JPH07207451A - ポリエチレンテレフタレート樹脂基板の無電解めっき方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレート樹脂基板の無電解めっき方法

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JPH07207451A
JPH07207451A JP276194A JP276194A JPH07207451A JP H07207451 A JPH07207451 A JP H07207451A JP 276194 A JP276194 A JP 276194A JP 276194 A JP276194 A JP 276194A JP H07207451 A JPH07207451 A JP H07207451A
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JP
Japan
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polyethylene terephthalate
terephthalate resin
resin substrate
electroless plating
etching treatment
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JP276194A
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English (en)
Inventor
Chigusa Ishii
千草 石井
Shuichi Ogasawara
修一 小笠原
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無電解めっき被膜をポリエチレンテレフタレ
ート樹脂基板表面に密着性良く形成する方法を提供す
る。 【構成】 ポリエチレンテレフタレート樹脂基板表面を
アルカリ金属水酸化物溶液を用いてエッチング処理した
後、無機酸溶液でエッチング処理し、触媒を付与した後
無電解めっきを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂基板表面へ密着性に優れた無電解めっきを施
すための、無電解めっき前処理法の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂は電気
絶縁性、誘電特性、耐湿性等に優れ、また安価であるこ
とから、ポリイミド程の耐熱性を要しない電気機器等の
絶縁材として広く使用されている。例えばフィルム状に
加工されたポリエチレンテレフタレート樹脂基板に銅被
膜を施した銅張積層板は、そのままフォトエッチングを
施してフレキシブルプリント配線板(FPC)を得るこ
とができる。
【0003】ところで、ポリエチレンテレフタレート樹
脂基板に銅被膜を施す方法として従来は、ポリエチレン
テレフタレート樹脂基板と銅被膜とを接着剤によって貼
り合わせるラミネート法が採用されていたが、この方法
によると、ポリエチレンテレフタレート樹脂基板と銅被
膜の界面に存在する接着剤層が電気絶縁性に悪影響を及
ぼすことがあるので、最近ではポリエチレンテレフタレ
ート樹脂基板表面に接着剤を介さず直接銅被膜を施す方
法が検討され、ポリエチレンテレフタレート樹脂基板の
少なくとも一方の表面に、蒸着、スパッタリング、無電
解めっき等によって直接銅被膜を形成させる試みが為さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】樹脂表面に無電解めっ
きにより金属層を形成するには、樹脂表面を化学的に溶
解するいわゆるエッチング処理を施した後、触媒として
パラジウム、銀等を付与し、金属源、錯化剤、還元剤等
からなる無電解めっき液に浸漬し、還元反応により金属
層を形成する方法が一般的である。しかしながらこの従
来の無電解めっき法によっては、また蒸着やスパッタリ
ングによっても、FPC等の電子部品の素材に要求され
る1.0kgf/cm以上の密着強度が得られておら
