のpHを4.5 〜5.0 に調整するため
に加えるpH調整剤としては、マンガン塩、アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩等が好ましく、これらのうち
少なくとも1つを加えてpHを調整すればよい。具体的
には、マンガン塩としては酢酸マンガン、アルカリ金属
塩及びアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、カリ
ウム、リチウム、マグネシウムの水酸化物、ギ酸塩、酢
酸塩等の脂肪族カルボン酸塩、炭酸塩等が挙げられる。
【0014】混合液のpHを4.5 〜5.0 に調整した後、
80〜150 ℃、好ましくは100 〜120℃で反応させ、反応
率を50〜65%にする必要がある。反応温度が80℃未満で
は、反応速度が遅くなり、目的の反応率に到達するまで
の時間が長くなってしまうために反応物が着色し、得ら
れる繊維の染色性が悪くなるので好ましくない。反応温
度が150 ℃を超えると、反応速度が速くなりすぎ、目的
とする50〜65%の反応率を超え、好ましくない。
【0015】反応を停止させるための冷却条件として
は、反応率が50〜65%になった時点で冷却し始め、2時
間以内で60℃以下に反応液を冷却することが必要であ
る。冷却時間が2時間を超えたり、あるいは60℃を超え
る温度であった場合には、反応が更に進行し、目的とす
る55〜70%の反応率で反応を停止させることができな
い。
【0016】
【作用】本発明によると、混合する5-スルホイソフタル
酸ジアルキルエステルの金属塩とエチレングリコールの
モル比、混合液のpH、反応温度を適正に規制している
ので、5-スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導体の
反応速度をコントロールすることができ、また、反応を
速やかに停止させることにより、目的とする反応率で反
応を終了させることができるので、好ましい反応率の改
質剤を安定して得ることができる。
【0017】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、実施例におけるエステル交換反応率は東ソ
ー社製高速液体クロマトグラフィーにて測定した。 実施例1 反応装置に5-ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル
(SIPM)とEGとをモル比1/1.5 で混合し、75mm
Hgの減圧下で120 ℃まで昇温し、30分間脱水した。次い
で、常圧、窒素雰囲気下で酢酸マンガンを添加して混合
液のpHを4.7 に調整した後、メタノール還流下で撹拌
しながら120 ℃で反応させた。5時間経過後、エステル
交換反応率が55%となったので、反応液を冷却し始め、
1.5 時間で60℃に冷却した。その後、減圧しながら脱メ
タノールし、最後にEGを加えて濃度を調整した。得ら
れた改質剤の反応率は63%であった。
【0018】実施例2〜11、比較例1〜8 混合するSIPMとEGとのモル比、混合液のpH、添
加したpH調整剤の種類、反応温度、冷却時間及び冷却
温度を表1のように変更した以外は、実施例1と同様に
して改質剤を製造した。冷却開始前の反応液の反応率及
び冷却終了後に得られた改質剤の反応率を併せて表1に
示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、PETに改質剤として
共重合させ、塩基性染料に易染性のポリエステル繊維を
生産性よく製造することができる、エステル交換反応率
が55〜70%の5-スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘
導体を安定して製造することが可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5-スルホイソフタル酸ジアルキルエステ
    ルの金属塩とエチレングリコールをエステル交換反応さ
    せ、下記式で表わされる反応率が55〜70%の5-スルホ
    イソフタル酸エステルの金属塩誘導体を製造するに際
    し、5-スルホイソフタル酸ジアルキルエステルの金属塩
    とエチレングリコールとをモル比1/1〜1/2で混合
    し、混合液のpHを4.5 〜5.0 に調整した後、80〜150
    ℃で反応させ、次いで下記式で表わされる反応率が50
    〜65%になった時点で反応液の冷却を開始し、2時間以
    内で60℃以下に冷却することを特徴とする5-スルホイソ
    フタル酸エステルの金属塩誘導体の製造方法。 反応率(%)=〔(5-スルホイソフタル酸のグリコール
    エステル結合のモル量/全エステル結合のモル量)〕×
    100
JP1401094A 1994-01-11 1994-01-11 5−スルホイソフタル酸エステルの金属塩誘導体の製造方法 Pending JPH07206805A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013508377A (ja) * 2009-10-20 2013-03-07 フューチャーフューエル ケミカル カンパニー 5−スルホイソフタル酸から、低硫酸塩の5−スルホイソフタル酸・モノ−リチウム塩を調製するための、酢酸/水混合溶媒の使用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013508377A (ja) * 2009-10-20 2013-03-07 フューチャーフューエル ケミカル カンパニー 5−スルホイソフタル酸から、低硫酸塩の5−スルホイソフタル酸・モノ−リチウム塩を調製するための、酢酸/水混合溶媒の使用

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