ず、特殊な用途を除いて実用に至っていないのが実状で
ある。
【0005】本発明の目的は、無電解めっき被膜をポリ
エチレンテレフタレート樹脂基板表面に密着性良く形成
する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の方法は、ポリエチレンテレフタレート樹脂表面
をアルカリ金属水酸化物溶液を用いてエッチング処理し
た後、無機酸溶液でエッチング処理し、触媒を付与した
後無電解めっきを施すものである。この場合アルカリ金
属水酸化物溶液の濃度は10g/l以上、無機酸溶液の
濃度は5重量%以上とするのが適当である。
【0007】
【作用】無電解めっき法によって得られた金属被膜と被
めっき物である樹脂との密着性は、物理的な密着力と化
学的な密着力によって左右される。物理的な密着力はめ
っき被膜が被めっき物表面の微細な凹凸に食い込むこと
からもたらされるものであり、一方化学的な密着力は金
属と被めっき物表面の官能基が化学的な結合力を生ずる
ことによって得られるものである。
【0008】アルカリ金属水酸化物溶液によるポリエチ
レンテレフタレート樹脂表面のエッチング処理により、
ポリエチレンテレフタレート樹脂のエステル結合が加水
分解されて表面が親水化され、その後に行われる無機酸
溶液処理をより効果的にすると考えられる。本発明で用
いるアルカリ金属水酸化物溶液の濃度は10g/l以上
が望ましい。該濃度が10g/l未満ではエッチング処
理温度を高めたり処理時間を長くしてもめっき被膜の密
着強度はあまり改善されない。また該濃度が高くなるに
従い溶液の粘度が上昇し、均一なエッチング処理を行う
ためにはエッチング温度、時間等のコントロールを充分
に行う必要が生じるため、500g/lを上限にするの
がよい。好ましい濃度は100〜500g/lである。
アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等を用いることができるが、経
済性、安全性等の点から水酸化ナトリウムおよび/また
は水酸化カリウムが適当である。
【0009】前記アルカリ金属水酸化物溶液によるエッ
チング処理の後に行われる無機酸溶液によるエッチング
処理では、アルカリで加水分解され塩の状態にあるカル
ボン酸を液中に遊離させると共に、無機酸自身でもエス
テルを加水分解するように作用し、これらの作用により
ポリエチレンテレフタレート樹脂基板表面と金属との密
着性が効果的に改善されると考えられる。本発明で用い
る無機酸溶液の濃度は5重量%以上が望ましい。該濃度
が5重量%未満ではエッチング処理温度を高めたり処理
時間を長くしてもめっき被膜の密着強度はあまり改善さ
れない。また該濃度が高くなってもエッチング能力に特
に悪影響を及ぼすものではなく、該濃度の上限は制限さ
れないもののエッチング能力、経済性、作業環境性等を
考慮すると好ましい濃度は10〜80重量%である。無
機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸、リン酸、ヨ
ウ素酸、臭素酸等の何れも使用できるが、経済性、作業
環境性等の点から塩酸、硫酸、硝酸、リン酸が適当であ
る。
【0010】上記処理で無機酸によるエッチングを先に
行ったり省略した場合は、アルカリにより加水分解され
たエステルがカルボン酸塩としてポリエチレンテレフタ
レート樹脂基板表面に残留し、密着強度のばらつきを生
じる。一方、アルカリ金属水酸化物溶液によるエッチン
グ処理を省略した場合は、無機酸溶液によるポリエチレ
ンテレフタレート樹脂基板表面の加水分解作用が極めて
弱いため、密着強度はあまり改善されない。またそれぞ
れのエッチング処理条件は、用いるポリエチレンテレフ
タレート樹脂の構造、エッチング液の濃度等によって左
右され一概に限定できないが、20〜80℃でエッチン
グを行えば作業環境性、経済性および生産性等の点で有
利である。
【0011】本発明のエッチング処理後に行うポリエチ
レンテレフタレート樹脂基板表面に無電解めっき触媒を
付与するには、公知の方法を用いれば良く、例えばキャ
タライジング−アクセレレーティング法やセンシタイジ
ング−アクチベーティング法等を用いることができる。
また無電解めっきする金属も銅の外、ニッケル、コバル
ト、パラジウム、金、銀等の単体および合金等何れであ
っても良い。例えば無電解銅めっきであれば、銅源とし
て硫酸銅、銅錯化剤としてエチレンジアミン四酢酸、還
元剤としてホルムアルデヒドを含有する溶液を用いると
良い。
【0012】
【実施例】
実験No.1…幅30cm、長さ30cm、厚さ50μ
mのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用い、
先ずアルカリ金属水酸化物溶液によるエッチング処理と
して200g/lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて、
50℃で10分間エッチング処理し、後水洗した。次に
無機酸溶液によるエッチング処理として10重量%の塩
酸を用いて25℃で5分間エッチング処理し、水洗し
た。前記エッチング処理済フィルムに奥野製薬製OPC
−80キャタリストMを用い、25℃で5分間触媒付与
を行った後水洗し、奥野製薬製OPC−555アクセレ
ーターを用い25℃で7分間促進処理を行った後水洗
し、硫酸銅5水和物10g/l、エチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム30g/l、ホルムアルデヒド液(ホル
ムアルデヒド37重量%含有)5ml/l、ポリエチレ
ングリコール(平均分子量1000)0.5g/l及び
2,2′−ビピリジル10mg/lを含有するめっき液
を用い、めっき液のpHを12.5に調節し、空気で撹
拌しながら65℃で10分間無電解銅めっきを行った。
【0013】以上の処理によってポリエチレンテレフタ
レート樹脂基板表面に厚さ0.3μmの無電解銅めっき
被膜が形成され、得られた無電解銅めっき被膜の表面に
硫酸銅5水和物80g/l、硫酸180g/lを含有す
るめっき液を用い、また陽極として含りん銅を用い、空
気およびカソードロッカーにより撹拌しながら陰極電流
密度を3A/dm2 とし、23℃で1時間電気銅めっき
を行い、ポリエチレンテレフタレート樹脂表面に最終的
に厚さ35μmの銅めっき被膜を形成した。得られた銅
めっき被膜の密着強度をJIS C−6481に従って
測定したところ1.2kgf/cmであり、また密着強
度のばらつきも少なかった。
【0014】実験No.2…アルカリ金属水酸化物溶液
によるエッチング処理を、10g/lの水酸化カリウム
水溶液により80℃で30分間とし、無機酸溶液による
エッチング処理を5重量%の硫酸により60℃で30分
間とした以外は実験No.1と同様な手順でポリエチレ
ンテレフタレート樹脂基板表面に厚さ35μmの銅めっ
き被膜を形成した。得られた銅めっき被膜の密着強度を
JIS C−6481に従って測定したところ1.0k
gf/cmであり、また密着強度のばらつきも少なかっ
た。
【0015】実験No.3…アルカリ金属水酸化物溶液
によるエッチング処理を、100g/lの水酸化ナトリ
ウム水溶液により40℃で1時間とし、無機酸溶液によ
るエッチング処理を80重量%の硝酸により60℃で3
0分間とした以外は実験No.1と同様な手順でポリエ
チレンテレフタレート樹脂基板表面に厚さ35μmの銅
めっき被膜を形成した。得られた銅めっき被膜の密着強
度をJIS C−6481に従って測定したところ1.
2kgf/cmであり、また密着強度のばらつきも少な
かった。
【0016】実験No.4…アルカリ金属水酸化物溶液
によるエッチング処理を、500g/lの水酸化ナトリ
ウム水溶液により20℃で5分間とし、無機酸溶液によ
るエッチング処理を20重量%のりん酸により25℃で
10分間とした以外は実験No.1と同様な手順でポリ
エチレンテレフタレート樹脂基板表面に厚さ35μmの
銅めっき被膜を形成した。得られた銅めっき被膜の密着
強度をJIS C−6481に従って測定したところ
1.3kfg/cmであり、また密着強度のばらつきも
少なかった。
【0017】実験No.5…無電解銅めっきの代わりに
硫酸ニッケル6水和物0.1mol/l、グリシン0.
3mol/l、ホスフィン酸ナトリウム1水和物0.3
mol/lを含有するめっき液を用い、めっき液のpH
を7に調節し、50℃で10分間無電解ニッケルめっき
を施した以外は実験No.1と同様な手順でポリエチレ
ンテレフタレート樹脂基板表面に厚さ35μmの銅めっ
き被膜を形成した。得られた銅めっき被膜の密着強度を
JIS C−6481に従って測定したところ1.5k
gf/cmであり、また密着強度のばらつきも少なかっ
た。
【0018】実験No.6…アルカリ金属水酸化物溶液
を用いたエッチング処理を省略した以外は実験No.1
と同様の手順でポリエチレンテレフタレート樹脂表面に
厚さ35μmの銅めっき被膜を形成した。得られた金属
被膜の密着強度をJIS C−6481に従って測定し
たところ0.2kgf/cmであり、これはFPC等の
電子部品の素材に要求される値を満足できない。
【0019】実験No.7…無機酸溶液を用いたエッチ
ング処理を省略した以外は実験No.1と同様の手順で
ポリエチレンテレフタレート樹脂表面に厚さ35μmの
銅めっき被膜を形成した。得られた金属被膜の密着強度
をJIS C−6481に従って測定したところ0.7
kgf/cmであったが、密着強度のばらつきが大きく
まためっきの未着部も観察され、これはFPC等の電子
部品の素材に適さない。
【0020】実験No.8…アルカリ金属水酸化物溶液
を用いたエッチング処理と、無機酸溶液を用いたエッチ
ング処理の順序を逆に行った以外は実験No.1と同様
の手順でポリエチレンテレフタレート樹脂表面に厚さ3
5μmの銅めっき被膜を形成した。得られた金属被膜の
密着強度をJIS C−6481に従って測定したとこ
ろ0.7kgf/cmであったが、密着強度のばらつき
が大きくまためっきの未着部も観察され、これはFPC
等の電子部品の素材には適さない。
【0021】実験No.9…アルカリ金属水酸化物溶液
によるエッチング処理を、5g/lの水酸化ナトリウム
水溶液を用い80℃で30分間行った以外は実験No.
1と同様な手順でポリエチレンテレフタレート樹脂基板
表面に厚さ35μmの銅めっき被膜を形成した。得られ
た銅めっき被膜の密着強度をJIC C−6481に従
って測定したところ0.8kgf/cmであり、これは
FPC等の電子部品の素材に要求される値を満足できな
い。
【0022】実験No.10…無機酸溶液によるエッチ
ング処理を4重量%の塩酸を用い80℃で10分間行っ
た以外は実験No.1と同様な手順でポリエチレンテレ
フタレート樹脂基板表面に厚さ35μmの銅めっき被膜
を形成した。得られた銅めっき被膜の密着強度をJIS
C−6481に従って測定したところ1.0kgf/
cmであったがばらつきが大きく、この基板を用いて得
られたFPC等の電子部品は信頼性に欠ける。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来困難であっ
た密着製に優れた無電解めっき被膜をポリエチレンテレ
フタレート樹脂表面に形成することができ、得られた基
板を用いることによって電気的に信頼性の高いFPC等
の電子部品を製造することが可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート樹脂基板表
    面をアルカリ金属水酸化物溶液を用いてエッチング処理
    した後、無機酸溶液でエッチング処理し、触媒を付与し
    た後無電解めっきを施すことを特徴とするポリエチレン
    テレフタレート樹脂の無電解めっき方法。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ金属水酸化物溶液の濃度は
    10g/l以上であることを特徴とする請求項1のポリ
    エチレンテレフタレート樹脂基板の無電解めっき方法。
  3. 【請求項3】 前記無機酸溶液の濃度は5重量%以上で
    あることを特徴とする請求項1または2のポリエチレン
    テレフタレート樹脂基板の無電解めっき方法。
JP276194A 1994-01-14 1994-01-14 ポリエチレンテレフタレート樹脂基板の無電解めっき方法 Pending JPH07207451A (ja)

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JP276194A JPH07207451A (ja) 1994-01-14 1994-01-14 ポリエチレンテレフタレート樹脂基板の無電解めっき方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265673A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Daicel Chem Ind Ltd めっき樹脂成形体
EP3034649A1 (en) 2014-12-19 2016-06-22 Nippon Sheet Glass Company, Limited Plating catalyst coating agent and laminate obtained using same

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